北沢志保「別にPさんには興味ありません。死ぬほど好きですけど」 (50)

P「志保、この前の取材だけど」

志保「なに下の名前で呼んでるんですか。やめてください」

P「えっ」

志保「いずれはあなたの姓になるんですから今だけは苗字で呼んでください」

P「ごめん、北沢さん」

志保「なに苗字で呼んでるんですか」

P「えっ」

志保「名前で呼んでください。寂しいじゃないですか」

P「し、志保……?」

志保「なんで言わないとわからないんですか?一生隣で囁いてあげますけど」

P「……」

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P「病気なの?」

志保「違います。恋の病にかかってますけど」

P「具合悪い?」

志保「悪いです。あなたを見るとクラクラします」

P「からかってるの?」

志保「からかってなんかいません。好きの裏返しみたいなものです」

P「元気そうでよかった」

志保「……」

志保「用意大丈夫ですか」

P「早く行かなくちゃ」

志保「そういうグズグズしてるとこ、直した方がいいですよ」

P「今度から気を付け」

志保「私は好きですけど」

P「え、今なんて」

志保「何度も聞き返さないでください。素敵な声を録音したくなるじゃないですか」

P「ご、ごめん」

志保「そうやって、すぐ謝るのもよくないと思います。愛おしいですけど」

P「……」

志保「なに黙ってるんですか。閉じた唇にキスしたくなるじゃないですか」

P「い、行こうか」

志保「はい」

P「収録長引いちゃったな。志保、このあと予定ある?」

志保「はい。帰ってプロデューサーさんの画像フォルダの整理をしなくちゃいけないので」

P「そうか。遅くなったから食事でもどうかなと思ったんだが」

志保「ありません」

P「えっ」

志保「ありません」

P「さっきあるって」

志保「ないって言ってるじゃないですか」

P「はい」

P「美味しかったな」

志保「別に普通です。でもあなたと食べる食事はいつもより何倍も美味しく感じましたけど」

P「じゃあ家まで送るね」

志保「近いので大丈夫です。プロデューサーさんの家でもいいですけど?」

P「俺も帰るついでだしさ」

志保「プロデューサーさんの家でもいいですけど?」

P「夜道だし危ないから」

志保「プロデューサーさんの家でもいいですけど?」

P「志保の家は角を曲がった所だっけか」

志保「プロデューサーさんの家でもいいですけど?」

P「ほら乗って」

志保「……」

志保「家に寄っていかないんですか」

P「そうだな、親御さんに挨拶しとくか」

志保「結婚の挨拶ですか?」

P「志保のお母さん元気にしてるか?」

志保「はい。結婚の報告を聞いたらもっと元気になると思いますが」

P「ならよかった。帰るわ」

志保「ちょっと」

P「また明日な」

志保「好き」

P「じゃ」

志保「好き」

志保「……」

翌日

P「おはよう志保」

志保「おはようございます…ってプロデューサーさん、ネクタイ曲がってますよ」

P「マジか」

志保「ハァ……社会人なんですから、身だしなみくらいしっかりしてください」キュッ

P「ごめ」

志保「もしかして毎朝妻の私に結ばせるための予行演習ですか?」

P「えっ」

志保「嫌でも結びますけど」

P「今日の服、可愛いな。似合ってるよ」

志保「ありがとうございます。ウエディングドレスを着た時もそう言ってもらえ」

P「さてスケジュールの確認と」

志保「ウエディングドレスを着」

P「可奈、明日の収録だけど」

志保「ウエディ」

P「共演者の俳優さんがね」

志保「ウッディ」

P「お芝居上手になったな」

志保「ありがとうございます。どこが良かったか具体的に教えていただけますか」

P「こう...想いが伝わってきたというか...」

志保「もっと具体的に」

P「凄く可愛かった」

志保「......」

P「し、志保?ごめん...俺なんか変なこと」

志保「大丈夫です。心配ありません。半分イキかけただけですから」

P「そうか。じゃあ次の仕事行こう」

志保「イッてるとこ見せましょうか?」

P「早く行こう」

志保「あなたもシカト演技が上手になりましたね。ま、そんな雑なところもたまらないですけど」

P「仕事よくできてたな。偉いぞ」ナデナデ

志保「そういうの、セクハラになりますよ」キリッ

P「ご、ごめん」パッ

志保「誰がやめろって言ったんですか」

P「えっ」

志保「なでないとセクハラで訴えますよ」

P「えっこわい」

P「ナデナデ終わり」パッ

志保「・・・・・・」

P「志保・・・?」

志保「・・・頭なでられるの、久しぶりだなって」

志保「お父さんを・・・思い出して・・・・・・」

P「・・・・・・」

P(志保はしっかりしてるけど、まだ中学生だもんな・・・)

ナデナデ

志保「!・・・あのっ・・・・・・」

P「いいんだ、志保。いつでもなでてやる」

志保「Pさん・・・・・・」

志保「もっと下の方もなでてほしんですけど」

P「よし帰るぞ」

志保「素っ気ないごしゅP様狂おしいほど好き」

P「危ないから後ろ座って」

志保「助手席以外座れない病気なんです」

P「そうですか・・・・・・ラジオも飽きたなぁ。志保、聴きたい曲ある?」

志保「燃えるようなラヴソングを」

P「ハードロックでいくかぁ」

志保「わざとやってるんですか?」

P「左見て、海めっちゃ綺麗」

志保「本当・・・・・・あんなに輝いて、綺麗・・・」

P「助手席にいる子は海よりもっと綺麗だけどね」

志保「っっっっっ・・・・・・!!!」ガタガタ!

P「だ、大丈夫か志保・・・」

志保「だ、大丈夫です」ガクガク

P「・・・・・・」

P「志保は、冗談で言ってるのか」

志保「何がですか」

P「その、好きとかなんとか・・・」

志保「き、聞こえてたんですか」

P「うん」

志保「・・・・・・」

P「あのちなみに、俺のどこが好きで」

志保「優しいところ、お人好しなところ、面倒見がいいところ、いい旦那さんになりそうなところ、清潔感があるところ」

P「わかった、も、もういい」

志保「・・・・・・」

志保「Pさんは、私のことが嫌いですか」

P「そんなわけない」

志保「じゃあ何故無視するんですか」

P「いや、冗談だと思って」

志保「好きか嫌いかで言ったら」

P「好きに決まってるじゃん」

志保「・・・・・・」

P「死んでる・・・・・・」

翌日

志保「ご主P様~」スリスリスリスリ

P「可奈、一体何がどうなってるの」

可奈「多分この雑誌が原因だと思います……」

P「なになに?……素直で変えるコミュニケーションねぇ……志保はちょっと真に受けすぎだな」

可奈「でもそんな志保ちゃんの真っ直ぐなところ、私大好きです!」

P「そうだな。お前も少しくらい素直になってもいいんじゃないか?なぁ、紬」(笑)

紬「急に話しかけないで下さい。襲いますよ 」

P「えっ」

おしまい

ミリマスP「アイドルはナニをされても冷静に......」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1477659524/)
【R18】ミリマスP「アイドルはナニをされても冷静に・・・・・・」

こちらの方も、近いうちに再始動するので宜しくお願いします。

紬も手遅れだったか、乙です

>>1
北沢志保(14)Vi/Fa
http://i.imgur.com/O2nifIa.jpg
http://i.imgur.com/taK8nSb.jpg

>>41
矢吹可奈(14)Vo/Pr
http://i.imgur.com/jkxUdM1.jpg
http://i.imgur.com/sgCIXVl.jpg

白石紬(17)Fa
http://i.imgur.com/McbwTmk.png
http://i.imgur.com/hTynsLF.png

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