六花「……ない」

勇太「ねえもう帰ろう！
マンションの屋上で双眼鏡、しかも真夜中って耐えれんぞ！寒い！
星は綺麗だけど、ここまでする意図が狂気に映る」

六花「私の目的は不達成。理解できるまで耐久ス。不服ならば私一人で十分」

勇太「女の子一人じゃ危ないったら！」

六花「……」

勇太「はぁ」

六花「あ！」

勇太「何か見つかったのか！？」

六花「ゆうた！あの赤く光る星の名前なに！？」

勇太「ウィキペディア先生に聞け」

六花「勇太君はこれぐらいも分からないのかね！」えっへん！

勇太「お前には言われたかない！」

勇太「あんな星々見上げても、魔界やサンタなんぞ見えやしないぞ」

六花「……」

勇太「（そうだ。宿題すればいっか。
スマホのライトでノート照らせば）」ピカー

六花「や。魔力の妨害にあたる。眩し」

勇太「んじゃどうすればいいんだよ」

勇太「りっかー。そろそろ帰ろうー」

六花「……」

勇太「ひひっ///」そーっ　ほっぺぷに

六花「や！め！て！勇太！！あっちいって！」

勇太「なんだよ知らん！」

勇太「（もう六花なんか俺のこと好きじゃないんだ。
いつもだったら心配してきてくれるのに。
良い年頃なんだから星座見つけやめろよな。
性格が幼稚過ぎて恥ずかしい。
六花に使うはずだった金、俺の欲しいやつに当てよう。何か買うかなー）」

六花「あっ！ゆうた！」

勇太「なん……あ！流れ星！！」

勇太「（漫画全巻買う金が欲しい！
漫画全巻買う金が欲しい！
漫画全巻買う金が欲しい！）」

六花「祈った！三回祈れたよ！！ゆうた！！！やった！」