キャラ崩壊注意
入浴中
クロディーヌ(以下クロ)「……」ジーッ
真矢「……どうかしましたか?クロディーヌ」
クロ「いや……あなた、足細いわよねぇ……」
真矢「ふふ。舞台少女たるもの、日々節制を心掛けねばいけませんから」スラッ
ひかり「ぎくっ」
華恋「ぎくっ」
クロ「節制ね……」
クロ(それだけでこんなに綺麗な足になるものかしら?)
真矢「触ってみますか?」
クロ「え?」
真矢「私の足、触ってみますか?」
クロ「いいの?」
真矢「ええ、もちろんです」
クロ「それじゃあ……」モミモミニギニギ
クロ(ただ細いわけじゃなくて、結構筋肉質なのね……けど、それを見るものに悟らせない、女性的なしなやかさを持ったシルエット)
クロ(流石、天堂真矢。スタイルも一流のそれだわ)
真矢「あなたの足も、充分に綺麗ですよ。クロディーヌ」モミモミニギニギ
クロ「!?」ビクッ
クロ「きゅ、急に何するのよ!」
真矢「あなたが私の足を触ることは許可したのに、私があなたの足を触ることは許可されないのですか?それはフェアではありませんよ」
クロ「後からそれ言うのもフェアじゃないでしょ!」
真矢「それもそうですね」モミモミナデナデ
クロ「分かったなら離しなさいよ!」バチャバチャ
なな「あー。二人が触りっこしてる」
香子「いやらしなぁ……」シミジミ
クロ「!?」
クロ「いやら……っ!?私は別に、そういうつもりじゃ」
真矢「? 私はめちゃくちゃそういうつもりですよ?」
クロ「!?」
-終わり-
共有リビングで寝落ちして深夜に起きたものの、動く気力がないのでしばらく点けっぱなしのテレビを眺めていたクロディーヌ「……このドラマつまらないわね」
真矢「……あら、クロディーヌではないですか。起きたのですね」ガチャッ
クロ「……天堂真矢。どうしたの?」
真矢「喉が渇いたので、飲み物を……」
クロ「……そう」
深夜ドラマ(主人公とヒロインが抱き合う)
真矢「……面白いですか?このドラマ」スッ
クロ(すごい自然に横に座るわね)
クロ「別に。なんとなく見てるだけよ」
クロ「特に演者の演技がひどいわね。こんな演技じゃ、誰かの心を動かすことなんてできないわ」
真矢「そうでしょうか。同じ演技を追求する者として、何かしら学ぶべき所もあるのではないですか?」
クロ「そういうもんかしら……?」
深夜ドラマ(キスシーン)
クロ「!?」
深夜ドラマ(濃厚なキスシーン)
クロ(な、何かしら……。私も初心な少女という歳でもないし、そういう役も演じたことがある。こういうドラマのこういうシーン自体にショックがあるわけではないけれど……)
真矢「……」
クロ(真矢と二人きりだと、な、なんか気まずいわ!)カァァ
真矢「おや?こんな演技では、心が動くことなどないはずでは?」
クロ「う、うるさいわね!ちょっと雑な展開に驚いただけよ……」
真矢「そうですか」ニコニコ
クロ「……!何で、あんたは平気なのよ……。そういう経験でもあるの?」
真矢「いえ、そういった経験はありません……」
クロ(……)ホッ
真矢「けれど、興味はあります」
クロ「!?」
真矢「おや、意外ですか?」
クロ「意外というか、なんというか……」
真矢「私だって年頃の乙女ですもの。人並みにそういうものに憧れる感情はあります」
真矢「それに、舞台での活動を続けていれば、いつかそういう役を頂くこともあるでしょう。その時、そういう経験が必要になってくるのではないでしょうか」
真矢「演技の引き出しを広げるためには、私自身が色々な経験をするべきですもの」ピッ
クロ「……なるほど、確かにそうね……」
真矢「というわけで、してみましょうか」ズイッ
クロ「!?」
クロ「ままま待ちなさい!」ズサァー
真矢「何故ですか?豊かな経験が豊かな演技を生む……あなたもさっき同意したではありませんか」
真矢「私と『経験』しましょう?クロディーヌ」ズズイッ
クロ「でっ、でも、そういうのは、その、もっと、大事な人と……」カァァ
真矢「……すいません。よく聞こえませんでした。もう一度言ってくださいませんか?」
クロ「何も言ってないわよ!バカ!」
クロ「……というか、キスしてみたいだけなら、他の人とすればいいじゃない……何も私とじゃなくても……」
真矢「あなたでないと意味がないのです。無感動でも、戯れでもない、何よりドキドキする口付けでないと」
クロ「何よ、それ……私ならドキドキ、するの?」
真矢「……」コクッ
クロ(舞台に関すること以外でこんなに真剣な顔……初めて見た……)
真矢「……」ジーッ
クロ「えっと、でも……あの……」モジモジ
トイレのために起きてきた純那「あれ。二人共まだ起きてたの?」ガチャッ
クロ「!?」ビクゥッ
クロ「ち、違うのよ純那。これは、その」アタフタ
純那「何が?」
真矢「ぷっ」
クロ「!?」
真矢「ふっ……ふふっ……」プルプル
クロ「……天堂真矢?」
純那「よく分かんないけど……あんまり夜更かししないようにね」ガチャッ
クロ「天堂真矢」
真矢「すいません……その、慌てるあなたが可愛くてつい……ふふっ」
クロ「あ、あなたねぇ……!」
真矢「ごめんなさい。もうしませんから」
クロ「清々しいほど信用できないわね」
クロ(なんか……どっと疲れたわね)
クロ「もう部屋に戻るわ……おやすみ」スッ
真矢「あっ、ちょっと待ってください」
クロ「何よ」クルッ
真矢「んー」
クロ「……バカ」ペシッ
真矢「……ふふっ」
-終わり-
華恋「皆おはよう~。今日も寒いね……」プルプル
なな「ばななも凍る寒さです……」プルプル
華恋「あっ、それいいね。華恋も凍る寒さです……」
まひる「華恋ちゃんが凍るなら私も凍る~」
ひかり「私も凍ろうかしら」
香子「うちも凍るわ~」
双葉「お前こういうのすぐノるよな。まぁあたしも凍るけど」
なな「……」ジーッ
純那「……何よ」
なな「純那ちゃんも凍る寒さです……」グイッ
純那「あっ、こら。巻き込まないでよ」
真矢「クロディーヌ。何やら凍るのが流行ってるらしいですよ。私達も凍りませんか?」
クロ「凍るのが流行るって何?」
真矢「This is 凍る寒さ……」
クロ「それ持ちネタみたいにするのやめなさいよ」
真矢「……」
クロ「……」
真矢「……」ジーッ
クロ「……クロディーヌも、凍る寒さです……」
真矢「……!」ニッコリ
その日の夜
クロ(ほんと、今日は寒いわね……こういう日は、さっさと暖かいベッドで寝るに限るわ)スッ
真矢「こんばんわ」ババーン
クロ「!?」
真矢「パジャマ姿も可愛いですよ。私のクロディーヌ」
クロ「て、天堂真矢!?どうしてここに!?私のベッドで何を!?」
真矢「今日は寒い夜なので……こうしてベッドを温めておいたのです」
クロ「そ、そう……」
真矢「さぁ、ぽかぽかですよ。どうぞ」ポンポン
クロ「出て行ってくれるかしら」
真矢「!?」
クロ「何であなたが驚いてるの?」
真矢「私が温めたのに……」
クロ「それ以前に私のベッドだから」
真矢「私にこれから温まっていないベッドを使えと言うのですか……?」
クロ「そうよ」
真矢「……」
クロ「……」
真矢「……」プイッ
クロ「微動だにしない……っ!」グイッグイッ
クロ(結局一緒に寝ることになってしまったわ……)
真矢「二人で使うと、暖かいですね……」ヌクヌク
クロ(確かにそれは否定できないけれど……)ヌクヌク
真矢「……ふふ」
クロ(また天堂真矢は楽しそうな顔をしている)
クロ「あんたって結構、悪ノリするっていうか……なんていうか……」
真矢「……今までは、そういう相手があまり居なかった者で」シュン
クロ(これは、本気か冗談か……どっちかしら)
クロ(……別に、どっちだっていいことね)
真矢「すいません……迷惑でしたか?」
クロ「……たまになら、こういうのも、いいんじゃない?」
真矢「……!」パァァ
クロ「たまになら、よ。たまになら。ほら、もう寝るわよ」ゴロン
真矢「はい……おやすみなさい」
次の日の夜
クロ(……やっぱり、温まってないベッドは冷たいわね……)モゾモゾ
クロ(昨日、天堂真矢が寝てた所……何か、いい匂いがするわね)
クロ「……」
真矢(こんな時間にメール……?誰でしょうか)ピロリン
クロ『今日は来ないの?』
真矢「!?」
クロ『鍵、開けてるから』
真矢「!?!?!?」
この後めちゃくちゃヌクヌクした。終わり。
以上になります。
真矢様はその風貌に似合わぬお茶目さが魅力の一つですが、ちょっとお茶目にしすぎた感じがする。
「こんなの真矢様じゃねぇ!」って思う奴は俺のためにお手本を書け。っていうか誰でもいいから少女歌劇SS増やせ。
ありがとうございました。
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