経営者「安価で客船を作るよ!」 (31)

[新王都 港湾]

経営者「海だー!!」

お嬢様「…久しぶりの王都なのですから、もっと他に言う事はないのですか?」

経営者「仕方ないだろ?大会以降旅行に行って遊ぶ暇もなかったんだからさ」

お嬢様「…貴方をここに連れてきたのは決して遊ばせるためではないのですが」

経営者「わーってるよ」

経営者「あそこにあるあのどでかい船…アイツを立派な客船に仕上げればいいんだよね」


・第一回:ショッピングモール編『経営者「安価でショッピングモールを作るよ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488094515/)』
・第二回:テーマパーク編『経営者「安価でテーマパークを作るよ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488610605/)』
・前々回:冒険者ギルド編『経営者「安価で冒険者ギルドを作るよ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489295275/)』
・前回:王都編『経営者「安価で王都を作るよ!」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490770884/)』

※開拓者シリーズのリスペクトssです。あの方とは別人ですので予め御了承下さい。
また、あちらに迷惑がかかるような行為も絶対におやめ下さい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520514048

お嬢様「一度話したとは思いますが、先月新しい事業として船を利用する事に決まりまして」

お嬢様「それで数週間前から客船の設計を始めたのですが…」

経営者「全然作業が進まない上に設備も整ってない、と」

お嬢様「ええ。そこで経営者さんに直接手を入れてもらいたいのです」

お嬢様「正式オープンは二ヶ月後」

お嬢様「それまでに素晴らしい客船を完成させてください」

お嬢様「そしてだらけきっている従業員の気合を少しでも入れるため…」

お嬢様「従業員のご家族の方やわたくしが選んだ方々をお客様として招待するつもりです」

お嬢様「それに伴い、貴方には設計、教育、経営を並行して進めていただきます」

お嬢様「航海中に機材や教材など足りないものがありましたら、同乗するわたくしの部下に頼んでください」

お嬢様「…よろしいですか?」

経営者「もちろん構わないよ」

経営者「どうせ拒否したって他の奴が仕事するだけだろ?」

経営者「それに商業施設の発展にはお客様の声が必要不可欠だしね」

経営者「そもそもそういう並行作業は何回もやってるんだ。今更重荷にはならないよ」

お嬢様「頼もしい限りですわね」

お嬢様「折角ですからもう少しお話を、と思いましたが…他の仕事がありますのでここで失礼いたします」

お嬢様「それではご機嫌よう。期待していますね、経営者さん」

経営者「さて、諸々の作業に取り掛かる前に客船作りをする上での方針を決めておこうかねえ」

経営者「王都の時同様に、一週間に三回人材を育てるようにするか、一週間に三回施設作るようにするかのどっちかに決めよう」

経営者「新しく従業員を募集する時なんかもそれに合わせるようにした方が良いかな」

経営者「さて、どっちでやっていこうかねえ」

【1:施設作り三回、人材育成二回  2:人材育成三回、施設作り二回  二票先取で決定します】

経営者「よし、それじゃあ今回も施設作りを三回にしてやっていこう」

経営者「今回はどんな施設が作れるかねえ」

経営者「うんうん、想像しただけでもワクワクしてきたよ」

経営者「さあ!いっちょ張り切ってやっていくか!」

[一週目]

・称号『素朴な客船』

【状況】
・客船……必要最低限の宿泊施設としての設備だけがある船。

【従業員】
・接客スタッフ…接客業の基本を身に付けている。接客以外の専門知識を持っていないが、良き人材。
・作業員……重労働、施設の建設、荷物の搬入など様々な作業を行う人々。

【各種レベル】
宿泊Lv.1  娯楽Lv.1


経営者「ざっくり船内を見て回ったけど、大きさに似合わず地味な船だね」

経営者「食事処、客室、浴場…そういうのはあるにはあるんだけどねえ」

経営者「使っている家具や小物も全部普通のもので、ちっとも船の魅力になりそうもない」

経営者「宿泊施設ってだけでも微妙なのに、肝心の娯楽施設も全然揃ってない」

経営者「って事で今回の目標は宿泊レベルと娯楽レベル、それぞれを8にすること」

経営者「それに加えて、他の客船にはない個性も欲しいところだ」

経営者「多少変でも実益さえあれば見逃してくれるだろう。…多分」

経営者「まずは施設を作るとしよう」

経営者「映画館、プール、カジノにエステ」

経営者「いくら船の中とはいえ、やりようは今までと同じようにいくらでもあるんだ」

経営者「週に三回手を加える分、更に幅広くできるだろうね」


【↓1、2、4  作る施設、設備(客室、浴場、レストランなど)】

【状況】
・ショールーム……広く浅く様々な物が展示可能な大規模なショールーム。
・カジノ……ルーレットからトランプゲームまで、自分の好きなように賭け事に興じられる巨大カジノ。
・プール……デッキに設置されたサーフィンが可能な流れるプール。ただし波はしょぼい。


経営者「より多くの人の注目を集めるため、でかい部屋を使ってショールームを用意した」

経営者「ただ規模を大きくしすぎたからか、用意していた物が飾りきれてないんだよねえ…」

経営者「そこは他の店に合わせて地道に埋めていくとしよう」

経営者「で、お次はカジノ。やっぱり豪華客船といえばカジノがつきものだからね!」

経営者「暇を持て余した従業員と数人の客しかいないとはいえ…」

経営者「まるで映画の中にでもいるような気分だよ」

経営者「これで富豪達が集って大金のやりとりをしていたら様になるんだろうけど、なんせまだ一週目だしねえ…」

経営者「こっちもこっちで、いずれは人で溢れかえるだろう」

経営者「豪華客船ついでにデッキにはプールも設置した」

経営者「しかもただのプールじゃない」

経営者「サーフィン気分が体験できる波付きの流れるプールだ!」

経営者「ま、あまり大きな波は発生させられないけどね」

経営者「さ、次は従業員への教育だ」

経営者「ほっといても施設に見合った知識をスタッフは学ぶだろうけど、アタシが直接指導した方が効率も良いし、成長も確実だ」

経営者「教育するのは週に二回とはいえより良い経営にはより良い人材、より良い設備がアタシのモットー」

経営者「今回もバッチリビッチリ指導していくよ!」


【↓1、3  従業員に学ばせるテーマ(海洋学、接客、料理など)】

【従業員】
・接客スタッフ II…より良いサービスをお客様に提供する接客業のプロ。様々な場所で活躍できる良き人材。
・救命医…もしもの時に命を救う、救命医療の知識を学んだ医師。

乗客A「招待されて乗ってみたはいいけど、スタッフさんが微妙ねえ」

乗客B「たしかに私達が居なくなった後に気を抜いてだらけてる人を何回か見たわ」

乗客A「全くやあねえ」


経営者「これはまずい…お客様にそんな姿を見せるなんて論外だ」

経営者「アタシがきっちり接客スタッフとしての極意を教えてやらないとね」

経営者「スタッフ一人一人がこの船の評判と言う名の命綱を握ってるんだ!ちゃんとしてもらうよ!」

乗客「すみません、私ここで…」

スタッフ「こちらのハンカチでしょうか?」

乗客「ああそうそうそれを落としたのよ!ありがとうねえ」


迷子「あ、あの…私おかあさんとはぐれて…」

スタッフ「わかりました。私が必ずお母様の元に送り届けましょう」

スタッフ「まず、貴方のお名前を教えてくれるかな?」


経営者「よしよし、きっちりアタシの教えを守ってくれてるねえ」

スタッフ「経営者さん!一つ要望があるのですがよろしいでしょうか?」

経営者「ん?なんだい?」

スタッフ「この船にはお医者様が居た方が良いと思うのです」

スタッフ「我々スタッフは応急手当てこそできても、船の上で起きたもしもに対応できるだけの技術も知識もありません」

経営者「なるほどね…なら、救命医療に特化した医者の教育をしよう」

経営者「そうすればある程度は安心だろう?」

スタッフ「はい!ありがとうございます!」

お嬢様「こんにちは、経営者さん。経営の方はいかがですか?」

経営者「ああ、予定通りスムーズに進められてるよ」

経営者「出港前に軽く人員の募集をしてみたんだけどね」

経営者「世話になったからって言って結構な人数が手伝いに来てくれたんだ」

経営者「ちょくちょく指示が滞る事はあるけど、助かってるよ」

経営者「というか、わざわざ港まで来てくれるならギルドのときも来てくれりゃあ良かったのに」

お嬢様「ギルドと違い、今回は観光業に大きく影響しますからね」

お嬢様「各町の観光業者の方や宿泊業の方と相談、会議のついでに立ち寄っているだけですわ」

経営者「なんだ、そうなのかい?」

経営者「ああそれより、今回もアタシの要望を聞きに来てくれたって事で良いんだよね?」

お嬢様「ええ。大抵のことは引き受けられますからご自由にどうぞ」


【↓2  お嬢様への要望】

あまり進められませんでしたが本日はここまでにします。
一年振りのss故拙さはあると思いますが、最後までお付き合いしていただけると嬉しいです。

港のカモメ「この港にどでかい船が現れて約4ヶ月、未だに動く気配がないのは何でだろうね。」
浜のカモメ「1つ前の人の安価でパタリと止まってしまったから、しばらく不安になっているよ。」
沖のカモメ「ホエールやドルフィンウォッチ、天空都市との天気データ通信とか考えていたのに…」
汐のカモメ「安全に出港させたら、今まで作ってきた街や王都作りの人達の近況とか知りたいよ。」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2020年01月05日 (日) 08:44:22   ID: 83Ss8We3

途中で終わってるのか…残念

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