【FGO】シトナイ「わるいゆめ」 (46)
シトナイが可愛すぎて仕方ないので書いてしまったエロ小説です
一応夢オチなので非処女派にも大丈夫……だといいなぁ
シトナイ「それにしても暇ねぇ」
エミヤ「第一声がそれか。三柱の神々の総意とは到底思えんな」
シトナイ「だってわたしたち、基本的には戦う為に召喚されてるんだもの。戦いがない日々は必然的に退屈を誤魔化せなくなるわ。シロウは毎日、どうやって時間を潰してるの?」
エミヤ「水回りの整理や、武器装飾の手入れ、それに料理に……たまにマスターへの戦術指南」
シトナイ「たまになんだ。それが一番重要でしょうに」
エミヤ「棘を隠さない物言いは相変わらずだな。君の思惑通り、私の教えなど歴戦の英雄達の足元にも及ばんよ。だが、マスターも根は凡人だからな。凡人が相手となれば凡人にしか教えられぬ事もある」
シトナイ「似た者同士、って事?そうねえ、シロウもマスターも露骨なぐらい主人公っぽいし。ま、平和な毎日を過ごしてますよ、ってことね」
エミヤ「慣れないか?」
シトナイ「それは……当たり前でしょ。神々の観点からすれば人並みの生活なんて俗すぎるし、イリヤスフィールからすれば、日常なんて遠くの出来事でしかなかったんだもの」
エミヤ「……。まあ、君についての話を掘り下げても良い気はしないだろう。お互いにな」
シトナイ「時間、どうやって潰そうかな」
エミヤ「他の英霊たちに挨拶回りでもしてきたらどうだ?当たり前だが、これで中々カルデアのメンツは濃い。私も言えた義理ではないがね。退屈なんて感情が吹き飛ぶぐらいには人騒がせな連中の集まりだ」
シトナイ「そう?じゃ、ちょっとは神様っぽい余裕を見せちゃおうかな。見た目で侮られる前に、お姉さんっぽいところをアピールしないとね」
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なんか書き込み出来ないな…
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シトナイ「カルデアって多くのサーヴァントの霊基を放し飼いにしてるから、場所とかスペースとか、どうしてるのかなって疑問があったんだけど。基本はシミュレーターの応用なのね。……で、この草原にはどの霊基が集まっているのかしら」
ジャンヌリリィ「あっ、皆さん来ましたよ!新しいサーヴァントの方です!」
シトナイ「なんか、見渡す限り子供ばっかりね。何の意図があってシロウはここを勧めたのかしら」
茨木「貴様、我を童と同等に扱ったか?縊り殺されたくなくば今生を以って贖いを誓い、我に甘味を分け与えよ!鬼の機嫌を損ねると恐ろしいぞ!具体的には食べ物の恨みでな!」
シトナイ「あーもうめんどくさいー!あなたとは散々オニランドで絡んだでしょーがー!まったく、シロウったらわたしの方がお姉ちゃんなのに子供扱いしてるなんて。ちょっとお仕置きが必要かな……」ゴゴゴ
ジャック「解体するの?おかあさん」
シトナイ「えっ、いや、おかあさん、おかあさんと来たか。お姉ちゃん飛び越えてそっちまで行くとは予想外だったけど、うん。解体よりは挽肉にした方がいいかな」
バニヤン「ハンバーグのこと?わたしも食べたいなぁ」
茶々「なに?今日の夕餉は南蛮渡来の肉料理?茶々とってもワクワクすっぞ!というわけでここは年功序列でパシリ決めましょう。はいそこの合法ロリ一号!」
シトナイ「何か囀ってる羽虫がいるみたいね……複合神と小国の田舎武者、どっちが上か本気で力比べしてみる?」
茶々「こっわ!脅迫じゃなくてもはやそれ死刑宣告なんだけど!?」
ナーサリーライム「新しいお友達はとっても元気いっぱいなのね!それにハンバーグを作ってくれるの?こうしちゃいられないわ!すぐにお茶会を開きましょう!」
ジャンヌリリィ「あっ、ちょっとずるいですよ!料理を独り占めしようとするのはスパムの始まりです!」
バニヤン「缶詰のこと?何言ってるんだろうこの子」
シトナイ「……まるで幼稚園ね。これが人理を守る英霊って言うんだから、見た目によらないわ」
エミヤ「そろそろアレが英霊の自由奔放さに辟易している頃だろうな」
イシュタル「あんたも意地悪なことするわねー。小さい子をいじめたいとかいう倒錯した趣味があるの?」
エミヤ「ない。心外すぎて吐きそうだ。褒められた性格でない自覚はあるが」
エレシュキガル「初めはわたしたちの顔を見るなり青ざめてたものね。自分の無念を八つ当たりに使ったのよ。あなたはそういう人なのだわ」
エミヤ「全く。知った顔ばかりが召喚されるこの事態にようやく取り乱さなくなってきた頃合いだ。君達も自らの依り代に対して全くの無知というわけではあるまい。私に負けず劣らず、人が悪いぞ」
エレシュキガル「人じゃないのだわ、エミヤくん」
イシュタル「神ですし。他人の困り顔なんて蜜の味よ。ねーシロウ」ニヤニヤ
エミヤ「……セイバー、助けてくれ」
アルトリア「ふふ、却下です。貴方が困る様子は珍しいですし、ここで弱点の一つでも握っておきたい」
エミヤ「渡る世間は鬼ばかり、か」
酒呑「へっくちゅ。誰かウチの噂でもしとるんかなぁ?今は護法少女が、なんちゅーの?トレンド?いうのらしいやん」
ハク「濃いキャラは人気も早いが衰退も早いぞ。あらゆる娯楽が消耗品化した速生産、速消費の現代社会にはある種、合ってるのかもしれんが」
酒呑「後先考えんのは鬼の器量、いうことでひとつ」
ハク「やれやれ」
ジャンヌ「おや、貴方は……シトナイさんに、ロウヒさん。フレイヤさんに、イリヤスフィールさん、ですね。初めまして」
シトナイ「流石に聖女様は物腰が柔らかいわね。ちゃんと三柱にも挨拶してくれるなんて。今のわたしにはイリヤ、で結構よ」
ジャンヌ「ではお言葉に甘えて。イリヤさん、挨拶に回られているのですか?」
シトナイ「うん。戦いがないから退屈だし、折角なら物見遊山に耽ろうかと思ってね」
ジャンヌオルタ「なに?このちっこいの」
ジャンヌ「あ、こら。失礼ですよオルタ。相手はちゃんとした淑女なんですから」
ジャンヌオルタ「あの魔法少女となにが違うの?」
シトナイ「わたしに魔法なんて使えないわよ。第二魔法、だっけ。わざわざ平行世界の自分の力を借りるよりも、今わたしを依り代にしてくれている女神たちの力を借りた方が早いもの」
ジャンヌ「あまり魔術に精通している、という訳ではありませんが、貴方があの子と似て非なるものである事は分かります。魔術に対する練度、加えて聖杯との類似性……イリヤスフィールの名を冠する者は、いずれの世界からの来訪者であっても、破格の力を有する者なのですね」
シトナイ「な、なんか持ち上げられすぎて恥ずかしいなぁ。褒めても何も出ないよ?」
ジャンヌオルタ「……」
ジャンヌ「ほら、ちゃんと挨拶して!おねえちゃんの言うことをちゃんと聞きなさい!」
ジャンヌオルタ「ああもううっさいわね!いつからアンタが姉になったのよ!側から見たら自問自答で姉呼ばわりを強要してるヤバイ奴だって自覚しなさい!」
ジャンヌ「見ての通りおねえちゃん扱いしてくれないんです、マスターもなんですが、悲しいですよね……」
シトナイ「ちょっと気持ちはわかる」
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アイリ「あら?貴方は……」
シトナイ「こんにちは」
アイリ「……ええ、こんにちは。初めまして、と呼ぶべきなのかしら。それとも、馴れ馴れしくイリヤ、なんて呼んでも?」
シトナイ「どちらでも構わないわ。わたしはイリヤであって、イリヤでないものだから。ほんともう、属性詰め込みすぎだよね」
アイリ「ふふふ。その破天荒さも、慣れてくれば楽しいものよ。このカルデアには基本的に温もりが詰まっている。あり得たかも知れない可能性。もう一つの結末。異なる思想を持つ数多の英霊達が、事情はどうあれ人理を脅かす共通の敵を前に環を結ぶ……。わたしはね、イリヤ。なんでもありになってしまったこの状況が、だからこそ尊いものだと思うのよ」
シトナイ「温もり、か。昔から誰かの心を凍えさせることばかりだったわ、わたし」
アイリ「貴方を娘、と呼んだら、怒るかしら?」
シトナイ「……生前のイリヤなら、何て言ったのかな。でも、いざこざがあったとしても過去の事。何もかもが終わった後になって冷静に見返してみれば、誰が悪い、なんて単純な話でなかった事はよくわかる。貴方を、お母さんと呼んで、キリツグともし、家族の様に暮らせていたのなら……」
アイリ「安心しなさい、イリヤ。貴方は報われている。その証拠に、ほら」
イリヤ「いやーっ!もう宝具の度にクロにキスされるのは嫌なのーっ!ルビーなんとかしなさいよ!倫理観ぐちゃぐちゃだけど、わたし小学生だからね!?犯罪だからね!?」
ルビー「何を今更。それを言うなら小学生を命のやり取りに付き合わせてるマスターも十分犯罪ですよ。っていうか小学生が英霊として召喚されてる事態がもうめちゃくちゃです」
クロエ「メタいのはその辺にしておきなさい。いずれ首を絞めるからね。そういう訳で、さあ!イリヤ!ファンサービスファンサービス!」
イリヤ「ファンって誰よー!」
ルビー「画面の前の皆さんですかねえ」
イリヤ「意味分かんないっ!あっ、ちょっ、やめてクロ!あっ!あっ……///」
シトナイ「我がことながら官能的過ぎる。お母さんなら不純な行為を取り締まりなさいよ」
アイリ「うーん……あれでスキンシップみたいなものらしいし。イリヤも満更ではなさそうだし」
イリヤ「ふにゃにゃあ……///」
エミヤオルタ「フン。何度見ても慣れないな、アンタは」
エミヤアサシン「……」
エミヤオルタ「別段、話しかけるほどの理由があった訳じゃない。ただ、アンタを見ていると疼くものがある。それがこうして非効率的な会話を切り出した。こちらも不本意なんだよ。だから無言で銃器を構えるのはやめてくれないか。マスターの前だろうと、容赦なく絶命させてやりたくなる」
エミヤアサシン「なぜかは分からないが、君は虫唾が走るな。信じて託したものを全て裏切られた気分、とでも言うべきか」
エミヤオルタ「奇遇だな。オレも、アンタには何もかもを台無しにされた恨みのようなものがある。ここでどちらかが退去した方が今後の為か?」
エミヤアサシン「なるほど、確かに懸念もない。僕らはお互いに低コストなサーヴァントだ。万が一消え失せてもマスターの任務遂行に支障は出ないだろう」
エミヤオルタ「無限の剣製と固有時制御……どちらが上か。さて、子が親を超える局面に立ち会えるかね」
エミヤアサシン「子、だと?」
エミヤオルタ「忘れろ、こちらの話だ。貴様にとっては最後の救い、それがオレを蝕む呪いとなる。どの道エミヤに奇跡は訪れん。身に染みて分かっているだろう、暗殺者」
エミヤアサシン「……抑止の傀儡の分際で」
エミヤオルタ「互いにな」
シトナイ「……」
エミヤオルタ「……」
エミヤアサシン「何だ」
シトナイ「新顔なりに挨拶でも、と伺ったんだけど、お邪魔だった?」
エミヤアサシン「消えろ」
シトナイ「ひどい……。でも、そっか。あなたにとってわたしは、ただの他人、なんだよね」
エミヤオルタ「おいアサシン。口を慎め」
エミヤアサシン「何?」
エミヤオルタ「霊長の守護者ともなれば、磨耗し、擦り切れた感傷に浸るのも分からなくはない。だが、ただの機械は徒に悪意を拡散させる事は無いだろう。己の感情のまま、他者を排撃するだけの貴様は、最早傀儡以下だ」
エミヤアサシン「下らない感傷、というのなら今のお前こそがそれだろう」
エミヤオルタ「確かにな。だが彼女を邪険に扱うな。アイリスフィールと同じさ。オレ達にとって、厄介な存在だ」
エミヤアサシン「……」
シトナイ「出来れば、こんな姿になったあなたたちには会いたくなかった。だって、見ているだけで……」
エミヤオルタ「……」
シトナイ「かつてシロウが取った選択の一つに、顔も知らない誰かの為に大切な人を切り捨てる、ってものがあったけれど。それより残酷。もうあなたたち、大切な人のことなんて何も覚えてないんだもの」
エミヤアサシン「なるほど、厄介だな。この少女は見ているだけで精神に不調をきたす」
エミヤオルタ「だろう?オレ達の様な嗤う鉄心にとって、彼女は直視に堪えない純粋さの塊だ。戦う興も削がれた」
エミヤアサシン「……イリヤスフィール」
シトナイ「なに?」
エミヤアサシン「勘違いされる前に言うべき事だ。僕は、君のことなど何も知らない」
シトナイ「そう、よね。……うん。分かってる」
シトナイ「……」
アルトリア「随分と落ち込んでいる様ですね、イリヤスフィール」
シトナイ「あっ、セイ……じゃなくて、アルトリア?」
アルトリア「呼びやすい名で結構です。しかし随分と落ち込んでいる様子ですが、もしや、キリツグと?」
シトナイ「流石に鋭いね。まあ、ちょっと……」
アルトリア「あれほど自信家だった貴方が落ち込むなんて、らしくもない」
シトナイ「だってあの時と今じゃあ何もかもが違い過ぎるもの。そういうセイバーは、なんというか、迷いが吹っ切れたみたいで清々しいわね。カリスマ増した?」
アルトリア「私も戦いと共に成長したのです。剣と共に駆け抜けた日々の伴侶は、シロウや円卓の騎士達だけではない。数多の英霊の思想、そして在り方が、私にとっての揺るぎない王道を決定付けたのだと思います。……まあ調子に乗ったイスカンダルには今でもからかわれますが。かつての聖杯問答とは逆に、今度は私が説教する側です。もうこの王道を、誰にも"青い"だなんて言わせませんから」
シトナイ「本当に頼もしくなったのね、セイバー」
アルトリア「未だに迷いを捨てきれない様ではカルデアのサーヴァントを相手に出来ませんからね。しかし……それにしてもまさか貴方と、肩を並べて戦う日が来ようとは」
シトナイ「昨日の敵は今日の友ね。まだわたしは慣れないけど」
アルトリア「今の私ならば誰にも遅れは取りません。例えかの大英雄、ヘラクレスが相手であっても」
シトナイ「言うじゃない」
アルトリア「ええ、言わせてもらいます。だから……これからよろしく、イリヤスフィール。わたしはマスターの剣となり、盾となる存在ですが、それは共に戦う味方も例外ではありません」
シトナイ「……。ちょっとドキッとしたわ、同じ女なのに、なんか敗北感あって悔しい。あなた、日頃イケメンなのにたまに美少女っぽいことするのやめなさいよ」
アルトリア「?どういう意味ですか?」
シトナイ「……自覚がないなら良いわ」
シトナイ「……」
アルトリア「随分と落ち込んでいる様ですね、イリヤスフィール」
シトナイ「あっ、セイ……じゃなくて、アルトリア?」
アルトリア「呼びやすい名で結構です。しかし随分と落ち込んでいる様子ですが、もしや、キリツグと?」
シトナイ「流石に鋭いね。まあ、ちょっと……」
ミスです
かぶりました
シトナイ「色んな英霊がいるものね。挨拶してたらすっかり時間かかっちゃった。それに、眠くなってきたわね……。肉体の事を気にしないで済む英霊達がちょっぴり羨ましい。大きなベッドももらってるし、今日のところは寝ましょうか」
シトナイはのんびりと入浴を終えると、贅沢を言って取り寄せてもらった高価な整髪料と歯ブラシを使ってから眠りに就いた。
三柱の女神の融合。そのテクスチャとして求められたイリヤスフィールの肉体。
彼女の複雑な状態につけ込んだ陰湿な責め苦が、眠りの隙をついて狡猾にも牙を剥く。
シトナイ「ん……あれ?」
眠っていたシトナイは違和感を感じて眼を覚ます。
そして即座に、彼女は己の身に迫る危険を理解した。
周囲にカルデアの一室の面影はなく、見渡す限り、毒々しい赤色の肉壁が一面に広がっている。
緩慢な動作で体を起こしたシトナイは、焦る事なく、ゆっくりと周囲を観察した。
胎動する様に蠢く肉壁と、そこからうねうねと伸びる何本かの触手。
生理的嫌悪を誘うものだったが、彼女は構う必要もないと無視して歩を進める。
無碍にされたことに憤る様に、触手の一本がシトナイへと向かってきた。
彼女は逡巡なく、素早い動作で反応し、魔術の行使による撃退を試みる。
しかし……。
「……!あれ……?そんな、魔術が……!」
出ない。何度試みても魔術が発動出来ない。
女神達の加護はおろか、イリヤスフィール自らが得意とする使い魔の行使すらマトモに機能しない。
元より膂力に優れる訳ではない彼女は、異能の力を失えばただのか弱い幼女だ。
だが、抵抗力を失った彼女への遠慮はない。
触手は相手が無力と見るや否や群がる様に集って数を増し、呆気ないほど容易くシトナイの四肢を絡め取っていく。
「ゃ……っ。いや。いやっ、やだっ、こんな」
イリヤスフィールは元より、アインツベルンのホムンクルスとして生を受け、他の追随を許さぬ優秀な魔術師として実戦に投入された。
それは擬似サーヴァントとなった今でも例外ではなく、三柱の女神に魅入られる胆力と、それらを内包して尚自壊しない圧倒的な魔力量は到底並大抵の魔術師の及ぶ所ではない。
しかし、彼女の自尊心を支える優秀な能力の数々は今、この瞬間に限って全て封じられている。
バーサーカーを失い、英雄王になすすべなく破れたあの時と同じ……。
イリヤは壮絶な苦痛の果てに乗り越えた、信頼に足る力の全てを失い、今や捕食されんとする小動物と同義である。
元より虐げる事には慣れていても、虐げられる事には慣れていないイリヤの心が、迫る恐怖に押し潰されそうになっていた。
じたばたともがいて触手を振り払おうと画策するものの、小柄な彼女の体躯では思う様に力が出ない。
こういう時に頼りになるはずのシロウは何故かこの場に姿がなく、イリヤは孤独と戦いながら不快感を煽る触手を睨みつけた。
憤る様に蠕動する触手がシトナイの体を這い回り、彼女から艶かしい声が漏れ出していく。
「ん……っ……ふ、くっ。やめ、て。やめなさい、こんなの。やだっ。いや、いやなのに」
当然、声は快楽によるものではなく、不快感によるものだ。
だが生理現象には抗えないもので、事実としてシトナイの頬は上気し、その泣き顔は本人の意図せぬところで嗜虐心を煽るものとなっている。
ただ這いずり回るだけの触手が、明確に局部を狙って蠢き始めた。
シトナイは唇を固く結び、強く瞼を閉じて、陵辱を耐え抜こうと気丈に振る舞う。
ちからつきました
妄想のまま、欲望のままに書きなぐってるだけだが果たしてこれでいいのか……(不安
需要があればまた続きを書くかもです
ちょこっとですが続き投下します
???「少し性感帯に触れただけでこれか。やっぱり擬似サーヴァントってのは難儀なものなんだな。色情狂いのフレイヤが依り代に選んだってのに、肉体が初心なままじゃあ話にならないだろ」
聞き覚えのある声に、シトナイは瞑っていた目を開く。
覗く視界の先に良いものなんてあるはずがないのに、抗いがたい優しい声音は彼女の精神を掴んで離さない。
シトナイの眼前に立ちはだかるのは、声と同じく見覚えのある青年の姿。
衛宮士郎。
この場にいるはずのない男は優しく微笑んで、触手に絡め取られた彼女の胸に触れる。
シトナイ「な、んで。シロウが、ここにいるのよ」
当惑したまま問いかけるシトナイを意に介さず、士郎は彼女が身に纏う巫女装束を無言でひき?いだ。
薄い胸板を撫で回し、ゆっくりと彼は拳を握りこんで行く。
シトナイの胸の上から、"寸分も動かす事なく"。
突き立てられた爪は容易く彼女の肌を突き破り、少しずつ侵入していく拳はやがて体内に届いて、シトナイの心臓を鷲掴みにしていく。
あまりの激痛に、声も出ない。
悲鳴もあげられずに過呼吸気味になったシトナイは勢い良く咳き込み、涙目になりながら嗜虐的な士郎を睨みつける。
シトナイ「……どうして、っ。こんなこと、するのよ……っ!いたい……いたい……!もうやめて、よ……」
???「理由なんてないよ。お前が羽虫の様に殺してきた敵対者は、もっと凄惨な苦痛の中で死んでいったはずだ。元より殺し合いに身を投じる魔術師は、殺される覚悟だって持ってなきゃな」
シトナイ「それ、は」
???「アインツベルンの敗退なんて考えもしなかったんだろ。自信過剰なのは結構だが、殺し合いの認識すら甘く見ていたのならちょっと同情の余地はないな」
士郎はシトナイから抉り取った心臓を地面に叩きつけて、無残に踏み潰す。
気が遠くなるほどの痛みを彼女が感じたと同時、シトナイの胸を抉った痛々しい傷跡は跡形もなく消えていた。
しかし激痛だけは依然として残り続け、シトナイの股から堪えきれず黄金色の液体が零れだす。
シトナイ「いや……だ……」
???「あーあー。おしっこなんて漏らすんじゃないよ。とはいえ、その様子じゃ気付いたかな。ここは心象世界。夢みたいなものだから、どれだけイリヤを傷付けても死んだりすることはないんだ」
シトナイ「わたしを、どうするの……?」
???「決まってるだろ。壊すよ」
シトナイの四肢を絡め取っていた触手は、士郎の言葉と同時に力を失い、呆気なく拘束を緩めて肉壁の中に戻っていった。
だが、戒めがなくなっても憔悴したシトナイに逃げるほどの抵抗力はない。
四つん這いになったまま上目遣いに士郎を見つめるシトナイは、久しい死の恐怖に戦慄して震えていた。
小刻みに痙攣する彼女は今にも手折れてしまいそうで、そんな弱々しいシトナイの頬を容赦なく、片手で鷲掴みにした士郎は、もう片方の手で自分のズボンを下ろしていく。
???「しゃぶれよ」
シトナイ「あなた、誰なのよ……!シロウじゃないんでしょう?わたしに何の恨みがあって、どうして、こんな」
???「あー鬱陶しいなぁ。黙って従え」
両手で無理やりシトナイの頬を圧迫し、がっちりと固定した状態で頭突きを喰らわせる。
堪らず悲鳴を零すシトナイの口内に、情け容赦なく男根を突っ込んで蓋をした。
相変わらず嗜虐的な笑みで、士郎は苦しげに呻くシトナイを酷薄に見下ろす。
「別に噛み付いても構わないぞ。どうせ夢だ。そんなものは何の意味にもなりはしない」
「ん、ぐっ……っ……!」
シトナイは苦しげにえづいて、なんとか口内の性器を吐き出そうと抵抗した。
しかし幼子同然の膂力は無力も同然だ。
口内で無理やり暴れ回る生殖器を恨めしげに見つめたシトナイは、この時初めて瞳から光を失い、瞼から大粒の涙を零す。
泣き顔は一層士郎を唆らせ、昂らせるだけだった。
膨張する男根は特大の精を詰め込んで、幼いホムンクルスを傷物にしようと脈打っている。
???「く、っ。結構気持ちいいもんだな。出る時は出るもんだ」
シトナイ「……ん、ぅ」
???「全部飲み干せよ。じゃなきゃ解放してやらないからな」
シトナイは仕方なく言いつけに従って口内を埋める精子を飲み干す。
直ぐにでも吐きそうな心持ちだったが、それすらも蓋がわりの男性器が邪魔をして思う様にはいかない。
ひとしきり出し切って満足したのか、清々しい面持ちとなった士郎はシトナイを突き飛ばして押し倒した。
彼女の肌をおおう最後の布面積、下半身のものを引き裂きながら、士郎は今尚衰えぬ嗜虐的な笑みでシトナイを追い詰める。
???「あんまりにも気持ちいいからもう一発やりたくなってきたな」
シトナイ「……!話が、ちがう!解放するって……」
???「なんだ、信じたのか?純粋だな。ここでやめられる男なんて世の中にいないよ。最後までやるから強姦なんだし」
シトナイ「いや、っ……。いや、いや、いやっ!やめて……それだけはやめて。本当に、大事なの。そこだけは、誰にも、誰にも渡さないって決めてたのに」
???「そうやって命乞いした連中を、お前は容赦なく殺してきた。それが魔術師だからな、間違っちゃいない。……だから、お前もその道理に従え」
シトナイ「い、やぁぁぁぁっ……。たすけて、っ。誰か、助けてよっ!やだっ。やだぁ、……っ!」
泣いて懇願するシトナイの衣類を容赦なく剥ぎ取り、怯えきった彼女の秘部に、士郎は己の性器を当てがった。
憧れていた異性との交情。
容姿だけは似通っているというのに、それが今は堪らなく恐ろしい。
「ひっ……ぐっ。ぇ、ぐっ」
肉壁のみが埋める空間で。
幼い少女の泣き声だけが、虚しく木霊して反響する。
すいません、力尽きました
また後日、と言うことで
すみません
レイプ ものはまずかったかもしれない(
見ている人はいないかもですが、一応続きを書いていきます
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ダ・ヴィンチ「ふぅむ。霊基の観測値に
不可解な点があるね。
恐らく擬似サーヴァント、シトナイは、マスターとの連結が希薄な所を付け込まれたんだろう」
立華「と、いうと?」
ダ・ヴィンチ「キミも知っての通りだが……
本来なら異聞帯における英霊の召喚は不可能に近い。
何せ、剪定事象での出来事だからね。
いわゆる正史から外れた、存在していないはずのパラレルワールド……
私達の記憶以外には痕跡すら残らないんだ。無いものを呼び出すことは出来ないだろう?」
ホームズ「だが逆に言えば、カルデアでの観測と、マスターとの強い霊子的な繋がりがあれば、
どんな例外であれ召喚に不可能はない。
記憶に残った僅かな残滓、それを手繰り寄せ、マスターの意に応えた結果が異聞帯のサーヴァント達だ」
マシュ「かつて敵対した者達も、各々には矜恃と理念があります。
例えマスターの意に反し、相容れぬ道に進むはずの英霊達も、人理崩壊という脅威の前には団結せざるを得ません」
ゴルドルフ「ふむ、まあ当然だな。世界が滅びてしまえばそもそも善悪を問える次元ですらなくなる。
全ての生命が消え失せた世界には讃える者がいない。
そうなれば、英雄も神も生まれない」
スカディ「故に私は応じた。
私の世界を滅ぼし、滅ぼしながらも己の行為を悔やみ。
そして、生涯消えぬ罪科を背負って未来を望む、小さき者の行く末を見守る為にな。
このスカサハ=スカディの世界を殺して尚、前を向いたのだ。
その結末を負けさせる訳にはいかぬ。
そうなれば、私の世界が滅びた意味がない」
立香「……」
スカディ「だが、依然として我々異聞帯サーヴァントの実在証明が希薄なのは相変わらずでな。
空想樹なしでの現界は本来、ギリギリな所だ。
十全な力を発揮出来ず、まだ擬似サーヴァントとしての出力調整に慣れていない我が愛娘に取り入り、霊基ごと連れ去ろうと考える不埒者がいるらしいな」
立香「それって、誘拐では?」
ダ・ヴィンチ「言い得て妙だね。
立香くんは時々、夢の中で襲撃に遭う事があるだろう。
それと同様の手口でシトナイに取り入っているのかもしれない」
ホームズ「神霊の力をフルに発揮出来ていないにせよ、三柱を相手に精神を乗っ取るなど至難の技だ。
可能性があるとすれば、依り代となったイリヤスフィール、彼女の精神に何かしらの汚染をかけている」
立香「一体、誰が」
ホームズ「アインツベルンの魔術師に恨みを持つ者などそれこそ星の数だ。
とても候補を絞りきれない。
今重要なのは犯人の特定ではなく、シトナイ……いや、イリヤスフィールの救出だ。
このままでは彼女のメンタルは間違いなく砕け散る」
スカディ「この私が愛すると決めた者を辱めるその不敬、到底許されるものではない。
全霊を賭して彼女の救出に尽力しよう。
異論はないな、小さき者」
立香「勿論。オレに何かできる事は?」
ダ・ヴィンチ「汗を拭いてあげることぐらいかな。彼女が昏睡してからもう2日が経過している。
擬似サーヴァントは肉体を持つ、とはいえ、これは危険な状態だ」
マシュ「ただ見守るだけ、というのも……。
何か、私たちに出来ることは無いのですか?」
イリヤ「そこは、わたしに任せてくれないかな」
ホームズ「キミは……」
立香「イリヤ?」
シトナイ「あっ……くぅぅ、いたい……いたいよ……」
衛宮士郎を模した怪物は、無理やりシトナイに挿入して容赦なく腰を打ち付ける。
何度も、何度も。
彼女の両手を掴んで拘束し、小柄な体躯など一切顧みない乱暴な陵辱は、
強姦という言葉すら生温いほどに凄惨だ。
初めは下腹部の痛みに涙を流して哀訴嘆願を繰り返していたシトナイも、
やがて泣く気力すら失せたのか、小さな呻き声を漏らすだけに落ち着いている。
シトナイ「はぁ……はぁ、っ。ん、、、ゃっ……。もう、やめて」
???「やめてという割に濡れてるじゃないか」
シトナイ「ちがう……ほんとに、ほんとに苦しいの。
いたくて、いたくて、たまらなくて。おなか、はじけそうで」
???「言っただろ。知らないってさ。
魔術師が相手を殺める時と同じさ。容赦なんて、無い」
シトナイ「う、ぅぅぅっ……いやだぁっ……」
再度、シトナイが泣き始める。
しかし両手は掴まれていて、溢れる涙を拭う事も出来ない。
彼女の体には大きすぎるモノは、霊核まで貫かんばかりに暴れ、
ぐちゅぐちゅと肉をかき分ける淫靡な音だけがシトナイの泣き声をかき消していく。
ひときわ大きく波打つモノに、シトナイが絶望の眼差しを向けるのも意に介さず。
膨張した精魂は残らず彼女の膣に吐き出された。
シトナイ「ぁ……あっ……」
???「本当に脆い肉体だな。こんな体で良く聖杯戦争に臨めたもんだ。
容姿だけは優れてる様だし。ホントは魔術師じゃなくてラブドールの研究でもしてたんじゃないのか?
アインツベルンは」
シトナイ「……」
己が背負う家紋を罵られても、憤る覇気さえ今のシトナイにはない。
気を失いそうになる彼女を無理やり抱き起こし、対面座位の形になった士郎は
シトナイの小さな体を抱えて尚も陵辱を繰り返す。
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シトナイ「もう、死なせて……」
???「勝手な女だ。他人には殺すより凄惨な結末を与えておきながら」
シトナイ「……シロウは、わたしが憎かったの?
ずっとこんな事をしたいって思ってたの?
だからこんな、仕返しを」
???「かもな」
腰の動きを止めぬまま、士郎は淡白に首肯する。
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???「アインツベルンの魔術師として殺し合いに望むことを約束され。
必ず戻ると誓った父には見捨てられ、そしてセイバーのマスターがお前の父親を奪い去った。
それらの全てが誤解だとお前は知っているだろう」
シトナイ「シロウには、悪いこと、したのかもしれない。
でもお互いに殺しあうべき敵で、それ以上になるなんて考えもしなくて」
???「そうだ、敵だ。諸々の事情なんておまけに過ぎない。
お前は勝手に衛宮士郎を憎み、勝手に慕い。
正義の味方を志ざす彼はその勝手を全て受け入れた。
仕返しなんて考える性格ではないだろう。
だからこそ、お前が彼に向けた敵意は度が過ぎて悪辣すぎる」
シトナイ「分かってる、わよ……。そんなこと。
わたしが、気安くシロウと仲良く出来る立場じゃないってことぐらい」
???「セイバーのサーヴァントは衛宮士郎の剣となり、盾となり。
遠坂凛は衛宮士郎の憧憬となり、師範となった。
間桐桜は彼にとっての日常であり、守るべき後輩。
ならばお前は?
イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは衛宮士郎の心のどこにある?」
シトナイ「……」
???「無いよな。衛宮士郎は切嗣が残した遺恨を己も背負おうとした。
奴にとってイリヤスフィールを救う事は使命であり、やらなければならない事だった。
"自分の心の内から、惚れた女を守りたい"と決意した衛宮士郎の本心とは程遠い。
だからお前はどの剪定事象でも衛宮士郎の伴侶とならないんだ。
彼が選ぶのは、セイバー、遠坂凛、間桐桜のいずれか」
シトナイ「……そ、んな。そんなこと言わないでよ」
???「己の股座から溢れる純血を省みろ。終ぞ誰にも愛されることがなかった。
だから生娘なんだろう」
シトナイ「わたしが、シロウに望まれない存在だったとしても。
あんたみたいな紛い物に犯されるなんて死んでもいやっ……」
???「どうせ夢の中でぐらいしか衛宮士郎に抱いてもらえない運命なんだぞ。
生意気な口は塞がなきゃな」
シトナイ「あっ!……ぐ、っ、っ、ぅ」
士郎はシトナイの髪を引っ張り、もう片方の手で首を締め付ける。
???「はは。締まりが良くなったな」
シトナイ「もう、殺して……。何か恨まれる様な事をしたなら謝る。謝るから。受け入れるから……」
???「言ったな。遂に、屈服すると」
シトナイ「……」
???「ははっ。やった。三柱の女神を擬似とはいえ手に入れられたのは大きいぞ。
じゃあまず手始めに、叛意を懸念して俺と契約を……」
イリヤ「そこまでよ!」
イリヤの声と同時に放たれた魔力の光弾が、シトナイを拘束していた士郎に直撃する。
投げ出されたシトナイを抱きとめ、憔悴した彼女を確認したイリヤは、怒りに身を震わせて士郎の残滓を睨みつけた。
先まで衛宮士郎であったものは肉塊に変貌し、周囲の肉壁から伸びていた触手も全てが
蠕動を止めて硬直する。
正体はアインツベルンを憎む魔術師の怨念か。
或いは人理を乱す反乱分子か。
正体など最早どうでも良い。
重要なのは傷付き、汚された少女のからだだ。
イリヤは自分と同じ容姿のシトナイを思い切り抱きしめ、涙を流して謝罪する。
イリヤ「ごめんなさい!ごめんなさい!助け出すのが遅れて……こんな。酷い目に遭わされてたなんて」
シトナイ「……あなたは?」
イリヤ「わたしは、イリヤ。イリヤスフィール・フォン・アインツベルン……」
シトナイ「魔法少女、か」
弱々しく呟いたシトナイは、安堵した様に溜息を吐いて自分の裸体を見下ろす。
シトナイ「恥ずかしいとこ、見せちゃったな」
イリヤ「シトナイ……ちゃん」
シトナイ「ごめん。自分が強姦されている姿なんて見たくなかったよね」
イリヤ「そんな!それは……その」
シトナイ「わたし、あなたに憧れてたから、さ。
出来れば夢を壊すような事、したくなかった」
シトナイは儚げに微笑んで、イリヤの頬を優しくつつく。
シトナイ「自分じゃ想像もつかないぐらい、楽しそうに振る舞うあなたを見て、わたしにもそんな可能性があったんだな、って。
寂しくなった。
あなたみたいな人生も、悪くないなぁ、って」
イリヤ「そんな。そんな悲しい事言って泣かないでよ。
わたし、ずっと気付いてたの。
あなたが羨ましそうにわたしを眺めてるとこ。
だけど返す言葉がなくて。気づかないふりをしてて。
その心の空隙を狙われたのなら、今回の件は……わたしのせいだ……」
彼女は泣いている。
自分の痛みのために泣いたのではなく。
誰かの痛みに共感して泣いている。
シトナイ、いや、イリヤは、誰かのために泣いたことがあっただろうか。
大切な人を失って、心の底から悼んだ事があっただろうか。
魔術師としての正しさを追い求め。
幼い体に無感の心を詰め込んで。
ただ勝ち残るための機械であろうとした。
でもイリヤというホムンクルスは誰よりも人の愛に飢えていて。
ロボットのふりをしている衛宮士郎よりも数段、人間くさかった。
終わった結末は変えられないし、英霊となったシトナイに道を正す事は出来ないけれど。
彼女は彼女なりに、今回の一件で見える世界を変えられたと思う。
だから。
シトナイ「ありがと。助けてくれて。
あなたがいなかったらわたし、あのままおかしくなってた」
強く口にして前を向く。
対するイリヤは当然のように肯定して、改めて互いが仲間であると再認識する。
イリヤ「……当然だよ。カルデアの仲間は、マスターが絶対に見捨てない」
シトナイ「わたしを、守ってくれるんだね。安心した、よ」
極限の疲労によって急激な眠気に襲われたシトナイは、喋りながら意識を失って瞼を閉じた。
イリヤは力の抜けた彼女の体を抱きかかえて、静かに帰路への道を歩んでいく。
シトナイ「……ご迷惑をおかけしました。
本当にごめんなさいね。召喚されて早々に面倒ごと起こしちゃって」
スカディ「ふふ。お前は何か勘違いしているな。
私は誰もが認める万能の神。故に、愛娘の救済程度、些事ほどの面倒にもなりはせぬ」
立香「ともかく助けられてよかった。
特に後遺症とかないんだよね?」
シトナイ「ええ。あくまで心象世界での出来事だから残る傷は何もないし。
……二度と思い出したくないけどね」
黒髭「しかし許し難いでござるなぁ。
拙者、下も上も広くカバーする所存故、幼女を連れ去ってprprしたいってぇ欲はわからんでもないが、
やり方が下策も下策。ねちねちメンタルアタックで責めるとかやる事が小物っすわ。
相手が神だろうと恐れず正面突破。
それが戦士の心意気っしょ!」
シトナイ「まさかと思うけどあなたが犯人じゃないでしょうね」
黒髭「なんで?拙者、絶対に違う、邪道だって批判してるだけなのに
懐疑の目を向けられるこの不思議。
うわーん、マスター!このカルデアオタクに厳しいよー!」
マシュ「黒髭さんにも矜持がある事は周知の事実です。
証拠もありますし、彼は犯人じゃありませんよ」
イリヤ「どうあれ、犯人は間違いなくわたしがやっつけたし、問題はないはずだよ」
ルビー「流石の私も茶化すことが出来ませんでした。
なんと言うか、吐き気を催す邪悪?
アレはぶっ殺されても問題ないタイプのやつです」
シトナイ「まあ、無事に帰ってこれたし、めでたし、かな」
シトナイ「……ねえ」
ヘラクレス「……」
シトナイ「みんなから話は聞いたわ。
あなたがわたしの異変に真っ先に気付いて、マスターに知らせたんだ、って」
ヘラクレス「……」
シトナイ「今にも死にかけてるわたしに、消滅寸前まで自身の魔力譲渡を続けた、とも聞いてるわ。
どうして、そこまでしてわたしを助けようと思ったの?」
ヘラクレス『???』
シトナイ「!?」
シトナイ(今喋った……様に見えたけど気のせいかしら)
ヘラクレス「????????????」
シトナイ「あなたはいつもそうだった。
わたしのために。わたしを守るために。
自らの試練さえ乗り越えて」
ヘラクレス「……」
シトナイ「ありがとうね……バーサーカー。
わたし、あなたを初めとして、今回みんなに助けられたわ。
この事は忘れない。きっとみんなに返してみせる。
だから……バーサーカー」
ヘラクレス「……!」
シトナイ「今度はわたしも一緒。あなたに助けられるだけでなく、あなたを助けられるわたしになる。
もう一度、わたしの隣に立ってくれる……?」
ヘラクレス「????????????!!!」
シトナイ「ありがとう。サーヴァントは成長しないはずなのに、こんなに嬉しい思いをしたのは初めて。
今度こそ。今度こそは。
ちゃんと、わたしは自分の道を間違えないから」
おわり?
あまりにもシトナイちゃん可愛すぎて
ムラっときたので衝動的に書きました
レイプ ものだったので苦手な人はすいません
本当はレイプ だけだと後味悪いから
本物士郎とイチャラブえっちするのも書きたかったんですが
設定と文章力の壁ェ……
イチャラブルートはとりあえず保留で……
なんか自然な展開とかがあれば書くかもです
もし読んでくれた方がいればありがとうございました!
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