海未「早速ですが穂乃果！押して見てください！」


穂乃果「えっ、私が押すの？」


海未「他に誰が押すのですか？」


穂乃果「いやそうだけど…」


海未「押しただけで100万円貰えるんですよ？！こんな美味しい話ありますか？」


穂乃果「でも五億年体験するのはなぁ…そうだ、μ'sの他の人に押させない？！」


海未「穂乃果！！！」


穂乃果（流石にマズかったかな）


海未「あなたは天才ですか」


μ'sの他のメンバーに押させます
誰に押させるか
安価下

穂乃果「うーん、ことりちゃん辺りにでも押させようかな。この前勝手に私のプリン食べてたし」


海未「そうとなれば早速押させに行きましょう」


ぴぽぽぽぴ


穂乃果『あ、もしもしことりちゃーん？今どこにいる？』


『今家庭科室で衣装作りしてるよ～』


穂乃果『おっけい！ちょっと今から向かうね！』ピッ

海未「ことりはどこにいるのですか？」


穂乃果「家庭科室だって！ちょっとひとっ走り行ってくるね！」


海未「気をつけてくださいね、階段とかで転んだ拍子に自分で押しちゃうとかいうギャグはいりませんからね」


穂乃果「わかってるって！」


ガラガラ


穂乃果「100万円～♪100万円～この階段を降りて～ことりちゃんに押させれば～100万円～♪」


たったったったったった


穂乃果「うおあっと！！！！！！」


穂乃果（やばい足踏み外した！！！！！！転ぶ！！！）


ポチッ


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ー

穂乃果「いったた～…ってあれ…？ここどこ？」


穂乃果「周りなんもない…学校にいたはずなのに」


穂乃果「も…もしかして、私転んだ拍子にボタン押しちゃった…？」


穂乃果「嘘でしょ…まぁ五億年なんて多分すぐでしょ！」


～半日後～


穂乃果「でも本当になんもないなここ」


穂乃果「せめておまんじゅう屋さんでもあったらなぁ～」


穂乃果「確かお腹って全く空かないんだよね」


穂乃果「…これってダイエットに効果てき面なんじゃ？！」


穂乃果「よーし、いっぱい走って痩せるぞ！帰ってきたら海未ちゃんびっくりするだろうなぁ～」

穂乃果「…結構走ったけど、全く疲れない」


穂乃果「っていうか朝か夜かも分からないし、結構この先不安になってきたかも」


穂乃果「…走るの飽きたし、次のライブの練習でもしておこうかな」


～1週間後～


穂乃果「あげたい決めたい～私達～♪今日の～為に～♪」


穂乃果「…うん！こんなもんかな！なんだか凄いダンスが上達した気がする」


穂乃果「でも五億年ってどのくらいなんだろう」


穂乃果「穂乃果が今17歳だから…ううーん、わかんないや」


穂乃果「…みんなに会いたいなぁ」

一ヶ月後


穂乃果「うぇぇええん！ここから出してよ～っ！みんなに会いたいよ～！」


穂乃果「ひぐっ…うっ…穂乃果が何か悪い事したって言うの…？お願いだからここから出してよ神さま！」


穂乃果「…みんな穂乃果の事なんて忘れてるのかな」


穂乃果「…私がことりちゃんに押させるなんて馬鹿な考えをしたからきっと神様が怒っちゃったんだよね」


穂乃果「…ごめんね。ごめんね。」


穂乃果「…」

半年後


穂乃果「よくよく考えたら一番悪いのは海未ちゃんなんじゃないかなと思ってきた」


穂乃果「…そうだよ！あいつがこんなボタン出してなかったら私がこんな事にならずに済んだのに！！！」


穂乃果「絶対に許さない」


穂乃果「許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない」


穂乃果「帰ったら覚えてろよ…園田」

1年後


穂乃果「ごめんね海未ちゃん穂乃果がいけなかったの」


穂乃果「穂乃果が全部いけないの、海未ちゃんのせいにしてごめんね…」


穂乃果「なんて謝っても今更遅いよね」


穂乃果「それにしてもここにきてからどれくらいの時間が経ったんだろう。もう100年くらい経ったのかな」


穂乃果「凄い今更だけど五億年ってヤバイ気がしてきた」


穂乃果「なにか、少しでもこの世界に変わった事を見つけられれば良いんだけど…」

100年後


穂乃果「あははははは！わかっちゃった！！！」


穂乃果「穂乃果は神様になったんだよ！！！」


穂乃果「もう千年くらい経ってるのに全く年取ってる感じしないもん！不老不死！」


穂乃果「あは！あはははは！やった！やった！穂乃果は神様だ！あは！！！」


穂乃果「あはは！…あはは…はは…」


穂乃果「みんななにしてるかなぁ…もうおばあちゃんになっちゃったかなみんな」

穂乃果「海未ちゃんはきっとおばあちゃんになっても綺麗なままなんだろうなぁ…」


穂乃果「海未ちゃんに会いたい。どうしてこんなに海未ちゃんの事ばっかり頭に浮かぶんだろう」


穂乃果「…考えても分からない」


穂乃果「海未ちゃんは私のこと…覚えてくれてるのかな」


～1,000年後～


穂乃果「何度も頭がおかしくなった。でも何度も正気を取り戻してきた」


穂乃果「きっとネガティブになりすぎてたんだ」


穂乃果「逆に考えれば、五億年もダンスの練習とか歌の練習とか出来るんだよ！そうだ！こんなチャンス二度とないよ！」


穂乃果「私～、ファイトだよっ！！」


穂乃果「えへへ、久しぶりにこれも言った気がするねっ！」


穂乃果「よーし、練習頑張るぞ！」

2,000年後


穂乃果「あれからかなり時間が経ったと思うけど、やばいくらいにいろいろ上達した」


穂乃果「これもう世界も全然夢じゃないよ！」


穂乃果「A-RISEなんて眼中にない！」


穂乃果「ふふ、ふふふ、みんな驚くだろうなぁ！」


穂乃果「…にしても、μ'sの曲は全部完璧に出来るようになった。他の有名なアイドルの曲も出来るようになったし…」


穂乃果「一層の事曲作っちゃう？！」


穂乃果「あーでも、機材もなんもないからなぁ…」


穂乃果「…床になんとか傷をつけて、歌詞くらい書けないかな？」


ガリガリッ


穂乃果「…おおっ、おおおおおお！かける！」


穂乃果「これは大発見だよ！なんで今まで気付かなかったんだろ！」


穂乃果「よーし、これでいっぱい作詞しちゃうぞ！」

5000後


穂乃果「私の中の全てを出し切って、1万曲くらい作詞できた」


穂乃果「帰ったら海未ちゃんに全部作曲させよう！」


穂乃果「…それにしても大分時間が経った気がする。あと100年くらいで出れるかな？」


穂乃果「そういえば、海未あの時…」


海未【このボタンは五億年分の記憶残りますよ！】


穂乃果「とかなんとか言ってたな…」


穂乃果「もし戻らないタイプのボタン押してたら、せっかく曲とか作ってもなんの記憶もないまま現実に戻っちゃうって事？」


穂乃果「ひえー、考えただけでも恐ろしい…」


穂乃果「五億年分の記憶を持って帰れるのって相当ラッキーなんじゃ…？」

1万年後


穂乃果「…そもそも私ってなに？」


穂乃果「お母さんとお父さんから産まれてきて…」


穂乃果「それで学校でμ'sのみんなとアイドルやって…」


穂乃果「それが私？本当はこっちが現実で」


穂乃果「みんなとの思い出が架空の世界なんじゃないのかな？」


穂乃果「…でも現実に…ううーん…時間はいっぱいある…考えてみよう」


～5万年後～


穂乃果「…わかった…わかった！！！！！」


穂乃果「きっと私は2人いるんだ！あのボタンを押した拍子に魂が２つに分かれて私はここに飛ばされた」


穂乃果「で、きっと、もう1人の私はあっちの世界でそのまま生活を続けてたな違いない！」


穂乃果「……と、思う」


穂乃果「もしこれが正しければとっくにあっちの世界の私はもう…いなくなっちゃってるよね」

穂乃果「いやでも、この説はちょっとおかしいかな？」


穂乃果「だって私が五億年ここで過ごした後に、あっちの世界に戻るのだとしたら、私はすでにいないわけで」


穂乃果「私どころか、5億年後なんて人類すらいるかわからない…」


穂乃果「ってなると矛盾しちゃうから多分違うのかなぁ」


穂乃果「ま、どうでもいっか」

10万年後


穂乃果「…………」


穂乃果「…………」


ガサッ


穂乃果「……誰か…いるの？」


穂乃果「…ねえ！誰かいるんだったら返事してよ！」


ガサガサ


穂乃果「誰なの？！？！」


ガサガサガサガサガサガサガサガサ

ガサガサガサガサガサガサガサガサ


穂乃果「もうやめてよ！！！！いい加減にして！！！！」


穂乃果「もう耐えられないよこんなの！！！！」


穂乃果「あの日誰かの気配感じてからずーっとガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ！」


穂乃果「なにがしたいの？！穂乃果をどうしたいの？！ねえ？！答えてよ！！！」


ガサガサガサガサガサガサ


穂乃果「ああ…あああああああ！！！！！」