紗夜「空耳アワー」[バンドリSS] (20)

[CiRCLE・スタジオ]


リサ「…重なるレズ、ローション、胸絡ませ~♪」フンフーン


紗夜「今井さん」


リサ「1つになり、まぐわった2人はレズビアン~♪」フンフーン


紗夜「今井さん」


リサ「…ん?紗夜どうかした?」


紗夜「どうもこうもないですよ」


紗夜「ONENESSのサビのメロディーにのせて卑猥な事を口ずさまないでください」


リサ「ヤバっ、声に出てた?」


紗夜「思いっ切り出てましたよ」


リサ「あー、ゴメンね?無意識につい声に出ちゃってさー」


紗夜「問題は声が出ていた事より内容の方ですが」


リサ「いや、一度そう聞こえるとそうとしか聞こえない歌詞とかってない?」


リサ「いわゆる空耳ってやつなんだけどさ」


紗夜「空耳ですか…」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520162399

紗夜「とはいえ先程のように聞こえるのは今井さんの心が汚れているからでは?」


リサ「うん、否定は出来ない」


リサ「でもそう聞こえちゃったんだから仕方ないよね」


紗夜「何が仕方ないんですか」


リサ「いや、紗夜だって空耳の聞こえる曲の1つや2つぐらいあるでしょ?」


紗夜「まぁ無くはないですが…」


リサ「だったら私の空耳だけ聞かれるのも不公平だし紗夜の空耳も聞かせてよ」


紗夜「どういう等価交換ですか」


リサ「どうせ他の3人が来るまで暇でしょ?」


紗夜「暇じゃないですよ、練習しますよ」


リサ「あっ…やっぱり私みたいに実力不足な人間は紗夜嫌いなんだ…」


紗夜「今井さんそんなに面倒くさい方でしたか?」

リサ「だってアタシもたまには紗夜と親睦を深めたりしたいし…」


紗夜「はぁ…仕方ないですね」


リサ「いいの!?」


紗夜「ロゼリアに馴れ合いは不要…とは言え、この後の練習に身が入らなくては困りますからね」


紗夜「ただし、後の3人が来るまでの間だけですからそのつもりで」


リサ「うんうん!」


紗夜「まったく…」ハァ


紗夜「それで…空耳ですか」


紗夜「そうですね…」


紗夜「では天体観測のサビ前…“君の震える手を”の部分から演奏お願いします」


リサ「おっけー」


紗夜「いきますよ」


紗夜「1、2、1、2、3、4」


~♪

ジャカジャカジャカ


紗夜「君の~震える手を~♪」


ジャカジャカジャカ


紗夜「握ろうとしたあの日は~♪」


ジャジャジャジャジャ


紗夜「煮えない芋を煮ようとして~♪」


紗夜「はい」


リサ「いや、はいじゃなくてさ」


リサ「そうは聞こえなくない!?」


紗夜「私には毎回こう聞こえますが」


紗夜「そして毎回こう思います」


紗夜「揚げればいいのにと」


リサ「そういう事じゃない気がする」

紗夜「…3人はまだ来ませんね」


リサ「じゃあ次はアタシの番だね」


リサ「うーん、どれ行こっかなー」


紗夜「卑猥なのは禁止ですよ」


リサ「…次でラストね!」


紗夜「ボキャブラリーの殆どシモの話題なんですか?」


紗夜「よくそれで空耳トークしようと思いましたね」 


紗夜「逆に感心しますよ」


リサ「照れますなぁ」テレッ


紗夜「褒めてないですから」


リサ「はい」


リサ「えー…じゃあDetermination Symphonyの一番のサビ前から」


紗夜「わかりました」


~♪

ギュルルギュルルギュルル


リサ「us…包み込んで~♪」


ギュルルギュルルギュルル


リサ「合~わ~さ~る~♪」


ギュギュギュッギュギュッ


リサ「思うままDrunking&down~♪」


リサ「はいココ!」


紗夜「酔いつぶれてるじゃないですか」


リサ「そりゃあ思うまま呑んでたらね」


リサ「もう、この後の歌詞の“ワタシハヤメナイ”も意味が違って聞こえちゃうよね」


紗夜「しかもそれの前の歌詞が“今はまだ無理でも”ですからね」


紗夜「アルコール依存症かと」

リサ「じゃあ次の空耳どうぞ」


紗夜「もう練習しませんか?」


リサ「紗夜の空耳、もっと聞かせて!」


紗夜「そんなカットインみたいに言わましても」


紗夜「しかもそれ私に対してのカットインじゃないですし」


ドアガチャ


あこ「…すみませーん!遅れましたー!」


燐子「お待たせ…しました…!」


紗夜「ようやく来ましたか」ホッ


リサ「2人ともお疲れー」


リサ「それはそうと、紗夜の空耳、もっと聞かせて!」


紗夜「だから今井さん」


あこ「空耳…?何の話ですか?」


リサ「かくかくしかじか」


燐子「なるほど…タモリ倶楽部…ですね…」


紗夜「白金さん…?」

あこ「はいはい!あこも空耳あります!」


リサ「おっ!聞きたい聞きたい!」


紗夜「いや、いいかげん練習を…」


あこ「あっ…やっぱり紗夜さんはあこの事まだ嫌いなんですね…」


紗夜「まだとはなんですか、まだとは」


紗夜「いつ私が宇田川さんの事を嫌いだなどと言いましたか?」


燐子「じゃああこちゃんの事、すっすす好きなんですか!?」ガタッ!


紗夜「白金さん、びっくりするから急に大声を出さないでください」


紗夜「あと普段からそれぐらいハッキリと喋っていただけると助かります」


燐子「善処…します…」


紗夜「もしかしてキャラ付けの為にワザとゆっくり喋ってます?」


燐子「…」


紗夜「黙らないでください」

リサ「それであこの空耳はどの曲のどの部分なの?」


あこ「LOUDERの歌い出しです!」


紗夜「またロゼリアの曲ですか…」


燐子「じゃあ…演奏…しますね…!」


紗夜「いつにもなく積極的ですね」


紗夜「先ほどはだんまりだったというのに」


~♪

チャーチャラチャラ


チャララチャッチャッ


チャーチャラチャラ


チャララチャッチャッ


チャーチャララララララッ


デーデデッデデデン


ジャカジャカ


あこ「裏切りは黒い魔法だ~♪」


あこ「…ね!」


リサ「あー、聞こえる聞こえる!」


紗夜「…まぁ聞こえなくもないですね」


燐子「あと意味的にも…裏切りって黒魔法…っぽいよね…!」


あこ「そう!そうなのりんりん!」


あこ「くくく…裏切りという名の黒き魔法が貴様の心をなんやかんやしてばーん!みたいな!」


紗夜「一番重要な部分がふわふわ時間並みにフワッフワしてますが」

紗夜「ちなみにその部分の正しい歌詞は“裏切りは暗いままfall down”です」


リサ「暗いまま落っこちるのは怖そうだなー」


あこ「りんりんの空耳は?」


燐子「そうだね…強いて言うなら…魂のルフラン…かな…?」


紗夜「私以外全部ロゼリアの曲じゃないですか」


リサ「ルフランはカバーだけどね」


燐子「ではサビの…“奇跡は起こるよ”…から演奏…お願いします…」


~♪

チャラーラーチャーラーラー


燐子「奇跡は起こるよ~…♪」


チャラーラーチャーラーラー


燐子「何度でも~…♪」


デケデケデン


燐子「魂のマーガリンーッ!♪」


燐子「…はい」


リサ「いやいやいや!」


リサ「もう空耳とかそういうレベルじゃなくない!?」


紗夜「どこをどう聞いたらそう聞こえるんですか」


燐子「ルフランのサビを演奏中に…こう聞こえる時があって…」


あこ「それ空耳じゃなくてトラウマって言うんだよ、りんりん!」


リサ「いつだったかライブで悪乗りしてやった魂のマーガリン塗りが後遺症に…」


紗夜「あの時はすみませんでした」


燐子「いえ…」

ドアガチャ


友希那「遅くなってすまないわね」


あこ「友希那さん!」


紗夜「湊さんが練習時間に遅れるなんて珍しいですね」


紗夜「何か緊急事態でも起こりましたか?」


友希那「ええ、野良猫を追っていたら道に迷ったわ」キリッ


紗夜「何やってるんですか」


紗夜「というより正直ですね」


友希那「ロゼリアにわだかまりが出来ない様、隠し事はしない事にしたのよ」


紗夜「その志は立派ですが言わなくていい事まで言わないでください」


紗夜「他のバンドだったら説教されてますからね?」


紗夜「特にパステルパレット」


リサ「実はロゼリア以上にガチだからね、あそこ」


あこ「パスパレだけ商業の世界でやってますからねー」

燐子「突然ですが…友希那さんは…空耳の聞こえる曲…ありませんか…?」


紗夜「本当に突然ですね」


紗夜「今まで黙ってたと思ったら急に何を言い出してるんですか」


友希那「空耳…?」


あこ「えーっと、かくかくしかじかで…」


紗夜「湊さん、無理に付き合わなくてもいいですから」


友希那「なるほど、タモリ倶楽部ね」


紗夜「湊さん…?」


友希那「そうね…熱色スターマインのサビの少し前かしらね」


リサ「持ち歌にあるんだ」


紗夜「何で歌ってる本人が空耳に感じてるんですか」


友希那「それじゃあ、私たちまたひとつ~の部分から演奏してちょうだい」


紗夜「皆さん練習するの嫌なんですか?」


~♪

友希那「私たち~またひとつ繋がる~♪」


テーテッテテー


テッテッテッテ


テーテッテテー


テーテーテテ


友希那「ライス足りな~い~のよ~♪」


友希那「ココよ」


紗夜「どういうシチュエーションですか」


友希那「ステーキハウスとかでライスのセットを注文したのにライスだけ来なかったんでしょうね」


リサ「切ない」


あこ「の~よ~♪の部分に哀愁を感じますね」


燐子「もし私だったら…店員さんを呼べずにそのまま…無かった事にしますね…」


紗夜「多分伝票はセットで打ってありますからそこはちゃんと言わないと」


リサ「ツッコミが真面目」

友希那「さて、一通り楽しんだ事だし、そろそろ練習を始めましょうか」


紗夜「ようやくですね…」


あこ「今日はどの部分から始めますか?」


友希那「そうね、それじゃあRe:birth dayの一番のサビ」


友希那「たおやかな絆は、のところから始めましょう」


燐子「難しいところ…ですね…」


リサ「アタシも苦手なんだよねー」


友希那「だからこそよ」


紗夜「ですね、特に“未来未来未来…”の部分は走りすぎないようにしないといけませんし…」


友希那「紗夜、そこは未来じゃなく“Be light”よ」


紗夜「えっ」


紗夜「…」


紗夜「ご、ごめん…なさい…」


END

ロゼリアという空耳バンド


CDを買って初めて知る歌詞が思ってたのと違うパターン多し


ここまで読んでいただきありがとうございますm(_ _)m


過去作

友希那「猫可愛い」紗夜「犬の方が可愛いですが」


紗夜「ポテトは野菜」


などなど

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