五十嵐響子「カチカチ山」(15)
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モバP「うーん・・・」
五十嵐響子「だめ・・・ですかね?」
モバP「だめというか、なんていうか」
ガチャッ
島村卯月「おはようございます!!」
モバP「おうおはよう」
響子「おはようございます!」
卯月「反省会中ですか?」
モバP「反省会っつうか、なんていうか」
響子「今度朗読会があるんです。読むのはこれです!」
卯月「カチカチ山ですか」
モバP「カットされてないエグい方のな」
響子「お子さんが多いってことで、朗読用に言葉を簡単にしたりツッコミもいれたりしてみました!」
卯月「響子ちゃんが読むカチカチ山読んでみたいです!」
響子「いいですよ!」
モバP「・・・卯月、覚悟しておけよ?」
卯月「え?」
響子「弟も感動して泣いた自信作です!」
モバP「それ感動じゃない涙だけどな」
卯月「えっ」
響子「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが畑を耕して生活していました」
響子「最近おじいさんとおばあさんには悩みがありました」
響子「性悪なタヌキが、食べ物が実らないような不吉な歌を歌いながら畑を荒らしにやってくるのです」
響子「カラスだって数回叱ってカカシを置いておけば、食べてはいけないと理解する脳があるんです」
響子「ですがこの狸は、毎日荒らしにやってくるのです。馬鹿なんですかね」
響子「我慢の限界を迎えたおじいさんは、罠を仕掛け、ついにタヌキの捕獲に成功します。その場で殺しておけばよかったのに」
響子「おじいさんはまだ仕事が残っていたので、おばあさんにタヌキの処理を任せます」
響子「タヌキとおばあさんが二人きりになると、タヌキはもう悪さはしない、何なら家事や仕事も手伝うと泣きます」
響子「心優しいおばあさんは、その言葉をまんまと信じてしまい、タヌキを助けます」
響子「自由になったタヌキは、その場にあった杵・・・お餅ちをつく道具ですね。でおばあさんを殺してしまいます」
響子「さらに、おばあさんを鍋の具材にしてババア汁を作り、おばあさんの革を被っておばあさんに変装します」
響子「何も知らずに帰ってきたおじいさんにババア汁を食べさせ、タヌキは煽りながら逃げてしまいました」
響子「一度捕まえたのに逃げられたこと、そしておばあさんを殺され、あまつさえ食べてしまったこと」
響子「怒りと悲しみを処理しきれず、おじいさんは力無く泣いています」
響子「そこにウサギがやって来ました。このウサギはこの辺の偉い人ともおじいさんおばあさんの友人とも言われています」
響子「事情を聞いたウサギはタヌキへ復讐を行うことにしました」
響子「ウサギは今年の冬は寒くなるからと薪拾いにタヌキを誘います。あ、この辺は歌になってます」
かちかち鳴るのは何の音~♪ かちかち山だよこの山は~♪ タヌキは知らずに先へゆく~♪ ウサギ後ろでカチカチカチ♪
ボーボー言うのは何の音~♪ ボーボー山だよこの山は~♪ タヌキの背中で火はボーボー♪ 熱いと走ればなおボーボー♪
響子「先を歩くタヌキの背中の薪に火を付けたのを、誤魔化してる様子ですね」
響子「後日、タヌキはウサギに火傷を負わされたのだと思って文句を言いに来ます」
響子「ですがウサギは、それは違うウサギなのでは?と誤魔化します」
響子「そのままウサギは火傷に効く薬があるといってタヌキの背中に塗ります」
響子「でも薬なんて真っ赤なウソ。唐辛子入りのお味噌だったのです! タヌキはさらに苦しむことになりました」
響子「ちなみに現代の本では唐辛子とされていますが、当時はこの辺のエピソードはまるまるなかったとも、別の辛いものを使ったとも言われています」
響子「まぁ辛いのが無くても塩気のあるものを火傷や傷口に塗ったら大変ですけどね、絶対に真似しないでね!」
響子「火傷がなんとか治ったタヌキはウサギを探し出し、また文句を言います」
響子「ウサギはそのウサギは自分とは違うと否定して、そのままタヌキを魚釣りに誘います」
響子「まだ何か言いたかったタヌキですが、既に釣り竿が2本 船も2つ用意されており、お腹も空いていたので釣りに行きます」
響子「普通の船と大きい船の2つがあってタヌキは大きい船を選びます。いっぱい魚をのせるつもりだったようです」
響子「ですがその大きい船は土で出来た船。簡単に崩れてしまいタヌキは溺れてしまいます」
響子「ウサギはオールに捕まるんだ!と言って船のオールを差し出す振りをして、タヌキを何度も叩きます」
響子「この辺も歌でありますね」
タヌキのお船は土船で~♪ ウサギのお船は木の船で~♪ 一緒に漕ぎ出る河の中~♪ タヌキは溺れてざぶざぶざぶ~♪
響子「火傷で奪われた体力 そして空腹 さらに溺れている状態で何度も叩かれる」
響子「助けて!ウサギどん助けて! タヌキの悲痛な叫びと、ウサギがタヌキを叩く音が何度も何度も何度も何度も響き渡ります」
響子「さすがのタヌキも力尽き、浮かんでこなくなりました」
響子「ここに復讐は成立したのでした・・・ めでたしめでたし」
響子「ってこんな感じなんですけど、どうでしょうか!」
卯月「ヒッ!?」
響子「あ、あれ・・・?」
モバP「まぁ、こういう反応になるよなぁ」
響子「卯月ちゃんは、本来のカチカチ山を知らなかったんでしょうか?」
モバP「それもあるだろうけど、それが最大の理由でもないと思うぞ」
響子「私、カチカチ山のウサギの役が来たら、とても上手に演技出来る自信ありますよ!」
モバP「何人か泣きそうだな」
響子「狸イイィィィ!!!!!!!この悪党ガアアアァァァァ!!!!!!!!!!!!」
響子「お婆さんを殺したド畜生ガアアアアアアアァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」
卯月「ヒイィィ!!??」
モバP「すっげー迫力。どっから声出てるんだか」
響子「って、カチカチ山にはこんなセリフ無いですね・・・」
モバP「そういう問題じゃない」
おしまい
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※元ネタ:鬼灯の冷徹 声優(種崎敦美さん)つながり
たぬきつながり?で美穂が理不尽に殴られるとか、闇の深いアーニャ(中の人つながり)とかも考えましたが形に出来ませんでした ごめんなさい
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