千歌(生まれた子犬の名前何にしようかな・・)
千歌(う~ん・・しいたけの子供なんだから・・シメジとかかな・・なんか違うんだよな~)
ルビィ「千歌ちゃんどうしたの?難しい顔しちゃって・・」
千歌「あっルビィちゃん・・実はね・・ウチにこの前生まれた子犬の名前を考えていたんだよ」
ルビィ「犬って・・あっ!しいたけちゃんの子供の?」
千歌「そうなんだよ・・いい名前をつけてあげたくてさ・・ない頭を振り絞って考えているんだけどなかなか思い浮かばなくてさ」
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ルビィ「うゆ・・ルビィも力になれそう?」
千歌「う~ん・・これは私が考えてあげなくちゃいけないことだから・・・あっルビィちゃん飴食べる?」
ルビィ「え?いいの!?」
千歌「うん、私いらないからあげるよ」
ルビィ「わーい♪いただきまーす♪」パクッ
ルビィ「~~♪♪」
千歌(ルビィちゃん・・かわいいなあ・・ルビィちゃんに餌付けしてるとしいたけが小さいころを思い出すなあ・・)
千歌「・・・・」なでなで
ルビィ「ぴぎゃ!?ち、千歌ちゃん?どうしてルビィの頭を撫でているの?」
千歌「いや・・なんか飴を食べているルビィちゃんをみてるとつい・・・撫でられるのイヤ?」
ルビィ「う・・ううん//そんなことないよ//」
千歌「よかった」なでなで
ルビィ「うゆ・・// 小さいころはよくお姉ちゃんに頭を撫でてもらっていたから・・ちょっとうれしいです」
千歌「あはは・・大きくなった今でもよく撫でられているじゃない」
ルビィ「ま・・まあそうなんですけど・・人前だとちょっと恥ずかしいときもあるんだよ//」
千歌「ルビィちゃんの髪の毛もふもふしててなんか気持ちいいね~」
ルビィ「千歌ちゃんの手もあったかくて気持ちいいです//」
千歌「すんすん・・いい匂いだね~ルビィちゃんから甘いにおいがするよ~」
ルビィ「ぴぎゃ!恥ずかしいから嗅がないで!!」
千歌「あはは!ごめんごめん!」
千歌(しかし・・改めてみるとルビィちゃんの髪型ってなんか犬みたいだよな~)
ルビィ「♪」
千歌(いい子だよな~ルビィちゃんは本当に・・あの子犬もルビィちゃんみたいに素直でかわいく育てばいいな~・・・ん?)
ルビィ「うゆ?どうしたの千歌ちゃん?」
千歌「・・・・・・・・」じー
ルビィ「うゆ・・・//そんなに覗き込まれるとルビィ恥ずかしい・・」
千歌「あ!ごめんごめん・・」
千歌(改めてみるとルビィちゃんって犬っぽいっていうか・・小動物みたいだよね・・海の家の時とか花丸ちゃんに水をぶっかけられて体を震わせていた時なんて、犬そっくりだったし・・)
千歌「ルビィちゃんってさ・・ダイヤさんの事好き?」
ルビィ「え?そ、それはもちろんだよ!たった一人のお姉ちゃんだもん!!」
千歌「小さいころからダイヤさんとは仲良かったの?」
ルビィ「うん!お姉ちゃんもルビィのこと大好きでルビィもお姉ちゃんのこと大好きだよ!!」
千歌「そう、わかったありがとう!!」
ルビィ「へ?ありがとう?」
千歌「ルビィちゃんとダイヤさんのおかげで素晴らしい名前を思いついちゃったよ!!またね~」たたたた
ルビィ「あっ!千歌ちゃん!!うゆ・・行っちゃった・・・」
ルビィ(もっと頭撫でて欲しかったな・・・)
千歌「決めた!!決めたよ!!子犬の名前・・お前たちは今日から・・」
ある朝
千歌「ほ~ら!ルビィ~ダイヤ~餌の時間だよ~」
子犬のダイヤ「わんわん!」
子犬のルビィ「キャンキャン!!」
千歌「あははは!こら!舐めるなってくすぐったいって~あははは」
ダイヤ「な・・な・・な・・なんですのこれは~!!」
千歌「あっダイヤさん!おはようございます!今日もいい天気ですね♪」
ダイヤ「いい天気ですね♪じゃありませんわ!!な・・な・・なぜ・・子犬の名前に私とルビィの名前を付けたんですの~!?」
千歌「かわいいじゃないですか♪ダイヤもルビィもすくすくと育っているんですよ♪」
ダイヤ「あなたに言われなくても私とルビィは日々成長中ですわ!!」
千歌「いや・・ダイヤさんのことを言ってるんじゃなくて犬の方犬の方・・」
ダイヤ「やかましいですわ!!それで・・説明してもらいますわよ千歌さん・・どうして犬の名前に私とルビィの名前をつけたんですの?いくらなんでも失礼だと思いませんか!?」
千歌「怒ってます?」
ダイヤ「激おこぷんぷん丸ですわ!!」
千歌「それもうほぼ死語ですよ?」
ダイヤ「うるさい!!さあ、早く私を納得させるだけの理由を述べてごらんなさい!さあ・・さあ・・さあさあさあさあ!!」
千歌「ダイヤさんとルビィちゃんって・・見ていてうらやましくなるくらいに仲がいいから・・この子たちにも2人みたいに仲良く育って欲しいという願いを込めて命名しました」
ダイヤ「う・・私とルビィみたいになってほしいから?」
千歌「しいたけにもね・・小さいときは兄弟がいたんだ・・体の弱い子でさ・・すぐ死んじゃったんだ・・」
ダイヤ「そんなことが・・」
千歌「しいたけには寂しい思いをさせちゃったからさ・・しいたけの子供のこの子たちには仲良く育って行って欲しいと思っていたんだ・・だから身近でとっても仲のいいダイヤさんとルビィちゃんの名前をつけさせてもらったんだ・・」
ダイヤ「そうだったんですの・・」
千歌(まあウソなんだけどね しいたけは最初から一人っ子だったし)
ルビィ「うゆ・・千歌ちゃん・・」
千歌「あっ!ルビィちゃんも見てって!かわいいでしょ~ウチのルビィとダイヤ♪」
子犬のルビィ「キャンキャン」
子犬のダイヤ「ワンワン!」
ルビィ「ぴぎゃ!?子犬でもワンちゃんは怖いです・・」
千歌「可愛がってあげてよ♪ルビィちゃんが名付け親みたいなモノなんだからさ♪なでなでしてあげて♪」
ルビィ「うゆ・・それじゃあちょっとだけ・・」
子犬のルビィ「キャンキャン!」
ルビィ「ピギャ!!や、やっぱり無理でしゅ」
千歌「こらルビィ!」
ルビィ「ごめんなさい!」
千歌「え?あ、イヤ違うよ!ルビィちゃんじゃなくて犬の方!」
ダイヤ「紛らわしいですわよ・・」
千歌「人にやたらと吠えるんじゃないの!ダイヤは聞き分けのいいお姉さんなのにどうしてお前はそうなの!!」
ルビィ「ごめんなさいお姉ちゃん・・うゆ・・」
ダイヤ「だからあなたのことじゃありませんわよルビィ!しっかりしなさい!!」
ルビィ「はやく小動物から人間になりたい・・」
ダイヤ「ルビィーー!!気をしっかり持ちなさい!!」
子犬のルビィ「わんわん!!」
ルビィ「ごめんなさいごめんなさい!!もう悪い事しないから神様助けてーー!!」
ダイヤ「ルビィー!!」
千歌「もうルビィはごはん抜きだよ!!」
ダイヤ「それはあんまりですわ!!」
千歌「だから人間のルビィちゃんのことじゃないってばー!!」
ーーーーーーー
ーーーーーーー
ダイヤ「とにかく紛らわしいし、私とルビィの高尚な名前が家畜に付けられているというのは屈辱感がありますから禁止ですわ」
千歌「え~ルビィもダイヤも人間より犬に付けた方がしっくりくる名前だと思うんですけど・・」
ダイヤ「なんですってええーーーー!!!!!!!」
千歌「うわー!!怒らないでくださいー!!ごめんなさい!!違う名前に変えますから怒らないでー!!」
ダイヤ「今日という今日は許しませんわ!!とっちめてやりますわ!!」
千歌「うわーー!!ダイヤさんごめんごめんってー!!」
ダイヤ「待てー!!ですわー!!」
ルビィ「あ・・お姉ちゃんと千歌ちゃん行っちゃった・・」
ルビィ「お腹すいたな・・」ぐー
梨子「あら?ルビィちゃんじゃない?こんな朝早くにどうしたの?」
ルビィ「あっ梨子ちゃん!おはようございます」グー
ルビィ「ピギャ!?」
梨子「お腹空いてるの?」
ルビィ「う・・うゆ・・朝ごはんを食べずにここに来たから・・恥ずかしい//」
梨子「よかったら食べていく?朝の残り物でよければだけど」
ルビィ「いいの!?」
梨「もちろんよ」
ルビィ「わーい!!」
梨子「ふふ・・ルビィちゃんはかわいいわね・・」なでなで
ルビィ「また餌付けされっちゃった//ルビィもルビィに負けないようにしっかりしなくちゃ・・」
梨子「?何のこと?」
ルビィ「うゆ!!な、なんでもないでしゅ!」
梨子「さあ上がって」
ルビィ「お邪魔しまーす!」
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
千歌「ぐすっひっぐ・・ごめんなさい・・悪気はなかったんです・・」
ダイヤ「まったく!友人の名前をペットにつけるなんてどうかしてますわよ!」
千歌「だって・・だって!ルビィもダイヤもとってもかわいらしいから・・」
ダイヤ「な・・・照れるこというんじゃありません!!」
千歌「え・・?子犬のことですよ」
ダイヤ「この・・・そんなこと言うのはこの口か!!この口が悪いんですわね!!」ぎゅー
千歌「いひゃいいひゃい!!つねらないでくだひゃい~!!」
ダイヤ「まったく・・あれ?ルビィがいませんわ」
千歌「へ?ルビィならしいたけの側で寝ているじゃないですか」
子犬のルビィ「zzzzz」
しいたけ「わん!」
ダイヤ「そっちのルビィじゃありませんわ!!私の妹の人間のルビィがいませんわって言っているんですの!!っていうか紛らわしいからもうその名前で犬を呼ぶのはやめなさい!!」
千歌「はーい」
ダイヤ「それで・・ルビィはどこに行ってしまったのですの?」
千歌「つないでおかないから勝手に散歩に行っちゃったんじゃないですか?」
ダイヤ「あなたはわたくしの妹をなんだと思っているのですの?」
千歌「え?かわいらしい小動物だけど・・」
ダイヤ「・・・・」バキッ・・ボキッ・・
千歌「うわあ!!無表情で拳を鳴らすのはやめてください!!」
ダイヤ「まあ・・かわいらしい小動物というのもあながち間違っていない気もしますしね・・怒る気にもなりませんわ」
千歌「ルビィちゃんがかわいすぎるから子犬にもルビィっていう名前を付けたくらいだし」
ダイヤ「確かに・・ルビィは犬みたいでかわいいですわよね・・」
千歌「でしょ~!?」
ダイヤ「得意顔になってドヤ顔するんじゃありません!はあ・・もういいですわ・・ん?ではどうしてもう一頭にダイヤと名付けたんですの?さっきのしいたけちゃんの件はウソだと白状しましたしね?」
千歌「2頭いるんだからルビィって名前を付けたら片割れはダイヤに決まってるじゃないですか♪」
ダイヤ「ほほう・・ダイヤはついでに名づけたというわけですね・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
千歌「ひっ!ダイヤさんからなんか黒いオーラが出てますよ!!そ、それよりルビィちゃんがどこに行ったのかを探さなくちゃ」
ダイヤ「ルビィ~!どこに行ったんですの~!!出ていらっしゃい~!!」
千歌「ルビィちゃん~!飴ちゃんあげるから出ておいで~」
梨子「ダイヤさん・・千歌ちゃん・・しー!」
千歌「あれ?梨子ちゃんどうしたの?」
梨子「大きな声を出さないで・・ルビィちゃんなら私の家にいるから」
ダイヤ「あらそうなんですの?」
梨子の家
ルビィ「スー・・スー・・zzzz」
千歌「寝ちゃってるね・・」
ダイヤ「人の家で寝るなんてお行儀が悪いですわ!!ルビィ!起きなさい!」
ルビィ「う・・うゆ・・zzzz」
梨子「いいんですよ!もう少しこのままにしておきましょうよ!!寝ているルビィちゃんかわいいじゃないですか!!」
千歌「たしかに寝ているルビィちゃんとってもかわいいね」
ダイヤ「人様の家で寝るなんてはしたないですわ!」
梨子「ご飯を食べてお腹いっぱいになったら眠くなっちゃったみたいで」
ダイヤ「まったくルビィは・・しょうがないですわね・・」
千歌「ほーらほらほらルビィちゃ~ん」サワサワ
ルビィ「う・・うゆゆゆ・・・」
梨子「猫じゃらしで鼻をさすっちゃかわいそうでしょ?どっから持って来たのその猫じゃらしは」
千歌「子犬と遊ぶために持ち歩いていたんだ」
ダイヤ「まったくもうこの子ったら・・おんぶして連れて帰りますわ」
千歌「ダイヤさん大丈夫?手伝おうか?」
ダイヤ「大丈夫ですわ!ルビィは私の大切な妹・・私が責任もっておんぶしますわ!」
ダイヤ「よいしょ・・ふう・・昔に比べて重くなりましたわね・・ルビィ・・」
ルビィ「zzzz・・・・zzzz・・・・うゆ・・・」
ダイヤ「ねーんねーんころーりーよーおこーろーりーよー♪ルビィは良い子だ~ねんね~しな~」
千歌「ああ・・ダイヤさんとルビィちゃん帰っちゃったね」
梨子「はあ・・ルビィちゃん見てたらノクターン思い出しちゃった・・私も犬を飼おうかな」
千歌「あっ?梨子ちゃんも犬を飼うの?それだったら提案があるんだけど・・」
後日
梨子「さあルビィ!フリスビーを投げるから取ってきてね!!それ!!」
梨子が飼った子犬のルビィ「あんあん!!」
梨子「よーしよしよし!!よく取ってきたわね!!えらいえらい」なでなで
梨子が飼った子犬のルビィ「くうんくうん!!」
曜「梨子ちゃん・・その子犬は・・」
梨子「あっ・・曜ちゃん・・見てた?」
曜「う・・うん・・犬を飼ったっていうことにも驚いたけど・・その子犬の名前って・・」
梨子「そう・・私も子犬にルビィって名付けたの」
曜「なんで!?どうして!?」
梨子「千歌ちゃんちの子犬の名前もルビィでしょ?」
曜「う、うん・・」
梨子「千歌ちゃんに犬にお揃いの名前をつけようって頼まれちゃって・・てへ♡」てへぺろ
曜「いや!かわいらしくてへぺろってされたって!梨子ちゃんってそんなキャラだったっけ!?」
千歌「もう!曜ちゃんさっきから騒いでうるさいよ!」
千歌「見てよこの子の愛くるしい姿・・まるでルビィちゃんみたいじゃない?」
梨子が飼った子犬のルビィ「アン!アン!」
千歌「ウチのルビィとダイヤに負けず劣らずのかわいさだよ~♡」
千歌の子犬のルビィ「きゃんきゃん!」
千歌の子犬のダイヤ「ワンワン!」
曜「いやたしかに犬はかわいいけどさ・・このことがダイヤさんにしれたらなんて言うか・・」
ダイヤ「見てましたわよ・・」
曜「うわ!出た!ダイヤさん!!」
ダイヤ「人を妖怪みたいに言うんじゃありません!それより・・梨子さん!!」
梨子「は、はい!」
ダイヤ「あなたまでペットにルビィと名付けたそうですわね!?これは黒澤家に対する挑戦と受け取ってもよろしいのですか?」
梨子「ご、ごめんなさい!!村八分にするのだけはやめてください!!」
ダイヤ「内浦はそんな陰湿な土地じゃありませんわ!!」
ルビィ「梨子ちゃん・・」
梨子「ル・・ルビィちゃん・・!」
ルビィ「どうして子犬の名前にルビィってつけたの?」
梨子「だ・・だって・・!そ、そうだ!千歌ちゃんが悪いのよ!!わ・・私は千歌ちゃんにそそのかされただけで・・」
千歌「あー!ずるいよ梨子ちゃん!梨子ちゃんだってノリノリだったじゃん!」
ダイヤ「元凶はやっぱりあなたですのね!?千歌さん今日という今日は許しませんよ!!とっちめてやりますわ!!」
千歌「だ、だって!!ルビィちゃんが悪いんだよ!?」
ルビィ「う・・うゆ!?る・・ルビィが悪いんでしゅか!?」
ダイヤ「耳を貸すんじゃありませんわルビィ!!千歌さんの世迷言なんて!!」
千歌「だってルビィちゃんがあんまりにもかわいすぎるんだもん!!小動物みたいにかわいいし!ルビィちゃんを見ていたら誰だって自分のかわいいペットにルビィって名前を付けたくなるよ!!」
梨子「そうよそうよ!千歌ちゃんのいう通りだわ!!ルビィちゃんがかわいいから誰だってペットにルビィって名前をつけたくなっちゃうのよ!」
ルビィ「か・・かわいい・・うゆ・・//」
ダイヤ「きい~言わせておけば・・あなたたちの家とは火事と葬式の時以外だれも関わってくれないと思いなさい!!」
千歌・梨子「ごめんなさい!!すみませんでした!!」
ダイヤ「い~や許しませんわ!!断固村八分にしてさしあげ」
善子「まったくうるさいわね~」
曜「あっ善子ちゃんおはよう・・あれ?その子犬は・・」
善子「リリーが犬を飼うっていうから私も飼ったのよ・・今日はこの子のお披露目に来たのよ」
曜「あれ?善子ちゃんのマンションって犬って飼えたっけ?」
善子「ふ・・堕天使ヨハネに人間の決めたルールなど適用されると思って?」
曜「いやいや・・大丈夫なの?後でどうなっても知らないよ」
善子「曜が心配することじゃないわよ・・ほら・・みんなにあいさつしなさい・・ルビィ」
善子が飼っている子犬のルビィ「わんわん!」
ルビィ「ピギャ!?よ・・善子ちゃん・・その子犬の名前って・・」
善子「そう・・ルビィよ・・フッ」
ダイヤ「・・・・・」ツカツカ
善子「?ダイヤどうしたの?」
バチコーン
善子「申し訳ありませんでした」正座
曜「おおう・・でっかいたんこぶだね・・善子・・」
善子「うう・・イタイよ・・」グス
ダイヤ「それで・・?」
善子「え?それでって?」
ダイヤ「あなたはどうして自分のペットにルビィと名付ける暴挙に及んだのかと動機を聞いているのですわ」
善子「梨子が犬にルビィって名付けたらしいからお揃いの名前にしようって・・」
ダイヤ「どこまで仲良しなんですのあなたたちは!!」
善子「だ、だって!!千歌と梨子が子犬にルビィっていう名前を付けてかわいがっているのをみて・・うらやましかったのよ!!私もペットにルビィっていう名前をつけて2人の仲に入れてもらいたかったのよ!」
ダイヤ「うらやましいからって!!ペットに友達の名前を付ける人がどこにいるというのですの!?」
千歌・梨子・善子「ここにいますけど?」
ダイヤ「・・・・・・・」ツカツカ
バチコーン バチコーン バチコーン
千歌「あべし!」
梨子「たわば!」
善子「ひでぶ!」
千歌「うう・・イタイよ・・」グス
梨子「ママにもぶたれたことなかったのが自慢だったのに・・」グス
善子「2度もぶった・・」グス
ダイヤ「やかましいですわ!!」
曜「・・・・・・・・」
(千歌ちゃんたち・・仲良くダイヤさんに怒られて・・ちょっとうらやましいな・・私もみんなの輪の中に入りたいな・・どうすれば仲間に入れてもらえるかな・・そうだ!!私も子犬を飼って名前にルビィって名付けよう!!)
千歌「って考えてるんでしょ曜ちゃん」
曜「いや、考えてないからね!?勝手に私が思ってる感じの雰囲気作らないでね!?」
千歌「曜ちゃんも飼おうよ~!一緒にルビィちゃんを飼おうよ~!!」
ルビィ「ぴぎ!?る・・ルビィ曜ちゃんに飼われちゃうんですか!?」
曜「いや飼わないからね!?それに犬を飼おうよっていう話であって人間のルビィちゃんを飼うとかいう話はまったくしてないからね!?」
ダイヤ「曜さん・・」
曜「は、はい!なんでありましょうかダイヤさん!!」
ダイヤ「もしやと思いますが・・犬を飼ってルビィと名付けようなんてそんなバカなことを考えては・・」
曜「考えてもいませんから!!」
ルビィ「ルビィ飼われない?」
曜「飼わないよ~私は絶対に飼わないよ~!飼わないから安心してね~ルビィちゃん」
千歌「曜ちゃんひとりだけ正義面して・・ずるいよ」
善子「空気読みなさいよ」
梨子「こっちに来てよ曜ちゃん」
曜「いやいやいやいや!なんで私が悪いみたいな流れに持って行こうとするのさ!」
ダイヤ「と・に・か・く!今すぐペットの名前を変えなさい!!今この場でですわ!!」
千歌「で・・でも!」
ダイヤ「でもじゃありません!」
梨子「だって!」
ダイヤ「だってじゃない!!」
善子「ルビィがかわいいのが悪いのよ!!」
ダイヤ「ルビィは悪くありませんわ!!いいからさっさと変えなさい!!」
10分後
千歌「帰るよシメジ・・エリンギ・・」シュン
梨子「行くわよノクターン」しょんぼり
善子「来なさいライラプス」グスッ
ダイヤ「ふう・・ようやく改名しましたわね・・」
ルビィ「あ・・あの!!」
千歌「ん?どうしたのルビィちゃん」
ルビィ「ルビィ・・ルビィは別に嫌じゃなかったよ!ペットにルビィっていう名前がついてても」
千歌・梨子・善子「え?」
ダイヤ「は・・はあ!?何を言ってますのルビィ!?」
ダイヤ「あなたは人間扱いされていなかったんですのよ!?ここはもっと怒るところですわ!!」
ルビィ「そ・・それは・・最初は戸惑ったよ・・うゆ・・で、でも3人ともルビィっていう名前を付けたワンちゃんをとってもかわいがってくれていたし・・なんだかルビィがかわいがられているみたいでちょっとだけうれしかったんだ・・」
千歌「ルビィちゃん・・」
善子「ルビィ・・あんた・・」
梨子「べ・・別にルビィちゃんの名前を軽視していたつもりはないのよ?ルビィちゃんはルビィちゃんだもの」
ダイヤ「ルビィがよくてもだめですわ・・大体同じ名前のワンちゃんが同じ地域に何匹もいたら区別するのが大変じゃないですの」
千歌「まあ・・それはそうなんですけどね・・」
ダイヤ「とにかくこの話はもうこれでおしまいにしましょう」
善子「そうね・・やっぱりペットに友達の名前を付けるのはおかしいものね・・」
梨子「ごめんね?ルビィちゃん」
ルビィ「皆の犬がルビィじゃなくなっても・・これまで通りの愛情を注いであげてね」
千歌「もちろんだよ!ダイヤさんがルビィちゃんのことをかわいがるような気持ちでシメジとエリンギをかわいがってあげるよ!」
梨子「大丈夫よ!ルビィがノクターンになってもこの犬は私の大切な家族の一員になるんだから!」
善子「この堕天使に任せておきなさい!ライラプスにはこれまで通りの愛情を注ぐわ!」
ルビィ「よかった!」
曜(ふう・・みんなが仲直りしてくれてよかった・・)
週末 水族館
ダイヤ「っということがあったんですわ!!」
果南「ほーそれはまた大変な騒ぎだったんだねー」
ダイヤ「まったく人の名前をなんだと思っているんですの!!」
花丸「でもペットにルビィちゃんの名前を付けてあげたくなる気持ちマルにはわかるずら~」
ダイヤ「花丸さん!?」
花丸「は、はいずら!!」
ダイヤ「ペットにルビィっていう名前を付けたら承知しませんわよ?」
花丸「め、めっそうもないずら・・!!ペットにルビィちゃんの名前を付けるなんて恐れ多い真似マルには無理ずら!」
ダイヤ「わかればいいですわ」
花丸「果南ちゃん・・ダイヤさんが怖いずら~」グス
果南「おーよしよし・・マルはいい子だ」なでなで
ダイヤ「ところで鞠莉さんはまだ来ませんの?AZALEAのメンバーを水族館に誘ったのは鞠莉さんじゃありませんの?」
花丸「鞠莉ちゃんが水族館を貸切にしてくれたんだよね」
果南「そうだね・・歌詞の創作活動のために鞠莉の奴が貸切にしてくてお客さんが私達だけなのはいいんだけど・・肝心の鞠莉が行方不明ってどうなってるんだろう?」
ピンポンパンポーン
鞠莉「ご来場のシャイニーなAZALEAのメンバーに告げるわね☆」
花丸「あれ?館内放送ずら」
果南「なんで鞠莉の声がスピーカーから聞こえるのさ?」
ダイヤ「なんだかイヤな予感が・・」
鞠莉「ペンギンプールの扉が壊れて中にいたペンギンが大量に脱走したから気を付けてね♪」
果南「はあ!?」
花丸「ずら!?」
鞠莉「・・・キャー!!やめて!!助け・・グエッ!!」ブツッ
花丸「あっ!放送が途切れたずら!」
果南「鞠莉の身に一体何が・・」
ダイヤ「へ・・?どういうことですの・・って・・えええええええええ!!??」
クアー クアー ククク クワ!クワ!
クエー!!クククククエー!!
ギャー!!ギャー!!バサバサ!!クワー!!
花丸「あわわわ・・大変ずら!!ペンギンちゃんたちが廊下にあふれかえっているずら!!」
果南「なんでこんなことになってるのさ!!」
鞠莉「果南ー!!ダイヤー!花丸ー!HELP!help me!」
花丸「あっ!鞠莉ちゃんずら!!鞠莉ちゃんがペンギンたちの下敷きになっているずら!!」
果南「鞠莉ー!!こらっ!ペンギンたち!!鞠莉から離れろ!!」ブンブン
ペンギンたち「クエー!!クククク!!クエー!!クエー!!」
果南「鞠莉!」
花丸「鞠莉ちゃん大丈夫ずら!?ケガはない!?」
鞠莉「た・・助かったわ・・果南・・あちこちボロボロよ・・あとちょっとでペンギンちゃん達に窒息死させられるところだったわ」ぼろぼろ
ダイヤ「一体全体どうしてこんな事態になっていますの!?」
鞠莉「ペンギンのプールでダイヤと一緒に遊んでいたら・・収集がつかなくなっちゃって」
ダイヤ「な・・!!私はここにいますわ!!」
鞠莉「人間のダイヤじゃないわよ!!」
花丸「どういうことずら?」
果南「まさか鞠莉・・あんた・・・」
鞠莉「この前見たペンギンが可愛くってしょうがなくって・・ペンギン全員にダイヤっていう名前を付けたの♪」
ダイヤ「な・・な・・・な・・!!」わなわな
鞠莉「それでね・・たくさんのダイヤに囲まれてダイヤたちと遊んでいたら・・一頭の賢いダイヤが私のポケットから檻のカギを奪っていったのよ」
鞠莉「くちばしでカギをくわえて器用に錠前を外しちゃったわ・・ダイヤって案外賢いのね・・」
花丸「鞠莉ちゃんより賢いかもしれないずら・・」
鞠莉「ダイヤが集団脱走したのよ!!3人ともダイヤを捕獲するのを手伝って!!」
花丸「こんなにいっぱいいるダイヤさん達を・・じゃなかった・・ペンギンさん達をマルたちだけで捕獲するなんて無理ずら!!」
果南「あわわわ・・早くダイヤ・・じゃなかった・・ペンギンを捕獲しないと!」
ダイヤ「いい加減に・・しなさーーーい!!!!」
おしまい
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