【かぐや様は告らせたい】かぐや「会長が浮気を……」藤原「!?」石上「うわぁ……」 (18)

藤原(色々あって、かぐやさんと会長が恋人関係になりました)

石上「四宮先輩が僕達に相談って珍しいですね」

かぐや「実は……」




かぐや「会長が浮気をしているみたいなんです!!!」

藤原「なっ!!!? 会長さんが!!!!」

石上(……『しているみたい』? うーん、勘違いじゃないかな? あの会長が浮気をする人には見えないし……)

藤原「相手は! 相手は誰なんですか!?」

石上「いや、その前に『しているみたい』という事は確定している訳じゃないんですよね?」

かぐや「そ、そうなんだけど、もう確定というか……」

石上「まずはどうしてそう思ったか? 教えてください」

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かぐや「この写メ日記を見てください」

藤原「え? これって……」

石上「ま、まさか!」

かぐや「毎日寝る前に、お互いの写メを送りあっているのですが……」

石上(ラブラブじゃねーか!)

藤原「ふむふむ」


かぐや「昨日会長が着ているパジャマが私とおそろいの物じゃなかったんです!」




石上「…………………………………………へ?」

藤原「そういえば、かぐやさんって会長とおそろいのパジャマを買ったんでしたよね」

かぐや「そうなんです。私は凄く嬉しくて嬉しくて……」ポロポロ

石上(泣き出したよこの人……)

かぐや「私はおそろいパジャマがこんなに嬉しかったというのに……会長は違ったみたいなんです」

かぐや「これは私への愛が冷めた証拠……うぅ……会長……会長なんでぇ……」ポロポロ

石上(うわぁ……愛が重い)

藤原「石上先生! これって浮気なんでしょうか!?」


石上「え? ただ洗濯しただけじゃないんですか?」

かぐや「……へ?」

藤原「?」

石上「あっ、もしかして、先輩達って毎日パジャマ洗う派ですか?」

かぐや「え? ま、毎日洗わない人がいるの?」

石上「パジャマを数日に1回洗っている男は多いと思いますよ」

藤原「という事は!」

石上「おそろいのパジャマは洗濯していたんでしょうね」

石上「会長の家って父子家庭でしょう? だからたぶん、夜に洗濯機を回す家庭なんでしょうね」


かぐや「な、なるほど。そう考えると不思議じゃないわ」

藤原「さすが石上くん!」


石上「じゃあ、解決ですね。お疲れさまでした」

かぐや「ちょっと待って。まだ解決じゃないわ。この件は今晩まで持ち越しただけ」

藤原「あー確かに。今晩おそろいのパジャマじゃなかったら……」

かぐや「そうです。浮気確定。焼き土下座。地下帝国……」ゴゴゴゴゴゴ

石上(なにこの人。怖い)


かぐや「実を言うと浮気だと思った原因はまだあるんです」

藤原「え?」

■回想シーン------------

かぐや「会長。今日も手作りお弁当を交換しましょう」

白銀「ああ。四宮の弁当楽しみだ」

かぐや「ふふっ。今日も愛情がたっぷり詰まってますからね」




かぐや「って、何ですか! このお弁当は!!!」

白銀「え? も、もしかして、まずかったか!?」

かぐや「いえ、もぐもぐ。大変、もぐもぐ。美味しいです!」

白銀「じゃ、じゃあ、なんで怒ってるんだ?」

かぐや「たこさんウィンナーが、いつもより一本少ないです! どうなっているんですか!!」


■回想終了--------------


かぐや「という事が! 信じられない! 今までたこさんウィンナーは毎日2本入っていたのに!」

石上「……」

藤原「……」

石上(どうでもええわーーーーーー!!!!!!)

藤原「……」

石上「って、藤原先輩? 汗をびっしょりかいてどうしたんですか?」

藤原「え? あっ、な、何でもないですよー」

藤原(それ食べたの私だーーーーーーー!!!)

藤原(でも、会長が悪いんです! 生徒会室にお弁当を置いておくから、てっきり私の分だと思って摘み食いを……)




藤原(い、いえ。今回の件は私が悪いんです。ここは正直に謝って……)

かぐや「絶対に許さない! 私が会長のお弁当を毎日どれだけ楽しみにしているのか、あの人はわかってないんです!」

石上(こ、怖い。手作り弁当を毎日楽しみって……愛が重すぎて怖い)ガタガタ

藤原(ひぃー。これ絶対、本当の事を言ったら殺されるやつだーーーー!)

石上(あの藤原先輩も怖がってる。うぅ……仕方ないけど僕が四宮先輩の怒りを鎮めないと……)

かぐや「お弁当と言えば、他にも……」ゴゴゴゴゴ

石上(頑張れ僕!)


石上「ちょ、ちょっと待ってください」

かぐや「え? なに?」

石上(ひ、ひぃぃぃ。目から光沢が無くなってる怖えええええ!)

かぐや「……」ジー

藤原「……」ダラダラ

石上「よ、よく考えてください。毎日同じメニューだったら、飽きますよね? 会長は優しいからきっと飽きないようにと、色々考えての事だったと思いますよ」

かぐや「な、なるほど。そうですね。会長は優しいから……。会長ったら私が飽きないように……。会長が私のために……ふふっ♪」

石上「そうですよ。会長は優しいから」

石上(よかったあああああああ。一気に機嫌がよくなったぞ)

藤原「でも、かぐやさんの気持ちもわかりますよ。会長のたこさんウィンナーってなぜか美味しいんですよねー♪」

かぐや「そうなんです。きっと会長の私への想いが込められているからなんでしょうね」

石上(何言ってんだ。この人)

藤原「特に昨日のカレー味のたこさんウィンナーは絶品でしたよね。あれはどうやって作っているんでしょうか?」

かぐや「……」ニコニコ

藤原「あっ……」ダラダラ

かぐや「…………はあ?」

石上「ま、まさか……」ガタガタ

かぐや「へぇ……。なぜあなたが昨日のウィンナーの味を知っているのでしょうか? ねえ、藤原さん、無知な私に教えてくれるかしら?」ゴゴゴゴ

藤原「ごめんなさい!!!!」ドゲザァー

石上(き、決まった!綺麗なジャンピング土下座だ!)

藤原「本当にごめんなさい! なんでもしますから、許してください!」


かぐや「まったく……言ってくれれば少しくらいあげるのに」

藤原・石上「え?」

かぐや「今度からは一言言ってください。私も鬼ではありません。少しくらいなら本当に少しくらいなら分けてあげますから」

藤原「----!」パァー

石上(うわっ、藤原先輩が凄い笑顔に!)



  *  *  *



かぐや「コホン。ここまでは私の勘違いとわかりましたが、実を言うとまだ浮気の可能性があるんです」

石上(帰りたい)

藤原「え? 会長は他にどんな事をやったんですか?」


かぐや「それは一緒に借りたDVDを会長の家で見ていた時の事でした……」

■回想シーン------------


かぐや「会長っ♪」スリスリ

白銀「こらこら。誰もいないからって膝の上でスリスリするな。映画に集中できないだろ」

かぐや「むーっ。ここは私の指定席なんです。誰にも譲りませんから!」プクー

白銀「っ//」カァー

かぐや「もうっ。なに赤くなっているんですか。そんなに赤くなってると、こっちが恥ずかしくなってきます」

白銀「いや、お前が可愛すぎるのが……って映画が始まるぞ」

かぐや「え? 可愛すぎるのが? え? よく聞こえませんでした。会長もう一回」

白銀「言わないからな! ほら映画見るぞ」

かぐや「むぅー」


■回想終了--------------


石上「うわああああああああああああああああああああああああ!!!」

かぐや「」ビクッ

石上「もういいです! 要点を! 要点を言ってください!」

かぐや「これからがいい所なのに……」

石上「藤原先輩を見てください!」

かぐや「え?」

藤原「だぱー」

石上「藤原先輩の口からこんなに砂糖が……。これはどう見ても四宮先輩が甘々な話をするからですよ!」

かぐや「そんな……甘々なんて//」テレテレ

石上(帰りてええええええええええ!!!!)

かぐや「まぁ、いいでしょう。実は映画を見ていた時の事なんですが」

石上「……はい」

かぐや「会長が私を見ずに、映画に出てきた女性ばかりを見ていたんです! これは浮気でしょう!」

石上「それ映画を見ていただけだろうが!!!!!」

かぐや「え?」

藤原「石上くん!? それは思ってても言っちゃだめ!」

かぐや「で、でも、せっかく私と一緒にいるのに! ずっと見ていてほしいのに!」



石上「じゃあ、DVDなんて借りてくんなよ!!!!!!」

■後日


白銀「実は相談があるんだが。その……。四宮と手をつなぐと、四宮が真っ赤になって俯くんだが……」

白銀「やはり俺の手が汚くて怒っているのだろうか……。いや、ちゃんと事前に消毒は済ませているんだが……」

石上(お前もかい!!)

 なんだかんだ、この二人はお似合いだなと思った石上であった。



 本日の勝敗
 石上の敗北
 敗因・バカップルの話を真面目に聞いた




       終わり

これにて終わりになります。
読んでくれてありがとうございました。
また機会があればよろしくお願いします。

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