明佳里「スクメロ終了のお知らせ」[スクメロ×スクストSS] (41)

~2018年9月13日~


渚「えー、みんな知っている事だとは思うけど、本日でスクメロのサービスが終わります」


明佳里「ええっ!?」


真央「よくそんなリアクションとれますね」


明佳里「だってサービス終了だよ!?終わっちゃうんだよ真央ちゃん!?」


真央「知ってますよ!というか前々からお知らせされてたじゃないですか!」


明佳里「そうだけど~!」


香澄「正直、お知らせのかなり前から覚悟はしてたよね~」


薫「うん、春先には"あっ、これ年越せないんじゃないかな?"って思ってたよね」


薫「むしろよくここまで終わらなかったというか…」


渚「なんでも薫の誕生日祝いをするためにここまで終了日を伸ばしたらしいな」

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薫「そうらしいんだよねぇ…」


薫「祝ってもらえたのは嬉しい…けど素直に喜べなかったなぁ…」


真央「スクメロの命日の3日前でしたからね」


香澄「誕生日おめでとう!って祝った後はずっとお通夜ムードだったからね~…」


明佳里「そんな事無いよ!?私は最後まで元気いっぱいだよ!?」


渚「今は逆にその明るさが辛いっていうかだな…」


明佳里「どういう意味かな!?」


渚「まぁこれでレグルス全員の誕生日も祝った事だし、思い残す事は無いな」


香澄「一応ストーリーも完結したし~」


真央「全曲CD化もしましたし!」


薫「スクストの36人も全員登場出来たしねぇ」


明佳里「そう言われるとやりきった気がするけど…」

明佳里「みんなはそれでいいの!?」


明佳里「これからアイドル出来なくなっちゃうんだよ!?」


渚「そりゃ全く未練が無いわけではないけどさ…」


香澄「現実のアイドルと一緒で人気が無いと続けていくのは難しいから…」


真央「それに他のアイドル達と比べたら真央達はまだマシ…というか十分勝ち組だと思いますよ?」


真央「このアイドルゲーム飽和時代に保存用のアプリまで用意してもらってるんですから」


薫「そうだねぇ、私達の物語はここで終わりだけれど、その思い出はずっと残るわけだし…」


渚「アプリコット・レグルスというアイドルグループがあった、そういう痕跡が残るだけで御の字だよな」

明佳里「それはそうだけど…」


真央「まぁこれからは五稜館学園のいちモブ生徒としてスクストの皆さんを見守っていきましょう」


真央「運が良ければアニメ二期の背景モブとかで出演できるかもしれませんよ?」


香澄「二期があればいいけどね~」


薫「…あっ、そろそろ時間みたいだよ」


渚「来たか…」


明佳里「…あれっ?なんだか周りが暗くなってきたんだけど…」


渚「あの暗闇に全てが包まれたらサービス終了だ」


明佳里「そういうシステムなんだ!?」


香澄「昔の映画とかにあったアイリスアウトみたいだよね~」


真央「もう◯◯はこりごりだよ~みたいな感じで終わる時のあれですか」

薫「どうせなら、一思いにパッと終わって貰えると辛くないんだけどなぁ…」


渚「じゃあみんな、これからは一般生徒として勉学に励もうじゃないか」


渚「特に明佳里」


明佳里「色んな意味で嫌だよ!?」


薫「はぁ…もっと歌いたかったなぁ…」


真央「今度、一緒にカラオケ行ってあげますから」


香澄「私ももっと紅茶飲みたかったなぁ…」


真央「それ別にスクメロが終わった後でも出来ますよね?」


渚「じゃあ最後になるが…」


渚「なんかこう…いい感じの締めの言葉をだな」


渚「明佳里、頼んだ」


明佳里「ここにきての無茶振り!?」


真央「もうあと1分無いですから早くしてください」


明佳里「厳しい!厳しいよ真央ちゃん!」

明佳里「えー、あー…」


薫「お先にさようならぁ」


薫「みんな楽しかっ」フッ


明佳里「薫ちゃん早い!早いよ!」


香澄「」フッ


明佳里「香澄ちゃん!?遺言も無しに!?」


渚「ほら、早くしないと全員消え」フッ


明佳里「言ってるそばから!」


真央「明佳里先輩がちんたらしてるからですよ」


明佳里「なんで真央ちゃんは消えないのかな!?」


明佳里(あっ、小さいからか…)


真央「今、真央の事を"コイツ小さいから消えないんだ"とか思いましたよね!?」


明佳里「そそそそっ、そんなわけ無いよ!?」


真央「…」


真央「…まぁ、最後に今みたいに明佳里先輩と言い合いが出来てよかったです」


明佳里「真央ちゃん…」

真央「…あっ!勘違いしないでくださいよ!?」


真央「別にああやってからかわれるのが好きなわけじゃな」フッ


明佳里「真央ちゃぁぁぁん!」


明佳里「せめてデレて!せめて完全にデレてから消えてよ!」


明佳里「…あー、もう私だけかぁ…」


明佳里「なんか完全に1分以上経ってるけどまだ消えてないし、何か言わないと…」


明佳里「えー、おっほん!」


明佳里「これまでスクメロとアプリコット・レグルスを応援してくださった皆さん!」


明佳里「約一年間という短い間ではありましたが、本当にありが」フッ


……………………………………


…………………………


…………………

…………………


…………………………


…………………………………


明佳里(あー…終わっちゃったなぁ…)


明佳里(なんか最後の言葉の途中で消されちゃったしモヤモヤするなぁ…)


明佳里(…あっ、でもなんだか眠くなって…)


明佳里(そっか…これが終わるって事なんだね…)


明佳里(渚ちゃん…香澄ちゃん…)


明佳里(真央ちゃん…薫ちゃん…)


明佳里(あと文字数の問題で全員分の名前が言えないけど他のチームのみんな…)


明佳里(おやすみなさい…)


明佳里(Zzz…)


…………………………


…………………………………


…………………………………………

………!


……………り!



…………あ…………り!


明佳里「…う~ん…もうバウムクーヘン食べられないよ~…」ムニャムニャ


渚「明佳里!」


明佳里「ふぇ?」ムクリ


明佳里「…あっ、渚ちゃんおはよ~」


明佳里「…あれっ?渚ちゃん…なんか前よりシュッとした美人になったような…?」


渚「シュッとした美人ってなんだよ」


渚「そういう明佳里こそ…なんだか前より可愛い感じになってるぞ?」


明佳里「えへへ、そうかな?」


明佳里「というか、ここは…?」


渚「見たところ五稜館付近の街中みたいなんだけど…なんだか様子がおかしいんだよ」


渚「私達以外に誰も居ないんだ」


明佳里「本当だ…なんだか不気味だね…」

明佳里「みんなどこに行っちゃったんだろう…?」


「明………ゃ…ん!渚…ゃ~………ん!」


明佳里「あれっ?どこかから声が…」


渚「この声…香澄か!?」


渚「おーい香澄!こっちだ!明佳里もこっちに居るぞ!」


「渚ちゃん!?明佳里ちゃんも居るの!?」


「今行くから待っててね~!」


明佳里「良かったぁ、香澄ちゃんは居るみたいだね!」


渚「ああ、少し安心だな」


明佳里「…あっ!あそこ!あそこから走ってくるの香澄ちゃんだよ…ね…?」


渚「どうした?変なものでも見たような顔…で…?」


香澄「渚ちゃ~ん!明佳里ちゃ~ん!」プルンプルン


明佳里&渚(なんか凄い胸揺れてる!)

香澄「2人とも大丈夫!?何か変わった事は無い!?」プルン


渚「お前こそどうした!?」


香澄「?」


渚「その…胸がだな…前より揺れてる…ぞ?///」


香澄「えっ!?///」プルン


明佳里「驚いただけで揺れるんだ!?」


香澄「おかしいな~…ブラ…はしてるし、サイズも変わってないのに~…」


明佳里「あと香澄ちゃん…なんか前より髪がフワッとしたような気がするんだけど…?」


香澄「えっ…あっ、本当だ~」サラサラ


香澄「特に変わった事はしてないのに不思議だね~」


香澄「というより2人も前より美人さんになってるような気がするよ~?」


渚「香澄にもそう見えるのか」


明佳里「そう言う香澄ちゃんも美人度がさらにパワーアップしたよね!」


渚「そうだな、前より大人びて見えるぞ」

「みんなぁ~!どこぉ~!?」


明佳里「あっ!このアワワ声は薫ちゃんだ!」


渚「アワワ声って」


明佳里「薫ちゃーん!こっちだよー!」


「明佳里ちゃん!?そっちに居るんだね!」


「すぐ行くねぇ~!」


明佳里「あっ、薫ちゃんも何か変わってるのかな?」


香澄「う~ん、美人さんにはなってるだろうけど~…」


薫「…あっ!みんなぁ~!無事だったんだねぇ~!」キラキラ


明佳里「」キュン


渚「」キュン


香澄「」キュン


明佳里&渚&香澄(なんかもう…可愛過ぎる!)

渚「おま、お前…薫…だよな?」


薫「薫だよ!?」


香澄「前々から可愛いとは思ってたけど、こんなに可愛かったかな~ってぐらい可愛くなってるよね~」


薫「かかか、可愛い!?」


明佳里「もうね、天使みたいな可愛さだよ!」


薫「やめてよぉ!///恥ずかしいよぉ!///」キラキラ


明佳里「あっ、今の凄い可愛い」


渚「マズイな、油断したら恋しそうだ」


香澄「分かる~」


薫「えぇ~…?」


薫「…というか、みんなも前よりシュッとして美人になったし可愛くなってないかなぁ?」


渚「だからシュッってなんだよ」

「誰かー!誰か居ませんかー!?」


「アイドルの上月真央がここに居ますよー!」


香澄「あっ、真央ちゃんも居るんだね~」


渚「真央のやつ、アイドル活動に未練タラタラだな」


薫「真央ちゃーん!こっちだよぉ!」


「そのアワワ声は薫先輩ですね!今行きますよ!真央が今行きますからね!」


渚「アワワ声は共通認識なんだな」


薫「そんなにアワワしてるかなぁ…?」


明佳里「うん」


薫「即答」


真央「…薫せんぱ…あっ!皆さんも居たんですね!」


明佳里「真央ちゃん!会えて良かったよ!…ってなんか前より縮んだ?」


真央「グーで殴りますよ?」

真央「というより皆さんの方がデカくなってませんか?」


真央「いえ、むしろ頭身が上がったといいますか…」


明佳里「頭身?」


真央「具体的には5頭身から8頭身ぐらいになってますよね?」


薫「まさかぁ…って本当だ!?」


渚「言われて見れば…全体的にスタイルが良くなったような気もするな」


香澄「確かになんかシュッとしたかな~」


渚「シュッてそんなに一般的な表現なのか?」


明佳里「真央ちゃんは前より小顔でさらに可愛くなったね!」


真央「前の方は顔がデカいとでも言いたげな表現ですね」


真央「やっぱりグーで殴っていいですか?」

真央「というか明佳里先輩、なんか無駄に可愛くなってますね」


明佳里「無駄に!?」


真央「まぁ真央の方が可愛いですけどね!」フンス


薫「確かに前にも増して可愛くなったかなぁ」キラキラ


真央「調子こいてすみません」


薫「えぇ…?」


真央「…って、他の皆さんもなんだかシュッとして美人になりましたね」


真央「整形しました?」


渚「だからシュッってなんなんだよ!?というか元アイドルが整形とか言うなよ!」


真央「やだなぁ渚先輩、今時のアイドルで整形してないのなんて二次元キャラぐらいですよ」


明佳里「黒い!黒いよ真央ちゃん!」

薫「…あっ、黒いといえば…」


薫「香澄ちゃんの後ろになんか黒いベイマックスみたいのが居るんだけど…」


香澄「えっ?」クルッ


オブリ「…」ズモモモモ


香澄「あっ、本当だね~」


香澄「でもさっきまでこんな着ぐるみみたいの置いてあったかな~?」


渚「いや、こんなの無かったよな?」


明佳里「うん、さっきまでは…」


真央「って事はこれ動くんじゃ…」


オブリ「!」グォォォォ!


五人「!!!!」

渚「とっ、とにかく逃げるぞ!」ダッ


明佳里「そうだね!」ダッ


真央「何なんですかアレ!?何なんですか!?」ダッ


真央「スクストって女の子とキャッキャウフフするゲームじゃないんですか!?」


薫「怖いよぉ~!」ダッ


香澄「可愛い(薫ちゃんしっかり!)」ダッ


薫「香澄ちゃんも何か怖いよぉ~!」


明佳里「ぶべらっ!」ズベー


渚「明佳里ぃぃぃ!」


真央「こんなところでドジっ子ポイント稼いだって意味無いですよ!?」


明佳里「わざとじゃないよ!?」


オブリ「…!」ブォン


明佳里(あっ、私これ死んだな)


香澄「明佳里ちゃぁぁぁん!」


薫「うわぁぁぁぁ!」











[…全員伏せるですよ!]

バシュン!バシュン!


オブリ「…!」ボンボン!


オブリ「…」バターン…


明佳里「レーザー!?」


渚「どこから…!?」


香澄「渚ちゃん上!上から誰か来るよ!」


渚「上…あれは!」


「ふぅ…皆さん怪我は無いですか?」スタッ


薫「あなたは…!」


真央「サトカ先輩!」


サトカ「…おや?先輩と呼ばれる覚えはありませんが…?」


サトカ「というより、そもそも皆さんどちら様でしょうか?」


真央「えっ」


明佳里「サトカちゃん私達だよ!?」


明佳里「アプリコット・レグルスだよ!」


サトカ「はて、聞き覚えがありませんね…」


サトカ「しかしその制服…五稜館の生徒ですか」


サトカ「…もしや、別のチャンネルの五稜館学園から…?」

薫「チャンネル…?」


サトカ「おっと、そこから説明しないとですか」


サトカ「えー…チャンネルというのはですね…」


~サトカ説明中~


サトカ「…という事でして」


渚「なるほど、パラレルワールドか…」


真央「スクストってSFだったんですね」


明佳里「ええっと…つまりここは私達の居た世界と、それに良く似た別の世界の狭間にある"境界"って場所なんだよね?」


サトカ「そですね」


サトカ「しかし、戦いやオブリの存在しないチャンネルがあるとは驚きです」


サトカ「これまでは多かれ少なかれ戦いは避けられないものと思ってましたので」


香澄「その世界ももう消えちゃったけどね~…」


サトカ「おおぅ…それは惜しい事を…」

明佳里「でもどうして私達は境界に来ちゃったんだろう…?」


サトカ「正確な事は私にも分かりませんが、可能性があるとしたら…」


サトカ「あなた方にもストライカーとしての適性がある、それ以外は考えられませんね」


渚「ストライカー…さっきのオブリって怪物と戦う戦士か…」


サトカ「とはいえ戦うかどうかはそちらにお任せします」


サトカ「元のチャンネルには戻れないとしても、私達のチャンネルで普通の学生として生きていく事は可能でしょう」


サトカ「多分、その辺は先生がなんとかしてくれるはずですよ」


明佳里「…」


明佳里「…でも、私達みたいに適性のある人達がオブリと戦わないと世界が滅んじゃうんだよね…?」

サトカ「ええ、それはまぁ」


サトカ「しかし私達が戦っている限りは問題無いでしょう」


薫「でもそれって何だか…」


真央「ちょっとズルい気がしますね…」


サトカ「そですかね?」


サトカ「皆さんに適性があるとはいえ、戦わないでいい人間が多いに越した事はないと思いますよ?」


渚「そりゃそうだろうけど…」


香澄「私達だけ普通に暮らしていくっていうのは少し胸が痛むかなぁ…」


明佳里「…だったらさ」


明佳里「だったら私達も…アプリコット・レグルスもストライカーとして戦う…っていうのはどうかな?」

渚「…はぁ、明佳里ならそう言うだろうと思ったよ」


渚「明佳里がやるって言うなら、もちろん私も付き合うからな?」


明佳里「渚ちゃん…!」


香澄「だったら私も一緒がいいな~」


明佳里「香澄ちゃん…!」


薫「じ、じゃあ私も!私もやりたい…かなぁ!」


真央「仕方ないですね!先輩達だけだと心配ですし真央もお供しますよ!」


明佳里「薫ちゃん!真央ちゃん!」


サトカ「…止めはしませんが、オススメはしないですよ」


サトカ「先ほども説明しましたが、死ぬ時は死にますし、場合によっては死ぬより苦しい目に会うかもしれません」


サトカ「それでもやるですか?」


五人「はい!」


サトカ「…ではついてきてください」

………………


………………………


………………………………


真央「そういえばなんですけど…」


明佳里「ん?どうかした?」


真央「サトカ先輩ってあんなに眠そうな目でしたっけ?」


薫「言われて見れば…確かに凄い眠そうな目だねぇ」


渚「これもチャンネルの違いってやつなのかもな」


香澄「じゃあ私達の姿が変わったのも、私達のチャンネルから別のチャンネルに来た影響かもしれないね~」


明佳里「そういえばスクストってスクメロの三倍は胸が揺れるって噂を聞いた事があるような…」


渚「あの揺れはそれでか!」


………………………………


………………………


………………

………………


………………………


………………………………


渚「ここは…随分と広いな…」


薫「五稜館学園の地下…のはずだけれど…」


香澄「大きなクリスタルだね~」


真央「あれがさっきサトカ先輩が言っていたステラプリズムってやつですか?」


サトカ「ええ、その通りです」


サトカ「では今から皆さんにはここでこの…」ゴソゴソ


サトカ「レアガチャ券を使ってご自身のメモカを入手してもらうですよ」スッ


明佳里「そういうシステムなんだ!?」


渚「さっきまでの真面目な雰囲気はどこにいったんだろうな」


真央「深く考えたら負けです」


サトカ「ではどなたから…」


明佳里「はいはい!私からやってみるね!」

明佳里「この金のカードみたいなのを…どうするの?」


サトカ「あー、その辺にいる掃除機…じゃなくてモシュネさんに渡してください」


サトカ「そうするとメモカを引いてくれるので」


明佳里「分かった!」


明佳里「よーし!お願いします!」


モシュネ「行くモシュ!」ウィーン


モシュネ「むむむ…」シュイーン


モシュネ「来た来た来たぁ!」ボフン!


モシュネ「スーパーレア!」キラッ


明佳里「やったぁ!スーパーレアだよ!」


真央「なんか微妙な結果ですね」


明佳里「微妙!?」


サトカ「では早速パトリで装着してみるですよ」

明佳里「よーし!変身!」シュバッ


サトカ「あ、変身ポーズとかいらないです」


明佳里「あっ、はい」カチッ


シュイーン


明佳里「…おお!カッコいい!カッコいいね!」


明佳里「なんていうか軍服っぽい感じかな?」


香澄「というよりは歌劇の衣装っぽいかな~」


薫「うん、エリザベートのルドルフに似ているけどモコモコのマントと小さな王冠が可愛いよねぇ」


渚「そういえばレグルスは"小さな王"って意味だったし、私達にはぴったりの衣装なのかもな」


真央「あのー、明佳里先輩?その腰にあるのは何ですか?」


明佳里「ん?何だろう…」ゴソゴソ

明佳里「見たところ…ランタンかな?」


明佳里「でもなんでキャンプで使うようなランタンが…?」


サトカ「あー、多分それ、武器ですね」


サトカ「メモカの力でそれをどうやって使うかが分かるはずです」


明佳里「そっか、この姿は他のチャンネルの私から借りてるんだったね」


明佳里「ええっと、これの使い方は…」


明佳里「こうだ!」


ボウッ!


ボカーン!


明佳里「おおっ!?何か出たよ!」


渚「ランタンを前にかざしたら火の玉が飛び出して爆発したな」


真央「明佳里だけに灯りを灯すよ!とかそういう事ですか」


薫「駄洒落かぁ」


香澄「ちょっとありきたりかな~」


明佳里「みんな辛辣だね!?」

サトカ「明佳里さんは私と同じ爆発属性のようですね」


サトカ「では次は…」


渚「じゃあ私がやろうかな」


渚「お願いします」スッ


モシュネ「行くモシュ!」ウィーン


モシュネ「むむむ…」シュゴー!


モシュネ「これヤバい!これヤバい!」ボフン!


モシュネ「アルティメット・レア!」キラッ


渚「おっ、何だか良いのが出たみたいだ」


香澄「渚ちゃんいいな~」


明佳里「ねぇ、これリセマラとか出来ないの?」


サトカ「それなりのお金を払えば出来ますが」


真央「それリセマラじゃなくないですか?」

渚「早速パトリで装着を…」カチッ


シュイーン


渚「…うん!なかなか良いんじゃないか?」


香澄「衣装のデザインは明佳里ちゃんのに似ているけど、本物の王子様みたいでカッコいいな~」


渚「武器は…レイピアか」


渚「使い方は…こんな感じかな?」


ザッ ヒュン シュイン


渚「おっと…身体が勝手に動くみたいで変な感じだな」


真央「動きが本物の剣士みたいでカッコいいです!さすが渚先輩!」


サトカ「渚さんは斬撃属性…と」


薫「しかしメモカって凄いなぁ、刀の使い方や足捌きまで教えてくれるんだねぇ」


サトカ「その分、伸びしろはほぼ皆無ですけどね」

香澄「じゃあ次は私だね~」


~省略~


モシュネ「アルティメット・レア!」キラッ


香澄「良かったぁ~」


明佳里「ねぇサトカちゃん、いくら払えば引き直せるのかな?」


真央「諦めてください」


香澄「私の武器は~と…」ゴソゴソ


香澄「あ、ティーポットだね~」


渚「それでどうやって戦うんだ?」


香澄「え~っとね~…」


香澄「こうかな~」


キュィーン…


ビャッ!


薫「わわっ!?ティーポットの口から何か出たよぉ!?」


真央「あわわわ…!当たった先の壁が溶けてますよ!?」


サトカ「どうやら熱線砲のようですね」


明佳里「見た目に反して物騒だね!?」


サトカ「香澄さんは砲撃属性…と」

薫「じ、じゃあ次は私がやるよ!」


~省略~


モシュネ「レア!」キラッ


薫「うん、知ってた」


薫「くじ引きとか当たった事ないからなぁ…」


サトカ「まぁそのうちレア度の高いメモカが手に入ると思うので、そんなに気を落とさないでください」


薫「だと良いんだけどねぇ…」


薫「ええっと、私の武器はと…」ゴソゴソ


薫「んっ…大きな銃だねぇ」ヨイショ


明佳里「カッコいいね!」


渚「いわゆる自動小銃ってやつだな」


薫「これはもう撃つだけのやつだから試さなくてもいいかなぁ」


香澄「あんまり周りを壊しちゃうといけないもんね~」


真央「既に壁の一部が溶けてますからね」


サトカ「薫さんは射撃属性…と」

真央「最後のオオトリは真央ですよっ!」


真央「お願いしまっす!」スッ


モシュネ「行くモシュ!」ウィーン


ビーッ!ビーッ!ビーッ!


渚「うおっ!?なんだ!?」


薫「なんだか凄いサイレンとパトランプみたいのが…」


香澄「…あっ、黒いモシュネさんが出てきたよ~」


真央「真央知ってます!これ、確定演出ってやつです!」


真央「これは良いメモカが出ますよ!」


モシュネ「来た来た来たー!」ボフン


モシュネ「スーパーレア!」キラッ


真央「なんでですかぁ!?」


明佳里「ドンマイ!」


サトカ「あるあるですね」


薫「あるあるなんだぁ」

真央「…まぁいいでしょう」


真央「さてさて、さぞかし真央らしい可愛い武器が…」カチッ


シュイーン


真央「ふむ…これは籠手…でしょうか?」


渚「いわゆるガントレットってやつだな」


香澄「渚ちゃん物知り~」


真央「…あっ!分かりましたよ!」


真央「これはきっと手でハートマークを作って、そこからラブラブビームを発射するやつです!そうに決まってます!」


薫「だとしたら真央ちゃんらしいね!」


真央「きっとそうです!」


サトカ「あー、それ、私の知り合いが使ってるのとほぼ同タイプの籠手ですね」


サトカ「単純に殴るだけの武器です」


真央「なんでですかぁ!」


明佳里「さっきからグーで殴るとか言うから…」

サトカ「というわけで真央さんは打撃属性ですね」


真央「あのー…属性って変えられないんですか?」


サトカ「無理ですね」


真央「うぅ…真央の可愛さが…」


明佳里「ドンマイ真央ちゃん!」


サトカ「しかし全員が別の属性とは…」


サトカ「これは中々期待出来そうですよ」


サトカ「さて、メモカも手に入れた事ですし、最後に先生のところへ行きましょうか」


渚「先生…小田切ゆか子先生ですか?」


サトカ「ええ、とは言え小田切ゆか子は世を忍ぶ仮の姿で、こちらではティエラという名前で呼ばれてますけどね」


香澄「ティエラ先生かぁ~」


薫「なんだか違和感あるなぁ」


渚「っていうか世を忍ぶ仮の姿ってなんだよ」

……………


…………………


…………………………


明佳里「職員室かぁ、緊張するなぁ…」


渚「明佳里が職員室に入る時は大抵怒られる時だもんな」


サトカ「失礼するですよ」ガラララッ


ティエラ「あら、澄原さん任務お疲れ様です」


五人(そういえば立体的な先生は初めて見るような気が…)


ティエラ「…あら?そちらの皆さんは…?」


サトカ「あー、こちら本日付で新たなストライカーチームとして加わるアプリコット・レグルスの皆さんですよ」


ティエラ「えっ」


ティエラ「あのー…わたくし、何も聞いていないのですが…?」


サトカ「今言ったですからね」


ティエラ「ええっ…?」

ティエラ「…って、いやいやいや!?そんな簡単にストライカーにはなれませんからね!?」


ティエラ「第一…そう!メモカが無ければ戦えませんし…」


サトカ「それなら先ほど私があげたですよ」


ティエラ「勝手にあげちゃったんですか!?」


ティエラ「そっ、そんな勝手をされても時空管理局の許可無しに新チームなんて…」


サトカ「ではUR持ちが二人もいる即戦力を手放す…と?」


サトカ「時空管理局がそれを知ったら何と言うでしょうかね…?」


ティエラ「ぐっ…!」


薫「やり方がえげつなさ過ぎるよぉ!」


香澄「事後報告で脅すのはちょっと…」


渚「なんだか罪悪感が凄いな…」


真央「真央達も片棒を担がされてますからね」

ティエラ「…あー!もう!分かりました!分かりましたよ!」


ティエラ「時空管理局へはわたくしが話を付けておきます!」


サトカ「では正式にストライカー入りという事でよろしいですね」


ティエラ「まったく…」


サトカ「…あっ、言い忘れましたがレグルスの皆さんは他のチャンネルから来たそうなのですが、そちらへはもう帰れないとの事ですので…」


サトカ「こちらの現実世界での衣食住の補助、それから五稜館学園への編入手続きと…」


サトカ「精神衛生上において必要な娯楽費用の捻出なんかもよろしくお願いするですよ」


ティエラ「えっ」


サトカ「するですよ」


ティエラ「…はい」


明佳里「私、なんだかサトカちゃんが怖くなってきたよ」


渚「敵に回さないようにしないとな」

サトカ「では私はこれで失礼するので後は宜しく頼むですよ」ガラララッ


ティエラ「あっ、はい…」


五人「…」


ティエラ「…」


ティエラ「…えー…ではそういう事ですので…」


ティエラ「改めてまして、わたくし、時空管理官のティエラと申します」


ティエラ「元の世界とは何かと勝手が違うので戸惑う事もあるとは思いますが…」


ティエラ「そこは、わたくし含め、ストライカーの皆さんでしっかりサポートいたしますので大船に乗ったつもりでいてください!」


ティエラ「アプリコット・レグルスの皆さん、これから宜しくお願いしますね」


五人「宜しくお願いします!」


………………………………………


……………………………


……………

明佳里「こうして私達はストライカーとしての新たな道を歩みだそう、という事になりまして…」


薫「ちょっと心配…」


明佳里「大丈夫だよぉ~!」


香澄「リラックス、リラックス~」


真央「ストライカーとしての記念すべき第一歩ですね!」


渚「さぁ、みんな挨拶始めるぞ」


五人「私達、アプリコット・レグルスです!」


五人「ストライカーの皆さん、これからよろしくお願いします!」


明佳里「アプリコット・レグルス、再スタートだね!」


to be continued…!

という事でスクスト世界に転生したレグルスの五人

レグルス転生シリーズとして続ける予定です

最後まで読んでいただきありがとうございます

では次回作で

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