※BLEACHはスレタイだけ
※調整の是非は置いておく
P「灯織! 灯織! 大変だ! 大変なことが起こったぞ!」
灯織「プ、プロデューサー!? いきなりどうしたんですか!?」
P「Bad調整ができなくなってしまったんだ!」
灯織「Bad調整……? 何ですか、それ」
灯織「ふざけているわけじゃ、ないんですよね?」
P「当たり前だ! 俺が灯織の前でふざけたりするわけないだろ!」
灯織「そ、そうですか……」
P「取り敢えず相談に乗ってくれ、灯織!」
P「6月11日くらいからできなくなってしまったんだ!」
P「Bad調整が!!」
灯織「?」
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灯織「えーっと、まずそのBad調整という所から説明して欲しいのですが……」
P「す、すまん。あまりの事に動揺してしまっててな」
P「コホン。Bad調整っていうのは、オーディションで起こる現象だな。こっちのアピール判定に他のアイドル達も引きずられるアレのことだ」
P「灯織も覚えがあるだろ?」
灯織(全然ないです)
P「あ、ちなみに便宜上Bad調整って呼ばれてるだけで、全てのアピール判定で起こる現象だ」
P「これを用いるとLAを取るのが格段に楽になるんだよ」
灯織(何を言ってるのか全然分からない。勉強不足なのかな、私……)
灯織(そ、それならここでしっかり聞いておかないと……!)
灯織「すみません、プロデューサー。まず『アピール判定』という部分から教えてもらえませんか?」
P「ん? ああ、オーディションでライブスキルを選ぶとアピールメーターが出るだろ」
P「それを止めた部分で、PerfectからBadまでの4種類から判定が決定される」
P「これが『アピール判定』だな」
灯織「???」
P「うーん、上手く伝わって無いみたいだな。つまり、かくかくしかじかで……」
灯織「プロデューサーさんの言葉をまとめると……」
灯織「オーディションは三人の審査員から星を奪い合うルールで、星の数は流行によって決まる」
P「1倍、1.5倍、2倍で理論上の合計は90だな」
灯織「私たちアイドルへの指示は、三枚の手札からライブスキルを選ぶことで行われる」
P「灯織のDaVi3倍アピールは最高だ」
灯織「ライブスキルを選ぶとアピールメーターが動き始めて、それを止めることでアピール判定なる物が決定される」
P「ああ。めぐるのPerfectとか恋鐘のBadが印象的だな」
灯織「最後に、自分のアピール判定が全体に影響していた現象がなくなってる、と」
P「とてもつらい」
灯織「……プロデューサー」
P「おう、何だ」
灯織「今日は早く休みましょう」
灯織「プロデューサーはきっと疲れているんです」
灯織「16人同時プロデュースが激務なのは分かります。だから、休める時はしっかりと休んでください」
P「いや、俺は幻覚とか幻聴の類を見聞きしてるわけじゃなくてだな……」
灯織「そもそも、6月11日なんてまだ来てないじゃないですか」
灯織「今はシーズン2の前半ですよ?」
P「それはそうだが……」
P「ん? そもそもシーズン2って、何月のことなんだ?」
灯織「何月って……」
灯織「シーズン2はシーズン2ですよ。プロデューサー」
P「それも……そうだよな。やっぱり、疲れてるのかな俺」
灯織「そうですよ。今日は早く帰ってしっかり休んでください」
灯織「はづきさんと社長には、私から言っておきますから」
P「むむむ。心配されて事務所から追い出されてしまった」
P「いや、しかしオーディションの時のアレは間違いなく幻覚なんかじゃないはずだ」
P「そうだ! 俺はヤバイ奴なんかじゃい! かくなる上は……」
P「よし! 公園に行くぞ!!」
P「真乃! 真乃はいるか!」
バサバサバサバサバサバサバサバサ
真乃「ほわっ……プ、プロデューサーさん?」
真乃「あ、鳩さん達が逃げちゃいました……」
P「すまない、真乃。憩いの時間に本当に申し訳ないと思ってる」
P「だけど緊急事態でな。相談に乗って欲しいんだ!」
真乃「え、えっと、よく分かりませんけど……」
真乃「プロデューサーさんの頼みなら頑張ります。むんっ!」
P「おお! ありがたい!」
P「それじゃあ早速。かくかくしかじかで……」
P「……と、いうわけなんだが」
P「灯織には心配をかけただけになってしまったが、真乃なら分かってくれるよな!」
真乃「ほわわ……」
真乃(どどど、どうしよう。プロデューサーさんがおかしくなっちゃいました……!)
真乃(ドッキリ、なのかな。で、でも私一人じゃどうしようもないです……!)
真乃(そ、それに少しだけ怖いです……)
真乃(た、助けて灯織ちゃん! めぐるちゃん!)
めぐる(真乃、ひょっとして私のこと呼んだ?)
真乃(めぐるちゃん!? の、脳内に直接……!)
めぐる(携帯の連絡だと最近電池切れが怖くて……)
めぐる(思い切って、テレパシーを身につけたんだ!)
めぐる(真乃が困ってるみたいだし、とりあえずそっち行くよ。いつもの公園だよね)
めぐる(待ってて!)
真乃(え……)
真乃(え……?)
P「どうしたんだ、真乃。急に黙り込んで」
真乃「あの……その……」
真乃「めぐるちゃん、来てくれるみたいです」
P「本当か? お、噂をすれば……」
めぐる「やっほー、真乃! プロデューサーさん!」
真乃「あ、本当にこれちゃったんだね」
めぐる「もちろんだよ! 困ってる友達のためだもん!」
めぐる「プロデューサーも、あんまり真乃のこと困らせたらダメだよ?」
P「そのつもりは無かったんだが……ごめんな、真乃」
P「それで折角だからめぐるにも相談させて欲しいんだが、いいか?」
めぐる「うん! プロデューサーの頼みなら何だって聞いてあげる!」
P「おお、ありがたすぎて涙が出て来た」
P「それで、かくかくしかじか何だが……」
めぐる「うーん……プロデューサーの言いたいこと、よくわかんないや」
真乃(なぜだか少しだけ安心しました)
P「そっか、めぐるでもダメか。やっぱり俺がおかしいんだな……はぁ……」
めぐる「そ、そんなことないよ! 私がよく分かってないだけ!」
めぐる「あ、そうだ! テレパシーでプロデューサーの考えてること、読み取ってみるよ!」
P「その手があったか! でかしたぞ、めぐる!」
真乃「ほ、ほわっ!?」
めぐる「真乃、急に変な声出してどうしたの?」
真乃「え? だって、テレパシーって……ほわ、ほわわわわ……」
P「めぐるはアイドルだし、ダンスやってるからな。テレパシーぐらいできるだろ」
P「よし、めぐる! 早速頼むぞ!」
めぐる「任せて!」
真乃(プロデューサーさんとめぐるちゃんの話が異次元過ぎて、付いていけないです……)
真乃(で、でも! まだ全然平気です!)
めぐる「あー、なるほど。プロデューサーさんからだと、こんな風に見えてるんだー」
P「逆にアイドル達からだと見えてないのか。そりゃ話も噛み合わないわけだ」
めぐる「あ! アピールが数値になってる! なんかカッコイイー!」
真乃(ぜ、全然平気です)
めぐる「で、これがそのアピールメーターって奴だね」
めぐる「ホントだ。昔の記憶と最近の記憶で、何か他の人たちの数値が違うね」
P「そうなんだよ。急にそうなってな。何か分かるか?」
めぐる「んー……やっぱりテレパシーじゃないかな」
P「テレパシー! その発想はなかった」
真乃(ゼ、ゼンゼンヘイキデス……)
めぐる「アピールメーターの結果を、プロデューサーが無意識のテレパシーで送ってるんじゃないかな」
めぐる「それで、今までは全員に送っちゃってたから……」
P「みんなのアピール判定が同じになっていたというわけか! それで今は時アイドルにしかそれが送られてない!」
めぐる「うん! これが正しいとしたら、解決策もスグだね!」
P「ああ! つまり……」
P「俺がテレパシーを使いこなせればいい!」
真乃(モウガンバレナイデス……)
数日後
甘奈(プロデューサーさん、みてみて! この写真ちょー盛れてると思わない!?)
P(加工が凝ってるな)
恋鐘(寮でちゃんぽんば作ったばい! プロデューサーにも食べさせてあげたか!)
P(恋鐘が味見すれば、こっちに伝わるぞ)
果穂(昨日のジャスティスV、すごかったですっ!)
P(すごい回だったな! 特にこのシーンが……)
めぐる「プロデューサー! もうすっかり使いこなしてるみたいだね!」
P「ああ! これも良い師匠がいてくれたおかげだよ」
P(ありがとうな、めぐる)
めぐる「えへへ……」
めぐる「あ、そうだ! 最近灯織が元気ないみたいなんだけど……」
めぐる「プロデューサー、何か知らない?」
P「灯織が? あれ、そういえば何か忘れているような……」
灯織「あ、プロデューサー」
灯織「その、先日は上手く相談に乗れなくて、すみませんでした」
P「いや、気にしてないよ」
P(相談……相談……したのは覚えてるけど要件は……)
灯織「そう言ってもらえると助かります」
灯織「思い返してみると、突き放したようになってしまった気がして……」
P「そんなことない。灯織が心配してくれてるのは、ちゃんと伝わってきたからさ」
P「嬉しかったよ」
灯織「な、なら良かったです……」
灯織「それで解決したんですか」
灯織「Bad調整、でしたっけ……?」
P「……あ」
終わりです。
お目汚し失礼しました。
深夜のノリで何を書いてるんだろうと冷静になる
一箇所めぐるが「プロデューサーさん」って呼んでるけど脳内補完よろしくお願いします……
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