善子「リリー、愛してるよ」イケボ
梨子「よ、よよよ、よっちゃん!?」カアアアアアアア
善子「ヨハネに身を預けて」アゴクイッ
梨子「え、えっと……。えええええええええええ!?」
善子「目、瞑って」
梨子「っ!」
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梨子(ど、どうしよう……! このままだとよっちゃんにキスされちゃう……!)
梨子(よっちゃんってこう、近くで見ると鼻筋が通ってて、すごく整った顔立ちをしてる)
梨子(よっちゃんの目は透き通ってて、見てると吸い込まれそうになる)
梨子(これがよっちゃんの言う堕天使の魅力ってやつなのかな……?)
梨子(こうしてじっと見つめられてると流されちゃいそう……!)ギュッ
善子「怖がらないで、そんなにギュッと目を瞑ったら疲れるでしょ?」
梨子(あっ、思わず目を瞑っちゃった……。ってことはキスされちゃう……?)
善子「かわいいよ、リリー」ナデリ
梨子(ほら、よっちゃんもその気だし)
梨子(……。でも、よっちゃんだったら、って思ってる自分もいる)
梨子(他の人にされるくらいだったら、よっちゃんが――)
善子「ぷっ」ビシッ
梨子「っ! いったああああああああああい!」
梨子「なんでデコピンするの!?」
善子「リリーって絶対雰囲気に流されるタイプだとは思ってたけどここまでとは思わなかったわ」ケラケラ
善子「不安そうにギュッと目を瞑って、だけどどこか期待してるリリー」
善子「思わず写メっちゃった♪」ジャーン
梨子「なっ! すぐ消して!」
善子「もしかして、ヨハネのキス期待してた?」ニヤニヤ
梨子「してないっ!」
善子「やーい! リリーのむっつり!」
梨子「だから期待なんてしてないって!」
善子「こんなに乙女の顔してたのに?」チラチラ
梨子「――――っ!」
梨子「今すぐ! それをこっちに寄越しなさい!」
善子「いーやー! 渡したら絶対消すじゃない!」
梨子「消すからっ!」
善子「消すって宣言されて渡すわけないでしょ!?」
梨子「隙ありっ!」バッ
善子「あぁっ!」
梨子「やった! 取った!」
梨子「あっ――」ヨロッ
善子「なっ……!」
梨子「きゃっ」バタッ
善子「ぐえっ」
善子「いたたー、もうヨハネを巻き込まないでよ!」
梨子「あいたた……。ごめん、よっちゃん」
善子「はあ、巻き込まれて一緒に倒れるなんて不幸だわ……。しかもヨハネが下――」
梨子「……」
善子「って、いつまで上に乗ってるのよ!」
善子「ぼけーっとしちゃって!」
梨子「よっちゃん」ジーッ
善子「な、なな、何よヨハネのことじーっと見つめちゃって!」
善子「あっ! さっきの仕返しのつもりね? ヨハネには通じないわ!」
梨子「ねえ、よっちゃん」ズイッ
善子「な、何よ!? 顔近づけたってヨハネはリリーみたいにどぎまぎしないんだから!」
梨子「よっちゃんが悪いんだよ?」
梨子「よっちゃんがからかうから――」
梨子「いくら私が女でも、よっちゃんみたいに綺麗な女の子に迫られたらドキドキしちゃうんだよ?」
善子「り、リリー……? 何を言ってるの……?」アセアセ
梨子「その気にさせておいて、デコピンして嘘でしたーなんてひどいよね?」
善子「い、いいじゃない! ちょっとからかうくらい!」
梨子「ねえ、よっちゃん。私ね、よっちゃんに愛してるとかかわいいとか言われて嬉しかったんだよ?」
梨子「あれも嘘だったの?」
善子「え、えっと……」
梨子「私は、よっちゃんが好き」
善子「なっ!?」カアアアアアアア
梨子「よっちゃんとキスしたいって思うし、よっちゃんに触りたいって思うよ」
梨子「よっちゃんは地味な私のことなんて、からかうと楽しいくらいにしか思ってないだろうけど」アハハ...
善子「そんなことないっ!」
梨子「え?」
善子「リリーは地味じゃない!」
善子「確かにリリーはからかうとかわいい反応して楽しいけど、それだけじゃないの!」
善子「ヨハネだって、リリーのこと、その……」
善子「す、好きだもんっ!」カアアアアアアアア
善子「ヨハネだって本当にキスしたいし、リリーに触りたいって思うの!」
梨子「……。今度は冗談じゃない?」
善子「疑り深いわね」
梨子「だってさっきはそうだったし」
善子「今はリリーが主導権握ってるのにここで冗談なんて言ったら大変じゃない」
善子「リリーがしたいならすればいいでしょ? ヨハネは抵抗しないから」
梨子「うーん……。やっぱりいいや」
善子「へ?」
梨子「ずっと上に乗っちゃっててごめんね、よっちゃん。立てる?」スッ
善子「ま、待って!」アセアセ
善子「今のってキスする流れじゃないの!?」
梨子「なんだかよっちゃんが乗り気じゃないように見えたし」
梨子「私は折角2人の気持ちが通じ合ったわけだからしたかったけど、よっちゃんがしたくないのにするのはなんだか違うって思って」エヘヘ
善子「ちょ、ちょっと! その気にさせておいて!」
梨子「? よっちゃんしたいの?」
善子「し、しし、したいっ!」カアアアアアアアア
梨子「何を?」
善子「キス!」
梨子「誰と?」
善子「リリーに決まってるじゃない!」
梨子「そっか、よっちゃんは私とキスがしたいんだ」ニヤニヤ
善子「そ、そうよ! あれだけ焦らされたらしたいに決まってるでしょ!?」カアアアアアア
梨子「じゃあ、おねだりしてみて」ニコッ
善子「はあ? おねだり!?」
梨子「うん、小悪魔みたいにかわいらしーく」
善子「なんでよ!」
梨子「キス、したいんでしょ?」
善子「したい!」
梨子「じゃあおねだり」
善子「え、えっと――」
善子「リリー、キスして……?」ウルウル
梨子「っ! も、もう一声……!」
善子「欲しがりなヨハネに、罪深いキスちょうだい?」ウワメ
梨子「よっちゃああああああん!」ガバッ
善子「きゃっ!」
梨子「リリーのキスでよっちゃんを永遠のしもべにしてあげるっ!」
善子「なっ……! リリーがリトルデーモンになるの!」
梨子「ちゅっ」
善子「んっ……!」
梨子「んちゅっ、れろ……」
善子「!? ひ、ひははいっれ……!」
梨子「罪深い大人のキスがいいって言うから、ちゅっ」
善子「大人のなんて言ってない、んっ!」
梨子「ぴちゅっ、よっちゃんの口の中、ちゅっ苺みたいに甘い」
善子「くひのなは、なめられると、ばかになるぅ……」トロン
梨子「ふふ、トロ顔のよっちゃんもかわいい、んちゅっ」
善子「もうらめぇ……!」
梨子「こっちも、準備万全かな?」クチュッ
善子「っ!! そっちは――」
梨子「よっちゃんのここ、火傷しそうなくらい熱くなってるよ?」
善子「だめ! そっちはまだ――」
梨子「いいでしょ?」
ダイヤ「ダメに決まってるでしょう!?」
よしりこ「「!?」」
ダイヤ「あなたたち部室で一体何をやっているんですの!?」
鞠莉「リコ、とってもアグレッシブね!」シャイニー
果南「そういうことに興味があるっていうのは分かるけど、時と場所は弁えようね」アハハ...
梨子「あ、あ、あ……」
ダイヤ「たまたま最初に来たのがわたくしと鞠莉さんと果南さんだったからよかったものの! ルビィや花丸さんだったら大問題でしたわ!」
ダイヤ「梨子さん! あなたはもっと真面目な方だと信じていましたのに!」
善子「リリー、鍵は……?」
梨子「」フルフル
善子「ふ、不幸だわ……」
善子「よりにもよって一番うるさいのに見つかるなんて……」
ダイヤ「うるさいって誰のことですの!?」ギロッ
善子「ひっ!」ビクッ
ダイヤ「このことは先生方には言わないでおいてあげましょう。初犯ですし、まだ未遂でしたし」
梨子「あっ、キスは見られてないみたい」コソコソ
善子「不幸中の幸いね」コソコソ
ダイヤ「ただし! 反省文は書いてもらいます!」ビシッ
ダイヤ「あそこの空き教室で今すぐ書いてきなさい!」
梨子「こ、ここじゃ駄目なんですか!?」
ダイヤ「ここで書いていたらこれからルビィ達が来てなんで反省文を書いているのか聞かれたら面倒ですわ」
ダイヤ「ですから空き教室で書いてきなさい」
善子「空き教室って、あの外れにある? あまり人が来ない?」
ダイヤ「そこ以外にどこがあるんですか?」キョトン
果南「……やっぱりダイヤってどこか抜けてるなあ」ハア
梨子「よっちゃん、行こっか」ウキウキ
善子「そ、そうね」ドキドキ
鞠莉「ごゆっくりー」
ダイヤ「ごゆっくり……? あぁ、そうですわね、ゆっくり反省しながら書くんですよ!」
果南「あ、あはは……」
この後滅茶苦茶堕天した
おわり
よしりこからのりこよしいいと思います。
Gu†lty K†ssのユニットシングルが楽しみです。
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