ガヴリールドロップアウトの世界観が異なり、刑事ものになっております。
また、キャラ崩壊も少しあったり、キャラの口調が違う時もありますが、ご了承ください。
~舞天警察署 ある窓際部署~
ガヴリール「………」カタカタ
上司「お~い、天真!」
ガヴリール「なんすか? 今、忙しいんですけど」カタカタ
上司「仕事サボって上司の前で堂々とネトゲやってる奴が言う台詞か、それ!?」
上司「まったく、元警視庁の敏腕刑事が、この有様じゃ世も末だな…」
ガヴリール「それは昔の話ですよ」
上司「正確には昔じゃなくて、一ヶ月以上前だよ!?」
ガヴリール「そうっすねぇ~」カタカタ
上司「こらっ、またネトゲ始めるな!!」
上司「とにかくだ、お前に仕事がある!!」
ガヴリール「めんど……」
上司「面倒くさがるな!? やらないと、パソコン取り上げるぞ!!」
ガヴリール「チッ、分かりましたよ…やりゃあいいんですよね、やりゃあ!」
上司「はぁ~」ガクシ
ガヴリール「強姦殺人?」
上司「あぁ。被害者は全員女性、乱暴された後に殺されてる」
ガヴリール「ふぅ~ん。成る程」
上司「今月に入って二件、いずれも一人暮らしの女性が狙われてることまでは分かっている。それと…」
ガヴリール「それと…なんすか?」
上司「実は今回の強姦殺人…ここで起きる前、東京で連続して起きていたんだ」
ガヴリール「ほうほう…」
上司「それも手口がまったく一緒だから、同一犯の可能性が高いと判断されてな……今回、管轄外だが、特別捜査本部が設置する事が決まったんだ」
ガヴリール「マジですか…」
上司「あぁ。犯人が拠点を東京からここ静岡の浜松に変えた可能性もある。だからこその特別捜査本部だ」
上司「そして、今回は天真、お前が前居た警視庁から上司が一人、そして刑事が5~6人来る予定だ」
ガヴリール「そうすか…。(…………警視庁から刑事が5~6人という事はあいつも来るのか?)」
~そして~
上司(警視庁の)「…………」スタスタ
刑事たち「」ビシッ
ガヴリール(おいおい、敬礼とは…。まっ、上の立場の人間だから礼儀良くはするか…)
ヴィーネ「ガヴ……」
ガヴリール「おっ、ヴィーネ。」
ヴィーネ「久しぶりね…。どう、異動した警察署の環境は?」
ガヴリール「まぁまぁだな。それよりやっぱ、お前も加わるのか…捜査員に?」
ヴィーネ「えぇ。私も東京での強姦殺人の捜査に参加して、色々と聞き込みもしてたから」
ガヴリール「そうか…。」
~捜査会議後~
ガヴリール「まさか久しぶりにお前と組めるとはねぇ…」
ヴィーネ「そうね。浜松の舞天署って聞いた時は私も久しぶりにアンタと組めそうな予感がしてたのよ」
ガヴリール「合同捜査とはいえ、まさか警視庁に居た時の上司が私の顔を忘れていたとは驚きだ」
ヴィーネ「今、警視庁ではアンタの事がタブーになってるのよ。なにせ……」
~回想~
ガヴリール「私は市民の安全の為に努め、民間人の為に犯罪を減らしていけるよう頑張りたいと思います!!」ビシッ
ガヴリール「犯人逮捕です」
ガヴリール「犯人の潜伏先ですが、私はここが怪しいかと…」
ガヴリール「私が後を追います。貴方たちは、回り込んで下さい。挟み撃ちです!」
ヴィーネ「ガヴ、凄いじゃないの。警視総監賞だ、なんて!!」
ガヴリール「大した事はありませんよ。全ては市民の皆さんの為ですから」ニコリ
ヴィーネ『だけど…』
ガヴリール「あれ、これはなんですか?」
ヴィーネ「ネットゲームよ。ネトゲなんて呼ばれてて、若者の間で人気よ」
ガヴリール「これが……ですか?」カタカタ
~半日後~
ガヴリール「これは面白いですね…」カタカタ
~翌日~
ガヴリール「ふふふ、敵を撃破です♪」ニコリ
~一週間後~
ガヴリール「MPが足りなくなりました。仕方ありません……多少ですが、お金を注ぎ込みましょう」
~二週間後~
ガヴリール「あ~ぁ、今日は仕事だけど、イベントあるし、サボるか…」
~三週間後~
ガヴリール「……………」カタカタ
ガヴリール「あれ、今日仕事だったっけ? ………まっ、いっか」カタカタ
~ちょうど一ヶ月~
ガヴリール「……ふわぁ~」
ヴィーネ「ちょっとガヴッ!?」バタンッ
ガヴリール「おう、ヴィーネ」
ヴィーネ「おう、ヴィーネ…じゃないわよ!? アンタ、無断欠勤ばっかして上司がカンカンよ!!」
ガヴリール「どうでもいい…」
ヴィーネ「どうでもいい訳ないでしょ!? ガヴ、アンタは市民の皆様の安全、そして犯罪を減らす為に頑張る検挙率トップの敏腕刑事でしょ!!?」
ガヴリール「市民、犯罪、安全??? ハッ、そんなもんどうにでもなれだよ!!」
ヴィーネ「ガヴ………」
~回想終了~
ガヴリール「……………」
ヴィーネ「おかげであの後、アンタは無断欠勤と勤務態度の悪さから免職処分にされそうになったけど、そこを私、それとラフィが頭を下げて口添えして…」
ヴィーネ「で、アンタは結局、舞天署に異動…。そして、今では敏腕刑事として知られたアンタは警視庁の汚点としてタブーの存在となった。」
ヴィーネ「ネトゲにハマって堕落したガヴもガヴだけど、最初にネトゲを紹介し、尚且つ止めなかった私にも責任があるしね。」
ガヴリール「あの時は悪かったな、ヴィーネ」
ヴィーネ「いいわよ、もう。それより、こっちではちゃんと真面目にやってるでしょうね?」
ガヴリール「えっ、あっ……まぁまぁかな?」
ヴィーネ「なによそれ…。さてはまたネトゲをやりまくってるんでしょ?」
ガヴリール「あはは……」
ガヴリール「あ、それよりラフィ…あいつは今、何してんだ?」
ヴィーネ「連絡取ってないの?」
ガヴリール「私もネトゲに夢中になって携帯は見てないが、時折見ても着信やメールもないし。」
ガヴリール「まっ、私の方からはラフィに電話もメールもしないけどな」
ヴィーネ「はぁー。ラフィは、おとりや潜入捜査官として活動してるわよ」
ガヴリール「なにぃ、おとりに潜入捜査官だとぉっ!? 確か、あいつは普通に刑事のはずじゃ…」
ヴィーネ「アンタが異動してすぐ、抜擢されたの。ラフィって、頭の回転も速いし、真面目で、行動も素早くて手際も良いから、そこを認められてね…」
ガヴリール「成る程な…。あいつは、あいつなりに頑張ってる訳か」
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