ペインマン「お前は柔らかすぎる!!」海老原菜帆「プニョフワです~」 (22)

ちひろ「お疲れ様です、凛ちゃん。お久しぶりですね」

凛「あっ、ちひろさん。来てくれたの?」

ちひろ「ええ。なにせ今日は5人も始祖が集ってますから、気になって来ちゃったんですよ。今は休憩中ですか?」

はぁと「2戦ぶっ続けでライブバトルやったから流石に休まないとな☆」

ちひろ「ああ、佐藤さ「はぁとって呼べよこの悪魔☆」 は?」

はぁと「どしたよ、耳が遠くなったのか?」ニヤニヤ

ちひろ「あらあら、まだ躾が足りなかったみたいですね?」ニコニコ

はぁと「そりゃこっちのセリフだよ☆ はぁとを騙してこの事務所に送り込んだくせによ☆」

凛「騙したってどういう事?」

ちひろ「ちょ、ちょっと! 騙してなんかいませんよ! 人聞きの悪い事言わないで下さいって!」

はぁと「じゃ聞くけど、あんたここの事務所のことなんて言った? プロデューサーはともかくアイドルはまともですとか言ってたよな☆」

ちひろ「実際そうじゃないですか」

はぁと「自分の技の名前決めるのに1週間かけるやつはまともとはいわん!!」

ちひろ「は?」

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はぁと「しかもその間ずっとレッスンは上の空だし。本当はもうちょっと伸ばせるはずだったんだぞ☆」

ちひろ「で、でもそれくらい………」

はぁと「いま凛がこんなに疲れてるの、なんでだと思う?」

ちひろ「そ、それはさっきあなたも言ってたじゃないですか。ライブバトル2連戦したからって」

はぁと「さっきまでパイプ椅子持って実況を追い回してたんだよ、30分も!」

ちひろ「………………は?」



『このヤロー!! 私にしぶりんなんてくそダサい名前つけるのは100年早いぜーーーッ!!』ガンッガンッガンッ!!!

『ウギャア! あつみーーーん!!!』



はぁと「リングネームが気に入らないって言ってな☆」

凛「思い出したらまたイライラして来た! なんなのしぶりんって!? 私はプリンセスブルーがいいのに!!」

はぁと「てことで実況は病院送り、全治3時間のタンコブが出来たってさ」

ちひろ「…………………………」

ちひろ「………………」

ちひろ「……」

はぁと「なんか言うことは?」

ちひろ「……すみませんでした」

はぁと「ん。給料上げろよ☆」

凛「ちひろさん、ところで何しに来たのかまだ聞いてないよね?」

ちひろ「陣中見舞いですよ。さ、どうぞ♪」

凛「なにこれ、エナドリとスタドリ?」

ちひろ「元気になりますよ! まだこれから何度かライブバトルをするのでしょう?」

凛「う、うん。アレをライブバトルとまだ言い張るのかこの人………………」ボソッ

はぁと「タダだよな?」

ちひろ「タダです♪」

ちひろ(クックック……3枚の刺繍封筒が1枚5万円で売れましたからね。これくらい安い安い、ケケケケケ~~~ッ!!)

はぁと「なんてこと考えてない?」

ちひろ「か、考えてませんよ!? なに人の事を悪魔みたいに言ってるんですか!!」

はぁと「ま、いいや。ほらのんどけ☆」

凛「うん。ちひろさんいただきます」

ちひろ「いえいえ。ところでガンマンさんはいまどちらに?」

凛「あ、それが………」

はぁと「さっきから堀裕子のプロデューサーと大ゲンカしてる。ってか殺し合いだなありゃ☆」

ちひろ「は、はぁ!?」





ガンマン「シャバァアアア!!」

サイコマン「ニャガァアアア!!」

裕子「師匠頑張って下さい!! 私もここで応援してますよーーーーッ!!」

ガンマン「シャッガァアアアッ!!」

サイコマン「ニョガァアアアアッ!!」







ちひろ「全くあの人達は……」

はぁと「もうそろそろ凛も次のライブバトルだからな、しっかり飲んで体力回復しておけ☆」

凛「うん」

ちひろ「次はたしかペインマンさんの所と当たるはずですよね。かなり厳しい戦いになると思います」

はぁと「おっ、ちょっと相手の情報教えてよ、てか教えろ☆」

ちひろ「ええと、そうですね。本当はダメなんですけどちょっとだけサービスしちゃいます」

はぁと「お、ノリいいじゃん☆」

ちひろ「相手は寝技や関節技を中心に鍛えてます。だから真正面から組み合うとちょっと凛ちゃんでは厳しいかもしれません」

凛「それならまた首輪で引き寄せないといけないのかな………」

はぁと「相手にもよるけど、まあ今の凛の力ならその戦法でいくしかないな」

ちひろ「ふふ、頑張ってください。では私はこれで」

凛「え、もう行っちゃうの?」

ちひろ「ガンマンさんとサイコマンさん以外にはもう挨拶を済ませてますし、それに他にも用事があるので」

はぁと「用事?」

ちひろ「ええ、アビスマンさんという方がまだアイドルプロデューサーとして働いていないらしく……なにやら揉め事に巻き込まれてるそうなのでサポートに」

はぁと「ふーん、大変そうだな☆」

ちひろ「それともう一つあるんですけど…………まぁそれはいいです。ではまたお会いしましょう!」シュン!

凛「き、消えた………………」





ちひろ「…………しかし、一体どこへ行ったのでしょうか。これほど探して音沙汰がないとは」

ちひろ「やはり地上へは出てきていない? でもそれなら廃人墓場にいないのはどう言うこと……?」

ちひろ「とにかくまずはアビスマンさんです。彼のことはそれからでも遅くない………はず…………」シュン!

特設Cリング



ペインマン「テハハハハ!」

凛「あなたが次のライブバトル相手のプロデューサー?」

ペインマン「如何にも、私が完璧超人始祖が1人ペインマンだ。テハハハハ!!」

はぁと「それより対戦相手がいないみたいだけど? このまま私たちの不戦勝になるぞ☆」

ペインマン「テハハハハ、いま私のアイドルは美味しそうな屋台を見つけてどこかへ行ってしまったわ! テハハハハハハッ!」

はぁと「おい、それでいいのかアイドル☆」

ペインマン「もうそろそろ帰ってくると思うが…………おお、来たな!」

菜帆「モグモグ」モグモグ

ペインマン「テハハハハ、たこ焼きか。美味そうではないか~~ッ!」

菜帆「モグモグモグモグ」スッ

ペインマン「お、済まないな。うむ、美味い! テハハハハハハッ!!」

凛「あの娘が……次の対戦相手ッ!」

はぁと「気を抜くなよ☆」

〈え~こちら特設Cリングですが、もうそろそろ渋谷凛さんと海老原菜帆さんのライブバトルが始まろうとしています〉

〈実況予定の飯屋さんは諸事情で病院へと搬送されましたので、代理でわたくし師匠が実況解説したいと思います〉

はぁと「よっしゃ、行ってこい! 頑張って勝ってこいよ、てか勝て☆」

凛「はい!」

ペインマン「テハハハハ、菜帆よ。お前の実力を見せつけてやれ!」

菜帆「はい、頑張ります~♪」

ペインマン「時にお前たちよ! ガンマンの姿が見えないようだが、どこに行ったのだ?」

はぁと「あ…………」

凛「……………心さん、お願いします」

はぁと「……………仕方ない☆」

はぁと(ちひろの奴、マジで給料上げろよ? 今の2倍貰わなきゃ割に合わないってば☆)



[紅葉温泉] 海老原菜帆+
(92プロダクション)

vs

渋谷凛
(Iプロダクション)



〈さてさて、期待の新人同士の戦いですよ! いやぁ~グヒヒヒッ♪ 何度見ても素晴らしいお山! ぐへひひっ!〉

はぁと「凛、ちょっとこっちに」

凛「なに、心さん」

はぁと「だからはぁとって呼べ☆ いいか、どうやら相手は素早い動きには弱そうだ、見た目的に。だから凛は素早い動きを心がけていけ!」

凛「うん」

はぁと「ただ、相手もそれを読んでいて何か対策を打ってくる可能性もある。最初は様子見をするぞ☆」

ペインマン「テハハハハ、菜帆よ! 準備はいいか!」

菜帆「はい、たくさん食べました! だからその分たくさん動きます~!」

ペインマン「テハハハハ! よぉ~し、ゆくぞ!」



カーーンッ!!

〈さぁゴング! たわわな女の子同士のぶつかり合い! これだけがあたしの生きがいなの……ってあれ?〉

凛「………………」ジリッ

菜帆「…………………」ジリッ

〈ちょっとなんで動かないの! 全然揺れてないじゃないの!!〉

ペインマン「ふむ、前の2戦とは打って変わって慎重な態度……テハハハハ、どうやら菜帆よ、お前の関節技を警戒しているようだぞぉ!」

菜帆「むむ、そうみたいですね~」

はぁと「よし、いいぞ凛。まずは一定の距離を保て☆」

凛「うん」

ペインマン「テハハハハ、そっちがその気ならばこっちから攻めてやれぃ!」

菜帆「はい~!」グイ-ン!

〈おおっ!! お山ちゃんがロープへ飛んだ!〉

菜帆「なんか勝手に変な呼ばれ方されてますけど~ とりあえず喰らえ~!」

はぁと「凛! タックルを狙ってくるぞ!」

凛「はっ!」

〈あー避けちゃった勿体ない!!〉

菜帆「なんの!」グイ---ン!

菜帆「フワ~!」バウ---ン!

〈しかしまたしてもロープの反動を利用して突撃! うっほほたゆんたゆんだぁーッ!! そのまましぶりんの背中に飛びつけぇー!!〉

凛「なんのっ!」バッ!

菜帆「きゃっ!?」

〈開脚ジャンプで背後からの突進を回避! そのまま肩に飛び乗った!〉

凛「シュガシュガ ☆ ホイップ!!」

菜帆「あう!」グルン

〈そのままヘッドシザーズ・ホイップでお山ちゃんを投げた! 2つのお山が揺れるぅ~~!!〉

はぁと「教えといて良かった! 凛、一気呵成に攻めろ!」

凛「はぁっ!!」タタタン!

〈しぶりんがロープを駆け上る!〉

ペインマン「むっ……菜帆上からくるぞ! 避けろー!」

菜帆「あ痛たた……へ?」

凛「ふーーんっ!!」

菜帆「うえ? へぶっ!?」ドンッ!

〈そのままダイビング・ボディプレス! 綺麗に決まった!!〉

ペインマン「むぅ……だが菜帆よ! 今がチャンスだ掴めー!」

菜帆「は、はいっ!」

はぁと「すぐ逃げろ!」

凛「ふん!」サッ

菜帆「あぅ……」

〈お山ちゃんがしぶりんを掴みにかかるが、逃げられてしまった!〉

はぁと「よしいいぞ! その調子で攻めてけ! でも調子には乗んなよ☆」

ペインマン「テハハハハ、敵はなかなかに素早い。先の前川みくとの戦いが彼女の成長へと繋がったのだろう」

菜帆「ううぅ……プニョフワボディでもあんな風にされたら辛いんですよ~」

ペインマン「よし、作戦変更だ! 打撃技で攻めて行けー!」

菜帆「は、はい~!」

はぁと「凛、打撃技で来ると言っても距離を詰められるとすぐ捕まるからな。用心しとけよ☆」

凛「分かってる!」ジリッ

菜帆「フワ~!」

凛「遅いっ! ふーんっ!」ドガッ!

菜帆「あぐっ!」

〈あっとしぶりん、お山ちゃんのパンチを手で捌きそのままお返しのパンチ!〉

凛「そりゃっ!」ヒュ!

ペインマン「ハイキックが来るぞ!」

菜帆「くっ! 」ガッ!

凛「なんのっ!」

菜帆「うぐ~っ!」ドボッ!

〈ローリングソバットだ! お山ちゃん、片膝をついたが倒れはしない~~!〉

凛「りゃあああっ!!」ダダダダッ!

〈あっとしぶりん、お山ちゃんめがけて走っていくぞ!! 何をする気だー!〉

ペインマン「っ! 菜帆、顔をガードだ!」

菜帆「は、はいっ!」

凛「見様見真似のシャイニング・ウィザード!!」ドゴッ!

菜帆「あうっ!」ズデ-ン!

〈お山ちゃん、腕でガードするもののダメージをゼロにはできなかったか! そのままダウーン!〉

ペインマン「あれは……先程の拾式のアイドルの試合で………」

はぁと「おおっすごいぞ凛☆ お前、やっぱりアイドルとしての才能あるってば!」

凛(一体、アイドルってなんなんだろう…………)

菜帆「うむむぅ、やっぱり軽いと素早いです~」ノソッ

〈お山ちゃん、7カウントで立ち上がってきた! しかしかなりのダメージを負っているようです!〉

凛「まだ行くよーッ!」タタタタッ!

菜帆「あわわわっ!?」

ペインマン「慌ててはいかんぞ! よく相手の動きを見るのだ菜帆よ!!」

凛「ドッグマスター!」

菜帆「きゃっ!? 首輪!?」ガチャン!

凛「ふーーんっ!!」グイッ!

菜帆「あわったたた!?」

〈お山ちゃん、ドタドタとしぶりんの方へ引き寄せられる! まるで土俵際の力士のようだ! そしてその度にお山がッ! ウヒョー!!〉

凛「すりゃったあぁぁ!!」

菜帆「うひゃあっ!!」ズシ---ンッ!!

〈そのままお山ちゃんの腕を取り一本背負いだぁああ!!〉

凛「これでどうだっ!!」

菜帆「あぐっ!」ビキィィン!

〈更にそのままお山ちゃんのお株を奪う、関節技の王様とも言える腕ひしぎ十字固めに持って行った!!〉

はぁと「いいぞ凛! もっとおや指を上に向けて身体を反れーー!」

凛「ふーーんっ!!」

菜帆「うぐぐぐっ!!」グキグキグキッ

はぁと「おいそっちのプロデューサー! そろそろギブアップさせたほうがいいんじゃないか? てかさせろ☆」

ペインマン「テハハハハ、残念だがもうそろそろこちらの反撃の時間だ!」

はぁと「ふふん! あんなにがっちり腕が極まってるのにどうやって外すつもりだっての?」

ペインマン「菜帆、ソフトボディだ!」

菜帆「それがありました~! ソフトボディ!」

凛「えっ!?」

〈なんとお山ちゃんの腕がいきなり膨らんだ! 手首周りもどんどん膨らんで行くぞー!〉

凛「ぐっ! くそっ……」グググ!

はぁと「凛、無理するな! 離れろ!」

ペインマン「テハハハハ手遅れだ~!!」

菜帆「えいっ!」ガッ!

凛「あぁ!?」

〈しぶりんのクラッチが外れた!〉

菜帆「そりゃあっ!!」グインッ!

凛「しまっ!?」

〈そのまましぶりんの両脚を取り空へ放り投げる!〉

菜帆「プニョフワタックル!!」

凛「ぐぅ!!」ドゴッ!

〈落ちてきたところを背後からのタックル攻撃! しぶりんそのまま場外まで吹っ飛ばされた!!〉

はぁと「り、凛!」

凛「大丈夫! まだやれるよ!」ググッ

ペインマン「追い打ちをかけるぞ!」

菜帆「てりゃああ!」

凛「へ、うわぁああっ!!」ドゴンッ!

〈お山ちゃん、そのまま場外のしぶりんにフライングボディアタック!! あたしもあのお山に潰されたいぃいい!!〉

ペインマン「テハハハハ! そのままリングへ戻れぇい!!」

菜帆「はいっ! 凛ちゃん、行きますよ~!」

凛「うぐぐ!」

菜帆「フワーーッ!!」

〈そのまま正面からしぶりんの両腕を取り、空高くジャンプ!〉

菜帆「プニョフワプレス~!!」

凛「ぐはっ!!」ドボン!!

〈そのままリング中央でしぶりんを下敷きにしたー! そして何よりも羨ましい! 羨ましすぎるぞしぶりん! あたしと代われ~~ッ!!〉

はぁと「くっ……凛! ひとまず離れろ! 接近されるとかなり手強いぞ!」

凛「う、うん! すりゃああ!!」ドンッ!

菜帆「うわっとと!?」

〈しぶりん、お山ちゃんのお腹にカンガルーキック! その隙に脱出成功! 勿体なさすぎる~~ッ!!〉

凛「一撃の攻撃が重い……」

はぁと「今ので分かったと思うけど、ああいうタイプは一度捕まると抜け出すのが難しいんだ。だから捕まらないように注意しろ、てか捕まるな☆」

凛「う、うん。身にしみたよ」

ペインマン「テハハハハ、菜帆よ! 今が好機だ攻めたてろー!」

菜帆「はいっ!」

凛「くっ!」

〈お山ちゃんが迫って来る! そしてそのお山も迫ってくるぅ~~!!〉

凛「ドッグマスター!」ヒュン!

菜帆「ソフトボディ!」バウ-ン!

凛「なっ!?」

〈お山ちゃん、首を膨らませることによって首輪を防いだ!!〉

ペインマン「足を取れぃ!」

菜帆「てい! プニョフワミキサー!!」

凛「ひゃう!」ズデン!

〈お山ちゃん、ドラゴンスクリューだ! しぶりんをテイクダウンさせたぞー!!〉

はぁと「まずい! 凛、すぐに立ち上がれ!」

ペインマン「遅いわー! 菜帆!」

菜帆「プニョフワラッシュ!!」ガンッ!ドカッバキッ!

〈そのままマウントポジションからのパンチの雨だー!!〉

凛「うっ、ぐうっ!」

はぁと「くそっ! ガードポジションをまだ教えてなかったから対処法が分かってないんだ!」

凛「くっ!!」

〈しぶりん、流石に堪らなくなったのかうつ伏せになって顔を守る!〉

はぁと「あっ、バカっ!!」

ペインマン「よし、今だ!」

菜帆「喰らえ! 極楽ふわふわ落とし!!」グツ!

凛「っ!!」

〈そのままチョークスリーパーだーー!! そして背中には柔らかいお山の感触がーーーッ!! まさに極楽!!〉

菜帆「うふふ、私のこのプニョフワアームでグッスリと極楽に行っちゃって下さいね~」

凛「ぐっ……あがっ……!」

はぁと「凛っ!」

ペインマン「テハハハハ、勝負あったようだな!!」

はぁと「凛! フリーの手でなんとか振りほどけ!!」

ペインマン「菜帆、させてはならんぞぉ!!」

凛「ぐぅううっ!」ブンッ!

菜帆「アブソーブボディ!」グミョ-ン!

凛「!?」

はぁと「な!?」

〈なんとお山ちゃん! パンチを受けた部分がまるでゴムのように伸び、完全に威力を吸収してしまった!!〉

はぁと「なにあれ!? さっきまであんな事できてなかったのに!」

ペインマン「テハハハハ、渋谷凛よ。お前は菜帆に打撃技を使いすぎたのだ」

はぁと「なに!?」

ペインマン「肉というのは叩けば叩くほどどんどんと柔らかくなって行くだろう! 菜帆の体もまさにそうなのだ! テハハハハ!」

はぁと「あ、ああぁ!! そ、そうか! 柔らかい肉料理の下ごしらえに肉叩きは必須! その原理を利用して自分の身体を柔らかくしていたのか!!」

ペインマン「その通り! さぁとどめを刺してしまえ菜帆!」

菜帆「はい~~っ!」グググググ!

凛「ぐっ……ぁ…………」

はぁと「凛!!」

凛(く、くそっ! このままじゃ落ちちゃう……! な、何とかしないと………!)チラッ

ペインマン「テハハハハ!」

凛(…………こ、こうなったら一か八か!!)

凛「ぐっ……ドッグ…マス……ター……!」ヒュ!

〈ああっとしぶりん! なんとか首輪を投げたがあさっての方向へと飛んで行ってしまった!〉

ペインマン「テハハハハ、意識が朦朧としているなぁ~! そのまま絞め落とすのだ!!」

はぁと「くっ……これじゃあもう……………」



ガチャン



ペインマン「ぬぅ?」

菜帆「ガチャン?」

凛「ふ……ぅうううん!!」

ペインマン「はっしまったっ!? 菜帆、避けろーーッ!!」

菜帆「へっ………」


ヒュルルルルッ!!


菜帆「ふぼっ!? あ、熱っ!?」


〈な、なんとセコンドの持つたこ焼きがお山ちゃんのお口へダイブーーッ!!こ、これはエグい攻撃だーーーッ!〉

はぁと「言うほどエグいか?」


凛「ぶはっ!! ゲホッ!」

〈チョークが緩んだ隙になんとか脱出! しかし息も絶え絶えだーーッ!〉

凛「し、死ぬかと思った……」

はぁと「大丈夫か!?」

凛「ま、まだ……いけるよ……!」

はぁと(強がってはいるけどもうヘロヘロだ……! これは勝負を急がないと…………)

菜帆「は、はふっ……お、美味しいけど熱い……火傷しちゃう~」

ペインマン「ぐっ……菜帆の食欲を狙ってくるとは! しかーーし!! 菜帆よ、相手はもう余力は残っていない!」

菜帆「は、はい…! こうなったらもうあれしか無いです~!!」ダダダダッ!

凛「ぐっ……まだフラフラする……!」ガシィ!

〈さぁ、最後の力を振り絞り両者中央で組み合った!〉

菜帆「フワーーッ!!」グッ!

凛「ぐっ…!」

〈あーっと、お山ちゃん、しぶりんをリバースフルネルソンに捕らえた! これはダブルアーム・スープレックスか!?〉

ペインマン「テハハハハ! 今だ行けーーい!!」

菜帆「そぉれ~~ッ!!」

凛「えっ……もごっ!?」ズボッ!

〈!!!!〉

菜帆「そして、こうっ!!」ガキィ!

ペインマン「テハハハハ! トドメだ!」

菜帆「はい~! 海老原菜帆 必殺奥義!!」


菜帆「極楽母性落とし!!」グルンッ!!

凛「…………………ッッ!!」メキメキッ



はぁと「な、なんだこの技!?」

ペインマン「テハハハハ! この技は極まってしまってはもはや脱出不可能! 本人の意思でギブアップもできんぞぉ~~!!」

凛「ーーーーッ!!」

はぁと「両腕はリバースフルネルソンで極められてるせいで使えない! 更に自分の胸に凛の顔を押し付けることにより口、耳、目、鼻全てを塞いでしまっている!!」

ペインマン「更に自らの両脚を相手の両脚へ絡めて固定し、そちらのアイドルの身体を思い切りねじ切る! さらに首もあさっての方向へと無理やり曲げて極めている! まさに全身をくまなく痛めつける脱出不可能の必殺技だ! テハハハハ!!」

〈…………う、うぅぅぅッ!! も、もう我慢出来ないッ! この気持ち、サタンクロス戦のミートくんにも匹敵する!! いざ本能のままに!!〉

はぁと(アドバイスしようにもあれじゃ耳が聞こえない! 助けを求めようにも喋る事も出来ない! そして目も見えず息もできない! 凛の恐怖は半端ないはずだ!!)

菜帆「フワァーーッ!」グググッ!!

凛「……………ッッ!!」グギグギギギ

はぁと「ま、まずいっ!! このままじゃ凛の身体がねじ切れる! 早くなんとかしないと!!」

ペインマン「テハハハハ! この技からは逃れられん! さぁセコンドよ、タオルを投げるがいい! テハハハハハハハッ!!」

菜帆「抵抗しても無駄です~! このまま倒させてもらいますからね~~ッ!!」ギリギリギリギリ

凛「………ッ!」

はぁと(く、くそ……凛、すまん! 今タオルを………)

「ふっふっふっふっ」



ペインマン「テハ?」

菜帆「フワ?」

はぁと「しゅが?」



「1つ揉んではお山のため」

「2つ揉んではお山のため」

「3つ揉んではお山のためッ!!」

「ウッヒャーーーーッ!!」ブワッ!




菜帆「へ、きゃぁっ!?」ドシャアァァン!!

凛「………………………」ヒュ---


はぁと「このままじゃ場外に転落する! 凛っ!!」ガシッ!

凛「うぅ………………」

はぁと「凛! ダメだ、完全に気絶してる………」


菜帆「ちょ、ちょっと誰なんですか~!?」

「ふふふふ………ジュルリッ!」

菜帆「ひっ!?」

「ふひひひ………グヘヘへへッ!!」

菜帆「ひ、ひぃいい! た、助け―――」






愛海「いただきま~~~ッす!!!」モミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミモミ!!!!!

菜帆「ひやぁあああああああああっっ!!!」

ペインマン「菜帆ーーーーッ!!」





【試合結果】

実況解説者の乱入により無効試合

後に実況解説者の飯屋こと本田未央はこう語る




未央「助けを求める相手を間違えた、テヘ☆☆★」


おしまい




竹藪で脇腹を痛めた過去を持つ>>1の前作


【モバ肉m@n】

ガンマン「シャバババーーッ!!」渋谷凛「ゲーーッ!1つ目の超人ッ!!」

ガンマン「シュ、シュガァ~~!!」はぁと「3000万スウィートパワー☆」

堀裕子「これが…さいきっくパワー……!!」サイコマン「マグネットパワーです」

堀裕子「これぞさいきっくマグネットパワー!!」サイコマン「もうそれでいいです」


【キン肉マン】

ガンマン「このウソつきめ!」

ガンマン「この大ウソつきがぁ!!」



誤字があるぜーー! 修正だーーーッ!!

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