曜「はあ・・はあ・・やっといえた・・!!」
梨子「やっと・・自分の気持ちに素直になれたね」
曜「梨子ちゃんなんか大っ嫌いだよ!!後からやってきたクセに私と千歌ちゃんの間にずかずか入ってきて!!ずっと大っ嫌いだったんだよ!!」
梨子「ふふ♪気が合うわね・・私も曜ちゃんのこと邪魔だと思ってたのよ?」
梨子「千歌ちゃんと仲良くしていこうと思ったらあなたみたいな嫉妬深い人が近くにいて、正直うっとおしかったのよ」
曜「へへ、お互い様だったんだね!」
梨子「ええ・・」にこにこ
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千歌(どうしよう・・とんでもない修羅場に巻き込まれてしまったぞ・・)
千歌「ふ、2人とも待ってよ!!なに?なになに?突然どうしたの!?どうして突然ケンカをおっぱじめっちゃってるの!?」
梨子「あらいたの?千歌ちゃん」
曜「ごめんね?気付かなかったよ、今梨子ちゃんと大事な話をしているからどこかに行っててくれるかな?」
千歌「行けないよ!?曜ちゃんがいきなりだーーーい嫌いとか言い出して、梨子ちゃんがふふ♪私もよとか言い出したんだよ!?無理だよ!!
どこに行けっていうのさ!!」
曜「それで話を戻すけどね桜内さん」
梨子「あらなにかしら渡辺さん」
千歌(無視された・・それに桜内さんに渡辺さんって・・)
曜「沼津の高校では私にはもう近づかないでくれないかな?aquorsも解散になるだろうしいいよね」
梨子「ええ、かまわないわよ・・正直あなたみたいなめんどくさい人が離れてくれてせいせいするわ」
曜「それじゃあ、行こうか千歌ちゃん」千歌の右手グイ
千歌「え?」
梨子「あら何言ってるの?千歌ちゃんは私と一緒に来るのよ?」千歌の左手グイ
千歌「ち、ちょっと・・!!」
曜・梨子「・・・・・・・・・・・・・・・・」無言で見つめあっている
曜・梨子「千歌ちゃんから手を離しなさいよ!!」グイーーーーーー!!!
千歌「いだだだだだだだ!!!????」
曜「離してよ!!千歌ちゃんは私と一緒に沼津で高校生活を楽しく過ごすんだから!!」
梨子「あなたが離しなさいよ!!私から離れたいんでしょ!?だったら千歌ちゃんを置いてどこへなりとも消えなさい!!」
曜「はーーーなーーーーせーーー!!」ぐいぐい
梨子「いーーーやーーーーよーーー!!!」ぐいぐい
千歌「いだだだだだだだ!!腕が千切れちゃうよーー!!!」
梨子「ほら、千歌ちゃんが痛がっているわよ?幼馴染なんだから手を離してあげなくちゃ!!」
曜「大切な幼馴染が奪われようとしているんだよ!?たとえ千歌ちゃんの腕が千切れても私はこの手を離さない!!」
千歌「!?」ぞっ
梨子「だったら私だって同じ気持ちよ!!あんたなんかに千歌ちゃんを渡してたまるものですか!!千歌ちゃんの腕が千切れても私だってこの手を絶対に離さない!!」
千歌「ひえ・・」
曜「千歌ちゃんを離せ~~!!!そして東京へでもどこへでも消えてしまえ~~!!」グイグイ
梨子「絶対離さないわよ!!あんたこそさっさと海の中へ帰りなさい!!」グイグイ
千歌「いたたたた!!この・・・いい加減に・・・しろーーーーーー!!!!!!!」
曜「わあ!!」
梨子「きゃあ!!千歌ちゃん!?」
千歌「2人ともさっきからひどすぎるよ!!どうしてもっとお互いの事を尊重しあえないの!?」
曜「だって・・」
梨子「先に喧嘩を売ってきたのは曜ちゃんよ?」
千歌「とにかくいったん話を整理するよ!!2人とも部室まで一緒に来てもらうよ!!」
曜「え~?」
梨子「他のメンバーを巻き込むのはどうかと思うわよ?」
千歌「いいから!!とにかく部室まで来てもらうよ!!」
部室
果南「ふーん・・それが私たちを部室に呼び出した理由ってわけか・・」
ダイヤ「廃校だというのに・・また面倒な騒ぎを・・」
曜「面倒ですって?」ジロ
ダイヤ「え・・え、え?よ、曜さん?」
梨子「これは私と曜ちゃんと千歌ちゃんの3人の話なんです・・関係ない人たちは口を挟まないでください」ぎろり
鞠莉「関係ないなんて言わせないわよ?私たちは一心同体の仲間よ・・仲間同士のいざこざはみんなで解決する・・違う?」
果南「そうだね、千歌には3年生の問題を解決してもらったし今度は私たちが千歌達の問題の解決を手伝う番だよ」
花丸「そうずら!一人の問題はみんなの問題ずら・・関係ないなんて水臭いことは言わせないずら」
ルビィ「ル・・ルビィも・・曜ちゃんと梨子ちゃんには仲良くしてもらいたいな・・・」
梨子「仲良くしていたじゃない?本当は千歌ちゃんとだけ一緒にいたいのに、一緒にいる曜ちゃんにも今まで当たり障りのないことを言って無難で良好な関係を表向きは築けてきたと思うわよ?」
梨子「千歌ちゃんにはさっきも言ったけど、私に大っ嫌いって言って最初に喧嘩をふっかけてきたのは曜ちゃんじゃない・・曜ちゃんが私との関係を壊したのよ?」
曜「浦の星も廃校になってaquorsも解散になる・・だったらもう嫌いな人と一緒にいる理由はないかなって思ってさ 沼津の高校では千歌ちゃんと楽しく過ごしたいと思ってそのために梨子ちゃんとは決別したかったんだ」
梨子「自分勝手な理屈ね・・それだったら私だって言わせてもらうけれど・・私だって浦の星が廃校になってaquorsが解散になる以上、もう曜ちゃんと一緒にいる理由はないわよ?曜ちゃんだけが私から離れていくのは全然かまわないけれど、千歌ちゃんは別」
梨子「千歌ちゃん」
千歌「へ?な、なにかな梨子ちゃん・・」
梨子「千歌ちゃんは東京から転校してきた私を真っ先に受け入れてくれてれた・・ピアノで挫折した私を励ましてくれて背中を押してくれたこととっても感謝してる・・・1年くらいの短い時間だったけれどあなたのおかげでとっても濃い時間を過ごすことができたわ」
梨子「私はできればずっとあなたと一緒にいたい・・あなたの側にいるのはとっても楽しい・・だからこれからも私と仲良くしてくれる?」
千歌「り・・梨子ちゃん・・もちろんだよ・・えへへ・・ちょっと照れるな」
梨子「私も」
千歌・梨子「えへへへ」
曜「はいはいそこまでそこまで~」間に割り込み
千歌「よ、曜ちゃん!?」
梨子「チッ」
ルビィ(梨子ちゃん怖いよ・・)
曜「幼馴染の千歌ちゃんは絶対に渡さないよ!1年間?短い短い・・こっちはね梨子ちゃんとは違って年季が違うんだよ年季が!!」
曜「私は千歌ちゃんのことならなんだって知っている!!子供の頃からずっと一緒だったんだもん!ぽっとでの梨子ちゃんなんかに取られてたまるか!!」
曜「千歌ちゃん!!」壁ドン
千歌「は、はい!!」
梨子(くっ千歌ちゃんを取り合う敵とはいえ見事な壁ドンだわ・・やっぱりあなどれないわね曜ちゃんは)
曜「私と梨子ちゃんどっちが大切なの・・・?ハッキリして!!」
千歌「う・・・ああう・・・」
梨子「ふふ・・そんなの私に決まっているじゃない・・」
曜「今は千歌ちゃんに聞いてるの!梨子ちゃんは黙ってて!!」
梨子「チッ・・・」ギロッ
千歌「う・・・うう・・そんなの・・選べるわけないじゃん・・」
千歌「どっちも大切だよ・・曜ちゃんも梨子ちゃんも私にとってはかけがえのない友達だもん・・どっちが大切なんて選べるわけないよ」
曜「そんな中途半端で日和見な意見は通らないよ」
梨子「そうね、千歌ちゃんにハッキリ言ってもらって白黒つけましょう・・・・さあ、千歌ちゃん・・私と曜ちゃんどっちを取るの?」
千歌「あううう・・」
鞠莉「こーら!!2人ともいいかげんにしなさい!!」ぺシッ
曜「イデッ」
梨子「アイタッ!・・なにするの鞠莉ちゃん!!」
果南「そんなこと言われても千歌は困るだけだって」
花丸「2人とも気持ちに折り合いをつけて仲良くするずら」
曜「イヤだ!梨子ちゃんなんか大嫌い!!」
梨子「こんなめんどくさい子はこっちだってお断りよ!!」
千歌「もう!どっちか片方を取って、どっちか片方を切るくらいなら私は2人とも絶交するよ!!」
曜・梨子「え?」
曜「な、なんでそんなこと言うの千歌ちゃん!!」
梨子「そ、そうよ!!ついさっきずっと友達でいようって確かめ合ったばかりじゃない!!」
曜「やだやだ!!千歌ちゃんに嫌われるくらいなら・・千歌ちゃんを殺して私も一緒に死ぬーーー (。>0<。) 」じたばた
千歌「ひい」
善子「なんで今日の曜はこんなにもめんどくさいのよ・・」
鞠莉「学校の廃校が間近になってちかっちを好きって気持ちがシャイ二ー!!しちゃったのよ!!」
ルビィ「廃校あんまり関係ないんじゃ・・・」
ダイヤ「むむ・・この問題の解決方法を考えたのですが・・」
果南「おおさすがダイヤ!!それで・・どうするの?」
ダイヤ「めんどくさいから放置でよいのではないでしょうか?」
果南「ダイヤ!?」
鞠莉「ファッツ!!??」
千歌「ひ、ひどいよダイヤさん!!私なんかどうなったっていいって言うの!?曜ちゃんと梨子ちゃんに腕をもぎ取られちゃってもいいっていうの!?」
ダイヤ「あーもうわずらわしい!!それ以上ガタガタ抜かすと3人まとめて黒澤家の地下牢へぶちこんでしまいますわよ!?」
8人「え?」
ダイヤ「ん?どうしましたの?みなさん固まってしまって・・」
ルビィ「お・・おねえちゃ・・ウチに地下牢なんて物があるの!?」
ダイヤ「ええ、ありますわよ・・いわゆる水牢という物でして、江戸時代くらいのご先祖様が使ってたもので、罪人を水攻めして拷問していたという逸話が・・」
ルビィ「ピギャーーーーーーー!!!!!!」
ダイヤ「・・・・・・・そんなわけないでしょう・・冗談ですわよ・・真に受けないでくださいませ・・」
曜「な・・なんだ・・冗談か・・」
梨子「私達水攻めされるのかと思いました・・」ほっ
鞠莉「もう!ダイヤはウソか本当か見分けるのが難しいウソをつくんだからタチが悪いわ!!」
ダイヤ「本気で信じられるとちょっとショックですわ・・」
善子「・・・・・・」わくわく
ダイヤ「ん?どうしましたの?善子さん・・なぜそんなワクワクした眼差しで私を見つめていますの?」
善子「今日帰りにダイヤさんの家によってもいいかしら?」
ダイヤ「だから今のは冗談だっていったじゃありませんの!!」
善子「水牢はなくても・・ダイヤさんちなら邪悪なアイテムがあるかもしれないし・・」
ダイヤ「ありませんわよ!!」
善子「あるでしょ!?禁じられた開かずの間とか・・干からびたミイラとか!」
ダイヤ「だーもううっとおしい!!」
ダイヤ「とにかくさっさと仲直りしないと本当にどこかにぶち込みますわよ!?」
善子「やっぱりなにかあるんだ!!」
ダイヤ「ありませんわ!!」
果南「さあさあ、曜も梨子も仲直りして?じゃないとダイヤに閉じ込められちゃうよ?」
曜「ごめん、梨子ちゃん・・」ボソッ
梨子「私も・・言い過ぎたわ」ボソッ
花丸「仲直りの握手するずら!」
曜「沼津の高校に行ってもこれまで通り仲良くしてください・・」ギリギリ
梨子「うん!私たちは親友よ!!」ギリギリ
千歌(お互いの腕を握りつぶしてやるといいたいくらいの力で握手してる・・)
ダイヤ「さあ、問題も解決したみたいですし、帰りましょうか」
善子「じゃ、帰りましょうか!ダイヤさん!」
ダイヤ「・・・・どうして私があなたと一緒に帰るんですの?あなたの家は沼津でしょう・・」
善子「私今日はダイヤさんちに泊まる!!」
ダイヤ「泊めませんわよ!?」
善子「ダイヤさんちを探検させてください!!」
ダイヤ「イヤですわ!!」
善子「ダーイーヤー!!」
ダイヤ「ウチにはなにもありませんわよーーー!!」タタタタ
善子「待ってよ~!!」タタタタ
ダイヤ「しつこいですわ~~!!!」
果南「あらら・・2人ともどっか行っちゃった・・」
鞠莉「アホはほっといて私たちも帰りましょ♪」
曜「・・・・・・・」
梨子「・・・・・・・・」
千歌「ささ、2人とも帰ろう帰ろう!!」
曜「そうだね・・帰ろうか」
梨子「帰りましょう・・」
千歌「カエルが泣くからか~えろ~♪あはははは」
千歌(ふ~よかった・・なんとか丸く収まったね・・)
千歌の旅館の前
千歌「それじゃあ!またね~!!」
千歌はそう言って旅館の中へと入って行った
梨子「話があるんだけど・・」
曜「なに?千歌ちゃんちの家の前だからケンカはもうやめよう」
梨子「うちに・・こない?」
曜「え?」
梨子「ひどい事言っちゃったおわびに・・私の部屋から撮った千歌ちゃんの写真・・何枚かあげるわ・・」
曜「え・・・?いいの・・?」
梨子「ええ・・仲直り・・しましょう・・」
梨子の部屋
梨子「これが千歌ちゃんの写真よ」
曜「うわすごい!どうやって撮ったのこれ!?」
梨子「窓から身を乗り出して・・パシャッと」
曜「この千歌ちゃんの寝顔は?ものすごいドアップだけど・・」
梨子「このロープを千歌ちゃんの部屋と私の部屋をつないで・・千歌ちゃんの部屋に忍び込んだの・・」
曜「・・・・・私梨子ちゃんのこと誤解してた・・梨子ちゃん・・私と友達になってください」
梨子「こちらこそ!曜ちゃん!私と友達になって!!」
曜「いいもの見せてくれたお礼に明日は私の千歌ちゃんコレクションをみせてあげるよ!梨子ちゃんが気に入ったものがあったらいくつかあげる!!」
梨子「うん!!」
次の日
千歌「・・・・・・・・・・」
曜「これがね、千歌ちゃんが中学校で使ってた縦笛!これが千歌ちゃんが小学校の頃被ってた紅白帽子!洗濯してないから千歌ちゃんの汗がたっぷり染みこんでいるよ!!」
梨子「すごいすごい!この紅白帽子なにと交換してくれる?」
曜「梨子ちゃんが撮った千歌ちゃんの寝顔のドアップの写真一枚頂戴!」
梨子「一枚だけじゃ悪いから、他の写真もセットで何枚かあげるわよ・・」
曜「え?いいの?それじゃあ・・」
千歌「私ね?曜ちゃんと梨子ちゃんのことだーーーーーーい嫌い!!!」
黒澤家
善子「はーあ・・がっくり・・水牢はおろか・・本当に暗黒アイテムの一つもないじゃない・・」
ダイヤ「だから言ったじゃありませんの・・ウチにはそんなモノはないって・・」
善子「はーあ・・がっくし・・」
ダイヤ「お茶でも入れてきますわ・・」
善子(あ~あ・・なんかどーでもよくなってきちゃった・・帰ろっかな~~ ん?なにこのノート・・)
善子「津島善子・・妹化計画?な・・なによこれ・・・?」
津島善子 命名 黒澤サファイア
何らかの口実で善子さんをウチにおびき出し、睡眠薬入りのお茶を飲ませる
地下の牢屋に監禁し、私をお姉さまと呼ぶまで解放しない
完全に妹として洗脳した後
ルビィの前でサファイアをかわいがってルビィを嫉妬させる
最終的にはルビィのお姉ちゃんは私だもんと嫉妬させ
ルビィとサファイアの二人の間で板挟みになりたい
善子「・・・・・・」
逃げなければ・・私の第6感が警報を鳴らし、この部屋から脱出しようと立ち上がったその時
私の背後からダイヤの声が・・・・
ダイヤ「善子さん・・お茶の準備ができましたわよ」
おわり
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