旅を続けるサトシ達は考古学が発達しているブロックシティに来ていた。
ユリーカ「うわー!化石でいっぱいな街だねお兄ちゃん!」
シトロン「そうだなユリーカ!...神秘を感じる街だなぁ」
サトシ「なぁ、博物館に行こうぜ!特別展示物が来ているらしいんだ」
セレナ「面白そうね!行きましょう!」
ユリーカ「...お兄ちゃん!わたし、博物館じゃなくてポケモンセンターに行きたい!」
シトロン「仕方ないな...」
ユリーカ「2人だけで楽しんで来てね!」
セレナ「ユリーカ...(ありがとう...ユリーカ)」
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サトシとセレナを見送りシトロンはユリーカを見て疑問に思った事を訪ねる。
シトロン「良かったのかい?ユリーカ?博物館に行かなくて?」
ユリーカ「博物館は明日でも行けるでしょ?セレナとサトシを2人きりにしてあげたかったの」
ピカチュウ「ピカ...!ピカ...!!」
シトロン「へぇ~気が効くんだなユリーカは」
ユリーカ「でしょ?」
シトロン「なら2人が帰るまで僕たちはレストランで美味しいものでも食べようか?」
ユリーカ「うん!」
ピカチュウ「ピカピ...ピカチュ...!」
~博物館~
サトシ「すげ~...フライゴンの化石って迫力あるな」
セレナ「そ、そうね!(化石の事は分かんないけどサトシと2人きりで幸せ)」
サトシ「次は古代の人間の化石見に行こうぜ」
セレナ「う、うん...///」
古代の男性の化石が展示ケースに収められてるフロアに行くと人気がないのかサトシ達以外、客は誰も居なかった。
サトシ「なんだか不思議な感じだな...この化石」
セレナ「そう...かな?よく分からないけどサトシが言うならそうよね!」
サトシ「...化石の良さが分かってないだろセレナ」
セレナ「そ、そんなこと...」
サトシ「はぁ...お前にはガッカリだ」
セレナ「サトシは...サトシはそんなこと言わない!!そもそも化石なんてサトシに似合わない!!」
サトシ「...勝手に俺を決めるな!」
そう言い放ちサトシにその場から立ち去ってしまう。残されたセレナはさっきまでサトシが見ていた化石を睨みつける。
セレナ「そもそも...こんなものが展示されてるからサトシは私から離れた!こんな...こんなもの!」
セレナは化石の入った展示ケースを蹴りつける。...ふと化石に目が止まりセレナは驚き尻餅をついてしまう。
展示ケースに入った化石が糸目の青年に変わっていたからだ。セレナはこの青年がタケシだとは知らない。
ケースの中に入ったままタケシはセレナを見下ろし淡々と話し始める。
タケシ「貴様は...化石を冒涜した...よって...裁きを受けてもらう...」
セレナ「いやぁあああああああああ」
~博物館 前~
サトシ「セレナ...さっきはごめん」
セレナ「いいの。私も悪かったんだから」
サトシ「セレナ?なんか変わった?」
セレナ「ううん!変わってないよ!これが本当の私なの!」
サトシ「本当のセレナ...(あれ...セレナってこんなに可愛かったか...?)」
セレナ「どうしたの?早くポケモンセンターに帰ろ?」
サトシ「あ、あぁ!」
セレナ「でもその前にポケモン達のご飯も買わないとね」
サトシ「そ、そうだな!」
~次の日~
シトロン「本当に性格変わりましたねセレナ...」
セレナ「またそれ?」
ユリーカ「なんか別人みたい!」
セレナ「新しい夢を見つけたからかな?」
シトロン「新しい夢?」
セレナ「うん!サトシがポケモンマスターになれるようにサポートすること...これでもブリーダーだからね」
サトシ「セレナ///」
セレナ「ずっと...ずっと...一緒にいようねサトシ」
サトシ「うん///」
~博物館~
ダイゴ「あれ?この化石って女性だったかな?」
デント「なんて美しい...まるで泣いているみたいな表情...泣けてくる...」シクシク
アイリス「もう...涙拭いてあげる」
デント「ありがとうハニー...」シクシク
タケシの大魔術により化石にされてしまったセレナは助けを求めようと声を出そうとした。だが声を発する事は出来ない。セレナは永遠に化石として博物館に展示される運命なのだ。
セレナ(助けて...私は化石じゃない...あの糸目に体を奪われたの...助けて...)
~END~
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