モバP「美由紀がのあちゃんと呼んだことが広まった」 (19)

第510話の修正前の柳瀬美由紀がのあちゃんと呼んだ世界線でのお話です。

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瑞樹「まだかしら」ソワソワ

留美「瑞樹、落ち着きなさい」

瑞樹「そうはいっても……」

早苗「気持ちはわかるわよ」


ガチャ


瑞樹「帰ってきたかしら?」

モバP「ただいま戻りました」

早苗「なーんだ、P君か」

瑞樹「プロデューサーはお呼びじゃないのよ」

モバP「えっ、ひどくない?」

美優「すみません」

モバP「美優さんが謝らなくてもいいんですよ。それより皆集まって何してるんですか?」

瑞樹「美由紀ちゃんを待ってるのよ」

モバP「美由紀ですか? どうしてまた」

瑞樹「風のうわさで聞いたのだけれど、美由紀ちゃんがのあちゃんのことをちゃん付けで呼んだって聞いたのよ」

瑞樹「それが本当か確かめようと思ってね」

モバP「その話ですか」

早苗「あれ、P君知ってるの?」

モバP「もちろん知ってますよ」

早苗「じゃあ、あのうわさは本当なの?」

モバP「本当ですよ」

瑞樹「その言葉信じていいのよね?」ズイッ

モバP「瑞樹さん、顔が近いです」

早苗「瑞樹ちゃん落ち着いて」グイッ

モバP「……どうしてそのうわさが本当かなんて知りたいんですか?」

瑞樹「そりゃ年下の子にちゃん付けされて呼ばれるなんて嬉しいじゃない?」

モバP「そういうものなんですか?」

留美「P君はまだ若いからわからないだろうけど、そういうものなのよ」

モバP「はぁ……」

瑞樹「考えてもみなさい、一回り年下の子にちゃん付けで呼ばれるなんてまだ若いって証拠じゃない」

早苗「そう、一回り……」トオイメ

美優「はは……」

モバP「でも、お姉ちゃんやお姉さんって呼ばれたりしてるじゃないですか。それじゃ、ダメなんですか?」

瑞樹「もちろん、お姉さんやお姉ちゃんって呼ばれるのも嬉しいのだけれど、やっぱりね……」

モバP「年の差を感じてしまうと」

瑞樹「オブラートに包んで言ってくれないかしら」

早苗「でも、そういことになるわね」

モバP「それなら本人が帰ってくるの待ちましょうか。そろそろ帰ってくると思いますし」

ガチャ



瑞樹「帰ってきたかしら」

モバP「うわさをすればなんとやらですね」

美由紀「たっだいまー!」

のあ「帰ったわ」

モバP「おかえり、ダンスレッスンどうだった?」

のあ「いつもと違う感じではあったのだけど、いいレッスンだったわ」

モバP「そっかそっか、美由紀は?」

美由紀「えっとね、楽しかったよ!」

美由紀「それに、のあちゃんのダンスすごくカッコよかったんだよ!」

5人「「「「「!!!!!?」」」」」

美由紀「こう、ビシーって感じでね!」

のあ「美由紀、ありがとう」

美由紀「みゆきもあんな風に踊れるようになりたいなー」

のあ「それより、あなたたちはなぜそんなに驚いてるのかしら」

のあ「私のダンスがカッコよかったのがそんなに意外だった?」

留美「そうじゃないのよ」

のあ「じゃあ何故?」

瑞樹「そのことについては一旦こっちで話をまとめるからちょっと待ってね」

留美「その間、P君とレッスンの話でもしておいて」

のあ「? わかったわ」

瑞樹「みんな、集合」

留美「ほら、美優と楓ちゃんもこっち来なさい」

楓「はーい」

美優「えっ……はい……」

早苗「あのうわさは本当だったのね」

瞳子「そうみたいね」

瑞樹「もしかしたら私たちのこともちゃん付けで呼んでくれるかもしれないわ」チラ

留美「本当にそうかしら」

瞳子「どういうこと?」

留美「美由紀ちゃんと私たちの年齢差を考えてみなさい、一回り離れてるわ」

瞳子「確かにそうね……」

留美「早苗さんと瑞樹さんに至っては一回り以上よ」

早苗・瑞樹「「やめて!!!!!?」」

のあ・美由紀「「!???」」

美優「き、気にしないでください……」

瞳子「一回りってことを考えるとちゃん付けじゃないかもしれないわね」

瑞樹「もしも、自分だけちゃん付じゃなかったらどうしよう……」

早苗「あー……絶対にショックで泣きそうになるわ」

4人「「「「「……」」」」」

美優「だ、大丈夫ですよ!」

楓「そうですよ、きっとみなさんのこともちゃんとちゃん付けで呼んでくれますよ」

早苗「美優ちゃんと楓ちゃんは余裕そうね……」

美優「別にそんなことは……」

心「まぁそんなこと考えてたらキリがないぞ☆」

心「当たって砕けろの精神で聞いてみちゃおっ☆」

瑞樹「そうよね! 当たって砕けましょうか」

早苗「美由紀ちゃん、ちょっといい?」

美由紀「いいけど、どうしたの?」

瑞樹「私たちのことを名前で呼ぶとどう呼ぶ?」

美由紀「??? えっとねー」

瞳子「ちょっと待って、順番に聞いてみましょ。そのほうが美由紀ちゃんも言いやすいでしょ」

早苗「そうね、じゃあ私から時計回りにってことでいい?」

瑞樹「異論はないわ」

早苗「美由紀ちゃんよろしくー!」

美由紀「早苗ちゃん」

早苗「よし!」グッ

美由紀「留美ちゃん」

留美「こそばゆいわね……」

美由紀「楓ちゃん」

楓「私のこともちゃんとちゃん付け」

美由紀「美優ちゃん」

美優「はい」

美由紀「川島さん」

瑞樹「なんで私だけ苗字でさん付けなの!?」

早苗「瑞樹ちゃん落ち着いて! まだあなただけとは決まってないわ」

美由紀「瞳子ちゃん」

瞳子「うれしいわね」

美由紀「「クレヨン」心ちゃん」

心「待て待て待て待て待て待て」

美優「心さんも落ち着いてください」

心「流石に落ち着いてられないぞ☆」

モバP「そうか?」

心「だって、はぁとだけおかしくない!? クレヨン心ちゃんだぞ!?」

美由紀「???」キョトン

モバP「美由紀がキョトンとしてますよ」

モバP「空耳だったんじゃないんですか?」

美優「そうですよ、もう一度読んでみてもらったらどうでしょうか?」

心「それだ☆」

心「美由紀ちゃん、もう一回呼んでみて」

モバP「クレヨン(裏声)」ボソッ

美由紀「心ちゃん」

心「お前の仕業か☆」ゲシッ

モバP「痛い!」

心「あと美由紀ちゃん、はぁとのことは……はぁとって呼んで☆」

美由紀「はぁとちゃん♪」

心「ありがと♪」

心「あ……そうだ! あれやっとこうか☆」

美由紀「あれ?」

心「一緒にスウィーティーって言いながらハイタッチするやつ☆」

美由紀「わかったー!」

心「いくよー? せーのっ」

心・美由紀「「スウィーティー♪」」パァン

瑞樹「……もしかしたら、私の呼び方もプロデューサーくんの仕業なのかもしれないわ!」

モバP「待ってください、何もしてないですよ」

瑞樹「プロデューサーくんの言葉が嘘かもしれないでしょ」

瑞樹「それに事前にそう呼ぶように知らせてたんでしょ!」

モバP「いや本当に何もしてませんよ……」

瑞樹「美由紀ちゃん、私ももう一度呼んでみてくれない?」

美由紀「川島さん」

瑞樹「変わってない!?」

瑞樹「なんでなの……わからないわ……」

美由紀「???」キョトン

瑞樹「…………飴ちゃんあげるから瑞樹ちゃんって呼んでくれないかしら?」

心「買収はだめだぞ☆」

瑞樹「だって……私だって年下の子にちゃん付けで呼ばれたいもの!」

早苗「瑞樹ちゃん……」

美優「(さっき心さんが呼び方の訂正お願いしたら訂正して呼んでたし、素直に言えば聞いてくれるんじゃ……)」ヒソヒソ

留美「(多分聞いてなかったんじゃないかしら)」ヒソヒソ

瞳子「(何か考え事してたものね)」ヒソヒソ

瑞樹「シクシク」

モバP「わざとらしい泣き方になってますよ」

美由紀「……」トントン

瑞樹「なにかしら、美由紀ちゃん」

美由紀「瑞樹ちゃん♪」

瑞樹「」パァァァァ

瑞樹「美由紀ちゃん……ありがとう!」ダキッ

留美「(あっ、すごくうれしそうな顔してる)」ヒソヒソ

瞳子「(あんな笑顔初めて見たわね)」ヒソヒソ

楓「……」パシャパシャ

美優「(楓さん! ダメですよ)」グイッ

楓「(瑞樹さんのあんなにいい笑顔、一生見れないかもしれないじゃないですか)」パシャパシャ

留美「(すごい勢いで写真撮ってるわね)」ヒソヒソ

瞳子「(……私も撮っておこうかしら)」

瑞樹「よし、お姉さんがご飯に連れて行ってあげるわ」

美由紀「いいの?」

瑞樹「任せなさい」

美由紀「わーい!」

楓「わーい」

美優「楓さん……」

瑞樹「どこがいい?」

美由紀「えっとねー……ファミレスがいいなー」

瑞樹「え……ファミレスでいいの? 遠慮しなくてもいいのよ?」

美由紀「だってファミレスだったらみんなで一緒にご飯食べれるでしょ?」

瑞樹「みんなって、ここにいる人全員ってことかしら?」

美由紀「うん! ダメだった?」

瑞樹「いいえ、ダメじゃないわ。ただ、この人数でファミレスはちょっと迷惑になるかもしれないわね」

美由紀「そっかー……」シュン

楓「でしたら、いつものお店でいいんじゃないですか?」

早苗「いつものお店ってあのお店のこと?」

楓「はい♪ あそこならここにいるみんな入れますよ」

早苗「確かにそうだけど、美由紀ちゃんを連れて行くのは……」

美由紀「大人のみんなが行ってるお店なんだよね?」

早苗「そうよ」

美由紀「行ってみたい!」キラキラ

早苗「……P君、どうする?」

モバP「いいんじゃないですか? 一応心配だから自分もついて行きますけど」

美由紀「わーい!」

早苗「のあちゃんも来るよね?」

のあ「私は……」

美由紀「のあちゃんも行こうよー」

早苗「美由紀ちゃんもこう言ってることだし、ね?」

のあ「……仕方ない、行くわ」

瑞樹「なら、全員で10人でいいかしら?」

早苗「ええ」

瑞樹「それじゃあ、行きましょうか」

楓・美由紀「おー♪」





次の日、再び川島さん呼びになっていたことはまたの別の話


-終わり-

以上で終わりになります。

劇場第510話の修正前を初めてみたときはかなりの衝撃を受けた記憶がありました。
なぜ修正してしまったのか少し疑問に残っているところです。

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