スイレン「オリジナルの抱き枕?」 (50)

リーリエ「はい、そうです!」

リーリエ「お母様の知り合いに抱き枕を作っている方がいまして……」

リーリエ「その方にシロンの写真を渡して抱き枕のカバーにプリントして頂いたんです!」

シロン「コーン!」

シロン抱き枕「」

マオ「すごい!シロンの写真が入った抱き枕だ!いいなぁ」

スイレン「世界で一つ……リーリエだけのオーダーメイドシロン抱き枕…」ゴクリ

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リーリエ「この抱き枕のお陰で毎日快適なねむり状態です!」ギュッ

シロン抱き枕「」フカフカ

マオ「う、うわぁ……フカフカで抱き心地よさそー!」キラキラ

スイレン「シロン抱き枕…可愛い!」キラキラ

シロン「コン////」テレッ

マオ「あ、あのさリーリエ……」チラッ

スイレン「その……私も……」

リーリエ「ふふっ、わかっていますよ?」

リーリエ「マオもスイレンも明日、抱き枕カバーにプリントしたい写真かイラストを持ってきてください」

リーリエ「私からお母様に頼んでみます」ニコッ

マオ、スイレン「わぁぁぁ!」パァァ

マオ「ありがとうリーリエ!」

スイレン「やった!えーと……どんな写真にしよう!」ワクワク

アシマリ「アウ♪」

リーリエ「ふふっ」クスッ


キャッ キャッ

サトシ「なんの話してんのー?」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「あっ、サトシ!」

マオ「実はさー」

リーリエ「これです!」バッ

シロン抱き枕「」バーン

サトシ「うわっ!なにそれ!」キラキラ

ロトム図鑑「シロンの写真が入った抱き枕……?もしかしてリーリエ……オーダーメイドロトか?」

リーリエ「はい!そうです!」ドヤッ

シロン「コン!」ドヤッ

サトシ「オーダーメイド?」

ロトム図鑑「まぁ、簡単に言えばリーリエオリジナルの抱き枕ということロト」

サトシ「オリジナル!?」

マオ「実はさー、私とスイレンも明日リーリエに頼んで作ってもらうことにしたんだー」

スイレン「世界に一つだけ、私たちだけの抱き枕!」

サトシ「マジ?いいなー」

リーリエ「よろしければサトシの分も作りますか?」

サトシ「ほんと?いいのかリーリエ!」

リーリエ「はい、勿論です」ニコッ

サトシ「やったな!ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「サトシに抱き枕は必要ないと思うロト」

サトシ「そ、そんなことないよ!」


ワイワイ

カキ「…………ん?」

マーマネ「なんの話してるんだろ?」

翌日

リーリエ「みなさん、抱き枕にプリントしたい写真かイラストは持ってきましたか?」

サトシ、カキ、マーマネ、スイレン、マオ「はーい!」

マオ「えっと、私はこれ!」スッ

リーリエ「! アマージョの写真ですね?」

マオ「うん!リーリエのシロン抱き枕を見た時から決めてたんだー!やっぱこれしかないって!」

リーリエ「ふふっ、マオらしいですね?」

アマージョ「アマッジョ////」テレッ

サトシ「俺はこれ!」スッ

マオ「これは……?」

リーリエ「サトシのポケモンたちがところ狭しとうった写真ですね……」

スイレン「サトシのポケモン……欲張りセット…」

サトシ「へへへ!ピカチュウとモクロー!ニャヒート、ルガルガン!ベベノム!」

サトシ「これでいつでもみんなと一緒だぜ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

ベベノム「べべー♪」

カキ「ま、確かにサトシらしいな?」

サトシ「だろ?」

マーマネ「えーと、じゃあ次は僕!」スッ

リーリエ「マーマネ!これは?」

カキ「ダンスの時のトゲデマルとデンヂムシが合体したロボットか?」

マーマネ「うん!そうだよ?画像も僕なりに編集してきたんだー」

サトシ「すっげー!カッコいー!」キラキラ

マーマネ「えへへ、でしょ?////」

サトシ「なぁマーマネ!俺のもやってよ!」

マーマネ「いいよ!じゃあ……」

ワイワイ

カキ「なあ、盛り上がってるとこ悪いが俺のもいいか?」

リーリエ「あ、そうでしたね?」

カキ「なぁリーリエ……悪いけど二ついいかな?金は払うから」

リーリエ「二つ……というとまさか……」

スイレン「ホシちゃんの分?」

カキ「ま、まぁな////」テレッ

マオ「あー、カキらしいね」

リーリエ「ふふっ、カキは優しいんですね?わかりました!」

リーリエ「それに……論理的結論から言いますと、最初からお金をとるつもりはありません」ニコッ

カキ「リーリエ………」ウルウル

カキ「………で、写真はこれなんだが……」スッ

リーリエ「……やっぱりガラガラとバクガメスですか?」ヒョイッ

スイレン「………マオちゃん」

マオ「い、いや……まさかぁ?」ハハハ

リーリエ「! これは……」

マオ「バクガメス……と一緒に写ってるカキの写真と……」

スイレン「………ガラガラ……と一緒に写ってるホシちゃんの写真……」

カキ「////」テレッ

リーリエ、スイレン、マオ「うわぁ………」サーッ

カキ「えぇ!?」

マオ「いや、えぇ!?はおかしい」

カキ「お、おい!勘違いするなよ!ホシとガラガラが写ってる写真は俺ので俺とバクガメスが写ってる写真はホシの抱き枕だからな!」アセアセ

マオ「それはわかってて引いてるんだけど?」ジトー

スイレン「ない」ジトー

カキ「そ、そんな……」ガクッ

リーリエ「あの……カキ………ホシちゃんに確認はとったんですか?」

カキ「いや、サプライズでプレゼントしようと…」

リーリエ「そうですか」

スイレン「リーリエ、カキの人生!カキの好きにさせよう」ウンウン

マオ「カキ……ホシちゃんに嫌われても知らないよー?」ジトー

アマージョ「アマッジョ」ジトー

カキ「なんなんだよもう!」

ギャー ギャー

リーリエ「えーと……では最後はスイレンですね?」

スイレン「私はこれ!」スッ

リーリエ「! アシマリとバルーンの写真ですね?」

スイレン「うん!やっぱりこれしかない!」

アシマリ「アウ!」

リーリエ「ふふっ、わかりました」ニコッ

リーリエ「…………これで全員分ですね?では帰ってお母様に……」

スイレン「………あっ、リーリエ…」

リーリエ「? なんですか?」

スイレン「………その……放課後ちょっと用事が」ヒソッ

リーリエ「?」

放課後

教室

リーリエ「スイレン……いったい何の用ですか?」

シロン「コーン?」

スイレン「そ、その…さっきの抱き枕の件!」

スイレン「実は……私ももう一個作って欲しい///」モジモジ

リーリエ「なんだ、そんなことですか?」ニコッ

リーリエ「だったらさっき言っていただければ……」

スイレン「………これ、写真」スッ

リーリエ「! これはみんなで校庭でとった写真……」

リーリエ「スイレン……そんなにみんなを……」ウルウル

シロン「コーン」ウルッ

スイレン「こ、これの……」モジモジ

リーリエ「?」

スイレン「その………さ、サトシの分だけ切り取って抱き枕作って////」ハァハァ

リーリエ「うわぁ……」サーッ

シロン「コーン……」サーッ

アシマリ「アウ……」ハァ

スイレン「か、勘違いしないで!これはホウとスイの分!私のはアシマリ!」

リーリエ「………ホウちゃんとスイちゃんの?」

スイレン「そう!ホウとスイ、サトシのことす、すすす好きだから!////」

リーリエ「なんでスイレンが照れるんですか?」

スイレン「その……恥ずかしいからサトシにはナイショ!////」

リーリエ「は、はぁ……」

スイレン「それと……フィギュアとかってオーダーメイドで作れる?」

リーリエ「えーと……確かお母様の知り合いにフィギュア職人の方はいたハズですが……」

スイレン「じゃ、じゃあ!それも作って!サトシのフィギュア!」フンス

リーリエ「えぇ……」

スイレン「お金なら出す!だから二つ作って!」

リーリエ「二つ……?」

スイレン「保存用と使う用………じゃなくって……ホウとスイの分!」

スイレン「この間……リーリエたちが小さくなった時の話したら、ホウとスイがサトシのフィギュア欲しいって言い出してきかないから!」

リーリエ「ホウちゃんとスイちゃんの将来が心配になってきましたね」

シロン「コン……」

スイレン「リーリエ!お願い!ホウとスイのために!」

リーリエ「………わかりました」ハァ

スイレン「やった!」グッ

リーリエ「………スイレン……まるで自分のことのように喜んでますね?」ジトー

スイレン「」ビクッ

スイレン「その……」

リーリエ「…………………」ジトー

スイレン「………リーリエ、姉ってのはなんで先に産まれてくるかわかる?」

リーリエ「え?」

スイレン「………後から産まれてくる………妹たちを守るため……!」グッ

リーリエ「だからなんなんですか?」

アシマリ「アウ……」ハァ

数日後

ポケモンスクール

サトシ「うぉぉぉー!抱き枕きたー!」

ピカチュウ「ピッカー!」

サトシ「なぁ、リーリエ!箱開けていい?」ワクワク

リーリエ「はい、どうぞ」ニコッ

サトシ「よっしゃー!」メキメキ

ロトム図鑑「サトシ、もう少しキレイに開けるロトー!」

サトシパーティ抱き枕「」

サトシ「うぉー!かっけー!」キラキラ

ベベノム「べべー♪」

リーリエ「ふふっ」ニコッ

マーマネ「うん!僕の要望通りのデキだよ!ありがとうリーリエ!」

トゲデマルデンヂムシロボ抱き枕「」

リーリエ「いえいえ」

マオ「見てよアマージョ!アマージョがふみつけをしてるとこの抱き枕だよ?かわいー////」キャー

アマージョふみつけ抱き枕「」

アマージョ「アマッジョ////」テレッ

カキ「……さてと、俺は……」スッ

カキ「……………サプライズプレゼントだし帰ってから開けるか…」フッ

カキ「……………ホシの驚く顔が目に浮かぶなぁ」ホワーン

リーリエ「そうですね。きっとおくちあんぐりでしょうね?」ニコッ

シロン「コーン」

リーリエ「…………」チラッ

スイレン(こ、この中にサトシ抱き枕が……)ドキドキ

アシマリ「アウ」

スイレン「………サトシ」ギュッ

サトシ「呼んだ?」

スイレン「」ビクッ

サトシ「あれ?スイレンも二つ頼んだの?」

スイレン「う、うん!ホウとスイの分!」ドキドキ

サトシ「へぇー?優しいなぁスイレン!ホウとスイのもアシマリ?」

スイレン「そ、そう!カキと同じでサプライズだから帰ってから開ける!」ドキドキ

サトシ「そっかぁ……スイレンもいいお姉ちゃんしてるな?俺……兄弟とかいないし羨ましいよ」ニッ

スイレン「そ、そんなことない///」テレッ

スイレン(まぁ……将来的にホウとスイはサトシの義妹になる予定だけどね)

ロトム図鑑「スイレーン!そっちの箱は何ロトー?」

サトシ「あっ、ほんとだ!スイレン、他にもなにか頼んだの?」

ピカチュウ「ピー?」

スイレン「」ビクッ

スイレン(ま、まずい………サトシフィギュアの箱……)ダラダラ

アシマリ「アウ……」

スイレン「これは……その………オモチャ!ホウとスイにプレゼントするやつ!」

サトシ「ああ、なるほどな!」

ロトム図鑑「スイレンはとっても気遣いができるロトー!」

ロトム図鑑「スイレンはいいお嫁さんになるロトよーサトシ!今のうちにキープしておいた方がいいロトー!」

サトシ「え?」

スイレン「さ、サトシのお嫁さん!?///」ボフン

ピカチュウ「ピカピカ」

アシマリ「アウ…」

サトシ「あっ!そうだそんなことより見てよスイレン!」

スイレン「………へ?///」

サトシ「これ!俺の抱き枕!カッコいいだろ?」スッ

サトシパーティ抱き枕「」

サトシ「あのさ!このピカチュウとベベノムとモクローの絶妙なバランスがカッコよくてー」

ピカチュウ「ピカァ////」テレッ

スイレン「……………」

サトシ「それでさ!ルガルガンとニャヒートがー」

スイレン(……サトシ、すっごく楽しそうに話してる……ポケモンが大好きなんだ…)ニコッ

サトシ「なぁスイレン!俺の抱き枕どう?すっげーだろ!」ワクワク

スイレン「………うん」

スイレン「サトシの抱き枕になりたい(サトシらしくていいね)!」ニコッ

サトシ「は?」

ピカチュウ「ピ?」

ロトム図鑑「ロ?」

アシマリ「アオ」ハァ

スイレンの家

スイレン「ただいまー」ガチャッ

アシマリ「アウ」

ホウ「おかえりー!お姉ちゃん!」

スイ「おかえりー!アシマリ!」

ホウ、スイ「! ギョギョギョー!」

ホウ「お姉ちゃん!その箱なーに?」ワクワク

スイレン「ホウとスイにプレゼント!開けてみて?」ニコッ

スイ「プレゼントー?やったー!」キラキラ

ホウ「お姉ちゃん!なんかいいことあったのー?」

スイレン「フフフ、実は……」

ホウ「わかった!ボーイフレンドのお兄ちゃんとちゅーしたんでしょ!」

スイ「お姉ちゃんやっるー!」

スイレン「ち、ちがう!////」

スイレン「………もう!お姉ちゃんをからかうんならプレゼントはお預け!」プクー

ホウ、スイ「ご、ごめんなさーい……」

アシマリ「アオオ…」

ガサゴソ

ホウ「うわっ!」ヒョイ

スイ「これ………」キラキラ

スイレン「ふふっ、お姉ちゃんの友達のリーリエにアシマリの抱き枕作ってもらったの」

スイレン「ホウとスイも今度リーリエに会ったらお礼を……」

スイ「お姉ちゃんのボーイフレンドだ!」キラキラ

ホウ「ピカチュウいなーい」

スイレン「え?」

ホウ、スイ「お姉ちゃん!ありが……」

スイレン「ち、ちがう!間違った!」バッ

ホウ、スイ「え?」

スイレン「ホウとスイはこっち!アシマリのやつ」ヒョイッ

ホウ「わぁー!アシマリだー!」キラキラ

アシマリ「アウ////」テレッ

スイ「お姉ちゃんはなんでボーイフレンドなの?」ニヤニヤ

スイレン「そ、それはその……」タラッ

スイレン「……さ、サトシが……私の写真入った抱き枕作ったから、じゃあ私もサトシのって////」

アシマリ「アオ!?」

スイ「ねぇねぇ!聞いたー?」

ホウ「お姉ちゃーん!ラブラブだねー?」ニヤニヤ

スイレン「で、でも……私たちが付き合ってるのナイショだから、お母さんには言わないでね?////」

ホウ「わかったー!」

スイ「お母さんにはナイショにするよー!」グッ

スイレン「/////」

アシマリ「アウッ……」

スイレンママ「ただいまー」

ホウ「おかえりー!お母さん!」フカフカ

スイ「おかえりー!」フカフカ

アシマリ「アウ!」フカフカ

アシマリ抱き枕「」

スイレンママ「あら?そのアシマリ抱き枕どうしたの?」

ホウ「お姉ちゃんからもらったー!」フカフカ

スイレンママ「スイレンが……?(お小遣いでホウとスイに買ってあげたのかしら?)」

スイレンママ「アシマリはいるし……お姉ちゃんはどうしたの?」

スイ「お部屋でお勉強だってー!」フカフカ

ホウ「集中したいから部屋に入ってくるなって言われたー」ブー

スイレンママ「お勉強……」

スイレンママ(お勉強したり……ホウとスイにプレゼント買ってあげたりあの子も頑張ってるのね…)ホロリ

スイレンママ「ふふっ、今日はご馳走ね?」

ホウ「ご馳走ー?」キラキラ

スイ「やったー!今日はいいことばっかりだねー!」

スイレンママ「ウフフ」ニコニコ

アシマリ「アウ」

スイレンの部屋

スイレン「えっと……まずばサトシのフィギュア…」ゴソゴソ

サトシのフィギュア「」

スイレン「うん!いいデキ!さすがはリーリエママの知り合いの人!」

スイレン「確か服は脱着式で……」ピラッ

サトシのフィギュア『服脱がすのやめてよスイレン!恥ずかしいだろ?////』

スイレン「サトシ、恥ずかしがってる。可愛い」ハァハァ

スイレン「サトシ!私に任せて。優しくするから」ニコッ

サトシのフィギュア『でも……』

スイレン「…………」サワサワサワ

サトシのフィギュア『やめてよスイレン!変なとこ触んないで////』

スイレン「ハァハァハァハァ」

スイレン「………と、いけない!今はダメ!」バッ

サトシのフィギュア「」コロッ

スイレン「………それにしても…このフィギュア、細部までこだわりを感じる!これぞ職人のわざ!」

スイレン「…………色々使えそう!一個は用意しておいたフィギュアケースに入れておいて」パカッ

スイレン「もう一個は棚に入れて隠しておこう。お母さんやホウやスイに誤解されたらこまるし」スッ

スイレン「……っと、次は…」チラッ

サトシ抱き枕「」

スイレン「…………うん!フカフカで抱き心地最高!」ギュッ

サトシ抱き枕『スイレン……痛いよ…』

スイレン「ごめんサトシ………でも……」ギュウ

スイレン「それだけ私がサトシのこと……大好きってことだから……」

サトシ抱き枕『スイレン。俺があの日スイレンをゲットした時のこと覚えてる?』

スイレン「…………うん、一生忘れない……」

スイレン「夕方……いつもサトシとバルーンの特訓してる海岸…」

スイレン「私とサトシがアシマリのバルーンに一緒に入って……サトシがずっとスイレンが好きだった愛してるって言ってくれたこと……そして……」

スイレン「その後…さ、サトシが私のクチに優しくき、キキキキ…////」

サトシ抱き枕『スイレン!愛してる!』

スイレン「わ、私も!」フンス

サトシ抱き枕『今夜は熱い夜にしようぜ!』

スイレン「サトシ!!」ガバッ

サトシ抱き枕「」


キャー キャー


部屋の前

スイレンママ(楽しそうな声が聞こえてくるわね?お友達と電話でもしてるのかしら?)

アシマリ「ウアー…」ゾッ

その頃

ククイの家

アセロラ『抱き枕ー?』

サトシ「そうそう!オリジナルの抱き枕!作ったんだよ!」

サトシ「俺の抱き枕さ!ピカチュウとベベノムのルガルガンとニャヒートとモクローが……」

アセロラ『アハハ、少し落ち着いてよサトシー』

サトシ「あっ、ごめんごめん!」

アセロラ(ふふっ、久しぶりに連絡くれたと思ったら抱き枕?とポケモンの話ばっかりかぁ…)ハァ

アセロラ『……ま、サトシらしいかもねー?』クスッ

サトシ「え?」

アセロラ『えっへへ~、なんでもないよー』

サトシ「いやぁ!今夜この抱き枕を抱いて寝るのが楽しみだなー」ワクワク

アセロラ『ふふっ』ニコッ

サトシ「あっ!そうだアセロラ!アセロラも抱き枕作んない?俺からリーリエに頼んであげるよ!」

アセロラ『ん~……どうしようかなー……』


ワイワイ

ロトム図鑑「サトシ、楽しそうに電話してるロトねー」

ククイ「よっぽど抱き枕が嬉しかったんだな?」ニッ

ピカチュウ「ピカァ////」テレッ

ロトム図鑑「抱き枕の自慢話に付き合わされるアセロラも可哀想ロト」

バーネット「さぁ?それはどうかしらねー?」

ロトム図鑑「ロ?」

翌日

サトシ「アローラ!スイレン!アシマリ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」

ロトム図鑑「アローラロトー!」

スイレン「アローラ!」

アシマリ「アウ!」

サトシ「なぁスイレン!昨日の夜はどうだった?」

スイレン「え?」ドキッ

サトシ「抱き枕だよ!抱き枕!いやぁあれのお陰でぐっすり眠れたぜ!」

サトシ「今日も1日ゼンリョクで頑張れそうだよ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「う、うん!抱き枕のお陰で私も快眠!抜群のフィット感!」

サトシ「スイレンもかー!」

スイレン「やっぱり私たち、相性がいい」ボソッ

サトシ「え?」

スイレン「な、なんでもない!」アセアセ

サトシ「?」

ロトム図鑑「スイレンー?そうは言うロトが、サトシは昨晩何度も何度も……」

サトシ「お、おい!言うなよロトムー」

スイレン「………………」

スイレン(サトシ……昨日の夜はあんなに私を求めて離さなかったのに……昨日の夜のサトシ…)

スイレン「甘えてきて可愛かった……」ポワーン

サトシ「え?」

ピカチュウ「ピ?」

ロトム図鑑「ロ?」

アシマリ「……………」

スイレン「な、なんでもない!」アセアセ

サトシ「?」

スイレン「サトシ!今日の夜も抱き枕抱いて寝るの楽しみだね!」ニコッ

サトシ「おう!」ニッ

ピカチュウ「ピッカー」

その日の夜

スイレンの家

サトシのフィギュア『スイレン!今日のデート楽しかったなー』

スイレン「うん!マラサダの食べさせあいっこ、最高だった♪」

サトシのフィギュア『スイレン顔真っ赤にして可愛かったぜ?』

スイレン「うぅ////」プシュー

スイレン「さ、サトシだって顔に食べカスくっついてた!」

サトシのフィギュア『うっ』

スイレン「………でも、可愛かった」ニコッ

サトシのフィギュア『……愛してるぜ?スイレン』

スイレン「私も…////」ポッ

ホウ「お姉ちゃーん!ブツブツ一人言うるさーい!」

スイ「眠れないよー!」

スイレン「ご、ごめん……」ビクッ

アシマリ「アウ……」

スイレン「………じゃあ、もう寝よっか?サトシ」ギュッ

サトシ抱き枕『今夜も熱い夜にしような?』

スイレン「ば、バカ……////」ギュゥ

ホウ「お姉ちゃん……抱き枕に話しかけてる……」

スイ「カウンセリングが必要だね」

アシマリ「アウアー……」

・・・・・・

・・・

・・

スイレン「………ん?」パチッ

スイレン「………真っ暗な場所……ここ、どこ?」キョロキョロ

ウアアアー

スイレン「!」

スイレン「………叫び声!?それにこの声……」


アセロラ「サートシー!アセロラと重なり合う思いをシンクロさせて夜Zしようよー♪」ガバッ

サトシ「た、助けてくれー!!」


スイレン「! サトシが変な女に襲われてる!助けなきゃ!」

スイレン「アシマリ!……は、いない……どうしたら……」

黒い本「オジョウチャン。チカラヲカシテアゲヨーカ?」オオオ

スイレン「………?真っ黒な本……?チカラって………」

パアア

スイレン「! チカラが溢れてくる……?それにこの可愛い格好は………」

ウァー

スイレン「! そんな場合じゃない!サトシのピンチ!」ダッ



サトシ「やめてアセロラ!俺、よるZはもういいよ……」グスッ

アセロラ「えへへー♪アセロラはもっともっとしたいなー♪」

「サトシを離せ!」

アセロラ「!」

スイレン「ぶっ飛べ!水平線の彼方まで!!」ダダダ

ダッ

スイレン「アクアジェットキーーーック!!」ドスッ

アセロラ「ぐきゃっ!」ドサッ

スイレン「サトシ!平気?」クルッ

サトシ「スイレン!助かったよ!」

スイレン「//////」

サトシ「これ、お礼に……」スッ

スイレン「………え?」ヒョイッ

スイレン「……………釣竿?」

サトシ「スイレン!その釣竿さ?昨日俺が使ったやつなんだけど……手入れしてよ」

スイレン「手入れ……?べ、別にいいけど……」

サトシ「いつもみたく舐めてさ?」

スイレン「え!?な、舐め………?」ビクッ

サトシ「スイレン!早く舐めてくれ!」

スイレン「う……ぁ……え?////」プシュー

リーリエ「ストップです!スイレン!それはリーリエ教の教えに反します!」

スイレン「リーリエ!?な、なんで……?それよりリーリエ教って……」

リーリエ「………罰としてスイレンは……」スッ

スイレン「! モンスターボール?」

リーリエ「このモンスターボールでやせいのサトシをゲットしてください」ニッ

スイレン「え!?モンスターボールでサトシをゲットできるの!?」

サトシ「スイレン!俺、スイレンにゲットされたいよ!」ワクワク

スイレン「サトシ……」

スイレン(…………このモンスターボールでサトシをゲットしたら……私がサトシのご主人様……)ゴクリ

サトシ「スイレーン!ゲットしてくれー!」

リーリエ「スイレン!がんばリーリエです!」

スイレン「わ、わかった!」ドキドキ

スイレン「いけっ!モンスターボール!!」ヒョイッ


ヒュー

ザザッ

スイレン「あ、あれ……?」キョロキョロ

スイレン「モンスターボールも……サトシもリーリエもいない……それにこの場所は………」

マオ娘「スイレンおばさーん!」フリフリ

スイレン「おばさん!?」ビクッ

スイレン「て、てゆーか……ちっちゃいマオちゃん……??」

マオ「こらー!走り回っちゃあぶないよー?」スタスタ

マオ娘「ごめんなさーいママー」

スイレン「ママ!?」

スイレン「てゆーか……マオちゃん老けた……?大人マオちゃん爆誕……」ジトー

マオ「アハハ………老けたってスイレン……私たちもいい歳なんだしさ?」

スイレン「………いい歳……?」スッ

スイレン(…………え?私……大きくなってる?)

マオ「その調子だとスイレン……サトシとうまくやってるみたいだね?」スッ

スイレン「サトシと………?」

マオ「スイレン……ずいぶんお腹大きくなったね?」ニコッ

スイレン「……………え?」


ザザッ

スイレン「!」

スイレン「ま、また……景色が変わった……?」キョロキョロ

アシレーヌ「アシー」

スイレン「………アシレーヌ?ひょ、ひょっとしてアシマリ?」

アシレーヌ「アシー♪」

スイレン「………どういうこと?それにここ………見たことある……」

スイレン「………だってここ……スクールのみんなで来た……」

スイレン「………サトシの故郷……カントーの……」

スイレン「………マサラタウン…」

サトシ「ピカチュウ!」ダキッ

ピカチュウ「ピ」

スイレン「………サトシ!しかも大人サトシ!」

スイレン(………大人のサトシもいい////)ポッ

アシレーヌ「アシー」ハァ

サトシ「俺……もうお前を絶対に離さない…!」ギュッ

ピカチュウ「ピー……」

サトシ「これからは……ずっと一緒に歩いて……守って行くって約束するよ…」スッ

スイレン「!」

サトシ「……ピカチュウとアシレーヌ……スイレンとそれに……」

サトシ「これから産まれてくる……俺とスイレンの子供をさ?」ニッ

スイレン「お、お腹の子!?そ、それって……」サワサワ

スイレン「………わ、私……サトシと結婚したんだ…」グスッ

サトシ「ハハハ、今さら何言ってんだよスイレン?泣くなよ」ナデ

スイレン「だ、だって……うれしぐっで……!グスッ……」

スイレン「わ、私……幸せ!」グスグス

サトシ「………俺もだよ。愛してるぜ?スイレン!」ニッ

スイレン「サトシ!私も愛してる!」ニコッ

ピカチュウ「ピカピカー」パチパチ

アシレーヌ「アシー」パチパチ

スイレン「………ああ……幸せ……

・・・・・

・・・

・・



チュンチュン

スイレン「…………ん?」ムクリ

サトシ抱き枕「」

スイレン「…朝………」ポケー

スイレン「………夢…」ガクッ

アシマリ、ホウ、スイ「zzz」

ポケモンスクール

ワイワイ

スイレン「アローラ」ガラッ

アシマリ「アウ」

サトシ「アローラ!スイレン!アシマリ!」

ピカチュウ「ピッカー!」

スイレン「サトシ……」ジッ

サトシ「?」

スイレン(…………今日のはきっと予知夢……!私、将来サトシと結婚するんだ)ニヘラッ

サトシ「スイレン?」

スイレン「ううん!なんでもない!アローラサトシ!」ニコッ

サトシ「お、おう…」

スイレン「……………」チラッ

マオ「もぅー!カキー!いつまで落ち込んでるのー?男の子でしょ?」

アマージョ「アマッジョ!」

カキ「………だってホシが……お兄ちゃんキモいって…」シクシク

スイレン(マオちゃんとカキも結婚……)

スイレン(親友として……嬉しい!)ニコッ

マオ、カキ「?」

リーリエ「スイレン!アローラです」ニコッ

シロン「コーン」

スイレン「リーリエ……」

リーリエ「抱き枕はどうですか?」

スイレン「うん!今日、とってもいい夢見れた!ありがとうリーリエ!」ニコッ

リーリエ「それは良かったです」ニコッ

スイレン「あっ!そうだ!」

リーリエ「?」

スイレン「リーリエ!リーリエにもきっとその内素敵な人が見つかる!だから変な道には進まないで!」

リーリエ「はい?」

マーマネ「えーと……次のデンヂムシレースの為に……」カタカタ

スイレン「マーマネ!ただ待ってずっと立ってたってはじまんない!リーリエは待ってるよ!」ポン

マーマネ「え!?」ビクッ

スイレン「男なら……当たって砕けろ!」グッ

マーマネ「いや…砕けちゃダメじゃない…?」

スイレン「うん、なんかとってもスッキリした気分!」ニコニコ

アシマリ「アウ!」

スイレン(……あっ!そうだ……)

スイレン「念のため……昨日夢で私のサトシを襲った女も調べておこう…」ブツブツ


リーリエ「スイレン……少し様子がおかしいですね?」ヒソヒソ

ロトム図鑑「カウンセリングが必要ロトね」ヒソヒソ

スイレンの家

ホウ「アシマリー!」グイー

スイ「あそぼあそぼー!」グイー

アシマリ「アウア……」

スイレンママ「こらっ!ホウ、スイ!アシマリをひっぱらないで!アシマリ痛がってるわ!」プンプン

ホウ、スイ「ごめんなさーい」

スイレンママ「まったく!」

アシマリ「アウー」ホッ

スイレンママ「………………」チラッ

スイレンママ(スイレン……今日も部屋にこもってお勉強……最近頑張ってるわね?)

スイレンママ(少し……様子を見てみようかしら?)ソーッ

ガチャッ

スイレンママ「………………」コソッ

スイレン「サトシキョウハー」ブツブツ

スイレンママ(………誰かと話してるのかしら?)

スイレン「アイシテ…」ブツブツ

スイレンママ「………………ん?」

スイレン「サトシ!今日は何処でデートする?」

サトシのフィギュア『スイレンの好きなとこでいいよ!』

スイレン「じゃ、じゃあ釣り!私、いい穴場みつけたの!」

サトシのフィギュア『マジ!?さすがスイレンだな!』

スイレン「てへへ///じゃあ決まり!あと、バルーンの練習も付き合って!」

サトシのフィギュア『バルーンかぁ……早くアシマリのバルーンで海の中いけるようになって、このアローラの海中でスイレンと結婚式あげたいなぁ!』

スイレン「サトシ!気がはやい!////でも…たのしみ」ニコッ

サトシのフィギュア『スイレンのウェディングドレスはきっと……』


スイレンママ「………………」

スイレンママ「………スイレン」ポン

スイレン「」ビクッ

スイレン「………お、お母さ……!?」

スイレンママ「お勉強とか嘘ついて……なんでお人形遊びなんかしてるの?」

スイレン「………ち、ちが……これはお人形遊びじゃあ……」ダラダラ

スイレンママ「………嘘ついた罰よ!このお人形は没収!」ヒョイッ

サトシのフィギュア「」

スイレン「や、やめて!サトシを返して!」

スイレンママ「サトシ……?」チラッ

サトシのフィギュア「」

スイレンママ「………………あら?よく見るとこのお人形……スイレンの友達の……」

スイレン「………サトシを……」ワナワナ

スイレンママ「!」

スイレン「サトシを返してー!」バッ

一週間後

ポケモンスクール

サトシ「うぉー!今日の弁当もおいしそー!」

ピカチュウ「ピッカー!」

ロトム図鑑「さすがバーネット博士ロトー!」

スイレン「」モグモグ

リーリエ「スイレン……どうしたんですか?」

マオ「最近元気ないよ?」

スイレン「……………」モグモグ

アシマリ「アウ……」

スイレン(お母さんにサトシ(のフィギュア)との仲を引き裂かれて一週間……)モグモグ

スイレン(夜はいつもどおり愛してもらってるけど……私はサトシとそんな体だけの関係みたいなのイヤ!)モグ

スイレン「……………」チラッ

サトシ「うめー!」モグモグ

マーマネ「サトシー、もう少し落ち着いて食べなよー」

スイレン(サトシ……サトシも本当は辛いハズなのに無理してるんだ…)モグ

スイレン(………今の私とサトシはまるでロミオとジュリエット…)ハァ

スイレン(私も本当は……夜の関係だけじゃなくて、サトシともっとお話したりデートしたりしたい!)グッ

スイレン「……………食欲ない」ハァ

リーリエ「え?ですがスイレン……その巨大なおにぎりは……」

マオ「ちょ、ちょっとリーリエ!」バッ

リーリエ「モガ」

スイレン「…………マオちゃん」

マオ「な、なに?スイレン?」

スイレン「リーリエのこと……襲っちゃダメだよ?」

マオ「は!?」

リーリエ「スイレン……やはり頭が……」

アシマリ「アウ」ハァ

サトシ「うめー!」モグモグ

カキ「おいサトシ。ご飯粒顔についてるぞ」

サトシ「え?マジ?」

ロトム図鑑「まったくサトシは…」

サトシ「どこについてんの?」

カキ「口元の……」

スイレン「…………」スッ

ピトッ

サトシ「え?」

カキ「え?」

マーマネ「え?」

マオ「え?」

リーリエ「え?」

スイレン「…………」パクッ

モグモグ

スイレン「サトシ!ご飯粒とれた!」モグモグ

スイレン「…………うん!美味しい!」ニコッ

サトシ「おー、サンキュー!スイレン!」ニッ

カキ、マオ、マーマネ、リーリエ「………………………」

カキ、マオ、マーマネ、リーリエ「……………え?」

サトシ「どうしたのみんな?」モグモグ

カキ「い、いや……どうしたというか……」

マオ「え?なに?その何かあった?みたいな反応!?」

リーリエ「さ、サトシの顔についたご飯をスイレンがごく自然に食べて……」ドキドキ

スイレン「ごめんサトシ……ついいつものクセで…」テヘッ

サトシ「? ん?」

マーマネ「いつものクセ!?」

マオ「夫婦かなんかなの!?」

スイレン「ふ、夫婦…////」ボフン

リーリエ「あっ、いつものスイレンですね」

ロトム図鑑「スイレンー!いつものクセとはどういうことロト?」

スイレン「その……私、よくサトシと二人でマラサダ食べに行くから…」モジモジ

サトシ「え?」

スイレン「…………サトシ…よく顔にマラサダの食べカスつけてるから……私がとってあげてるの////」

リーリエ「ふ、二人はいつの間にそんな関係に!?」ゴクリ

マオ「スイレン!その話くわしく聞かせてよ!」キラキラ

スイレン「えっと////」

キャッ キャッ

カキ「……たくっ、女子はそういう話好きだなー」ヤレヤレ

マーマネ「だねー」ヤレヤレ

カキ、マーマネ「………………」

カキ「で、サトシ?」ニヤニヤ

マーマネ「詳しく聞かせてよ!」ニヤニヤ

サトシ「…………えー?」

カキ「もったいぶるなよサトシィ?(いつかホシと行った時の参考に…)」

マーマネ「そうだよー!(僕もいつかリーリエと……)」

サトシ「…………なぁ、ロトム?俺、最後にスイレンとマラサダ食べに行ったのいつだっけ?」

ロトム図鑑「…………ボクの記憶によるとみんなで行った時ロト」

カキ、マーマネ「は?」

サトシ「…………つーか、俺スイレンにそんなのされたことあったっけ??」

ピカチュウ「ピー?」

カキ「おいおいサトシ。隠してるのか?」

サトシ「い、いや……本当に覚えが……」

マーマネ「サトシィ?そんなこと言ったらスイレン怒るよー?」

サトシ「…………だよなぁ?どわすれしたのかな?」ハハハ

カキ「たくっ」ハァ

スイレン「サトシサトシ」チョイチョイ

サトシ「!」

スイレン「その……ごめん!サトシに私たちの関係はナイショにしてって言われてたのに!」

サトシ「え……?あーうん……」

サトシ(ナイショ?スイレンとの関係?)

サトシ「…………あのさスイレン……」

スイレン「…………サトシ!私、必ずサトシのこと、お母さんから助けだすから!」グッ

サトシ「ママ?助けだす?」

スイレン「…………だから……そうしたら二人で逃げよう!」

サトシ「逃げる?なにから?」

スイレン「逃げるならカントー!それがいい!」

スイレン「サトシもお義母さんと住めるし……あっ!式はアローラじゃなくてカントーの海でもいいよね?」

スイレン「…………って、まだ早い////」ボフン

サトシ「あのさスイレン?まったく話が……」

ロトム図鑑「……………………」

ピカチュウ「ピカ?」チラッ

アシマリ「アウ……」



リーリエ「ふ、二人はいったいどんなお話を!?」フンスフンス

マオ「そりゃー恋人どうしだもん!アマーいお話だよきっと…」ホワーン

アマージョ「アマッジョ!」

マーマネ「サトシにガールフレンドかぁ…」

カキ「俺にはホシがいれば……!」グッ

マオ「…………カキィ…?ホシちゃんもいずれは結婚して……」

カキ「やめてくれ!」ウルッ

マオ(なにも泣かなくても……)

放課後

スイレンの部屋

スイレン「今飲み物持ってくるから二人は待ってて」ニコッ

アシマリ「アウ!」

マオ「ありがとう!スイレン!」

リーリエ「スイレン!スイレンとサトシのコイバナ!楽しみにしてますよ!」ワクワク

シロン「コーン!」

スイレン「////」テレッ

ガチャッ

バタン


リーリエ「マオ!」チョイチョイ

マオ「なに?」

リーリエ「スイレンとサトシはどこまで行ったと思いますか?やはりき、キキキキスくらいは……」ドキドキドキドキ

マオ「アハハ……落ち着いてよリーリエ」

リーリエ「す、すみません…私としたことが興奮してしまいまして………」ハァハァ

シロン「コン」ポン

マオ「………んー……私の予想だと……」

リーリエ「」ゴクリ

マオ「………たぶんサトシとスイレンはなんにもない」

リーリエ「…………え?」

シロン「コン?」

アマージョ「マッジョ?」

リーリエ「あ、あの…マオ……なんにもないってどういうことですか……?」

マオ「うーん……なんとなく。ほらっ、最近スイレン様子がおかしかったでしょ?」

リーリエ「ま、まぁ……確かに……たまにカウンセリングが必要なのでは?と思ったことはありましたが……」

マオ「リーリエ……クチからヘドロばくだん吐きすぎだよ…」

リーリエ「ですが……!マオだってスイレンのコイバナにノリノリだったではありませんか!」

マオ「………あの場で本当?なんて聞いてスイレンが泣いたら困るし……」

リーリエ「…………では、スイレンが嘘をついていると?」

マオ「………スイレンとは付き合い長いからなんとなくわかるんだけど……あれは嘘ってより"思い込んでる"ってカンジかな?」

リーリエ「???」

マオ「…………まぁ、スイレン見てたらなんとなくわかってたけど……ほらっ、スイレンってサトシのこと好きだと思うんだよ」

マオ「でもスイレンが……例えばサトシをとられたくないとかって理由で私たちにサトシと付き合ってるなんて見せつけるハズないし」

マオ「それに……そもそもスイレンが嘘であんな自然なことできるハズない!いつものスイレンなら沸騰して死んじゃうよ!」

リーリエ「マオも結構ヘドロばくだん吐きますね」

シロン「コーン」

マオ「それにサトシの反応!あれは完全に何が起こってるかも理解してない反応だよ!」

マオ「そこから導き出される答えは一つ!スイレンはサトシと付き合ってると思い込んでるけど、サトシはそんなことカケラも思ってない!」ビシッ

アマージョ「アマ!」ビシッ

リーリエ「で、では……サトシがスイレンを勘違いさせるようなことをしてスイレンが付き合ってると勘違いしたとか……?」

マオ「…………それもありえなくはないね!でも、どちらにせよ……」

リーリエ「…………それが真実だとして……スイレンが知ったらサトシかスイレンかのどちらかが死にますね…」ウム

マオ「とりあえずリーリエ!私たちが今日ここに来たのはスイレンのコイバナを聞くためじゃない!最近スイレンがおかしくなった理由を突き止めるためだよ!」

リーリエ「…………スイレンがおかしくなった理由……」

マオ「…………手遅れになる前に……スイレンがおかしくなった理由を突き止めて、スイレンを助けるんだ!」

マオ「友達として!」

アマージョ「アマッジョ!」

シロン「コーン!」

リーリエ(………思い返せば……スイレンがおかしな言動をしはじめたのはここ数週……ここ最近で思い当たることと言えば……)

リーリエ「…………」ポクポクポクポク

マオ「…………リーリエ?」

リーリエ「…………!!」チーン

リーリエ「…………抱き枕……?」ハッ

マオ「え……?は?抱き枕?抱き枕って前にリーリエに頼んで作ってもらった、あのオリジナル抱き枕?」

リーリエ「はい、そうです!」

マオ「でもその抱き枕がスイレンがおかしくなった理由とどう関係あるの……?」

リーリエ「…………実はあの日………スイレンからアシマリの抱き枕の他にもう一つ抱き枕を作るように頼まれてたんです」

マオ「…………え?もう一つってまさか……」

リーリエ「…………サトシの写真が入った抱き枕です…」

マオ「サトシの……?」

リーリエ「おまけにサトシのフィギュア二体も頼まれました」

マオ「うわぁ……スイレン……」

リーリエ「スイレンはホウちゃんとスイちゃんの為だと言っていましたが……」

マオ「それ絶対に違うよ……てか、それが原因だよたぶん」

リーリエ「ですよね?だって……」スッ

アシマリ抱き枕「」

リーリエ「そのアシマリ抱き枕が置いてあるのホウちゃんとスイちゃんのベッドですよね?」

マオ「…………うん、そうだね……」

マオ「…………ちなみにスイレンのベッドにはサトシのフィギュアも抱き枕も無いけど……」キョロキョロ

リーリエ「きっと隠してるんでしょうね?」

マオ「もう完全に黒だね」

リーリエ「…………スイレンが戻って来る前に探しますか?」

マオ「…………いや、やめとこう……いつスイレンが戻ってくるかもわからないし、友達の部屋を勝手に漁るのは……」

リーリエ「では、スイレンに話を合わせながらそれとなく聞いてみますか」

マオ「うん、だね」

シロン「コーン!」クイクイ

リーリエ「? シロン!何をやっているんですか?」

マオ「そこって…スイレンのタンス……」

シロン「コン!」グイッ

ポロッ

リーリエ、マオ「!」

サトシ抱き枕「」オオオ

マオ「こ、これって……噂のサトシ抱き枕!?」ビクッ

サトシ抱き枕「」プーン

リーリエ「うっ……くさっ!」オエッ

アマージョ「アマッジョ!」オエッ

シロン「ゴ……」ピクピク

リーリエ「し、しかも……ところどころよくわからないシミが……」オエー

マオ(スイレン……いったいどんな使い方を……)

リーリエ「…………と、とにかく……論理的結論から言いますと、この汚物(サトシ抱き枕)がスイレンがおかしくなった原因だと判明しました!」

マオ「リーリエ!そんな言い方酷いよ!これだってスイレンにとっては大事な宝物なんだよ!」

リーリエ「…………そうですね、すみません…では……」

リーリエ「マオ!スイレンが戻ってくる前に急いでこの抱き枕を元あった場所に戻してください!」

マオ「えぇ!?」

リーリエ「マオ!早く!スイレンにバレたらマズイです!」

マオ「な、なんで私……」

リーリエ「マオ!スイレンの宝物なんです!早く!ちなみに私はこれに触りたくありません!」

サトシ抱き枕「」プーン

マオ「卑怯もの!」

リーリエ「言っている意味がわかりませんね?」ニコッ

マオ「うぅ……や、やっぱりジャンケンで……」

リーリエ「何故ですか?だってこれは汚物ではないんですよね?」ハテ

マオ「う……い、いや………」チラッ

サトシ抱き枕「」カピカピ

マオ(………ごめんスイレン……無理だよ………)

アマージョ「アマッジョ……」オエッ


キャァァァァ!!

マオ、リーリエ「!」

リーリエ「い、今の叫び声は……?」

マオ「……スイレンの声だ!」

スイレンの家の前

サトシ「スイレンいるかなー?」

ピカチュウ「ピカー」

ロトム図鑑「この時間帯にスイレンが家にいる確率は99%ロトー」

スイレンママ「スイレンなら家にいると思うわよ?」

サトシ、ピカチュウ、ロトム「!」

サトシ「スイレンのママ……」

スイレンママ「アローラ!遊びにきてくれたの?」ニコッ

サトシ「うん……今日スイレン、スクールでよくわかんないこと言ってたから心配になって……」

スイレンママ(あの子……スクールでまで……)

サトシ「もし悩んでることあるんなら力になりたいんだ!友達だし!」ニッ

ピカチュウ「ピカチュウ!」

スイレンママ「…………………」チラッ

サトシ「?」

スイレンママ(まぁ、原因はほぼ間違いなくサトシくんだろうけど……)

スイレンママ(あの子も思春期だし……いっそ本人と話した方がいいわね)

スイレンママ「ゆっくりしてってね?」ガチャッ

サトシ「おじゃましまーす!」

ピカチュウ「ピッカー!」

ロトム図鑑「ロトー」ヒュー

ギャー ギャー

サトシ、ピカチュウ、ロトム、スイレンママ「?」

マオ「スイレン!」ダッ

リーリエ「なにかあったんですか!?」ダッ

マオ、リーリエ「!」


スイレン「ホウ!スイ!そのフィギュアどうしたの!?」

ホウ「さっきそこでみつけたー!」

スイ「お姉ちゃんのボーイフレンドのお人形!」

スイレン「それ、私の!返して!」

アシマリ「アオ……アオ………」オロオロ


マオ(あれが例のフィギュア……)


ホウ「やだよー!今からこのお人形でバトルごっこするんだもん」

スイレン「やめて!サトシが死んじゃう!」

スイ「こっちのキレイなのもらいー!」バッ

スイレン「ほ、保存用の!?よ、汚れや傷がついたら……」アワワ

ホウ「ずるいー!こっち臭いからやだよー」ポイッ

サトシフィギュア「」ポトッ

スイレン「サトシー!!」


マオ「………スイレン……思ったより重症だったね……」

リーリエ「カウンセリングが必要ですね……」

シロン「コン……」


ホウ「バトルごっこはお姉ちゃん怒るから、夜のお姉ちゃんごっこしよー」

スイ「ああ、あれねー!」

スイレン「!?」

ホウ「サトシー!愛してるー」

スイ「俺もだよスイレンー」

スイレン「ぁ………わ…////」カァー

ホウ「結婚しよ!」

スイ「いいよー!」

スイレン「ぉお…?////」プシュー

アシマリ「アオ……」

「あのー」

スイレン「!」クルッ

マオ「……その……ハハハ……」

リーリエ「えーと……」

シロン「コン……」

スイレン「」

ホウ「! あーっ!」

スイレン、リーリエ、マオ「!」

サトシ「」

スイレンママ「」

ホウ「お母さんだー!」

スイ「お姉ちゃんのボーイフレンドもいるー!」

サトシ「ハハハ……」

ピカチュウ「ピカピ……?」

スイレン「」

リーリエ「もう最悪ですね」

マオ「スイレン……」ウルッ

ホウ「ねーねー!お姉ちゃんの抱き心地はどうー?」

サトシ「え?」

スイ「毎晩お姉ちゃんを抱いてるんでしょー?」

サトシ「は?」

スイレンママ「………………」

ピカチュウ「ピカピ……」

ロトム図鑑「………さてと、ボクは用事を思い出したから帰るロト」クルッ

スイレン「………ぅ……」ウルウル

スイレン「うおぉぉぉー!!悪い夢ならさめて!」ガンガン

サトシ「スイレン!?」

マオ「や、やめてよスイレン!」グイッ

リーリエ「落ち着いてくださいスイレン!」

スイレン「うぅぅ……うわぁぁーん!!」ビエーン

サトシ、リーリエ、マオ「……………………」

スイレンママ「…………スイレン、サトシくん…」

サトシ「!」

スイレン「うぅ……ヒッグ…!」

スイレンママ「…………ちょっと隣の部屋に来てくれる?」

スイレンママ「………………」

スイレン「……………」

サトシ「…………………」

スイレンママ(呼びだしたのはいいけど……)チラッ

スイレン「……………………」グスッ

スイレンママ(いったいなんて声をかければ……)タラッ

スイレンママ「………………」

スイレンママ「………その、サトシくん…」

サトシ「」ビクッ

スイレンママ「………これからもスイレンと友達でいてくれる?」

スイレン「………………」

サトシ「あ、当たり前だよ!」

サトシ「スイレン!俺、なんにも気にしてないからさ!スイレンも気にすんなよ!」ニッ

スイレン「サトシ……」

スイレンママ「サトシくん……」

サトシ「へへっ!スイレン!今までどおり仲良くやって……」

スイレン「………嘘だ」ボソッ

サトシ、スイレンママ「え?」

スイレン「う、嘘!サトシ、絶対に私のこと気持ち悪い女だって思ってる!」グスッ

サトシ「そ、そんなこと思ってないよ!」

スイレン「………じゃあ証拠みせて」

サトシ「しょ、証拠?」

スイレン「私を……キモいって思ってない証拠見せてよ!!」

サトシ「………えぇぇ……」

スイレンママ「サトシくん。本当にごめんなさい」

数日後

夜 サトシの部屋

サトシ「………………」

スイレン抱き枕「」

ロトム図鑑「………で、スイレンを気持ち悪いと思ってないという証拠にスイレンの写真が入った抱き枕を作らされたと」

サトシ「ああ…」

ピカチュウ「ピッカー」

ロトム図鑑「………何故そうなったロト?」

サトシ「俺が聞きたいよ。つーか俺を見捨てて帰ったクセによく言うよ」

ロトム図鑑「ご、誤解ロトサトシ!ボクはあの日用事が……」アセアセ

サトシ「………この抱き枕抱いて寝て明日スイレンに感想言わなきゃいけないからもう寝るよ」

サトシ「おやすみ」ギュッ

スイレン抱き枕「」

ピカチュウ「ピカー」

ロトム図鑑「ロ……」

サトシ(………つーか)チラッ

スイレン抱き枕「」

サトシ(なんで俺はクラスメイトの写真が入った抱き枕抱いて寝なきゃいけないんだ…まったく寝れる気がしないよ)

スイレン抱き枕「」

・・・・・

・・・

サトシ「………ん?」パチッ

サトシ「………どこだここ?真っ暗……」キョロキョロ

サトシ「………誰もいないのか?ピカチュウー!ベベノムー!ロトムー!」

コレヲコウシテ……

サトシ「! あっちから声が聞こえる!」ダッ


スイレン「………」ゴソゴソ

サトシ「………スイレン……?」

スイレン「」ビクッ

サトシ「………なんでスイレンがここに?つーかなにして…」

サトシ「! スイレン……なんで水着をロッカーにいれてんだ?」

スイレン「ち、違うのサトシ……!こ、これは……」

サトシ「………え?そのロッカー俺の……」

スイレン「さ、サトシ!お菓子とジュースどう?」アセアセ

サトシ「え?」

スイレン「………私、サトシの為に作ってきたの!」スッ

サトシ「な、なんだよそれ……まるで血みたいに赤い……」ビクッ

スイレン「私のサトシへの愛情がたっぷりこもってる////」

スイレン「魔法のジュースと、赤いハート型のチョコレート」ニコッ

サトシ「ヒッ……」

スイレン「大丈夫!私の愛以外入ってないから安心して食べ……」

サトシ「う……うわぁぁぁ!」ダッ

スイレン「!」

サトシ「な、なんだ……!?なんなんだよこれ!」タッタッタ

スイレン「………逃がさない」スッ

スイレン「いけっ!モンスターボール!!」ヒョイッ

ヒュー

サトシ「いでっ!」ゴツン

ウィーン

ウニウニウニウニ

サトシ「ど、どうなってんだ!?なんで俺がモンスターボールの中に!?」バンバン

スイレン「……………」スッ

サトシ「スイレン!出して!出してくれよ!」バンバン

スイレン「………やせいのサトシゲット!これでサトシは私のもの!」ニコッ

サトシ「スイレン……なに言って……」

スイレン「……………」ピラッ

サトシ「…………?紫色のミミッキュの栞……?」

スイレン「サトシ、これ…私へのプレゼントじゃないよね?」ニコッ

サトシ「ぷ、プレゼント……?いったい何の話……」

スイレン「………私はサトシのご主人様!」ビシッ

サトシ「…………え?」

スイレン「………サトシ……ずっと一緒だよ?」ニコー

サトシ「う……」ビクッ



サトシ「うわぁぁぁぁ!!」ガバッ

ロトム図鑑「zzz」

ピカチュウ「zzz」

サトシ「…………ゆ、夢か……」ホッ

サトシ「…………そうだよな……スイレンがあんなことするハズ……」チラッ

スイレン抱き枕「」

サトシ「…………………」

サトシ「…………スイレンには悪いけど……これはタンスにしまって寝よう…」スッ

スイレン抱き枕「」

サトシ!サトシ!

サトシ「…………ん?」ムクリ

サトシ「朝か………?」

スイレン「サトシ!よかった!」ギュッ

サトシ「スイレン……?なんで……」ビクッ

サトシ(………気のせいか?なんかスイレンが大人になってるような?)

スイレン「よかった……!もうどこにも行かないで!」グスッ

サトシ「…………いったいどうなって………つーか……」チラッ

スイレン「………?」ボヨン

サトシ「…………スイレン、そのお腹どうしたの?」

スイレン「? なに言ってるのサトシ?私とサトシの子供!」

サトシ「はぁ!?」

スイレン「ほらっ、あの日。私ハジメテで////」ポッ

サトシ「あの日?ハジメテ??」

サトシ「…………ん?俺……なんか手に持ってる?」ピラッ

サトシ「…………カントー行きのチケット??二枚ってことは俺とスイレンの分?なんで??」

「サートシー」

サトシ「?」

アセロラ「えっへっへー♪」ユラー

サトシ「…………アセロラ?しかもアセロラも大人に………」

スイレン「どうしたのサトシ?」

サトシ「い、いや……アセロラが……」

アセロラ「サトシー……今アセロラが……」ギラン

サトシ「包丁……!?」ビクッ

アセロラ「そのクソ女から解放してあげるからねー♪」スッ

サトシ「な、なにやってんだよアセロラ!やめろ!」

スイレン「サトシ……?」

サトシ「スイレン!逃げ………」

アセロラ「アッハッハッハッハー♪」ブンッ

サトシ「スイレン!」

スイレン「サト……




グサッ

チュンチュン

サトシ「うわぁぁぁ!!スイレーーン!!」ガバッ

ロトム図鑑「どうしたロト!?サトシ!」

ピカチュウ「ピカピ!!」

サトシ「ピカチュウ……ロトム………」

サトシ(………朝……俺の部屋……)キョロキョロ

サトシ「夢か…」ホッ

ピカチュウ、ロトム「?」

サトシ「ハァ……最悪な夢を……」モフ

サトシ「………え?」チラッ

スイレン抱き枕「」

サトシ(な、なんで抱き枕が!?昨日途中で起きてタンスにしまったハズなのに!)ビクッ

ロトム図鑑「サトシー!どうしたロト?」

サトシ「………いや……」ビチャッ

サトシ「………ビチャ?まさか……」チラッ

ロトム図鑑「ロロ!サトシ!それはおね……」

サトシ「………言うなロトム」

ロトム図鑑「ロロー……」

ピカチュウ「ピカピィ……」

登校中

サトシ「」ポケー

ロトム図鑑「サトシー!何があったかはわからないけれど、いつものサトシみたいに元気出すロトよー」ヒュー

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「………ああ」トボトボ

「サトシ!」

サトシ「!」

スイレン「アローラ!」ニコッ

アシマリ「アウ!」

サトシ「………スイレン…」

スイレン「サトシ!どうだった?私の(抱き枕)抱き心地!」ワクワク

サトシ「……………」

ロトム図鑑「それがサトシは今日おね……」

ピカチュウ「ピカ!」ストップ

ロトム図鑑「ロ」

アシマリ「アオ?」

スイレン「毎晩サトシ(の抱き枕)を抱いてた私からすると、私とサトシの相性はバツグン……」

サトシ「………スイレン……」ウルッ

スイレン「え?」

サトシ「うぅ……ヒッグ…!よかった……無事で……!」ウルウル

スイレン「え………あ?さ、サトシ?ぶ、無事?」

ピカチュウ「ピカピ……」

サトシ「うぅ…」グスグス

スイレン「と、とにかく!泣かないでサトシ!」アセアセ

サトシ「スイレン!」ギュッ

スイレン「えぇ!?////」プシュー

ロトム図鑑「サトシがスイレンをハグしたロト」

アシマリ「アウー」

スイレン「もう死んでもいい///(サトシ!何かあったの!?)」ホワーン

ロトム図鑑「スイレン。心の声が漏れてるロト」

サトシ「………死ぬなんて言うなよ!」グスッ

スイレン「………え?」

サトシ「………とにかく…無事でよかった…!もうスイレンに会えないかと……」グスグス

スイレン「サトシ………」

ロトム図鑑「やっぱり今日のサトシは様子がおかしいロト」

ピカチュウ「ピカー」

アシマリ「アウ」

サトシ「うぅ……」グスグス

スイレン「……サトシ、泣かない泣かない」ナデ

スイレン「よくわからないけど……私は無事!明日も明後日も……来年だって…10年後にだってサトシに会える」

スイレン「だから……泣かないで」ギュッ

サトシ「………うん…」ゴシゴシ

スイレン「………………」ギュウ

スイレン(やっぱり……抱き枕なんかより、本物のサトシの方があったかい)ニコッ



こうしてスイレンは抱き枕を卒業した

放課後

ククイの家

サトシ「ただいまー!」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「ロトー!」ヒュー

バーネット「おかえりー!サトシ、電話がきてるわよ?」

サトシ「電話?」

アセロラ『アローラー♪』

サトシ「アセロラ!?」ビクッ

アセロラ『…サトシー!なにその反応ー?アセロラから電話がきたら迷惑だったー?』ジトー

サトシ「い、いや……ごめん……」

サトシ(今朝変な夢見たせいで……あれはただの夢なのに……)

サトシ「………ごめんアセロラ…俺は最低だ…」ガクッ

アセロラ『い、いや!そこまで落ち込まなくても!』アセアセ




アセロラ『抱き枕のせいで怖い夢を……?』

サトシ「うん、そうなんだ……詳しくは言えないけど……友達が殺されちゃう夢……」

アセロラ『サトシ……』

サトシ「ありえない夢だってわかってるんだけどさ?俺怖くって……情けないよな?」ハハ

アセロラ『ううん、そんなことないよサトシ』

アセロラ『アセロラだって……クチナシおじさんやサトシが死んじゃう夢見たら怖くて泣いちゃうもん!』

サトシ「………それでその……もう抱き枕が怖くなっちゃって……」

サトシ「信じられないかもしれないんだけどさ?夜に途中起きて、その抱き枕をタンスにしまったハズなのに、朝起きたらまた抱いて寝てて……」

アセロラ『………………』

サトシ「寝ぼけてたのかもしれないけど……なんていうか……」

アセロラ『………信じるよ!』

サトシ「え?」

アセロラ『だってアセロラは……サトシの味方だからね!』ニコッ

サトシ「アセロラ…」ウルッ

サトシ「それでその……抱き枕の処分なんだけど、捨てるに捨てれなくって……(スイレンの写真入ってるし……)」

アセロラ『…………うーん……』

アセロラ『だったらその抱き枕、アセロラがもらってあげるよー♪』ニコッ

サトシ「え!?で、でも……」

アセロラ『大丈夫だよー!アセロラも前にサトシの話聞いて、抱き枕ほしいなーって思ってサトシに連絡したところだしねー♪』

サトシ「い、いや!今この抱き枕怖いって話したばっかりなのに!」

アセロラ『ミミたんがついてるから平気だよー!なんたってミミたんは幽霊だからねー?』

ロトム図鑑「それにこの抱き枕にはサトシのおねしょがついてるロト」

アセロラ『おねしょ?』

サトシ「うわぁぁぁ!言うなよロトム!////」

アセロラ『うふふ、おねしょかぁ……サトシかわいーねー?』クスッ

サトシ「うぅ///」カァー

アセロラ『おねしょくらい誰でもするよ!だから気にしないで、サトシ!』ニコッ

サトシ「アセロラ……」

ロトム図鑑「いや、普通はその歳でおねしょはしないロト」

アセロラ『サトシ!だからその抱き枕、アセロラに送って!サトシもアセロラも得するんだし、いいでしょ?』ニコッ

サトシ「アセロラ……」

サトシ(アセロラ……本当にいいやつだな……)

サトシ(………それなのに……俺はちょっと怖い夢見たからってアセロラを……!)クッ

サトシ「本当にごめん!アセロラ!」

アセロラ『え!?い、いいよ?』ビクッ

数日後

アセロラの家

アセロラ「えっへっへー♪サトシから抱き枕……届いたね?ミミたん?」

ミミたん「キュー」

アセロラ「えーと……中身は……」メキメキ

アセロラ「……これがサトシの言ってたサトシのポケモン抱き枕だねー」ヒョイッ

サトシパーティ抱き枕「」

アセロラ「うんうん、サトシらしいね?サトシの匂いがするよ」クンクン

アセロラ「夜が楽しみだねー♪ミミたん」ギュッ

ミミたん「キュー」

アセロラ「えーと、もう一つは…」チラッ

アセロラ「…………これが噂のおねしょ抱き枕かなー?」バキバキバキ

アセロラ「……よいしょっと」ヒョイッ

スイレン抱き枕「」

アセロラ「………………えぇ」

アセロラ「…………なによこれ……」プルプル

ミミたん「キュー」



後日スイレン抱き枕はアセロラから着払いでサトシに送られ


またサトシの元に戻ってきた


おわり

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