THE 3名様~いつだってマイ穂乃果~ (97)
「恋バナ」
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穂乃果「おかしくない?」
希「ん?」
凛「何が?」
穂乃果「穂乃果達花の女子高生だよ?」
凛「そうだね」
希「穂乃果ちゃんは花よりだんごやろ?」
穂乃果「なんて事言うのさ。そりゃあ、穂乃果は和菓子屋の娘だけど」
希「そう言う事言ってるんとちゃうけど」
穂乃果「とにかくさ。この状況…何で女子高生がファミレスでクワガタの話をしてるの?あり得ないよね?」
希「穂乃果ちゃんが始めたんやけどな」
穂乃果「女子高生らしい会話しようよ。JKっぽい奴」
凛「例えば?」
穂乃果「え?」
凛「女子高生らしい会話って例えば何?」
穂乃果「それは…恋バナとか?」
希「恋愛の話何かあるの?」
穂乃果「え?…穂乃果はないけど」
希「ウチもないよ」
穂乃果「知ってる」
凛「凛もないにゃ」
穂乃果「え?女子高生が三人居て浮いた話が一つもないの?マズくない?それってマズくない?」
希「いや…ウチ等一応アイドルやし。浮いた話があった方が問題やろ」
凛「そうだよ」
穂乃果「そうだけどさぁ…」
凛「穂乃果ちゃん…。これが現実にゃ」
希「あっ!でもウチ浮いた話ならあったかもしれない」
穂乃果「え?嘘?聞きたい!高坂聞きたい!」
希「こないだパワースポットに行った時な」
穂乃果「パワースポット?」
希「うん。恋愛のパワースポットなんやけど。そこで目を閉じてるとななんかフワッとしてきて…」
穂乃果「言うと思った。そんな事だろうと思ったよ」
希「え~最後まで話聞こうや」
穂乃果「いやいい。どうせくだらないもん」
希「そんな事ないよ。その後素敵な出会いがあったんやから」
穂乃果「え?ほんと?」
希「うん。わざわざ遠くのパワースポットに行ったんだけどそこでえりちと会った。凄い確率やない?」
穂乃果「もういい」
凛「絵里ちゃんも希ちゃんもなんで恋愛のパワースポットなんか行ったのかなにゃ?」
「かわいい」
花陽「かわいい」
ことり「かわいいね」
花陽「うん。かわいい」
ことり「あっ、これも。かわいい」
花陽「本当だ!かわいい」
ことり「かわいいね」
花陽「うん。かわいい」
ことり「わぁ。かわいい」
海未「ちょっと待ってください。先程から可愛いしか言ってませんが会話成立してるのですか?ついていけないのですけど」
ことり「海未ちゃんかわいい」
花陽「ね!かわいいね」
「悩み」
穂乃果「あ~イチゴパフェ美味しい。最高。生きてて良かった」
希「穂乃果ちゃんはなんだかんだで毎日楽しそうやなぁ」
凛「悩みがない人って羨ましいにゃ」
穂乃果「勝手に悩みがない人にしないでよ。人間は常に悩みながら生きていく生き物なんだよ?穂乃果だって日々悩み苦悩しそれでも地道に生きてるんだから」
凛「例えば?」
穂乃果「え?えっと…さっきだってイチゴパフェかチョコレートパフェか悩んだし」
凛「はあ…。穂乃果ちゃんの悩みって小さいにゃ」
穂乃果「失礼だよ。大きい悩みだってあるよ。現にことりちゃんが留学するって時も…その節は大変お騒がせしました」
凛「う、うん。全然大丈夫にゃ。ね?」
希「そ、そうやな」
穂乃果「とにかく、穂乃果だって悩んだりする事はあるんだよ」
凛「ふ~ん。まあ、穂乃果ちゃんの話は置いといて。実は凛のクラスの子に悩みを相談されてね」
穂乃果「え?もしかして、今までの流れって凛ちゃんの話に持って行くための前振りだったの?」
「覚えたて」
穂乃果「でさぁ、中学の時海未ちゃんジンジャーエールを知らなくって飲んじゃって大変だったんだよ」
凛「炭酸苦手だもんね」
穂乃果「そうなの。何故か穂乃果が怒られてさ。だって、分かるじゃん?泡で炭酸って分かるじゃん?」
凛「うん。そうだね」
穂乃果「海未ちゃんはもーちょっと物事をフカンで見た方がいいよね」
凛「え?何?」
穂乃果「だから海未ちゃんはフカンで物事を見た方が良いよねって」
凛「フカン?」
穂乃果「うん。え?穂乃果何か難しい事言った?」
凛「うん。意味が分からないにゃ」
穂乃果「あ~そっか。凛ちゃんもそっか。穂乃果は自分の事を俯瞰で見てるからなぁ」
希「最近覚えたん?」
穂乃果「え?何が?」
希「俯瞰って言葉。最近覚えたん?さっきからかなり無理矢理使ってるけど。無理矢理過ぎて使い所間違えてるくらいには」
穂乃果「ち、違うよ?小学生の頃から使ってたよ?」
凛「はは~ん。成る程にゃ~。穂乃果ちゃんわざと難しい言葉を使おうとしてたんだ」
穂乃果「ち、違うって。フカンなんて難しい言葉じゃないし昔から使ってたし」
凛「じゃあ、どういう意味?」
穂乃果「え?だから…フカンで…見るとか…」
希「ふふっ。穂乃果ちゃん?もうちょっと俯瞰で見た方がええんやない?」
穂乃果「なっ」カァァァァ
凛「穂乃果ちゃん赤くなったにゃ。真姫ちゃんみたい」
希「ふふっ。まっ、ウチは穂乃果ちゃんのそういう所好きよ。子供みたいで可愛いから」
穂乃果「くっ、悔しい~」
「影響」
海未「はあ…」
凛「ねえ?海未ちゃんどうしちゃったの?雨が降ってるから元気ないのかな?」
希「ん?ああ…何でも真姫ちゃんに借りた本の影響をモロに受けてしまったんやって」
凛「本の影響?」
希「うん。本の世界感に浸ってセンチメンタルを気取ってるみたい」
凛「ふ~ん。よく分からないにゃ」
海未「はあ…雨が全てを洗い流してくれるのであれば…私は傘を差さずにあの中を歩きたい」
凛「どう言う事?」
希「さあ?何やろうね。多分近いうち黒歴史になるのは間違いないやろうね」
海未「ふふっ」
凛「あっ!急に笑い出したにゃ」
希「一見ただの情緒不安定やな」
海未「例えば…海を見た事ない少女にその青さを説明する事が出来ますか?」
凛「え?凛達に聞いてるの?」
希「まあ、他に誰も居ないからなぁ」
凛「幽霊とか居ない?」
希「居ないなぁ。少なくとも海未ちゃんは見えてないと思う」
凛「え?じゃあ、他にいるの?希ちゃんには見えてるの?」
希「さあ?どうやろ」
海未「二人共…どうですか?」
凛「え?何だっけ?」
希「海未の青さを説明する事が出来るかやろ?」
凛「そんなの簡単にゃ。写真を見せれば良いんだよ」
海未「いえ…そう言う事ではなくて…」
凛「え?なんで?」
海未「言葉で…」
凛「絶対に写真で見せた方が早いよ」
海未「そうなんですけど。違うんです」
凛「よく分からないにゃ」
海未「希は私が言いたい事が理解出来ますよね?」
希「いや~…ごめん。ウチもちょっと…」
海未「そ、そうですか…」
希「海未ちゃんどんな本を読んだんやろか?」
凛「海未ちゃんってあれだね?実は穂乃果ちゃんに似てるのかもしれないよね」
希「あ~根っこの部分ではなぁ。一見全然違うけどな…。ずっと一緒にいると似てくるんやろうか?」
「ヤンキー」
穂乃果「飽きた」
凛「何が?」
希「穂乃果ちゃんのその台詞の方が聞き飽きたわ」
穂乃果「いつもこの三人でファミレス…。もう飽きたよ」
希「じゃあ帰る?」
穂乃果「帰らない」
凛「じゃあ、穂乃果ちゃんはどうしたい?」
穂乃果「分からない」
希「何なんやそれは」
穂乃果「どうして今日練習ないの?」
希「仕方ないやろ?今日は海未ちゃんもえりちも練習出れないんやから」
穂乃果「はぁ…今日という日に刺激が欲しい…」
希「海未ちゃんに怒られるとか?」
穂乃果「そう言うのはいらない」
凛「ワガママにゃ」
穂乃果「…今日一日穂乃果はヤンキーになります」
希「は?どう言う事?」
穂乃果「押忍!音ノ坂学院二年生筆頭生高坂穂乃果!以後お見知りおきを」
希「それが穂乃果ちゃんのイメージするヤンキーなん?」
穂乃果「押忍!」
希「そうなんや。なんかヤンキーって言うか…」
凛「にゃ~」
穂乃果「なんだ…お前も一人なのか?」
凛「にゃ~」
穂乃果「そっか。俺も一人だ。俺達似た者同士だな」
希「キャラ変わってるやん」
穂乃果「じゃあ、希ちゃんの思うヤンキーやってよ」
希「ええけど…」
穂乃果「じゃあ、スタート」
希「おう、ネーチャン。ちょっと良いかい?今から俺と茶でもしばきに行かへん?」
凛「お茶をしばくの?」
希「いや…お茶を飲みに行かないかって言ってるんよ」
穂乃果「それのどこがヤンキーなのさ?」
希「いや…まあ…」
凛「それじゃあ、凛の番かな?」
穂乃果「凄い自信だね」
凛「ふん。凛のハンパじゃねー生き様って奴を見せてやるよ」
穂乃果「おおっ!ぽいっ!」
凛「……」
穂乃果「続きは?」
凛「……」
穂乃果「生き様は?」
凛「……」
穂乃果「え?」
希「やめよう。ウチ等にヤンキーは向かないよ」
「真姫と海未と穂乃果」
穂乃果「暇だ~。皆んな来ないね?」
海未「……」ペラ
真姫「……」ポチポチ
穂乃果「ねえ?なんで友達とファミレスに来てるのに本読んだりスマホいじったりしてるの?」
海未「そうですね」ペラ
真姫「へ~凄い」ポチポチ
穂乃果「え?聞いてる?穂乃果の話聞いてる?」
海未「そうですね」ペラ
真姫「ふ~ん。凄い」ポチポチ
穂乃果「絶対に聞いてないよね?テキトーだよね?」
海未「そうですね」
真姫「うん。凄いわね」
穂乃果「海未ちゃんの堅物。真姫ちゃんの天邪鬼」
海未「何ですか?誰が堅物ですって?」
真姫「私の何処が天邪鬼なのよ」
穂乃果「うわっ。こう言う時ばっかり…」
海未「はあ…もうすぐ皆んな来ますから。静かにしてて下さい」
穂乃果「やだよ。暇だよ。海未ちゃんは穂乃果の幼馴染なんだから相手をする義務があるよ」
海未「ありませんよ。いつ決まったのですか?」
穂乃果「憲法で」
海未「そんな憲法ありません」
穂乃果「あるよ。昨日変わったんだもん」
海未「憲法が改正されたと言うのにニュースでやっていませんでしたが?と言うか国民投票も何もありませんでしたが?」
穂乃果「出た。そうやって穂乃果軽いジョークに本気で返してくる」
海未「はあ。付き合いきれません。真姫からも言って下さい」
真姫「私の何処が天邪鬼なのよ」
海未「そこ?」
真姫「そうよ。全然天邪鬼なんかじゃないでしょ?」
穂乃果「天邪鬼だよ」
真姫「どこが?言われた事ないわよ」
穂乃果「だって、真姫ちゃん穂乃果に対してデレてくれないじゃん。それはツンデレじゃないよ。天邪鬼だよ」
真姫「はあ?」
穂乃果「穂乃果に対してデレてくれたら天邪鬼じゃなくてツンデレって事にしてあげるから」
真姫「何よそれ。馬鹿みたい。そもそも、ツンデレでもないから」
穂乃果「じゃあ、天邪鬼」
真姫「違う」
穂乃果「穂乃果は真姫ちゃんにデレて欲しいの」
真姫「イミワカンナイ」
海未「あの…穂乃果…」
穂乃果「いや、海未ちゃんはデレなくていいからね?収集つかなくなっちゃうから」
海未「誰もそんな事するとは言ってません。真姫が困ってるんですからやめてなさい」
穂乃果「ヤキモチ?」
海未「違います。何なんですか」
穂乃果「だって…暇…」
海未「結局そこなんですか?」
穂乃果「そうだよ」
真姫「分かったわ。じゃあ、一万歩譲って私が天邪鬼でいいわ。その代わり穂乃果はアホだから」
穂乃果「え?何?」
真姫「私が天邪鬼で穂乃果はアホだから」
穂乃果「いやいや。意味わからない」
真姫「そのままの意味よ。私が天邪鬼で海未が堅物で穂乃果はアホ。これでお終い。この話は終わり」
穂乃果「なんでそうなるの?真姫ちゃんがデレればそれで終わりなのに」
真姫「絶対にいや」
穂乃果「え~…デレてよ」
真姫「なんでよ。どうして話が戻るのよ」
穂乃果「だって…」
海未(もう帰りたいです)
「絵里とにことことり」
にこ「珍しい組み合わせよね」
ことり「え?」
にこ「この三人。珍しい組み合わせじゃない?穂乃果はどうしたのよ?」
ことり「穂乃果ちゃんは今海未ちゃんと…」
にこ「また何かしたの?」
ことり「ううん。何もしなかったから怒られてるの…」
にこ「何よそれ」
絵里「ねえ?」
にこ「何よ?」
絵里「昨日亜里沙とテレビ見てたのよ」
にこ「へ~そうなの」
絵里「うん。まるでにこみたいだったわ」
にこ「え?私みたい?」
絵里「ええ」
にこ「何?もしかして人気アイドルか何か?」
絵里「ううん。違うの」
にこ「え?じゃあ、何よ?女優?」
絵里「えっと…なんて言ったかしら…」
にこ「何よ~気になるじゃない」
絵里「あっ!思い出した!リアクション!リアクション芸人!」
にこ「あ~はいはい。リアクション芸人ね!リアクション…芸人。誰がリアクション芸人よ」
絵里「そういう所!まさにリアクション芸人だわ。ね?」
ことり「えっと…」
にこ「いや、否定すれがいいじゃない。何真面目に悩んでるのよ」
ことり「だって…」
にこ「だってじゃないわよ。一番傷付けてるのあんただからね?」
絵里「え?傷付いてるの?だって、にこ言ってたじゃない?」
にこ「は?」
絵里「アイドルは笑顔を見せるのが仕事じゃない。笑顔にするのが仕事だって」
にこ「あんたに言ったかしら?」
絵里「私は昨日テレビの前で笑顔にさせられたわ。これってにこが目指してるものと同じじゃない?」
にこ「た、確かにそうだけど。方向性が違うのよ」
絵里「え~そうかしら?でも、にこだっていつもいいリアクション見せてくれるじゃない」
にこ「見せた事ないわよ」
絵里「見た事あるわよね?ね?ことり?」
ことり「え?え~…う~ん…」
にこ「だから即否定しなさいってば」
ことり「ご、こめん」
にこ「謝られるとそれはそれで…」
絵里「ウチのクラスでも有名よ?にこのリアクション芸は」
にこ「やった事ない。やった事ないから」
絵里「え?でも…いつも鼻にザリガニ挟んで登校してくるじゃない」
にこ「ないない。一回もした事ないわよ」
絵里「そうだったかしら?昼休みも部室で一人でおでん芸やってなかった?」
にこ「してないわよ。せめて複数人にしてくれない?」
絵里「う~ん…でもなぁ」
ことり(絵里ちゃんがにこちゃんをからかって遊んでる。珍しいなぁ)
「希と凛と花陽」
希「なあ?かよちん?」
花陽「え?え?」
希「そんなに驚かなくてもええやん」
花陽「だって…急に呼び方変えるから…」
凛「かよちんは驚きやすいんだよ?気をつけなきゃ」
希「そうなんや」
花陽「う、うん。それで…何かな?」
希「隣の客はよく柿食う客だ。はい」
花陽「え?と、隣の客は…えっと…よくきゃき食う柿…客だ」
希「東京特許許可局」
花陽「東京とっ…特許とか…ときや…許可…客」
凛「局にゃ」
花陽「ど、どうして…早口言葉なんて?」
希「花陽ちゃんて普段おっとりしとるからこう言うの苦手そうやなぁって」
花陽「そうだね。苦手かも…」
希「斜め七十七度の並びで泣く泣くいななくナナハン七台。難なく並べて長眺め。はい」
花陽「な、斜め七十七度の並びで泣く泣くいな…いなく…いなくナナハン七台。難なく並べてななななめ」
凛「にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃくにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ」
希「凛ちゃんわざとやろ?」
凛「んにゃ」
希「やっぱり花陽ちゃん苦手なんやなぁ」
花陽「う、うん」
ピピッ
花陽「ん?え?ええ?」
希「どしたん?」
花陽「た、大変です。私の大好きなアイドルが明日のこの時間にこの街に来るみたいなんです。なんとCDを買えば特典で握手引換券を貰えると言うサプライズ。あ~これは行くしかないです。行くべきです。行かない人が居たらあってみたいです」
希「でも、アイドルの事となると人が変わったように饒舌にかるんやな」
「曲作り」
海未「ここ最近ずっと行き詰まっていたんです」
穂乃果「うん。なんとなく分かってたよ」
希「海未ちゃん顔に出やすいもんな」
海未「極限状態だったんです」
穂乃果「ええ?そんなに?だったら言ってくれれば手伝ったのに」
海未「希には連絡しようとしました」
穂乃果「え?穂乃果は?役に立たない?」
希「でも連絡なかったよね?曲できたって事?」
海未「はい。知らないうちに」
穂乃果「え?知らないうち?」
希「どう言うことなん?」
海未「朝起きたら知らないうちに詞を書いていたみたいなんです」
穂乃果「いや、怖い怖い怖い」
希「海未ちゃん夢遊病かなんかなん?」
海未「私もそれを疑いました」
穂乃果「違うの?」
海未「分かりません」
希「それで…詞は?」
海未「これです…」
穂乃果「どれどれ?……目を閉じて何も見えず哀しくて目を開ければ…荒野に向かう道より他に見えるものはなし………我は行く。心の命ずるままに。我は行く。さらば昴よ。なにこれ?アイドルが歌う曲じゃないよね?」
海未「ですよね?」
穂乃果「うん。昴って何さ?穂乃果が読めたの奇跡だよ?あれ?なんで読めたのかな?」
希「いや…って言うかな。二人ともて…」
海未「はい?」
穂乃果「どしたの?」
希「この曲既にあるから!」
「信用」
穂乃果「えーりちゃん。穂乃果乃アイス一口あげるよ」
絵里「え?」
凛「凛のケーキも分けてあげるにゃ」
絵里「凛?穂乃果?」
穂乃果「ふふっ。嬉しい?」
絵里「何を企んでるの?」
穂乃果「え?」
凛「企んでる?」
絵里「何かイタズラしようとしてるんでしょ?」
穂乃果「いや…違うけど」
凛「そんな事しないにゃ」
絵里「じゃあ…なんで分けてくれるの?」
穂乃果「だって絵里ちゃん疲れが溜まってるってこないだからで言ってたじゃん」
凛「疲れた時は甘いもの食べればいいって真姫ちゃんも言ってたし…」
絵里「穂乃果…凛…」
穂乃果「うん。安心して」
絵里「本当なの?」
穂乃果「ええ?まだ疑うの?」
絵里「だって…あなた達にどれだけイタズラされてきたか」
穂乃果「いや…しないよ。イタズラなんてしないって」
凛「凛達どんだけ信用ないの?」
絵里「たって…」
穂乃果「こうなったら無理矢理にでも食べさせたくなって来た」
凛「凛もだにゃ」
絵里「え?やっぱり何かあるんじゃない」
穂乃果「ないよ。もうただの意地だよ。凛ちゃん絵里ちゃんをおさえて」
凛「覚悟するにゃ~」
絵里「ちょ…やめなさい。離しなさい」
穂乃果「ほら~絵里ちゃん。アイスを食べるんだよ」
絵里「いや…やめなさい。やめなさいってば」
穂乃果「フッフッフッ。あ~ん」
絵里「な、なんで…パクっ……ん?美味しい…。あれ?本当にただのアイス?」
穂乃果「はっはっはっ。どーだ。美味しいだろ~」
凛「次は凛の番にゃ。穂乃果ちゃんおさえてて」
穂乃果「ガッテン」
絵里「え?ちょっ…もしかして…油断させといて今度こそ変な物を…」
凛「観念するにゃ~」
絵里「ん…んぐ…ん?美味しい…」
凛「にゃははは。どうだにゃ。参った?」
穂乃果「よし。穂乃果ももう一回」
亜里沙「あそこで騒いでるのお姉ちゃん達だよね?」
雪穂「亜里沙…他人のフリ」
「スケジュール」
海未「……」ボケェ
穂乃果「……」
凛「……」
穂乃果「海未ちゃんかボケッとしてるよ」
凛「いつもキリッとしてるあの海未ちゃんが…」
穂乃果「何があったのかな?」
凛「もしかして…恋?恋でもしたのかな?」
穂乃果「ええ?あの映画のキスシーンも見れない海未ちゃんが?」
凛「だって…恋すると何も手につかない状態になっちゃうんでしょ?」
穂乃果「どこ情報?」
凛「穂乃果ちゃん家で読んだ少女漫画だよ」
穂乃果「あ~あれね?面白かったでしょ?実は昨日新刊が発売されたんだけどさ」
凛「ネタバレ禁止にゃ」
穂乃果「え?ダメ?」
凛「うん。そんな事より海未ちゃんの恋愛事情を聞き出さなきゃ」
穂乃果「そ、そっか。海未ちゃん!」
海未「……へ?はい?」
穂乃果「悩んでいるなら相談乗るよ?海未ちゃんが先に大人の階段上っちゃうのは寂しいけど…大丈夫!穂乃果の事は気にしないで!きっと祝福出来るから。だって、海未ちゃんの幸せは穂乃果の幸せだもん」
海未「は、はあ…」
穂乃果「それで?どうしたの?」
海未「いえ…少し疲れていまして」
穂乃果「え?疲れて?海未ちゃんが?何してたの?」
海未「朝から道場で稽古をしたんです。その後部活で練習をして弓道部にも顔出して…」
凛「え?それっていつもの事じゃ」
海未「昨日は作詞をしていたので寝るのが遅く…」
穂乃果「ええ?大丈夫?どうして今日断らなかったの?帰って寝たら?」
海未「最近、穂乃果の誘いを断ってばかりだったので。それに帰ったら勉強をしないと…」
穂乃果「いやいや。やめなよ。勉強なんていつでも出来るじゃん」
海未「日課ですから…」
穂乃果「そんな事言ってもさ。1日くらい」
凛「そうだよ。なんでそんなに無理するの?」
海未「決めた事ですから…」
穂乃果「そうかも知れないけどさ。海未ちゃん今にも寝そうじゃん。無理するのは良くないよ」
海未「分かって…ます…」
凛「も~頑固にゃ…」
海未「ZZZ」
穂乃果「え?寝ちゃったの?」
凛「よっぽど疲れてたんだね」
穂乃果「穂乃果には無理するのは良くないって言う癖に自分は無理するんだから」
海未「ZZZ」
穂乃果「しばらく寝かしといてあげようね」
凛「うん」
「ライバル」
にこ「あんた、聞いたわよ?」
海未「なんですか?」
にこ「こないだここのファミレスで寝ちゃったんですって?」
海未「一週間も前の話じゃないですか」
にこ「にこは今日聞いたのよ。何?そんなに疲れてたの?無理しすぎなんじゃない?」
海未「あの日はたまたまスケジュールが重なってしまっただけです」
絵里「そう言う時は練習休んでもいいのよ?」
海未「ですが…」
にこ「あんたは真面目過ぎるのよ。少しは手を抜く事も覚えなさい。穂乃果の二の舞いになっても知らないわよ?」
絵里「にこ…あなたねぇ…」
海未「それは…」
絵里「でも、にこの言う通り。たまに肩の力を抜く事も覚えないとね」
海未「……」
にこ「そう言う事」
絵里「まあ、にこみたいに肩の力を抜きすぎて赤点取ってれば世話ないけどね」
にこ「取ってないわよ」
海未「そうですね」
絵里「ふふっ」
海未「でも…必死なんですよね、私」
にこ「何が?」
海未「ついていくのに」
にこ「誰に?」
海未「それは…」
にこ「穂乃果?」
海未「まあ…」
にこ「いや…でも、穂乃果があんたに勝ってる所を探す方が大変よ?あんたは勉強も出来るし運動神経抜群だし歌もにこの次くらいに上手いし」
海未「でも、必死なんです」
にこ「ふーん。何でだろうね」
海未「なんででしょうか…」
「科学対スピリチュアル」
穂乃果「ごめーん。遅れちゃった」
希「遅かったね」
凛「……」ペラ
穂乃果「うん。え?凛ちゃん本読んでるの?」
希「そうなんよ。雨でも降るんかな?」
穂乃果「凛ちゃん?」
凛「……」ペラ
穂乃果「凛ちゃーん」
凛「ん?あっ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「もう。なんで本なんて読んでるのさ。頭良く見えちゃうじゃん。抜けがけはダメだよ?」
凛「ごめん」
希「なんの抜けがけなんや?」
穂乃果「で?なんで本なんて読んでるの?」
凛「昨日真姫ちゃんと図書室に行ったんだけどね」
穂乃果「うん」
凛『真姫ちゃーん。本なんて借りるの?』
真姫『そうよ』
凛『楽しい?』
真姫『何もしてないよりわね』
凛『それじゃあ楽しいのかそうでもないのか分からないにゃ』
真姫『凛も何か読んでみたら?』
凛『凛が?凛、小説とか読めないし』
真姫『別に小説じゃなくてもいいでしょ?エッセイでも何でもあるじゃない』
凛『う~ん。そうかな?それじゃあ…これにしようかな?』
真姫『ふ~ん。いいんじゃない?』
凛『真姫ちゃん。せめて凛の方見ながらいいなよ』
凛「って」
穂乃果「それで借りた本が『どんと来い!超常現象』か…」
凛「うん。結構面白いにゃ」
穂乃果「へえ。どんな事が書いてあるの?」
凛「なんここれを書いた教授がね今まで偽物の占い師の嘘を暴いたり心霊現象を科学的に証明したりした事が書いてあるよ。占いとか超常現象は全部嘘なんだって」
穂乃果「へ~…そうなんだ」
希「聞き捨てならんなぁ」
凛「え?」
希「占いや超常現象が全部嘘?」
凛「って書いてあるにゃ」
希「ウチは何でもかんでもそうやって頭ごなしに超常現象を否定するのはナンセンスやと思うけどなぁ」
穂乃果「う~ん。まあ、希ちゃんの言う事は分かるけど。幽霊とか超能力って実際に見た事ないし聞いた事もないしなぁ」
希「じゃあ、何故人はそう言ったスピリチュアルな出来事に興味を持つんや?」
穂乃果「それは…」
希「そこにロマンがあるからやろ?」
穂乃果「ロマン…」
希「そうや、ロマンや。超常現象を科学的根拠がないと否定するのは簡単や。でも、そうやないやろ?未知の世界知りたい。否定するんやくて受け入れ解明する。その好奇心が大事なんやないのか?それこそ科学にも通ずると思うやけどな。違う?」
凛「うん。凛はどっちでもいいにゃ」
希「あっ、そうなんや」
凛「さっ、穂乃果ちゃん来たしラーメン頼むにゃ」
穂乃果「あっ…穂乃果はハンバーグ」
「面倒な奴」
真姫「はあ…」
穂乃果「真姫ちゃんがため息ついてる…」
凛「何かあったのかな?」
真姫「はあ…」
穂乃果「これってあれだよね?聞いてくれって事だよね?」
凛「うん。分かりやすくため息ついてるもん」
穂乃果「そっか。真姫ちゃん?何かあったの?」
真姫「え?」
穂乃果「さっきからため息ついてるから」
真姫「別に…。何もないわよ」
穂乃果「だって。絶対に嘘だよね?」
凛「うん。真姫ちゃんのいつもの奴だよ」
穂乃果「だろうね」
真姫「実は…今朝…」
穂乃果「あっ、話し始めた」
凛「なんで一度何もないって言ったんだろうね」
真姫「今朝…にこちゃんと登校したんだけど」
穂乃果「にこちゃんと?珍しいね」
真姫「たまたま今朝は早かったのよ」
凛「と言う事はにこちゃんって登校するの早いんだ」
穂乃果「にこちゃんも穂乃果側の人間だと思ったのに。学力と寝坊癖って関係ないんだね」
真姫「にこちゃんと登校するのなんて初めてだったから妙に緊張しちゃって」
穂乃果「え?にこちゃん相手に?何で?」
真姫「私が聞きたいわよ。別に二人でいても緊張なんてした事ないのに…」
凛「にこちゃんなんて初対面でも緊張しないのに」
真姫「で、登校中にこちゃんが一人でペラペラ喋ってたんだけど」
穂乃果「え?真姫ちゃん本当に緊張したの?今の言い方緊張した相手に対する言い方じゃないよね?」
真姫「何が?」
穂乃果「いや…別に」
真姫「でね、にこちゃんが」
にこ『で、傑作なのが……って事があって。どう?面白いでしょ?』
真姫『どこら辺が?そもそも話す前に傑作なんて言ってハードル上げてどうすんのよ。聞く側もきたいするじゃない』
にこ『何ですってぇ?』
真姫「ってつい正論言ってにこちゃんを怒らせちゃったのよ」
穂乃果「う~ん。なるほど…正論って人を傷つけるからねぇ」
凛「それで真姫ちゃんは落ち込んでたの?」
真姫「はあ?だから、別に落ち込んでないわよ」
穂乃果「え?ああ…そうなの?」
真姫「そうよ。ただ、にこちゃんまだ怒ってるのかなぁって少しだけ気になったのよ」
穂乃果「別にそんな事でいつまでも怒ってないんじゃない?」
真姫「そう?」
穂乃果「うん。平気だよ。気にしすぎ」
真姫「別に…気にしてないから」
凛「今、自分で気になったって言ってなかった?」
真姫「べ、別に…」
穂乃果「ラインでもしてみればいいじゃん。ケロッと返信してくるよ」
真姫「もうしたわよ」
穂乃果「え?したの?」
真姫「既読ついたまま返って来ないのよ」
穂乃果「え?そうなの?って言うか完全に気にしてるし」
真姫「ち、違うわよ。一応送ってみただけだから」
凛「でも、既読ついて返って来ないんでしょ?どう思う?」
穂乃果「ん~……怒って…るかな?」
真姫「ええ?そんな…」
穂乃果「ま、真姫ちゃん?」
真姫「やっぱり怒ってるのかなぁ…」
穂乃果「わ~、うそうそ。大丈夫。大丈夫だから」
凛「返信するの忘れてるだけだよ。ね?」
真姫「そうかな?」
穂乃果「うんうん。きっとそうだよ」
真姫「……はあ。どうして既読なんて機能つけたのよぉ」
穂乃果「ね?何でだろうね?」
真姫「もう…いや…」
穂乃果「真姫ちゃんってやっぱり面倒くさいね」コソコソ
凛「将来好きな人とか出来たら大変だよね?ずっとスマホの画面見てそうにゃ」コソコソ
ピロリン
真姫「へ?」
穂乃果「ん?真姫ちゃんの携帯じゃない?」
凛「もしかしたら、にこちゃんかも知れないにゃ」
真姫「そ、そうかも」
絵里:美味しいコーヒーを見つけました!
真姫「どうでもいい」
穂乃果「え?にこちゃんじゃなかったの?」
凛「うわっ。絵里ちゃんにゃ。タイミング悪いにゃ~」
真姫「ああ…きっと真姫ちゃんは怒ってるんだわ。私なんかとはもう口を聞いてくれないわ」
穂乃果「うわぁ。真姫ちゃん凄い弱気になってる。自分を見失ってるよ」
凛「いつもの調子に戻って欲しいにゃ」
ピロリン
穂乃果「ほら?次こそにこちゃんかもよ?」
真姫「どうせ絵里よ…。もういいわ。私は絵里とコーヒーショップ巡りでもしてるのがお似合いなんだわ」
穂乃果「うん。凄い似合いそう」
凛「眼に浮かぶにゃ」
真姫「どうせ…どう…せ…」
にこ:バラエティ番組を見てトークのノウハウを身につけたから明日覚悟してなさい。真姫を笑わせてあげるにこ!
真姫「にこちゃん…」
穂乃果「え?あっ、良かったじゃん」
凛「ほらね?怒ってなかったでしょ?」
真姫「ふ、ふん。別に?気にしてなかったし」
穂乃果「いやぁ、でもそっか。にこちゃんバラエティ番組見て勉強してたんだ。にこちゃんも負けず嫌いと言うか…。まあ、そんな事しなくてもね?」
凛「うん。既ににこちゃんは真姫ちゃんを笑顔にしてるにゃ」
真姫「あ~あ~、明日にこちゃんのつまらない話に付き合わされるのね。ふふっ、気が滅入るわ」
穂乃果「真姫ちゃん嬉しそう」
凛「だね」
「コーヒー」
絵里「ん~…」
ことり「どうしたの?」
絵里「あのね…昨日真姫にラインで美味しいコーヒー見つけたからって連絡したんだけど返事がないのよね。既読はついてるのに」
ことり「そうなんだ」
花陽「で、でも今日普通に真姫ちゃんと会話してなかった?その時聞けば良かったのに」
絵里「なんか聞きづらくて」
花陽「え?何で?普通に話してたのに?」
ことり「絵里ちゃんと真姫ちゃんはよくコーヒー飲みにいくの?」
絵里「別にそういう訳ではないんだけどね。こないだ真姫が入れてくれたコーヒーが美味しくて。それ以来コーヒーにハマっちゃってね」
ことり「そうなんだ。真姫ちゃんが入れてくれたコーヒーかぁ。なんか美味しそうだね」
花陽「あっ、なんか分かる!真姫ちゃんってコーヒー似合うよね」
ことり「うん。それに絵里ちゃんもコーヒーとか似合うよね」
絵里「そう?」
ことり「うん。なんて言うか…絵里ちゃんって大人っぽいし」
花陽「ね!絵里ちゃんが眼鏡かけてスーツ着てコーヒー飲んでたら仕事が出来そうなキャリアウーマンっぽいよね」
ことり「うん。分かる」
絵里「や、やめてよ」
ことり「絵里ちゃんはコーヒーは何が好きなの?」
絵里「え?………ブルマン?」
ことり「そうなんだ。私はケーキが好きだからマンデリンとか好きだなぁ」
絵里「へ?マンデ?何?」
ことり「マンデリンだよ」
花陽「へ~初めて聞いたなぁ。私はあんまりコーヒーには詳しくないからなぁ。お米の品種なら全部分かるんだけど」
ことり「そうなんだ。好きだとつい詳しくなっちゃうよね?」
花陽「うん。そうなの。つい本屋さんでお米の本読んじゃったり。ね?絵里ちゃん?」
絵里「え?ああ…うん。あのね…」
ことり「え?」
絵里「私…知らないのよ。実は…コーヒーはアメリカンくらいしか分からないのよ。私はロシアンとジャパニーズだけど」
ことり「え?あはは…そうなんだ」
花陽「さ、さすが絵里ちゃん…」
絵里「え?何がさすがなの?」
「先輩」
穂乃果「さあ、雪穂、亜里沙ちゃん。好きなものをお食べ」
雪穂「え?いいの?万年金欠赤点のお姉ちゃんが奢ってくれるの?」
亜里沙「そ、そんな。悪いですよ」
穂乃果「ユッキー?亜里沙ちゃんの前で変な事言わないで?万年赤点だったら私はまだ一年生だよ?」
雪穂「いや…だって。実際にお姉ちゃんいつもお小遣い足りないって騒いでるじゃん」
穂乃果「ふっふっふっ。今回は大丈夫なのだよ。臨時収入が入ったからね。今日は先輩に甘えなって」
雪穂「じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな」
穂乃果「うん。亜里沙ちゃんも遠慮しないで?」
亜里沙「ほ、本当にいいんですか?」
穂乃果「勿論」
雪穂「じゃあ、私はハンバーグにしようかな」
穂乃果「普通のハンバーグでいいの?和牛100パーセントの方にすれば?」
雪穂「え?でも…」
穂乃果「気にしない。気にしない。亜里沙ちゃんは?」
亜里沙「私は…えっとミートソースパスタで」
穂乃果「よしっ!じゃあ、そのスパゲッティに半熟卵もつけちゃおう」
亜里沙「え?」
穂乃果「気にしないの。それじゃあ、私はステーキ食べちゃおうかな。すいませーん。えっと、ミートソースのスパゲッティと和牛ハンバーグとこのステーキ下さい。あとドリンクバーも3つお願いします」
雪穂「ねえ?なんでそんなに羽振りがいいの?臨時収入って?」
穂乃果「え?実はさ、先月ことりちゃんに頼まれてバイトのお手伝いしてたんだよね~。すっかり忘れててさびっくりしちゃったよ」
雪穂「も~お金が入ったらすぐ使っちゃうんだから。少しは貯金しておきなよ?」
穂乃果「分かってるって~」
雪穂「本当に分かってるの?だいたいお姉ちゃん貯金あるの?」
穂乃果「貯金くらいあると思うよ」
雪穂「思うって。確認したんでしょ?」
穂乃果「え?」
雪穂「お金おろした時に確認してないの?」
穂乃果「お金をおろす?」
雪穂「だって…お金おろしたんでしょ?バイト代…」
穂乃果「え?おろしてないよ?」
雪穂「ええ?おろしてないの?だってバイト代が入ったって」
穂乃果「いや…明細書が…」
雪穂「え?大丈夫なの?お財布にお金入ってる?貰ってるお小遣いだけでここの支払い足りる?」
穂乃果「チョット…マッテ…サイフ…ナカミ…確認するから…」
雪穂「ええ?不安になる様な事言わないでよ」
亜里沙「だ、大丈夫ですか?」
穂乃果「ダ、ダイジョーブ。チョット…私…電話シテキマス」
「モノマネ」
穂乃果「このバカチンが~。ねえ?なんの真似だか分かった?」
希「分かったけど…。全然似てないよ?」
穂乃果「え?でも分かったんでしょ?」
希「フレーズで分かっただけや」
穂乃果「ん~そうかぁ。じゃあ、穂乃果のはフレーズモノマネって事で」
希「なんやそれ…」
凛「片腹痛いにゃ」
穂乃果「え?」
凛「そんなのはモノマネとは言わないにゃ。そんなんだから女の子はクレヨンしんちゃんとGu-Guガンモのモノマネでもやってればいいと思ってるって言われるんだよ」
穂乃果「何それ?え?ガンモ?おでん?」
希「凛ちゃん…ネタが古いわ」
穂乃果「え?おでんの?」
希「ちゃうよ」
穂乃果「でもさ、凛ちゃんだって絵里ちゃんと真姫ちゃんのモノマネしか出来ないじゃん」
凛「ふっふっふっ。それがそんな事もないんだな~」
穂乃果「え?そうなの?」
凛「うん。先ずはことりちゃん」
穂乃果「え?ことりちゃん?」
凛「が絶対に言わない様な事」
穂乃果「絶対に言わない様な事?」
凛「オンドリャ~この落とし前どうつけてくれるんや~」
穂乃果「おおっ…そっくり。そして絶対に言わない」
凛「次。海未ちゃんが絶対に言わないセリフ」
穂乃果「次は海未ちゃん?」
凛「あ~もう全てが面倒くさいです。今日は飯食って風呂入ってさっさつと寝ます」
穂乃果「う、上手い。そして、海未ちゃんはそんな下品な言葉遣い絶対にしない」
凛「でしょ?」
穂乃果「うん。あっ!いい事思いついた!ねえ?その声色でさ…ゴニョゴニョ」
凛「うん。いいよ」
穂乃果「よろしく!」
凛「穂乃果は頭が良くて天才です。あ~穂乃果~宿題見せて下さい。テストで赤点取っちゃいそうです~。お願いしますよ~穂乃果~」
穂乃果「え~仕方ないなぁ~」
凛「流石穂乃果です~。海未感激しちゃいます~」
穂乃果「も~本当に海未ちゃんは困ったちゃんなんだから」
凛「申し訳ありません~」
穂乃果「あっははは~。あ~面白い。ね?希ちゃん?」
希「…」
穂乃果「ん?希ちゃん?」
希「ウチは関係ないからな」
穂乃果「え?何が?」
希「高坂…後ろ…」
穂乃果「え?」
完
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