塩見周子「やめられない想い」 (10)
モバマスSS。バレンタインSSです。多分N番煎じ。
短いですが、次から投下してきます。
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周子「あ、いたいた。Pさん、夜遅くまでお疲れー」
モバP(以下P)「お、周子か。こんな遅くにどうした……って凄い量のチョコだな……!」
周子「いーでしょー♪友チョコの成果だよー!」
P「あー友チョコか。周子はチョコ作ったのか?」
周子「いや、あたしは実家の八つ橋を配ったんだー。それでこんなに美味しそうなチョコを沢山貰えるなんてすばらしい文化だよね!」
P「モテたようで羨ましいな……俺とは大違いだ……」
周子「あれ?義理チョコとか貰わなかったの?」
P「……今年は貰えなかったんだ……。大手高級チョコ店の陰謀のせいでな……」
周子「あー……あの宣伝文句ね……」
P「独り身にとっては、大事な、大事な制度だったっていうのに……」
周子「そんな泣くほどなんかい」
P「分からんかもしれんが、男にとってこの日にチョコ貰えるかどうかは非常に重要なんだよ」
周子「へー……じゃあ本命チョコは?」
P「…………残酷なことを聞くな……。貰えるような相手がいると思うのか……?」
周子「ふーん、そうなんだ」モグモグ
P「今の一連の流れをもって、目の前で貰ったチョコを食べ始めた周子は鬼でしかない」
周子「鬼だなんてひどいわー。周子ちゃんは優しい子から、Pさんに特別にチョコをあげようと思ってたのに」モグモグ
P「周子様は心お優しき方でございます」
周子「態度変わりすぎじゃない?」モグモグ
P「俺は目的のためなら手段を選ばない男だ!」
周子「そのカッコいい台詞は別のところで聞きかったよ。このチョコでいい?」モグモグ
P「横着するなよ……。俺もそのチョコあげた娘も惨めになるから辞めて差し上げろ」
周子「惨めだなんて思わないと思うけどなぁ……。まーまーおひとつどうぞ」モグモグ
P「お前、人の話を聞けy……」
チュッ
P「……え?」
周子「どう?甘かった?」
P「え?えっ……?」
周子「それじゃあ、あたし帰るからー」
P「お、おまえ……いま……な、なにしt……」
周子「1ヶ月後の3倍返し、楽しみにしてるねー」
P「おい、周子……ちょ、ま、待てって!」
周子「あ、ちなみに」クルッ
P「ん?」
周子「それ、手作りだから。そこんところ、よろしゅーこ」
P「へ……?」
周子「じゃーねー」バタン
P「…………」
P「……あいつには一生敵いそうにないな……」
おわり
以上です。ありがとうございました。
多くは語らない。周子から3倍返しを集られたい人生だった
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