佐城雪美ちゃんがマツコ・デラックスさんの冠番組である「マツコの知らない世界」に出演するお話です。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521639167
人々の心を掴んで離さない猫。
世はまさに空前の猫ブーム。
というわけで今夜の「マツコの知らない世界」は猫スペシャル。
――――――――――
スタッフ「猫好きですか?」
マツコ「好きよ。好きだけどね、怖いのよね」
マツコ「猫って完全に癒やされちゃうじゃない?」
マツコ「そうなったらだめなのよ、仕事がなくなっちゃうじゃない」
マツコ「ってここで喋っててもしょうがないわよね」
マツコ「今日のゲストは…猫と会話できるミステリアスキッズアイドル佐城雪美ちゃんですどうぞ」
雪美「…………………」トコトコ
マツコ「えっ、子ども!?」
雪美「………………」チョコン
マツコ「あんら~~なんでしょうこの小さいお人形さんは。顔なんてアタシの手のひらより小さいじゃない?あなたいくつ?」
雪美「……………………」
マツコ「……あれ?ほんとに人形なの!?ちょっとぉ……」
雪美「……10歳」
マツコ「うわっ。 急に喋ったらびっくりするじゃない」
雪美「ふふっ………」
マツコ「えっと今日は何のお話をしてくれるのかな?」
雪美「………………………ねこ……」
マツコ「まずは自己紹介しよっか」
雪美「雪美…………………」
マツコ「ちょっとこの子のプロデューサー呼んできて…あんた!?」
モバP「はい」
マツコ「大丈夫なのこの子」
雪美「マツコ…………私……信じて……大丈夫…」
マツコ「齢45歳になってまさか10歳の女の子に呼び捨てされると思わなかったわ」
雪美「ペロ……フリップ…………」
マツコ「えっ?なに?うわっ、ちょっとだめじゃない猫連れてきちゃ」
マツコ「ってフリップくわえてる!最近の猫ってすごいわね~」
雪美「ペロ……ありがとう………」
マツコ「えっ、なに?猫が舎弟なの?」
雪美「……この子……うちのペロ……友達、なって……」
ペロ「にゃぁ~」スリスリ
マツコ「ちょっとこういうされたら猫飼いたくなるじゃない」
雪美「飼わないの……?」
マツコ「おじさんね、猫飼っちゃうとお仕事なくなっちゃうの」
雪美「………………?」
マツコ「猫飼っちゃうと面白くなくなっちゃうのよ」
雪美「そう………」
マツコ「あっ、だからって猫飼ってる人が皆面白くないって言ってんじゃないのよ」
マツコ「あくまでもあたしの場合だから」
雪美「……わかった……」
マツコ「ごめんねおじさんの話ばっかりして」
雪美「ううん……大丈夫……。マツコ……お話……おもしろい………」
マツコ「えっ、やだこれ私フォローされちゃってるの?」
雪美「フォロー……?ツ◯ッター………?」
マツコ「あんたもやってるの?」
雪美「やってる…………ペロが………」
ペロ「にゃー」
マツコ「ちょっとぉ…若干信じてる自分が居るのすごい怖いんだけど」
雪美「今日のお話……これ……」フリップフロップ
マツコ「結構マイペースね」
雪美「まずは……野良猫の………社会………」
マツコ「野良猫の社会って結構人間の社会と似てるって聞いたけど、そうなの?」
雪美「うん………縄張り……ボス猫……似てるって……巴……言ってた……」
マツコ「巴?」
雪美「村上……巴………アイドル……知らない……?」
マツコ「ごめんね最近のアイドルに疎くて」
モバP[任侠感溢れる演歌と将棋が大好きなアイドルです]
マツコ「へぇ~。色んなアイドルが居るのね~」
雪美「あと……いちご……好き……」
マツコ「そう」
雪美「猫……縄張り……大切………。だから……集会も……大切……」
マツコ「そういえばたまに路地裏で猫が集まってるの見かけるわよね」
雪美「たぶん……それも……集会……」
雪美「縄張り……誰が居る?………確認…してる……」
マツコ「なんかコンビニでたむろしてるヤンキーみたいね」
雪美「きっと……同じ………」
マツコ「ヤンキーよりは可愛げがあるけどね」
雪美「だから……集会………邪魔………だめ……」
マツコ「わかるわ~。あたしも家でピザと集会してるときに宅配便とか来たらイラっとくるもん」
雪美「マツコ……………ピザ………お話…できる…………?」
マツコ「そうよ~。あたしぐらいたくさんピザを食べるとピザとお喋りできるの」
雪美「すごい…………私も…………たくさん……ピザ…………食べる…………」
マツコ「ちょっとこの子純粋すぎるんだけど芸能界みたいなクソ汚いところ入れて大丈夫なのあんた」
モバP[たぶん大丈夫です]
マツコ「多分じゃないわよ多分じゃ。ちゃんとしなさいよ」
雪美「マツコ………大丈夫……。私…………アイドル……楽しい…………」
雪美「おかえり………ただいま………言える場所………できたから…………」
マツコ「えっ、ちょっとまってどういうことなの」
雪美「この話……また今度…………。今……猫の……話………」
マツコ「意外と切り替え早いのね」
雪美「野良猫………やっちゃ…だめなこと……ある………」
雪美「それは………ご飯……あげること………」
マツコ「自分でエサが取れなくなっちゃうんだっけ?」
雪美「そう…………」
雪美「あと………ご飯………あげる………。狩り………できないって……言ってるのと…同じ……」
雪美「だから………失礼って……猫も……いる………」
マツコ「なんか意外と人間くさいわね~。電車で席譲ったら逆に怒ってくるおじいちゃんみたい」
マツコ「でも今野良猫にエサをやってそれで猫がいっぱい増えちゃって結局保健所に連れて行かれて殺されちゃうってこともあるのよね」
雪美「うん…………みんな……捕まらないよう………必死………」
雪美「だから……ご飯………あげるなら……、気をつけて……………。飼うぐらい………気をつけて…………」
雪美「かわいい……だから……ご飯……あげる………、軽い気持ち……………猫……死んで…しまう…………」
マツコ「そうよね、勝手にエサをやるくせに勝手に殺すなんてほんと人間って罪深いわよね~」
マツコ「ペットとか愛玩動物とかってかわいらしい言葉で飾ってるけど結局は対等の生き物じゃない?」
マツコ「それなのにかわいそうだからエサをあげたり邪魔だからって殺したりするのは思い上がりなのよね」
雪美「うん………私……ペロ……友達………。一緒に………生きてる………。飼い主…だけど……飼い主じゃ…ない……」
マツコ「そうそう、そういう付き合い方がいいのよね。共に生きてこそなのよ」
雪美「流石……マツコ………。マツコなら……猫……大事に…してくれそう……」
マツコ「だからあたし猫飼うとほんとだめなのよ、もちろん好きなんだけどね?」
雪美「保健所から……引き取って…あげて…………」
ペロ「にゃ~ん」
雪美「ペロからも…………おねがい…って……………」
マツコ「ダメよダメ、可愛いけど絶対ダメだから」
雪美「ペロも……保健所から…来た………。お友達……助けて……って………」
マツコ「あたしあんたたちみたいにバックボーンのおもそうな子達にほんと弱いのよ」
雪美「ペロ……もうひと押し………」
ペロ「ンギャァ」スリスリ
マツコ「ちょっとあたしやっぱりだめかも」
マツコ「来週から芸能界いなかったらそういうことだと思って」
雪美「そうなったら……来週から……雪美の…知らない世界…ね……ふふっ……」
マツコ「さてはあんた達それが狙いだったのね!」
雪美「まさに……泥棒猫…………ね………」
終わり
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
前作です。
こちらもよろしくおねがいします。
【モバマスSS】慶「10歳は……」
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