安部菜々「二人の想いは!」木村夏樹「100万ホーン!」【モバ×ウルトラ】 (51)

モバマスとウルトラマンAのクロスSSです。
なつななが合体変身します。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1524140414

『首都圏を中心に超獣の目撃情報が相次いだ。しかしその超獣は突如現れては一瞬のうちに姿を消すため、まだ誰もその正

体を掴めずにいた』





~超獣攻撃隊TAC:me本部~



拓海「だあああああ!!!クソッ!」

留美「カリカリしないの、拓海ちゃん」

拓海「あんのクソ超獣!ちょろちょろ出たり引っ込んだり繰り返しやがって…今週何度目の出撃だと思ってんだ!」

涼「まったく…こう出撃が続いたんじゃアタシ達も身体が持たないよ…」

亜季「こうまで正体が掴めないとなると、もしやアレは超獣の幽霊なのでは……南無阿弥陀仏…」

里奈「えー、でもさー超獣レーダーには反応あったぢゃん?」

涼「それがひっかかるんだよな……それに、今のところ被害が出てないのが幸いだけど、逆にそれが不気味っていうかさ…



留美「そうね…」

拓海「クッソー!!」



プシューッ


夏樹「木村・安部両名、ただいま訓練より帰還しました」

菜々「し、しました~…」

拓海「おっせえ!ぶったるんでるぞオメエら!!」

夏樹「しかたないだろ…?訓練空域からここまで何kmあると思ってんだ。超獣もまた消えちまったしさ」

菜々「そ、そうですよ~…時間がかかったのは菜々が…菜々が………ヴォエッ…」

里奈「ちゃんナナ、グロッキー?」

亜季「医務室行きますか?」

拓海「あーあーだらしねえなあ…お前最年少だろ、まったく」

菜々「へ…へへへっ…」

涼「夏樹…いったいどんな訓練したんだ?」

夏樹「え?何も変わった事はしてないよ。姿勢維持から急加速・急旋回・バレルロール・インメルマン……」

菜々「あんなの無理に決まってるじゃないですかぁ……」

夏樹「アタシはすぐ出来たけど?」

菜々「それは若っ……夏樹ちゃんと一緒にしないでください!!」

夏樹「一緒だろ、同じチームの同期入隊なんだから」

菜々「ちーがーいーまーすぅー!!もう、夏樹ちゃんのばか!」

夏樹「なんだよ、人バカ呼ばわりして!菜々に根性が無いのが悪いんだろ!」

菜々「そんな体育会系丸出しの発想古いですよ!イケてないです!チョベリバです!」

夏樹「なんだよソレ!」

菜々「ばーかばーか!」


拓海「うるせええええええええええ!!!!!!」


留美「はあ…とにかく、明日は全員で超獣出現地域をくまなく調べるから、そのつもりで」

~木村家~


夏樹「ただいま~…」

李衣菜「あ!なつきちおかえり~」

みく「おかえりなさ~い」

李衣菜「ごめんね、晩ご飯もうちょっとかかるから先シャワー浴びててよ」

夏樹「ああ…」

李衣菜「なつきち?」

みく「なつきちゃんどうしたの?あっ、分かった…ま~たナナちゃんと喧嘩したんでしょ!」

夏樹「…よく分かるな?」

みく「にゃふふふ…女の勘ってやつだにゃ~♪」

李衣菜「もう~仲良くしなきゃダメじゃんか~」

夏樹「分かってるよ…」

みく「今度二人でデートでも行ったら?ううん、行くべき!」

李衣菜「あっ、そうだ!週末に海浜公園ででロックフェスあるんだけどさ!一緒に行ってきたら?私ペアチケット持ってる

よ!」

夏樹「え?いや、いいよ。超獣のせいで週末も出勤だからさ」

李衣菜「そっか…じゃあ仕方ない。みくちゃん一緒に行こうよ」

みく「……ちょっと待って…なんで今ついでみたいに言ったの?」

李衣菜「え?そんな事どうでもいいじゃん、実はコレ私も行きたかったんだ~♪」

みく「話逸らさないで!」

李衣菜「何さ!そんな怒んなくてもいいでしょ!」

みく「怒ってないですー!」

李衣菜「怒ってるじゃん!」

夏樹「あー…アタシ、シャワー浴びてくるな…」

みく「いってらっしゃい!!!」
李衣菜「いってらっしゃい!!!」

夏樹「仲良しかよ…」

~湾岸地区・工業地域~


留美『私と亜季ちゃんはTAC:meファルコンで空から調べるから、他のみんなは地上からお願いね』

拓海「りょうか~い…」

夏樹「何だよ拓海、まだ腐ってんのか?」

拓海「こういうチマチマした仕事は性に合わねえんだよ…クッソー!超獣めー!出てきやがれー!」

涼「呼んで出てくるなら苦労しないよ」

里奈「あ~おっちゃんおっちゃん、おつぽよ~☆この変でさ、ちょーじゅー見なかった?こういうブッサイクな奴」

菜々「ほ、ほら、私達も里奈ちゃんを見習って調査しましょ!ね!」

夏樹「そうだな…」

~2時間後~



夏樹「涼、何か分かったか?」

涼「いやさっぱりさ、拓海は?」

拓海「あ?こっちもだよ…」

里奈「は~いみんなお疲れちゃ~ん♪はい、じゅーちゅ☆」

拓海「おお、サンキュー!やっぱり里奈は気が利くな」

夏樹「ありがとな、ほれナナ、お茶」

菜々「ああ、ありがとうございます~……んぐっんぐっ…ぷへ~…生き返りますねえ」

夏樹「なんだよナナ、ばあちゃんみたいな顔して」

菜々「な!?酷いですよ!ナナはぴっちぴちの17歳なんですよ!」

拓海「へいへい…あれ?でもウチって18歳以上入れないんじゃ無かったか?」

涼「言われてみればそうだな…もしかして菜々お前…」

菜々「え゛!?いや!その!ナナはですね…!!?」



ブオオオオオオオン!!!
ブリブリブリブリ!!!!
パラリラパラリラ!!!!

暴走族「オラオラ~!どけどけー!!」

夏樹「なんだ?」

涼「あんな古臭い暴走族まだいるんだな……しかも連中、みんないい歳じゃないか」

里奈「あー近所の人達が言ってたね~、超獣より先に族をどうにかしてちょ~って」

拓海「あーあー…やっすい改造で満足しやがって…ったく……」ウズウズ

里奈「たくみんステイステイ」

拓海「犬じゃねえよ!それに!アタシはああいうのは卒業したんだ!」

菜々「あははは…………ん?あー!!」

夏樹「うおっ、どうした菜々大声出して」

菜々「あっ、あれ!!」



ピピピピッ!



サウンドギラー「ギギギギッ!!」

涼「超獣!?」

拓海「野郎!出やがったな!!」

里奈「避難指示要請おっけー!」

菜々「わ、私避難誘導してきます!」

夏樹「…!」ダッ

拓海「おい、夏樹!抜け駆けなんてさせねえぞ!!」

留美『みんな!各自散開して攻撃よ。市民の非難が完了するまでこの場に釘付けにするわ』

涼「了解!亜季!空からの援護、頼むよ!!」

亜季「フーハッハッハ!!戦場は地獄でありますよー!」


ドゴォッ!ババババッ!

ドォン!ドォン!


サウンドギラー「ギギギギッ!」

拓海「あんにゃろ…いつもみたいに消えねえたぁいい度胸じゃねえか!!」

涼「確かにおかしい…いつもならすぐ消えるのに…」


サウンドギラー「ギギギギッ!」


里奈「ヤッバ…アイツ移動する気だよ!」

拓海「クッソ…火力が足りねえ!」

夏樹「(何だ…何か理由があるはずだ…!)」

ブオオオオオオオン!!!
ブリブリブリブリ!!!!
パラリラパラリラ!!!!


暴走族「いやああああ!?お助けへええええ~!!???」



夏樹「なあ、あの超獣…族を追っかけてないか…?」

拓海「はあ?んな事よりアイツの動き止めるのが先決だろ!!」

涼「今は拓海に賛成だ!」

菜々『皆さん聞こえますか!?近隣住民の避難70%完了です!!』

里奈「早くアイツ止めないと住宅地行っちゃう!!」

拓海「クソッ…!」


ドゴオオオオン!!

拓海「うおおお!!?亜季ぃぃ!ちゃんと狙え!!」

亜季『おっとこれは失敬』

拓海「失敬じゃねえ!!」



サウンドギラー「ギギ?」ピタリ

夏樹「(爆音に反応してる…?)」

サウンドギラー「……ギギギッ!!」ズシーンズシーン



夏樹「………やってみるか!」ダッ

菜々『夏樹ちゃん!?』

拓海「おい!どこ行くんだ!?」

留美「夏樹ちゃn!?…里奈ちゃん!夏樹ちゃんのバックアップを!」

里奈「あいあいさー☆」





夏樹「お前ら止まれー!!」

暴走族「おい!?どけ!超獣が来ちゃうだろぉぉ!!??」

夏樹「だからだよ!」

バキューンッ

暴走族「ヒッ!?」

夏樹「…バイク、貸してくれねえかな?」ニカッ

暴走族「えっ…ぃ……うわああああああああ!!?」ダダダッ

夏樹「ありがとな!後で返すよ!!」


ブオォォンッ!!


夏樹「っしゃ、行くぜ超獣!!」

拓海「夏樹ぃ!!?」

里奈「なっちゃんマジ!?」



ブオオオオオオオ!!
パラリラパラリラ!!


夏樹「オラオラオラ!!こっちだこっち!!」

サウンドギラー「ギギギギギッ!!」ズシーンズシーン

夏樹「やっぱり……このまま引き付ける!」バキューンバキューン

拓海「夏樹ィ!!援護すっぞ!!」

涼「無茶するよ…ったく!!」




菜々「夏樹ちゃん!何かあったんですか!?夏樹ちゃん!!通じない……もうっ、無茶ばっかりして!ああ~おばあちゃん

足元気をつけて…」

夏樹「よしッ…ここまで来れば」


サウンドギラー「ギギギギギッ!」ピシャー


ドォン!
ドォン!


夏樹「おわっ!?」

拓海「夏樹!!?」
涼「夏樹!!?」
里奈「なっちゃー!!?」

菜々「夏樹ちゃん!!??」


サウンドギラー「ギギギギッ!」ズモモモ・・・


亜季「超獣消失!レーダーにも反応ありません!」

留美「ええ…そのまま警戒飛行に移るわ。各員現状報告。夏樹ちゃん?夏樹ちゃん!!」

~TAC:me本部~



夏樹「や~わりいわりい…無茶しちまって…」

拓海「あの状況でかすり傷とかスゲェな…」

菜々「もうっ…いっつも無理して…」

夏樹「悪かったって……相変わらず菜々は包帯巻くの上手いな」

菜々「いっつも巻かせるような事するからですぅー!」

里奈「なっちゃんなっちゃん、はい、あーん☆」

夏樹「おいおい、病人じゃなくてかすり傷だぞ……あーん♪」

菜々「……」ギチッ

夏樹「いだだだっ!?おい、菜々!?」

菜々「ふん!だ」

夏樹「さっきから何なんだよ!」

菜々「何でもないですぅー!」

夏樹「あのなぁ!」

留美「あー…いいかしら?」

夏樹「おっと…」
菜々「……」プイッ

留美「夏樹ちゃん?今日は一段と突飛な行動だったけど、理由を教えてもらえるかしら?」

夏樹「え?ああ……実は…アイツが暴走族を追いかけてる気がして…」

拓海「はぁ?超獣が?アイツらを?」

夏樹「ああ、だからバイクを借りて囮になったわけ」

留美「なるほど……確かに夏樹ちゃんを追いかけていたわね…」

亜季「でも、何故でしょう…?」

涼「あの辺は工場も多いし、排気ガスとかを好むのかな?」

拓海「なるほど…」

夏樹「どうだろう…わざわざ排気量の小さいバイクを追っかけるかな?」

拓海「なるほど…」

亜季「拓海はちゃんと考えてますかぁ?」

拓海「うっせーな!!」

留美「何か決定打にかけるわね…」



里奈「ん~…うるさかったんぢゃない?」

夏樹「え?」

里奈「だってさ~、あのバイクちょ~うるさかったぢゃん?だからムカっと来ちゃったのかな~…なんて☆」

拓海「はぁ?んなバカな話あるかよ。少しは真面目に考えろよ」

留美「一理あるかも知れないわね…」

拓海「なっ!?」

留美「過去にもそういう怪獣被害の記録があるわ。騒音を嫌う怪獣、そして逆に好む怪獣……」

拓海「な…なるほど…」

亜季「拓海…」

拓海「うっせぇぞ亜季!」

菜々「でも、そう考えれば工業地区に出没した理由にも合点がいきますね」

留美「そうね…とは言え、あの広大な工業地区の工場を停止させる訳にはいかないわ……経済的損失が大きすぎる」

夏樹「あの…一つ提案があるんだけど」

留美「何かしら?」

夏樹「拓海、愛車はまだ売ってないだろ?」

拓海「ったりめだ!アイツはアタシの魂だぞ!」

夏樹「よし、アタシもだ」

亜季「まさか…また囮を?」

菜々「だッ!?ダメですよそんなの!!次はホントに死んじゃいますよ!!」

夏樹「大丈夫だって、心配しなくても…」

菜々「心配します!!」

拓海「次アイツが工業地区に現れたら、アタシらで遠くにおびき寄せてそこで叩くって訳か…」

亜季「あの辺りは開発途中で空き地も多いですから、予めキルポイントに地雷を設置しておきましょう。池袋博士がスゴイ

のを作っていたようなので」

里奈「あっきー手伝うぽよ~☆」

菜々「み、みんな…!?」

留美「菜々ちゃん」

菜々「…はい?」

留美「貴女はここにいて、超獣レーダーを監視してて頂戴」

菜々「そんな…!?」

夏樹「悪いな、留守番頼んだぜ」

菜々「~~~~!!!?もうっ!!」

留美「そうと決まれば善は急げよ、私は上層部に掛け合ってくるから、大和・藤本隊員は陸戦用意、木村・向井両名はバイ

クの用意と工業エリアの警戒、安部隊員は索敵しつつ超獣出現パターンを予測しておいて、以上解散」


全員『了解!!』

~TAC:me本部・廊下~


菜々「夏樹ちゃん!」

夏樹「よぉ、お説教はもうこりごりだぜ?」

菜々「……」

夏樹「……心配するなって、次は拓海も一緒だ」

菜々「でも…!」

夏樹「じゃあな。あんま心配ばっかしてると、どんどん老けるぞ」

菜々「なっ!?ちょっと!夏樹ちゃん……」




菜々「人の気も知らないで……」

~数日後・TAC:me本部~


菜々「……………………」


菜々「…………このまま何も起こらなければいいのに…」


ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!



菜々「!!!??超獣出現!!超獣出現!!場所は……えっ!!??」

~湾岸地区・海浜公園~


ジャーンドコドコドコ!!
ギュィィーン!!ピロピロピロピロ!!
オッケーカモーン!!マザーファッカー!!!


みく「いえーい!!うっひょー!!」

李衣菜「みくちゃん…はしゃぎ過ぎ…」

みく「えー!?何ー!?聞こえないにゃー!?」

李衣菜「何でもなーいー!!!!……まったく……あれ?」


ピピピピッ!


李衣菜「ねぇ……ねぇ、みくちゃん!!」

みく「きゃっほー!!」

李衣菜「ねぇってば!!」

みく「もう~…なんなんもう、りーなちゃん自分から誘っておいて…」

李衣菜「いや…アレ…」

みく「ええ?」



ピピピピピッ!


サウンドギラー「ギギギギッ!!」



みく・李衣菜「え?……………ええええええええええ!!!!??」

~湾岸地区・工業地域~


拓海「なにぃ!?超獣が海浜公園に!?」

夏樹「なんだって!?」

拓海「どうなってんだ!!?あんな何もねぇところに何で!!」

夏樹「とにかく行こう!!」ブォォン!!

拓海「おう!!」ブロロォン!!

留美「作戦変更!全員海浜公園に急行するわよ!私と里奈ちゃんはファルコンで、涼ちゃん亜季ちゃんはTAC:meスペースで

来て頂戴!!」

里奈・亜季・涼「了解!」

~湾岸地区・海浜公園~


拓海「おい!!見ろ!何だアレ!?」

夏樹「ステージ……!?まさか!!?」


李衣菜『週末に湾岸地区でロックフェスあるんだけどさ!一緒に行ってきたら?私ペアチケット持ってるよ!』


夏樹「マズイ…!!」



サウンドギラー「ギギギギッ!ギギギギッ!」


ワァー!ギャアアア!!
タスケテー!!


みく「にゃああああ!!!?李衣菜ぢゃんどうなってるの゛ぉー!!?」

李衣菜「しっ…知らないよ!!とにかく急いで!!!」

みく「死にたくないにゃあああああ!!!??」

ドォン!ドォン!
バババババッ!



拓海「くそっ!!何でライブなんかやってんだ!!!」

夏樹「とにかく奴の注意を引くよ!!」

拓海「言われなくても!!」



サウンドギラー「ギギギギッ!ギギギギッ!」


里奈「たいちょー!アイツ何か逃げる人追っかけてなーい!?」

留美「まさか……悲鳴を追って…!?」

亜季「どうするでありますか!!?」



拓海「おい!!こっちだ!!こっちに来い!!……クソッ!!何でこっち来ねえんだ!?」

夏樹「どうする…どうする…!ん…あれは!?」



みく「李衣菜ぢゃああああんん!!足ぐねっだああああ!!!!」

李衣菜「ほら捕まって!!大丈夫!大丈夫だから!!!」


サウンドギラー「ギギギギッ!」


みく・李衣菜「きゃあああああああ!!??」



ブォオオン!

夏樹「大丈夫か二人とも!!」

李衣菜「なつきちぃ!!?」
みく「な゛つ゛き゛ち゛ゃ゛ん゛!!」

夏樹「拓海!二人を頼む!!」

拓海「何!?」

夏樹「アタシら二人で運ぶのは危険だし、アタシのバイクに二人は無理だ!拓海のバイクならギリギリ三人いけるだろ!」

拓海「無茶言うな!!」

夏樹「頼む!!」ブォォン!

拓海「あ、おい!!…クソッ!」

みく「うにゃああああ!おねえさあああん!!」ダキッ
李衣菜「だずげでええええ!!!」ギュウウッ

拓海「うおわっ!?おいバカ!離せ!!どこ掴んでんだ!!」

留美「夏樹ちゃん!どこへ行くの!」

夏樹「大きな音を出せるとこさ!!」ブオオオオッ


キキッ


夏樹「よしっ、このデカイステージ借りるぜ!!………ロックンロールだ!!」ギュィィィィン!!

拓海「夏樹!!?」
亜季「夏樹殿!?」
里奈「まぢぃっ!?」
涼「おいおい…冗談だろ?」

菜々「夏樹ちゃん!!」

サウンドギラー「ギギギッ?」


夏樹「ビンゴ…!アイツの注意はアタシが引き付ける!!みんなは早く攻撃を!!」

留美「やめなさい!!そんな場所じゃあ巻き添えになるわよ!!」

夏樹「いいから早く!!これ以上被害が出る前に攻撃してくれ!!」

留美「…………各員…攻撃を開始」

里奈「……」
亜季「…了解であります」
涼「…了解」




菜々『夏樹ちゃん!夏樹ちゃん!!なつ…』ピッ

夏樹「やれやれ…ママのお小言が耳に痛いぜ………来いよ、超獣…踊ろうぜ!!」

~TAC:me本部~


菜々「夏樹ちゃん!!………どうしよう…このままじゃ…」

菜々「………私が行くしか…!!」ダッ

~湾岸地区・海浜公園~


ドォン!ドゴォン!


サウンドギラー「ギギギギッ!ギギギギッ!」


夏樹「くっ…まだまだ…」

サウンドギラー「ギギギギッ!」ズアッ

夏樹「へへっ………顔が近いぜ…クソ野郎!」


菜々「夏樹ちゃああああああああん!!!!!」


バババババッ!
ドン!ドン!ドン!


サウンドギラー「ギギギッ!?」

夏樹「うわっ!?……アレは…TAC:meアロー!?まさか…菜々か!?」

留美「菜々ちゃん何をやってるの!?戻りなさい!!」

菜々「いざとなれば……ぶつけるまでです!!」


ピッ
夏樹「菜々!!何やってんだ!?」

菜々「うわっとと…おっ……このっ…言うこと…きいて…」


ドォン!ドォン!

サウンドギラー「ギギギッ!?」

菜々「やった!!?へへーん、わたしだって……やればできるんですよぉ!!」

サウンドギラー「ギギギギッ!」バババババッ!!

菜々「きゃ!?指からミサイルなんて出るんですかぁ!?」


ドォン!


菜々「しまった!?」

夏樹「菜々!?おい!聞こえるか!脱出しろ菜々!!」

菜々「せめて…アローをぶつけて…!」

留美「菜々ちゃん!早く脱出しなさい!!」
涼「菜々!」
亜季「菜々殿!!」
里奈「はやく……はやくはやく!!」


夏樹「菜々ぁー!!!!」

菜々「コース修正……よしっ…脱出!」バシュッ



夏樹「よっしゃあ!!………あれっ…なんでだ…パラシュートが開かない!?」

菜々「うそっ!?あれれっ!!?どうしよう!この!!」

夏樹「菜々っ!!」ダッ



菜々「えいっ!えいっ!開いて…開いてよ!!」


夏樹「菜々ぁー!!手を伸ばせー!」ダダダダッ

菜々「あの声は…夏樹ちゃん!?」

夏樹「菜々あああああ!!!!!」

菜々「夏樹ちゃああああああん!!!!」




夏樹・菜々「ウルトラ・タァァァッチ!!!」



ピカアッ!



ウルトラマンエース「トワアアアアアッ!!!」ズシィン…





サウンドギラー「ギギギギッ!?」

里奈「エーちゃん!」
亜季「おお!!」
拓海「っしゃあ!!勝ち確!!」
涼「よぉし…援護するぜ!!」

エース「デッ!!」

サウンドギラー「ギギギギッ!」



夏樹『行くぞエース!菜々!』

菜々『エースさん!一気に片付けますよ!ウサミンビーム!』

エース「ヘアッ!(パンチレーザーだといつも言ってるだろう!)」ビーッ!

サウンドギラー「ギギッ!?」ドォン!



夏樹『いけいけー!!パンチ!パンチ!ほら次はキックだ!!』
菜々『チョップ!チョップ!馬場チョーップ!』

エース「(ちょっと黙っててくれないか二人とも!?)」

サウンドギラー「ギギギギッ!」ビビビー

エース「ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!?」


夏樹『エース!?』
菜々『エースさん!?』

サウンドギラー「ギギギギッ!ギギギギッ!」ゲシッゲシッ

エース「デッ!?」


夏樹『エース!しっかりしろ!』
菜々『エースさん!』

エース「(二人にお願いがある。まず少し黙っててくれ、そして力を貸してくれ)」

夏樹『エース、あんた………金の無心に来たクズ亭主みたいなこと言うんだな』
菜々『奥さんに逃げられるタイプですね…』

エース「(いいから黙ってききなさい!!)」

エース「ヘアァッ!!」ドンッ

サウンドギラー「ギギギッ!?」



エース「(行くぞ二人とも!集中しろ!)」

夏樹『エース!あっちの空き地に大量の地雷が埋めてある!そっちに投げ飛ばせるか!?』

エース「フンッ!(わかった!)」

サウンドギラー「ギギギッ!?」グググ…

菜々『どっ…こいしょー!!!!』


エース「イヨァアアアアッ!」


ドォン!!ドドドドドォン!!!!

サウンドギラー「ギギギッ!?ギギギッ!?」

エース「(行くぞ二人とも!トドメだ!)」


夏樹『行くぞ菜々!』

菜々『はい!…ハートォ~!』

夏樹・菜々『ウェーィブ!!!!』


エース「トワアアアアッ!!(メタリウム光線なんだけどなぁああ!!?)」



サウンドギラー「ギギギーッ!!!?」チュドオオオオン


エース「(行くぞ二人とも!トドメだ!)」


夏樹『行くぞ菜々!』

菜々『はい!…ハートォ~!』

夏樹・菜々『ウェーィブ!!!!』


エース「トワアアアアッ!!(メタリウム光線なんだけどなぁああ!!?)」



サウンドギラー「ギギギーッ!!!?」チュドオオオオン






*******

~その夜・TAC:me本部屋上~


夏樹「あっ…いたいた……菜々!」

菜々「夏樹ちゃん……怪我は大丈夫ですか?」

夏樹「アタシのことより、自分の心配をしろよ。謹慎なんだろ?」

菜々「えへへ…理由はどうあれ、命令違反は命令違反ですから…」

夏樹「そっか…しっかし、まさか菜々があんな無茶するなんてな♪」

菜々「いつも無茶するのは夏樹ちゃんじゃないですか~!」

夏樹「ははっ、そうだけどさ♪………でも…元気よかったよ」

菜々「……ナナの気持ち…少しはわかりましたか?」

夏樹「…まぁね」

菜々「……………夏樹ちゃん…」

夏樹「ん?」

菜々「もし………もしもですよ?……ナナが突然いなくなっても…夏樹ちゃんは地球を守ってくれますか?」

夏樹「……何だよ……それ…?」

菜々「あはは…変なこと言ってごめんなさい……でも…」

夏樹「菜々っ」ガシッ

菜々「!!」

夏樹「…そんな事言うな……アタシたちはいつも一緒…だろ?」

菜々「………そう…ですね……ごめんなさい。変なこと言って…」

夏樹「……それに、二人揃わないとエースになれないからな」

菜々「そうですね…エースさん困っちゃいますよね……………」

夏樹「…………菜々?」

菜々「……ああ、いえ…その………月がキレイだなって…」

夏樹「え?…ああ、そうだな……キレイな月だ………」




菜々「……………」

菜々「(その日が来たら…お願いしますね。エースさん……)」






-OMAKE-




みちる「…………」ジーッ



星司「北斗、ただいま戻りましたー…って、やぁ!みちるちゃん、また来てたのかい」

みちる「北斗さん!ええ…まぁ…」

星司「どうした?元気ないじゃないか」

みちる「いえ……その…おこづかいが…」

星司「ははーん…さては、パンの買い食いをし過ぎたんだろ?自分ちだってパン屋なのに、みちるちゃんは食い意地が張っ

てるからなあ」

みちる「うぅ……返す言葉も無いです………それもこれも!パンが美味しいのが悪いんです!いえ!それがいいんですけど

!」

星司「ははははっ!そう言われるとパン屋としては嬉しい限りさ。どれ、ちょっと待ってな、店長に廃棄のパンが無いかき

いてみるよ」

みちる「ええ!?いいんですか!?」

星司「その代わり!今回だけだからね?」

みちる「はい!このご恩、一生忘れません!」

星司「はははっ!よしよし…」



夕子「清良さん、このパン屋さんです。ここのパン、美味しいんですよ」

清良「へぇ…よく知ってるのね」

夕子「ふふふっ、友人が働いてるんです♪こんにちわ~」

星司「はい…ああ、夕子さん!」

夕子「こんにちは。いつもの、まだありますか?」

星司「ええ、今日はいらっしゃると思ってとってありますよ」

夕子「まぁ、ありがとうございます♪」

清良「ふーん…そういうこと…」

夕子「え?何がですか…?」

清良「別に、何でもないですよ?」



菜々「わぁ、このパン屋さん美味しそうですね~」

夏樹「へぇ、何か買ってこうか?明日の朝飯にさ」

菜々「ええっ!?今日うちに泊まる気ですか!?」

夏樹「ダメか?」

菜々「え!?いや、その…ダメとかじゃないですけど…その…」

夏樹「じゃあ行こうぜ。ほらっ」

菜々「ああ~!?ちょっと夏樹ちゃん!」






みちる「フゴッ?」

おしまい


なつなな早く合体して

(何も考えず、勢いで『100万ホーン』なんてタイトルに入れたけど、それステカセキングじゃね?って今気づきました)

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