【艦これ安価】那珂「みんなを笑顔にするよ!」 (150)

那珂「最近、艦娘のみんなが笑ってるところ見てないなぁ」

那珂「落ち込んでたりため息ついてたり、思い悩んでるって感じ」

那珂「というわけで、ここはいつでも笑顔を絶やさないアイドルの鑑! 那珂ちゃんがひと肌脱ごう!」

那珂「お悩み相談所を開いてお悩み解決! 鎮守府に笑顔を取り戻すよ!」グッ

――――

那珂「うーん……開いたはいいけど1人も来てくれない」

那珂「おかしいなー、チラシも作ってそこら中に貼ったのに」

那珂「みんな相談しづらいのかな?」

コンコン

那珂(あ! とか何とか言ってたら来た!)

那珂「どうぞ入ってー!」


???「……」ガチャ


↓2 艦娘の名前 コンマが満足度で、合計300になれば目的達成です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1531149052

300だとすぐ終わりそうだけど大丈夫?

朝潮

>>2
すぐ終わるようでしたら500くらいに伸ばす予定です

舞風「どもー」

那珂「おめでとう!!」

舞風「えっ?」

那珂「舞風ちゃん、お悩み相談室の来客第1号だよ!」

舞風「そ、そうなんですか。ここ那珂さんの部屋ですよね?」

那珂「借りれるお部屋ないし、自前だよ」エヘヘ

舞風「……」

那珂「元気ないね。明らかにいつもの舞風ちゃんじゃない」

那珂「悩んでる事あるの? って、だからここに来てくれたんだよね!」

舞風「は、はい。相談に乗ってくれて、さらに解決してもらえるんですよね?」

那珂「できる範囲内だけどね! 全力で力を貸すよ!」

那珂「このスーパーアイドル、那珂ちゃんに話してみて?」ニコッ

舞風「ありがとうございます」


↓2 何で悩んでいるか コンマが深刻度です

深刻度:99


舞風「実は……」

那珂「うん」

舞風「最近、のわっちの元気がないんです」

舞風「ご飯食べる時も、訓練してる時も、お気に入りの那珂さんのCDを聞いている時も」

舞風「ずっと沈んだ顔をしてて……」

那珂「確かに元気ないよね。理由は聞けた?」

舞風「聞こうと思ってはいるんですけど、いざ目前にするとなかなか」

舞風「お願いしますっ! のわっちが暗い顔だと不安で夜も眠れないんです!」

舞風「悩みを解決してもらえませんか!?」グイッ

那珂(す、すごい迫力)

那珂「分かった。那珂ちゃんに任せて! 早速何とかしてくる!」

――――

那珂(とは言ったものの)


野分「はぁぁぁぁぁ……」ズーン


那珂(のわっち、どんよりオーラ全開だよ! 貧乏神的なものついてそうだよ!)

那珂(舞風ちゃんの気持ちも分かる。理由を聞こうにも聞けない感じ)

那珂(触れて欲しくないかもしれないしなぁ……ううん、その判断は聞いてからでいいよね)

那珂(嫌そうだったら引けばいいし。よしっ!)

那珂「のわっち」ササッ

野分「あ……那珂さん……」

那珂「すごく思いつめた顔してるね」

野分「そう見えますか……?」フフ

那珂(幸の薄い笑顔)

那珂「悩みがあるの?」

野分「……」

那珂「あのね……嫌なら言わなくていいんだけどね」

那珂「もしよかったら、何で悩んでるか理由を教えてくれないかな?」

野分「悩んでる理由……?」

那珂「うん! 余計なお世話かもしれないけど、力になりたいの」

那珂「どうかな?」

野分「……分かりました」

野分「野分が何で悩んでいるか、聞いてください」

那珂「ばっちこい」


↓2 野分が悩んでいる理由とは

野分「夢を見るんです」

野分「筑摩の船員を助けられなかった悪夢を……繰り返し」

那珂「……」

野分「どうしてあの時……野分は……」

那珂「……」

那珂(とってもシリアスだ)

那珂(なるほどね……そりゃこんな顔にもなるね。悪夢にうなされて、ろくに眠れもしないんだし)

野分「……」

那珂「あのねのわっち。そういう事実があったとしても」

那珂「今ののわっちが気に病むことないと思うな」

野分「そうでしょうか……」

那珂「どれだけ罪悪感に苛まれたって覆しようがないことだし」

那珂「筑摩さんも、『自分を責めないでください』って言ってくれてたよね」

野分「……はい……」

那珂「だから、すぐには無理かもしれないけど気持ちの整理をつけよう?」

那珂「のわっちがずっと今の調子だったら、那珂ちゃんたち艦娘も心配になっちゃうよ」ニコッ

野分「ごめんなさい」

那珂「そんな、謝らなくていいって!」

野分「……」

野分「那珂さんの言うとおりです」

野分「野分がこのままだと、訓練や演習で迷惑ばかりかけてしまいますね」

那珂「かけてもいいんだよ! 少しずつでいいから気持ちを整理して、いつもののわっちに戻って欲しいな」

野分「はい」

那珂「うん! あ、そうだ。これからどこかに遊びに行かない?」

野分「遊びに、ですか」

那珂「ずっと悩みっぱなしでつかれてるでしょ。遊ばないとパンクしちゃうよ」

那珂「舞風ちゃんも誘ってさ! すっごく心配してたんだよ」

野分「舞風が……」

野分「はい、お願いします」

那珂「決まりだね! じゃあ声かけてくるね!」スタタタッ


↓2 どこに遊びに行くか コンマを深刻度からマイナスします

深刻度:99-69=30


――――

舞風「那珂さん、なんでメガネとマスクしてるんですか?」

野分「人気アイドルだから、変装しないと囲まれちゃうし」

那珂「そういうこと☆」

舞風「意外とバレないんじゃないかなぁ」

那珂「那珂ちゃんはオーラあるからね♪ もうすぐスケート場に到着だよ!」

野分「……」

舞風「のわっち」

野分「?」

舞風「那珂さんから聞いたよ。昔あったことで悩んでたんだって」

舞風「あたし、なんて言ったら分かんないんだけど……」

野分「ごめんなさい」

舞風「!」

野分「野分のこと心配してくれてたんでしょ?」

舞風「当たり前! 夜も眠れなかったんだから!」

野分「ありがとう」

舞風「お、お礼なんていいよ。野分が元気になってくれるだけで、あたしは充分だから」

那珂(本当に仲いいなー)フフ

ここまでにします
お付き合いありがとうございます


――――

那珂「あー、夏のスケート場はいいねー。涼しいし」スイー

野分「そ、そうですね……」ガクガク

舞風「のわっちって滑るの下手だっけ?」

野分「下手というか、前に進もうと思ったら後ろに行ったりするだけ」

舞風「下手じゃん! ほら、あたしの手を掴んで? 練習しようっ!」

野分「うん」

那珂(微笑ましい)ホッコリ

――――

野分「えいっ」スイー

那珂「おー! 飲み込み早いねっ」

野分「コツを掴んだので」


「あ! 那珂ちゃんだ!」

那珂「!?」


「那珂ちゃん?」

「あの娘かな」

「髪型は似てるけど」


ザワザワ


野分「那珂さん、バレてますよ」ヒソヒソ

那珂「大きな声出しすぎちゃった……!?」

舞風「どうする?」

那珂「……あー、あー、こほん」

那珂『いや、うち那珂ちゃんじゃないっすよ?』

舞風・野分(裏声!?)

那珂『あんな大人気アイドルに間違われるなんて恐れ多いっていうかー』

那珂『田舎に住んでる普通の女子高生なんでー』

舞風(那珂さん、そんなんで黙せるんですか!?)


「なーんだ、那珂ちゃんじゃないのか」

「人違いかー」


舞風(通用した!!)

那珂「ふぅ、大騒ぎを阻止できた」

那珂「なんとかごまかせたね。こんな時のためにお芝居の勉強しててよかったよ」

野分「……ぷっ」

野分「ふふっ、あははは」クスクス

舞風「!」

那珂「の、のわっち? どうしたの?」

野分「だ、だって……今の那珂さんの声……っ」

野分「おかしくて……! ふふふっ」プルプル

那珂「ウソ! 名演技だったでしょ!」

舞風「微妙なとこですねー」

那珂「そんな!?」ガーン

野分「あはははっ」

那珂「……」

那珂「やっと笑ってくれたね」

野分「え?」

舞風「うんっ! ようやくのわっちの笑顔を見ることができたよ」

野分「あ……」

那珂「楽しそうな顔してなかったから、ちょっと不安だったんだ」

那珂「安心した」ニコッ

野分「た、楽しくなかったわけじゃないんですよ? ただ、その……」

舞風「分かってるって!」

那珂「滑ろ? せっかく来たんだし、時間を忘れるくらい思いっきり楽しもう!」

野分「は……はい!」

――――

(夕方)

舞風「あー、トリプルアクセル難しいなー」

野分「素人が簡単にできるわけないでしょ」

那珂「お尻大丈夫?」

舞風「2つに割れそうです……」

野分「ツッコまないから」

舞風「冷たいなぁ」

那珂「ふふ」

那珂(もうすっかり以前の2人だね。よかった)

那珂「ねえ、のわっち」

野分「はい」

那珂「スケート場で遊んでどうだった?」

那珂「綺麗さっぱり、とまではいけないと思うけど、リフレッシュできたかな」

野分「……」


コンマ判定 深刻度からさらにコンマをマイナスし、0になれば解決で満足度をゲットできます

1でも残った場合は心残りとなり、満足度の半分をゲットできます ↓1

深刻度:30-28=2


野分「リフレッシュはできました。とっても楽しかったです」

野分「だけど、やっぱりまだ心の中で……」

舞風「のわっち……」

那珂「そうだよね。繰り返し見ちゃうんだし、なかなか難しいよね」

那珂「じゃあさ、こうしよう! 今度は他の艦娘を誘って色んなとこ遊びに行くの!」

舞風「それいいですねっ!」

那珂「でしょ? 旅行とか楽しそうだよね!」

那珂「もし1人になりたいなら、那珂ちゃんたちも距離を置くよ。のわっちが落ち着くまでね」

野分「……」

那珂「んーとね、つまり那珂ちゃんが言いたいのはね」

舞風「もっとあたしたちを頼ってよ、のわっち」

那珂(セリフ盗られた!)

野分「……うん」

野分「うんっ……ありがとう」ニコッ

舞風「えへへ」

那珂(ま、いっか)


満足度合計:36


――――

那珂(繰り返し見る悪夢かー。那珂ちゃんはライブでお客さん0っていうのを見たことあるなぁ)

那珂(幸いそんなことは現実で一度もないけど、考えただけで身震いしちゃうよ)

那珂(んー……のわっちの悩みへの対処法、もっと考えてみようかな)

那珂(お客さんも来る気配ないし…)


コンコン


那珂(って来た!?)

那珂「は、はーい! 入っていいよー!」


???「……」ガチャ


↓2 艦娘の名前 コンマが満足度

能代「こんにちは」

那珂「能代ちゃん! 入って入って!」

能代「ここが相談所でいいの?」

那珂「そうだよ! 那珂ちゃんのお部屋が相談所!」

能代「失礼します……」

那珂「座布団に座って」

能代「うん」スッ

那珂「お茶淹れようか?」

能代「お構いなく」

那珂「了解! じゃ、本題に入ろっか」

那珂「何か悩みがあるんだよね?」

能代「……」

那珂「どんな些細なことでもいいの。那珂ちゃんに話してみてくれるかな?」

那珂「できる限り力になるよ! お話を聞くだけでもいいし!」

能代「ありがとう。実は……」


↓2 何で悩んでいるか コンマが深刻度

深刻度:6


能代「愛想が尽きちゃった」

那珂「へ?」

能代「阿賀野姉に愛想が尽きたの」

那珂「悩んでるというより、怒ってる感じだね」

能代「両方」

那珂「そうなんだ……」

那珂(能代ちゃんが怒るって結構ヤバいよね? 相手が阿賀野さん……ということは)

那珂(お世話を焼きすぎて、疲れちゃったのかな)

那珂「詳しく聞いても?」

能代「もちろん。ついさっきのことなんだけど」

那珂(ついさっき?)

能代「鎮守府の縁側で、いつものようにゴロゴロしてる阿賀野姉に注意しようとしてたの」

能代「そしたら……あれだけ『食べ過ぎないように』と念を押したのに」

能代「阿賀野姉ったら、アイスを2本同時に食べてて……!」プルプル

那珂「……うん」

能代「ゴロゴロしながらアイスを2本も食べてる。これだけで1週間おやつ抜きの刑に処すレベルなの」

能代「でもね、肝心なのはここから。よーく見たら……」

能代「2本のうち1本は、私が食べようと楽しみにしてたアイスだったのっ!」バンッ

那珂「……」

能代「酷すぎる……あまりにも残酷じゃない……!?」

那珂(食べ物の恨みは恐ろしいってやつだね)

那珂(でもこの怒りよう、ただのアイスじゃなさそう)

那珂「そのアイス、限定品か何かだったの?」

能代「ううん……スイカバーのメロンのやつ」

那珂(スイカバー!?)

能代「私メロンのやつが好きなの! 最後の1つだったの!」

能代「姉妹にもちゃんと、『メロンとっておいてね』って言ったのに……」

那珂「……」

那珂(能代ちゃんって、こういう子供っぽいとこあるんだなぁ)

那珂(いや、自他共に自分のアイスだって認識してたのに、それを食べられたら……)

那珂「それで?」

能代「……?」

那珂「それは怒ってる部分だよね。悩んでる部分は?」

能代「阿賀野姉にもっとちゃんとして欲しいの」

那珂「うん、なんとなく察しはついてた」

那珂(さて、どうしよっかな。そもそも阿賀野さんは故意でアイスを食べたのかな?)


↓2 解決策 コンマを深刻度からマイナス

深刻度:6-82=0 1回目で0になったのでこの時点で解決となります


那珂(まず阿賀野さんに直撃聴取するのは確定として)

那珂「ねえ能代ちゃん。那珂ちゃん、今から阿賀野さんのとこに行ってくるよ」

能代「え?」

那珂「ほら、もしかしたら誤解かもしれないでしょ?」

能代「誤解のしようがないと思うけど……」

那珂「それでも那珂ちゃんは、阿賀野さんが能代ちゃんのアイスを勝手に食べたとは思えないんだ」

那珂「真実を確かめてくる」

能代「なら私も一緒に…」

那珂「能代ちゃんはここで待ってて! 阿賀野さんのゴロゴロ加減を見たら注意の嵐になっちゃうでしょ?」

能代「確かに……。じゃあ、お願いします」ペコリ

那珂「任せて!」ポンッ

――――

那珂(にしても、今日もすごく暑い)パタパタ

那珂(こんな気温だとアイスにかける思いが増すよね。憎しみも倍増だよ)

那珂(っていうか、阿賀野さんどこ? 縁側にもいなかったし)


阿賀野「……」シュン

那珂(あ、発見! 落ち込んでるように見える)

那珂「阿賀野さーん!」

阿賀野「那珂ちゃん……?」

那珂「よかった見つかって! 探してたんですよ!」

阿賀野「私を?」

那珂「アイスの件についてお話があるんです」

阿賀野「……!」

那珂「お悩み相談所って知ってますか? 那珂ちゃんが最近始めたものなんですけど」

那珂「そこに能代ちゃんが来たんです。阿賀野さんが勝手に私のアイスを食べたって」

阿賀野「……」

那珂「阿賀野さんたち姉妹は、能代ちゃんがスイカバーのメロンを好きなこと知ってるんですよね」

那珂「しかも『メロンとっておいて』って言われたんですよね」

阿賀野「うん」

那珂「それなのに、どうして食べちゃったんですか?」

那珂「わざとじゃないですよね?」

阿賀野「……」


阿賀野「わざと」

那珂「!!」


阿賀野「……って言うのかな、こういうの」

阿賀野「能代の好きなアイスだってこと知ってた。とっておいてって言ってたのも覚えてた」

阿賀野「でも……我慢できずに食べちゃったの……」

那珂(Oh……)

那珂「ダメですよ! そんなことしちゃ!」

阿賀野「うん……でもね、タダで食べる気はなかったの」

阿賀野「お詫びに新しいスイカバーを買ってきて、能代にあげるつもりだった」

阿賀野「ちょうど今買ってきて、冷蔵庫に入れてきたんだ」

那珂「そうだったんですね。それでもやっぱり、やっちゃいけないですよ」

阿賀野「分かってる……メロンバーを食べてる私に対して、能代すっごく怒ってた……」

阿賀野「そこでハッとしたよ。自分のした事の重大さに気づいた」

阿賀野「一時の食欲に負けて……能代を、とんでもなく傷つけちゃったんだって……」グスッ

阿賀野「能代から『耳かき膝枕1ヶ月禁止です!』って言われて……絶望して……!」ヒック

那珂(絶望するほどなのそれ?)

那珂「つまり、阿賀野さんは能代ちゃんに謝りたいんですね」

阿賀野「謝りたい。でも、能代は私の顔なんか見たくないと思うし……」

那珂「悪い方に考えすぎです。悪意はなかったってこと伝えてちゃんと謝れば、能代ちゃんもきっと許してくれるはず」

阿賀野「そうかな」

那珂「那珂ちゃんが保障しますっ! だから、謝りに行きましょう!」

阿賀野「……うん……」

――――

能代「……」

那珂「さあ、阿賀野さん」

阿賀野「う、うん」

阿賀野「あのね能代……能代のメロンバー食べちゃって本当にごめんなさいっ!」ペコリ

今日はここまでにします
お付き合いありがとうございます

能代「……」プイッ

那珂(そっぽ向いちゃった)

阿賀野「能代のだって分かってたけど、我慢できなくて」

阿賀野「あとで新しいの買って、能代にあげればいいやって思ってたの」

能代「……!」

阿賀野「ちゃんと買ってきて、冷凍庫に入れたから……食べてね」

能代「……」

阿賀野「もう一度言うね。本当にごめんなさい!」ペコリ

能代「……許します」

阿賀野「え……?」

能代「勝手に食べたのは許せない行為ですけど、阿賀野姉の謝罪に誠意を感じました」

能代「許してあげます」

阿賀野「の、能代……!」

能代「だけど、もう二度とこういうことしちゃいけませんよ?」

阿賀野「しない! 誓う!」

能代「絶対ですからね」

那珂(阿賀野さんの誠意というか、アイスを買ってきた情報で明らかに機嫌が良くなったよね)

阿賀野「本当の本当にごめんね?」

能代「もういいですよ。ところで、最近の阿賀野姉のだらしなさに拍車がかかってる件についてですけど」

能代「那珂ちゃん、解決策は?」

那珂「あっ」

那珂「ご、ごめん……アイスの件で頭いっぱいで……」

能代「考えてなかった?」

那珂「はい」

能代「……まあ、方法は見つかったから大丈夫だけど」

那珂「え?」

能代「阿賀野姉」

阿賀野「なーに?」

能代「今日からだらしなさ改善トレーニングを実施するから」

阿賀野「!?」

能代「暑いからといってだらだらするのはダメ! もっと体を動かさないと」

能代「特別訓練メニューを考えたから、今から早速やりましょう?」

阿賀野「い、嫌だ……こんな猛暑に運動したら死んじゃう……」

能代「大げさです! 水分を補給すれば大丈夫!」

阿賀野「嫌っ!」

能代「私のアイス勝手に食べたのに?」

阿賀野「許してくれたんじゃないの!?」

能代「阿賀野姉が動いてくれたら許します」ニコッ

阿賀野「ぐう、そんなのズルい……!」

阿賀野「分かったよ……やる……」

能代「その意気です! ということで那珂ちゃん、協力ありがとう!」

那珂「うん!」

那珂(那珂ちゃんが関与しなくても解決しそうだったけど)

能代「ほら、行きますよ」グイグイ

阿賀野「お手柔らかにね……」

那珂「また何かあれば相談しに来てねー」ヒラヒラ


満足度合計:128

――――

那珂(悩みと一言で言っても、色んなのがあるね)

那珂(大きいのだったり小さいのだったり。対処しきれるかな、今更不安になってきた)

那珂(ううん、弱気になっちゃダメ! 那珂ちゃんパワーでみんなを笑顔にするって決めたんだから)

那珂(やり遂げなきゃね!)グッ

コンコン

那珂(来た、3人目のお客さん)

那珂「どうぞー!」


ガチャ


↓2 艦娘の名前、複数可です (例えば加賀と赤城など) コンマが満足度

神威「失礼します」

速吸「ここが相談所、であってますよね?」

那珂「神威さんと速吸ちゃん! そうだよ、那珂ちゃんのお悩み相談所だよ!」

那珂「どうぞ座って!」

速吸「はい」

那珂(2人とも表情は普通だね。何で悩んでるんだろ)

那珂(2人に共通する悩み……補給艦について? 分かんない)

那珂「お茶どうぞ」スッ

神威「ありがとうございます」

那珂(ふふっ、那珂ちゃんの接客スキル、レベルアップ中だよ)

神威「あの……悩みを解決していただけると聞いたのですが」

那珂「あっ、うん! 相談に乗って、できる限り力に……」

那珂「あれ? 聞いたってどういうこと? チラシしか貼ってないけど」

速吸「舞風ちゃんに聞いたんです。悩みがあるならここに行くといいよって」

那珂「わー、嬉しいなっ! 噂になってるんだね!」

那珂「っと、喜ぶのはここまでにして。お悩み聞かせてください!」

神威「はい……」

速吸「実は……」


↓2 2人の悩みとは コンマが深刻度

深刻度:38


速吸「えっと……その……」

神威「大丈夫ですよ速吸さん。わたしから話します」

神威「実は最近、わたしたち宛にいやらしい手紙が沢山来るんです」

那珂「い、いやらしい手紙」

神威「はい」

那珂「具体的には?」

神威「え……」

那珂「あ、ごめんなさい! 恥ずかしいよね」

神威「大丈夫です。例えば……どんなパンツ穿いてますか? とか」

神威「神威ちゃんのピーーにピーーしてピーーしたいとか…」

那珂「わーーー!! そんなことハッキリ言っちゃダメ!!」カァァ

速吸「私には速吸ちゃんの速吸を速吸したいと書いた手紙が…」

那珂「もう言わなくていいって!」

那珂「むー、確かにそれはいやらしいね。心当たりは?」

神威「ありません。なので2人に共通点が無いか話し合ったんです」

神威「そしたら、秋雲さんにスケッチをさせてあげたことくらいしか無くて……」

速吸「それが理由とは考えられないですよね」

神威「ええ」

那珂「……」

神威「何故こんな手紙が来るのか全く分からない状況なんです」

神威「那珂さん、わたしたちどうすればいいんでしょう」

那珂(秋雲ちゃんにスケッチって……それ……)

那珂(いや、決めつけるのは良くないよね)

那珂(だけどそれしか心当たり無いなら……)

速吸「那珂さん?」

那珂「ごめん、ちょっと考え事してて」

那珂(この悩みの解決策は、ずばり!)


↓2 解決策 コンマを深刻度からマイナス

那珂(この案件、明らかにオータムクラウド先生が原因だよね)

那珂(がんばって創作するのはいいけど、モデルたちへの影響も考えてもらわないと)

那珂(まずは予想を確信に変えるため、証拠を取り押さえるよ!)

那珂「2人とも、ちょっとついて来て!」

神威・速吸「?」

――――

秋雲「っしゃー、新刊できた! あとは購入特典のおまけ本を作るだけ!」

秋雲「はぁーー……降りてきた……えっちなアイディアが降りてきたよ……!」

秋雲「コミケまであと1ヶ月。全身全霊で駆け抜ける!」

秋雲「有明の女王もいいけど、今回はかなり評判のよかった神威&速吸のWヒロインで…」


那珂「突入ーー!!」バンッ

秋雲「!?」

那珂「そこまでだよ秋雲ちゃん! いや、オータムクラウド先生!」

那珂「神威ちゃんと速吸ちゃんのえっちな本を創作してるよね!?」

秋雲「なな、何なの急に!?」

那珂「してるよね!?」

秋雲「し……してるけど……」

那珂「なるほど。これで解決しそうだよ、神威さんと速吸ちゃんの悩みが」

秋雲「何が何だか分からないんだけど」

那珂「説明するね。オータムクラウド先生が描いてる神威&速吸の同人誌」

那珂「それが与える影響って考えたことある?」

秋雲「影響……? ありがたいことに大好評だよ」

那珂「そういうことじゃなくて! モデルへの影響だよ」

那珂「オータムクラウド先生の同人誌が良すぎて、本人たちにいやらしい手紙が送られて来てるの!」

秋雲「!?」

那珂「全部預かってきたよ」ドザッ

秋雲「うわ、こんなに!?」

那珂「神威ちゃんと速吸ちゃんは何も知らないから、訳も分からず困惑してる」

秋雲「おおう……過激な内容……」ピラッ

秋雲「む? これは同人誌のストーリーに使えそう!」ピラッ

那珂「おーい、聞いてる?」

秋雲「聞いてる。そっか、あの2人もこうなるまで人気になったんだ」

那珂「へ? どういうことそれ」

秋雲「鹿島さんも困ってたんだよ。いやらしい手紙が送られてくるって」

秋雲「心当たりはスケッチに協力した秋雲さんしかいない、って相談されて、やっちゃったなーって思ってね」

秋雲「中にはアイディアの参考になりそうな手紙もあったから、全部私に回すよう手配してもらったんだ」

那珂「か、鹿島さんにも……」

秋雲「あの人すごいよ、不動の人気」

秋雲「神威さんと速吸には申し訳ないことしちゃったね……こういうの気をつけないと」

秋雲「2人への手紙、全部秋雲に回すよう手配するから!」

那珂「そもそも、本人たちに内緒でえっちな本作るのってどうなの?」

秋雲「背徳感がある。でも描きたい欲を抑えられない……」

那珂「描かなければ即解決だよ、きっと。手紙も来ないだろうし」

秋雲「それだけは! もうモデルには迷惑かけないよう細心の注意を払うから!」

那珂「でもなー」

秋雲「お願いします!」ペコリ

那珂「……分かった。その代わり条件がある」

秋雲「条件?」

那珂「この懲罰訓練をこなしてもらうよ」ピラッ

秋雲「うえぇ!? 何この超ハードな内容!!」

那珂「2人には内緒にしてるってことは、謝ることもできないでしょ?」

那珂「だから、自分で自分に罰を与えるの! 訓練中ずっと心でごめんなさいして」

秋雲「えー……」

那珂「いいじゃん、マンガ描くにも体力いるし!」

秋雲「それは艦娘のレッスンでつけてるから!」

秋雲「うー、分かった。秋雲のせいで迷惑かけちゃったんだもんね」

秋雲「この身をもって償うよ!」

那珂「うん! 那珂ちゃんも見守ってるから!」

秋雲「あ」

秋雲「しまった、おまけ本作らないと……」

那珂「時間かかるの?」

秋雲「艦娘としての行動に使う時間を考えると、早く終わらせて1週間くらいかな」

秋雲「コミケまでは残り1ヶ月だから、一応間に合う」

那珂「じゃあ安心だね!」

秋雲「……でもなー。せっかくアイディア降りてきたし」

秋雲「こんなにやる気の出る日は、締切まで来ないかもしれないし……」

那珂「反省してるの?」

秋雲「してます! ごめんなさい、屁理屈言いません!」

那珂「よろしい」

那珂(これでもう大丈夫……だよね?)


↓1 解決or心残り判定 コンマを深刻度:17からマイナス

深刻度:17-2=15


(数日後)

那珂(相談所もそこそこ名が知れてきて、色んな艦娘が訪れてくれる)

那珂(ちょっとでも力になれてるのが嬉しいな♪)

コンコン

那珂「はーい、どうぞー!」

神威「失礼します」ガチャ

速吸「こんにちは」

那珂「あれ? 神威さんに速吸さん、またお悩み?」

神威「はい……」

速吸「私たちが前に相談した件ですけど」

那珂「うん」

神威「いやらしい手紙、まだ来てるんです」

那珂「……え?」

――――

秋雲「ダメだー、ここはもっとえっちくなるはず」カキカキ

秋雲「腰のラインをしなやかに! 迫力も目指してみよう!」カキカキ


那珂「邪魔するでぇ!!」バンッ

秋雲「ひぃっ!?」ビクッ


秋雲「な、那珂ちゃん!? なんでサングラスに派手なスーツ着て……ヤ○ザ?」

那珂「おうおう、オータムクラウドさんよ。例の件どうなっとんじゃワレ」

秋雲「例の件?」

那珂「神威さんと速吸ちゃんにいやらしい手紙が来とんじゃワレ!」

秋雲「あっ……!!」

那珂「その顔、まさか」

秋雲「すみませんでしたぁ! マンガに夢中で手配するの忘れてましたぁ!」ペコリ

那珂「ああん? 反省しとる言うとったんはウソか」

秋雲「ごめんなさいぃ! 懲罰訓練中にもアイディアが降りてきて、すぐに筆を取りたくなってぇ!」

秋雲「手配は後でいいやって思って、そのまま……」

那珂「ダメじゃんそれ! 約束したのに!」プンスカ

秋雲(いつもの那珂ちゃんに戻った!)

秋雲「今すぐ手配してきます! あと懲罰訓練もう1回させてください!」

那珂「はぁ……全く……」


那珂(この後ちゃんと手配されて、神威さんと速吸ちゃんに手紙は来なくなったよ!)

那珂(余談だけど、オータムクラウド先生の本はそれはもう大好評だったらしいよ!)


満足度:144

――――

那珂(オータムクラウド先生から、お詫びにって新刊とおまけ本もらったけど)

那珂(す、すごい……何がとは言わないけど、すごい……)カァァ

コンコン

那珂「わひゃあ!? ちょ、ちょっと待ってー!」ガサゴソ

那珂(よし隠せた!)

那珂「入ってくださーい!」


↓2 艦娘の名前、複数可 コンマが満足度

ここまでにします、お付き合いありがとうございます
安価を踏んでしまったら↓1で

もう少し待てばよかった…
軽空母たちで進めていきます


ガチャ

飛鷹「何か物音聞こえたけど」

那珂「お掃除してたんだ! えっと、相談者は飛鷹さんと」

那珂「瑞鳳ちゃん、祥鳳さん、龍驤さんだね!」

瑞鳳「はい」

祥鳳「よろしくお願いします」

龍驤「本当に解決してくれるん?」

那珂「那珂ちゃんにできる範囲内ならね。ちょっと待ってて、お茶出すから」

――――

那珂「粗茶ですが」スッ

瑞鳳「ありがとうございます!」

那珂「本題に入ろっか。4人が抱えてる悩みって何なの?」

飛鷹「聞いちゃう?」

那珂「そりゃ聞かなきゃどうしようもないし」

龍驤「誰が話す?」

祥鳳「私からお話いたします」


↓2 4人の悩みとは コンマが深刻度

深刻度:5


祥鳳「……」

飛鷹・瑞鳳・龍驤「……」

那珂(いきなり表情が暗くなった。これは大きな悩みっぽい)

祥鳳「那珂さん、気づいていますか?」

那珂「え、何に?」

祥鳳「この鎮守府で……」

那珂「この鎮守府で?」ゴクリ…


祥鳳「この鎮守府で食べられるご飯、全てが美味しすぎることに」

那珂「……」


那珂「は?」

飛鷹「鳳翔さん&間宮さん。この2人が作る食べ物は三ツ星シェフも舌を巻くほど絶品でしょ」

那珂「う、うん。気づいてるも何も周知の事実だよね」

瑞鳳「ついつい食べ過ぎちゃうくらいおかわりしますよね?」

那珂「そうだね。那珂ちゃんはちゃんと体型維持に努めてるけどね」

龍驤「それは羨ましいなぁ。那珂ちゃんみたいに自己管理できたら、うちも今頃スリムや」

飛鷹「私も」

瑞鳳「私も」

祥鳳「同じく」

那珂「えっと、何が言いたいの……?」

祥鳳「すでに明かしたじゃないですか」

瑞鳳「私たち4人、ご飯が美味しすぎてちょっとぽっちゃりしちゃったんです!」

那珂「そうかな。全然見えないけど」

龍驤「ちっ、しゃあないな。飛鷹出番や! 腹を見せたれ!」

飛鷹「何で私が代表なのよ!?」

龍驤「この部屋に1番最初に入ったからや」

飛鷹「そんなのあり!?」

飛鷹「もう……しょうがないわね。分かったわよ」モゾモゾ

飛鷹「早く確認してね」ピラッ

那珂「見せられたところで、飛鷹さんのお腹あまり注視したことないから分かりません」

飛鷹「見せ損!?」

龍驤「比べんでもええ! 要はぽっちゃりしてるかどうかや!」

龍驤「ほれ、摘めるやろ?」プニ

飛鷹「きゃっ!?」

那珂「確かに」

飛鷹「うぅ……はい終わり! もういいでしょ!」ササッ

那珂「みんなお腹を摘めるの?」

瑞鳳「摘めちゃうんです……」

祥鳳「油断してしまいました」

那珂「ふむふむ。つまるところ、那珂ちゃんに良い減量法を聞きに来たんだね」

龍驤「大正解! どうしたらええかな?」

那珂(訓練を増やして、今後食べ過ぎないように気をつければいいだけだと思うけどな)

那珂(そうだなー)


↓2 解決策 コンマを深刻度からマイナス

深刻度:5-44=0


那珂「訓練を増やして食事制限するのは?」

龍驤「それが嫌やから聞きにきとんねん」

飛鷹「楽してダイエットしたーい!」

瑞鳳「したーい!」

祥鳳「私は那珂さんの意見もありだと思いますが、可能なら負担の少ない方法を選択したいです」

那珂「結局楽したいんじゃん! ちょっと待って、考えてみる」

那珂「……あ」

龍驤「ん?」

那珂「あるかもしれない。楽してダイエットできる方法」

飛鷹「聞かせて!」

那珂「えっとね……」

――――

萩風「健康料理を食べさせて欲しい?」

那珂「この4人がね、楽して痩せたいって言うから、萩風ちゃんの料理を食べればいけるかなって」

飛鷹「痩せられる?」

萩風「ええ。1日3食ちゃんと食べれば」

龍驤「っしゃー!」

瑞鳳「これですんなり元の体型に戻れる!」

萩風「ただし」

祥鳳「ただし?」

萩風「お菓子やスイーツなどの間食は無しですよ。分かってると思いますけど」

龍驤「分かってる分かってる!」

瑞鳳「間宮アイスがしばらく食べられないのは残念だけど」

祥鳳「そのくらいの我慢はできます」

飛鷹「待って! もしかしてその健康料理、すごく苦いとか辛いとかないよね?」

萩風「安心してください。味も保障します」ニコッ

飛鷹「神様がここにいた」

龍驤「うち一生萩風についていくわ」

萩風「そ、そんな大げさな……」

那珂「ごめんね萩風ちゃん? 押し付けちゃって」

萩風「気にしないでください。健康料理を振舞うの大好きなんです!」

萩風「常日頃から、艦娘のみなさんに一食でもいいから食べて欲しいって思ってましたし」

萩風「そうだ! 那珂さんも健康料理1日体験どうですか?」

那珂「太っちゃった時にお願いしたいな! ありがとう♪」


満足度:161

――――

那珂(健康料理を見せてもらったけど、ハンバーグとか美味しそうなものばかりだった)

那珂(飛鷹さんたちも満足してたし、太ってないけど1食食べに行こうかな?)


コンコン


那珂(おっとお客さんだ!)


↓2 艦娘の名前、複数可 コンマが満足度

若葉「お邪魔する」ガチャ

初霜「お時間大丈夫ですか?」

那珂「いいよ、入って! そこの座布団に座って!」

初霜「は、はい」

那珂「粗茶ですがどうぞ」スッ

初霜「え?」

若葉「まるで若葉たちが来るのを予期していたかのように素早いな」

那珂「お茶の準備してたら、たまたま2人が来たからね♪」

那珂「それじゃあお悩み相談を始めよっか! 那珂ちゃんにできる事なら解決へと導くよ!」

初霜「ありがとうございます……あ、お茶美味しい」

那珂「ちょっと高めのお茶っ葉を使ってるんだー」エヘヘ

若葉「悩み、いいか?」

那珂「うん! 話して!」


↓2 2人の悩みとは コンマが深刻度

深刻度:96


若葉「有明と夕暮はいつ来るのかな?」

那珂「え」

若葉「有明と夕暮だよ。若葉たちの妹の」

初霜「他の艦娘の姉妹艦は来てるのに、私たちの妹だけ遅いなって思ってるんです」

那珂「……うん」

若葉「一体どうなってるんだ。聞いた話によると、アズなんとか、という世界ではいるらしいじゃないか」

若葉「なのに、何故この世界ではいないんだ? そう思わないか?」

那珂「そうだね……」

初霜「羨ましいなって、時々思うんですよ。妹が身近にいる艦娘を見て」

初霜「私にもいるはずなのに……いるはずなのに……」

那珂(ヤバい、2人の目のハイライトが消えかかってる)

若葉「この寂しそうな初霜を見て可哀想だとは思わないか?」

那珂「思います」

若葉「だろう」

初霜「有明……夕暮……」

若葉「若葉も寂しいんだ。いるのにまだ来てない妹を待ち焦がれている」

若葉「那珂、どうすればいいと思う?」

那珂「えーっとですね。その……」

那珂(ど、どうしよう! どうすればいいの那珂ちゃん!?)

那珂(今まで色んな悩みを解決してきたけど、こればっかりは無理なんじゃ……!)

那珂(でも何か考えないと! アイディアを出さないと!)


↓2 解決策 コンマを深刻度からマイナス

深刻度:96-91=5


???「那珂ちゃん、任せてっ!」バンッ

那珂「えっ!? この声は……!」


那珂「オータムクラウド先生!」

秋雲「待たせたな!」

那珂「いや待ってないし」

秋雲「まあまあそんな冷たいこと言わず。この状況を打破するアイディアを持ってきたんだからさ!」

那珂「今日の懲罰は?」

秋雲「あとでやります!」グッ

若葉「アイディアとは何だ?」

初霜「有明……夕暮……」

那珂(わー! 完全にハイライトが消えちゃったよ!)

那珂「どうやらAC先生に頼るしかないみたい」

秋雲「だから任せてって言ってるのに」

秋雲「ねえ2人とも、妹はそのうち絶対に来てくれるって!」

若葉「根拠は?」

秋雲「ない! でも、今まで来なかった艦娘たちが少しずつ着任して来てるんだしさ」

秋雲「有明と夕暮も間違いなく来るって!」

若葉「……」

初霜「そうでしょうか」

那珂(あ! ハイライトが戻ってきた!)

秋雲「そうに決まってるよ! もし来なかったらお偉いさんに文句言ってやればいい話だし」

秋雲「ということで始まります! オータムクラウド先生のお絵かきコーナー!」

那珂(なんか始まった)

初霜「お絵かき?」

若葉「なんだ急に」

秋雲「来て欲しいのに来てくれない。そんな時は描けば出るんだよ」

初霜「描けば……?」

若葉「有明と夕暮の絵を描けば、来てくれるということか?」

秋雲「古事記にもそう書いてある」

那珂(古事記て)

若葉「なんだそれは」

秋雲「とにかく! 妹ちゃんたちがどんな可愛い娘かイラストを掻いてみようよ」

秋雲「たくさん想像して、来る楽しみを待つのも良いと思わない?」

若葉「……」

秋雲「納得いかない顔だね。ようし、じゃあササッとお手本を描いてみよう」サラサラ

秋雲「スケッチブックにスケッチを~♪ 楽しい楽しいお絵かきだ~♪」

秋雲「ほいできた! 若葉ちゃんや初霜ちゃんのイメージから連想して有明ちゃんを描いてみたよ!」

初霜「み、見せてもらえますか?」

秋雲「興味津々だねー」フフフ

那珂「ちょっと待って! その前に那珂ちゃんが確認していい?」

秋雲「もちろん」スッ

那珂(秋雲ちゃんの画力には信頼してるけど、念のために)

那珂「!!」

那珂「か……可愛い……!」

若葉・初霜「!?」

秋雲「でしょ」ヘヘ

若葉「ず、ズルいぞ1人だけ見て!」

初霜「私たちにも見せてください!」

那珂「うん。はいどーぞ」スッ

若葉・初霜「!!」


↓1 解決or心残り判定 コンマをさらに深刻度からマイナス

深刻度:5-1=4


若葉・初霜「……」

秋雲「どう? 可愛でしょ!」

若葉「……ああ」

初霜「とっても可愛いです……」

秋雲「……?」

那珂(あれ? 2人の目からまたハイライトが……)

若葉「夕暮は……?」

秋雲「へ?」

若葉「夕暮はどんな姿をしているんだ」

初霜「どこにもいませんよ? 夕暮ちゃん」

那珂(な、なんか様子がおかしい)

秋雲「夕暮ちゃんはまだイメージできてなくて…」

若葉「早く描いてくれ」ズイッ

秋雲「ひっ!?」

初霜「お願いします。秋雲さんの手で、私たちの妹を生み出してあげてください」

秋雲「生み出すって……!」ガタガタ

那珂(おや? これ2人とも病んでない?)

那珂「秋雲ちゃん、とりあえず描いてあげて」ヒソヒソ

秋雲「待って、イメージを固めてるから……」

秋雲「で、できた! 今描くからね!」サラサラ

秋雲「はいどーぞ!」スッ

若葉・初霜「……」

初霜「可愛い」

若葉「ああ、可愛い」

初霜「ありがとうございます秋雲さん。あなたのおかげで妹たちを迎えることができました」

秋雲「む、迎える……?」プルプル

若葉「やっと来てくれたな。さあ行こうか、部屋を案内する」

初霜「艦娘のみなさんにも紹介しなければいけませんね」フフ

初霜「それでは、私たちはこれで」ペコリ

若葉「ありがとう那珂、秋雲」

ガチャ パタン

那珂・秋雲「……」

秋雲「もしかして、秋雲やらかした?」

那珂「どういう結果を狙ってたの?」

秋雲「アートセラピーで、絵を見せればメンタルを回復できるかなって」

那珂「悪くはないんじゃないかな。結果的に闇を作り出しちゃったけど」

秋雲「どうしよう」

那珂「那珂ちゃんにも分からない……」


那珂(その後、秋雲ちゃんは日課の懲罰訓練を始めたよ)

那珂(那珂ちゃんは提督にこの事を伝えて、必死に説得して何とか2人を現実に引き戻せたの)

那珂(提督の『何でもするから戻ってきてくれ!』という言葉が無ければどうなってたんだろう……)

那珂(もちろん約束通り、提督は若葉ちゃんと初霜ちゃんのお願いを何でも聞いてあげてるらしい)

那珂(何をされてるかは不明だけど……噂では、夜な夜な提督の喘ぐ声が聞こえるとか……)


満足度:199


――――

那珂(若葉ちゃんと初霜ちゃん、今ではすっかり笑顔になってるけど)

那珂(提督に何をお願いしてるんだろう……)

那珂(那珂ちゃんにも悩みというか、気になることが増えちゃった)

コンコン

那珂「あ、はい! 開いてるよー!」

ガチャ

???「……」

那珂「あなたは……」


↓2 艦娘の名前、複数可 コンマが満足度

今日はここまでにします
お付き合いありがとうございます

那珂「ヒトミちゃんとイヨちゃん!」

イヨ「那珂ちゃんおはよー!」

ヒトミ「……」コソコソ

イヨ「なにしてんだよ姉貴ー、こっち来なって!」グイグイ

ヒトミ「ふ、服が伸びる……! 引っ張っちゃだめ……」

――――

イヨ「あー、お茶うまい! 茶菓子も最高!」モグモグ

ヒトミ「……」

那珂「あのー……そろそろ話してもらえるかな」

イヨ「?」

那珂「悩みがあるからここに来たんでしょ?」

イヨ「ああ! 忘れてた!」

那珂「えー……」

イヨ「この部屋、不思議とくつろげるんだ。ごめん」

イヨ「んーと、悩みっていうのはさ」

ヒトミ「待って……私から話す……」

イヨ「そう? じゃあお願い」


↓2 2人の悩みとは コンマが深刻度

深刻度:34


ヒトミ「夏の海……」

那珂「え?」

ヒトミ「今の時期……夏の海が冷たくて気持ちいいんです……」

那珂「分かる! 海水浴に行きたいよね!」

ヒトミ「はい……でも、私たち潜水艦は、海の中で過ごすことが普通の人より多くて……」

那珂「演習も出撃もほとんど海中だもんねー」

那珂「猛暑が続くと、潜水艦の娘たちが羨ましいなーって思うんだ」

ヒトミ「みなさんそう言います……だけど、辛いこともあるんです……」

那珂「辛いこと?」

ヒトミ「海の中にずっと入ってると……体が冷えちゃって……」モジモジ

ヒトミ「……と……トイレが近くなるんです……」カァァ

那珂「あー」

ヒトミ「それで出撃中、我慢してる時が辛くて……」

イヨ「漏らすわけにはいかないしね」

那珂「うんうん」

ヒトミ「だから、任務が終わっても……鎮守府に帰るまで、必死で……」

イヨ「帰投しても、潜水艦の戦いは終わってないんだよね」

ヒトミ「とても困ってるんです……解決方法はないでしょうか……」

那珂「ふむ」

那珂(これは女の子として何とかしてあげたい。良い方法はないかな?)


↓2 解決策 コンマを深刻度からマイナス

深刻度:34-38=0


那珂「閃いた!」ピコーン

イヨ「お! 聞かせて!」

那珂「体が冷えてトイレに行きたくなる……それは何でか分かる?」

ヒトミ「え……体が冷えるからじゃ…」

那珂「なぜ体が冷えるとトイレに行きたくなるの?」

イヨ「ごめん、体の仕組み的なことは分かんない」

那珂「那珂ちゃんも分かんないけど、求めてるのはもっと単純な答えだよ」

那珂「ずばり! 脳がトイレに行きたいっていう信号を送るから!」

ヒトミ・イヨ「……」

イヨ「そ、そりゃそうだよね」

那珂「うん! だからつまり、その脳をマヒさせればいいんだよ!」

ヒトミ「マヒ……?」

那珂「例えば、自分に催眠術をかけて出撃中トイレに行きたくなくならせるとか」

イヨ「現実味がなくない?」

那珂「じゃあこれは? 出撃前にブランデーとか泡盛とか、強いお酒を飲むの!」

イヨ「するとどうなる?」

那珂「分からない? 我を忘れる」

イヨ「意識無くなるほど酔えってこと!?」

那珂「その通り! ジャッキーチェンの酔拳みたいに戦闘にも強くなるかもよ!」

ヒトミ「な、ならないです……! そんなことしたら、余計にトイレ行きたくなっちゃうし……!」

那珂「あはは、だよね。これは冗談で、本当は…」

イヨ「分かんないよ姉貴」ポンッ

ヒトミ「……?」

イヨ「ひょっとしたらひょっとするかも。那珂ちゃんの作戦を試してみようよ!」

那珂「へ?」

ヒトミ「イヨちゃん……お酒飲みたいだけじゃないの……」

イヨ「んっふふ~♪ 断じて違うよ♪」ニコニコ

ヒトミ「あ、その顔は……! お酒を楽しみにしてる時の……!」

イヨ「ありがとう那珂ちゃん! 試してみるね!」

那珂「いや、あのね。今のは冗談で…」

ガチャ パタン

那珂「……どうしよう」

那珂「まあダメならダメで報告に来るだろうし、その時にまた助言をしてあげれば……」

――――

イヨ「那珂ちゃーん!」ガチャ

那珂「わっ! ノックしてよ!」

イヨ「ごめんごめん。お礼を言いにきたんだよ!」

那珂「お礼?」

イヨ「お酒で我を忘れる作戦、成功したよ!」

那珂「嘘!?」

イヨ「本当! トイレ行きたくならなかったの!」

那珂「ほえー。っていうか酔った状態で戦えたの?」

イヨ「戦闘に入ると、イヨたちスイッチ入るみたいでさ。すごく調子よかった!」

イヨ「他のことが気にならなくなるほど集中して、敵の動きが遅く見えたよ!」

那珂(お酒を飲むと強くなる。リアル酔拳だ)

イヨ「でもね」

那珂「?」

イヨ「酔いが醒めたら一気に来たよ……反動はちゃんとあるみたい」

那珂「あらら。まあそんな都合よくないよね」

イヨ「酔いが醒めてきた、と思ったら急いでトイレに行かないと」エヘヘ

イヨ「任務で今はいないけど、姉貴もお礼を言ってたよ」

イヨ「今後もこの作戦を使うことにする! ありがとう!」

那珂「うん、また何かあれば来てね!」

ガチャ パタン

那珂(ビックリ。普通は酔ったらフラフラしそうなのに)

那珂(艦娘の体って特別なのかな?)


満足度:256


――――

那珂(ちょっと待って? イヨちゃんはああ言ってたけど)

那珂(本人たちが気づいてないだけで、海中にやっちゃってる可能性も……)

那珂(確かめる必要がありそうだね。今度潜水艦の娘たちに話を聞いてみよう)

コンコン

那珂「どうぞ! 入ってくださーい!」

???「……」ガチャ


↓2 艦娘の名前 コンマが満足度

確かめるってどうやって……

黒潮「お邪魔します~」

浦風「お客は来とらんね?」

那珂「大丈夫だよ! 座って!」

黒潮「おおきに」スッ

浦風「ふかふか座布団や」スッ

那珂「提督が買ってくれたの。お悩み相談所を認めてくれてるみたいでね!」

浦風「鎮守府で人気じゃけぇね♪」

那珂「軽い気持ちで始めたんだけど、こんなに忙しくなるとは思わなかったよ」エヘヘ

那珂「さてと、始めよっか。2人の悩みを聞かせて?」

黒潮「よろしゅう。うちらの悩みはな……」


↓2 2人の悩みとは コンマが深刻度

>>128
ヒトミイヨとの出撃で温かいものが触れなかったか、とかそのくらいしかなさそうですね

深刻度:73


黒潮「谷風がな」

那珂「谷風ちゃん?」

浦風「日常会話でな。確実に滑るギャグを直球で繰り出してくるんじゃ」

那珂「ギャグを」

黒潮「そう、ギャグ。あれきっついんやわぁ……かと言って指摘するのも可哀想やし」

浦風「なるべく傷つけんよう阻止したいんじゃ」

那珂(友達思い)

黒潮「なんとかしてくれん?」

那珂「那珂ちゃんが!?」

黒潮「そやからここに来とるんやし」

浦風「うちらのため、谷風のためにひと肌脱いで!」

那珂(むうー……ギャグを阻止しろったって、そんなのどうすればいいの)

那珂(上手い方法が見つかるかな?)


↓2 解決策 コンマを深刻度からマイナス

深刻度:73-90=0


那珂「……仕方ないね」

黒潮「え?」

那珂「こうなったら、那珂ちゃんのアイドルダジャレを披露するしかないよ」

浦風「アイドルダジャレ!?」

黒潮「何それ?」

那珂「アイドルのみ発することが許されるアイドルのためのダジャレだよ」

那珂「これを聞けば、谷風ちゃんも恥ずかしくなっちゃうんじゃないかな?」

那珂「自分のレベルの低さにね!」バンッ

浦風「す、すごい自信じゃ……!」

黒潮「そないにハードル上げてええの?」

那珂「ええの。早速谷風ちゃんのところへ行くよ」スタスタ

黒潮・浦風「……」

黒潮「あの自信、只者ちゃうね」

浦風「興味しかない。うちらも隠れて聞こう!」

――――

谷風「ぷくくっ。やっぱり谷風の最高傑作は、ふとんがふっとんだだねぇ」

谷風「王道こそ至高! このダジャレをどう組み込むかだけど……」


那珂「谷風ちゃん」

谷風「!」

那珂「ちょっとお話があるんだけど、いいかな?」

谷風(ちょうどいいや。那珂ちゃんに谷風のダジャレで大笑いしてもらおうか)ニヤリ

谷風「なになに?」

那珂「そんな大した内容じゃないんだけどねー」


黒潮「一体どんなダジャレを言うんやろ」

浦風「さっぱり分からん……ある意味楽しみじゃのう」

那珂(まずは1回、威圧しとこうかな)パキパキ

黒潮(手をパキパキやっとる)

那珂「あのね、鎮守府の中庭あるじゃん」

谷風「あるね」

那珂「あそこの庭には二羽ニワトリがいるんだけど、知ってる?」

黒潮・浦風(!?)

黒潮「定番や……! 定番言うたで……!」ヒソヒソ

浦風「誰でも知っとるようなの言うたな……!」ヒソヒソ

浦風「何しよるんじゃ……!? その程度で格の違い見せつけられるわけ……!」

黒潮「待って浦風。谷風見て」

浦風「?」


谷風「……っ!!」ガタガタブルブル


浦風「とてつもなく怯えとる……!?」ガーン

黒潮「これは上手くいくかもしれへんよ」

浦風「あれで!? 谷風どんだけレベル低いんじゃ……!?」

谷風(い……今、なんて……!)アワワ

谷風(ダジャレ……? 庭には二羽……どれだけかかってた……!?)

谷風(『庭』、『には』、『二羽』、『ニワ』トリがいる。同じ言葉が4つも!)

谷風(ま、まさか……こんな並外れたダジャレ、知らない……!!)

那珂(上手くいったみたいだね)ニヤリ

谷風「!!」

谷風(……なるほど。那珂ちゃんは勝負を仕掛けてきてるわけだ)

谷風(この谷風に、ギャグの勝負を)ゴゴゴゴ

那珂(決戦の幕開け、かな)ゴゴゴゴ

黒潮(すごく低レベルな争いが始まろうとしとる)


谷風「へー。ニワトリがいたんだ」

那珂「提督が飼育してるのかな?」

谷風「さーどうだろうねー。それより谷風も話があるんだよ!」

那珂「なに?」

谷風「昨日朝食にパンを食べたんだけどさー」

谷風「寝ぼけててフライパンかじってたんだよね」ドヤッ

黒潮・浦風(ひどい)

那珂「そっかー。それは超ショックだね……朝食だけに」ドヤッ

谷風「!?」

黒潮(返した!)

浦風(既存とはいえ、ちょっと上手いかも)

谷風(朝食と超ショック!? なんて繋げ方を!)

谷風(くぅっ、まだまだ! こうなれば谷風のとっておきを!)

谷風「そういえば昨日、鳳翔さんが布団を干してたらね」

谷風「突風が吹いて、布団がふっとんだんだよ!!」

黒潮(出た、懲りずに何度も言うダジャレ)

那珂「ふーん、そうなんだ」

谷風(え!? 今のを聞いて平然としてられるなんて……!)

那珂「那珂ちゃんの話も聞いてくれる?」

那珂「この前紅茶を冷やしてたら、凍っちゃったんだよね。えらいこっちゃ! だよ」

谷風「!?」

那珂「昨日キッチンのテーブルにね、アルミ缶があったんだ」

那珂「その上にミカンが置いてあった。アルミ缶の上にあるミカンだね」

谷風「!?!?」

谷風(なんて鋭くキレのあるダジャレ! こ、こんなことって……!)


浦風「……つまり」

黒潮「うん」

浦風「那珂ちゃんも寒いギャグ感を持ってるってこと?」

黒潮「そうやね。でも谷風圧倒されてるし、うちらの悩みは解決できそうやない?」

浦風「ならええんじゃけど」

黒潮「大丈夫そう。だって谷風かなりダメージ受けてるし」

那珂「アリが10匹でありがとう。石がストーンと落ちてきた」

谷風「ぐはっ!?」

浦風「吐血した!?」

谷風「はぁ……はぁ……」

谷風(こ、こんな上質なダジャレを何回も聞かされたら……谷風はもう……)

那珂「谷風ちゃん。最後にもう一つだけ」

谷風「え……?」

那珂「シャレを言うのはやめなシャレ」

谷風「うぐぅっ!?」

ガクッ

谷風「……負けたよ……谷風よりも、こんなにすごい人がいるなんてね……」

那珂「気を落とさないで。谷風ちゃんは上手だよ」

谷風「へへ……今のを聞かされたら、ダジャレを口に出すのは恥ずかしいよ……」

谷風「もっと力をつけないと。那珂ちゃんに勝つために」

谷風「それまでは封印することにする」

那珂「……そっか」

黒潮「決着ついたな」

浦風「うん。よかった」

谷風「だけど」

谷風「谷風はもっと成長するよ……もっとギャグを磨く」

谷風「那珂ちゃんを追い越すくらいにね」

那珂「……」

谷風「もしその時が来たら、戦ってくれる?」

谷風「一対一の真剣勝負」

那珂「もちろん♪」ニコッ

――――

那珂「どう? すごかったでしょ那珂ちゃん!」

黒潮「あ、ああ……」

浦風「キレキレじゃったなぁ」

那珂「谷風ちゃんのギャグ、やめさせることに成功したよ」

那珂「これでよかったよね?」

浦風「うん! ありがとう!」ニコッ

黒潮(あのレベルやったら、うちらが対処してもよかったなぁ)

那珂「黒潮ちゃん? ぼーっとしてどうしたの?」

黒潮「いや、何でもないよ。おおきに!」ニコッ

那珂「えへへ♪ お礼なんていいよ」

那珂「また何か困ったことがあれば相談に乗るよ! ここに来てね!」

満足度:327


――――

ガチャ

那珂「また悩みがあれば相談に乗るからねっ。それじゃ」パタン

那珂「ふぃー、今日も相談所に艦娘がいっぱい。那珂ちゃん大忙しだよ」

那珂(ライブでお客さんを笑顔にするのもいいけど……こういうのも性に合ってるかも♪)フフ

コンコン

那珂「はい、どうぞー!」

ガチャ

提督「……」

那珂「提督! どうしたの、げっそりして」

提督「悩みがあるんだ……毎晩艦娘から迫られて、断れずに……」

提督「どうしたらいい?」

那珂「あー……それはなかなか深刻だね」

那珂「でも任せて! この艦隊のアイドル那珂ちゃんが、相談に乗ってあげる!」

那珂「解決できるかどうかは置いといて」

提督「頼むよ……! このままじゃ体力がもたないんだよ……!」ガシッ

那珂「分かった分かった! そこに座って!」

那珂「それじゃあまずはねー」


おわり

100レスくらいを目途にしてたので、終わります
安価レスしてくださった方、読んでくださった方、ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年07月14日 (土) 16:34:13   ID: j3HKzK9-

自称アイドルイラネ

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