夕方 商店街
こころ「最っ高ね!」
ドドドドドド
ミッシェル2『ニゲロー』
ミッシェル3『セカイヲエガオニ』
アナウンサー「ご覧ください!商店街のマスコットキャラクターのミッシェルが、町を駆け回っています!」
ミッシェル4『マツリダー』
ミッシェル5『スベテハココロノタメニ』
アナウンサー「すごい数です!人間に危害を加える様子は見られませんが、外出中の皆さんは十分注意してください!」
黒服「……」
花音「ふえぇ」
美咲「どうして、こんなことに……」
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夏
弦巻家 研究所
美咲「新しいミッシェルの着ぐるみ?」
黒服「はい。機動性を良くしたことに加え、人工知能による運動の補助も加えています」
黒服「もはや着ぐるみではなく、強化スーツと呼んでも過言ではありません」
美咲「それはすごいですけど……そんなのどんな場面で使うんですか?」
黒服「ミッシェルのパフォーマンスの向上に繋がればと」
美咲「いやいや、そこまでする必要ないですよ……」
美咲「ちょっと着ぐるみの中涼しくしてくれるだけでいいんでホント」
美咲(予算かかりすぎるとこっちまで気をつかうから嫌なんだよね……)
黒服「承知致しました。お忙しいところありがとうございました」
美咲「いえいえこちらこそ。じゃ、こころ達のところ行きますね」
弦巻家 庭園
美咲「おまたせ~」
こころ「来たわね美咲!」
花音「美咲ちゃんお疲れ様」
はぐみ「みーくんどこ行ってたの?」
美咲「バイトの相談だよ」
薫「では5人集まったところで早速お茶会を……」
ピロロロロロ
薫「おや?」
美咲「あっすいませんあたしです!」
美咲「もしもし……はい、はい……わかりました」ピッ
花音「どうしたの?」
美咲「テニス部の合宿の日程の連絡だよ」
はぐみ「みーくん合宿行くの!?」
美咲「う、うん。だから一週間くらいハロハピの方には顔を出せなくなるんだけど……」
薫「それは寂しくなるね」
こころ「そう……わかったわ美咲!こっちのことは気にせず存分に合宿に集中してちょうだい!」
はぐみ「もし何か大変なことがあっても大丈夫だよ!なんたって……」
こころ はぐみ 薫「「「ミッシェルがついてるから!」」」
美咲(そこなんだよなぁ……)
美咲「花音さん」
花音「な、何かな美咲ちゃん」
美咲「着ぐるみのバイトとか興味ありません?」
花音「ふえぇ、私ミッシェルの代わりはできないよぉ……」
美咲「ですよね……」
美咲(うわあああ、ほんっとうにどうしよう!)
黒服「奥沢様」
美咲「おわっ!」ビクッ
黒服「その件についてお話しがあります」
黒服「この後松原様と一緒に研究所に来ていただけますか」
花音「わ、私も一緒ですか……?」
弦巻家 研究所
黒服「こちらをご覧ください」
ミッシェル『……』
美咲「いつものミッシェルですね」
黒服「ただの着ぐるみではありません」
黒服「ミッシェル、今日の天気は?」
ピコピコ
ミッシェル『今日の天気は一日中晴れ、最高気温は36度』
ミッシェル『今日は暑いし、妹と弟プールにつれてってあげようかなー』
花音「み、美咲ちゃん!?」
美咲「いや、あたし何もしてないですよ!なんなんですかこれ!?」
黒服「これはもし奥沢様が今回のようにミッシェルとして活動できないときのための代理として活動する自律ロボット」
黒服「その記念すべき第1号の……」
黒服「ロボミッシェル2号です」
美咲「2号なのか1号なのか……」
ロボミシェ2『ま、何号でもミッシェルはミッシェルなんですけどね』クネクネ
花音「ほ、本物そっくりの動きと声……」
美咲「あれ、でもあたし声のレコーディングなんてしてませんよね?」
黒服「奥沢様を長時間拘束するとミッシェルとしての活動に支障が出るため、似た声を持つ声優の方に声をあてていただきました」
美咲「そういうことか」
花音「スケールの大きい話になってきたね」
黒服「奥沢様の合宿中には、こちらのミッシェルに代理として活動してもらう予定です」
美咲「確かにこれなら心配いらないかも」
黒服「奥沢様には、ロボミッシェルを『ミッシェルランドからハロハピDJ代理として連れてきた友人』としてこころ様達に紹介していただきます」
黒服「ミッシェル本人の影武者では、奥沢様しか知り得ない質問をされると対応できないので」
花音「それで2号なんですね」
美咲「わかりました!では早速」
スタジオ
ミッシェル(美咲)「みなさん、ミッシェルは一週間ほど里帰りをさせていただきます」
こころ「あら、ミッシェルもいないのかしら?」
はぐみ「ミッシェルランドに行くの!?はぐみも行きたーい!!」
薫「それはダメだよはぐみ。彼女は里帰りと言った」
薫「つまり、家族水入らずの時間を過ごすということさ。私たちもついていっては邪魔になってしまうよ」
はぐみ「そっか……ざんねん」シュン
こころ「わかったわ!ミッシェルランドのご家族にもよろしく伝えてちょうだい!」
こころ「でも困ったわね……ミッシェルがいないと4人のステージになってしまうわ」
ミシェ美咲「それなんだけどさ、代理としてミッシェルランドからDJ経験のある友人を連れてきたんだ」
ミシェ美咲「入っていいよー」
ガチャ
ロボミシェ2『どうも、DJ代理のミッシェルですよー』
3人「!?」
ロボミシェ2『あたしの友人が日頃お世話になってます』ペコリ
ロボミシェ2『こうして来たからにはメンバーとして目一杯働くんで、どうぞよろしくー』
薫「な、何ということだ……!」
ミシェ美咲「みんなどうかな?」
花音「私はいいと思うよ?よろしくロb……ミ、ミッシェル!」
はぐみ「はぐみも!こっちのミッシェルとも仲良くしたい!」
薫「異論はないね」
こころ「…………」
美咲ミシェ(ど、どうだ……?)
こころ「あなた、このバンドに入って何かやりたいことはある?」
ロボミシェ2『そうだなー、今のあたしがどこまで成果を残せるかわかんないけど』
ロボミシェ2『まずは故郷の仲間達を笑顔にできるエピソードの1つや2つ作りたいかな』
こころ「…………」
花音(……)ドキドキ
こころ「くすっ」
ミシェ美咲「!」
こころ「誰かを笑顔にしたい気持ちがあれば合格よ!あなたをハロー、ハッピーワールド!のメンバーとして歓迎するわ!」
こころ「短い間だけれど、よろしくね!」
ロボミシェ2『うっす、あざーっす』
ミシェ美咲「っしゃ!」
花音「よかったね美咲ちゃん」ボソッ
ミシェ美咲「いやホント助かりましたよ」
ミシェ美咲「これで心置きなく合宿に集中できます」
ミシェ美咲「では、みんなのことよろしくお願いします」
花音「う、うん。少し不安だけど任せて……!」
ミシェ美咲「あ、それと間違ってもロボとか言わないでくださいよ。台無しになるんで」
花音「ふえぇ、気をつけるね……」
1週間後
美咲「やっと帰ってきたー!」
美咲「合宿所が山の中でハロハピはおろか家族ともマトモに連絡が取れなかったからね」
美咲「さて、みんなどうなってるかな?」
弦巻家 庭園
美咲「あ、最初はミッシェルの姿で出た方がいいか」
美咲「変身」
ミシェ美咲「っと、ではいきますかー」
ガチャ
ミシェ美咲「みんな、ただい……」
ワイワイガヤガヤ
はぐみ「ミッシェル、はぐみの家のコロッケおいしい?」
ロボミシェ3『うーん控え目に言ってパーフェクトだね。毎日3個ずつ食べたいくらい』
はぐみ「やったー!」
薫「かのシェイクスピアはこう言った」
薫「『誠の恋をするものは、みな一目で恋をする』と」
ロボミシェ4『あーわかりますよぶっちゃけ』
ロボミシェ4『買い物は一期一会ですからね。衝動買いは悪いことじゃないですよ』
薫「あぁ……やはり君は最高の理解者だ!」
花音「実は、この間通い慣れた道で迷子になっちゃって……やっぱりこんな私じゃダメだよね」
ロボミシェ5『そこが花音さんのチャームポイントなんじゃないですか。世の中そんなに厳しくありませんよ』
花音「ふふっ、ありがとう」
花音「………………好き」ボソッ
ロボミシェ5『ま、あたしは頭にグーグルマップ入ってるんで迷子になんてならないんですけどね』クネクネ
ロボミシェ2『ほらこころ、この間投稿した「ミッシェル体操」の動画が556万再生を突破したよ』
ロボミシェ2『もう世界中、笑顔まみれや』
こころ「ああ^~たまらないわ!あなた最高よミッシェル!まるで笑顔の核ミサイルね!」
ミシェ美咲「( ゚д゚)」
ミシェ美咲「こ、こころ……これは一体」
こころ「あら、帰ってたのねミッシェル!」
はぐみ「ミッシェルの友達すごいんだよ!ミッシェルランドからまたたくさん友達を呼んでくれたんだ!」
ミシェ美咲「えっ」チラッ
黒服「……」プイッ
薫「もうみんな彼女たちの虜さ」
薫「人を虜にする私がここまで心を奪われるなんて……ああ儚い!」
ミシェ美咲「いやミッシェル増えすぎでしょ……なんか目がチカチカしてきた」
ロボミシェ3『ハローマイフレンド』
ロボミシェ4『ロングタイムノーシー』
ミシェ美咲「うるせえ!お前ら初対面だろ!」
こころ「というわけで、現在ハロハピはボーカル、ギター、ベース、ドラムに加え、DJ4人の計8人で活動しているわ!」
ミシェ美咲「半分DJじゃん!そんなにいらないよ!」
こころ「さあ!帰ってきたミッシェルも加えてこの9人で世界を笑顔にするわよ!」
ミシェ美咲「ラ◯ライブ!か!!」
ミシェ美咲(ダメだこいつら……あたしがなんとかしないと)
ミシェ美咲(てか、ポッと出の奴らにあたしのポジションを奪われるのってめちゃくちゃ気にくわないんだけど……)
花音「ミッシェル……ふえぇ」ポ-
ミシェ美咲(信じて送り出した花音さんも完全に堕ちてるし)
ミシェ美咲(あたしは、自分の居場所を取り戻す!)
美咲「テニス部の合宿から1週間、ハロハピに加わったロボミッシェルから自分の居場所を取り戻すため、新たな戦いが幕を開けた!」
商店街
ミシェ美咲「ふ"ん"ぬ"っ」
子ども×4「すっごーい!」
ミシェ美咲「ど、どうだ!4人の子どもを同時に持ち上げて……!?」
ロボミシェ3『ンアー』
子ども×20「ものすっごーい!!」
はぐみ「20人も同時に抱っこなんてすごいよ!はぐみも乗せて!」ダキッ
ロボミシェ3『いいよこいよー』
ミシェ美咲「ぐっ……次!」
おばあさん「駅まで行きたいんだけど……」
ミシェ美咲「そこの角を曲がればあとはまっすぐですよ。途中まで一緒に行きましょう」
おばあさん「あら、親切なくまさんね!」
ミシェ美咲「どうだ!」
子ども「迷子になっちゃった!」ビエ-
ロボミシェ4『自宅の住所を入力してください』
子ども「わかんないよ!」
ロボミシェ4『案内を終了します』
ミシェ美咲「おい」
友希那「郵便局へ行きたいのだけれど」
ロボミシェ5『300m先右方向、その先700mで左方向です』
ロボミシェ5『さらにそこから、わちゃもちゃ……』
友希那「わかったわ、ありがとう」
ミシェ美咲「絶対わかってないよあの人……」
花音「今回は美咲ちゃんのほうが親切だね」
ミシェ美咲「次!」
商店街ハロハピゲリラライブ
こころ「せっかっいはひrキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュキュこー!」
ロボミシェ2『ヘイyo』キュキュキュキュ
ミシェ美咲「DJうるさっ!」
観客「なんかよくわかんないけどすごい!」
紗夜「見かけ倒しではない、確かな演奏技術を持っているようね」
紗夜「機械のように正確だわ」
日菜「うんうん、今日のこころちゃん達すごいね!」
日菜「ギュインギュインのズドドドドって感じ!」
ワ-ワ-
ミシェ美咲「ロボ達が激しすぎてターンテーブルから火が出てる……って消火消火!」
ライブ終了後
ミシェ美咲「つ、疲れた……」
こころ「今日もまた最高のライブを町に刻んだわね!」
こころ「みんな撤収よ!」
花音「今日は特に暑いね……機材が壊れないように気をつけなきゃ」
ミシェ美咲「そうですね。ほら、ミッシェルズも片付け手伝ってよー」パンパン
ロボミシェs『…………』ピ-ガガガガ
ミシェ美咲「……ん?」
ロボミシェs『オーバーフロー!』
ドドドドドドド
ミシェ美咲「な、なんだぁ!?」
はぐみ「ミッシェルが逃げちゃった!」
こころ「追いかけっこね?負けないわよ!」
ミシェ美咲「いやどう考えてもヤバい故障でしょ!黒服さん!」
黒服「どうやら猛暑のせいで回路が破損したようです」
黒服「こちらから操作が効きません」
ミシェ美咲「なんてこと……」
こころ「そうだわ!」
こころ「今から町全体を使ってみんなでミッシェルと鬼ごっこをしましょうよ!きっと楽しいわ!」
ロボミシェ達『!』ピコ-ン
ロボミシェ3『マチゼンタイ……』
ロボミシェ4『オニゴッコ……』
ロボミシェ5『オオニンズウ……』
ピコビコピコピコ
ロボミシェ2『ミッシェル、シュウゴウ!』
黒服「あっ」
ミシェ美咲「えっ?」
ズラララララララララ
ロボミシェ556『まったく』
ロボミシェ893『クマ使い』
ロボミシェ3417『荒いよねー』
ミシェ美咲「え、ええええええ!?」
ミシェ美咲「ややこしい……着ぐるみ脱ごう!」ヌギヌギ
美咲「黒服さん、これミッシェル何体いるんですか!?」
黒服「有事の際にと地下に格納しておいたロボミッシェルが全て出ているならその数は……」
黒服「4000ですね」
美咲「どんだけ作ったんですか!?」
ロボミシェ2『ミンナデ、オニゴッコ!』
こころ「それじゃあ始めるわよ!Are you ready?」
美咲「ダメです!」
まりな「町を埋め尽くすほどのロボミッシェルがついに解き放たれた!それら全ての頂点に立つ花咲川の異空間、弦巻こころの前に、初代ミッシェル奥沢美咲が立ちはだかる!」
美咲「この熊たちを止める方法は無いんですか!?」
黒服「最初に作られたロボミッシェル2号こそがミッシェル達の現時点でのリーダーであり、2号だけ背中にスイッチがあります」
黒服「それを押せば指令が出て、全てのミッシェルは機能停止するはずです」
花音「でも、この数のミッシェルの中からどうやって探すんですか?」
黒服「それは……」
美咲「あっ、あれ見て!」
ロボミシェ2『どうかなこころ、楽しんでる?』
こころ「ええ最高よ!今すごく楽しいわ!」
ロボミシェ2『じゃあ、この景色をもっと高い所から見に行こう』
こころ「いいわよ!つまり私も逃げる側に回るってことね!」
ロボミシェ2『そうだね』ガシッ
美咲「捕まえ……!?」
ロボミシェ2『アデュー』ビュンッ
美咲「こころ!」
こころ「きゃあああああ!!」
薫「すごい速さだ……」
黒服「こころ様!」
美咲「落ち着いてください!確かこころのスマホには軍用のGPSが入ってましたよね?」
花音「その位置情報を辿れば!」
はぐみ「こころんの場所がわかる!」
黒服「では位置情報を皆さんのスマホに送ります!」
美咲「待っててこころ!すぐ行くから!」ダッ
黒服「お待ちください」
黒服「これを……」スッ
美咲「これは……ボタン?」
黒服「このスイッチを押せばシステムが作動し、身体能力を大幅に向上させるミッシェルの着ぐるみを装着できます」
美咲「えっ、あの強化スーツとかいうミッシェルの着ぐるみ結局完成させたんですか!?」
黒服「こんなこともあろうかと」
花音「用意周到ですね」
美咲「ミッシェルになってミッシェルを追いかけるなんて……」
美咲「ふざけてるけど、やるしかないよね」ポチッ
『ミッシェルタイム!』
美咲「…………?」
シュゴオオオオオオオオオオ
ミッシェル「」ゴゴゴゴゴ
はぐみ「ミッシェルが飛んできた!」
花音「ふえぇ、逃げなきゃ……!」
ガシャン ガシャン ガシャン
美咲シェル「うわあああ!あたしにくっついた!」
ガション ガション
美ッシェル「取れない取れない!助け……て……!」
はぐみ「み、みーくん!」
プシュ-
ミッシェル(美咲)「ふぅ」
『熊の中の常識人!美咲inミッシェル!』
『ハッピー!ラッキー!スマイル!イエーイ!』
ミシェ美咲「変身音までついてるよ……」
ミシェ美咲「さては特撮番組として売り出すつもりでしたね?」チラッ
黒服「……」プイッ
はぐみ「みーくんがミッシェルになっちゃった……ううん」バタン
薫「事実は小説より奇なりとはまさにこのこと……」バタン
花音「はぐみちゃん!薫さん!」
ミシェ美咲「花音さん、二人をお願いします」
花音「……わかった、気をつけてね」
ミシェ美咲「大丈夫です。今のあたしは、負ける気がしません!!」
ミシェ美咲「おのれロボミッシェル2号!待て~~~~~~!!」ポテポテ
花音(必死に走ってる…………かわいい)
公園
ミシェ美咲「おかしい、位置情報は確かにここなのに……」
ロボミシェ1080『キラキラドキドキ!』
ロボミシェ158『ちょままちげーよ!』
ロボミシェ3710『ミッシェルの頂点に狂い咲くわよ』
ミシェ美咲「あいつらがいない…………そうだ!」
ロボミシェ2『じゃあ、この景色をもっと《高い所》から見に行こう』
ミシェ美咲「まさか……上!?」バッ
ロボミシェ2『これがこころが望んでいた世界だよ』
こころ「とてもいい眺めだわ!」
ミシェ美咲「あのミッシェル空飛べるの!?」
ミシェ美咲「もしもし黒服さん!?ミッシェル2号空飛んでるんですけど!このスーツ飛行能力ないんですか!?」
黒服「残念ながらありません。ですが……」
バババババババ
花音「美咲ちゃん!私も手伝うよ!」
黒服「ヘリの用意ができました。こちらへ」
ミシェ美咲「す、スケールが大きすぎる……」
上空
ミシェ美咲「つまり、スカイダイビングの要領で上からミッシェル2号を叩く、と」
黒服「はい。こころ様に直撃しないよう私が遠隔操作で奥沢様の位置を調整します」
花音「美咲ちゃんがこころちゃんを捕まえたら、私がパラシュートを開くボタンを押すね」
ミシェ美咲「わかりました。せーのっ!」バッ
黒服「奥沢様が飛びました!」
花音(もう飛んだ!勇気あるなぁ……)
ロボミシェ2『これからずっとずっと、みんなで追いかけっこをしよ「こころおおおおおお!!」……!?』
こころ「ミッシェル!?」
ミシェ美咲「つかまえ…………たっ!!」タッチ
ロボミシェ2『アッ、機能……停止……』ヒュウゥゥゥ
こころ「ミッシェル!」
ミシェ美咲「こころ!」ガシッ
花音「パラシュート展開!」バッ
こころ「きゃっ!?」
ミシェ美咲「ふぅ……無事確保」
こころ「ミッシェル…………あなたも空を飛べるようになったのね!!」キラキラ
ミシェ美咲「はは、飛んでるんじゃない。落ちてるだけだよ、カッコつけてね……」
ミシェ美咲「さ、みんなが待ってる。帰ろう、こころ」
こころ「ええ!……あ、そういえばまだちゃんと言ってなかったわね!」
こころ「おかえり、ミッシェル!」ニコッ
後日 放課後
美咲「?ああ……体中痛い」
花音「合宿明けにあれだけ動き回ったもん、仕方ないよ」
薫「町を覆い尽くすミッシェル、美咲と一つになったミッシェル、やはり昨日の出来事は夢であったのだろうか……」
はぐみ「夢じゃないもん!はぐみミッシェル見たもん!」
こころ「ええ夢じゃないわ!昨日という日は私たちの一生の思い出よ!」
ワイワイキャッキャッ
美咲「こっちはあんだけ大変な思いしたというのに……」ピキピキ
花音「み、美咲ちゃん」
黒服「奥沢様、松原様」
黒服「先日のご活躍、お見事でした」
黒服「また、こころ様のためとはいえ、危険に巻き込んでしまったことを深くお詫びします」ペコリ
美咲「い、いえそんな……」
黒服「そこで我々は今後こういった事態が起きた際迅速かつ確実に対処できるよう新しいミッシェルシステムを開発しました」
美咲「……ん?」
ゴゴゴゴゴゴゴ
ミッシェル(巨)「こぉ~こぉ~ろぉ~!」
はぐみ「おっきなミッシェルー!!」
薫「ああ、やはり昨日の出来事は夢ではなかった!」
こころ「あなた見ない顔ね!私は弦巻こころ!よろしくね!」
花音「ふ、ふえぇ……」
黒服「その名も」
『マキシマムミッシェルX!!』
美咲「…………」
美咲「いやもうそういうのいいですから!!」
おわり
ミッシェルがゲシュタルト崩壊起こしそう
ありがとうございました
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