春香「…え?えっ?」
真「きたよ…久しぶりにきちゃったよ……」
雪歩「ち、千早ちゃん?他の事務所っていうのは……?」
千早「もちろん346プロよ、白子ちゃん」
小鳥「な、なんでよその事務所に?」
美希「うちの後輩さんたちのニックネーム、まだ途中だよね、千早さん?」
千早「ええ、それは申し訳ないと思うわ。心から」
亜美「むしろラッキーなんでないかい?」ヒソヒソ
真美「残りのみんな的にはねぇ」ヒソヒソ
千早「だけど私…私……346プロの皆さんとも、切磋琢磨していきたいから!」ドンッ!
伊織「一方通行ってのよ、それ……」ボソッ
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ずっと前に千早がみんな(765プロAS組)に付けたニックネーム
春香=すってんリボン
やよい=もやしちゃん
伊織=ピンク嬢
真=凛太郎
雪歩=白子(しろこ)ちゃん
貴音=月麺着陸
響=琉球アニ丸
あずさ=プルプル姉さん
律子=メカネちゃん
小鳥=雛テンパさん
真美=マミーポコ
亜美=海アーミー
美希=ねるねる寝るね
~そして346プロダクション休憩室~
やよい「ほんとに来ちゃいましたー」
響「しかもこんな多人数で……」
貴音「律子嬢と小鳥嬢はさすがに同行を拒否しましたが……」
あずさ「まぁ、なんとかなるでしょ、うふふ」
春香「プロデューサーさんが頭下げてる絵柄がありありと浮かぶんだけど……」
??「あ、あの……」
千早「あら、あなたは確か……」
卯月「み、346プロダクション所属、島村卯月です!」
真「知ってるよー!」
響「最近テレビとか雑誌でよく見てるぞ!」
卯月「あ、ありがとうございます!」
春香「はじめまして、卯月ちゃん」
卯月「は、はじめまして、天海さん!」
春香「春香でいいよ?えへへ」
卯月「あ…それじゃあ…はじめまして、春香さん!」
亜美「お二人さんから同じスメルがしますなぁ」
真美「まったくですなぁ」
春香「それで、どうして卯月ちゃんがここに?」
卯月「実は、○■が♡†┘★で℃㌫₩〒というわけで……」
春香「あー、なるほどね、それは卯月ちゃんもたいへんだねぇ」
卯月「い、いえ、皆さんとこうしてお話しできて、私はむしろ嬉しいです!」
伊織「○■が♡†┘★ってなんなのよ……」
美希「気にしちゃダメだって思うな、ミキ」
響「おでこのシワ増えちゃうぞ」
伊織「うっさいわね!ツルツルよ!」
雪歩「じゃあ卯月ちゃんは、千早ちゃんがみなさんにニックネーム付けにきた、っていうのも」
卯月「はい!もちろん知ってます!すごく嬉しいです!」
貴音「なんと無邪気で純真な笑顔……」
真「先に謝っといた方がいいかも……」
千早「島村卯月さん…趣味は友達と長電話……」
あずさ「あら~、もう始まっちゃったわ」
卯月「よ、よろしくお願いします、千早さん!」
千早「島村さんはどこか春…すってんリボンと似ているところがあるのよね」
伊織「だから、自分で付けといて忘れかけてんじゃないわよ」
卯月「す、すってん……?」
真美「あー、気にしない気にしない」
千早「それはつまり【普通】ということ。けれど、普通こそが最も難しいのよ」
雪歩「誰に言ってるんだろ……?」ヒソヒソ
美希「雪歩もそんなのあんまり気にしない方がいいと思うな、ミキ」ヒソヒソ
千早「普通…フツー…ノーマル…ノーマルモード……」
卯月「え?え?」
響「なんくるないさ、卯月……」
千早「ノーマル+」
卯月「えっ!?」
やよい「覚醒しちゃいましたー」
亜美「ノーマルだけどね……」
卯月「えっ?ノ、ノーマル?」
千早「プラス」
卯月「ニ、ニックネーム?」
千早「あなたのニックネームよ、ノーマル+」
あずさ「あらあら~、なにがプラスされたのかしら~?」
千早「言葉にはできないアレコレ、でしょうか」
卯月「あ、えっと……」チラッ
春香「……」コクリ
卯月「えっ、えっ」チラッ
真「……」コクリ
卯月「…ノ、ノーマル+、がんばります!」
貴音「健気な……」
千早「幸先が良いわ、とっても」
卯月「こ、こういうことなんですね……」ヒソヒソ
伊織「この場だけ耐えなさい」ヒソヒソ
春香「そ、そういえば346プロのみなさんって200人近くいるんだよね?」
やよい「とーってもたくさんですー」
響「さすがに全員は無理じゃない?」
千早「そうね…残念だけど。だから…この休憩室に入ってきた順番に、先着12名、ということでどうかしら?」
雪歩「じゃあ、いまの卯月ちゃ…ノーマル+ちゃんを入れて13人ってことかなぁ?」
千早「そうなるわね、白子ちゃん」
美希「白子ちゃんだけ今日2回呼ばれたの」ボソッ
雪歩「私のはけっこうマトモな気がしてきたから大丈夫……」
貴音「強くなりましたね、雪歩……」
凛「ただいまー」ガチャ
春香「こ、こんにちは、凛ちゃん」
凛「…えっと……」
卯月「お、おかえりさい凛ちゃん!」
凛「…卯月?この人たち、765プロの」
卯月「ノ、ノーマル+です!」
凛「はぁ?」
亜美「実はだねぇ……」
凛「あぁ、なるほどね。千早さんが」
千早「はじめまして、渋谷さん。如月千早です」
凛「…知ってる。あなたのCDも持ってるし」
真「帰ってから叩き割られそう……」
千早「ニックネーム、付けさせてもらえるかしら?」
凛「…うん。別にいいけどさ」
真美「照れ臭そうなのが実に可愛いですなぁ」
凛「べ、別に照れてなんか」
千早「渋谷…渋谷……」
響「はい、始まったぞ」
千早「渋谷…凛……青色……」
あずさ「千早も凛ちゃんも同じ青色なのね、うふふ」
伊織「断言してもいいわ。青色とか絶対関係ないから」
千早「渋谷…ハチ公…スクランブル交差点……」
春香「だよね……」
凛「ニックネーム…なんだよね?」
真「ニックネームなんですよ……」
千早「スクランブル交差点を渡ると、正面には渋谷のランドマーク…3桁の数字……」
貴音「もしや……」
千早「テンキュー」
凛「えっ!?」
亜美「ひょっとしてマルキュー……」ヒソヒソ
美希「ひょっとしなくてもマルキューだと思うな……」ヒソヒソ
春香「ち、千早ちゃん、テンキューってあの……」
千早「あら?すってんリボンは知らないのかしら?若者の流行の震源地を」
真「いや、だから……」
春香「イチマルキュー……」
千早「?」
春香「109で、イチマルキュー、マルキュー……」
千早「?…???…!?……………………?」
やよい「すっごく面白い顔になってますー」
伊織「口に出すんじゃないの!」
凛「え、えっと……うづ…ノ、ノーマル+?」
卯月「……」コクリ
千早「……」ジーッ
凛「わ、わ、悪くない、かも、かな、うん、たぶん、大丈夫、オッケー」
あずさ「いい子ね、凛ちゃん……」
凛「え、えっと、それじゃあ私はこれで」
卯月「テンキューちゃん!」
凛「な、なに、ノーマル+」
卯月「私、765プロのみなさんのお世話を頼まれたんです、プロデューサーさんから!」
凛「そ、そっか、じゃあ頑張って」
卯月「テンキューちゃん!!!」
真「帰らせてもらえないパターンだね」ヒソヒソ
伊織「つーか、なによこの寸劇」ヒソヒソ
千早「マルキューだったのね……」ボソッ
響「事実を知ってもニックネームは訂正しないんだね……」
きらり「たっだいまだにぃー☆」ガチャ
凛「きらり、おかえり」
きらり「…あーっ!!!765プロのアイドルちゃんたちだにぃー!!!」
響「うん、実はね……」
きらり「千早ちゃんがぁ?きらりにもニックネームつけてくれるのかなぁ?」
千早「ええ、もちろんよ」
きらり「にょわー☆きらり、はっぴはっぱはっぴーだゆ!」
千早「? ? ?」
春香「固まってる固まってる……」
雪歩「千早ちゃんと真反対のタイプだからね……」
千早「も、諸星さんはとても個性的なアイドルだと思うわ。すってんリボンやノーマル+とは対極にあると言ってもいい。あ、もちろん、どちらが優れているとかではなくて、ね」
伊織「わりとマトモに考察してるのに……」ヒソヒソ
美希「眼を合わせようとしないの……」ヒソヒソ
千早「諸星きらりさん…大きい…背が…いえ、きっと器も…大きい……」
卯月「さっき見た光景です……」ヒソヒソ
凛「自分でも体験したあの感じだね……」ヒソヒソ
きらり「きらっきらっきらってニックネーム、付けてほしいなぁ☆えへへー」
千早「きらーマシン」
きらり「えっ!?」
真美「あー……」
伊織「本領発揮、的な……」ボソッ
きらり「え、え?きらー…えっ、本気で言ってるんですか?」
雪歩「きらりちゃん落ち着いて……」
凛「キャラクターが崩壊しかけてるから……」
千早「きらっきらっきらっのニックネームよ、きらーマシン」
真「きっとボディにツヤ出しコーティングしてあるんだね……」
きらり「え、えっとぉ……」チラッ
あずさ「……」ニッコリ
きらり「す、ステキなニックネームだと思いますにょわー☆」
卯月「私、まだマシだったんですね……」ヒソヒソ
美希「だいぶだいぶマシなの」ヒソヒソ
きらり「き、きらーマシン参上だにー!」
千早「ふふっ…気に入ってもらえたようで何よりだわ」
亜美「私には歌しかない、って言ってたちゃんもお姉ちゃんはホントにもういないんだね……」ボソッ
雪歩「きらーマシンちゃん、帰っていく足取りが重かったです……」
凛「さすがに今度は引き止めなかったんだね……」
卯月「さすがに無理です……」
あずさ「全部で13人、って言ってから、あと…10人分ね?」
千早「はい。重ね重ね、全員分のニックネームを付けることができなくて残念です」
伊織「346プロから共演NG突きつけられるから止めときなさい……」
未央「たっだいまー!」ガチャ
響「おー、本田未央ちゃんだぞ!」
春香「ニュージェネレーションズが揃ったね!」
未央「…あれ?」
貴音「お疲れ様です、本田未央」
未央「…貴音さん…?な、765プロの四条貴音さん!?!?!?」
真美「真美もいるよー!」
亜美「亜美だっているもんねー!」
未央「え、え、あの…しまむー!しぶりん!」
卯月「ノーマル+です」
凛「テンキュー、なんだよね」
未央「…は?な、なにワケわんないこと言ってんのよ!」
真「えっと、実は……」
未央「…えっ、千早さんが!?」
千早「ふふっ。はじめまして、本田未央さん」
未央「は、は、はじめまして本田未央ですっ!!!」
美希「千早さんからげーのーかいのキビしさ、教わっちゃうんだね」ボソッ
伊織「どんな収録もこれよりはマシよ……」ボソッ
未央「わ、私もみんなにニックネームとか付けたりしてるんです!」
千早「あら、それは良いことね。だけど今日は、私に付けさせてほしいの。あなたのニックネームを」
未央「ち、千早さん…こ、光栄です!!!」
卯月「私も未央ちゃんと同じ気持ちでした……」
凛「うん……」
真「切ない……」
千早「本田さん…本田…ホンダ…世界のHONDA……」
春香「あー、ダメなヤツだ、やっぱり……」
千早「The Power of Dreams……」
伊織「ステップワゴンとか言い出すんじゃないでしょうね……」ボソッ
千早「プリウス!」
未央「えっ!?」
やよい「トヨタのヤツですー」
美希「ホンダさんとトヨタさん両方に謝るべきだって思うな……」
未央「ぷ、プリ…プリウス?ニックネーム?プリウス?」
千早「ハイブリッドよ、そう、ハイブリッド」
未央「えっと、あの、ハイブリッドって……?」
千早「答えを求めてはダメよ!」
真「よく分かってないだけだよね……?」
千早「自分を信じて。そうすれば必ずついてくるから」
未央「は、ハイブリッドが?」
千早「ハイブリッドが」
伊織「せいぜい減税してもらいなさい……」
未央「ふ、深い…さすが千早さん……」
響「ちょろいぞ……」ボソッ
貴音「あなたもなかなかですよ、響……」
春香「ニュージェネレーションズの3人に新しいニックネームが付いたワケだけど……」
千早「ええ、これからますます活躍の場を広げていくでことしょう」
雪歩「千早ちゃんのポジティブシンキングが羨ましいよ……」
千早「そうだわ。試しに、自己紹介をしてみてくれないかしら?ニュージェネレーションズとしてステージに立っているつもりで」
亜美「止めたげてよぅ……」
卯月「あ、え、あ、えっと…み、みなさんこんにちは!本日は、ニュージェネレーションズのライブへようこそ!ノーマル+です!」
凛「きょ、今日は最後まで盛り上がっていこう!テンキューだよ!」
未央「プリウスです!!!」
伊織「なんでプリウス受け入れてんのよ……」
あずさ「未央ちゃん、純粋そうだから……」ヒソヒソ
真「もはや洗脳ですよね、コレ……」ヒソヒソ
卯月「なんだか強くなれた気がします……」
凛「もっと普通に強くなりたかったよ……」
未央「ハイブリッド…いつかきっと……!」
真美「なんとなくだけど、このユニット成功する気がするよ、真美……」
亜美「亜美もそう思うよ……」
千早「さぁ、ノッてきたわ。どんどんいらっしゃい」
春香「私の親友を返して、って言いたい気分だよ……」ボソッ
伊織「いまさらすぎよ……」ボソッ
アナスタシア「もどりました」ガチャ
真「アーニャちゃんだー!」
やよい「お肌まっ白ですっごくキレイですー!」
アナスタシア「あの、みなさんは、たしか…765プロの人たち、そう、とても有名ですね?」
春香「アーニャちゃんもすっごく有名だよ!えへへ」
アナスタシア「なぜ、みなさんがここに?」
雪歩「えっと、実は……」
アナスタシア「私たちにニックネームを?ハラショー!」
亜美「眼もキレイだねぇ」
真美「キラキラしてるねぇ」
千早「アナスタシアさんは日本とロシアのハーフ。ロシア…露西亜……」
凛「漢字に変換する意味が……」
伊織「こういうもんなんだから諦めなさい……」
アナスタシア「父と母もきっと喜びます」
響「…うん、そだね」
千早「ここは和風にしたいわね。露西亜…露…つゆ……」
貴音「父上、母上、あまり如月千早を責めないでやってくださいますよう……」
千早「お露ちゃん!(おつゆちゃん!)」
アナスタシア「Ой!?」
今日はここまでにします。
3日くらいで完結させたいと思ってます。
それでは。
貴音「和風…ですね、確かに……」
アナスタシア「お、おつゆ…?Правда……?」
伊織「国際問題に発展しないことを願うわ……」
春香「この千早ちゃんならプーチンさん相手でも切り抜けそうな気がするよ……」
アナスタシア「う、卯月……?」
卯月「日露友好、です」
アナスタシア「え、えっと……スパシーバ、千早……」
千早「どういたしまして、お露ちゃん」ニッコリ
真「ボク、このニックネームけっこう好きかも……」ヒソヒソ
亜美「実は亜美も……」ヒソヒソ
美希「それはいろいろマヒしてるって思うな、ミキ」ボソッ
千早「346プロとの絆が深まっている気がするわ」
響「きっと気のせいだぞ……」ボソッ
卯月「そ、そういえば765プロのみなさんはどんなニックネームを」
真美「マミーポコ」ボソッ
卯月「えっ」
真美「【1人で出来るもん!!】マミーポコ」ボソッ
千早「ふふっ…懐かしいわね。あの頃はまだみんなとの間に壁があったから、私も遠慮してしまったのだけれど」
雪歩「遠慮してたんだ、あれで……」ボソッ
千早「さぁ、そろそろ次のアイドルが帰ってくるのではないかしら?」
凛「たぶん、次は早苗さんが……」
早苗「帰ったよー!」
卯月「テンキューちゃん、ビンゴです……」
早苗「…ん?」
あずさ「うふふ。お疲れ様です、早苗さん」
早苗「…三浦あずさちゃん!?それに他のみんなも!?」
卯月「お、おかえりなさい、早苗さん」
早苗「な、なんで卯月ちゃん?なんで765プロさんが?」
雪歩「えっと、実は……」
響「自分、そろそろ【○○姉さん】シリーズが来るんじゃないかって、予想してる」ヒソヒソ
春香「あー、ありえるね」ヒソヒソ
早苗「へぇー、千早ちゃんが!それで、あたしにもニックネーム付けてくれちゃうの?」
千早「もちろんです、片桐さん」ニコッ
早苗「わぁー、嬉しいなぁ!」
美希「このお姉さんは、あの『ニコッ』の怖さをまだ知らないんだね……」
凛「できたら知らないままでいたかったよ……」
千早「片桐さんは元婦警さんだと聞きました」
伊織「どっから情報仕入れてるのかしら……」
早苗「そうだよー!タイホしちゃうぞ、ってね。あはは」
春香「しちゃってください……」ボソッ
千早「婦警…警察…刑事…刑事……デカ……?」
卯月「あぁ、早苗さん……」
千早「デカ…デカチョー…デカ…チョー……」
凛「さよなら、早苗さん……」
千早「デカ村チョー子」
早苗「えっ!?」
伊織「なんで略称ありきで名前決めてんのよ……」
響「これなら姉さんシリーズの方がマシだったね……」
早苗「デ、デカ村?」
千早「チョー子。略してデカチョー」
やよい「それなら最初からデカチョーでいいんじゃないかなーって」
千早「いいえ、もやしちゃん。警察というのはいろいろと手続きが大変なのよ。だから正式な名前が必要になるの」
春香「正式でもなんでもないよね、コレ……」ボソッ
早苗「そ、そっかぁ、デカ村?チョー子?あはは、そっかぁ!」
千早「デカビタCの方がよかったですか?」
早苗「…………………デカ村でいいかな」
貴音「どちらも嫌、と言えないのが恐ろしいですね……」
卯月「早苗さ…デカ村チョー子さん、ちょっと泣いてました……」
凛「このあとお酒飲みに行くんだろうね……」
真美「うちのピヨちゃんを付き合わせてあげたいよ……」
春香「小鳥さん最近【横にM】っていうゲームで忙しいらしいから……」
真「だからお金無さそうなんだね……」
飛鳥「やぁ、帰還したよ」ガチャ
凛「飛鳥、おかえり」
飛鳥「…おや、キミたちは……?」
卯月「あ、この人たちは765プロの」
飛鳥「さえずらないで、卯月。あぁ、もちろん知っているよ。この漆黒の世界を照らす、光の筋たち」
亜美「あー、これは……」ヒソヒソ
雪歩「典型的な被害者枠、だね……」ヒソヒソ
飛鳥「それで、その光の刃たちがどうしてここに?」
春香「えっと、実は……」
飛鳥「……なるほど、蒼き歌天使たる如月千早がボクに、ね。光栄の極み、と言うべきかな?」
千早「ブラックブラック元帥」
飛鳥「えっ!?」
響「はやい……」
貴音「瞬殺、というものでしょうか……?」
飛鳥「ブ、ブラックブラック?」
千早「元帥」
伊織「位人身を極めたのね……」
真美「ダサい……」ボソッ
美希「チョーダサいの……」ボソッ
卯月「ガムですよね……」ボソッ
凛「ガムだね……」ボソッ
千早「黒、好きそうだったから」
飛鳥「す、好き…ですけど……」
千早「漆黒の、的なアレよ」
飛鳥「………はい、すいません」
亜美「闇太子」ボソッ
真「思い出させないでくれるかな……」
春香「フラフラしながら帰っていったね、飛鳥ちゃん……」
伊織「これで厨二病的なやつを卒業しそうな気がするわ……」
千早「さぁ、あと6人ね。いろいろと温まってきたわ」
卯月「私たちのとき、まだ冷えてたんですね……」ヒソヒソ
凛「それなのにアレか……」ヒソヒソ
真美「冷えててもあったかくてもソレなんだよ、このお姉ちゃんは……」
美波「戻りました」ガチャ
雪歩「わぁー、新田美波さんですぅ!」
真「実物の方が10倍くらい可愛いね!」
美波「え、あの……」
卯月「お、おかえりなさい、美波さん!」
美波「う、卯月ちゃん、この方々はひょっとして765プロの……」
凛「うん、そのひょっとして」
美波「ど、どうしてみなさんが346プロに……?」
貴音「実は……」
美波「えっ。如月千早ちゃんが私たちに……?」
千早「はい。346プロの方々とも、切磋琢磨していきたいと思ったので」
伊織「そういえばそんな理由だったわね……」
美波「み、みなみ、嬉しいです!とっても!」
春香「可愛いね……」
響「それだけに残念だね…まだニックネーム付けられてないけど……」
千早「新田さんは、どうしてアイドルになろうと思ったのですか?」
美希「なんか面接始まっちゃったの」
美波「わ、私、昔からいろいろなことをやってみたんです…でも『本当は何をやりたいのか』がずっと分からなくて……」
千早「それを探すためにアイドルに、ですか?」
美波「はい。まだまだ分からないことだらけだけど…でも、最近感じるんです。アイドルとして、新しい場所に行けるんじゃないかって。いままで見ることができなかった、新しい場所に行くことができるんじゃないかって」
響「何かマトモな感じだぞ……」
千早「私もそうでした。歌しかないと思っていた私が、いまでは…それは自分ひとりで生きていると勘違いしていたあの頃からは想像もできない自分、そして光景」
美波「…私も見に行きたいです。その光景を!」
春香「こ、これ、ひょっとしたら……!」
亜美「つ、ついにちゃんとしたニックネームが……っ!」
千早「イッたさん」
美波「えっ!?」
伊織「バーカバーカ!バーカ!!!」
真美「ツッコミマシーン、ついに壊れる……」
美波「イ、イッた…?イッたさん?」
千早「そう、イッたさん。あなたは新しい場所にたどり着きたいと願いました。その時点で、願いは半分叶っているのです。そこにイッてしまったのです」
やよい「よかったですね、イッたさん!新しい場所にイッちゃいました!」
真「さっきの早苗さん呼び戻してこよっか……」
雪歩「私、どこかで手錠用意してくるよ……」
凛「…年少組がいなくて良かった……」ボソッ
卯月「え?小さい子たちに聞かれちゃダメなんですか、イッたさんて。変なトコにイッちゃうんですか?」
凛「………………何でもないよ、うん、なんでもない……」
春香「新田さんもフラフラしながら帰っていったね……」
伊織「スキップしながら帰れる方がどうかしてるわよ……」
千早「私もそろそろ次のステージに…いえ、ひとりではなくみんなで、よね。ふふっ」
真「ひとりでどうぞ……」ボソッ
雪歩「私たちにはどうぞおかまいなく……」ボソッ
森久保「うぅ…かえりましたー……」ガチャ
卯月「あ、乃々ちゃん、おかえりなさい」
森久保「……ひぅ!?」
響「ど、どしたの?」
森久保「!?…!…っ!………???…!?っっっ!!!」
伊織「辞典の【狼狽える】の項目の説明図になりそうなくらい狼狽えてるわね……」
凛「の、乃々、ちょっと落ち着きなよ」
森久保「へ…へ…へ……あぅ……へぇ……」
千早「森久保乃々、よね?」
森久保「………………は、はいぃ!」
千早「765プロの如月千早です。はじめまして」
森久保「ど、どうしてここに……?」
真美「実はね……」
森久保「ニ、ニックネームを、ですか…もりく…わ、私にも、ですか……?」
千早「ええ、もちろんよ」ニコッ
真「小動物っぽい子だね……」
春香「だから可愛らしく…とはならないよね、絶対……」
千早「話に聞いていた通り、森久保さんは気弱なところがあるみたいね。自信なさげ、というべきかしら?」
森久保「じ、自信とかホントにない…ですし……」
千早「だから森久保さんにはパワフルで勇壮なニックネームを付けたいわ。横文字などを使って」
卯月「横文字……」
凛「仲間が増えそうだね……」
千早「森久保…もりくぼ…モリクボ…モリ…モリ……」
やよい「ダメなパターンですー」
千早「モリエンテス」
森久保「えっ!?」
伊織「誰よ」
真「サッカー選手だったような……」
森久保「も、モリエンテス……?もりくぼ、モリエンテス……?」
千早「そうよ、モリエンテス。まるで鋼のような、力強いニックネームだと思う」
響「大事な場面でゴール決めてくれそうだぞ……」
凛「あとで試しに呼んでみよっかな、モリエンテスって……」
卯月「自己責任でお願いしますね……」
貴音「勇壮とは程遠い足取りで立ち去りましたね……」
春香「結局一度も眼を合わさなかったね、千早ちゃんと……」
千早「さぁ、早いものであと4人ね」
卯月「ものすごくゆっくりすぎてる気がします、時間……」ボソッ
まゆ「まゆ、戻りましたよぉ」ガチャ
真「あー、佐久間まゆちゃん!ボク、まゆちゃんが読モだった頃から好きなんだよね!」
まゆ「…菊地真…さん?」
凛「おかえり、まゆ。えっと……」
まゆ「765プロのみなさん…?どうして……?」
真美「キョトンてしてるねぇ」
亜美「その顔も可愛いねぇ」
あずさ「ええっとぉ、実は……」
まゆ「ニックネーム…ですか、千早さんが。でも……」
卯月「で、でも?」
まゆ「まゆ、プロデューサーさん以外の人からニックネームを付けてもらうわけには……だってまゆはプロデューサーさんの…プロデューサーさんだけの…うふふ……」
響「あー……」
雪歩「そういう感じの子だったんだね……」
千早「ふふっ。佐久間さん?」
まゆ「はい?」
千早「私の眼を見て」
まゆ「千早さんの眼を……?」
千早「大丈夫、大丈夫よ」
伊織「何がよ……」
やよい「信頼度ゼロパーかなーって」
まゆ「大丈夫…まゆは大丈夫…千早さんなら大丈夫……」
春香「あっさり落ちたね……」
あずさ「どこで催眠術なんて身に付けたのかしら……」
千早「赤色。その細い腕に巻かれたリボンのような真紅。それがあなた」
まゆ「まゆは…真紅…熱い…熱い…あの人の眼差しのような……」
千早「それを象徴するような、熱くて、それでいてどこか甘いニックネームは……」
まゆ「熱くて甘い…まゆの…ニックネームは……?」
千早「ケチャップ」
まゆ「えっ!?」
真美「あー……」
まゆ「えっえっ、えっ」
真「どうせそれケチャップなんでしょ、みたいな……」
響「手首にケチャップ塗っただけなんでしょ、みたいな……」
雪歩「ホントはどこも切ってないんでしょ、みたいな……」
亜美「つーか、熱さ要素どこいったのさ」
まゆ「ち、千早さん?ま、まゆ、えっと……」
千早「大丈夫、大丈夫よ。Everything's gonna be alright……」
伊織「どこのボブ・マーリーよ」
まゆ「あの人との…プロデューサーさんとの絆が深くなっていくのを感じます……」
卯月「祝福するべきなんでしょうか……?」
凛「知らないよそんなの……」
真美「なんか幸せそうだったね……」
美希「まゆ本人がそれでいいならそれでいいんだよ……」
春香「ファンの人は『俺、ケチャップ推し!』とか言うのかな……?」
真「玉子焼きに何かけるか、みたいな感じになるね……」
雪歩「私、マヨネーズ……」
響「えー…雪歩それはないぞ……」
卯月「何の話なんでしょう……?」
凛「まゆと玉子焼きの話……?」
裕子「かえりましたー!」ガチャ
やよい「おかえりなさいー!」
裕子「むっ!?むむむっ!?あなたはひょっとして、高槻やよいさん!!!」
やよい「はい!高槻やよいでーっす!うっうー!」
裕子「それに他の765プロの方々も!まさか、私のサイキックパワーがみなさんを呼び寄せてしまった!?」
貴音「はて…サイキックパワー、とは……?」
卯月「超能力、みたいな感じでしょうか……」
千早「? ? ?」
亜美「本日2回目のフリーズ……」
美希「えっとねぇ、実は……」
裕子「なんと!千早さんがニックネームを!」
千早「え、ええ、付けさせて頂こうと」
春香「引いてる引いてる……」
裕子「で、では自己紹介をしなきゃダメですよね!堀裕子16歳!サイキックアイドルです!」
千早「サ、サイキックというのは、その…スプーンを曲げたりとか……?」
堀裕子「はいっ!スプーン曲げは、基本中の基本ですからっ!」
千早「な、なるほど、そういうものなのの…スプーン、スプーン……」
真「スプーンから何が生まれると思う?」ヒソヒソ
雪歩「フォークとかナイフぐらいしか思い付かないよ……」ヒソヒソ
響「それがふつうだぞ……」ヒソヒソ
千早「スップン」
裕子「えっ!?」
真美「めっちゃ弱そう……」
伊織「なんとも言えないヘナチョコ感ね……」
裕子「ス、スップン?」
千早「あなたのサイキックパワーが私の頭の中のスプーンを曲げてしまったのよ」
やよい「ヒドい言い訳ですー」
裕子「そ、そうなんですか!?そうなんですね!?曲げてしまったんですねっ!!!」
亜美「ご本人もヘナチョコじゃんかYo……」
千早「だけど、生き方だけは曲げてはダメよ」
裕子「は、はい!ありがとうございますっ!」
卯月「うちのプロデューサーさんより扱い上手いですね……」
凛「見習って…ほしくはないかな、うん……」
裕子「よーっし、サイキックパワー、マーーーックス!!!」
美希「元気いっぱいに走ってっちゃったの」
春香「いいことなんだよ、たぶん……」
真「スップンて、わりと好き……」
雪歩「私も嫌いじゃないかも……」
千早「スープンの方が良かったからしら?」
卯月「わ、私に聞かれても、その……」
ほたる「かえりました」ガチャ
凛「あ、おかえりほたる。転んだりしなかった?」
卯月「ほたるちゃん、何か落とし物とかしてませんか?」
ほたる「はい。今日は大丈夫でした。何事もなく一日が終わりそうです」
凛「何事もなく……」チラッ
卯月「終わりそう……」チラッ
千早「こんにちは。白菊ほたるさん、よね?」
春香「事情は分からないけど、千早ちゃんが悪いね……」ボソッ
響「うん…事情は分からないけど、千早のせいで何事なく終わらない……」ボソッ
ほたる「な、765プロのみなさん!?」
凛「実はね……」
ほたる「そ、そうなんですか?千早さんが、ニックネームを……」
真「なんか守ってあげたくなるね、この子」
雪歩「千早ちゃんから守ってあげて……」
真「力が足りない……」
千早「白菊さんの事情は知っているわ。言いにくいことだけれど…所属した事務所が何度か倒産したのね?」
ほたる「はい……」
伊織「だから、いつの間に調べたのよ……」
千早「ここは心配ないわ」
ほたる「え?」
千早「今日ここに来て、何人もの人たちと会ったわ。そして感じたの。みんな、強い、って。765プロに負けないくらいに」
春香「ほとんどの人がフラフラしながら帰って行ったけど……」ボソッ
千早「ここにいれば、あなたもきっと強くなる。なれる。だから、過去から逃げる必要はないわ。私にもよく分かるの。辛かった過去から逃げていたことがあるから……」
あずさ「千早ちゃん……」
ほたる「千早さん…ありがとうございます!」
千早「辛い過去さえ包みこんでしまえるような、強くて優しいそんなニックネームを…あなたに贈るわ」
ほたる「お、お願いします!」
千早「おとうさん」
ほたる「えっ!?」
真美「いままでいろんな人の『えっ!?』を聞いてきたけどさ……」ヒソヒソ
真「うん…今回のが一番切実な響きだね……」ヒソヒソ
ほたる「お、おとうさん?」
千早「おとうさん。広い背中」
春香「めっちゃか細いんだけど、ほたるちゃん……」
ほたる「あ、靴ヒモが切れました……」
卯月「窓の外にたくさんのカラスが……」
千早「なんくるないさー」
響「なんくるなくないさー……」
千早「ノーマル+、それと…えっと……」
凛「テンキュー……」
千早「そう、それ。二人とも、これからのおとうさんを見守っていてね」ニコッ
伊織「もう、なんでも、いいわ……」
卯月「ちひろさんに家まで送ってもらうようにお願いしてきました……」
凛「ありがと……」
春香「はぁ…なんだかんだであと1人だね」
千早「そうね。名残惜しい気もするけれど」
美希「あふぅ……」
真美「ホントにどこでも寝れるんだね、ミキミキ……」
あやめ「あやめ、帰還いたしました!」ガチャ
卯月「お、おかえりなさい」
あやめ「ニンニンっ♪」
真「あー、忍者かぁ……」
雪歩「聞くまでもなく忍者だね……」
あやめ「……!?」
春香「あはは…こんにちは……」
あやめ「……な、765プロのお歴々!?なぜこのような場所に!?」
卯月「えっと、実はですね……」
あやめ「なんと!?如月千早殿が!わ、わたくしにも付けて下さるのですか!?」
千早「ええ、もちろん」
あやめ「きょ、恐悦至極……っ!」
響「貴音と話が合いそうだね」
貴音「のーこめんと、です……」
千早「忍者…忍ぶ者……」
あやめ「はい!影となって助けることが忍の道!」
真「アイドルやってちゃ忍べないよね……」
千早「いえ、真。時代の変化に対応することも、とても大事だと思うわ。現代の忍者の依頼主は、やっぱり現代人なのだから」
あやめ「そ、その通りっ!」
千早「忍者…忍ぶ者…だけど、現代的に…新しく……」
亜美「さてさてー」
真美「最後に何が出てきますかなー」
千早「忍者.com」
あやめ「えっ!?」
伊織「いくらなんでも忍ぶ気無さすぎでしょ……」
雪歩「オンラインに進出しちゃったんだね……」
あやめ「ド、ドットコム?」
千早「忍者.com」
真「忍者って言っちゃってるしね……」
あやめ「だ、大丈夫なのでしょうか?」
千早「セキュリティは万全よ」
春香「そういう意味じゃないって思うな……」
あやめ「ま、前向きに善処致しますっ!」
卯月「政治家さんみたいなこと言ってますね……」
凛「善処する気ないときのセリフだよね、コレ……」
もやしちゃん「終わりましたー!」
ノーマル+「お、お疲れ様でした、みなさん」
プルプル姉さん「そちらこそ~」
凛太郎「スップン、やっぱ好きかも……」
琉球アニ丸「自分はお露ちゃんがけっこう……」
マミーポコ「ミキミキ起きてよー」
海アーミー「そろそろ帰るよー」
ねるねる寝るね「おにぎり…波ぁ……」
すってんリボン「あとでウチのプロデューサーさんがお詫びに来ると思うから……」
テンキュー「こっちのプロデューサーに伝えとくよ……」
月面着陸「ところで、こちらの食堂のラーメンは味噌味だと伺ったのですが」
白子ちゃん「みんなで食べて帰りましょう。えへへ」
ピンク嬢「今日は奢ってあげるわ。卯月と凛にもね」
千早「そうそう。私のことはやっぱりちぃちゃんと」
一同「おいっ!!!」
お し ま い
終わりですー
お付き合い感謝
私は肇Pです
さよーならー
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