三船美優「バレンタイン反省会反省会…?」 (19)

アイドルマスターシンデレラガールズの三船美優・和久井留美・服部瞳子のホワイトデーSSです
過去作との関連はありません

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美優「なんですかそれ…?」

留美「今回集まってもらったのは他でもないわ、タイトル名でお分かりね」

瞳子「タイトルとか言わない」

美優「えっと…お分かりではないのですが…あとなんで反省会が2回付いてるんでしょう…?」

留美「私たちのユニット名はバレンタイン反省会」

留美「そのユニットの反省会ということで反省会反省会なのよ」

美優「響きだけはいいですけど…」

瞳子「今回の議題は…今日ということは…やっぱり?」

留美「そうよ」

留美「Pさんにチョコレートを渡したあの日から1ヵ月、ホワイトデーと来年のバレンタインデーについてよ」

留美「2人は、Pさんにはお返しは貰えたかしら?」

美優「Pさんからは、手作りのお菓子を頂きました」

留美「私の場合は、可愛い猫のデコレーションが施されたチョコレートケーキよ」

留美「ほらこれ写真」

美優「うわぁ可愛い…!」

瞳子「もうパティシエにでもなったほうがいいんじゃないかしら…」

瞳子「中には手作りのせんべいなんかを貰ってた子もいたみたいだし、Pさん、何者なのかしら…」

美優「きっと私たちのことを想って、一生懸命準備してくださったんですよね…」ウットリ

留美「うんうん…」ウットリ

留美「……………」

留美「って違ーう!そうじゃない、お菓子は嬉しいけどそうじゃないのよ」

美優「そうなんですか?」

瞳子(その割には嬉しそうに写真見せびらかしてきたじゃない)

留美「思い出してみて、私たちが本当に欲しかったものを」

美優「本当に…」

瞳子「欲しかったもの…」

留美「この際だから、言うわ」

留美「私が本当に欲しかったのは、婚姻届よ」

美優「婚姻届…!」

瞳子「うんうん、素敵じゃない」

留美「まず夜景の綺麗なレストランで二人で食事をしたあと…」

―――――――――――――――――――――

P「留美さん、これ、バレンタインのお返しです」

留美「これを…私に?」

P「俺の実印も押してあります」

留美「本当に…私でいいの?」

P「留美さん以外にこれを受け取ってもらうなんて、考えられません!」

留美「Pさん…」

P「留美さん…」

―――――――――――――――――――――

留美「って感じで…えへへ」

瞳子「却下ね」

美優「ええ、ダメです」

留美「ちょっと、なんでよ」

瞳子「シチュエーションは素晴らしいわ、でもね」

美優「Pさんが留美さんに婚姻届ってのが非常に納得いきません」

留美「じゃあ美優さんと瞳子さんはどうなのよ」

美優「え、えっと…」

美優「指輪、です…」

瞳子「指輪!?」

留美「いいわね…私も貰いたいわ…」

美優「Pさんはモテモテですから、いろんな子のホワイトデーのお返しに大忙し」

美優「私のお返しはなんだろう?いつもらえるのかな?準備してくれてるのかな?」

美優「そんな不安とドキドキの一日を過ごした夕方…」

―――――――――――――――――――――

P「美優さん、このあと時間ありますか?」

美優「Pさん…はい、勿論です」

P「良かったら、一緒に散歩でもどうですか?渡したいものがあるんです」

美優(渡したいもの…バレンタインデーのお返しかしら…?)

美優「はい…Pさんとなら、どこへでも…」

P「最近は暖かくなりましたね」

美優「ええ、そうですね…」

P「……………」チラッ

美優「あの…Pさん?どうかしたんですか?」

P「いや…えっと…」

P「その…今日の美優さん、その…とても綺麗ですよ…」

美優「!?き、急にそんなこと言われたら、びっくりしてしまいます…!」

美優「でも…その…ありがとうございます…」

美優(目を見るなんてできません…このドキドキ…止まってください)

―――――――――――――――――――――


瞳子「ストーーップ!」

美優「え?え?どうしたんですか!?」

瞳子「突然綺麗なんて言うなんて不自然すぎるわよ…何Snow*Loveみたいな展開になってるのよ」

留美「もう雪の季節なんかとっくに過ぎたわよ…というか、細かい!」

美優「…………」ムスー

美優「だって、留美さんだって…Pさんに婚姻届貰ってたじゃないですか…」ムスー

瞳子(妄想にまで対抗しなくても)

留美「分かったわよ…でもちょっとは巻いてね?この調子だと夕方まで掛かっちゃいそうだわ」

美優「これでも大分端折ってるのですが…」

瞳子(ええ…)

美優「続きです、こうしてPさんと一緒に歩いて、そして…」

―――――――――――――――――――――

美優「Pさん、もしかして、この場所って…」

P「美優さん…覚えてますか」

美優「はい…私とPさんが、初めて出会った場所…」

美優「この時のことは1秒だって忘れるはずなんてありません…」

美優「一番最初の思い出ですもの…ずっとずっと覚えてる、大切な思い出…」

P「この場所で渡したいんです…ホワイトデーのお返し…」

美優「!?これ…指輪…!?」

P「美優さん…貴女にこれを受け取って欲しいんです…」

P「ずっと傍にいてください」

美優「はい…!勿論です…!」ポロポロ

P「!?美優さん!?どうして泣いてるんですか!?まさか、俺じゃ嫌とか…」オロオロ

美優「Pさん…違うんです…嬉しくて…」ポロポロ

P「美優さん…」

美優「Pさん…」

―――――――――――――――――――――

美優「そして私とPさんの距離は0になって、そして…えへへ」

美優「Pさん…ずっと一緒に…」ブツブツ



留美「帰ってこないわね…」

瞳子「こんな細かいシチュエーションがスラスラと出てくるなんて、美優さん、いつもこんなこと考えてるのかしら…」

瞳子(これでも端折ってるらしいけど…)

留美「それで、残りは瞳子さんだけど、どうするの?」

瞳子「もちろん私も語らせてもらうわ、二人には負けてられないわよ」

瞳子「私が貰いたいものは…人生よ」

留美「人生!?」

―――――――――――――――――――――

P「瞳子さん…バレンタインのお返しですが…」

P「今日だけで全てを返そうとは思ってません」

瞳子「!?」

P「一生かけてお返しをさせてください!」

瞳子「Pさん、それは…そういう意味として受け取っていいのかしら?」

P「はい!瞳子さん、一生一緒にいてください!」

瞳子「Pさん…」

P「瞳子さん…」

―――――――――――――――――――――

瞳子「こうして、私とPさんは…」ニヤニヤ

留美「人生…いい響きね…けどニヤケ顔が怖い」

美優「というか瞳子さんとPさんが一生、っていうのが納得いきません…」ムスー

留美「あら、美優さん、帰ってきてたの」

美優「なんだか聞き捨てならない感じになってたので」

瞳子「いいじゃない、自分はあれだけ細かくPさんに指輪もらう妄想を語ってたんだから」

美優「それとこれとは話が別です…」

瞳子「ええー…」

留美「けど今ので確信したわ…やっぱり最後までPさんの隣にいるのは」

美優「この中の誰か…!」

留美「来年こそは、今日話した思い思いのホワイトデーが過ごせるように、今から考えるのよ!」

瞳子「そうね…」

美優「今年のチョコよりも、もっと想いを込めて…」

留美「年明けと同時に準備するってのはどうかしら」

瞳子「一緒に部屋のカギを入れておくとか」

美優「他の子よりもたくさん、たくさん想いを込めたっていうのも伝わるように、メッセージカードなんかもいいかもしれませんね」

留美「渡す時に、さりげなく手なんか握っちゃったりして」

瞳子「ずるいわそれ、私だって握りたいわ」

美優「その場でPさんに食べてもらって、『こんな美味しいチョコを作れるなんて、来年も…いや、一生俺のためにチョコを作って欲しい』なんて言ってもらったり…」キャー

三人「……………」ワイワイガヤガヤ



部屋の端で黙って聞いていた佐藤心「……………」

心「収集がつかねぇ☆」

☆おしまい☆

突っ込み不在の恐怖、反省ってなんだろう
なんかPがエラいキザなことになってますがあくまで彼女たちの妄想内ということで納得していただければ…


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