キャラ崩壊注意
各アイドルにPが居る設定
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――後に千川ちひろはこう語る。
「確かに、どのアイドルも自分のPさんと仲が良くて、その内付き合う娘も出てくるんじゃないかな。とは思っていました」
「けれど、もし最初に付き合い始めたカップルが、別の娘だったらこうはならなかったでしょう」
「例えば凛ちゃんと凛Pさんが最初に付き合い始めていれば、他のアイドルは凛ちゃんに見習い、クールな素振りをしたでしょう」
「例えば楓さんと楓Pさんが最初に付き合い始めていれば、他のアイドルは楓さんに見習い、駄洒落の練習をしたでしょう」
「きっとどちらも大した効果はなく、事務所は平穏のままだったはずです」
「ああ。なのに、ああ。最初に付き合い始めたのが、まゆちゃんでさえなかったら――」
千川ちひろは、小さく涙を流した。
ちひろ(まゆちゃんがまゆPさんと付き合い始めて、一週間が経った頃の話です)
まゆ「Pさん、お疲れ様です。お弁当ですよぉ」
まゆ「はい、あーん」
まゆ「うふふ、美味しいですかぁ?今日のもいっぱいまゆの愛を詰め込みましたよぉ」
まゆ「あっ・・・えへへ、嬉しいです」ナデラレナデラレ
まゆ「晩御飯もいっぱい愛を込めて作りますから、お仕事頑張ってくださいね」
凛「・・・まゆはいいなぁ。あんなに自分のPさんと幸せそうにさ」
凛「私も・・・」
まゆ「?凛ちゃんも自分のPさんとイチャイチャすればいいじゃないですか」
凛「そんな、無理だよ。多分プロデューサーは私の事、妹みたいな物だと思ってるし・・・私不愛想だし・・・」
まゆ「いえ、きっと大丈夫ですよ。凛ちゃんが真剣に思いを伝えれば、きっと凛Pさんも見方を変えるはずです!」
凛「つまり・・・どうすればいいの?」
まゆ「押して押して押しまくればいいんです!」
凛「ねぇ、プロデューサー。今度の休み、どこか行こうよ」
凛「あ、いや、そういうんじゃなくて、二人きりがいい・・・な」
凛(やっぱり、恥ずかしいな・・・うまく行かないかも知れないし、いつものキャラに戻ろうかな・・・)
凛(・・・いや、あの恋を成就させたまゆが言うんだ。信じてみよう)
凛「・・・そ、そうだよ!デートに行こうって言ってるの!嫌なの!?」
凛「じゃ、じゃあ、どこか行くよ!二人きりでさ!」
凛「あ、おはようプロデューサー」
凛「・・・何か、プロデューサーがスーツじゃないって、新鮮」
凛「私も?・・・うん。そうだね。今日の服はいつもと違うかも」
凛「頑張ってお洒落したんだ。・・・デートだから。どう?その、ちゃんと可愛い?」
凛「・・・嬉しい」
凛「それじゃ、行こうか。・・・ねぇ、手。繋がない?」
凛「さ、さっきも言ったでしょ。デート、なんだからさ」
凛「はぁ・・・今日一日楽しかった。ありがとね」
凛「何か、お休みの日にプロデューサーと二人きりだったなんて、何か変な感じだね」
凛「今日は、幸せだったな・・・毎日、プロデューサーと一緒に居たいな」
凛「プロデューサーは、どうだった?」
凛「・・・プロデューサー。好き。大好きだよ。プロデューサー」
凛「手離したくない。ずっとこのままがいい」
凛「・・・今日、プロデューサーの家に泊まっていい?」
凛「何でって・・・好きだから。じゃ、ダメ?」
まゆ「凛ちゃん。昨日のお休みはどうでしたか?」
凛「最高だった」
まゆ「あら。うまく行ったようですね」
凛「まゆの言う通りにしたら一発だったよ。ありがとうまゆ」
まゆ「いえいえ、まゆはまゆの幸せを、ほんのちょっぴりお裾分けしただけですから」
ちひろ(まゆちゃんの助言で凛ちゃんの恋が叶ったという情報は、瞬く間に事務所内に知れ渡りました)
ちひろ(そしてまゆちゃんの下にたくさんのアイドルが助言を求めてやってくるようになりました)
ちひろ(さらに幸せ絶頂のまゆちゃんは、それを一切拒みませんでした)
まゆ「恋愛相談室始めましたぁ」
留美「こんにちは・・・まゆちゃん」
まゆ「こんにちはぁ。留美さん」
留美「その・・・十歳以上も年下の娘に相談するような事じゃないっていうのは、重々承知しているのだけど・・・」
まゆ「いえいえ、恋愛に年上も年下も関係ありませんよ。それで、相談というのはやはり・・・」
留美「・・・どうしたらP君と結婚できるか、教えて欲しいの」
まゆ「なるほど」
留美「やっぱり、ガツガツしてるのは良くないのかしら・・・」
まゆ「ガツガツ・・・具体的には、何を?」
留美「Pくんの判以外全て記入済みの婚姻届けを、鞄、書類などに忍ばせて・・・やっぱりこんな方法だと引かれてしまうわよね・・・でも、Pくんの事を思うと・・・」
まゆ「いえ、別に引かれたりはしていないはずですよ」
留美「そうかしら・・・」
まゆ「むしろ逆です。それしきのアプローチでは足りません」
留美「え・・・?」
まゆ「留美さんはしっかりした方ですから。そういった形式的なアプローチでは相手には中々意識してもらえません。むしろ、真面目な雰囲気で近寄りがたいと思われているんじゃないでしょうか」
留美「確かに、たまに距離を感じるわ」
まゆ「ですから婚姻届に頼るのは一度やめて、体や言葉で相手に好きだという事を伝えるのはどうでしょう」
まゆ「距離を縮めようとする態度を見せることで、留美さんのかっちりしたイメージを忘れてもらうんです」
留美「つまり・・・何をすればいいのかしら」
まゆ「押して押して押しまくればいいんです!」
留美「あ、P君。ちょっとこっちに来てもらえるかしら」
留美「いや、別にお説教しようって訳じゃないのよ。むしろその逆で・・・その・・・いいからこっちに来なさい」
留美「・・・んっ」ギュッ
留美「す、好きよ、P君。愛してるわ」
留美「急に・・・?急じゃないわよ。今までもずっと言って来たわ。婚姻届で」
留美「それで・・・どうかしら、私の抱擁は」
留美「・・・そういう事が聞きたいんじゃないの。ちゃんと答えなさい。答えるまで離さないから」
留美「私に抱きしめられて、嬉しい?」
留美「・・・そう、なら、私も嬉しいわ」ギューッ
留美「そんな事言われて、素直に離すと思う?・・・君も嬉しい、私も嬉しい。このままでいいでしょう?」
留美「・・・わっ」
留美「ふふ・・・急に甘えたりして・・・君も極端ね」
留美「別に軽蔑したりなんかしないわ。私のために頑張ってくれる君だもの」
留美「好きなだけ、甘えてちょうだい」
留美「・・・ひゃっ」
留美「・・・いや、別に嫌だった訳じゃないわ。その、少し驚いてしまって」
留美「大丈夫、そのまま続けて?私もそのつもりでこうしているのだし・・・」
留美「ただ・・・たまには、私にも甘えさせてね?」
まゆ「どうでしたかぁ?」
留美「最高だったわ」
まゆ「うふ。それは良かったですぅ」
留美「市役所に行かないといけないから、これで失礼するわね」
まゆ「お幸せに~」バイバイ
まゆ「では、次の方どうぞぉ」
文香「こんにちは・・・」
まゆ「あら、文香さん」
文香「その・・・もっとPさんと仲良くなれれば、と思うのですが・・・」
まゆ「そうですかぁ?文香さんはPさんに大切にされているイメージが有りますけれど・・・」
文香「確かにそうですが・・・大切にされ過ぎていると言いますか・・・ボディタッチも他のPさん達と比べて少な目で・・・」
まゆ「なるほど。もっと乱暴されたいという事ですね?」
文香「いや・・・その・・・そうですが」
まゆ「Pさんの大きな手で体の隅々までしっちゃかめっちゃかにされたいという事ですね!?分かります!」ガタッ
文香「あの・・・落ち着いてください」
まゆ「すいません。取り乱しました」ストン
文香「やはり・・・私の体に魅力がないという事でしょうか・・・」
まゆ「そんな事はないと思いますけど・・・。むしろ、その自信のない感じが駄目なんじゃないでしょうか」
文香「自信・・・ですか」
まゆ「文香さんの慎ましい性格は美点ですけれど・・・男の人は一歩引いちゃうのかも知れません」
まゆ「美しい硝子細工に触れたいと思うと同時に、壊すことを恐れてしまうように・・・」
文香「あの・・・無理に文学的な言い回しをしなくても・・・」
まゆ「ですから、Pさんが我慢できないくらいに、文香さんの魅力を見せつければ良いと思います」
文香「それとなく体を寄せたりしているのですが・・・」
まゆ「それでもまだ足りないという事です」
文香「つまり、どうすれば・・・?」
まゆ「押して押して押しまくればいいんです!」
文香「あ、Pさん・・・おはようございます」
文香「ええと・・・その、これはお洒落です」
文香(あの後まゆさんにお勧めされた服を着てきましたが・・・胸元が開きすぎな気が・・・)
文香(いえ、あのまゆさんが言うのです。これで間違いなくPさんは私をしっちゃかめっちゃかにしてくれるはず・・・)
文香(実際Pさんの視線が胸元に・・・恥ずかしいですけれど)
文香「どうでしょう・・・この服、私に似合っていますか?」
文香「・・・そ、そんな!こんな服で街を歩いたりできません!この服に着替えたのは、事務所のトイレで・・・」
文香「あ、いえ確かにお洒落とは言いましたが・・・」
文香「う・・・そ、それは・・・」
文香「・・・あなたに、触れて欲しかったのです・・・こうした服を着れば、もっと私を意識してくれるかと・・・」
文香「やはり、私の体には魅力がないですか・・・」
文香「そんな言葉では、安心できません・・・!」
文香「Pさんの言っている事は分かります・・・大事にしたいと言ってもらえるのは嬉しいです」
文香「けれど、同時に不安にもなるのです・・・私はまるで、人形か置物としか思われていないのかと・・・」
文香「・・・ええ、もちろん頭では分かっています。けれど、寂しいのです・・・どうしようもなく・・・!」
文香「私だけですか?もっと、深く繋がり合いたいと思っているのは」
文香「・・・そんな!私がPさんを拒むなんて、絶対にありません!あなたに何をされても・・・私は受け入れます。そうでなければ好きになったりしません・・・」
文香「この姿も、見せるのはあなただけです・・・」
文香「・・・はい」
文香「んっ・・・はぁっ」
文香「はい・・・私も、ずっとこうしたいと思っていました・・・」
文香「あっ、そんなに強く抱きしめられると、胸元がズレて・・・」
まゆ「どうでしたかぁ?」
文香「幸せでした・・・」
まゆ「うふ。それは良かったですぅ」
文香「それでは、またしっちゃかめっちゃかにしてもらう予定なので、これで失礼します・・・」
まゆ「お幸せに~」バイバイ
まゆ「では、次の方どうぞぉ」
藍子「こんにちは~」
まゆ「藍子ちゃんですか。こんにちは~」
藍子「Pさんとお付き合いしたいんですけど・・・一体どうしたらいいんでしょう・・・」
まゆ「ふむ・・・今はどんな感じなんですか?」
藍子「仲は良いと思うんですけど、恋人って感じじゃなくて・・・この関係を壊すのも何だか怖くて、何もできないんです・・・」
まゆ「大丈夫ですよ。今の関係は壊れません、もっと良い関係になるんです!まゆが保証します!」
藍子「素敵・・・!でも、そもそも恋人になれるかどうか・・・」
まゆ「うーん。そういう自信のない感じでは、関係を進めるというのは難しいですね。Pさん達は皆受け身ですから」
まゆ「藍子ちゃん!意識改革しましょう!くよくよ悩まず、がんがん攻めるんです!Pさんを幸せにできるのは自分しか居ないと信じるんです!」
藍子「Pさんを幸せにできるのは・・・私しか居ない・・・」
まゆ「思い出してください!Pさんは私達を数ある女の子の中から選んでスカウトしたんです!これはもう実質プロポーズです!私達アイドルとそのPさんが結ばれるのは運命なんです!」
藍子「私とPさんが結ばれるのは運命・・・!」
まゆ「Pさんが一番見ているのはまゆ!Pさんが一番幸せそうにしているのはまゆと一緒に居る時!」
藍子「つまり、私はどうすればいいんですか!?」
まゆ「薬で眠らせてからベッドに拘束してねっとりべったりらぶらぶ幸せ中出しックス!」
藍子「薬で眠らせてからベッドに拘束してねっとりべったりらぶらぶ幸せ中出しックス!」
藍子「Pさん、こんばんは~。今日は来てくれてありがとうございます」
藍子「Pさんのために、お料理頑張っちゃいます!」
藍子「・・・・・・できましたよ~。はい、あーん」
藍子「もう。恥ずかしがらなくてもいいんですよ?」
藍子「どうです?美味しいですか?」
藍子「えへへ・・・頑張って良かったです」
藍子「それじゃ、お薬飲みましょうね~」サーッ
藍子「・・・え、何で飲んでくれないんですか?」
藍子「そ、そんなぁ。困ります!寝てください!」
藍子「むぅ。そ、それなら・・・ねーんねーんころーりーよー、ころーりーよー」
藍子「・・・よし」
藍子「ベッドに運んで、手錠をかけて・・・準備完了です!」
藍子「後はPさんが起きるのを待つだけです」ギュッ
藍子「・・・・・・まだかな・・・」
藍子「・・・ぐぅ」スヤァ
藍子「・・・はっ!?」
藍子「あ、Pさん。おはようございます」
藍子「手錠、痛いんですか?す、すいません。今外しますね」ガチャガチャ
藍子「え?だってPさんが外してくれ・・・って」
藍子「はいっ!外れた所で、早速始めましょう!まず、最初に二人共裸になって・・・」
藍子「はだか・・・?」
藍子「あ、あの、やっぱり止めておきましょうか。私達にはまだ早いっていうか・・・」
藍子「わっ、きゃあっ!?」
藍子「Pさん・・・」ギュウ
藍子「んっ」
まゆ「どうでしたかぁ?」
藍子「ちょっとびっくりしちゃいましたけど・・・幸せでした」
まゆ「うふ。それは良かったですぅ」
藍子「あっ、今日もPさんが家に来るので、ここで失礼しますね」
まゆ「お幸せに~」バイバイ
まゆ「事務所にも大分カップルが増えてきましたね・・・事務所が甘々オーラになればなるほど、Pさんとイチャイチャできるって物ですよぉ」
まゆ「さぁ、頑張ってカップル増やしますよぉ!」エイエイオー
ちひろ(そんなまゆちゃんの努力もあって、ついには全アイドルが自分のPさんと付き合うに至りました・・・)
凛「はい、あーん」イチャイチャ
ちひろ「・・・」カタカタ
留美「P君、式場の事だけど・・・」イチャイチャ
ちひろ「・・・」カタカタ
文香「お勧めの本が・・・」イチャイチャ
ちひろ「・・・」カタカタ
藍子「今日の晩御飯は何がいいですか?」イチャイチャ
ちひろ「・・・」カタカタ
千川ちひろは、小さく涙を流した。
-終わり-
以上になります。
約180のカップルに囲まれながら独りで事務仕事をこなすちひろさんは世界一ブラックコーヒーが似合う女。
でも多分この後事務所の近くに割高のラブホ建てて荒稼ぎしてるからやっぱり悪魔。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
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