サトシ「ポケット・モンスターハンターオンラインだって!?」 (60)

ポケット・モンスターハンターとは

ゲーム機を通じて自分の分身となるキャラがハンターとなり

ポケモンを使わずに、特殊な武器を用いギルドからの依頼で凶暴なポケモンたちを狩り

その狩ったポケモンたちの血肉でキャラの武器や防具をどんどん強化していく

簡単に言えば"ポケモンを狩る"ゲーム

今現在全国の子供たちに大人気のゲームである

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1534240169

サトシたちアローラメンバーは前回

詳しくは→サトシ「ポケモンハンターXXか」
サトシ「ポケモンハンターXXか」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515054678/)

を通し、友達との絆、そして顔の見えない相手でもマナーは大切ということを学んだ

そしてあれから数ヶ月…XXの後継となるゲーム"ポケハンオンライン"が登場した

このゲームはXX時はアローラ地方のみでの狩りであったのが

カントー・ジョウト・ホウエン・シンオウ・イッシュ・カロスと過去作の狩りの舞台であった地方にも行き来できるようになり、その地方にしか存在しないポケモンもハント可能となった

また、気のあった仲間たちと"ハントチーム"を組み、狩りをすることも可能となった

現在サトシたちポケモンスクールのメンバーは

リーリエがギルドマスターとして設立したハントチーム"ウルトラガーディアンズ"に所属し

前回の反省点もいかし、仲良くポケモンハンターを遊んでいる

ステージ:カントー地方・ハナダの洞窟

依頼:ミュウツー1匹の狩猟

ドガガガ

ミュウツー『オオオ……!!』ダッ

邪王魔神『皆の者!ミュウツーがそちらへ行ったぞ!!』


名:邪王魔神(ギルドマスター)
TR:999
ゲーム上性別:♂
武器:大剣
防具:ネクロズマ一式
プレイヤー:リーリエ


海王牙『プロハンの私に任せておけ!』チャキッ


名:海王牙
TR:777
ゲーム上性別:♂
武器:太刀
防具:カイオーガ一式
プレイヤー:スイレン


海王牙『蹴散らしてやんよミュウツー!!』スッ

あまっじょちゃん『海王牙、ちょっとそこどいて。邪魔』

海王牙『あ?』

あまっじょちゃん『きのみが採取できない』サクサク


名:あまっじょちゃん
TR:280
ゲーム上性別:♀
武器:弓
防具:アマージョ一式
プレイヤー:マオ


海王牙『おいこらテメェ!今ハント中だぞ!』

"あまっじょちゃんはオレンのみを手に入れた"

パパパパーン

あまっじょちゃん『やった!これほしかったやつ』

海王牙『あーあ…これだから足手まといのゆうたはつれてきたくなかったんだ』

あまっじょちゃん『海王牙。ミュウツーのしっぽきって。やくめでしょ』

海王牙『しね』スパッ

あまっじょちゃん『やめて!切り払いしないで!採取できない!』コケッ

邪王魔神『うぬら!何を遊んでおるのだ!今はハント中ぞ!』

『俺に任せとけ!邪王魔神!』

邪王魔神『!』

ミュウツー『オオオ……!!』ダッ

サトシ『へへへ!いくぜミュウツー!!』スッ


名:サトシ
TR:314
ゲーム上性別:♂
武器:片手剣
防具:ピカチュウ一式
プレイヤー:サトシ


邪王魔神『やめよサトシ!迂闊に飛び込んでは!』

サトシ『大丈夫だって!くらえミュウツー!これが俺のゼンリョクの狩り技!』パアア

ミュウツー『!』

チュドーン



サトシ「………あっ…やっべ…」カチカチ

ロトム図鑑「サトシが乙ったロト。これで3乙、クエスト失敗ロトね」

サトシ「………………」

ピカチュウ「ピカピィ」

サトシ「………リーリエ……怒ってるかな?」

ロトム図鑑「この後間違いなくギルドに戻ってポケハン会議ロトね」

サトシ「うわぁ……」

ピカチュウ「ピカピィ」ポンッ

~チーム"ウルトラガーディアンズ"ポケハンギルド集会所~


邪王魔神『今のクエストは失敗するようなクエストではなかった』

邪王魔神『サトシよ。何か言いたいことはあるか?』

サトシ『ごめんなさい』

邪王魔神『サトシ。我は無闇に突っ込むなと助言したハズだ』

邪王魔神『何故あの場でミュウツーに突っ込んだ?』

サトシ『いけるかと思って』

邪王魔神『いける訳がなかろうが。貴様、まだミュウツーの動きも覚えてないのか?』

邪王魔神『ポケハンは遊びではないのだぞ?』

サトシ『ごめんなさい』

海王牙『おい邪王魔神。サトシも乙りたくて乙ったワケじゃねーんだ』

海王牙『その辺にしとけ』

サトシ『海王牙……』

邪王魔神『サトシは今のクエで2乙しておる』

邪王魔神『特に…ポケハンにおける"3乙目"の罪は重い』

邪王魔神『それにサトシの乙は今回だけではない。サトシよ!貴様には覚悟が足りぬ!』

サトシ『ごめんなさい』

邪王魔神『サトシよ!ごめんなさいだけではなく、今後の反省点も』

サトシ『ごめんなさい』

海王牙『オラッ!いい加減にしろよギルマスさんよォ!サトシを責めんな!』

邪王魔神『海王牙よ。ちなみにさっきのクエの1乙分はうぬのものぞ?』

海王牙『るせーよ!私の乙はテメェが粉塵使わなかったのが悪い!』

邪王魔神『己の未熟を他人のせいにするな!』

邪王魔神『だいたい海王牙。貴様こそを粉塵をサトシにしか使わぬな?』

邪王魔神『露骨な贔屓はやめろ!ギルドの和が乱れる!』

海王牙『だまれしね』

邪王魔神『死んだのは貴様であろう』

あまっじょちゃん『サトシ。なんでしっぽきってくれなかったの。やくめでしょ?』

サトシ『ごめんなさい』

カランカラン

トゲデンヂロボ『アローラ!』

ホシ『ごめんなさい。遅れたわ』

▼トゲデンヂロボさんがギルドに入室しました

▼ホシさんがギルドに入室しました

邪王魔神『サトシ!反省はしているのか?貴様には覚悟が…』

サトシ『ごめんなさい』

海王牙『サトシ。もうチューニギルマスの下はウンザリだよな』

海王牙『こんなクソギルド抜けて私と二人で独立ギルド作ろうぜ』

サトシ『ごめんなさい』

あまっじょちゃん『きのみちょうだい』

トゲデンヂロボ『ん?なんの騒ぎ?』


名:トゲデンヂロボ
TR:700
ゲーム上性別:♂
武器:ランス
防具:トゲデマル防具とデンヂムシ防具のキメラ
プレイヤー:マーマネ


ホシ『トゲデンヂロボ。ギルドチャットログを見てみなさい』


名:ホシ
TR:653
ゲーム上性別:♀
武器:ハンマー
防具:アロガラ一式
プレイヤー:カキ


トゲデンヂロボ『あー。いつものギルド会議か』

ホシ『サトシ。また乙ったのね…』

邪王魔神『サトシよ。そんな様では何れギルドを抜けてもらわなくてはならぬな』

サトシ『え?』


サトシ「ギルドを抜けろ!?どういうことだよリーリエ!」ガタッ

ロトム図鑑「サトシ!落ち着くロト!リーリエは画面の向こうロト!」

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシ「ご、ごめん……」


サトシ『ギルドを抜ける?そんなの嫌だよ』

邪王魔神『我がギルドに弱者はいらぬ』

サトシ『そんな…』

トゲデンヂロボ『邪王魔神!少しいいすぎだよ!』

サトシ『トゲデンヂロボ…』

ホシ『そうよ!私たちはみんなで楽しくポケハンで遊びたいからギルドを作ってるのよ』

ホシ『それを…へたっぴってだけでギルドを抜けろだなんて』

ホシ『ひどいわ!ひどすぎです!』

サトシ『へたっぴって…』

邪王魔神『……………』

あまっじょちゃん『次わたしサンダー狩りにいきたい。はねほしい』

邪王魔神『我らギルドを与し者たちは日々格付けされている』

サトシ『!』

邪王魔神『クエストをこなした数、難易度、タイム……そして乙の数。様々な要素を元に格付けされているのだ』

邪王魔神『我は…このランキングの…ポケハンの頂点に立ちたい。』

邪王魔神『故に。あきらかに足を引っ張っている者はいらぬ』

邪王魔神『貴様らとは覚悟は違うのだ』

トゲデンヂロボ『そんな…ランキングって』

サトシ『俺が……ギルドの足を……』

ホシ『気にしないでサトシ。ランキングなんておまけよ』

あまっじょちゃん『誰も貼らないならわたしサンダーのクエ貼るね』チャリチャリーン

海王牙『丁度いいじゃん』

サトシ『海王牙……』

海王牙『私もこんなギルマスの下はつまんねーと思ってたしいい抜ける機会だ』

トゲデンヂロボ『ケンカはやめようよ』

ホシ『そうよ。落ち着きなさい』

海王牙『サトシ。私と一緒に新しくギルドを作ろう』

海王牙『ギルド名は決めてある』

海王牙『愛のバルーン…』

サトシ『ごめんなさい』

海王牙『サトシ。照れてるのか』

サトシ『ごめん邪王魔神!俺、次からは乙らないように気をつける。だから』

邪王魔神『そのセリフは何度も聞いた』

邪王魔神『……………今日はもうオチる。すまぬ』

カランカラン

▼邪王魔神さんがギルドから退室しました

サトシ『邪王魔神……』

ホシ『………』

トゲデンヂロボ『……………』

海王牙『サトシ。なんならギルド名はサトシが決めていいぜ』

あまっじょちゃん『さっきからクエ貼ってまってる』

あまっじょちゃん『早く準備して』

リーリエの家

リーリエ「…………ハァ……」

シロン「コーン」

リーリエ「あっ、ごめんなさいシロン。私は大丈夫です」

シロン「………………」

「お嬢様」コンコン

リーリエ「!」

ジェイムズ「お食事を持ってまいりました」ガチャ

リーリエ「…………すみません。そこに置いておいてください」

ジェイムズ「畏まりました」コト

リーリエ「………………」

ジェイムズ(リーリエお嬢様……またゲームをずっと……)

リーリエ「……………フゥ…」

ジェイムズ(と、いいますか……)チラッ

黄色い液体が入ったペットボトルの山「」ドーン

ジェイムズ(この黄色い液体が入ったペットボトルの山はなんでしょう?)

翌日

ポケモンスクール

サトシ「みんな、アローラ!」ガラッ

ピカチュウ「ピカー」

ロトム図鑑「ロトー!」ヒュー

マーマネ「あっ!サトシ来たよ!」

サトシ「みんな……昨日はその……」

スイレン「サトシ!昨日のことなら気にしないで」

サトシ「え?」

カキ「そうだぞ!ゲームなんだ。失敗してなんぼだ!」

カキ「バトルと同じさ。その分クリアした時の喜びも大きくなるってもんだ」ニッ

サトシ「スイレン……カキ……」

マーマネ「僕はランキングなんかよりも、みんなでギルド組んで楽しくポケハンやってるのがいいんだよ」

サトシ「マーマネ……」

マオ「サトシ、リーリエは昨日少しピリピリしてただけだよ」

マオ「本当はリーリエだってそんなこと思ってない!だから……気にしないで?」ニコッ

サトシ「マオ……」

サトシ「…………リーリエは…」チラッ

マーマネ「リーリエなら休みだよ」

カキ「なんか体調が悪いらしいな」

サトシ「体調……?大丈夫かよリーリエ……」

サトシ(昨日のこと謝ろうと思ったのに……)

マーマネ「ねぇ!今日もまたみんなでギルドに集合して狩りにいかない?」

マオ「いいね!私サンダー狩りたい!」

カキ「そうだな!当然リーリエも誘って!」

スイレン「うん!やっぱりみんなで一緒に楽しく狩りするのが一番!」ニコッ

アシマリ「アウア!」

カキ「スイレン。お前昨日サトシと二人で新しいギルド作るとか言ってなかったか?」

ワイワイ

サトシ「…………」

ピカチュウ「ピカピ?」

ロトム図鑑「…………」



ククイの家

サトシ「ふぅ…いい湯だったな?ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカー」

サトシ「………さてと」カチッ

ロトム図鑑「サトシ。ポケハンをやるロト?」

サトシ「ああ!もちろん!」カチカチ

ロトム図鑑「……………ロ?」

ロトム図鑑「……………サトシ。ギルドには行かないロトか?」

サトシ「うん、今日は野良でやることにするよ」カチカチ

ロトム図鑑「サトシ……やはり昨日のことを気にして……」

ピカチュウ「ピカピ……」

サトシ「……みんなはああ言ってくれたけどさ?やっぱり俺が足を引っ張ってるのは事実だし……」

ピカチュウ「ピカピ……」

サトシ「…………でも、ギルドを抜けるわけじゃないぜ?」カチカチ

ピカチュウ「ピ?」

サトシ「…………へへっ、いつまでもへたっぴなのは嫌だし……それに、ゲームだってやるからには上手くなりたい!」カチカチ

サトシ「みんなとポケハンやるのは楽しいけどさ?それですっげー難しいクエストとかクリアできたらもっと楽しいと思うんだ!」カチカチ

サトシ「だから……野良で修行して……上手くなってからギルドに戻るんだ!」ニッ

ピカチュウ「ピカピ……」

ロトム図鑑「……………」

サトシ「えーっと……難しそうなクエストはっと…」カチカチ

ロトム図鑑「サトシ」

サトシ「ん?」

ロトム図鑑「"勲章"を知っているロトか?」

サトシ「!」

サトシ「勲章………?」

ロトム図鑑「サトシ。これを見るロト」ピッ

サトシ「これ、邪王魔神(リーリエ)のトレカ(トレーナーカード)」

ロトム図鑑「これのこのページをっと」ピッ

サトシ「!」

サトシ「………すっげー……なんだこれ……リーリエのこのページ…マーク?みたいのでびっしり埋まってる」

ピカチュウ「ピカー……」

ロトム図鑑「これは勲章といい、ある特定の条件をみたしたら貰える謂わば上級者の証ロト」

ロトム図鑑「確実とは言えないロトが、この勲章が埋まっていればいる程実力者の印というわけロト」

サトシ「つまりバッジみたいなもんか?」

ロトム図鑑「まぁ、近いものはあるロト」

ロトム図鑑「ちなみにサトシの勲章のページは……」ピッ

サトシ「うわぁ…スッカスカだ…」

ピカチュウ「アッチャー」

サトシ「へへっ!でも目標が決まったぜ!」

サトシ「つまりこのページを勲章で埋めればいいんだな?」

ピカチュウ「ピッカー!」

ロトム図鑑「サトシ!アマい!アマすぎるロト!」

サトシ「」ビクッ

ロトム図鑑「サトシ!このページをサトシが全部埋めるのにどれだけかかると思うロト!」

サトシ「………い、一週間くらい?」ハハハ

ロトム図鑑「ポケハンをナメてるロト!?」ギロッ

サトシ「………いっ!?」ビクッ

ロトム図鑑「勲章には闘技場……最大最小……武器開発…その他諸々」

ロトム図鑑「今のサトシに埋めるのは到底不可能なものばかりロト!」

サトシ「そ、そんなのやってみなきゃ…」

ロトム図鑑「ボクの計算だとサトシがこのページの勲章を全部埋めるにはざっと2年はかかるロト」

サトシ「に、2年……」

ピカチュウ「ピカァ……」

サトシ「な、ならなんでこんなページを俺に見せたんだよロトム……」

ロトム図鑑「……サトシ。サトシの持っている勲章……この勲章は何の勲章かわかるロト?」スッ

サトシ「! ネクロズマにソルガレオ……それにルナアーラ…カイオーガも……」カチカチ

サトシ「………なになに?これはネクロズマを討伐したら貰える勲章で……」

ロトム図鑑「……そう、それは伝説のポケモンを討伐したら貰える勲章……」

サトシ「!」

ロトム図鑑「この空白……他にも昨日のミュウツーや、ジョウトのホウオウ、ルギア。その他各地方の伝説のポケモンを討伐しても勲章は貰える」

サトシ「………へへっ!なるほどなそういうことか!」

サトシ「つまり……この伝説のポケモン討伐勲章を埋めれば上手くなれるってことか!」

ロトム図鑑「上手くなれるかはサトシ次第ロト」

ロトム図鑑「ただ……ここを埋めれば最低限レベルのハンターとしては認められると思うロト」

サトシ「………へへっ、なるほどな…」

サトシ「燃えてきたぜ!」メラメラ

ピカチュウ「ピッカー!」メラメラ

サトシ「よしっ!そうと決まったら早速集会所作って伝説のポケモン狩るぞー!」カチカチ

ロトム図鑑「……やれやれロト」フゥ

ロトム図鑑「サトシ!集会所は作ったロトか?」

サトシ「ああ!まずはイベルタルの討伐で作ってみた」

カランカラン

サトシ「!」

ロトム図鑑「サトシ!早速誰か入ってきたみたいロト」

サトシ「お、おう!」ワクワク

ピカチュウ「ピッカー!」ドキドキ


るざみん☆『アローラ♪』


サトシ「るざみんさん…女の人だ」

サトシ「アローラって言ってるってことはアローラの人かな?」

ピカチュウ「ピカー」

ロトム図鑑「TRも888……やはり伝説のポケモンがターゲットとなると高ランクも釣れるロトね」


サトシ『アローラ!』

るざみん☆『あら?その挨拶……あなたもアローラの人?』

サトシ『はい』

るざみん☆『私もなの☆運命ね( 〃▽〃)』

るざみん☆『そのピカチュウ一式。可愛いわね?』

サトシ『るざみんさんのピクシー一式も可愛いです』

るざみん☆『(///ω///)♪』


サトシ「るざみんさんイイ人っぽいぜ!良かったぁ」ホッ

ロトム図鑑「……………………」


るざみん☆『あなた可愛いわね?歳いくつ?どの島住み?』

るざみん☆『ちなみに私は18よ♪』


サトシ「なんだこの人?歳?とかどこ住んでるのとか……」

ピカチュウ「ピー?」

ロトム図鑑(まさか……こいつ……)タラッ

サトシ「……ま、いーや……えーと、俺は10歳で……」カチカチ

ロトム図鑑「さ、サトシー!やめるロトー!」バッ

サトシ、ピカチュウ「」ビクッ

ロトム図鑑「このるざみん☆は出会い厨ロト!」

サトシ「デアイチュウ?」

ピカチュウ「ピカチュウ」

サトシ「デアイチュウ?なんだソレ?」

ピカチュウ「ピカ?」

ロトム図鑑「サトシ!このるざみん☆はポケハンをゲーム目的でやっているワケではないロト?」

サトシ「え?」

ロトム図鑑「とにかく!この手のプレイヤーは早く追い出すに限るロト!」

サトシ「い、いやでも……この人何も悪いことやってないし……」



るざみん☆『ねぇ!早く住んでる島と年齢教えてよ♪』

サトシ『ごめんなさい。教えられません』

サトシ『それよりクエスト』

るざみん☆『クエストなんかよりお話しましょ?』

るざみん☆『そうだ!オフ会しましょ!オフ会』



サトシ「えぇ……なんだこの人……」

ロトム図鑑「ほら、言わんこっちゃないロト」ハァ

ピカチュウ「ピカ」

サトシ「な、なんか怖いしとりあえず部屋から出てってもら……」

カランカラン

サトシ「! 誰か入ってきた!」



るざみん☆『今フレンド申請を』

『アローラ』

海王牙『サトシ。なかなかギルドに顔出さないからむかえにきた』



サトシ「!」

ロトム図鑑「スト……スイレンロトー!」

ピカチュウ「ピッカー!」

海王牙『サトシ。早くギルド行って狩りしよう』

海王牙『なんなら二人でも…』

るざみん☆『あら?知り合い?強そうな人ね』

るざみん☆『私はるざみん☆18歳よ』

るざみん☆『あなたにも今フレンド申請を』

海王牙『あ?なんだこのババア』

るざみん☆『ババア……?』



サトシ「な、なぁロトム……なんかヤバそうな雰囲気じゃないか?」

ロトム図鑑「そうロトね。早く集会所から追い出した方がいいロト」

サトシ「どっちを?」



るざみん☆『あら~ババアってなんのこと?』

るざみん☆『私まだ18よ?』

るざみん☆『でも生意気な子も嫌いじゃ……』

海王牙『こいつもしかして出会い厨?キメェWW』

るざみん☆『は?』

海王牙『とっとと消えろよババア。ここはハンターたちがポケモンを狩る場だ』

海王牙『テメェみてぇな出会い厨はお呼びじゃねぇ』



サトシ「スイレン……いいこと言うなぁ」ウルッ

ピカチュウ「ピッカー」



海王牙『それにサトシには釣り好きで妹想いの可愛いガールフレンドが』


カランカラン

▼るざみん☆さんが退室しました

▼海王牙さんが退室しました


サトシ「お、おい!なにしてんだよロトム!」

ロトム図鑑「サトシがさっさと集会所から退室させないからボクが代わりにさせておいてあげたロト」

サトシ「で、でも何でスイレンまで……」

ロトム図鑑「サトシ。これはサトシのためロト」

ピカチュウ「ピカピカ」コクコク

カランカラン

ロトム図鑑「サトシ!誰か入ってきたロト!」

サトシ「次はまともな人だといいな…」

ピカチュウ「ピッカー」


サトシ『アローラ!』

プニちゃん『』テクテク

チャリン


サトシ「む、無視された……」ガーン

ロトム図鑑「でもちゃんとクエストは受注してくれたみたいロト」

ロトム図鑑「このプニちゃんはTR999……おまけにつけている防具は作るのが困難とされている"ジガルデ一式"」

ロトム図鑑「サトシ。ボクの推理によるとプニちゃんはポケハン廃人ロト」

サトシ「ポケハン廃人?」

ロトム図鑑「リーリエみたいな人のことロト」

サトシ「あー」


サトシ『TR999なんて凄いですね』

プニちゃん『』


サトシ「ま、また無視……」

ロトム図鑑「サトシ!上手く行けばプニちゃんはクエストをいくらか手伝ってくれるかもしれないロト」

ロトム図鑑「多少のことには目をつぶるロト」

サトシ「お、おう……」

カランカラン

サトシ「! また誰か入ってきた」

ロトム図鑑「さすがは伝説のポケモン討伐クエ。食いつきがいいロト」

ピカチュウ「ピッカー」

サトシ『アローラ!』

まどか『アローラってあんたアローラ地方の人?』

まどか『子供ねぇ』

まどか『イベルタルとかもう狩り飽きるぐらい狩ったし』

まどか『あんた弱そうだから特別に手伝ってあげるわ』

まどか『感謝しなさい』

チャリチャリーン


サトシ「な、なんだよこのまどかってやつ!」イラッ

ピカチュウ「ピッカー!」プンプン

ロトム図鑑「うーん……ボクの推理によるとこの"まどか"は恐らくニートか夏休みキッズのどちらかロト」

サトシ「ニート?夏休みキッズ?」

ロトム図鑑「まぁ、ランクや防具的にも戦力にはなりそうロト。クエも受注してくれたみたいだし、少しの間は我慢するロト」

サトシ「お、おう…」


サトシ『クエ手伝ってくれてありがとうございます』

まどか『イベルタルも一人で狩れないなんて子供ねぇW』


サトシ、ピカチュウ「」イラッ

ロトム図鑑「サトシ。我慢ロト」

まどか『ちょっとアンタ』

サトシ『なんですか』

まどか『アンタじゃないわよ!そこのプニちゃんってやつ』

まどか『少し考えれば誰に話かけてるかくらいわかるかなって』

まどか『子供ねぇ』

サトシ『ごめんなさい』


ロトム図鑑「まどか…今度はプニちゃんに絡み始めたロト」

サトシ「」イライライラ


まどか『プニちゃん!こっちが挨拶してるんだからよろしくお願いしますくらいいいなかいよ!』

プニちゃん『』


ロトム図鑑「まぁ、まどかが言うことも一理あるロト」

サトシ「ハァ……これからクエ行くってのにケンカはやめてほしいよ」

ピカチュウ「ピッカー」


まどか『無視?』

まどか『まさかプニちゃんって夏休みキッズ?』

まどか『子供ねぇ』

プニちゃん『』グルグル


サトシ「うわぁ……プニちゃん安定の無視かよ」

ロトム図鑑「おまけにその場で回り始めたロト」


まどか『馬鹿にしてるの?』

サトシ『ケンカはやめましょう』

プニちゃん『』グルグル

まどか『これだからキッズは』

まどか『夏休みってイヤねぇ』ヤレヤレポーズ

プニちゃん『』グルグル


サトシ「もう最悪だよ…」ハァ


『ケンカはやめよう』

訂正

まどか『プニちゃん!こっちが挨拶してるんだからよろしくお願いしますくらいいいなかいよ!』 →よろしくお願いしますくらい言いなさいよ

マツリボン『私たちはこれから一緒に狩りにいく仲間』

マツリボン『仲良くいこうよ』


サトシ「え!?この人は?」

ロトム図鑑「そういえば、さっきまどかがプニちゃんに文句言ってる最中に入ってきてクエを受注してたロト」

ピカチュウ「ピッカー」


まどか『ちょっとアンタなによ』

まどか『これは私とプニちゃんの問題よ』

まどか『関係ない人は引っ込んでてほしいなって』

プニちゃん『』グルグル


サトシ「せっかくマツリボンさんって人が仲裁してくれてんのに……」

ロトム図鑑「このまどかってプレイヤー…かなり面倒くさいロトね」


マツリボン『関係なくはない』

まどか『は?』

マツリボン『私たちはこれから一緒に狩りにいく仲間なんだ』

マツリボン『確かに私たちがこの集会所にこうして集まったのは偶然』

マツリボン『元々はそれぞれみんな知らない人ばかりだ』

マツリボン『でも』

マツリボン『たとえ偶然だとしても私たちは』

マツリボン『仲間。四人で一緒にポケモン狩りっていう絵を描く』

マツリボン『四人で一緒に描く絵なら私は』

マツリボン『楽しく絵を描きたい』


サトシ「マツリボンさん……」

サトシ「………へへっ」カチカチ


サトシ『マツリボンさんの言う通りだ』

サトシ『俺も……たとえ一度きりだとしても』

サトシ『偶然会ったこの仲間と一緒に楽しく絵を描きたい』

マツリボン『おーおー』

まどか『サトシ…マツリボン……わかったわよ』

まどか『私が大人になってあげる』

まどか『礼儀知らずの夏休みキッズも許してあげるわ』

サトシ『まどか』

プニちゃん『』グルグル


サトシ「へへっ、マツリボンさんのお陰でなんとか空気が良くなったな」ホッ


プニちゃん『』グルグル

プニちゃん『よろしくお願いします』

その後 マツリボンの仲裁により仲直りした四人は


イベルタル『ギャオオ!』バサッ


サトシ「イベルタル発見したぜ!」


まどか『オラオラー!』ドカバキ

プニちゃん『』ドカバキ

イベルタル『ギャオ…』ヨロッ


サトシ「え!?イベルタルがもうボコボコになってる!?」

ロトム図鑑「どうやらイベルタルを狩り飽きたと言うのも嘘ではないようロト」

ロトム図鑑「あの二人……イベルタルの動きも出現場所も移動先も完全に把握してるロト」

サトシ「………へへっ、プニちゃんやまどかには負けてらんないな」ニッ

サトシ「俺もいくぜ!」カチッ

ロトム図鑑「…………!サトシ!そんな馬鹿正直に突っ込んでは…!」


サトシ『くらえ!俺のゼンリョク!!』ピカー

イベルタル『フンッ』ブンッ

サトシ『ギャ』ドサッ


サトシ「………………」

ロトム図鑑「ほら言わんこっちゃない。早速1乙ロト」

ピカチュウ「ピカピ」


~キャンプ~

ニャー コロコロ

サトシ『』ドサッ


サトシ「ハァ……1乙……。キャンプからか…………ん?」


マツリボン『』ポツーン


サトシ「あれ?マツリボンさんなんでキャンプにいんだ?マツリボンさんも乙ったっけ??」

ロトム図鑑(いや、現段階で乙ったのは今のサトシの1乙のみ……)

ロトム図鑑「マツリボン…まさか…」


▼イベルタルを討伐しました

チャッチャラーン

サトシ「え!?もう?はやっ!俺まだ復活したばっかだよ!」

ピカチュウ「ピカ!」

ロトム図鑑「サトシ!そんなこと言ってる場合ではないロト!」

ロトム図鑑「早くしなければイベルタルの素材を剥ぎ取りできないロト!」

サトシ「やべっ!そうだった!」カチッ

~集会所~

まどか『ちょっとアンタ』

まどか『なんであんなとこで乙ってんのよ』

サトシ『ごめんなさい』

まどか『子供ねぇ』

まどか『まぁ、アンタはまだいい』

まどか『マツリボン。アンタあんだけカッコいいこと言っておいて』

まどか『討伐中ずっとキャンプ待機。剥ぎ取りだけ参加』

まどか『なにやってんのよ』

マツリボン『絵を描いてた』

まどか『しね』


サトシ「なぁ、ロトム。マツリボンさんはなにを……」

ロトム図鑑「サトシ。どうやらマツリボンは強いハンターに寄生し、報酬だけ貰っていく地雷だったようロト」

サトシ「えぇ!?」


サトシ『あの…次はゼルネアスを…』

まどか『行くわけないでしょ!子供ねぇ』

▼まどかさんが退室しました


サトシ「ああ!まどかが!」

ロトム図鑑「これは惜しいハンターを逃したロト」

サトシ「そ、そういえばプニちゃんは!?」

ロトム図鑑「クエが終わった瞬間にとっくに退室したロト」

サトシ「そんな…」ガクッ

ピカチュウ「ピカピ」ポン

ロトム図鑑「サトシ!とりあえず当初の目的、イベルタルの勲章はゲットしたロト!」

ロトム図鑑「気を取り直してゼルネアスで部屋を作り、新しいメンバーを集めるロト!」

サトシ「あ、ああ……」カチッ


マツリボン『早く次の絵を描きに行こう』

マツリボン『ゼルネアスの絵を』


サトシ(この人はまだ一緒にクエやるつもりなんだ…)

カランカラン

ロトム図鑑「サトシ!誰か入ってき………ん?」

ロトム図鑑「サトシ!このハンターは!」

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシ「え?」


『アローラ♪』

プリンセス『クエご一緒していいかなー♪』


サトシ「え…………?」

サトシ「ぷ、プリンセスちゃん!?」

サトシ「あの喋り方にキャラの見た目…プリンセスちゃんだ……!間違いないよ!」

ロトム図鑑「説明しよう。プリンセスちゃんとは」

ロトム図鑑「ポケハンXXでサトシが素人丸出しで野良オンラインをやった時にとっても優しくしてくれたハンターであるロト」

ピカチュウ「ピカピカ」

サトシ「へへっ」カチカチ

ロトム図鑑「………?サトシ、何をやってるロト?」

サトシ「え?プリンセスちゃんに久しぶりってチャットしてる」カチカチ

ロトム図鑑「ま、待つロトサトシ!」

サトシ「へ?」


サトシ『アローラ!久しぶり!プリンセスちゃん』

サトシ『探したんだぜ!俺のこと覚えてる?』

サトシ『あの時はごめん!』


ロトム図鑑「うわぁ…やってしまったロト……」

サトシ「え?なんかマズかった?」

ロトム図鑑「マズいどころか最悪ロト」

サトシ「いっ!?」


プリンセス『えーと』

プリンセス『あなた誰?』


サトシ「…………え?」

ロトム図鑑「もしプリンセスちゃんがサトシのことを覚えてなかったら………って…」

ロトム図鑑「もう遅かったロト」

ピカチュウ「ピカピカ」

サトシ「うあぁぁ!ど、どうしようロトム!」

ロトム図鑑「どうしようもないロトサトシ」

ロトム図鑑「相手に自分のことを覚えているかも確認せずにあそこまでグイグイ行っては普通ならドン引きロト」

ロトム図鑑「今のサトシはるざみん☆と変わらないロト」

サトシ「うわぁぁぁ!!」

ピカチュウ「ピカピ」ポン


サトシ『あの…いきなり変なこと言ってごめんなさい』


サトシ「うぅ、とりあえず謝って…」ポチポチ

ロトム図鑑「サトシ。あきらめロト」

サトシ「うぅ…」ガクッ


プリンセス『ふふっ』


サトシ「………へ?」


プリンセス『なーんて、うそうそ』

プリンセス『ごめんねー?ちゃんと覚えてるよ♪』

プリンセス『XXの時のピカチュウ一式で初心者の子ね?』

プリンセス『また会えるなんてすっごい偶然だねー♪ビックリしちゃった』


ロトム図鑑「これは意外な展開ロト…」

サトシ「プリンセスちゃん…」キュン

ピカチュウ「ピカピ……」

サトシ『あの…あの時はその…』

プリンセス『大丈夫だよー!気にしてないから♪』

サトシ『でも…』

プリンセス『そんなことより…またピカチュウ一式なんだね?』

プリンセス『ピカチュウ好きなの?』

サトシ『うん!俺の大切なパートナーなんだ!』


ピカチュウ「ピカ///」テレッ


プリンセス『えっへっへ、そっかー♪』

プリンセス『実はプリンセスの友達にもピカチュウがパートナーの子がいるの』

プリンセス『キミを見てると…なんかその子を思い出して安心するの♪』


サトシ「へー、プリンセスちゃんの友達にもピカチュウがパートナーの子がいるんだ」


サトシ『プリンセスちゃんもまたミミッキュ一式なんだね!』

プリンセス『うん♪色ミミッキュ一式だよ~』

プリンセス『ミミッキュはプリンセスにとって大切な友達だからねー』

プリンセス『サトシくんとピカチュウと同じだね♪』


サトシ「プリンセスちゃん、やっぱいい子だな」ホワーン

サトシ「……へへっ、しかも俺とピカチュウと一緒か…」

サトシ「なんか……運命感じちゃうよ!」

ピカチュウ「ピカ!」

ロトム図鑑「サトシ。ボクは今ビビッときたロト」

ロトム図鑑「ある意味運命を感じたロト」

サトシ「え?」

ロトム図鑑「わからないならいいロト」

プリンセス『サトシくん。少しはポケハン強くなったかなー?』


サトシ「えーと……」

ロトム図鑑「サトシ、カッコはつけずに素直に答えた方がいいロト」

サトシ「そ、そうだな!」カチカチ


サトシ『全然だよ』

サトシ『俺、下手くそで……所属してるギルドのみんなの足を引っ張ってるんだ』

サトシ『だから……野良で特訓して上手くなって』

サトシ『ギルドのみんなの足を引っ張らないように…』

プリンセス『そっかー』クルッ


サトシ「や、やべ!プリンセスちゃんがあっち向いた!まさか俺に呆れて退室するんじゃ…」ハラハラ

ロトム図鑑「サトシ。少し落ち着くロト!所詮相手は画面の向こう側の人間ロト」

サトシ「おいロトム!プリンセスちゃんの悪口言うなよ!」

ロトム図鑑「サトシ…思ったより重症だったロト」


プリンセス『ほらっ、早くゼルネアスの討伐いこうよ』

サトシ『………え?』

プリンセス『少しでも上手くなりたいんでしょ?』

プリンセス『だったら色んなポケモンを狩って経験を積まなきゃねー?』

プリンセス『プリンセスも手伝うよ♪』

サトシ『い、いいの?』

プリンセス『とーぜん!後輩ハンターを導くのも先輩ハンターの務めだからねー♪』


サトシ「プリンセスちゃん…」ウルッ

ピカチュウ「ピカピ…」


マツリボン『おーおー』

マツリボン『私がいるの、忘れられてる?』



こうしてサトシはプリンセスとマツリボンと共にゼルネアスの討伐に向かった

ミス
読み返したらプリンセスちゃんミミッキュ一式じゃなくてギラティナ一式使ってた

訂正
サトシ『プリンセスちゃんもまたミミッキュ一式なんだね!』→ サトシ『今回プリンセスちゃんはミミッキュ一式なんだ!』

クエスト終了後

▼ゼルネアスの狩猟に失敗しました

サトシ「………………」ショボーン

ロトム図鑑「サトシ……見事に一人で3乙したロトね」

サトシ「……うっ」グサッ

ロトム図鑑「……カッコつけてプリンセスちゃんにいいとこを見せようと……」

サトシ「言うなロトム」

ピカチュウ「ピカー」


サトシ『あの…』

サトシ『ごめんなさい』

プリンセス『………………』


サトシ「な、なぁロトム……プリンセスちゃん怒ってるかな?」ハラハラ

ロトム図鑑「ボクに聞かれても……」


プリンセス『もぅー!一人でつっこみすぎだよー』

サトシ『ごめんなさい』


サトシ(ハァ…終わった)ガクッ


プリンセス『プリンセスやマツリボンちゃんもいるんだからもっと仲間を頼って!』

サトシ『え?』

プリンセス『わかったかなー?』

サトシ『う、うん!』

プリンセス『よし!わかったならいいよ!反省会おわりー!』

プリンセス『さ、気を取り直してもう一狩りいこうよー♪』


サトシ「プリンセスちゃん…」ウルウル


マツリボン『サトシくん。キミ、ポケモンバトルは好き?』


サトシ「!」

サトシ『大好きだけど……』

マツリボン『ポケモン狩りもポケモンバトルと同じ』

マツリボン『ただ闇雲に突っ込んでも勝てない』

マツリボン『相手のポケモンの動きや様子を見て、どう攻めようかなって戦略を立てる』

マツリボン『違うかな?』


サトシ「!」


サトシ『ポケモンバトルと同じか……』

サトシ『へへっ、そうだよな……』

サトシ『ありがとうマツリボンさん!俺、なんとなくコツがわかった気がする!』

サトシ『もう一度、ゼルネアス狩りに挑戦するよ!』

マツリボン『うんうん』コクコク

プリンセス『マツリボンちゃんはまず、キャンプ待機してないで狩りに参加してね』

プリンセス『あっ、そうだサトシくん』

サトシ『なに?』

プリンセス『良かったら……プリンセスとフレンド交換しないかな?』


サトシ「! ロトム!」ガタッ

ロトム図鑑「良かったロトね。サトシ」


サトシ『もちろんだよ!』

プリンセス『えへへ!やったねー♪』


サトシ「プリンセスちゃんのフレンドコード!ゲットだぜ!」

ピカチュウ「ピッピカチュウ!」


サトシ『でもプリンセスちゃんはなんでこんなに俺に付き合ってくれるの?』

プリンセス『えへへ、言ったでしょ?後輩ハンターを導くのは先輩ハンターの役目だって……それに』

プリンセス『プリンセスの友達にも大試練でボロクソに負けちゃった人がいたの』

プリンセス『その人、ボロクソに負けたのに…それでも諦めないでゼンリョクで頑張って……また挑戦して見事大試練を達成したの』

マツリボン『欲しい!レア素材が!』

プリンセス『サトシくん。なんだかその人に似てるから応援したくなっちゃってねー』


サトシ「プリンセスちゃん…」


マツリボン『私もフレンド交換いいかな?』


ロトム図鑑「マツリボン………サトシとプリンセスに寄生するつもりロトね」

ピカチュウ「ピッカー」

翌日

サトシ「う~眠ぃ……」ポケー

ピカチュウ「ピカァ」ファー

ロトム図鑑「サトシー!ボクの忠告も聞かずに朝方3時までずっとポケハンしてるからロトー」

サトシ「ははっ……」

サトシ「………でも、お陰でTRは大分上がったし、伝説のポケモンの勲章もカロス、イッシュ、シンオウの分は終わったぜ!」

ピカチュウ「ピッカ!」

ロトム図鑑「まぁ、確かにサトシもあれからそこそこ上手くはなったロト」

サトシ「ああ!マツリボンさんのアドバイスのお陰だな!」

ロトム図鑑「当のマツリボンはひたすらキャンプ待機からの剥ぎ取りのみ参加だったロトね」

サトシ「それにプリンセスちゃん」

サトシ「へへっ、プリンセスちゃんも最後まで付き合ってくれてさ?本当にいい子だよな~」

ロトム図鑑「サトシ」

サトシ「なに?」

ロトム図鑑「プリンセスちゃんについて何かこう……思うところはないロトか?」

サトシ「え?いや、だからいい子だな~って」

ロトム図鑑「わかったロト。サトシは本当に幸せな頭をしてるロト」

サトシ「???」

ピカチュウ「ピカピ……」

ポケモンスクール


サトシ「アローラー」ガラッ

カキ「サトシ!昨日なんでギルドに来なかったんだ!」

サトシ「へ?」

マーマネ「サトシ……やっぱりリーリエに言われたことを気にして……」

サトシ「あー、違うんだよ!」アセアセ

サトシ「へへっ、実はさ!今俺、野良で特訓してるんだ!」

マーマネ「特訓?」

サトシ「そう!特訓!強くなったらギルドに戻るからさ!楽しみにしててくれよ!」ニッ

ロトム図鑑「サトシは昨日だけでだいぶ上達したロトよー」

マーマネ「そうなの?」

カキ「へー、それは楽しみだな」

サトシ「へへっ」

カキ「それにしても一言くらいは言ってくれ。心配したんだぞ?」

サトシ「ごめんごめん」ハハッ

マーマネ「そうだよサトシー!サトシが来ないから昨日は僕とカキ二人でずっとクエを……」

マオ「私いたよね」

マーマネ「そ、その……3人しかいなかったんだから!」アセアセ

アマージョ「アマッジョ!」プンプン

サトシ「ん?3人?」

サトシ「リーリエとスイレンは?」

「サトシ!」バンッ

サトシ「」ビクッ

スイレン「……………」ジトー

サトシ「あ、アローラ……スイレン」

スイレン「アローラ!じゃない!昨日なんで私を追い出したの!」プクー

アシマリ「アウアウ!」プンプン

サトシ「い、いや……(そういえば……)」

カキ「追い出したって何かあったのかあの二人」ヒソヒソ

マーマネ「さぁ……よくわかんないけど、スイレンかなり怒ってるね」ヒソヒソ

スイレン「私、昨日サトシが変なオバサンに絡まれてるの助けてあげた!」ズイッ

サトシ「い、いや……」

スイレン「………最初は……何かの間違いかと思ってもう一度入ろうと思った。でも……」

スイレン「入れなかった……何回やっても」

スイレン「サトシ……3時ぐらいまでずっとやってたのに……」

サトシ「え!?何で知ってんの?」ビクッ

マオ、カキ、マーマネ(まさかスイレン……ずっとサトシのフレンドリスト見張ってたのかな……)

スイレン「それに……サトシずっとプリンセスとマツリボンってやつとやってたし……」ウルッ

スイレン「あいつら誰?サトシ、私のこと嫌いになったの?」ウルッ

サトシ「い、いや!違うんだよスイレン!(やべっ!スイレン泣きそうだ……ロトム!)」チラッ

ロトム図鑑「サトシ、実は昨日はボクがスイレンが入ってこれないように特殊な電波で妨害したロト」ヒソヒソ

サトシ「なにやってんだよロトム!」ヒソヒソ

ロトム図鑑「サトシの成長の為には仕方のないことだったロト」ヒソヒソ

スイレン「うぅ…」グスグス

マオ「な、泣かないでよスイレン」ナデナデ

アシマリ「アウアウ」ナデナデ

マオ「サトシ!なんでスイレンにイジワルするのよ!」キッ

アマージョ「アマッジョ!」キッ

サトシ「ろ、ロトム!」チラッ

ロトム図鑑「………サトシ、今からボクの言うとおりのことをスイレンに言うロト」ヒソッ

サトシ「!」

スイレン「うぅ……」グスグス

サトシ「スイレン!俺の話を聞いてくれ!」

スイレン「いや!言い訳なんて聞きたく………」

サトシ「…スイレン、さっき言っただろ?俺、ポケハン上手くなりたいって」

スイレン「それは聞いた!だからなに?それが私を追い出した理由と……」

サトシ「………見せたくなかったからさ……」

サトシ「スイレンに……俺のカッコ悪いとこ」

スイレン「…………え?」ドキッ

ピカチュウ「ピカァ」ハラハラ

スイレン「サトシ、それってどういう……」ドキドキ

サトシ「へへっ、言った通りだよ。俺さ?下手くそでカッコ悪いとこをスイレンに見せたくないんだ…だからさ?」

サトシ「待っててほしい!俺が強くなってギルドに帰ってくるのを」

スイレン「サトシ……」

ロトム図鑑「そして……今度はゼンリョクでスイレンを俺に守らせてほしいロト」ヒソヒソ

サトシ「そして……今度はゼンリョクでスイレンを俺に守らせてほしいロト!」

スイレン「ロト………?」ジトー

サトシ(やべっ!)

カキ、マーマネ(おいおい……)

ロトム図鑑(まったく、サトシは……)ハァ

ピカチュウ「ピカピ…」

サトシ「スイレン!待っててくれ!俺、絶対に強くなるから!」ガシッ

スイレン「!」ドキッ

スイレン「う、うん……わかった////」ドキドキ

スイレン「私、待ってる!」ニコッ

サトシ「……へへっ」ホッ

カキ、マーマネ、ロトム(力押しで無理矢理誤魔化した……)

サトシ「……あっ、そういえばリーリエは?」チラッ

カキ「……今日も休みみたいだな?」

マーマネ「昨日もポケハンはやってたみたいなんだけど……ギルドには来なかったんだよね、リーリエ」

サトシ「…………え?」


スイレン「♪」ウキウキ

マオ(スイレン!良かったね!)グッ

アシマリ「アウアウ」ニコッ

数日後

サトシ「よっしゃー!いっけー!Z狩り技!」カチャカチャ


サトシ『これが俺たちのゼンリョク!!』ズバッ

ミュウツー『ぐあっ』ドサッ


▼ミュウツーの狩猟クリア

▼サトシはミュウツーを狩猟した証
"最強の遺伝子"の勲章をゲットした


サトシ「や、やった……!!」ウルウル

ピカチュウ「ピカピ…」ウルウル

ロトム図鑑「サトシ!よく頑張ったロト!」

ロトム図鑑「これでついに伝説のポケモンを討伐した証の勲章コンプリートロトー!」

サトシ「ああ!」ニッ

サトシ「へへっ!そうだ……!最後まで付き合ってくれたプリンセスちゃんにお礼言わなくちゃ!」ピッピツ


サトシ『プリンセスちゃん!最後まで付き合ってくれてありがとう!』

サトシ『プリンセスちゃんのお陰で勲章コンプリートできたよ!』

プリンセス『おめでとーサトシ!』

プリンセス『でも、勲章コンプリートはサトシがゼンリョクで頑張った証』

プリンセス『プリンセスはなんにもやってないよ♪』


サトシ「プリンセスちゃん……本当にいい子だな……」


マツリボン『そう、これはキミの実力だ』

マツリボン『私たちはなんにもやってないよ』


サトシ「マツリボンさん……最後まで剥ぎ取りにしか参加してなかったな」

ロトム図鑑「マツリボンは本当に何もやってないロトね」

ピカチュウ「ピカァ」

サトシ『本当にありがとう!プリンセスちゃん』

プリンセス『えへへ、サトシー!もうプリンセスたちフレンドなんだし気にしないでよー』

マツリボン『そうそう』

サトシ『でも俺、本当にプリンセスちゃんには感謝してるんだ』

プリンセス『んー…だったら次はプリンセスのクエ手伝ってもらおうかなー?』

サトシ『もちろんだよ!喜んで』

プリンセス『えへへ、やったね♪』

サトシ『へへっ』

マツリボン『じゃあ、私のも!』

サトシ『あーうん』


サトシ「へへへ」ピッピッ

ロトム図鑑「サトシ。楽しそうロト」

ピカチュウ「ピカァ」


マツリボン『あっ、そうだ』

マツリボン『私たちがこうやってずっと一緒に』

マツリボン『絵を描いてたのもなにかの縁』

プリンセス『マツリボンちゃんは剥ぎ取りしかしてないけどね』

マツリボン『オフ会しない?』


サトシ「!」ガタッ

ピカチュウ「ピ?」

ロトム図鑑「どうしたロト?サトシ」

サトシ「い、いや……」

サトシ(オフ会ってことはつまり……)ドキドキ

サトシ(プリンセスちゃんに会える……?)ドキドキ

バーネット「サトシー」ガチャッ

サトシ「? なに?バーネット博士!」

バーネット「電話よ?」

サトシ「電話?こんな時間に?」


サトシ『ごめん!電話きたみたいだからちょっと待ってて』ピッ

サトシ「もしもし?」ピッ

『サートシー』

サトシ「!」

アセロラ『えへへ~アローラ♪久しぶりだねー♪』

サトシ「アセロラ!?」

サトシ「久しぶり!急に電話なんてどうしたんだよ!」

アセロラ『うーん…サトシ何してるのかなーと思ってねー』

アセロラ『それとも……用が無かったら電話しちゃいけなかったかなー?』

サトシ「ハハハ、そんなことないよ!俺も久しぶりにアセロラと話せて嬉しいよ!」

アセロラ『えへへ』ニコッ

アセロラ『ところでサトシ……突然なんだけどね?』

サトシ「なに?」

アセロラ『………ポケット・モンスターハンターオンラインってゲーム知ってる?』

サトシ「!」

サトシ「知ってる!知ってるよ!今俺、すげーはまってんだ!」

アセロラ『やっぱりねー』ニコニコ

サトシ「え?」

アセロラ『えへへ、なんでもないよー』

サトシ「もしかしてアセロラもやってんの?」ワクワク

アセロラ『うーん……ナイショだよー♪』

サトシ「ナイショってなんだよ……」

アセロラ『……サトシ、今週の日曜ってヒマ?』

サトシ「……ヒマだよ?なんで?」

アセロラ『……ふふっ、なんでもない!』

サトシ「?」

アセロラ『サトシ!久しぶりにサトシとお話できて嬉しかったよ!』

アセロラ『また電話するね!それじゃ』

ガチャッ

サトシ「お、おい!アセロラ?」

ツーツー

サトシ「…………切れてる…」

サトシ(アセロラ……結局なんの用だったんだろ?)

ロトム図鑑「サトシー!アセロラはなんの用だったロト?」

ピカチュウ「ピー?」

サトシ「うーん……よくわかんない…」

サトシ「……あっ、そうだ!それよりオフ会の返事しなきゃ!」ガタッ

ククイ、バーネット「」ニヤニヤ

サトシ「………なに?」

バーネット「サトシィ、なかなかやるじゃない?」ニヤニヤ

ククイ「まったく、お前もスミにおけないな?」ニヤニヤ

サトシ「は?」

サトシ「たくー、ククイ博士もバーネット博士もニヤニヤしてなんだよ」

サトシ「………えーと、オフ会の返事しなきゃ!」カチッ


サトシ『ごめん!お待たせ!』

プリンセス『サトシー?誰と電話してたのかなー?』

プリンセス『もしかして……ガールフレンドかなー?』

マツリボン『ガールフレンド…おーおー』

サトシ『アハハ、違うよ。友達だよ』

プリンセス『ふーん』

マツリボン『オフ会、どうする?』

プリンセス『日曜日なんてどうかなー?』

サトシ『俺は大丈夫!』

マツリボン『私も』

プリンセス『じゃあ日曜で決定だねー!』

サトシ『ならさ!場所は俺が』


サトシ「へへへ」

サトシ「日曜日オフ会かぁ……プリンセスちゃんに会える…」

サトシ「プリンセスちゃん…どんな子なんだろ?楽しみだぜ!」ワクワク

ロトム図鑑「サトシ」

サトシ「なに?」ワクワク

ロトム図鑑「……いや、何でもないロト」

サトシ「?」

ピカチュウ「ピカピ…」

サトシ「……あっ、そうだ…勲章もゲットしたし、久々にギルドに顔出しておこうかな?」カタカタ

サトシ「…………」カタカタ

サトシ(そういえば……リーリエ…今週スクールに来なかったな…)

サトシ「…………リーリエ、大丈夫かな?明日土曜だしお見舞い行こうかな」カタカタ

サトシ「…………とりあえずギルドギルドっと……」カタカタ

ピッ

サトシ「………………ん?」

翌日(土曜日)

リーリエの家

サトシ「え!?リーリエが引きこもり?」

ピカチュウ「ピカ!?」

ジェイムズ「そうなんでございます。お嬢様がお部屋に引きこもられてからもう1週間……」

サトシ「で、でも病気じゃないんなら良かったよ…」ホッ

ロトム図鑑「サトシー!全然良くないロトよー!」

サトシ「そ、そうだな!良くないな!」

ピカチュウ「ピカ!」フンス

マオ「あの……リーリエが引きこもりって……食事とかはどうしてるんですか?」

スイレン「トイレやお風呂も」

ジェイムズ「………食事は毎日私がお嬢様のお部屋に三回運んでおります」

ジェイムズ「お風呂は……お嬢様の様子を見る限りでは入ってる様子はございません」

サトシ「リーリエ……1週間も風呂入んないなんて、体痒くないのかな?」

カキ「そういう問題じゃないんじゃないか?」

マーマネ「あの清楚なお嬢様のリーリエが1週間お風呂に入ってない……」ドキドキ

カキ「なんでお前は興奮してるんだ」

マオ「あの、ジェイムズさん。他にリーリエの様子はどんな感じでしたか?」

ジェイムズ「どうやらお嬢様は……ずっとゲームをやっている様子で…」

サトシ「ゲーム?ポケハンかな?」

マオ「そういえばリーリエ……ギルドには顔出さなかったけど、ずっとログインはしてたもんね…」

スイレン「あー…リーリエが引きこもってる理由、なんとなくわかったかも」

マーマネ「僕も」

カキ「だとしたら、引きこもってる理由が少しめんどくさいかもな…」ムゥ

ジェイムズ「それと……謎の黄色い液体が入ったペットボトルが部屋に散乱しておりまして……」

サトシ「謎の黄色い液体が入ったペットボトル?」

カキ「それでエネルギーを補給してるってことか?」

マオ(えぇぇ……!?謎の黄色い液体が入ったペットボトルって…リーリエ、まさか////)カァァ

マーマネ(リーリエ///)ハァハァ

スイレン「サトシ、それきっと元気ドリンコ的なやつ」ヒソヒソ

サトシ「あー」ポン

スイレン「……今度サトシにも持ってきてあげ…」ヒソヒソ

ロトム図鑑「スイレン。やめロト」ビシッ

スイレン「むぅ」ムスッ

ジェイムズ「………情けない話ですが、お嬢様は私たちの言葉は聞き入れてくれません」

ジェイムズ「ルザミーネ奥様はお仕事で忙しく手が放せないご様子…グラジオ坊っちゃんも屋敷にはおりません」

ジェイムズ「勝手なお願いで申し訳ございませんが、あなたたちだけが頼みなのです!」

サトシ「ジェイムズさん…」

ジェイムズ「リーリエお嬢様もお友達の言葉なら……どうか…」

ジェイムズ「……お嬢様をお部屋から出していただきたい」ペコッ

サトシ「…………ジェイムズさん、頭あげてよ!」

ジェイムズ「!」

サトシ「……へへっ、リーリエは大事な友達だ!頼まれなくたって最初からそのつもりさ!」

サトシ「リーリエを部屋から連れ出す!必ず!だからオレたちに任せてよ!」

サトシ「な!みんな!」

スイレン、マオ、カキ、マーマネ「もちろん!!」

ロトム図鑑「ボクたちにお任せロトー!」

ピカチュウ「ピカー!」

ジェイムズ「みなさん……」ウルウル

サトシ「へへっ!」ニッ

リーリエの部屋の前

サトシ「おーいリーリエー!部屋から出てこいよー!」ガンガン

ピカチュウ「ピッカー!」ガンガン

マオ「リーリエ!またみんなで一緒にスクールであそぼうよー!」

マーマネ「マラサダも食べにいこうよー!」

カキ「リーリエ!ポケハンもやろうぜ!」

スイレン「だからリーリエ!出てきて!」

シーン

ロトム図鑑「返事がないロトねー」

マーマネ「……寝てるのかな?」

カキ「い、いや…まだ昼間だぞ?」

スイレン「………まさか……」

マオ「ちょっとスイレン!縁起でもないこと言わないでよ!」

スイレン「ご、ごめん…」

サトシ「………こうなったらピカチュウ!アイアンテールでドアを……」

ピカチュウ「ピカー!」

マオ「やめてよ!」


ガチャッ

「…うるさいですねー」

全員「!」

リーリエ「…………頭に響くんでドアをガンガンするのはやめてください」ボサッ

シロン「ゴーン」ボサッ

全員「!?」

リーリエ「……何か用ですか?論理的結論から言いますと、私…今ポケハンで忙しいんです」ポリポリ

シロン「ゴーン」ボサッ

マオ(えぇぇ!?リーリエ?嘘!?髪の毛もボサボサで……1週間前とはまるで別人だよ!)

スイレン(………しかも…リーリエ。何か臭う…)オエッ

リーリエ「……なんですか?ジロジロ見ないでください。不快です」ポリポリ

マオ、スイレン「ご、ごめん……」

マーマネ「リーリエ……」ドキドキ

カキ「なんでお前はドキドキしてるんだ……」

サトシ「どうしたんだよリーリエ!?髪の毛もボサボサだし……しかも何か臭うぞ!」

カキ「直球で言うなアホ!」

リーリエ「しんでください」

マオ「あ、あのリーリエ……本当にどうしたの?心配したんだよ?」

スイレン「それに……なんか窶れて疲れてる感じもするし…」

リーリエ「……あー、ここ2日ほど徹夜でポケハンやってましたんで」ポリポリ

スイレン「2日徹夜!?」

リーリエ「あなたたち遊びでポケハンやってる人たちとは覚悟が違いますんで」

マオ「な、なに言ってるのよリーリエ!そんなことやってたら死んじゃうよ!」

サトシ「な、なぁリーリエ!部屋から出てこいよ!」

サトシ「それでさ、またみんなでバトルしたりポケハンやったりしようぜ?」

ピカチュウ「ピカー!」

リーリエ「……………」

リーリエ「嫌です」

サトシ「………え?」

サトシ「お、おいリーリエ!嫌ってどういう……」

リーリエ「……用がそれだけならば私はもう部屋に戻ります。今狩りで忙しいんです」

リーリエ「いきますよシロン」

シロン「ゴーン」

サトシ「ま、待って……」

リーリエ「あっ、そうそう」

サトシ「え?」

リーリエ「私……ギルド抜けますんで」

全員「!?」

サトシ「お、おいリーリエ!」

マーマネ「ギルド抜けるってどういうこと!?」

リーリエ「そのままの意味です」

スイレン「そんな……リーリエが作ったギルドなのに…」

ロトム図鑑「リーリエはギルドマスターロト!それは少し勝手……」

リーリエ「ギルマスならマオに譲ります。それでいいですか?」

カキ「な、なんでマオなんかに!?」

マオ「………なんか?」ギロッ

カキ「あ、いや!そういう意味じゃなくてだな?」ハハハ

サトシ「どういうことだよリーリエ!」

スイレン「勝手すぎる!理由を聞かせて!」

リーリエ「………………」

マオ「リーリエは寝不足で疲れてるだけだよね?またみんなで一緒に楽しくポケハンやろうよ!」

リーリエ「………論理的結論から言いますと……前にも言いましたよね?私はポケハンの頂点に立ちたいんです」

全員「!」

リーリエ「…………"みんなで楽しく"なんて言っているようなあなたたちとは目指している先が違います」

マーマネ「そんな……」

マオ「リーリエ……」ウルッ

リーリエ「……私は、私と同じ志を持った仲間を見つけました。共にポケハンの頂点を目指す真の仲間を」

リーリエ「私は今いるギルドを抜けて…その方たちとギルドを作るつもりです」

カキ「真の仲間って……なら俺たちは……」

スイレン「………酷い…」

リーリエ「……さっき言った通り、今のギルドはマオにあげますから好きにしてください」

リーリエ「…………では、私は忙しいので」クルッ

シロン「コン」クルッ

サトシ「お、おい!リーリエ!待っ……」

キィー

バタン

スイレン、マオ、カキ、マーマネ、ロトム「………………」

サトシ「リーリエ……」

ピカチュウ「ピー……」

深夜

リーリエの部屋

リーリエ「………………」カタカタ


邪王魔神『もうミュウツーも相手にならないな』

軍鶏キング『楽勝すぎてつまんないかも』

E・ポッチャマー『このメンバーなら』

E・ポッチャマー『もうすぐアップデートされる大型クエスト"ウルトラネクロズマの狩猟"もダイジョーブ』


リーリエ「フフフ……あのミュウツーを5分針で…論理的結論から言いますとこのメンバーはやはり最強です」

シロン「コーン」


マーメイド『確かにこのメンバーは最強よでも』

軍鶏キング『でも…なに?』

マーメイド『頂点を目指すギルドなら……もっとたくさん手練れのプロハンメンバーを集めるわよ』


リーリエ「そのうえ向上心もある…これこそ私の求めていたもの…」フフフ


E・ポッチャマー『だったら一人心あたりがあるわ!』

E・ポッチャマー『まどかってハンター!一回一緒に狩りしたけど、かなりダイジョーブな腕だった』

軍鶏キング『私も……プニちゃんってハンターが強かったから声かけてみるかも!』

軍鶏キング『ちょっと変人だったけど』

マーメイド『なら私はカロス女王(仮)に声かけてみるわ』

E・ポッチャマー『(仮)って…そいつダイジョーブ?』

マーメイド『マフォクシー一式のハンターだったわ。腕は確かよ』

邪王魔神『ゼンリョクで頂点に』

マーメイド『そうね』


リーリエ「……………最強に……」クラッ

シロン「コーン!?」

リーリエ「あ、大丈夫ですシロン……少しクラッときただけですから…」クラクラ

シロン「コーン………」

リーリエ「フフフ……頂点に立つためです!これくらいなんてことないです!」クラクラ

リーリエ「楽しい……楽しい……」ブツブツ

シロン「コン……」

リーリエ「………楽しい……」

リーリエ「……………………」

リーリエ(楽しい………のかな?)

翌日(日曜日)

サトシ「…………」トボトボ

ピカチュウ「ピカー」トボトボ

ロトム図鑑「サトシーどうしたロト?」ヒュー

サトシ「え?」

ロトム図鑑「せっかくのオフ会なのに元気ないロト!今日はやっとプリンセスちゃんに会えるロトよ?」

サトシ「そ、そうだな!いやぁ…プリンセスちゃんに会うの楽しみだなー」

ロトム図鑑「………………」

ピカチュウ「ピカピ」



マラサダショップ

ウィーン

サトシ「えーと……プリンセスちゃん(とマツリボン)との待ち合わせの席はっと」キョロキョロ

「サートシー」

サトシ「………ん?」

アセロラ「えっへっへー」フリフリ

ミミたん「キュー」

サトシ「………アセロラ?」

ピカチュウ「ピ」

サトシ「アセロラ!なんでメレメレ島に?」

アセロラ「さーて、なぜでしょ~?」

サトシ「なんだよー!来てんなら言ってくれれば……って…ん?」チラッ

アセロラ「どーしたの?サートシー?」ニコニコ

サトシ「い、いや……アセロラの座ってるその席って……」

アセロラ「ふっふっふ~」ニヤニヤ

サトシ(………まさか…)タラッ

アセロラ「えへへ、アセロラが"プリンセス"だよー♪"サトシ"くん?」

ミミたん「キュー」

サトシ「……………え……」

サトシ「えーーー!!!?」

アセロラ「あー、やっぱり気づいてなかったんだ…ちょっとショック」ガクッ

ロトム図鑑「サトシだから仕方ないロト、アセロラ」

ピカチュウ「ピカピ……」

サトシ「え?え?アセロラがプリンセスちゃん!?」

アセロラ「そうだよー♪」ニコニコ

サトシ「な、なんで!?つーか、アセロラは俺に気づいてたの!?」

アセロラ「んー……まーねー。なんとなーくだったけど」

アセロラ「でも…確信を持てたのは電話の時かなー?」

サトシ「なんで気づいてんなら言ってくれなかったんだよ!」

アセロラ「んー……面白かったから?」ニコニコ

サトシ「なんだよそれ…」ガクッ

アセロラ「ふふふ」

サトシ(………つーか……アセロラがプリンセスちゃんなら今まで俺がポケハンでアセロラに頼りっきりな情けない姿やアレやコレも!?)チラッ

アセロラ「……可愛かったなー"サトシ"くん…」

サトシ「!?」

アセロラ「………こんな下手くそな俺に最後まで付き合ってくれてありがとう。プリンセスちゃんは最高……」

サトシ「うわぁぁぁ!!やめてくれー!////」

ロトム図鑑「サトシ、情けないのは今さらロト」

ピカチュウ「ピカ」

アセロラ「もぅー!サトシー!今さらアセロラの前でカッコつける必要なんてないでしょー?」

サトシ「うぅ……でも……」

アセロラ「だいたい……アセロラはサトシがおじさんに負けて泣きべそかいてたもっと情けない姿だって知って……」

サトシ「もぅやめてくれよー」シクシク

ピカチュウ「ピカピ…」

ロトム図鑑「サトシ……情けなすぎるロト……」

アセロラ「……それに…」

サトシ「……え?」シクシク

アセロラ「……たとえどんな高い壁にぶつかったって……ゼンリョクで頑張るぞーっていうカッコいいとこだって知ってるよ」ニコッ

サトシ「アセロラ……」

アセロラ「……サトシ…」スッ

「あのーすみません」

サトシ、アセロラ「?」

マツリカ「ひょっとして……"サトシ"と"プリンセス"?」

サトシ「……マツリカさん?」

アセロラ「今いいとこだったのに(サトシ、知り合い?)」

ロトム図鑑「心の声が漏れてるロトよーアセロラ」

マツリカ「………おーおー、そうだったか。キミが"サトシ"だったか」クスッ

サトシ「え?え?」

ロトム図鑑「まさか……」

マツリカ「うん、そのまさか」

マツリカ「アローラアローラ。操虫棍使いの私はマツリボン、改めてよろしく」ニコッ

アブリボン「リボボーン」

サトシ「えぇ!?」


名:マツリボン
TR:550
武器:操虫棍
防具:アブリボン一式
プレイヤー:マツリカ


マツリカ「そして……そこの小さくて可愛いキミがプリンセスだね?よろしく」ニコッ

アセロラ「うん、よろしくね?マツリボンちゃん♪(この人が剥ぎ取りマツリボンちゃんかぁ)」ニコッ


名:プリンセス
TR:800
武器:双剣
防具:色ミミッキュ一式
プレイヤー:アセロラ


サトシ「」ポカーン

ロトム図鑑「どうしたロト?サトシ」

サトシ「い、いや……世間って狭いなって思って」

ピカチュウ「ピカ…」

リーリエの家

リーリエ「zzz」

シロン「コン」ユサユサ

リーリエ「………ん?」パチッ

リーリエ「………!!わ、私としたことが寝オチを!?」ビクッ

リーリエ「く、クエストは!?」バッ


マーメイド『ちょっとアンタ。どういつもり?』


リーリエ「………え?」ビクッ


マーメイド『アンタ今のクエ中ずっと動かなかったわよね?』

マーメイド『ひょっとして寄生?』

邪王魔神『ちょ、ちょっと寝オチを…』

軍鶏キング『言い訳とかありえないかも』

E・ポッチャマー『寝オチでも何でもいいけど』

E・ポッチャマー『一人で2乙はだいじょばなーい』

マーメイド『やる気のないやつと弱者はいらないわ』

マーメイド『アンタ、クビよ』


リーリエ「そ、そんな……クビ!?少し寝オチしただけで…!?」ガタッ

リーリエ「乙っただけで……やる気がない……弱者……そんな……」

リーリエ「酷い……酷すぎ……」プルプル

シロン「コーン!」

リーリエ「! シロン………」

シロン「………コン」

リーリエ「………………!」ハッ

リーリエ「………ふふっ、そうだね…私、なにやってるんだろ」

リーリエ「………そういえば…私も同じことをサトシに……みんなに言ったんだった……」

リーリエ「…………サトシもこんな気持ちだったのかな…?」

シロン「コン……」

リーリエ「…………………」

リーリエ「…………今さら気づいても…もう遅いよね…」

マラサダショップ

アセロラ「でねー?その時サトシがねー」

ミミたん「キュー」

マツリカ「うんうん」ニコニコ

サトシ「もうやめてくれよアセロラー」

アセロラ「えー?なんでー?」ニヤニヤ

サトシ「だ、だってさー」

ピカチュウ「ピカピカ」

マツリカ「うーん…なんていうか……」

サトシ、アセロラ「?」

マツリカ「意外とモテるんだね?」

サトシ「へ?」

アセロラ「」ビクッ

マツリカ「青春の絵、描けそうだ」キリッ

アブリボン「リボボーン」

アセロラ「あ、アハハー、そんなことよりー……」

アセロラ「………サトシ、なんかあったの?」

サトシ「え?」

アセロラ「………うーん…だってサトシ……さっきから元気ない顔してるよー?」ジトー

サトシ「………………」

アセロラ「………これはクチナシおじさんにボロ負けしちゃった時と同じ顔だねーミミたん」

ミミたん「キュー」コクコク

サトシ「………ボロ負けボロ負け言うなよ……」

アセロラ「………でも…何かあったんなら相談してほしいかなー」

サトシ「アセロラ……」

アセロラ「えへへ、サトシー?困ったらいつもみたくプリンセスちゃんに頼っていいんだよー?」ニコッ

サトシ「……………」

マツリカ「うん、その子の言うとおり」

サトシ「マツリカさん……」

マツリカ「………前にも言った。私たちはフレンド」

マツリカ「………一緒に…同じ絵を描いた仲間だ」ニコッ

アセロラ(マツリボンちゃんは剥ぎ取りにしか参加してなかったけどねー)

マツリカ「私たちはもう家族みたいなもの!家族に遠慮することなんかないんだ」

アブリボン「リボボーン」

サトシ「………家族か……」

サトシ「………へへっ…ロトム!」

ロトム図鑑「!」

ロトム図鑑「ヒビッ!了解!ボクに任せロト!サトシ!」ヒュー

サトシ「頼んだぜ!」

ピカチュウ「ピカー!」

アセロラ「………?ロトム…どこ行ったの??」

ミミたん「キュー」

マツリカ「ふふっ」ニコッ

>>48
ゲーム上の性別入れ忘れてた
訂正

名:マツリボン
TR:550
ゲームの性別:♀
武器:操虫棍
防具:アブリボン一式
プレイヤー:マツリカ

名:プリンセス
TR:800
ゲーム上性別:♀
武器:双剣
防具:色ミミッキュ一式
プレイヤー:アセロラ

ロトム図鑑「サトシ……情けなすぎるロト……」→ ロトム図鑑「サトシ……情けなさすぎるロト……」

リーリエの部屋

リーリエ「…………………」

リーリエ(みんなに謝ってもう一度……でも……)

リーリエ(………一度みんなを捨てた私に、もう一度みんなとポケハンをやる資格なんて……)

シロン「コン……」

ドンドン

リーリエ「……え?」

リーリエー!!ドアヲアケテクレー!! ピカー

リーリエ「この声……サトシとピカチュウ?」

シロン「コン?」

リーリエの部屋

ゾロゾロ

アセロラ「うわぁー!でっかいお部屋だねーミミたん」オクチアングリ

ミミたん「キュー」

リーリエ「…………………」

サトシ「おっ!」

サトシ「これが噂の元気ドリンコかぁ」ヒョイ

ピカチュウ「ピカァ」

マーマネ(これがリーリエの……)ゴクリ

マツリカ「おーおー」

リーリエ「!」

リーリエ「ちょ、ちょっと!やめてください!///」バッ

サトシ「え?」

サトシ「なんでだよー!リーリエー」ブー

リーリエ「な、なんででもです!この変態!///」

サトシ「変態!?」ガーン

スイレン「…………サトシ、元気ドリンコなら私が……」

アセロラ「やめなよ変態」

リーリエ「うぅ……いきなりみんなでゾロゾロと……」

リーリエ「い、いったい何しに来たんですか!」

サトシ「!」

リーリエ「私はもうギルドを抜けました!みなさんとはもう何の関係ないんです!」

マオ「リーリエ……」

リーリエ「うぅ……」

リーリエ(………本当は謝らなければいけないのに……)グッ

リーリエ(なんで……)ウルッ

サトシ「……………へへっ」スッ

リーリエ「………!それは……スイッチ……?」

サトシ「なぁ、リーリエ!ひと狩り行こうぜ!」ニッ

ピカチュウ「ピッピカチュウ!」

リーリエ「か、狩り……」

ロトム図鑑「サトシー!それなら丁度いいクエストがあるロトー!」ヒュー

サトシ「マジかよロトム!」

ロトム図鑑「丁度今日アップデートされた大型狩猟クエスト"ウルトラネクロズマの狩猟"これなら10人まで一緒に狩りができるロトー!」

サトシ「おーっ!いいなぁ!それみんなで行こうぜ!」キラキラ

ピカチュウ「ピカァ!」

リーリエ「………………」

リーリエ「………先程も言いました……論理的結論から言いますと、私はみなさんを捨ててギルドを抜けたんです……今さらみなさんと一緒に狩りをする資格なんて……」

スイレン「………リーリエはやっぱり自分勝手」ムスッ

リーリエ「………え?」

スイレン「友達と一緒に狩りをするのに、資格とか勲章とかいるの?そんなの聞いたことない」

アシマリ「アウ!」

リーリエ「!」

マオ「アハハ、そうだね?それにさ……」

マオ「今は私がウルトラガーディアンズのギルマスなんだよ?」

マオ「私、リーリエがギルドを抜けたなんて認めた覚えないよ!」ビシッ

リーリエ「スイレン……マオ……」ウルッ

カキ「ま、タイムとか……ランキングとかは期待に応えられないかもしれない、でもな?」

マーマネ「とりあえずはさ?楽しく狩りしようよリーリエ!」

リーリエ「カキ……マーマネ……」グスッ

アセロラ「えっへっへー!大丈夫だよー!なんたってこのプリンセスちゃんがついてるからねー?」

アセロラ「アローラの絆の力、全国の人たちに見せてあげようよー♪」

リーリエ「絆……」

マツリカ「………このゲームは、オンラインで全国の人たちと繋がってる………そう、いつでも何処でも誰とでも一緒にプレイできるように!」

マツリカ「繋がってる以上は、関係なくなんかない。むしろ同じギルドにいる以上は……」

マツリカ「私たちは家族だ」ニコッ

リーリエ「家族……」

マオ、スイレン、カキ、マーマネ(マツリカさんって同じギルドの人間じゃ……)

リーリエ「うぅ……みなさん…」グスッ

サトシ「へへへ、リーリエ!泣くなよ!」ポン

リーリエ「サトシ……」

サトシ「俺はさ、むしろワクワクしてきたよ!楽しい時は笑わなきゃ!」ニッ

ピカチュウ「ピッカァ」ニコッ

リーリエ「た、楽しい……?」

サトシ「みんな!俺たちアローラの絆の力、全国のハンターたちに見せてやろうぜ!」

スイレン、マオ、カキ、マーマネ、アセロラ、マツリカ「おーっ!!!」

シロン「コン」クイッ

リーリエ「シロン………」

リーリエ「……………うん、そうだねシロン…」スッ

リーリエ「……………はい!がんばリーリエです!」ニコッ

ウルトラネクロズマ『オオオ……』


サトシ「うおぉぉ!!ウルトラネクロズマ……すっげー強そう!」キラキラ

ピカチュウ「ピカー!」

マーマネ「専用BGMも荘厳で……むしろ神々しさすら感じるよ!」キラキラ

カキ「ああ!男なら乗り越えたくなるな!」ワクワク

マオ「まったく、男子は…」ヤレヤレ

リーリエ(サトシたちは……純粋にモンスター狩りを楽しみにしている……)

リーリエ(……かつてポケハンを始めたばかりの頃の私も……)

リーリエ「……………ふふっ」クスッ

マオ「リーリエ……」

マツリカ「レア素材!レア素材!」ワクワク

サトシ「へへっ、よっしゃー!ウルトラネクロズマ!見せてやるぜ!俺たちのゼンリョク……」

アセロラ「サトシー!ストーップ!」

サトシ「な、なんだよアセロラー」

アセロラ「サートシー!未知のポケモンにワクワクするのはわかるけど、正面から突っ込むのはダメだよー」

サトシ「あ、そっか……ご、ごめんつい……」

アセロラ「もぅー!ま、そこがサトシらしいけどねー?」クスッ

サトシ「へへっ」

スイレン「…………………」ポチポチ

アセロラ「サトシ!あの作戦でいこうよ!」

サトシ「! あれか!」

アセロラ「そう、あ~れ~」ニコッ

アセロラ「……サトシ!アセロラについてきて!」

アセロラ「サトシとアセロラのゼンリョクの絆!ウルトラネクロズマに見せてやろーよ!」ポチポチ

サトシ「おう!」

スイレン「…………………」ポチポチ


ウルトラネクロズマ『オオオ……』

プリンセス『』チャキッ

ダッ

海王牙『』スッ

ブンッ

プリンセス『』コケッ


アセロラ「!?」

アセロラ「ちょ、ちょっと!なにするのよ!こけちゃったでしょ!」

スイレン「ごめん、太刀が滑った」テヘッ

アセロラ「太刀が滑るってなによ!」

サトシ「お、おい……スイレン!アセロラ!ケンカは……」

アセロラ「……これだから太刀厨は…」ボソッ

スイレン「…………プリンセス…思い出した」ポン

アセロラ「!」

スイレン「……前にサトシにウツロイド(寄生)してたぶりっ子女か…」プッ

アセロラ「」ブチッ

サトシ「す、スイレン……そんな言い方は……」

アセロラ「……アセロラも思いだしたよ……海王牙って確か……」

スイレン「!」

アセロラ「……サトシにストーカーしてた礼儀知らずの人だよねー?」ニコッ

スイレン「あぁ?」ギロッ

サトシ「な、仲良くしろよー」

アセロラ「サトシも可哀想だねー?こんなストーカー女にウツロイド(寄生)されて…」

サトシ「い、いや……そんなこと……」

スイレン「サトシのストーカーはアンタでしょ!気持ち悪い!サトシに近づくな!」

アセロラ「スイレンって太刀だけじゃなく、ブーメランも使うんだねー?」ニコニコ

スイレン「あぁ?」

ギャー ギャー

カキ「な、なんでアイツらはリアルでケンカしてるんだ…」

マーマネ「……もう狩りどころじゃないよ…」


海王牙『』ポツーン

プリンセス『』ポツーン

ウルトラネクロズマ『…………』ブンッ


サトシ「! スイレン!アセロラ!ウルトラネクロズマの攻撃が!」

スイレン、アセロラ「え?」


海王牙、プリンセス『』ブチッ

▼海王牙は力尽きた

▼プリンセスは力尽きた


ロトム図鑑「クエスト開始してすぐに2乙ロト……」

マーマネ「うわぁ…」チラッ

カキ「最悪だ…」チラッ

リーリエ「……………」ポチポチ

スイレン「ストーカー女!お前のせいで乙った!」

アセロラ「そのセリフそっくりそのまま返すわよ!」

ギャー ギャー

ロトム図鑑「とうとうゲームを投げ出してケンカを始めたロト…」

サトシ「スイレン……アセロラ……」

マーマネ「……もうランキングどころじゃないね……」

カキ「それどころ後一回でも乙ったら終わりだ。もう少しのミスも出来ん…」

マーマネ「……こんな時こそアローラの絆の力を!」チラッ


あまっじょちゃん『』ホリホリ

マツリボン『』カンカン


マオ「やった!レアきのみゲット!」

マツリカ「……こっちはレア鉱石!」

カキ「お、おい!マオ!なに狩猟中に採取してんだ!」

マーマネ「あの……マツリカさん……今クエ中だし…採掘は後で……」

マオ、マツリカ「!」

マオ「カキ!ネクロズマの羽壊してね!役目でしょ!」

カキ「えぇ……」

マツリカ「私、尻尾ほしい」ニコッ

マーマネ「あの……マツリカさん。だったら手伝って……」

サトシ「スイレン!アセロラ!ケンカはやめろよ!」

スイレン「サトシ!サトシはどっちの味方!」

アセロラ「サトシは当然、ベストパートナーであるアセロラの味方だよねー?」

サトシ「えっと……」

スイレン「サトシのベストパートナーは私!寝言は寝て言えストーカー女」

アセロラ「は?」

ギャー ギャー

サトシ、カキ、マーマネ「…………………」

サトシ、カキ、マーマネ(アローラの絆っていったい……)

リーリエ「……………」ポチポチ

シロン「コン…」ハァ

リーリエ「……………ふぅ…」

サトシ、カキ、マーマネ「」ビクッ

マーマネ「ま、マズいよ……リーリエ絶対に怒ってるよ」ヒソヒソ

カキ「なんせランキングどころか狩猟できるかも怪しいからな…」ヒソヒソ

サトシ「あ、あのさ!リーリエ!」アセアセ

リーリエ「……………まったく、論理的結論から言いますとメチャクチャですね…」

サトシ、カキ、マーマネ「うっ」ビクビク

リーリエ「……………でも…」

サトシ、カキ、マーマネ「!」

リーリエ「…………なんだか…とっても楽しいです!」ニコッ

シロン「コーン!」

カキ「………リーリエが…」

マーマネ「……笑った?」ドキッ

サトシ「………ははっ、リーリエ…!」

ピカチュウ「ピカァ!」

リーリエ「さぁ!みなさん!まだクエストは終わってません!」

リーリエ「何としても……ウルトラネクロズマを倒しますよ!」

カキ「………ああ!」ニッ

マーマネ「うん!」ニコッ

サトシ「へへっ!よし!ゼンリョクでいくぜー!」

ピカチュウ「ピッカー!!」

ウルトラネクロズマ『オオ……』ヨロッ


カキ「………なんとかここまで追い詰めたな…」

マーマネ「うん!あともう少しだね!」

リーリエ「……………サトシ!」

サトシ「ああ!任せとけ!」スッ


サトシ『いくぜ!俺のゼンリョク!』ピカー

ウルトラネクロズマ『!!』


リーリエ、カキ、マーマネ「いっけー!サトシ!!」

サトシ「くらえウルトラネクロズマ!!これが俺の……みんなのゼンリョクのZ狩り技だー!!」カチャカチャ

ピカチュウ「ピカー!」


サトシ『』ブンッ

スカッ


サトシ「あ、あり?」

リーリエ、カキ、マーマネ「!?」

ロトム図鑑「………盛大にZ狩り技をスカしたロト……」


ウルトラネクロズマ『』ブンッ

ブチッ

サトシ『』

▼サトシが力尽きた

▼報酬金がゼロになりましたもう復活できません


サトシ「………あ……」

ピカチュウ「ピカピ……」

リーリエ、カキ、マーマネ「……………」

サトシ「………………」

ロトム図鑑「クエ失敗…サトシー…やってしまったロトねー」

サトシ「い、いや……その………」

カキ「き、気にするなサトシー!」

マーマネ「そ、そうだよー!失敗なんて誰でもあるよー!」

リーリエ「む、むしろもう一度みんなで心を一つにしてチャレンジするチャンスが出来ました!」アセアセ

サトシ「カキ…マーマネ……リーリエ……」

スイレン「サトシ!元はと言えば全部アセロラの乙のせい!だから気にしないで!」ニコッ

アセロラ「そ、そうだよーサトシー!スイレンの乙のせいでクエを失敗したんだ!サトシは何も悪くないよー」ニコニコ

サトシ「スイレン……アセロラ………」

マオ「サトシ!ウルトラネクロズマの羽は!?」

マツリカ「尻尾……」

サトシ「………マオ……マツリカさん……」

ロトム図鑑「サトシ」

ピカチュウ「ピカピ」ポンッ

サトシ「………へへっ、ああ………!」スッ

ピッ


サトシ『ごめんなさい』ビビッ


リーリエ、スイレン、マオ、カキ、マーマネ、アセロラ、マツリカ「…………う、うん…」





おわり

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