【ミリマスSS】ミリP「嫁モードの杏奈?」 (33)

【P自宅】



ミリP(以下P)「ただいまー」



杏奈「あ…おかえりなさい……」



P「ただいま杏奈」



杏奈「お仕事お疲れ様……ご飯、もうちょっとでできるから……待ってて?」



杏奈「それと、スーツ貸して?あなた……いっつも、脱ぎっぱなしにしちゃうから……シワになっちゃうもん…」



P「お、おう……悪いな」



杏奈「んと……それから、お洗濯したシャツとか……アイロンかけて……しまっておいたよ」



P「あ、ありがとう。わざわざすまん」



杏奈「ううん……えっと、ご飯の前に……お風呂入る?」



P「い、いや、先にご飯食べるよ」



杏奈「ん……わかった……それじゃあ、ちゃんと手洗って待ってて…?」



P「はーい」



杏奈「ふふ……もうっ、子供みたい……」クスクス


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P「……ぐはっ」



杏奈「ん……どうしたの?」



P「い、いや、なんでもないよ。手洗ってくる」



P(くっ、まさか杏奈が大人びた表情をするなんて……思わずキュンときたぞキュンと!)



昨日の出来事


【病院】


P「あっ、音無さん!」



小鳥「プロデューサーさん、来てくれたんですね」



P「はい!えっと、それで、杏奈の容態は!?何かが上から降ってきてそれが頭に直撃したって聞きましたけど」



小鳥「ええ、通常より重いゴーレム茜ちゃん人形が、歩いていた杏奈ちゃんの頭上に直撃して気絶。そのままこちらの病院へ搬送されたんです」



小鳥「幸い命に別状はなく、意識も先程回復したんですけど……」



P「けど?」



小鳥「まぁ、これは実際に見てもらった方が早いですね」

P「わ、わかりました。病室はここですね?」



コンコン



P「杏奈?俺だ、入るぞ?」



ガラッ



杏奈「……」ボ-ッ



P「おお、杏奈。起きてたか、どうだ気分は?痛む所とかないか?」



杏奈「ん……あなた…来てくれたの…?」ニコッ



P「……あ、あなた?」



杏奈「何か……変、だった…?」



P「えっ、いや、いつもはプロデューサーさんって呼ぶじゃん?それなのに、あなたって……」



杏奈「ふ、ふふふっ……変なあなた、プロデューサーさんなんて……杏奈がアイドルの時の呼び方じゃない……?」クスクス



P「いや、杏奈は今現在もバリバリのアイドルだろ?」



杏奈「もう……しっかりして?杏奈は、アイドルはもう……引退したでしょ…?」



P「へ?」



杏奈「引退して……今は……あなたの奥さん……」

杏奈「ねっ……旦那さま……?」



P「ふぁっ!?」



杏奈「どうしたの……?すごい顔してたけど……」



P「い、いやっ!そりゃそんな事言われたら」



P(な、なんだ!?この杏奈のいつもと違う雰囲気は、大人の余裕というか……ほ、本当に杏奈か?)



P(というか嫁!?そして俺の事旦那さまって、一体全体何がどうなってるんだぜ!?)



杏奈「それより……お仕事忙しいのに……わざわざ来てくれなくても……」



P「あ……い、いやっ、何言ってるんだ!杏奈が病院に運ばれたっていうのに、仕事なんてしてられるわけないだろ?」



杏奈「あなた……も、もう……いつまでたっても……心配性なんだから……///」



杏奈「ね……ちょっと……こっち、きて…?」



P「え?お、おう」



杏奈「んぅ……あなた……来てくれてありがと♪」ギュッ



P「わっ、ちょっ!?杏奈!?急にだ、抱きつくとか……」



杏奈「ふふっ、いいでしょ……?それに、こうしてあなたに甘えるのが……何よりのお薬なんだから……ねっ?」ニコッ



P(か、かわいい……)クラッ



小鳥「プロデューサーさんちょっと」チョイチョイ



P「あっ!?えっ、えっと、何か飲み物買ってくるよ。杏奈はゆっくりしてな?」

杏奈「ん……わかった……ありがと…」



ガラッ



P「お、おとっ、おとっと、おっとととっ、音無さん!」アタフタ



小鳥「はぁ、落ち着いてくださいプロデューサーさん」



P「はぁ、はぁ……あれってどういう事なんです?俺、杏奈にからかわれたんでしょうか?」



小鳥「いえ、杏奈ちゃん自体はマジです。本当にプロデューサーさんのお嫁さんだと思ってます」



P「えっ?いったい、どういう事ですか?」



小鳥「お医者さんが言ってたんですけど、今杏奈ちゃんは記憶が非常にカオスな状態になっているそうなんです」



P「き、記憶がカオス?」



小鳥「さっき杏奈ちゃんに自分の年齢を聞いたら、23歳と答えたんですよ」



P「23歳!?いや、杏奈は14歳のはずですが」



小鳥「それが記憶がカオスになってるという事です……あっ、ちょうどお医者様がいらっしゃいましたね!」



偉い医者「ふぅ、私が偉い医者です。私から説明しましょう」



P「自分から偉いをつけていくのか……」(困惑)



説明中



P「つ、つまり、杏奈は自分の事を23歳だと思っていて、更に俺と結婚していると思いこんでいるわけですね?」



偉い医者「はい。見た目は幼いですが、中身は23歳の女性という事ですな。ちなみに今までの記憶を訪ねたところ、あまりはっきりとしないようで」

P「記憶が抜けていると?」



偉い医者「はい。杏奈さんの中ではっきりしている事は、今の自分は23歳でアイドルを引退して、そのままプロデューサーと結婚。今はアツアツの新婚生活真っ最中という事で」



P「なんてこった、学校や仕事に支障は……やっぱありますよね」



偉い医者「ええ、今の状態でお仕事や学校へ行かせても、記憶が混乱して余計に杏奈さんを追い詰めてしまうだけでしょう」



P「じゃあ、どうすれば良いんですか先生!」



偉い医者「それは……ああ、少し待ってください。ミリシタのスタミナが溢れそうなので、ちょっと消費してからお話します」



P「おいこら」



偉い医者「なに、簡単な話ですよ。杏奈さんが混乱しないように、杏奈さんの思う生活をさせてあげればいいのです」



P「というと?」



偉い医者「貴方と結婚していると思いこんでいるのですから、実際に結婚生活を送るしかないでしょう?」



P「は、はぁ!?」



そして現在


【P自宅】


P(という事で、記憶が戻るまで杏奈と一緒に暮らす事になった。あの変な医者の話では、一週間ほどで回復する見込みだとか……)



P(はぁ、にしても胃が痛い。早く元の杏奈に戻ってくれないかなぁ)



杏奈「お料理……出来たよ……?」



P「ああ、ありがとう杏奈。おおっ!?こ、これは……」

P(な、なんだこの美味しそうな料理の品々は!?なんかどれも手が込んでるというか)



杏奈「どうしたの……?もしかして、嫌いな物とか入ってた…?」



P「いや、めちゃくちゃ美味しそうだなと思って、これ杏奈が全部作ったんだよな?」



杏奈「そうだけど……でも…別に、いつもこんな感じだよ……?なんでそんなに、驚くの……?」



P「あー、いや、てっきり杏奈の事だから、レンジでチンのお手軽な料理が出てくるかと思って」



杏奈「も、もうっ……いつの話してるの?……それ、付き合う前の話……だもん」



P「そ、そうだっけ?あ、あっはっは……」



杏奈「むぅ……そんなイジワルする人には………お料理食べさせてあげない……」プイッ



P「あっ、いやっ、ごめん杏奈!つい、ふざけちゃっただけなんだよ」



杏奈「つーん……」



P「杏奈の料理があまりにも美味しそうで、テンション上がっちゃった結果というか」



杏奈「つーん、つーん……」



P「杏奈様!どうか、どうかご機嫌をお直しくださいませ!この通り!」



杏奈「……ふ、ふふっ、もう……杏奈様だなんて……また変な事言って……」クスクス



杏奈「ほら……早く食べよ?……あなたが変な事言ってる間に冷めちゃう……」

P「あ、ああ…そうだな」



P(ううむ、調子狂うなぁ。見た目は今までの杏奈なんだが……)



P「それじゃ、いただきます」



杏奈「どうぞ……♪」



P「にしても本当に美味しそうだ…あむっ、もぐもぐ………んもっ!?」



P(な、なんだこりゃ……!?め、メチャクソ美味ぇぇ!!?)



P「あむっ、んっ、はふっ、はふっ」モグモグ



杏奈「そ、そんなに…慌てて食べなくても……いいのに」



P(うおォン、俺はまるで人間火力発電所だ)



P「すまん、杏奈。おかわり貰っていいかな?」



杏奈「うん…。沢山あるから……いっぱい食べてね……?」



P「いただきます!」



P(まさか、杏奈に……あの杏奈にこんな美味い料理を振る舞って貰える日がくるなんて思いもしなかった。なんか感動してきたぞ…)



P「まさか、杏奈が…杏奈がこんな美味しい料理を……グスッ…成長したなぁ……」



杏奈「も、もう……なんで泣いてるの…?恥ずかしいよ…」



その後



P「ごちそう様でした。ふぅ……」

杏奈「いっぱい食べたね……?そんなにお腹……空いてたの?」



P「ま、まぁな!」



P(なんか、感動してつい食い過ぎてしまった。それに味付けが俺の好みど真ん中なんだもの)



P(しかし、前までの杏奈はここまで料理は出来なかったはずだが……精神が変わると、料理の腕も変わるのか?)



杏奈「杏奈……お皿洗うから、あなたはお風呂入ってきて……?」



P「いや、手伝うよ。こんな美味い料理をご馳走になったんだし、何もしないのは良くないからな」



杏奈「べ、別に……いつも通りに作っただけなのに……大げさなんだから……もう…///」



杏奈「じゃあ……うん…。せっかくだし……手伝って貰っちゃおう……かな?」



P「ああ、任せろ」



数分後



杏奈「二人で洗うと……あっという間だね……ありがと……♪」



P「いやいや、これくらいは手伝うよ。なんなら明日も手伝うぞ?」



杏奈「嬉しいけど……それはダメっ…」



P「えっ、なんでさ?二人でやった方が杏奈も疲れないで済むだろ?」



杏奈「そんなに、手間じゃないし…それに……なんだか…」



杏奈「二人分のお皿洗うの……嬉しいの……♪」ニコッ



P「そ、そそっ、そっか、杏奈がそこまで言うならやめておくよ」

P(だ、ダメだ……見た目は今までの杏奈なのに、要所要所で大人っぽい表情になるから、それ見るとドキドキしてしまう)



P「ふ、風呂入ってくるよ」



杏奈「あ……うん……バスタオルと着替え…置いてあるからね……」



P「お、おう、ありがとう」



P(なんて出来た嫁なんだ、もうこのまま欲しい……いやっ、何を考えてるんだ俺は!)



その後



P「はぁ、いい湯だった……ん?」



杏奈「んしょ……」チクチク



P「杏奈、俺のスーツがどうかしたか?」



杏奈「スーツ……ボタンが、取れそうになってたから……縫ってるだけ……」チクチク



P「なっ!?」



P(あ、杏奈が!あの杏奈が裁縫を!?)



P「そ、そんな針とか使って大丈夫か?刺さって怪我しないか?」アセアセ



杏奈「大丈夫……心配しすぎだよ…」チクチク



杏奈「ん……出来た♪」



P「どれどれ?」

P(す、スゲェ、完璧だ……)



杏奈「お風呂……杏奈も入ってくるね……」



P「あ、ああ……行ってらっしゃい」



P(もういっそ、杏奈はこのままの方が……いやいや!俺は何を考えてるんだ、早く元の杏奈に戻った方がいいに決まってる!)



P(元の杏奈……そうだ!ゲームとかすれば昔の自分を思い出したりしないだろうか?よし、お風呂から上がったら誘ってみよう!)



その後



杏奈「ふぅ……」



P「おっ、上がったか杏奈」



杏奈「うん……気持ちよかった……♪」ニコッ



P「そ、そうだな、やっぱり風呂は気持ちいいよな!うんうん」ドキドキ



P(くっ、風呂上がりでなんか色気が……し、しっかりしろ俺!)



杏奈「あ……ゲーム……してたの?」



P「あ、ああ、急にやりたくなってな!どうだ?杏奈も一緒に」



杏奈「でも……寝なくても平気……?明日のお仕事に……響いたりしない?」



P「はっはっは。大丈夫だよ、軽く遊ぶだけだから」



杏奈「それなら……うん……杏奈もやるっ……♪」

P「お手柔らかにな?」



杏奈「ふふ……どうしよっかな……?」



P「おいおい、せめて一回くらいは接待プレイしてくれよ?」



杏奈「久しぶり……何使おうかな……♪」ポチポチ



P(おお、この目の輝きはまさしく14歳の杏奈!もしかしたら、ゲームしてる最中に思い出すかもしれんな!)



ゲームプレイ中



ゲーム紬『んんーっ!エクスタシー!』



P「ふっ、どうだ?金沢のバイブル白石のイキリテニスは」ポチポチ



杏奈「まだまだ……だね……」ポチポチ



ゲーム麗花『わーいっ♪』ズド-ン



P「ああっ!金沢のバイブル白石が場外に吹き飛ばされた!?」



杏奈「試合続行不能……また、杏奈の勝ち…だね……♪」



P「ぐぬぬ、ちくしょー、やっぱり杏奈は強いなぁ。俺じゃ手も足もでなかったぜ」



杏奈「ふふっ、杏奈に勝つには……もう少し練習……必要だね?」



P「仰る通りです。身の程を知りましたよ、とほほ…」



P(うーむ、ゲームで盛り上がったけど杏奈の様子は相変わらずか……)



杏奈「それじゃ……そろそろ…寝よ?」

P「そうだな」



P(あれ、ちょっと待てよ?そういや、杏奈ってどこで寝るんだ?ウチには当然ベッドは一つしかないわけで)



杏奈「どうしたの……早く寝よ……?」



P「お、おう……」



その後



P(やっぱりこうなるのか…)



P「杏奈、狭くないか?」



杏奈「大丈夫……だよ……?」ギュッ



P「そ、そうか。それならいいんだど……」



P(ち、近い、近すぎる。まさか担当アイドルと一つのベッドで寝る事になるとは……)



杏奈「あなた、あなた……」トントン



P「お、おう、どうした?」



杏奈「えっと……ね?」モジモジ



P「うん?」



杏奈「ん……んっ」チュッ



P「」

杏奈「んと……明日もお仕事頑張れる……おまじない……えへへ…///」



P「」



杏奈「杏奈も……寝るね……おやすみ……」



P「頬っぺ……頬っぺた」プルプル



P(あ、杏奈……早く元に戻ってくれ、俺の理性がも、もたん…)ガクッ



翌日



P「う、うーん……ふわぁ」



杏奈「あ、おはよ……」



P「ん……あっ、お、おはよう杏奈」



P(びっくりした…そうだよ、昨日から俺、杏奈と暮らしてたんだった)



P(はぁ……夢なら良かったんだけどなぁ、そんな都合のいい話はないか)



杏奈「朝ごはん……もうちょっとで出来るから……」



P「そ、そっか、なんか悪いな~!何から何まで」



杏奈「ふふっ……結婚してるんだから……これくらい普通だよ……?」



P「あー、そ、そっか!結婚してるんでした、うんうん」



杏奈「それより……顔洗ってきて……?」



P「り、了解!」



P(一日経ったけどまったく変化なしか……)

P「じゃあ行ってくるよ」



杏奈「あなた……はい、これ……」



P「こ、これはまさか、伝説の愛妻弁当!?」



杏奈「ふ、普通のお弁当だよ……愛妻とか、つけないで……恥ずかしい……///」



P「そ、そうか。悪い悪い、ありがとう杏奈」



杏奈「今日は……遅くなりそう……?」



P「うーん、昨日と同じくらいには帰れると思うけど、遅くなりそうなら連絡するよ」



杏奈「ん……わかった……行ってらっしゃい……あなた」フリフリ



P「ああ、行ってきます」



P(もういっそこのまま杏奈に嫁にきてもらって……おいっ、落ちつけ俺!)



P(ふぅ…よし、切り替えよう。杏奈がいつ戻っても良いように、俺も仕事頑張らないと)





それから5日後



P「うーん……」ジ-ッ



杏奈「ふん……ふふん……♪」(料理中)



P(あれから5日経ったが、特に変化なし……本当にあの医者の言うように一週間で治るんだろうか?)



P「杏奈、何か手伝おうか?」

杏奈「ううん……あなたは座ってて?」



P「杏奈がそう言うなら、にしても今日はやけにご機嫌だな?」



杏奈「う、ううん……?そ、そんな事……ないよ…?」アセアセ



P「そうか?やけに鼻歌とか歌ってるし、怪しいなぁ~?」



杏奈「うぅ……そういうとこだけ……鋭いの…ズルい…」



P「はっはっは。伊達にプロデューサーはやっていないからな。さぁ、白状してもらおうか~?」



杏奈「え、えっと……明日……お休みでしょ?」



P「ああ、そうだな。明日は仕事休みだよ」



杏奈「だ、だから…ね?……んと……普段できない分」



杏奈「今日は……いっぱい、あなたに甘えたいかも、なんて……えへへ…///」モジモジ



P「へ、へぇ~、そうなんだ」キュン



P(なんだこの可愛い生き物は)



P(もうこのまま嫁にしても……いやっ、待て!はやまるな俺!)ペチペチ



杏奈「どうしたの……?自分で……自分の頬っぺた叩いて?」



P「ち、ちょっと、たるんでるから気合いを入れようと思ってな!は、ははは…」

杏奈「変なの……?ふふっ、ご飯もう少しだから…待ってて?」



P「お、おう!待ってる」



P(なぜだろう、嫌な予感がビンビンする……)



その後



P「はぁ、特にパッとしない番組ばかりだなぁ……」ピッピッ



杏奈「お風呂、上がった……ふぅ」



P「お、おう、そっか」ドキッ



P(風呂上がりの姿だけは、未だに慣れないな……)



杏奈「なんの番組……見てたの……?」ギュッ



P「へ?あ、いや、えっと…特に何も」



杏奈「面白いの……ない……?」ギュッ



P「そ、そうだな。というか、杏奈ちょっと近くないかな?き、距離が」



杏奈「別に……普通……?」ギュッ



P「そ、そう……」ドキドキ



杏奈「うん……」ギュッ



P「に、にしても面白い番組無いなー!うーん、このチャンネルも無い感じだし」ドキドキ



P(お、おおち、おちおち、落ち着け……)



杏奈「じゃあ……テレビ……消した方がいいかも……」

P「お、おおっ、そうだな!電気代も節約になるし……よしっ」ピッ



シ-ン...



P「……えーと」ドキドキ



杏奈「……」ギュッ



P(あれれー?おかしいぞー?余計に気まずい雰囲気だぞー?)



杏奈「ね、ねぇ……?」



P「えっ?」



杏奈「さ、さっきから、心臓の音……凄い……よ?ドキドキって……杏奈にまで伝わってくる……」



P「そ、そうかな?」



杏奈「ん……もしかして……」



杏奈「こ、こーふん……してるの?」



P「ち、違っ、俺そんなつもりじゃ…」アタフタ



杏奈「そうなんだ……」シュン



P(なんでそんな残念そうな顔するんだい!?)



P「ふ、ふわぁ……も、もう、俺寝ようかなー?」



P(と、とりあえずベッドに避難しよう、寝れば大丈夫だ)



杏奈「もう……寝ちゃうの?」



P「う、うん!なんか眠たくなってきちゃって」

杏奈「そっか……それなら仕方ないね……」



P「杏奈は?」



杏奈「杏奈……ちょっと準備ある……だから、先に寝てて?」



P(準備って何の準備?)



P「お、おう?それじゃ先に寝てるよ」








P「……」



P(まぁ、当然そんなすぐには眠れないわけで)



杏奈「あなた、あなた……っ」ユサユサ



P「う、うん?なんだ杏………なっ!?」



P(目を開けると、そこにはトップクローバー衣装を身につけた杏奈が)



杏奈「ど、どうかな…?」モジモジ



P「ど、どうって、杏奈お前その格好は……」アタフタ



杏奈「今日、家にいたら……小鳥さんが来て……その時にこの衣装、貰ったの……」



P(あの人マジでなにやってんだ!?)



杏奈「サイズ合うか心配だったけど……問題、ないみたい…♪」



P(サイズ合ってて当たり前だよ!だって、今現在、ステージとかで着てる衣装なんだから!)

杏奈「に、似合って……る?」



P「いや、まぁそれは…に、似合ってると思う……けど、なんでその衣装を」アセアセ



P(こ、この衣装、目のやり場に困る……)



杏奈「嬉しい……ねぇ、あなた…?」



P「な、なにかな?」ドキドキ



杏奈「杏奈達、結婚して……少し経ったし……そろそろ……ねっ?」



P「い、いや……ねっ?って言われても」



杏奈「うぅ……なんで、こんな時は鈍感なの…?」ジト-



P「わ、悪い……」



杏奈「杏奈……欲しいの…」モジモジ



P「欲しい?」



P(新しいゲーム機か?ソフト?)



杏奈「あ、赤ちゃん……」



P「」



杏奈「杏奈、あなたとの……赤ちゃん欲しい……」モジモジ



P「あ、あかっ、赤ちゃん!?」プルプル

杏奈「ダメ……?」



P「だ、ダメに決まってるだろ!?杏奈はまだ14歳……」



P(そ、そうだ、この杏奈は自分の事23歳と思ってるわけで……)



杏奈「ダメ…なの?なんで……?」



P「い、いやー!そ、それはその……」



杏奈「も、もしかして……杏奈と……したくない?」ウルウル



P「あ、いやいや、ちょっと待て!」アタフタ



杏奈「や…やっぱり……そうなんだ……グスッ」



P「ち、違うよ杏奈、別に杏奈がどうこうという話ではなくて」アセアセ



杏奈「頑張って……ゆーわくする為に、衣装着てみたのに……」ウルウル



杏奈「グスッ…最近なんだか、よそよそしいし……変だと思ったの……」ポロポロ



杏奈「もう……杏奈の事……興味ないんだ…」ポロポロ



P(な、なんだこの状況は、いったい恋のレッスン何級編で出てくる問題なんだ?)



P(こういう時、なんて言ったら納得してくれるんだ?うーん…………ええい、もう、こうなりゃ)



P「杏奈……すまなかった」ギュッ

杏奈「あっ…」



P「俺が知らないうちに、寂しい思いをさせてたんだな……本当にごめん。でも、杏奈の事が嫌いになったわけじゃないんだ」



杏奈「うん…」



P「ただ……ただ、ビックリしただけで、俺は杏奈の事いつでも魅力的に感じてるさ」



杏奈「えへへ……」



P「ただ、その……あ、あかっ、赤ちゃん?とかはまだ早いかな?と思ってな」



杏奈「どうして……?」



P「それはその~……も、もう少し杏奈と二人きりで過ごしていたいというか、二人でゆっくりしていたいというか」



杏奈「ふふ……もう、あなたってば…///」



P「わがままだというのはわかってる。だけど、杏奈と二人きりの時間も大切にしたいんだ……わかってくれるか?」



杏奈「ん……わかった…」ギュッ 



P(よ、よよ…良かった~!これでまだ俺はポリスメンのお世話にならなくてすむ)



P「よし、それじゃあ寝ようか」



杏奈「あっ……待って…?」



P「ん?」

杏奈「寝る前に……んっ…」



P「へっ?い、いや、杏奈?」



杏奈「おやすみのキス……して?」



P(一難去ったらまた一難!?)




次の日


チュンチュン



P「た、耐えた……俺は耐えたぞ。何も手は出していない…」



杏奈「ふわぁ……んん……」モゾモゾ



P「おお、杏奈。おはよう」



杏奈「ん……おはよ、ございま……ふぇっ!?」ビクッ



P「杏奈?」



杏奈「な…なんで……?なんで、杏奈の部屋にプロデューサーさんが……いるの?」



P「えっ、お、おい!杏奈、お前今何歳だ?」



杏奈「え、ええ……?んと、14歳…です」



P(ちゃんと自分の年齢を!?と、という事は元のおバカな杏奈に……)



P「あ、杏奈……よがっ、良がっだぁぁぁ……」ポロポロ



杏奈「ぷ、プロデューサーさん……どうして泣いてるの……?」アタフタ

【765プロ事務所】



P(どうやら、元の杏奈は俺と過ごした一週間の記憶がないらしい。良かった……あんなの覚えていたら気まずいにも程がある)



杏奈「んと……今まで、ご迷惑をおかけしました……」ペコッ



社長「いやいや、望月くんが元に戻って何よりだよ。うんうん」



小鳥「本当ですね。プロデューサーさんもお疲れ様でした」



社長「おおっ、そうだね!キミもよくやってくれた、アイドルの記憶を取り戻すために身体を張るとは、やるじゃないかキミィ!」



P「あ、あはは、いやそんな俺はたいした事してませんよ」



杏奈「プロデューサーさん…」



P「うん?どうした、杏奈」



杏奈「んと…一週間……ありがとうございました…」ニコッ



P「っ……ああ、いや気にするなよ」



P(や、やばい……なんで、まだこんなに杏奈にドキドキしてんだ俺は)

その後

【P自宅】
  


ガチャ



P「ただいまー」



シ-ン



P「あっ、いけねっ。この前から元に戻ったんだった、一週間だけの生活とはいえ慣れって抜けないもんだなぁ」



P「あー、今思うと毎日玄関で女の子が出迎えてくれるなんて、めちゃくちゃ良い体験したな俺」



P「もう少し堪能しとけば良かったかな?ははっ、なんてな」



P「さて、ご飯食べるか。自炊なんて出来ないし当然コンビニ弁当なわけですが」



P「いただきます……もぐ……んん?」



P「なんか…あんま、美味くない」



P(もしかすると舌が肥えすぎたのかもしれないな、あんな美味しい料理ばっか食ってたから)



P「はぁ、ご飯はもういいや……風呂入ろ」



ピンポ-ン



P「うん?お客さんか?はーい、はいはい」



ガチャ



杏奈「ん……ただいま……あなた…♪」ギュッ



P「えっ!?あ、杏奈…?」



P(な、なんで杏奈が!?というか、今あなたって……)



杏奈「帰って……きちゃった……♪」



P「あ、杏奈、もう元に戻ったんじゃ……?」

杏奈「えへへ……だから、言ったでしょ?帰ってきちゃった…って」ニコッ



P「え、ええっ!そ、それってつまり!?」ブルブル



P(ケケケ、元の杏奈の人格は俺様が乗っ取ってやったぜー!!的な事……?)ガクブル



杏奈「また……変なこと……考えてる」ジト-



P「へっ?」



杏奈「心配しなくても……大丈夫…。朝になれば…ちゃんと元に戻るから……」



P「元に戻るって、いつものおバカ可愛い杏奈に戻るって事か?」



杏奈「そう…。でも…おバカは余計……」ジト-



P「す、すまん、つい……」



杏奈「んと……うぅ、説明するの……難しい…」



杏奈「えっと……要するに、色々あってね?たまに、こうして出てこれるようになったの……」



P「えぇっ!そ、そんなんアリか!?というか、はしょりすぎて訳がわからないぞ!」



杏奈「アリアリ……だもん……」ダキッ ギュッ



P(くっ、かわいい……)



P「じ、じゃあ……つまりこれからも、時々家に来るという事でしょうか?」

杏奈「ん……だって、お嫁さんだし…♪」



P(ま、マジか……正直、また昨日みたいな誘惑されたら耐えられる自信がない……いやいや、大丈夫!自信を持て!アイドルなんかに負けるな!)



杏奈「これからも時々よろしくね……あなた…」ニコッ



P(あっ、ダメかもしんない)




おわり

今さらだけどスーパーキャラ崩壊でした
最後まで読んでいただいてありがとうございます!

これは理性がもたんわ、乙です

>>1
望月杏奈(14)Vo/An
http://i.imgur.com/BuBT0ew.jpg
http://i.imgur.com/yfmgm0L.png

>>2
音無小鳥(2X)Ex
http://i.imgur.com/ElSKgHB.jpg
http://i.imgur.com/3BkZKTj.jpg

トップクローバーの衣装ってエロいよね
http://i.imgur.com/gxUTKtO.png

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