【安価】超高校級が集う希望ヶ峰学園へようこそ (47)

その巨大な学園は都会のど真ん中の一等地にそびえ立っていた。

まるで…そこが世界の中心であるように。

『私立希望ヶ峰学園』

あらゆる分野の超一流高校生を集め、

育て上げる事を目的とした政府公認の超特権的な学園。

この学園を卒業すれば、人生において成功したも同然……とまで言われている。

何百年と言う歴史を持ち、各界に有望な人材を送り続けている伝統の学園らしい。

国の将来を担う"希望"を育て上げる事を目的とした、

まさに、"希望の学園"と呼ぶに、相応しい場所だ。

そんな学園への入学資格は二つ

"現役の高校生であること"

"各分野において超一流であること"

新入生の募集など行っておらず、

学園側にスカウトされた生徒のみが入学を許可される。

そんな超が何個も付く、学園の校門の前に、俺は立つ事は出来なかった。


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希望ヶ峰学園には二つの科がある。

一つは上記二つを満たした限りない天才達が集う"本科"と

馬鹿みたいに高い学費を払う事で一応希望ヶ峰学園へと所属出来る"予備学科"。

選ばれなかった人間が、それでも希望に追い縋るこの場所が、俺が所属する予備学科だった。

超高校級の才能、それを欲して入学した筈なのに。

ここに希望は無い。あるのは才能の差を感じさせる絶望だけだった………。

「才能が無い。ならば与えましょう」

だが、俺には他の予備学科には無い才能を見出された。

いや、才能なんてものは無いが、才能を植える苗床として存在を見出された、か。

その男は見間違える筈もない、希望ヶ峰学園の学園長。

【超高校級の希望】と呼ばれた【神座出流】学園長だったから。

「おめでとう、君はカムクラプロジェクトに選ばれました」

「貴方に与えられる権利は二つ」

「この話を辞退して、また予備学科へと戻るか」

「才能を手にして、本科へと返り咲くか」

「勿論……後者を選びますよ」

才能を開花させる為に脳を弄られた。

若干、精神に支障を齎すとされたが関係ない。

それ位の代償は、払って当然だ。

長い時間を掛けて、俺は才能を開花させる為の力を手に入れた。



この学園へ訪れて二度目の春が来た。

俺は……新たな神座出流として、希望ヶ峰学園の校門の前に立っている。

カムクラ「………」

俺の手には三つの荷物があった。

一つは電子生徒手帳。

本科の生徒はこれを配布されているらしく、他の生徒の情報を記載してくれる。

ただ、俺のは特別製であるらしく、項目を見るにステータスの概念があるようだ。

俺が人工な天才となったと言うが、全ての才能を持つワケじゃない。

あくまでも、俺自身が体験した事、視覚で認識出来たものが俺の才能として宿る事になる。

つまりは、この希望ヶ峰学園の生徒と交流を深める事で、使える才能が増えると言う訳だ。

そして、あくまでも俺は俺自身のステータスのままと言う事になっている。

筋力:E(05)
速力:E(05)
知力:E(05)
魅力:E(05)
心力:E(05)

俺の目標は、ステータスの向上と才能を増やす事を重心にせよと学園長は言っていた。

二つ目は普通の、学園入学案内書。既に二年生であるが、本科へ入るのは初めてだろうと、学園長が渡してくれたものだ。

そして、最期の三つ目は、俺が転入する本科……二学年生徒の名簿だった。

そう言えば、二学年の本科生徒は一体、どんな超高校級の才能を持つのか、見て無かったな。

俺は、名簿を開いて目を通した――――。

これより、貴方が通う学園のクラスメイトを決めます。
↓から男性が七名、女性が八名を選びます。


男性陣
『超高校級の影武者』『超高校級の技術部』『超高校級の幸運』
『超高校級の調教師』『超高校級の生徒会長』『超高校級のグラップラー』
『超高校級のダンサー』『超高校級の傭兵』『超高校級の支配人』
『超高校級の番長』『超高校級の応援団長』『超高校級のラノベ作家』
『超高校級の師範代』『超高校級の漫画家』『超高校級のメンタリスト』
『超高校級の不良』『超高校級の博徒』『超高校級の登山家』
『超高校級の探偵』『超高校級の放送委員』『超高校級の王様』
『超高校級の生物学者』『超高校級の執事』

女性陣
『超高校級のマフィア』『超高校級の薬剤師』『超高校級のメイド』
『超高校級の助手』『超高校級のハッカー』『超高校級の神童』
『超高校級のオカルト研究部』『超高校級の調理師』『超高校級の吹奏楽部』
『超高校級の図書委員』『超高校級の演歌歌手』『超高校級の委員長』
『超高校級のモデル』『超高校級の陸上部』『超高校級のシスター』
『超高校級の密偵』『超高校級のサバイバー』『超高校級のニート』
『超高校級の超高校級マニア』『超高校級のサポーター』『超高校級の情報屋』
『超高校級の令嬢』『超高校級の声優』『超高校級のサイボーグ』

では、↓からお願いします。


カムクラ「俺のクラスメイトは………」

『超高校級の放送委員』
『超高校級のサイボーグ』
『超高校級の図書委員』
『超高校級の助手』
『超高校級の応援団長』
『超高校級の生物学者』
『超高校級の令嬢』
『超高校級のシスター』
『超高校級の幸運』
『超高校級のラノベ作家』
『超高校級の探偵』
『超高校級の声優』
『超高校級の薬剤師』
『超高校級の調理師』
『超高校級の傭兵』

この十五名か。あと一人は俺が加入して丁度十六名。

学園内へと入る。入学式を終えた四月七日。

他の生徒達がいつも通り登校するのに三十分は早いが……。

俺の前に、誰かがやってくる。どうやら、学園長の言う通り、案内役が来たみたいだった。

そいつの姿は……




①世界を憂う様に達観した瞳と、大人ぶった服装に身を包む本を持った少女。
②白髪と黒色の白衣に身を包んだ男。
③学ランを羽織り、その下にはサラシが巻かれていて、頭に鉢巻きをした筋肉質な男。
④金色の長髪を二つ結びにして地に垂れる喉元に傷がついた背の低い少女。
⑤黒い帽子に黒いコート、口にはスティックキャンディーを咥えた男。
⑥薄地で作られたワンピースを着込む、漆黒の長髪で無機質な肌をした少女。
⑦銀色の髪に缶バッチが付いた帽子を被るツナギの男。
⑧紅葉を連想させる長髪にお嬢様学校の制服を着る女性。
⑨片耳にピアスを三つ取り付けており、夫々海陸空をモチーフにしたピアスを取り付けた男性。
⑩中性的な顔立ちをした白衣を着た女性。
⑪麦色の髪を包み込むように修道服を着込む目の細い女性。
⑫サイズの合わない防弾チョッキを着た白髪の男
⑬三つ編みと黒色のセーラー服と言った指して当たり障りない平凡な少女。
⑭着物服姿で若干なふくよかさが目立つ眼鏡を掛けた男性。
⑮豊満な体つきをした少しおっとりとした雰囲気を纏うエプロン姿の女性。



安価↓2


???
「よォ、アンタが学園長の言ってた野郎かい?」

幼い顔つきをした男子生徒が此方へとのらりくらりと歩きながら此方にやって来る。
この男は何故か、サイズの合っていない防弾チョッキを着込んでおり、ポケットに手を突っ込んでいるが、その膨らみから何か武器を隠していた。

カムクラ
「あぁ、俺の名前は……」

???
「神座出流ってんだろォ?学園長と同じ名前だから憶えやすいぜ」

???
「逆に俺の名前を教えとくわ。俺の名前はガンマ。【超高校級の傭兵】さ」

この男が、超高校級の傭兵なのか。
なんと言うか、才能を見ただけだとゴツイ感じで傷だらけの男と連想したが……。

ガンマ
「あ、ついでに名前の由来は聞くなよ、ナイーブな点だからサ」

カムクラ
「分かった。善処する」

ガンマ
「さてと。正直俺は案内役には向いてないと思うからよォ、もう一人呼んでるんだわ」

カムクラ
「もう一人……?」

ガンマ
「そ。俺ってそういうキャラじゃねーしよ。へへへ……お、来た来た、おいこっちだ」

そう言って手を振り上げた。
後ろを振り向く、そこには………

>>21から
安価↓2


???
「おはようございます、貴方が神座さんですね?」

そう言って、文学少女の様なお淑やかさが見えるセーラー服の少女が此方へとやって来る。

???
「この場合、初めましてですよね。私の名前は夏秋冬咲良と言います。超高校級の助手をやらせてもらってます」

夏秋冬 咲良――ハルナシサクラ――。

カムクラ
「超高校級の助手……か」

ハルナシ
「はい。色々な人のお役に立てる様、サポートをやらしてもらってます。現在は、【超高校級の探偵】の元で才能を磨いてますね」

【超高校級の探偵】………確かクラスメイトに居たな。

ガンマ
「三つ編みさんよォ、話はそこら辺にして、この後どうすれば良いんだァ?」

ハルナシ
「はい。一応はクラスメイトの皆さまと自己紹介を済ませる事が第一ですね」

カムクラ
「そうか。じゃあ教室に行って待つか……」

ハルナシ
「いえ。この時間帯は他の皆様は研究室に籠っているみたいなので、そちらへ案内しましょう」

夏秋冬は、何処からかぶ厚いスケジュール帳を取り出すと、まるで全員の予定を把握している様な口ぶりで言う。

カムクラ
「それは……」

ハルナシ
「これは私が経験した事や予定を書いた、【サクラノート】です」

カムクラ
「へぇ……何が書かれているんだ?」

ハルナシ
「見ても大丈夫ですが、サクラノートは機密事項が多いので、暗号化していますよ?」

カムクラ
「………いや、見るのは後にしよう。解読出来る自信がない………」

ハルナシ
「分かりました。それでは、まず何方の元へと挨拶しに行きましょうか?」

そう言って、懐から複数の写真を取り出す。どうやらクラスメイトの顔写真だった。

俺は……。

>>21
安価↓2



【図書室】へと移動した。

図書室の中心で、少女は小説に目を落としている。

ハルナシ
「彼女が、超高校級の図書委員ですね」

夏秋冬が少女を指すと、それに感づくかの様に少女が此方へと顔を向けた。

???
「おやおや、誰かと思えば助手さんと傭兵と、神座を継ぐものかい?」

立ち上がる。未だ肌寒い季節であるが、黒色の手袋を嵌めた少女は此方へと向かってほほ笑んだ。

???
「初めまして、神座を継ぐもの、私は……名乗る者ではない、さして言えば、本の守り手と言った所かな?」

ハルナシ
「彼女の名前は美空読子。ダウナー系の中二病を患った方です」

ヨミコ
「酷い言い草だね」

カムクラ
「………」

ヨミコ
「神座を継ぐもの、辺りを見回してどうしたんだい?」

カムクラ
「いや。図書室にしては教室程度の狭さだな、と」

ハルナシ
「あぁ、この図書室は美空さんの研究室ですから、図書室は別にあります」

ヨミコ
「ここら辺にある本は一つで世界を宿す。私はそれを読み明かす観測者……特に、同胞が綴る書物は至高と言っても良い」

カムクラ
「……同胞?」

ハルナシ
「【超高校級のラノベ作家】の事ですね。あの人の世界観と美空さんの感性が上手く嵌ったみたいです」

カムクラ
「そうか。俺も本を読んでみようかな」

ヨミコ
「本の事なら任せたまえ、君が気に入る一冊を見つけてあげるよ」

それだけ話して、【美空読子の研究室】を後にした。

再び、夏秋冬が写真を取り出す。

>>21

安価↓2


ハルナシ
「彼の研究室は【放送室】ですね」

そう言われて、足を運んでみると。
帽子をアイマスク代わりにして静かに寝息を立てる男が居た。

ハルナシ
「あのぅ、起きて下さい」

???
「……ぁあ?んだよウルセェな」

そう言いつつも目を覚まして体を起こすツナギを着た男。
帽子を深く被ると、首を回して大きく欠伸をした。

???
「ふぁ……んだ、ハルナシか。んで、その隣に居る奴は誰だ?」

ハルナシ
「この方は、先日HRでお話した神座出流さんですね」

???
「……知らね、誰だソイツ………ふぁ………」

ハルナシ
「………すいませんね神座さん、この方は絶木叫さん。【超高校級の放送委員】です」

絶木 叫――ゼツギ キョウ――
一見、放送委員の格好とは思えないが………。

ゼツギ
「話が済んだなら寝ても良いか?夜遅くまで放送してたからよ……」

カムクラ
「夜遅くまで?」

ゼツギ
「知らねぇのかよ。俺は夜にラジオ放送やってんだ。ここでな」

ハルナシ
「ついでに、私も助手として参加したり、超高校級の声優も時折登場したりしますね」

カムクラ
「へぇ………」

ゼツギ
「あ……そっかお前神座出流だっけか。そうか学園長のアレか。なら今度よ。俺の放送に出てくれよ」

カムクラ
「お、俺がか?」

ゼツギ
「リスナーに紹介する超高校級は粗方出し尽くしちまったしな、お前も一応、超高校級なんだろ?ならゲストで呼んでやるよ」

カムクラ
「そうか……まぁ善処する」

ゼツギ
「あいよ、前向きに検討しろよ?」

それだけの会話をして、放送室を後にする。

>>21
安価↓2



申し訳ない、寝ます。
続きは明日からです。
あとコロシアイは無く普通の学園生活ですが、バトルとかありますんでよろしくお願いします。


その男は、希望ヶ峰学園予備学科の校門前に居ると言う。

人が多い中でも、その男は、簡単に見つける事が出来た。

雲のピアス。恐らくは空に浮かぶ雲を指している。

貝のピアス。恐らくは海にある貝を指している。

木のピアス。恐らくは陸に生い茂る木を指している。

カムクラ
「あれが………」

???
「ん?あぁ、君が神座出流か、初めまして。俺の名前は空海陸。超高校級の幸運だ」

空海 陸――クウカイ リク――

カムクラ
「超高校級の幸運……」

希望ヶ峰学園では、全国の生徒から抽選で一人希望ヶ峰学園への入学を許可する制度がある。

この男は、全国の生徒の中から選ばれた、幸運の中の幸運な男と言う訳か。

クウカイ
「で、この平凡な俺に、何か用かい?」

カムクラ
「そうだな。逆に聞いていいか?お前……」

そして、背けた双眸を空海に合わせる。

言いたくは無かったが、言わざるを得ないだろう。

カムクラ
「何で女モノの下着を着けているんだ?」

空海は下着姿だった。真っ裸でガタイの良い体に装着された不釣り合いなフリフリのブラジャーとパンティーを着けている。

クウカイ
「何で?愚問だな。法律では『男が女モノの下着を履いてはいけない』と言う項目は無いんだぜ?」

カムクラ
「変質者として捕まってしまえ」

つい本音が出てしまう。

俺の暴言も軽く受け流して、空海は二人の予備学科生徒を見かけると、近づいていく。

クウカイ
「やあキミ達、フィーバーしているかい?この俺が手解きをしてやろう。フィイイッハァ――――!!」

予備学科1
「うわぁ空海だぁ!!」

予備学科2
「逃げろッ、捕まるとブラのサイズ合わされるぞぉー!!」

ハルナシ
「強烈な人ですね、空海さん」

カムクラ
「ハルナシ、なんであれが今まで捕まって無いんだ」

ハルナシ
「さぁ。変質者である事は変わりないですが、流石は幸運枠に収まった人ですから」

カムクラ
「………」

何だろう。あいつと仲良くなると脱ぎたての下着を送られそうな気がする。

次。

>>21
安価↓2


カムクラ
「教会があるのか」

ハルナシ
「彼女だけに作られた研究室ですね。主に懺悔とか聞いてくれるそうですよ」

カムクラ
「早速入ってみるか」

教会の中に入る。

中は想像している様な静謐さと木のベンチが置かれてある。

彼女は、ベンチを雑巾で綺麗にしていた。

???
「何方様ですか?」

カムクラ
「俺の名前は……神座出流。今日からアンタと同じクラスになる生徒だ」

???
「あぁ!!貴方様がカムクライズル。えぇ、お話は伺ってます。私の名前はベアトリーチェと言います」

彼女は超高校級のシスター。

ベアトリーチェと言うらしい。

カムクラ
「あぁ……なんだか癒されるな、ここは」

さっき見たくない変態を見た為か、彼女は癒しになる。

カムクラ
「さて、そろそろ次に行こうか」

ベア
「もう行かれてしまうのですか?でしたら貴方様にお祈りを、今日も一日、良き日であります様に」

残念だが、変態を見たせいで良い日とは呼べない。

しかしゲンナリしていた心が洗われた様だった。




>>21
安価↓2



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