淡「今日はサキの家にお泊りかぁ…よし!」 (20)

※百合、キャラ崩壊注意。


淡「サキが一人暮らしを始めた…ということで今日の夜、サキにお泊りに来ないかと誘われたんだけど…」


淡「これはチャンスだよ! 淡ちゃん一世一代の大チャンスだよ!」

淡「夏休みの最後の方に告白してサキと付き合ってはや3か月。同じ大学だしいろいろ遊びに行ったりはしてるものの…エッチなイベントは一つも起きてない! …ちなみにキスすらしてない!」

淡「おかしいよ! 私はすっごいサキとエッチしたいのに!」


淡「サキの服を脱がせて、『淡ちゃん、恥ずかしいよ…///』って涙目で見つめてほしいのにっ!」

淡「『サキのここ、もう準備満タンだよ…』ってサキをせめたいのに! …準備万端だっけ?」

淡「…」

淡「まぁ、そんなことはどうでもいいんだよ! とにかく、今日は絶対にサキとエッチする!」


淡「というわけで、しっかりと下準備をしていこう! まずは、爪を切る!」パチンパチン

淡「これは、女の子とエッチするときのエチケットだよね、エチケット! 爪を切らないで女の子とエッチするなんてダメダメだよ、エッチをする資格がないよ、エチケットがないし女の子とエッチをするためのエッチチケットもないよ!」

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淡「よし、これで爪切りは完了…! 次は歯磨きだよね! 歯は念入りに磨いて、歯間ブラシも使って、最後に口臭を無くすうがい薬をつかって…」シャコシャコガラガラ

淡「よし、これで口臭は…おっと危ない! 最後に飲むブレ〇ケアを飲んで…はぁー、よし、ミント味の息!」


淡「次にお風呂だけど…お風呂には手鏡を持っていくよ! 理由は分かるよね、私ももう大学生、いくら毛が薄いとは言ってもムダ毛がないとは限らないからね、しっかりとお手入れしないと!」

淡「お風呂に入ったら、髪の毛もしっかりお手入れして、手鏡で自分の身体をしっかりと見てムダ毛がないかを確認! そして、最後に身体を念入りにゴシゴシゴシゴシ! よし、ゼウス並みに完璧!」


淡「そして、髪の毛を乾かして…ほんの少し、お化粧! サキは『お化粧してなくても淡ちゃんは可愛いよ』って言ってくれたけど、さらに可愛くなるためにお化粧するんだからサキも喜ぶよね!」

淡「最後に、お気に入りの下着と可愛い洋服を着て…」


淡「よし、これで私の準備は完了!」

淡「…」

淡「む…まずい、トイレしたくなってきた…で、でも、トイレしちゃったらさ、サキがそ、そういうのをしてくれるとき『なんだかおしっこのにおいが…』とか思われちゃうかもしれない!」


淡「ま、まずいまずい! どうしよう…よし、トイレをした後にもう一回身体だけ洗おう! そうすれば何の問題もないはずだよ! よし、それじゃあトイレをして身体を洗って…」ジャーゴシゴシバシャバシャ




淡「よし、オッケー! 今度こそ完璧!」

淡「そして後は、あらかじめ準備してた荷物をもってサキの家に出発進行!!」


淡「レッツゴー!」




淡「ごくり…ここがサキのマンション。えっと、○○〇号室を呼び出して…」


ぴろん


淡「あ、サキ? 来たよー!」


咲『あ、淡ちゃんいらっしゃい。今開けるね』

淡「おぉ、自動ドアが開いた…! サキ、それじゃすぐに行くね!」


咲『うん、慌てて怪我しないようにしてね』

淡「はーい!」



淡「お邪魔しまーす!」

咲「改めていらっしゃい淡ちゃん」


淡「サキー! 会いたかったよ!」ダキッ

咲「わわっ、もう、急に抱き着いたら危ないよ淡ちゃん」

淡「えへへ、サキの匂い」クンクン

咲「ちょ、ちょっと淡ちゃん、恥ずかしいって!」


淡「むぅ、恋人同士だから恥ずかしがらなくていいのに…」

咲「とにかく、いつまでも玄関に居ないでリビングに行こ? もうちょっとで晩御飯の準備終わるから」

淡「はーい」トテトテ

淡「わー、いい匂い!」

咲「今日は寒いからビーフシチューを作ってみたんだ。ちょっと自信作だよ」

淡「ビーフシチュー!? う、嬉しい!」


咲「えへへ、ちょっと待っててね。あ、テレビつけてていいよ、リモコンはそこにあるから」

淡「んー、私もサキの手伝いする!」


咲「ううん、淡ちゃんはお客さんなんだからのんびりしてて? それに、本当にすぐに終わっちゃうから」

淡「そう…? それなら…」(サキは意外と頑固だから、引くときはすぐに引いた方がいいんだよね)

咲「うん、えへへ、楽しみにしててね」ニコッ


淡「…! う、うん!」(あぁぁ、可愛い、可愛すぎるよサキ! どうして、どうしてそんなに可愛いの!? お嫁さんにしたい! お仕事終わってサキが待つお家に帰りたい!)


淡「それじゃ、テレビつけようかな…ぽちっと」

テレビ「~~~~~~~」


咲「ふんふーん♪」


淡(ふふ、咲はお料理に集中してるみたいだね…チャンスだよ! 今のうちに、咲の部屋を観察する!)

淡(ふむ…基本的に物は少ないね。壁際に少し大きめの本棚、サキは本が好きだからね。それとテレビと机と少し小さめのタンス……そして、ベッド!)

淡(あぁ、今日はあのベッドで咲とランデブー…鼻血ブーしないように気を付けないと)

淡(…うへへ、サキとベッドでぎしぎし……ま、まずいまずい、本当に鼻血ブーしそうだからやめとこう!)


淡(えぇっと、お風呂とトイレは玄関からリビングに来るまでの廊下にあったよね)

淡(まぁ、お風呂とトイレはしっかりと済ませてきたから使うことはないと思うけど…)

淡(後は…)


咲「淡ちゃんお待たせ、ビーフシチュー完成したよ」


淡「わ、わー! ビーフシチューにサラダに…それにバゲットとご飯!」

咲「うん、バゲットとご飯どっちもあった方が美味しく食べれるかなって思って」

淡「すごい、すごいよサキ! 早速食べてみてもいい?」

咲「うん、食べてみて」ニコッ

淡「わーい、いただきまーす!」パクッ



淡「わ、わぁ…とっても美味しい、とっても美味しいよ、サキ!」

咲「そ、そう…? 良かった、たくさん食べてね」

淡「うん、これならいくらでも食べられるよ!」パクパク



淡「ふぅー、もうお腹ぱんぱんぽんぽこぽんだよ」

咲「お粗末様でした」ニコッ

淡「こんなに美味しいご飯が食べられるなら毎日でもサキに作って欲しいなぁ…」


咲「そ、それって…///」

淡「ん、どうしたの、サキー?」

咲「な、なんでもないっ!」

淡(どうしたんだろ、赤くなっちゃって)


淡(まぁまぁ、それはとりあえず置いといて……私の今日の勝負はこれから! 恋人はエッチをすることでより仲良しになれるってテルーとトキのラブラブカップルが言ってたし私も頑張らないと!)

淡(今は9時で、食器も洗い終わってまったりタイム。…そして、今はサキと隣通しに座ってお茶を飲みながらテレビを見ている)


淡(そして、エッチするための私の計画では…まず、キスが重要! サキとうまくキスをできれば、後は流れで何とかなる…はず!)

淡(よ、よし…遠回しにさりげなく…)


淡「さ、サキー…さ、寒くない?」

咲「私は大丈夫だよ。淡ちゃん寒いんなら暖房付ける?」


淡「い、いや、ほ、ほらっ! その、あの…もっとくっつけば暖かくなるんじゃないかなーって…」(え、私、すっごくさりげなくできてない? さすが大学100年生!?)

咲「そ、そうかな…? そ、それじゃあ…もうちょっとくっつく?」


淡(まああああああああぁぁぁっ!? サキー、顔を赤らめてこっちを見たらまずいよー! 私の理性が宇宙旅行しちゃうよー!)

淡「うっ、うひん、しょ、そうだねぇ」ニッコニコヒキツリエガオ

淡(大丈夫、落ち着け落ち着け…飛び立つな私の理性!)

咲「あ、淡ちゃん」ピトッ

淡「あふっ!?」

淡(さ、サキキキキ、サキのか、か、かたた、肩と、わたたたたっ、私の方がぴとって、ぴとって!)


咲「えへへ、くっつくとちょっと暑いね…///」

淡「あ、あわわわわわわわわわわわわわっ!? わ、私、あ、暑くなってきちゃったから離れるねっ」シュバッ

咲「えっ…」


淡「あ、あははー、さ、サキは体温高いなー」

咲「むぅ…」プンスコ

淡(わ、私から逃げてどうすんの! ど、どうしよ、どうしよ、サキが不機嫌だよ…)

淡(落ち着け落ち着け……そうだ! 暑くなった、っていうのを利用しよう! さすが淡ちゃん!)

淡(ふふっ…私のスーパーグラヴィトンボディでサキをエッチな気持ちにさせてやる!)

淡「あ、あー、本当に暑くなってきちゃったなー」パタパタ

淡(ふふん、これでサキは私のおっぱいにクギヅケだよ!)ドヤ

咲「…」チラッ


淡(あ、サキが自分のおっぱいを見た)

咲「はぁ…」

淡(あ、あれ…じ、地雷ふんじゃったかな?)アワアワ


咲「…」

淡(どうしよどうしよっ)アワアワ

咲「…あ、そうだ、淡ちゃんはもうお風呂入ってきたかな?」


淡(ほっ…良かったー、あんまり気にしてないみたいだね)

淡「うん、はいった…」ハッ‼‼

咲「ん?」

淡(ちょ、ちょっと待って…! 確か、恋人同士はお互いがお風呂に入り終わった後になんとなくそういう雰囲気になってエッチをする…みたいなのを見たことがある…!)

淡「い、いやっ、は、入ってないよ! うん、全然入ってない!」


咲「よかった、私お風呂沸かしちゃったから…それでね、実は、私の家のお風呂かなり広いんだけど…///」モジモジ

淡「へぇー、それは楽しみだよ!」


咲「…」

咲「もう、淡ちゃん先に入っちゃって!」プンプン

淡「えっ、う、うん」(あ、あれ? な、なんだかやっぱりサキ、カンカンじゃない? 麻雀してる時よりもカンカンしてるよ!?)




淡(お風呂に来たけど…今私は、二つの意味でもんもんとしちゃってるよ…)


淡(まず、お風呂に入る前になぜか咲がぷりぷり怒ってたこと…まぁ、怒った姿も可愛いんだけどねっ!)


淡(それともう一つ…私の心を揺さぶるものがお風呂場の壁にかかっているんだよ。そう、それは、身体を洗う時のざらざらしたタオル!)

淡(サキは…毎日これを使って身体を洗っている…つまり、さ、サキ成分がこ、このタオルにっ!)ゴクリンコ


淡(…)

淡(だ、ダメだッ…!)


淡(そ、そうだよっ! これから本物の咲を堪能できるんだからこんなしょぼいことしなくてもいいんだよっ! そうだよ、淡ちゃんはそんなしょぼいことしないっ!)ドヤァァ

淡(ふふん、あらかじめ家でしっかり綺麗にしてきたからさっさと上がって、湯上り淡ちゃんの色気でサキをめろめろにしてやるんだから!)




淡「サキー、お風呂あがったよー」

咲「あっ、うん! それじゃ、私もさっと入っちゃうから湯冷めしないように先にお布団入っててね」


淡「え、あっ、さ、サキ!?」

咲「ん、どうしたの?」

淡「え、あ…な、なんでもない!」

咲「そう? それじゃ入っちゃうね」トテトテ


淡「…」(サキ、全然めろめろになっていなかった…それどころか全く動揺してなかった…)


淡「うぅー、もういいもんっ! サキのベッドの匂い嗅いじゃうもん!」クンクン

淡「う、うぁぁ…さ、サキの匂いが…///」

淡「まずいまずい、理性を保たないとっ!」

淡「とにかく、この後のシミュレーションを…」


淡「まず、サキが上がってきたらそのまま二人で一緒のベッドに入って…そ、その後は…」






咲「淡ちゃーん、あがったよ」

淡(おっと、危ない危ない。ついつい、サキとベッドに入った後のパターンを考えすぎちゃったよ)


淡「サキー、おかえr…」ボーゼン

咲「ん、どうしたの、淡ちゃん?」

淡「か、可愛い…」


咲「か、可愛いって、そんな…///」

淡「えっ、あっ、そ、そのっ!」アワアワ

咲「え、えへへ、淡ちゃんに可愛いって言われちゃったね」

咲「あっ、私もベッド入っちゃうね」ニコッ

淡「う、うちゃおぐ…わ、わうい、う、うんっ!」(か、可愛すぎる…私はもうサキにめろめろだよ! 元々めろめろだったけど改めてめろめろめろめろだよ!)


咲「豆電球にするね…?」カチッ

淡「…!」(ちょっ、こ、この雰囲気、も、もう、もう、確定コースじゃん! よ、よし、よし…今日こそやるよっ!)

咲「お邪魔しまーす…」モゾモゾ

淡「あ、あわわわわわっ…」(さ、サキの、サキの温もりが…!)


咲「ねぇ、淡ちゃん? どうして壁の方向いてるの?」

淡「い、いや…」(ゆ、勇気を出せ、私っ!)

淡「さ、サキ!」クルン(咲の方を向く)

咲「わっ、あ…え、えへへ、顔、近いね…///」

淡「あ、あわっ…あわわっ…!!」アワアワ


咲「淡ちゃん?」

淡「あ、え、えっと……なんだか修学旅行みたいだね!」モゾッ(仰向けになる)

咲「むぅ…もうっ! 淡ちゃんっ!」ガバッ

淡「え、さ、サキっ!?」(お、押し倒されちゃった!?)

咲「もう、淡ちゃんどうしてそんなにヘタレになっちゃったの!?」

咲「私に告白してくれる前は、優しくてカッコよくてぐいぐい私にアプローチしてくれたのに、恋人になった瞬間ヘタレになっちゃって!」


咲「付き合って、遊園地に行った時も私が観覧車の頂点で淡ちゃんの横に座って、淡ちゃんの方を向いて少し目を閉じたのに、淡ちゃん『あ、あそこの山おっきいねー!』とか言ってヘタレるし」

咲「映画に行った時だって、せっかく私が淡ちゃんの方のひじ掛けの所に腕乗せてたのに、全然手を重ねてきてくれないし!」

咲「そして、挙句の果てには、淡ちゃんがわざとらしく終電逃して、一緒のホテルに入ったのに、結局何もしてこないし!」

淡「う、うぅ…ご、ごめんなさい…」


咲「まぁ、そんな淡ちゃんも可愛いし、大好きだけど…でも、もう決めたよ!」

淡「さ、サキ…?」


咲「淡ちゃんっ!」チュッ

淡「んむっ!?」(さ、サキにちゅ、ちゅーされちゃった!?)カァァ///

咲「ぷはっ…!」


淡「さ、サキー…///」

咲「ふふっ…エッチの時は、私が主導権ね?」ニコッ

淡「わ、分かったよ、サキー…///」


カン!!

おつー

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