モバP「一番いいテンガをくれ」 (7)

モバP「あぁ今日も疲れたなぁ」

モバP「というかあいつらアイドルってこと分かってんのかなぁ」

モバP「ことあるごとに俺にぺたぺた触りやがって」

モバP「俺が男ってこと見せてやろうか」

モバP「……いやいやいかんいかん、あいつらはアイドルだ、手を出さないぞ」

モバP「こんな思考になるのは仕事が忙しくて溜まってるからに違いない」

モバP「久々に抜くか」

モバP「風俗でもいいが、明日に響くと困る」

モバP「だが日頃とんでもない美人や可愛い子に囲まれている俺が興奮するようなAVは家にはない」

モバP「ならば買うしかあるまい」

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モバP「…………ということで来ましたAVショップ」

モバP「おー新作すげぇ出てるな」

モバP「あ、この子可愛い。……でも加蓮のが可愛いなぁ」

モバP「お、この子もなかなか……でも凛の方が」

モバP「ん、こ、これは……ちひろさんに似てる!」

モバP「見なかったことにしよう。あーすげぇ萎えたわ」

モバP「いやいや諦めるな俺」

モバP「最高のオカズを手に入れるその日まで」

モバP「それから一時間以上物色を続けた俺はとうとう至玉の一品に巡りあった」

モバP「高翌揚する気分を抑えながらレジへと向かう」

モバP「これください」

店員「あいよ!!『おねだりアイドル〜プロデューサー、私もう我慢できないよ〜』一丁入ります!!!お目が高いね!今日はパーティーかい!!楽しんでくれよ!!」

モバP「……気にするな俺」

モバP「その時レジ横に置いてあるアダルトグッズの中に爆売れと書かれたPOPが置かれている物が、あと一つだけになっているのに気付いた」

モバP「そう、テンガだ」

モバP「普段は俺の手が相棒だがオナホを使ってみるのもワルくない」

モバP「俺はそれを手にしレジへと置いた」

店員「はいさい!!『テンガエッグシャイニー』一丁!!……兄ちゃん、そんなテンガで大丈夫か?」

モバP「大丈夫だ、問題ない」

モバP「思わず乗ってしまった」

モバP「今夜のオカズとテンガを手に店を出て帰路へと着いた」

モバP「袋は無地だがあまり人に見られたくはない」

モバP「俺は足早に家へと帰った」

モバP「家に着いた俺はテンションが上がりまくっていた」

モバP「スーツを脱ぎ捨て全裸になる」

モバP「さっそくPCを付け今夜のオカズを再生する」

モバP「もちろんテンガに付属のローションを入れることも忘れない」

モバP「俺の息子のテンションは最初からクライマックスだ」

モバP「AVの導入部分で既にテンガへと息子は侵入した」

モバP「テンガエッグは価格やサイズ、後処理まで手軽に抜けるとして大評判だ」

モバP「だがしかし、大量にある種類の中から自分にあった最高の一つを選ぶのは難しい」

モバP「そう、そんなことにすら俺は入れるまで気付いていなかったのだ」

モバP「入れた瞬間、首を傾げたくなるような感覚に襲われた」

モバP「爆売れと推されていたこれは俺には全く気持ちよくなかったのだ」

モバP「よく考えれば僅かに埃が被っていたし、在庫処分の薫りがした商品だった気がする」

モバP「萎えていく息子になんともいえない気分になりながら俺はPCの電源を切った」

モバP「そのあとテンガエッグシャイニーをビニールに包んでゴミ箱へとぶちこみ、シャワーを浴びて眠った」

モバP「俺のテンガエッグデビューは失敗に終わったのだ」

モバP「翌日俺は悶々とした気分のまま出社した」

モバP「おはようございまーす」

ちひろ「プロデューサーさん、おはようございます」

モバP「今日もちひろさんは元気ですね」

モバP「若干気まずいものを感じながら、誤魔化すように無理やり話題を作った」

ちひろ「そうですかね?」

凛「プロデューサーおはよう」

モバP「りぃぃいいいいいん!!!!おはよううううううう!!!」

ちひろ「……」

凛「プロデューサーは今日も元気だね」

モバP「凛の顔が見れればいつでも俺は元気だぜ!」

凛「もう、そんなことばっかり言って」

モバP「今日も凛は可愛い」

加蓮「おはよーございまーす」

モバP「加蓮キターーーー!!!おはよううううううう!!!今日は体調問題ないか!?」

加蓮「おはよう、Pさん。私は大丈夫だよ」

モバP「そうか!なんかあったらすぐ連絡するんだぞ!!仕事捨てて迎えにいくから!!」

加蓮「いやいや仕事しなよ」

モバP「ばっか、お前ら以上に大事なことなんかこの世にあるか。凛、加蓮、奈緒は俺の生き甲斐だぞ。今日は奈緒は学校だから会えないが俺はいつでもお前らのことを考えてる」

加蓮「全くおおげさなんだから」

凛「本当にね」

加蓮「あ、凛。おはよー」

凛「うん、おはよ。そういえば昨日奈緒が〜」

モバP「今日も俺の女神たちは輝いていた」

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