怪獣島


ゴジラ「おい！アンギラス」　

アンギラス「なんだい？」

ゴジラ「こないだの映画、どうだった？」

アンギラス「あー、アレね。怪獣惑星ね」

ゴジラ「俺の活躍、最高だったろ？　やっぱ俺様はアニメでも映えるなぁ！！　ワッハッハッハ!！」

アンギラス「まー、映画としてはまあまあじゃない？」

ゴジラ「あんだよその微妙な感想はー？」

アンギラス「んー……」

ゴジラ「俺様大活躍だったろ！？　人類文明崩壊させてただろ！？　シリーズ一巨大だっただろ！？」

アンギラス「うーん、言っちゃ悪いけど、いろいろ言いたいことあるなー」

ゴジラ「あん？」

アンギラス「まずねー、しょっぱなからぼくとラドンの扱いがひどいよ」

ゴジラ「う……」

アンギラス「まあぼくは扱い悪いの慣れてるからいいよ？　でもラドンって次のハリウッド映画の主役の一人じゃない？　あの扱いはちょっとひどいと思うなー。さすがにちょっと落ち込んでたよあいつ」

ゴジラ「す、すまん……」

アンギラス「いや、きみが謝ってもしょうがないからね」

ゴジラ「む、むう……」

アンギラス「あと、惑星間航行できる技術があるのに、何で月とか火星とかに移住して資源だけ地球からぶんどって暮らすプランを、だ～れも思いつかなかったの？」

ゴジラ「む、むむむ……」

アンギラス「エクシフとかゲマトリア演算とかすごいのがあって、地球人宇宙人がたくさん集まってたよね？　なんで、そんな単純なことを実現できなかったの？」

ゴジラ「……」

アンギラス「一応映画でそのこと言ってる登場人物いたけど、なんで最初からそうしなかったのかとツッコミたくなったよ」

ゴジラ「た、たぶん火星にはパンドラボックスがあったからで、月はルナチクスがいたからだろ……」

アンギラス「へー。ヤプールや石動惣一って時空を超えられるんだー。すごいねー（棒）」

ゴジラ「う、うう……」

アンギラス「……」

アンギラス「まあ目に付いた悪いとこは、大体そんなとこかな」

ゴジラ「へっ？」


アンギラス「でっかいきみが大暴れするところは、やっぱり派手でよかったよ」

ゴジラ「だろ！？　やっぱ俺はかっこいいだろ！？」

アンギラス「くやしいけど、あの辺は貫禄があって驚いたなー」　

ゴジラ「ワッハッハッハ！　そりゃああ俺は怪獣王だからなあああ！！」ﾄﾞﾔﾄﾞﾔ

アンギラス「しっぽひと振りで人間側を壊滅に追い込むところはすごかったな」

ゴジラ「だろだろ？　俺は怪獣王だから人間なんかに負けやしねえんだ！　ダーハッハッハッハ！」

アンギラス（ちょっと褒めたらこれだし……）



アンギラス「それでさー頼みがあるんだけどー」

ゴジラ「なんだよ言ってみ？　俺たち友達だろ？　なんでも言えよ」

アンギラス「じゃあ言うよ」



アンギラス「ぼくも映画であばれたい。っていうかあばれさせろ」

ゴジラ「」

ゴジラ「……う、うーん……。そればっかりは俺じゃなくて東宝の偉い人が決めることだからぁ……」

アンギラス「もっと言うと、ぼくとバラゴンとバランが出る映画つくってほしい」

ゴジラ「お、お前まだあの時のこと……」

アンギラス「そりゃそうだよ。っていうかぼくよりバランが不憫でね……」

ゴジラ「あいつか……」

アンギラス「きみ、こないだバランがなんて言ってたか知ってる？」

ゴジラ「し、しらんがな」

アンギラス「あいつねー、『小説で数十年ぶりの出番……。私、感無量であります……！』って……」

ゴジラ「……」

アンギラス「カマキラスとダガーラとドゴラとオルガが、すごい申し訳なさそうな顔してて見てられなかったよ。というか、ぼくもちょっと居心地悪かったよ……」

ゴジラ「と言ってもな……」

アンギラス「とりあえず、なんとかしてやって。できればグリホンとかマグマとかも」

ゴジラ「善処する」

アンギラス「今以上にね」

ゴジラ「お、おう……」

プロジェクトメカゴジラ読んでないだろ
火星ぐらいだとゴジラの前じゃ無意味だぞ

アンギラス「まあ、そのバランも、最近はがんばっててさ」

ゴジラ「マジか」

アンギラス「今度『ランペイジ 巨獣大乱闘』って映画が出てるんだけど、後輩の怪獣くんに指導してたんだって」

ゴジラ「おお！　そりゃ楽しみだなぁ！」

アンギラス「今度僕とバラゴンとバランで映画見に行くんだ」

ゴジラ「ほほう！　俺もその映画の怪獣といつか殴り合うかもしれんから、後でこっそり見とくか」

アンギラス「マメだね」

ゴジラ「まあな」

ゴジラ「……で、次の決戦機動増殖都市も見に行ってくれんのか？」

アンギラス「当たり前だろ？　友達なんだから」

ゴジラ「アンギラス……お前ってヤツぁよぉ……」ｸﾞｽﾞ

アンギラス「きみ、年取ったせいか涙脆くなってない？」

ゴジラ「お、おう……。どうも年取るといかんな」ｸﾞｽﾞ

アンギラス｢ったく、泣くのはジュニア死んだ時と新堂会長に熱線吐く時だけにしときなよ」

ゴジラ「お、おう……」

アンギラス（というか見に行かないとメカゴジラにも失礼だからね）


アンギラス「そういうわけで、今から東京行って映画見てくるね」

ゴジラ「おう。気をつけてな」

ゴジラ「……ちょっと待て、景気づけに恒例のアレやろうぜ」

アンギラス「いいね」

ゴジラ「いくぜぇぇぇ！」




ゴジラ「おい、アンギラス！」

アンギラス「なんだい？」

ゴジラ「すぐていさつにゆけ（決戦機動増殖都市の）」

アンギラス「ＯＫ！」

ゴジラ「いそげよ！」

アンギラス「ＯＫ！」


おしまい

おしまい


というわけでみんなで決戦機動増殖都市を見に行きましょう


ランペイジ巨獣大乱闘も


メカゴジラ「レディ・プレイヤー・１モヨロシクネッ！！」