【艦これ】 野球で対決する巡洋艦達 (38)

球磨「夜戦に対潜、遠征に燃費。軽巡こそがNO1クマ」

麻耶「は? んだよぉおい そんな貧弱な火力でよー」

麻耶「ぜーんぶどれも中途半端。やっぱ重巡だろーがよー」

球磨「重巡なんて戦艦のデッドコピークマ」

麻耶「お前…ぶっ飛ばされてぇのかこのイベント戦力外要因!」

球磨「なめんなクマ!」

麻耶「やんのか!」

球磨「クマ!」

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人種
国籍
性別
年代

自分たちの所属する集団
その集団が他より優れていると思ってしまうのはごく自然のこと

そしてその価値観がぶつかり合うのも当然のこと
ぶつかることが問題なのではない
ぶつかった時の争い方が問題なのである 

スポーツの存在意義
それは上記のような場合の疑似戦争なのかもしれない


麻耶「よーし全員で演習…はちょっと規模がデケえか」

麻耶「代表6人でバトるか?」

球磨「火力勝負はズルいクマ ここは潜水艦狩りで決着つけるクマ」

麻耶「どの口だよおい!」

球磨「じゃあ平和的に球技がいいクマ」

麻耶「んー そだなー ある程度人数が出れるやつで…」


かくして
翌朝、鎮守府内グラウンドにはそれぞれ集団所属艦娘が集まった

大淀「えー 始まりました 軽巡対重巡野球対決」

大淀「実況は 私、大淀が」

青葉「解説の青葉だよ!」

大淀「それでは両チーム オーダーの発表です」

チーム軽巡  チーム重巡
1(中)木曾★  1(中)麻耶
2(二)北上★  2(左)鳥海
3(遊)大井★  3(三)高雄
4(左)阿武隈  4(一)麻耶
5(右)由良   5(右)熊野★
6(一)鬼怒   6(遊)鈴谷★
7(三)名取   7(二)羽黒  
8(捕)神通   8(補)筑摩★
9(投)長良   9(投)利根★

麻耶「ははは 重巡の力見せてやるぜ!」

球磨「球磨は監督だクマ 軽巡の器用さを思い知るクマ」

大淀「大口叩いてますが両チーム★ついた外国人枠ばかり」

青葉「雷巡航巡は露骨に強いからねー 贔屓だよー」

大淀「ではプレイボール」 

大淀「重巡軍先発は利根 青葉さん。この選手の特徴は?」

青葉「小柄に見えるけど脱いだらいい体をしている左腕 力のある直球が武器」

青葉「近年はなぜか上で見ませんねー」

青葉「公文より上だと思ったのに」

大淀「なんの話ですか」

大淀「さてその利根に立ち向かうは雷巡3人集」

球磨「行け我が妹たち! この3人を前に無失点で終わるわけがない先制雷撃とくと味わ」

「ストラーイク バッターアウト!!!」
「ストラーイク バッターアウト!!!」
「ストラーイク バッターアウト!!!」

球磨「…クマッ?」

木曾「フッ…いい球でよ」
北上「っていうかさー アタシら別に野球の腕はー」
大井「作戦が悪いのよ なんで球種を盗まない」ブツブツ

青葉「どうやら外国人枠3枚を浪費しちゃったみたいだね」

大淀「パラデスダフィーサントス」

青葉「そしてコラレスーアマダーオコエディクソン」

大淀「ロサリオモレノナバーロ」(予告)

大淀「では重巡軍の攻撃 対する先発は長良」

長良「よーっし! やるよー! 力の見せ所だー!」

長良「どりゃー!」

「バシン」

青葉「内角を攻める強気のピッチングが持ち味の右腕」

青葉「球が速くてシュートもいい。草野球だと無双レベルかな?」

大淀「気合も十分 これは期待できそうです」

長良「この走り込みで作り上げた下半身 投手の基本はバッチリ!」

長良「長良のボールについてこれる?」

麻耶「あぁ? 軽巡風情が麻耶様を舐めんなよ!」

長良「そっちこそ舐めないで!」

長良「待機中に磨いたこのシュート くらえええええええ」

「デッドボール!」

大淀「初球 内角を抉るシュートは麻耶の左胸を直撃先頭打者出塁です」

青葉「おっぱいがなければいい球だった」

長良(無心だ… 先頭打者を出しても無心で投げるんだ…)

長良(思い出せ… 惑わされるな… あそこにせり出した胸の分ボール半分修正して…)

長良「自分のピッチングを… するんだ!」

「デッドボール!」

鳥海「っ…!被弾箇所は右胸っ!?」

大淀「またしても初球 内角のシュートは吸い込まれるように鳥海の右胸に」

青葉「右打者の左胸の後ろは右胸。サイズを立体的に考えないとダメですねー」

長良「…」

長良「もうボール半分… シュートを計ボール1個ストライクゾーン寄りに…」

大淀「無死1,2塁 打者は三番高雄が右打席に立って~」

大淀「第一球投げた! 当たった! 三者連続デットボール!!」

青葉「サイズ立体的に一回り大きい」

大淀「おーっと 高雄がピッチャーに詰め寄る」
大淀「三塁を踏んだ麻耶も鳥海も これは乱闘か?」」

麻耶「ったくおい! てめぇ! 痛てぇだろ ふざけんじゃ「お前らがふざけるな」

麻耶「へ?」

長良「お前らがふざけるな」

長良「なにこの胸は! 乳袋か! なにが詰まってる!」

麻耶「えっ えっ?」

大淀「おっとー揉んだー 揉みしだいたー」

長良「痛い? 痛いのは長良の心だよ! なに食べたらそうなるの!!」
長良「長良だってないわけじゃないのに… 相対比較で…」

鳥海「でもまだ育つ年齢」

長良「妹が…でかいんだよ」

長良「『軽』巡のくせにみんなでかいんだよ」

麻耶「そっかー」

長良「例外もいるけどさ…」

鳥海「大丈夫です長良さんには長良さんのいいところが」

長良「例えば?」

高雄「えっと」

鳥海「長良さんは…」

麻耶「長良は足がふといな」ボソッ

麻耶「あ、違っ 健康そうって意味で」

高雄「バカめ」

大淀「集まってきた高雄型三人は長良の肩を叩いてそれぞれの塁に戻りました」

青葉「円陣かな?」

大淀「ところで貴様さっきからどこを見ている」

青葉「あっ いや 青葉もどちらかと言えば味方だよ~」

青葉(重巡としては)

大淀「さて無死満塁。目が死んでいる投手長良 愛宕に対し初球を投げた」

大淀「打ったーーーー!! 大きーーーい!!」

大淀「ぱんぱかぱーん! 満塁ホームランです!」

青葉「三連続死球の後の置きにいった外角直球 読まれてましたねー」

大淀「愛宕がホームを踏んで0-4 ここで球磨監督がベンチを出ます」

長良「ははは 交代?」

長良「ダメだね。得意の運動でもこんなざまなんて」

球磨「続投クマ」

長良「え?」

長良「だって初回から4球で4失点するような投手」

球磨「甲標的も大発もない昔」

球磨「球磨たち二人が頂点だった。軽巡最高だった」

球磨「しのぎを削った間柄。お前の実力は球磨が一番わかってるクマ」

球磨「さぁ行くクマ!」

長良「………はい!」

大淀「そのまま続投のようですね。さて右打席は5番熊野。第一球を~投げた」

熊野「ふおおぉおぉおぉぉ~う   あ、危な」

青葉「相手の腰を砕くいいシュートです」

大淀「2球目3球目は外角でストライクを取りました」

青葉「内角に意識付けされた後だから外角は打てないよ」

大淀「そして4球目 落としてきた空振り三振~」

長良「よっしゃー!!」

大淀「マウンドの長良雄たけびを上げガッツポーズ

青葉「今の攻め方がこの投手の本領ですねー」

大淀「そうですね
   さて次打者の鈴谷が右打席に入ったところで球磨監督が出てきて交代を告げます」

長良「何でよーーー!!」

ちびちび書き足し予定
Wカップ終わるころに最終回

>>4の(一)摩耶は愛宕のオーダーミスですね没収試合だ
しかし続ける


大淀「交代を告げられた長良」

大淀「一塁から鬼怒 三塁から名取がマウンドに駆け寄ってきます」

五十鈴「後は任せなさい」ボボイン

名取「頑張って取り返しますから…」ボイーン

鬼怒「そうだよ! 鬼怒のバットが火を噴くんだ!」ボイン

長良「はぁ」

鬼怒「だから安心してベンチで休んで」

球磨「えーと、ピッチャー長良に変えて五十鈴 長良はレフトに入って阿武隈がファーストに回るクマ」

球磨「失点の分は打撃で取り返すクマよ」

鬼怒「ん?」

大淀「さて変わった五十鈴 右のオーバースローから~」

鈴谷「ああん」

羽黒「ダメぇ」

大淀「鋭い直球で二人を三振に討ち取りました」

青葉「顔的に経験者 ソフトボール部主将って感じですね」

大淀「1回を終わって0-4 重巡軍が大幅リード 2回は4番の阿武隈から始まります」

大淀「さて姉の敵を取れるか阿武隈…は初球を打ってポップフライ」

球磨「甲標的持ってる奴は役立たずクマ」

大淀「と、言われつつも甲標的5人目由良はライト前に運びチーム初ヒット」

大淀「6番に入った五十鈴はバント名取は粘って歩き、2死ながらランナー1、2塁のチャンスです」

青葉「さてここで頼もしい打者が」

神通「撃ちます」

利根(吾輩が気押されているだと…)

利根「だが軽巡風情にこの球が」

大淀「打った強烈ーーー 打球はサードのグラブを弾き転がる間に由良がホームイン」

大淀「1点返して1-4 なおも2死1、3塁」

利根「ふぇぇ」

大淀「そして打席に入った長良はボテボテのショートゴロ…」

大淀「ってヘッドスライディングセーフ!! 名取帰還でさらに1点返した」

青葉「ヘッスラしやすそうな体型いやなんでもない」

名取「よっしゃー!」

大淀「続く木曾はセカンドゴロでスリーアウト しかしこの回2点を返し2-4となりました」

長良型からは元ソフトボール部のオーラを感じる

大淀「二番手ピッチャーは五十鈴」

大淀「一塁から鬼怒 三塁から名取がマウンドに駆け寄ってきます」

五十鈴「後は任せなさい」ボボイン

名取「頑張って取り返しますから…」ボイーン

鬼怒「そうだよ! 鬼怒のバットが火を噴くんだ!」ボイン

長良「はぁ」

鬼怒「だから安心してベンチで休んで」

球磨「えーと、ピッチャー長良に変えて五十鈴 長良はレフトに入って阿武隈がファーストに回るクマ」

球磨「失点の分は打撃で取り返すクマよ」

鬼怒「ん?」

2回裏

大淀「力のある直球で詰まらせ、先頭筑摩はライトフライ 続く利根もセンターフライに打ち取りました」

大淀「しかしここで打順は1番に返り摩耶」

大淀「さぁ上位打線に軽巡の力押しが通じるか?」

摩耶「おう! お前も対空に自信あんだってな」

摩耶「どうだ? どっちが番長の名に相応しいか勝負…」

摩耶「!?」

大淀「五十鈴選手突然アンダースローにて初球を投じ。浮き上がったように見えましたが」

青葉「あれはライズボール」

大淀「知っているのか青葉」

摩耶「お前 なんだ 今の 球は」

五十鈴「対空番長? 五十鈴は両刀なの よ!」

摩耶「下から… だとぉ?」

大淀「五十鈴、アンダースローから繰り出す魔球で麻耶から三振を取りました」

青葉「やはりあの顔はソフトボール経験者…青葉の思ったとおりですねー」

大淀「3~6回は両投手とも要所を押さえ無失点」

6回裏 「飢えたウルフ」こと足柄が代打に出て

大淀「糞ボールに手を出しファールフライ」

青葉「飢えてましたねー」

大淀「そして7回 重巡軍は投手交代古鷹 利根は勝利投手の権利を持ったまま降板です」

大淀「6回2失点、好投の利根選手に変えた古鷹選手 青葉さん、この選手の特徴は?」

青葉「ううう 変わり果てちゃってぇ」

大淀「はぁ」

古鷹「重巡古鷹、頑張るだっちゃ キヒヒヒ」

大淀「誰ですかあれ」

古鷹「ウエッヘッヘ」

大淀「アンダーシャツで隠れた左手から第一球 投げた」

木曾「くっ 死角からだとぉ」

「ストラーイク」

青葉「左対左 見えにくいフォーム 眼帯の右目 完全にボールが見えていないでしょうね」

大淀「なんで左打席立った」

青葉「足の上げ方的にイチロー意識」

大淀「続く北上がサードゴロ、大井は死球で歩きますが阿武隈打ち上げて7回の表終了」

青葉「甲標的持ってる奴はアカンね」

大淀「7回の裏、五十鈴はランナー出しながらも抑えます」

大淀「8回表 そろそろ追い上げたいところ」

古鷹「キヒヒ」

大淀「古鷹、プレートに足をかけ投げた、内角直球」

大淀「これを由良うまくセンター前に運び無死1塁」

大淀「続く五十鈴はまたも送り、名取 3球目を流してライト前に運び一死一三塁の大チャンス」

青葉「名取も姉同様元ソフトボール部感ありますねー」

大淀「さて追い詰められた古鷹 対するは強打者神通 初球投げた」

神通「うぉまぶしっ」 ストラーイク

大淀「初球ストライク カウント0-1 二球目投げた」

神通「うぉまぶしっ」 ストラーイクツー

大淀「二球目も見逃し追い込んだ0-2 おっと? 神通が審判になにか抗議をしている様子」

青葉「探照灯かな?」

青葉「さっきから投げる瞬間に光ってるような」

大淀「審判が確認に行き…光ってません 光ってませんからセーフ」

青葉「そらそうよ」

大淀「さて第三球 投げた 光った 見逃し三振バッタアウトー」

大淀「神通悔しそうにバットをへし折るとそれを古鷹に見せつけます」

青葉「なにそれ怖い」



大淀「長良を投げない敬遠 さぁ二死満塁でバッターは木曽…に変えて」

球磨「代打 球磨!」

『ストライクバッタアウトー!」

球磨「くそぉおおおおおお!」

青葉「これ甲標的持ってる奴じゃなくて球磨型が役立たずなのでは?」

大淀「ここで一旦CM入ります」

「指輪売ってちょ~うだい」
「もっともっと金もっと!」

「指輪売ってちょ~うだい」
「もっともっと金もっと!」

「そのと~り」

~cm明け~

大淀「2-5 2-5となりました」

大淀「代打衣笠 初球低め直球をバックスクリーンに叩き込む特大アーチ」

大淀「ここまで好投の五十鈴肩をがっくりと落とします」

青葉「見逃せばボール球でしたがよく捉えました」

大淀「続く、高雄にはカウント3-1から 外角低め ボール フォア」

大淀「無死1塁で愛宕 外に変化球 引っ張った三遊間抜けた無死1,2塁」

青葉「厳しいコースでも力でもってかれる」

青葉「球威が落ちてますねー」

大淀「球磨監督 リリーフに 「器用貧乏」夕張を送ります」

摩耶「代打 ザラ」

青葉「ここで代打攻勢! さらにネクストにはプリンツ ポーラも脇に控える夢の布陣」

球磨「…えっ? 外国人枠は使い切って」

摩耶「はっはっはっ 外人なだけで重巡だぜ! お前ら軽巡にはできない芸当よぉ!」

球磨「ず、ずっこいクマ」

大淀「ルール上の盲点を突いたー さてザラ姉様 第一球を 振った 空振り ものすごい振り遅れ」

摩耶「あれっ?」

ザラ「ごめん…最近イタリアは」

大淀「ストライクバッターアウト! ストライクバッターアウト! ストライクバッターアウト!」

プリンツ「ドイツのサッカーは世界一~」

ポーラ「うぁあああ ボールが動くぅ」

大淀「夕張 持ち味の130キロ代動く球で3者連続三振を取りました」

大淀「なぜか釈然としない表情です」

青葉「そらそうよ」

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