善子「ダイヤと付き合ってみたら変態だった」 (19)

善子「……」ドキドキ

ダイヤ「? どうかしまして? 善子さん」

善子「あ、い、いえ、別に」

ダイヤ「それにしては少し態度が硬いような……」

ダイヤ「まあ、いいですわ。お茶を入れて持ってくるので少し待っていて」

善子「あ、ありがとうございます……」

善子(っあああああああああああ!)

善子(付き合って初めて部屋にくるんだから緊張するに決まってるじゃない!)

善子(こんな狭い部屋に2人っきりで! ダイヤはそういうつもりなの!? ねえ!?)

善子「と、とりあえずダイヤの嗜好を調べるためにそういう本を探すところから……」ガサゴソ

善子「って、あの堅物がそんなの持ってるわけないか――」チラッ

善子「……緊縛、調教、女王様」

善子「え、ちょっ……! ダイヤそっち系!?」

善子「ヨハネ痛いのとか嫌なんだけど!」

善子「どうせダイヤのことだからあったとしても妹がどうとかそういうのだと思ってたのにぃ!」

善子「ま、まあ、嫌って言えばやめてくれるわよね」

善子「見なかったことにしましょう」スッ

ダイヤ「善子さん、申し訳ないけどドアを開けてくださる?」

善子「ひっ……。い、今開けるからちょっと待ってて」アセアセ

ダイヤ「ありがとう。両手がふさがっていて」

ダイヤ「粗茶ですが、どうぞ」

善子「あ、ありがと……」ジッ

ダイヤ「? わたくしの顔に何かついてます?」

善子「あっ、べ、別にそーいうんじゃないから!」

善子(よくよく見たらこの吊り目とか口元のほくろとかそういうの似合いすぎてるし!)

ダイヤ「あっ、もしかして」ズイッ

善子「な、なによ……?」タジッ

ダイヤ「わたくしの顔に見とれていましたわね?」

ダイヤ「いくら恋人とはいえあまり見つめられるのも恥ずかしいので、その……」モジモジ

ダイヤ「見つめる時は言ってください、心の準備をするので」モジモジ

善子(うわ、かわいい)

善子(こういう顔見てるとやっぱりあぁいう本持ってるようには見えない――)

善子(そ、そうよね! ダイヤみたいな堅物がそういうの興味あるわけないし、マリー辺りが悪戯で置いていったやつよね)

善子(どうせこの堅物のことだから今回呼んだのだってそう意味もないだろうし)

善子「はーあ、心配して損した」

ダイヤ「心配ってなんですの?」キョトン

善子「あー、声に出てた?」

善子「まあ、白状しちゃうとダイヤと部屋に2人きりだからちょっと意識して緊張しちゃってたの」

ダイヤ「意識……?」

善子「だから、その、そういうことするのかなー、って」モジモジ

ダイヤ「っ! 善子さん不潔ですわ!」カアアアアアアアアアア

善子「で、ダイヤの嗜好を調べようかなーってそこをあさってたんだけど――」

ダイヤ「はあ!?」

善子「まあダイヤがそういう本持ってるわけないとは思ったんだけど」

ダイヤ「そ、そそ、そうですわ、そんなの持ってるわけ!」

善子「で、多分マリー辺りが悪戯で置いていった本を見つけちゃって」スッ

ダイヤ「っ!」

善子「一瞬ダイヤのかなーって思って焦っちゃった」クスクス

ダイヤ「そ、そうですわ、ま、まま、鞠莉さんの悪戯ですわ」ダラダラ

善子「だから心配して損したーって」

ダイヤ「……」

ダイヤ「……もし仮に、ですわよ?」

善子「ん?」

ダイヤ「もし仮にわたくしにそういう趣味があったらどうします?」

善子「え? これダイヤのなの!?」

ダイヤ「か、仮に! 仮にですわ!」

善子「んー……。ヨハネ痛いの嫌だしなー……」

ダイヤ「へ?」

善子「え?」

ダイヤ「あっ、なるほど」

善子「え? 何がなるほど!?」

ダイヤ「……では、もしも善子さんの考えている逆では?」

善子「逆……?」

善子「え、待って、嘘!?」

ダイヤ「仮の話ですわよ?」

善子「えー……」

善子「うーん……。ヨハネがダイヤのことってことでしょ?」

ダイヤ「えぇ」

善子「ダイヤがもし望むんならやってあげたいとは思うけど」

ダイヤ「っ!」

善子「でもやっぱりかわいそうに思っちゃうかも……」

善子「鞭とか使うんでしょ……?」

ダイヤ「いえ、そこまでは!」

善子(そこまではって認めてるようなものじゃない……)

善子「そこまではって、じゃあどのくらい?」

ダイヤ「えっと……。その前にひとついい?」

善子「? 何よ」

ダイヤ「実はその本わたくしので……」モジモジ

善子(知ってた)

ダイヤ「わたくし、実はひどいことを言われたり乱暴にされたりするのが好きなんですのっ!」カアアアアアアアア

善子「へ、へー……」

善子(話の流れでなんとなくわかってた!)

ダイヤ「善子さんは、こんなわたくしでも引かないでいてくれますか……?」

善子「んー……。ま、まあいいんじゃない、人それぞれだし?」

ダイヤ「っ!」パアアアアアアアアアアア

ダイヤ「で、では善子さんっ!」ズイッ

善子「な、なによ!?」ビクッ

ダイヤ「わたくしをなじってください!」

善子「はあ?」

ダイヤ「あぁ、その目、素敵ですわ……!」

善子「えぇ……」

ダイヤ「もっと言葉で!」

善子「こ、言葉って、えっと……。へ、変態っ!」

ダイヤ「はぁんっ♡」

善子「め、雌豚っ!」

ダイヤ「っっっ♡♡」

善子「2つも年下の子になじられて興奮してる変態が生徒会長をやってるなんて、全校生徒に謝りなさい!」

ダイヤ「はいぃ♡ 変態が生徒会長でごめんなさいぃ♡♡」

善子「ルビィが今の姿を見たら失望するんじゃない?」

善子「ルビィに蔑んだ目で見られて――」

ダイヤ「善子さん」ズイッ

善子「はひ!?」ビクッ

ダイヤ「他の女の話はしないで」キッ

善子「ご、ごめんなさいぃっ!」

ダイヤ「せ、折角善子さんと2人きりなんだから、善子さんのことだけを考えていたいですわ」モジモジ

善子(かわいいんだけどなあ……)ハァ

ダイヤ「……ねえ、善子さん」モジモジ

善子「なに?」

ダイヤ「お願いがありますの」モジモジ

善子「お願い?」

ダイヤ「その、ちょっと恥ずかしいんですけれど……」モジモジ

善子(え、これってもしかして――)

善子(は、初ちゅーしちゃうんじゃない!?)カアアアアアアアア

ダイヤ「善子さんに、座ってほしいんですの……!」カアアアアアアアアア

善子「へ?」

ダイヤ「いいでしょう? ねえ、座って……?」モジモジ

善子「座るって、どこに?」

ダイヤ「顔、ですわ」

善子「……。はあ!?」

ダイヤ「ほら、早く! その善子さんのお尻で押しつぶして! 圧迫して!」

善子「え、いや……。えぇ……?」

ダイヤ「あぁ♡ 善子さんのお尻で圧迫されるんですのね♡♡」

ダイヤ「興奮してきましたわっ♡ 圧迫祭りですわぁ♡♡♡」

善子(圧迫祭りってどこかで聞いたことあるわね……)

ダイヤ「はやく♡ 善子さんはやくぅ♡♡♡」モジモジ

善子「え、えっと、これでいい……? 苦しくない……?」ムギュッ

ダイヤ「もっと! もっとれすわ♡♡」

善子「こ、こう……?」ムギューッ

ダイヤ「あぁんっ♡♡♡ 善子さんのお尻で押しつぶされてますわ♡♡♡」

ダイヤ「はぁ……♡ 夢が叶いましたわ♡♡」

善子(はぁ、ヨハネは普通にいちゃいちゃしたいのに……)

善子「ま、ダイヤが嬉しそうだしいっか……」

ルビィ「お姉ちゃん、誰かきてるのー?」ガチャッ

善子「あっ」

ダイヤ「善子さん、もっとぉ♡♡」

ルビィ「あ、えっと……。ごめんなさいっ!」ダッ

善子「ちょ、ルビィ! これはちがうの!」

ダイヤ「あぁ、善子さんもっと体重をかけて――」

善子「それどころじゃなーい!」

おわり

おしりの方が良いかと

乙ー

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