~ある日~
アクア「私はアクア様よ。さぁ、あなたも幸せになりたかったらアクシズ教に入信なさい」
モブA「エリス教徒なので、結構です」
アクア「うぅ~」ポロポロ
カズマ「いい加減にしろよ、アクア」
カズマ「いつまでもバカな宗教の勧誘してないでさっさとクエストに行くぞ?」
アクア「バカなってどういう意味よ!? アクシズ教は立派な存在。それこそエリス教みたいなマイナーな宗教なんか目じゃないくらいよ!!」
ダクネス「おい、エリス教をマイナー呼ばわりするのはやめろ!!エリス様に失礼だぞ」
めぐみん「そこまでアクシズ教に拘るアクアの気持ちだけはさすがの私も理解しがいですよ」
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アクア「そうだわ。エリス教徒のダクネスはさておいて、カズマにめぐみんも入信しなさいよ、アクシズ教に」
ダクネス「さ、さりげなくさておかれただとっ!? だが、そういう風に突き放される感じもたまらんっ!!/////」ゾクゾク
カズマ「断る。そもそも俺は宗教になんか興味ねぇしな」
めぐみん「カズマと同意見です」
アクア「じゃあ、興味なくてもせめて名前だけ入信するだけでいいから?!」
カズマ「人数合わせで入部する、部活の幽霊部員みたいに言うな!?」
カズマ「大体、それこそ入信したと一緒にされるだろ、最終的には。そもそもお前みたいな奴がアクシズ教のご神体だと知って入る気も失せるわ!」
めぐみん「頭のおかしいアクシズ教に入るくらいなら、私はエリス教を選びますよ」
アクア「なんでよおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーー!?」
……………………………
アクア「まったく、頭にくるわ!こうなったら、誰でもいいわ、私を称え、誉めちぎる信仰心あるアクシズ教徒はいないかしら?」ブツブツ
ドン
アクア「痛ったぁ~。誰よ、この私にぶつかってきた愚か者は!?」
???「」
アクア「……………きゃあああぁぁーーーーー!!」
アクア「ちょっと起きなさいよ。こんなことで死んだってわかったら私は犯罪者として捕まり、アクシズ教の評判も地に落ちるじゃないの!!」ユサユサユサ
???「う、う~ん」ムクッ
アクア「あ、起きたわ。ほっ、良かった」
???「あれ?」
アクア「ちょっと!!」
???「んっ?」
アクア「私にぶつかってきておいてどういうつもりかは知らないけど、謝りなさいよ」
???「ぶつかった、俺がか?」
アクア「はぁっ!?とぼけるんじゃないわよ、あんたがぶつかってきたのに謝らないなんて失礼にもほどがあるでしょ!!」
???「あ、あぁ。何だか知らんが、それは悪かったな」
アクア「あら、意外に素直で、いいじゃないの。で、一応聞いてあげるわ、あんた名前は?」
???「オレか? オレは………オレは??」
???「オレはだれだ?」
アクア「はぁっ!?」
???「オレは一体、だれなんだ?」
アクア(なによコイツ?記憶喪失ってヤツ?)
???「おい?」ガバッ
アクア「きゃあ!?」
???「教えてくれ!オレはだれ、だれなんだ!?」ユサユサ
アクア「し、知らないわよ!!それより頭を揺らさないで気持ち悪くなってくるわ!?」
???「くっそ。アンタじゃ分かんねぇのか」
アクア「アンタ?!」
アクア「ちょっと私はアンタじゃないわよ!!」
アクア「いいわ、教えてあげる。私は……」
アクア「私はアクア! アクシズ教のご神体として崇められているとってもエラ~イ水の女神様よ!!」
シーーーーーーーーーーン
???「……………」
アクア「なによ、なんか文句でもあるの!!」シュッシュッ
???「……………と」
???「とってもエライ女神様っ!?」
アクア「えっ?」
???「すげえ!! そんなエライ女神様だったとは……。尊敬するぜ、おい!」
アクア「え、ほんとにわたしの事を、エライって……?」
???「もちろんさ。スゲー、エライ!!」
アクア「………………アンタ」
???「えっ?」
アクア「最高よおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーっ!!!♪♪」ブボーーーー
※注 アクアは異世界に降り立ってから一度も「エライ」と言ってもらえた事はなく、目の前にいる人物に言われるのが初めてです。
アクア「言いなさい、もっと言いなさいよ! 5秒間8回、いえそれ以上言ってよ!!」
???「エライ。エライ、エライ!! この世界に存在する便利な物の1000倍はエライ!」
アクア「分かってるじゃないの~♪ 最高よ、貴方!!」
アクア「よし、決めたわ……」
アクア「今日から貴方を、我が「アクシズ教の名誉教徒」にしてあげるわ!!!」
アクシズ名誉教徒「名誉教徒?」
アクア「そう、名誉教徒。アクシズ教のご神体は私だから一番エライけど、名誉教徒はこの私に直接お近づきになれる大変名誉な教徒の事よ」
アクア「まっ、私に近づけるという事はいわば従者としてだけど、その中でも名誉は側近みたいなもの。つまり、私の二番目にエライって事よ!」
アクシズ名誉教徒「このオレが、女神様の二番目にエライ!?」
アクア「ちなみに女神様でもいいけど、どうせならアクア様って呼ばせてあげるわ。ありがたく思いなさい」
アクシズ名誉教徒「すげーーーーー、ありがとう、アクア様!! オレ、名誉教徒として精一杯アクア様のために頑張るぜーーー!!!」
アクア「そうよ。私のために精一杯頑張って尽くしなさいよ♪」
カズマ「おーい、アクア!」
めぐみん「そんなところで何やっているんですか?」
ダクネス「急にいなくなって…あっちこっちを探したぞ」
アクア「ゲッ!!」
アクシズ名誉教徒「アクア様、あれは?」
アクア(仲間と言いたい所だけど、カズマ達にはさっきアクシズ教を馬鹿にされたし…よし、こうなったら)
アクア「て、敵よ! あいつらは私にとっての敵よ」
カズマ「はぁっ、なに言ってんだ?」
めぐみん「というか、誰と話してるんですか?」
ダクネス「敵? 私たちは仲m」
チャキ
カズマ・めぐみん・ダクネス「「「っ!?」」」
アクシズ名誉教徒「アクア様の邪魔をする奴は、アクシズ名誉教徒のオレが許さない」
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
カズマ・めぐみん・ダクネス「「「ぎゃあああああぁぁーーーーーーーーーっ!!!??」」」
アクア「っ!?」
アクシズ名誉教徒「………」
アクア「凄い……」
アクア「凄いじゃないの! 流石は私の可愛いアクシズ教徒ね!!」
アクシズ名誉教徒「大したことじゃないが、褒めてくれてありがとう、アクア様」
アクア(私を称え、誉めちぎり、信仰心もあって私に尽くしてくれる良きアクシズ教徒ね、この子は♩)
アクア(けど、一時的な記憶喪失で、こういう状態なのかもしれないし。記憶が戻らないよう、気を付けないとね…)
※それから、アクアには強力な後ろ盾(アクシズ名誉教徒)が付いているという体で話があっという間にアクセルの街全体に広まり、それによりアクアに嫌なことや余計な事をすればアクシズ名誉教徒に排除されるかもしれないという恐怖心からアクアに逆らう冒険者や住人はいなくなり、逆に強い後ろ盾を得たアクアに恐れ戦くかのように「アクア様」と呼びながら頭を下げたり、彼女の我が儘を聞く、お布施と称して物を渡す者まで居た、という。
~それから一か月後~
アクア「いやぁ~、今日も貴方のおかげでお布施がたくさん貰えたし、アクア様って呼んで貰えてこんなに良い事尽くめをしたのは久しぶりよ」スタスタ
アクシズ名誉教徒「」ペコリ
カズマ・めぐみん・ダクネス「「「あっ!」」」バッタリ
アクア「あっ!」バッタリ
カズマ「あ、アクア……」
アクア「あらぁ~、誰かと思えば、ヒキニートのカズマさんじゃないの♪ しばらく屋敷に帰ってなかったから久しぶりね」ニヤニヤ
アクア「元気してた? あ、でも、お布施を貰って良い事尽くめの毎日の私と比べて、変わらず貧相な顔して過ごしてたんでしょ?」ニヤニヤ
カズマ「なんだと、この駄女神が!!」
アクア「あ~ら、私に向かって駄女神なんて言っていいのかしら~? 私の隣に居る、可愛い可愛いアクシズ名誉教徒が黙ってないわよ」チラッ
アクシズ名誉教徒「」チャキ
カズマ「!!……くっそぅ!?」
ダクネス「おい、アクア」キッ
アクア「何よダクネス、怖い顔しちゃって?」
ダクネス「最近、お前の様子を陰でこっそりと見ていたが、流石にやり過ぎだぞ!」
めぐみん「私もダクネスと同意見ですよ。最近のアクアは、そこに居る謎の後ろ盾を利用して冒険者やアクセルの街の住民から物を盗ったり、我が儘を言って無理に叶えさせたり、様付けをさせて偉いように振舞ったりと、本当にやり過ぎです! これでは魔王と変わらないじゃないですか!?」
アクア「なによ!! 後ろ盾って言うけど、私のアクシズ名誉教徒よ。それに物を盗った訳じゃなくて、ただお布施として貰っただけ、我が儘も様付けも皆私を崇める為のものよ! それの何が悪いって言うのよ!?」
ダクネス「神にでもなったつもりか、お前は!? 大体、悪い噂しか聞かないアクシズ教徒を抱き込むとは、ここまでおかしくなったのか!!?」
アクア「ちょっとぉ、私のアクシズ教徒を悪く言わないでよ!! それに私は女神なんだから、アクシズ教徒を抱き込むのは当然でしょ」
めぐみん「初めて耳にした時から可哀想だと思いましたが、ここまで来ると流石にドン引きですよ…」
アクア「あぁ、もう、もとはと言えばアンタたちが原因でしょ、普段から私とアクシズ教の事を悪く言うから。もういいわよ、可愛いアクシズ名誉教徒、こいつらをやっちゃって!」
アクシズ名誉教徒「もちろん。」チャキ
カズマ「本気でやる気か、アクアの奴…」
めぐみん「本当は仲間同士で争いをしたくはないのですが…。」
ダクネス「アクアはともかく、あれは私たちと何の関係もない人物だ。ひとまず、傷付けない程度にやろう」スッ
ダクネス「だが、その前に騎士として名前を知ってはおきたい。おい、貴様、名を名乗れ!」
アクア(あっ!?)
アクシズ名誉教徒「え、オレか?」
めぐみん「貴方に意外に誰が居ると言うんですか?!」
アクシズ名誉教徒「………オレ??」
カズマ「ん、なんだか様子が変だぞ?」
アクシズ名誉教徒「えぇと……オレは……」
カズマ「なんだ? オレばかりだけど、名前はオレなのか?!」
アクア(マズイ! ダクネスが名前を尋ねたりしたから、また自分の名前を考え出しちゃったわ……)ダラダラ
アクシズ名誉教徒「オレ………」
アクア(ヘタしたら記憶が戻る可能性も!? や、ヤバい、仕方ないけど、ここはひとまず…。)
ダクネス「どうした? 名前があるのならすぐに名乗れるはずだろ?」
アクシズ名誉教徒「オレhアクア「あぁ、もう今日はこれくらいにしてあげる!」ドン
アクシズ名誉教徒「わっ!?」ズルッ
アクア「あっ!」クルッ
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
ガーーーーン
アクシズ名誉教徒「」
アクア「あああぁーーーーーーっ!?」
ダクネス「な、なんだ…?」
カズマ「アクアが横から言葉を遮りながら体を押したせいで、あのアクシズ教徒…拍子に土手を転がって下にあった石に頭をぶつけたようだな…。」
めぐみん「アクアのせいで自滅した訳ですか…。」
アクア「強く押し過ぎたわ、大丈夫!?」
アクシズ名誉教徒「」ムクッ
アクア「あ、起きた。良かった、無事ね」
アクシズ名誉教徒「………」ボォーーー
アクア「ちょっと、どうしたのよ?」
アクシズ名誉教徒「………」
アクア(なに? どうして黙ってるの?)
アクア(あっ!?まさか……)
アクシズ名誉教徒「……………アクア様」
アクシズ名誉教徒「俺、やっと自分の事、思い出したよ」
アクア(やっぱり!? さ、最悪だわ…)
カズマ「なんだ?」
めぐみん「思い出した? あの人は何を言っているのでしょう?」
ダクネス「さ、さぁ。私に聞かれても…」
アクシズ名誉教徒「アクア様、俺の名前は……」
スナイパーバルカン「スナイパーバルカン。国際宇宙警察の一員だ」
アクア「えっ、スナイパーバルカン? こくさいうちゅうけいさつ??」
スナイパーバルカン「フッとこの星に辿り着き、歩いてる途中でアクア様と出会った直後に記憶喪失になり、そのまま「アクシズ教の名誉教徒」を与えられてアクア様と行動したけど……」
スナイパーバルカン「記憶が戻った今、俺はもう帰らなくちゃならない……」
カズマ「ちょっと待って!」
スナイパーバルカン「なんだ?」
カズマ「えっ、なに宇宙? もしかして宇宙人って奴か?!」
めぐみん「すないぱーばるかん、とはあだ名ですか、それとも異名ですか?」
ダクネス「うちゅうとは一体なんなのだ? そして、その大きい砲台でもう一度私を撃ってくれないだろうか?!///」ハァハァ
スナイパーバルカン「色々と質問があったが、一つだけ答えるよ。宇宙人って奴かって、質問だが、俺は確かに正真正銘の宇宙人だよ。そんで、これが証拠だ」ポチッ
宇宙船『』ゴォォォォーーーーーーーーー
スナイパーバルカン「俺の宇宙船だ」
めぐみん「な、なんですか、アレは!?」
ダクネス「て、鉄の塊が空を飛んでる、だと!?」
アクア「えええぇぇーーーーーーっ!?」
カズマ「や、やっぱりか!!」
スナイパーバルカン「と、言う事だ。短い間だったけど、アクア様と過ごせて楽しかったよ…」
アクア「ま、待ちなさい!?」ガシッ
スナイパーバルカン「っ!」
アクア「い、嫌よ、帰らないでよ!? せっかくアクシズ教に入信して、私を崇めて尽くしてくれる良いアクシズ教徒が来てくれた、と思ったのに……」ウルウル
スナイパーバルカン「アクア様……」
パサッ
ダクネス「なんだ?」スッ
カズマ「写真だな!」
めぐみん「しゃしん?」
カズマ「自分や周りの姿を記録した物。絵みたいなものだ」
ダクネス「ほぉ~、そういう物があるとは初耳だぞ」
カズマ「俺の住んでる場所ではあるぞ、写真は!」
めぐみん「この、しゃしんという絵にあるのは、誰でしょう?」
カズマ「これ、あのスナイパーバルカンって奴に似てるが、まさか?」
スナイパーバルカン「見られちまったか。そう、俺の弟たちを写した写真だ」
アクア「弟?」
スナイパーバルカン「俺の星は貧しい。だから、俺が死にもの狂いで働かなきゃだめなんだ!」
アクア「っ!?」
スナイパーバルカン(だが、俺はアクア様と出会いで、記憶が戻った今でも帰る事に躊躇いを覚えてしまった…)
スナイパーバルカン(束の間の行動が俺とアクア様の信頼を強くしてしまったからだ!)
スナイパーバルカン(帰らないと駄目だ…。けど、アクア様に止められた以上、俺は帰ることも)
アクア「………」ザッ
アクア「アクシズ教の名誉教徒…いいえ、スナイパーバルカン、貴方を……」
スナイパーバルカン「えっ?」
アクア「今日限りで………」
アクア「アクシズ教から追放するわ!!」
スナイパーバルカン「っ!?」
カズマ・めぐみん・ダクネス「「「っ!!!」」」
アクア「なにが弟の為よ…。なにが貧しいから俺が死にもの狂いで働かなきゃダメよ…。」
アクア「アクシズ教の教義…『自分を抑えて真面目に生きても頑張らないまま生きても明日は何が起こるか分からない。なら、分からない明日の事よりも、確かな今を楽に行きなさい』、『働かなくても生きていけるならそれに越した事はないのだから』……貴方はこの二つの教義から反する行動を取ろうとしたのよ、そんな人にアクシズ教徒を名乗る資格はもう無いわ!!」
アクア「しかも、記憶も戻ったからもう帰るですって……女神の私に逆らって離れようとするのも、許しがたい行動よ。だから、もうそんな人なんか知らない!!」
アクア「帰る気なら、さっさと帰りなさい!! そして、もう二度と私の前には現れないで!!!」プイッ
スナイパーバルカン「っ!!」
めぐみん「アクア……。」
ダクネス「………。」
カズマ(アクアの奴、まさか………)
スナイパーバルカン「………フッ。」
スナイパーバルカン「アクア様…。あなたは、やっぱエライよ」
スナイパーバルカン「俺が言った「エライ」というのは、女神さまとしてのエライじゃなくて……」
スナイパーバルカン「自分の気持ちに嘘をついてまでも、他人の気持ちを優先させる……その優しさ。俺から見てもアクア様は…」
スナイパーバルカン「本当にエライよ!」フッ
アクア「っ!」
アクア「………」ググッ、ギュウゥーー
カズマ(アクア…。)
めぐみん・ダクネス((………))
アクア「うぅ………」ポロポロ
カズマ・めぐみん・ダクネス「「「っ!!!」」」
アクア「ヒック、うぅ………」グッ、ポロポロポロ
カズマ・めぐみん・ダクネス「「「………。」」」フッ
宇宙船『』ゴオオオオォォォォーーーーーーーー
カズマ「行っちゃったな…。」
ダクネス「うむ。だが、せめて最後にもう一度だけあの砲台で撃ってほしかったな///」ゾクゾク
カズマ「まだ言うか!?」
めぐみん「世の中不思議な事だらけ、なんですね」
アクア「うえぇ…グスッ……ヒック…」ポロポロ
カズマ「ほら、アクア。いつまでも泣いてないで、最後くらい手を振ったらどうだ? 見えるかもしれないぞ?」
アクア「ぞ、ぞうねえぇ~………」ポロポロ
アクア「スナイパーバルカーーーン、さっきはあんな事言っちゃったけどぉーーー」
アクア「私にとって貴方は………」
アクア「今までにない最高の、アクシズ教の名誉教徒よおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」
めぐみん「な、なんでしょうか…。わ、私まで涙が…」ポロッ
ダクネス「うむ。何だか知らんが、私もだ…」ポロッ
カズマ「アクアもたまには良いとこ見せて、良い涙を流させてくれるんだな…」ツゥーー
カズマ「まっ、何だかんだあったけど、アクアにも女神らしい一面もあるって事が分かって、少しは見直したよ!」
アクア「………カズマ」
カズマ「なんだ?」
アクア「さっそくだけど、気晴らしにどこかに遊びに行かない?」
カズマ「あ、あぁ。たまにだし、いいよ。で、どこに行きたいんだ? 今日はお前のリクエストを優先してやるよ」
アクア「ありがとう…。」
アクア(名誉教徒が元の場所に帰って寂しいけど、もう泣かないわ。そうだ、私が遊びに行きたい所……それは………)
アクア「(日本の)京都よ!」
~場面 京都~
ダクネス「な、なんなのだ、ここは!?」
めぐみん「こんな場所、ありましたか!?」
カズマ「異世界にない場所、指定すんな!? しかも都合良く異世界から、日本の京都に変わるんじゃねぇよ!?」
カズマ「ってか、最後はギャグで終わりかよっ!!?」
『アクア様と謎のアクシズ名誉教徒』 完
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