【きんモザ】アリス「日本VSイギリス!?」 (39)

年齢設定は1年生です。



朝―――

チュンチュン

アリス「」ムニャムニャ

忍「」ムニャムニャ

アリス「お布団あったかーい…」

忍「」スースー

アリス「今何時だろ…」

アリス「」

アリス「びゃあああああああああああああ!!!!」

忍「どうしましたか?アリス」

アリス「それどころじゃないよシノ!」

アリス「遅刻しちゃうよ!」

ドタバタ

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すいません、年齢設定は2年生です

アリス「イサミは!?」ドタバタ

忍「何か早くに出ていってしまいましたね…」

アリス「知ってたの!?」バタバタ

忍「あ、陽子ちゃんからメールがきてます…『早くしないと先行くよ~』」

忍「綾ちゃんは日直のようです」

アリス「いいから早く行こうよ!」

――――

アリス「なんとか間に合った…」

忍「ではまた後で」

アリス「うん!」

アリス「」ガラリ

クラス「」

アリス(何だろう、妙に視線を感じるな…)

アリス(何だか怖い…)

モブ「なんだお前、さっさとどっか行けよ」

アリス「!?」


??「」ギュッ

アリス「わ!」

モブ「出てけ!」

アリスは教室から綾に引っ張り出された

綾「大丈夫だった!?」

アリス「大丈夫だけど…一体何があったの?」

綾「それは…」

綾「…」チラ

アリス「…カレン!?」

カレン「うぅ…うぅ…」グスッ

穂乃花「カレンちゃん!しっかり!」

陽子「アリス!大丈夫だったか!?」

忍「金髪少女を泣かせるだなんて…」

アリス「本当に、何があったの?」

綾「これよ…」つシンブン

アリス「なっ……!?」

新聞『EU軍に人員派遣決定』『英米と対立決定的に』

アリス「嘘…なんで…」

陽子「大変だ!早くしないと、授業が始まっちゃう!」

綾「だからってアリスとカレンをこのままにはできないでしょ!」


西暦20××年―――

EUを脱退したイギリスは、相場の大変動や経済活動の停滞などが発生、国内の政情も不安定になっていた。
そんな中、元々EU脱退を掲げていた強硬派政党が大衆の支持を集め議席を伸ばし、国際社会の中にあって自国の利益を優先する姿勢に注目が集まった。
勿論その政党に真っ向反対する勢力も存在し、更なる政情不安を招いていた。
要するに混乱状態である。

そこに、この非常に不安定な状態を契機として、英連邦北アイルランドで独立運動が起こった。
北アイルランドでは元々宗教上の問題で古くから不安定な状態が続いており、民族紛争が起こったこともあるほどだ。
そこにこの独立問題である。
やがて独立派と反独立派の間で紛争が起こったことは言うまでもないだろう。

更に独立派が、北アイルランドが独立した場合EUに加入すると表明し、遂にはイギリス軍が反独立派として介入する事態となった。
この軍の介入は高圧的な態度・攻撃もあって国際世論に大きな影響を与えた。
もっとも、イギリス内でも意見が分かれ、独立派を擁護する意見も(スコットランドを中心に)一定数あった。
イギリス政府が強硬な態度をとる中、独立派をEUが擁護し、軍を投入する事態に発展。
日本政府も独立派(とEU)に協力的な態度を見せた。
しかしEUを脱退したドイツがイギリス政府に接近し、アメリカも反独立派を支持。

そしてアメリカが主張の全く違う日本に協力するよう要請する。
これに対して日本の世論が沸騰。
元々米軍基地などで問題が多発していた時期であったこと、アメリカが強硬策をちらつかせたこともあり、一気に反英米論が広まった。

その結果がこれだ。

陽子からしてみれば『分からん…』という話だが、世界大戦にも発展しかねない状況なのである。

アリスとカレンもある程度の話は知っていたが、故郷がイギリス南部、イングランドのド田舎ということもあり、家族とも普通に連絡はとれるという。

だからこそ受けたショックは大きかった。

綾「アリスとカレンは、私達が守るわ!」

忍・穂乃花「今こそ金髪同盟の結束力を見せるとき!」

陽子「困った時には助け合いだ!」

アリス「ありがとう、みんな…」

カレン「感謝デース…」グスッ

キーンコーンカーンコーン

陽子「うわ、大変だ!授業が始まる!」

綾「行こう、カレン」

カレン「うぅ…」

陽子「ほら、アリス、急いで!」

アリス「あっ、待って!」

――授業中――

先生「じゃあ二人組を作ってくださーい」

クラス「」ガヤガヤ

アリス「…」チラ

モブ「」チッ

アリス「」シュン…

――昼休み――

モブ数人「」ヒソヒソ

アリス「」チラ

モブ数人「」シーン

アリス「…」

アリス(日本ってこんな国だったっけ…)

陽子「アリス、行こうぜ」

アリス「あ、うん」


アリス「こんなことになるなんて…」

カレン「夢にも思ってなかったデス…」

陽子「アリスとカレンは家大丈夫なのか?」

アリス「戦場からは離れてるから大丈夫だよ」

忍「私が守るので大丈夫です!」

陽子「それは無理だろ」

綾「って言うか、むしろ私達が自分の心配をしないと」

陽子「というと?」

綾「今日本とアメリカは一触即発なのよ。安保条約の破棄通告があったくらいよ」

忍「大変ですね~」

陽子「いや、他人事じゃねえから!」

カレン「あ、電話デス」プルルル

カレン「ハイ、もしもし?」

アリス「カレンに電話って珍しいね」

綾「相手は誰かしら」

カレン「ハイ、エート…ソーダヨ」

陽子「親とか?」

カレン「アリス、電話替わるデス」

アリス「え、私?」

カレン「そうデス」

アリス「…?」

アリス「もしもし…」

忍「何なのでしょう?」

アリス「はい、失礼します」

アリス「」ピッ


綾「何の話だったの?」

カレン「それが…」

陽子「…?」

アリス「私とカレンが、イギリスに帰ることになったの」

忍綾陽子「!?」ガタッ

クラス「」ジッ

陽子「…そうか」

忍「そんな…嘘ですよね、嘘ですよね!?」

綾「シノ!」ギュ

綾「取り乱しちゃ駄目よ…辛いのはみんな同じだわ」

忍「す、すいません!驚いてしまって…」

全員「…」

キーンコーンカーンコーン

陽子「…戻ろうか」

アリス「うん…」

――放課――

忍「いつ帰るんですか?」

カレン「今週の日曜日デス」

綾「日曜日!?今日は金曜日よ!?」

陽子「かなり急だな!」

忍「うぅ…急過ぎますよ…」

全員「…」

陽子「アリスとカレンが帰る前に、何かしない?」

綾「でも引っ越しの準備があるんじゃ…」

カレン「うちはDaddy(父親)が日本に残るのでそんなに荷物ないデス」

アリス「私も一人分だからそんなにかからないとおもう」

陽子「じゃあいけるな。何する?」

忍「タイムカプセルなんてどうでしょう!」

陽子「それいいな!」

カレン「楽しそうデース!」

アリス「みんなでやろう!」

綾「深く掘れば空襲にあっても大丈夫ね!」

アリスカレン忍陽子「」

全員「…」

綾「ご、ごめんなさい」

――夜、大宮家――

アリス「」ガサゴソ

忍「…眠れないんですか?アリス」

アリス「うん…」

忍「私もです」

アリス「…」

アリス「何でみんなあんなに冷静なんだろう…」

アリス「いつも通りで、笑って…」

アリス忍「…」

忍「みんな悲しいですし、辛いんですよ」

忍「でも、アリスやカレンに辛い顔をしてもらいたくないし、そんな顔でイギリスに帰ってほしくないんです」

アリス「…」

忍「アリスもカレンも、大切な友達ですから」

アリス「…」

アリス「…ありがとう」

忍「」スピー

アリス(だよね、やっぱり途中で寝ちゃった)

――翌日(土曜日)、大宮家――

忍「みなさん、入れる物は持ってきましたか?」

陽子「私はこれ!綾とのツーショット写真」

綾「なっ…」ボンッ

綾「バカー!陽子のバカー!」ポカポカ

陽子「ほえ?」

忍「私はこの人形と置物です」

アリス「私はこけしとミニ盆栽だよ」

カレン「私はこの前買った謎の置物デース!」

陽子(何でそんな物…)

綾「私は…」

カレン「アヤヤも見せるデース」

綾「嫌よ!!!」

陽子「ま、まあ…箱に入れようか」

忍「じゃあ私から」ゴソゴソ

カレン「次は私が入れるデース」

アリス「私も入れるよ」

陽子「これでよし!綾、入れて」

綾「分かったわ」ゴソゴソ

陽子(中身すげー気になる…)

綾「これで全員いれたわね」

勇「…何してるの?」

忍「タイムカプセルを作ってるんです!お姉ちゃんも何か入れますか?」

勇「じゃあ、これかな」

陽子「私達の写真だ!」

綾(かなり枚数あるけど、みんなでこんなに写真撮ったことあったっけ?)

アリス「懐かしいね~」

陽子「そう言うほど時間経ってないだろ…」

忍「ではこの写真も入れますよ」ゴソゴソ

アリス「これで完成だね!」

カレン「あとは埋めるだけデース」

陽子「シャベルは持って来たぞ」

忍「では早速埋めましょう!」

陽子「…」ズボズボ

アリス「…」ズボズボ

アリス(疲れてきた…)

綾「アリス、穴掘るの替わる?」

アリス「うん…綾、ありがとう」

綾「…」ズボズボ

陽子「…」ズボズボ

綾(あんなによくできるわね…)

綾「うっ!手が…!」

忍「どうしましたか!?」

綾「手が…つった…」

陽子「リタイア早っ!」

カレン「私が替わるデス」

陽子「これくらい掘れば充分かな?」

綾「ありがとう陽子、カレン」

陽子「手治った?」

カレン「どういたしましてデス」

忍「では埋めますよ!」ゴソゴソ

陽子「よし、埋め戻すぞ」

陽子カレン「」ガサガサ

綾「埋め戻すのはあっという間ね」

陽子「終わった!」

カレン「完璧デス!」

アリス「ここに目印をつけようよ!」

忍「では木の棒を差しておきましょう」

陽子(墓みたいだな…)

忍「またみんなで集まって開けましょう!」

アリス「いつになるか分からないけど、また日本に戻って来るよ!」

カレン「私も、またみんなに会いに来るデス!」

陽子「綾が何入れたのか気になるしな」

綾「そ、それは…!」カァァ

カレン(陽子関連の何かデスね)

――そして日曜日――

綾「空港まではどうやって行くの?」

アリス「カレンのお父さんが送ってくれるんだよ」

陽子「寂しくなるな」

忍「今のうちに金髪成分を…!」ギュッ

アリス「ぴあああああああ!!」

陽子「シノ!」

忍「…」

アリス「…?」

カレン「シノ?」

忍「」グスッ

綾「泣いてる?」

忍「辛過ぎます…アリスと離ればなれだなんて…」グスッ

アリス「私もだよ…」

カレン「私も辛いデス…」

陽子綾「…」

陽子「今は離れちゃうけど、またきっと会えるさ」

陽子「だから、お互いそれぞれの国で頑張ろうよ」

綾「そうよ。またみんなで集まるって約束したじゃない」

アリス「そうだね」

カレン「そうでした…泣いてちゃダメデスね!」

忍「では…また会いましょう!」

全員「またね!」

アリス「シノ、」

忍「何ですか?アリス」

アリス「これ、持ってて」

忍「お守り…ですか?」

アリス「私の代わりだよ。また日本に来るまで持っててね」

忍「…」

アリス「シノ?」

忍「ありがとうございます!肌身離さず持ってます!」

アリス「じゃあ、またね」

忍「はい!」

忍「…」

忍「…ハロー!」

アリス「コーンニーチワー!」

忍「ハロー!!」

アリス「コーンニーチワー!!」

陽子「なんだ、あれ?」

綾「別れの挨拶じゃないわよね…」

陽子「でも何だか面白そう!」

忍陽子「ハロー!!!」

アリスカレン「コーンニーチワー!!!」

綾「ちょ、ちょっと、陽子!?」

忍陽子「ハロー!!!!」

アリスカレン「コーンニーチワー!!!!」

綾「陽子だけなんてずるいわ!」

忍陽子綾「ハロー!!!!!」

アリスカレン「コーンニーチワー!!!!!」

ブーン…

忍「行っちゃいました…」

――夜――

忍「アリスの居ない生活なんて、耐えられるか少し心配ですが…」

忍「みんなに心配は掛けられません」

忍「頑張ってみます」

忍「お守りもあることですし」

お守り「…」

忍「でも…今日は部屋がやけに広く思えます…」

忍「涙が…」グスッ

忍「涙が止まりません…」グシグシ

新聞『米、最後通牒か』『各社英米独から引き上げ』『北アイルランド停戦交渉決裂』

ミーンミーン…

陽子「あちー…」

綾「あれ?早弁しないの?」

忍「珍しいですね」

陽子「最近物価が上がって弁当の量が少ないんだ…」

陽子「早弁したいけど…」グゥゥ

綾「確かに今ガソリンとか果物とかは特に値段が高いわよね」

忍「私も携帯買ってもらいたいのですが、高すぎて無理と言われました…」

陽子「迂闊に携帯壊せない…」

忍「穂乃花ちゃん家の超無謀パフェも値段が16,000円に上がった上制限が12分だとか…」

陽子「無謀にも程があるだろ」

アリス「シノ…」

ギィィーーン…

アリス(また飛行機が飛んでった…)

カレン「アリス、どうしたの?」

アリス「何でもないよ」

――秋――

綾「アメリカが攻撃してくるらしいわ」

陽子「マジで!?」

忍「とうとうですか…」

陽子「イギリスが攻めて来ないのが救いか…」

綾「でも敵国なのよね」

陽子「物価もますます上がってるし…」

綾「購買もお握りぐらいしかなかったわ」

忍(アリス…)オマモリ

陽子「今日の弁当もご飯とポテトサラダしか入ってない…」

綾「どうしたの、シノ?」

忍「何でもないですよ」

陽子「お守り?」

忍「アリスがくれたんです」

綾「なるほど、寂しくないようにくれたのね」

陽子「アリスとカレン、元気にやってるかな…」

――――

綾「本当にアメリカが攻撃してきたわね…」

陽子「この辺もいつ攻撃されるか分からないな…」

綾「近くに工場もあるし…」

忍「…」

綾「シノ、大丈夫?」

陽子「やっぱり金髪ロスか…」

綾「気丈に振る舞ってるとは思っていたけど、ロスにならない訳がないわよね…」

陽子「周りもピリピリしてるし…」

忍(アリス…)

――――

アリス「シノ、助けて!」ボォォォ

忍「アリス!あわわ、どうしましょう…」

アリス「シノォォォォ!」

忍「アリス!今助けに行きます!」

アリス「シノッ、ヒャァァァァ!!」

忍「アリス!?」

ガシャーン

忍「アリス…アリス!?」

――――
―――
――

忍(夢でした…)

忍(最近こんな夢ばかり見ます)

ウゥーーーーー

忍「!?」

忍「逃げないと!」

勇「忍、逃げるよ!」

忍「お姉ちゃん!」

ズドーン

忍「きゃあ!」

勇「早く!」

忍一家「…」タッタッタッ

ウワァァギャァァハヤクシロォォニゲロォォドゴォォン

忍「…」

忍(地獄絵図…)

綾「シノ!?」

忍「綾ちゃん!良かった、無事ですね!」

綾「命からがらよ…それよりも、陽子が見つからないのよ!」

忍「陽子ちゃんが?」

綾「もしも陽子の身に…」

忍「大丈夫ですよ綾ちゃん!陽子ちゃんはそんなに弱くありません!」

忍「幼馴染の私が保証します!」

綾「そうね、陽子なら大丈夫だわ!」

陽子「綾~!」

綾「よ、陽子!!」

綾「心配したわよ!」

陽子「ごめん、心配してくれてありがとう」

綾「陽子ぉぉ…」

忍「アツアツですねぇ…」

――冬――

綾「工場のバイト?」

陽子「なんか人員が足りないらしい」

綾「確かに近くに工場はあるわね」

忍「何の工場なんでしょう」

陽子「砲弾とか言ってた気がする」

綾「砲弾!?すごく危なそう…」

忍「そんな…イギリスに撃ち込む砲弾を作るなんて嫌です!!」ダンッ

綾「お、落ち着いて」

陽子「でも言われたらしょうがないよな…」

忍「私は嫌です!抵抗します!」

綾「ちょっとシノ!」

陽子「抵抗だなんてどうするのさ」

忍「焼身自殺です!!」

綾「そんなの駄目よ!」

陽子「またみんなで集まるって約束しただろ!?」

忍「うぅ…でも…!」

綾「気持ちは分かるわ」

綾「でも…」

陽子「背に腹は代えられない…」

テレビ「ウンヌンカンヌン」

アリス(遂に日本にも攻撃が…)

アリス(みんな無事かな…)

アリス「シノ…」

ギィィーーン

アリス(飛行機、また飛んでった…)

アリス(毎日北へ飛んで行ってる…)

アリス母「…」

陽子「想像はしてたけど…」

綾「重労働ね…」

忍「」チーン

綾「シノ大丈夫!?」

陽子「他のところに回してもらったらどうだ?」

――――

陽子「つっかれたー」

綾「腕が千切れそうだわ」

綾「シノは大丈夫かしら」

陽子「見に行ってみよう」

――――

忍「」ガチャガチャ

係「君、休まなくて大丈夫か!?」

忍「」ガチャガチャ

モブ「あの子12時間ぶっ通しでやってる…」

忍「」ガチャガチャ

――――

忍「そんなに私長い間してましたか?」

陽子「かなり…」

綾「さすがの持久力ね…」

忍「違うんです」

綾陽子「?」

忍「心を無にして作業しないと、アリスやカレンへの罪悪感が…」

綾陽子(これは笑えない…)

――春――

陽子「あぁ…」グゥ

綾「ひもじいどころの話じゃないわ…」グゥゥ

忍「逃げ惑うのも疲れましたね…」ヘロー

陽子「1年前、こんなことになるかと誰が予想したか…」

綾「兆候はあったけど…」

綾(正直、北アイルランド独立派の負けはほぼ確定だっていう噂…)

穂乃花「大変だ~!」

綾「何?」

穂乃花「戦争が終わるよ!」

陽子「え、マジで!?」

忍「本当ですか!?」

綾「本当だ…!和平協議に決着って!」

陽子「やっとか…」

忍「良かったです!」

綾「物価の混乱は収まりそうにないけど…」

忍「アリスとカレンに会えるでしょうか!?」

綾「また集まらないと!」

陽子「楽しみだな!」

――――

陽子「本当に終わったな」

綾「内容的にはほぼ日本の負けだけどね」

忍「イギリスが勝ったのでいいです!」

陽子「おま…リンチされるぞ」

綾「最後はロシアまで向こう側についてたしね…予想はついてたけど」

忍「アリスとカレンは来てくれるでしょうか?」

綾「どうなんだろ…」

陽子「ヨーロッパも色々揉めてるみたいだしな…」

綾「EUが崩壊寸前なのよ」

綾携帯「」ピロン

綾(メール?)

綾(誰からかしら)

綾「カレンから!?」

忍「本当ですか!?」

陽子「まじか!」

綾「しかも日本に居る!?」

忍陽子「えぇぇ!?」

忍「思ってもみなかったサプライズですね!」

陽子「本当にみんなで集まれるな!」

――夜――

忍(またみんなで集まれるなんて…)

忍(興奮し過ぎて眠れませんっ!)

忍(またあの楽しい時間が…)

忍(あぁ、1分1秒ですらもどかしい!)

――翌日、大宮家(仮)――

忍「楽しみですね!」

陽子「もう待ちきれない!」

綾「遅いわね…」

ブーン

忍「!…来ました!」

キキーー

忍「アリス!」

アリス「シノ!」ダキッ

アリス「みんな久しぶり!」

アリス(シノの家は焼けてるし…陽子も結構痩せた?綾もちょっとやつれてるかも…腕細くなってるし…シノは…あんまり変わってないなぁ)

カレン「再び見参デス!」

綾「久しぶり!元気だった?」

陽子「本当久しぶりだな!」

アリス「あ、これお土産だよ!」

忍「ありがとうございます!」

アリス「中身はお菓子だよ!」

陽子綾「お菓子!?」

陽子「うめえ!こんな旨いの久しぶりだ!」

綾「おいしい!おいしい!」

忍「陽子ちゃん綾ちゃん早いですよ!」ガサ

お菓子の箱「」カラッポ

アリス(は、早い…)

アリス(今までどんな生活を…)

カレン「タイムカプセル開けてみマショウ!」

アリス「そうだね!」

陽子「掘るぞ!」

陽子カレン「」ズボズボ

ゴッ

陽子「あ、出てきた!」

忍綾アリス「おお!」

カレン「早速開けるデース!」

忍「開けますよ!」カポッ

全員「おお~!」

陽子「って言っても埋めたのが1年前だから中身は覚えてるけどな…」

忍「埋めておいて正解でしたね!人形も綺麗に残ってます!」

綾「…」

陽子「そういえば綾は何を入れたんだ?」

綾「ひゃっ!」

陽子「あ、それって…私が誕生日にあげたヤツ!」

陽子「残してくれたのか!」

綾「そ、そうよ!」

綾(本当は一緒に陽子宛のラブレターも入れてただなんて言えない…)

綾(でもこれを掘り返したら告白するって心に決めていたのに…)

綾(あぁ…!どうしよう!)

陽子「?」

カレン(どうやら入れていたのはプレゼントだけじゃなさそうデスね…)

アリス「こけしとミニ盆栽も綺麗に残ってるよ!」

カレン「私の入れた置物も無事デース」

陽子(本当にアレは入れる意味があったのか)

陽子「私と勇姉の入れた写真も無事だな」

アリス「そういえばイサミは?」

忍「さっき買い物に出かけました」

アリス「みんな無事だったんだね!」

陽子「だってみんなでもう一回集まるって決めてたからな!」

忍「また新しい日々をみんなで作って行きましょう!」

カレン「勿論デース!」

陽子「本当に無事で良かったな」

アリス「私達の絆はあの空みたいに永遠だよ!」

ギィィーーン

カレン「あ、飛行機デス!」

陽子「おぉ!飛行機雲が綺麗だな!」

忍「私達の絆を繋ぐ糸みたいです!」

綾「あれは戦闘機よ」

全員「」

――完――

以上、駄文失礼しました。読んでくれた方(居たのだろうか…)ありがとうございました。
世界情勢とか滅茶苦茶ですがお許しを。

なかなか物騒な世の中ですが、平和にきんモザ3期が放映されて欲しいものです。

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