女騎士「くっ、コロッケ!」オーク「あいよ」 (25)

オーク「ちょっと待ってなすぐに揚げちまうから」

女騎士「…っ」

女騎士(また、やってしまった)

女騎士(誇り高き騎士であるはずの私が、オークの料理を求めるようになるとはっ)

女騎士(あの時、山賊退治の後に仲間と逸れ疲労で朦朧としながら彷徨っていたところをコイツに見つかりさいしなければ)

女騎士(あの時、コイツに看病さえされなけば。あの時、あの肉粥を食べさえしなけば!)

女騎士(私の家は曾祖父の代から家畜の肉を食べていない。家畜の肉を食べると肉体と精神が弛むという曾祖父の教えからだ)

女騎士(その教えのもと生きてきた私がだ、疲弊していたからしかたがなかったとはいえ家畜の肉を食べてしまった)

女騎士(初めて食べた家畜の味に私の肉体は震え、頭の中は白色へと染め上げられた)

女騎士(それからというもの、私はおかしくなってしまった。きっと家畜の肉に身も心も穢されてしまったからだろう)

女騎士(こうしてまた、このオークの元に来てしまう)

女騎士(帰るたびにもう二度と来ないようにしようと心に決めてもまた料理を求めて来てしまう)

女騎士(己の肉欲に抗えないでいる!)

女騎士「くっ!」

オーク「?」ジュー

女騎士(しかしそんな私だが先ほどの注文は中々良い選択をしたのではなかろうか?)

女騎士(コロッケがいいかメンチカツがいいかと問われて私はコロッケと頼んだ)

女騎士(コロッケはホワイトソースかジャガイモが主に使われる。食材の殆どが肉のメンチカツよりましなはずだ)

女騎士(そうだ、コロッケを頼んだ時点で私は己の肉欲に打ち勝っていたのだ!)

女騎士(そうだ、そうに違いない!私は勝った、勝ったんだ!これは苦しまぎれの言い訳では断じてない!断じてない!ハハハッ)

オーク(難しい顔していたと思ったら今度はニヤけだして忙しい奴だ)

オーク「ほら、コロッケ定食お待ち」

女騎士「ハッ!う、うむ。……アリガトウ」

オーク「?」

女騎士「ゴホン!そ、それではいただきます」

女騎士(ああ、この輝く衣と匂いが私を狂わせる)ゴクリ

ザクッ

女騎士(音だけで分かる。これは上手い奴)

女騎士(品のない食べ方だが、ここは切り分けずそのままを被りつく!)

ガブリ!

女騎士(!? おいしいー♪)

女騎士(このコロッケはただのジャガイモのコロッケではない。このまったりした触感と味、これはマヨネーズ!)モグモグ

女騎士(ポテトサラダをコロッケにしているのか!そのままでも美味しいポテトサラダをコロッケにすることで旨さを二重にしている!)モグモグ

女騎士(油を油に包むオーク的発想の料理だが、ああ、フォークが止まらない)モグモグ

女騎士「ハフハフ、ムフフ♪」

女騎士(ポテトサラダをコロッケにしているからかひき肉が一切入っていない。やはり私の選択は間違っていなかった!)

女騎士「ふふふ、アーン♪ ムグムグんん!?」

女騎士(こ、この味はジャガイモでもマヨネーズでもない!?こ、これは!?)

女騎士「こ、こここれこれ…」カタカタ

オーク「ん?ああ。中に厚切りのハムを入れておいたんだよ。どうだ美味いだろ?自慢の自家製だぜ」

女騎士「な、なんなな」カタカタ

女騎士(ハム、豚、肉、家畜の肉!あわわわ私の選択、ま間違えてて。肉、分厚い家畜の肉!)モグモグ

女騎士(くっ、口が、顎が、舌が止まらない!味わってしまっている!コイツ、この醜いオークめ、なんと卑劣なことを!)モグモグ

女騎士(肉が、私の口内を喉を体の中を蹂躙してぇぇぇ!肉、肉肉肉肉肉ッ!)コクッコクッ

女騎士(ああ、駄目だ!また私は肉欲に負けてしまう!家畜に堕とされてしまうぅぅぅ!)

女騎士「はふぅ…///」ポー

女騎士(肉の、喜び…♡)

オーク(相変わらずスゲエ美味そうに食うなコイツ)

・・・

オーク「こんなに綺麗に食べてくれて、作り甲斐があるよ」カチャカチャ

女騎士「グッ…」

女騎士(完食してしまった。また体が一つ堕落してしまった!)

女騎士「ゴチソウサマ」ガタッ!

オーク「ん?帰るのか?」

女騎士(もう二度と、もう二度とここへは来ない!我が家と騎士の誇りに誓って!)

オーク「次はいつ来るんだい?いい肉を仕入れておくぜ?)

女騎士(いい肉…いい肉…いい肉…)リフレイン

女騎士「ぅ、ぅぅぅ」プルプル

オーク「どうした?食ってすぐ動いたから腹が痛くなったのか?」

女騎士「くっ、殺せ!」キッ

オーク「なんで!?」

。。。

オーク「待ってな、すぐに出すから」

女エルフ(また、ここに来てしまった)

女エルフ(エルフは家畜の肉は食べない。家畜の肉を食べれば体が穢れ、オークになると言われているからだ)

女エルフ(誇り高きエルフであるはずの私が、オークの料理を求めるようになるとはっ)

女エルフ(あの時、森で足を挫いて動けなくなっていたところをこのオークに見つかりさいしなければ)

女エルフ(あの時、看病さえされなけば。あの時、あのカツサンドを食べさえしなけば!)

女エルフ(エルフは家畜の肉は食べない。家畜の肉を食べれば体が穢れ、オークになると言われているから)

女エルフ(その言い伝えのもと生きてきた私が、疲弊していたからしかたがなかったとはいえ家畜の肉を食べてしまった)

女エルフ(初めて食べた家畜の味に私の肉体は震え、頭の中は白色へと染め上げられた)

女エルフ(それからというもの、私はおかしくなってしまった。きっと家畜の肉に身も心も穢されてしまったからでしょう)

オーク「フンフーン♪」クツクツ

女エルフ(こうしてまた、このオークの元に来てしまう)

女エルフ(帰るたびにもう二度と来ないようにしようと心に決めてもまた料理を求めて来てしまう)

女エルフ(己の肉欲に抗えないでいる!)

女エルフ「くっ!」

オーク「?」クツクツ

女エルフ(ああしかし、なんでよりによってあんな料理を作っている日に来てしまったのでしょう)

女エルフ「ナンデ、ドウシテ」ブツブツ

オーク「何ブツブツ言っているか知らねえができたぜ。数種のソーセージのクリーム煮お待ち」

女エルフ「ハッ!う、うん。……アリガトウゴザイマス」

オーク「?」

女エルフ「ゴホン!そ、それではいただきます」

女エルフ(うぅ、家畜の白濁に家畜の肉棒を浸した料理なのに。この匂いが)

女エルフ(昇る熱が私を狂わせる!)ゴクリ!

グサッ

女エルフ(品のない食べ方ですが、ここは切り分けずそのままを被りつく!)

ガブリ!

女エルフ(!? おいしいー♪)

女エルフ「モグモグ♪」

女エルフ(ああ、ミルクと家畜の鶏の汁が豚のスーセージから出る肉汁と合わさって、これはまさに旨味の三重奏!)モグモグ

女エルフ(こんなオーク的な発想の料理なのにどうしてこんなに美味しいの!?)モグモグ

女エルフ「モグモグ、ん?」

女エルフ(なんでしょうこれ?他のソーセージとは違う、薄く切られたものがある。これもソーセージなのでしょうか?)

女エルフ「パクっ、モグモグんんん!?」

女エルフ(この味、この匂いはま、まままさかこれは!?)

女エルフ「こ、こここれこれ…」カタカタ

オーク「ん?ああ。豚の胃袋に肝臓と腎臓と心臓と血液を詰めたソーセージだよ。クセは強いが、どうだ美味いだろ?自慢の自家製だぜ」

女エルフ「な、なんなな」カタカタ

女エルフ(肝臓、腎臓、心臓、家畜の血!あわわわ私はなんて、なんて。血、家畜の血!)モグモグ

女エルフ(くっ、口が、顎が、舌が止まらない!味わってしまっている!こ、この醜いオーク、なんて鬼畜なことを!)モグモグ

女エルフ(肉棒が、私の口内を喉を体の中を蹂躙してぇぇぇ!肉、肉肉肉肉肉ッ!)コクッコクッ

女エルフ(ああ、駄目だ!また私は肉欲に負けてしまう!オークに堕とされてしまうぅぅぅ!)

女エルフ「けふぅ…///」

女エルフ(肉の、喜び…♡)チュパチュパ

オーク(ソーセージしゃぶって相変わらず子供みたいに食うなコイツ)

・・・

オーク「こんなに綺麗に食べてくれて、作り甲斐があるよ」カチャカチャ

女エルフ「グッ…」

女エルフ(完食してしまった。また体が一つ穢れてしまった!)

女エルフ「ゴチソウサマデス」ガタッ!

オーク「ん?帰るのか?」

女エルフ(もう二度と、もう二度とここへは来ない!我が森とエルフの誇りに誓って!)

オーク「次はいつ来るんだい?いい肉を仕入れておくぜ?)

女エルフ(いい肉…いい肉…いい肉…)リフレイン

女騎士「ぅ、ぅぅぅ」プルプル

オーク「どうした?食ってすぐ動いたから腹が痛くなったのか?」

女エルフ「くっ、殺しなさい!」キッ

オーク「なんで!?」

。。。

女騎士「ま、まずい。明らかに体がふっくらしてきている!」ワナワナッ

女エルフ「ま、まずいです。仲間に言われて気づいたけど確かにプニプニしてきている!」ワナワナッ

女騎士「な、なんで…。いや、原因は分かり切っている」

女エルフ「ど、どうして…。いいえ、原因は分かっています」

女騎士エルフ「「全部、あのオークのせいだ!!」」

。。。

女騎士「まったくあの醜いオークが、文句を言ってやる!」ザッザッザッ

女エルフ「まったくあの汚らわしいオークめ、文句を言ってあげます!」ザッザッザッ

女騎士「なっ!?」

女エルフ「えっ!?」

女騎士「な、なんで森の隠れ人であるはずのエルフがここに!?」

女エルフ「ど、どうして人間の騎士がこんなところに!?」

女騎士「わ、私は…」

女騎士(ま、まずいこのエルフにあのオークとの関係を知られるわけにはいかん!)

女騎士「わ、私は最近このあたりにオークが出没するという噂を聞いて、そのあの、討伐に…」

女エルフ「わ、私も最近このあたりにオークが現れるという話を聞いて、ええっと、成敗しに…」

女エルフ(この人にあのオークとの関係を知られるわけにはいきません!)

女騎士「な、なんだ奇遇だな。あはははっ」

女エルフ「そ、そうですね。あはははっ」

女騎士「そ、それならオークのことは私がなんとかしておく、ここは危険だから君は帰りなさい」

女エルフ「いえいえ、森の問題は森の民であるエルフにまかせて、貴方はお帰りください」

女騎士「いやいやいやここは私が」

女エルフ「いえいえいえここは私が」

女騎士「いやいやいや!」

女エルフ「いえいえいえ!」

女騎士(むぐぐぐっ!な、なぜこのエルフはひこうとしないのだ!?)

女エルフ(うぐぐぐっ!ど、どうしてこの人は帰ろうとしないのですか!?)

オーク「おい、お前たち。なんでそんなところで睨み合ってるんだ?」

女騎士エルフ「「ッッッ!?」」

オーク「突っ立ってないでこっちにこいよ。さっきチーズハンバーガーができたところだぜ」

女騎士エルフ「「あ、あああ、あああああああっ!?」」

女騎士(知られてしまった。エルフに。チーズハンバーグ。オークとのこと。良い匂い)

女エルフ(知られてしまった。人間の騎士に。チーズハンバーガー。オークとの関係。牛の競演)

女騎士「ぐぐぐぐぐぐっ!」プルプルプル

女エルフ「うううううっ!」プルプルプル

オーク「どうした二人とも?俯いてないで早く来いよ。チキンナゲットも作ってやるぜ」

女騎士エルフ「「 」」パキッ

女騎士エルフ「「は、はいぃ~♡ ///」」

女騎士(私たちは逃れられない…)

女エルフ(オークが与える肉の快楽に…)

肉堕ちEND

駄文失礼しました。それではまたどこかで。

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