雫「もーっ、プロデューサーさん!」 (18)

及川雫ちゃんのSSです


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520295154

雫「もーっ、プロデューサーさん!」

P「は、はい」

早苗「どうしたのよ、雫ちゃんを怒らせて」

雫「早苗さん、聞いて下さいよ~。プロデューサーさんったらシンデレラだったんですよー」

早苗「はぁ?」

P「早苗さん、シンデレラ体重ってご存知ですか?」

早苗「あー、聞いたことあるわね。美容体重より低い基準だっけ?」

P「はい。実はうちのプロダクションにもそれに当てはまるアイドルが複数いるのですが、それを正そうって話が上がりまして」

早苗「ははぁん、手始めに雫ちゃんに無神経に体重を聞いたって事ね?ダメよプロデューサー君、女の子に体重を聞いたりしちゃ」

雫「違いますよぉ~。私は他の子の心配をする前にプロデューサーさん自身の健康に気を使って欲しいんですー」

P「実は、僕もシンデレラ体重でして……」

早苗「プロデューサーくん華奢だものねぇ~。ちなみに何㎏?」

P「174㎝、50㎏です」

雫「プロデューサーさんったら私より背が高いのに体重軽いんですよー!」

早苗「あら、思ってた以上に軽いわね。ちゃんと食べてるの?」

P「まぁ、人並みには」

雫「うちの牛乳を沢山飲んで、もーっと大きくなって下さいねー!」

P「いやぁ、この年で今から身長伸ばすのは……」

早苗「頑張ってね~」

雫「もーっ、プロデューサーさん!」

P「は、はい」

法子「どうしたの、雫ちゃん」

雫「あ、法子ちゃん聞いて下さいよー。プロデューサーさんったら嘘つきなんですよー!」

法子「嘘つきはダメだよプロデューサー」

P「いや、嘘をついた訳では……」

雫「この間、ご飯は人並みに食べてるって言ってたのに昨日は何も食べなかったじゃないですかー」

P「つい忘れてて」

法子「なんでそれを雫ちゃんが知ってるの?」

雫「さっき聞いたんですよー」

P「昨日は何を食べたって聞かれて、そう言えば何も食べてなかったなーって……」

法子「プロデューサー、ドーナツ食べる?」

P「じゃ、じゃあ有り難く」

雫「なら、及川牛乳と一緒にどーぞ。法子ちゃんも如何ですかー?」

法子「わーい、飲む飲む!」

雫「もーっ、プロデューサーさん!」

P「は、はい」

拓海「なんだよプロデューサー、またなんかやらかしたのか?」

P「ひ、人聞きが悪いな」

雫「聞いて下さい拓海ちゃん~。プロデューサーさんったら荷物を運ぼうとして尻餅をついちゃったんですよー」

P「思ってたより重くって……」

拓海「だらしねぇな。ちゃんと飯食ってんのか?」

P「ひ、人並みには」

雫「本当ですかー?」

P「一緒に食べる時は同じ量食べてるだろ?」

雫「じゃあ、一人の時はどうなんですかー?」

P「……ノーコメントで」

拓海「おいおい、それじゃ意味ねーじゃんかよ。そんなんだから細いんだよ」

P「返す言葉も無い」

雫「私の方が力持ちですねー。ほらっ!」

拓海「おぉ、やるじゃねぇか」

P「いきなりお姫様抱っこは恥ずかしいな……」

拓海「で、これどこに運ぶんだ?」

P「第3会議室に運ぼうとしてました」

拓海「んじゃ手伝ってやるよ」

P「ありがとうございます。雫さん、下ろして下さい」

雫「安心して下さい、プロデューサーさんは私が運んであげますからー」

P「えぇ……」

雫「もーっ、プロデューサーさん!」

P「は、はい」

裕美「どうしたの、雫さん?」

雫「裕美ちゃん、聞いて下さいよー。プロデューサーさんったら櫂さんの衣装を着ちゃったんですよー」

裕美「……えっ?」

P「雫さん、それだと誤解を招きます」

裕美「何があったの?」

P「僕と櫂さんは身長体重が似てまして、彼女に「プロデューサー、試しにあたしの衣装着てみる?」って言われまして」

裕美「着ちゃったんだ」

P「というか、着れちゃった、ですね」

雫「櫂さん、とーってもショック受けちゃったんですよー!」

P「彼女もかなりの細身なんですがね……」

裕美「ちゃんと食べなきゃダメだよ?」

P「最近はキチンと食べてるんですけどね」

雫「プロデューサーさんは細すぎですー」

雫「もーっ、プロデューサーさん……」

P「は、はい」

雫「心配、したんですからねー」

P「ごめんなさい」

ちひろ「雫ちゃん、プロデューサーさんを余り責めないで下さい。他のスタッフが体調を崩して仕事の量が増えてしまって……」

雫「だからって、プロデューサーさんまで倒れたらダメじゃないですか……」

P「はい……」

ちひろ「本当はいけないんですが、和久井さん達に書類関係を頼んだのでなんとか今までの量には落ち着くと思います」

P「ありがとうございます」

雫「プロデューサーさん! これからは私がもーっとお世話しますからね!」

P「えぇ……」

雫「嫌とは言わせませんよー! ほんっとーに心配したんですからー」

P「は、はい」

ちひろ「それでは私は事務所に戻りますので。雫ちゃん、後のことはお願いね?」

雫「はいー、任されました~」

P「ぼ、僕の意見は……」

雫「もーっ、プロデューサーさん!」

P「は、はい。……って、また」

雫「え?あーっ、また昔の癖で~」

「お母さん、またお父さんの事プロデューサーって呼んだの?」

雫「つい~。でも、お父さんが無理して力仕事するからー」

P「いやぁ、身重の母さんに任せる訳には……」

「ほら、私が代わりにやっておくから!」

P「逞しいなぁ……」

雫「お父さんが細すぎるんですー!」

P「はい」

雫「でも、いざというときは頼もしいんですけどねー♪」

「はいはい、ご馳走さま」

P「頼りなくて申し訳ない……」

雫「いえいえー。私、とーっても幸せですからー♪」

以上です。おいかわいい。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom