ガヴリール「私らの話?」 (12)
ガヴリール「チッ、なんで私が…」トボトボ
回想
ガヴリール「あ~あ、喉が渇いたなぁ」
ヴィーネ「あっ、私も。ガヴ、ちょっとオレンジジュース買ってきてよ?」
ガヴリール「はぁっ、おま、何言ってるんだよ!?」
サターニャ「じゃあ、私はお茶をお願いしようかしら?」
ガヴリール「お前は自分で買いに行けやぁっ!!」
ラフィエル「あっ、私はカフェオレで♩」
ガヴリール「ラフィエルもかよっ!? ってか、お前はいつからそこにいたんだよっ!!??」
回想終了
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ガヴリール「最近、ヴィーネとかサターニャとか、人遣い…じゃなかった、天使遣いが荒いよなぁ…」ブツブツ
モブたち「「「」」」ヒソヒソ
ガヴリール「んっ、なんだ? どこかで話し声が??」
モブたち「「「」」」ヒソヒソ
ガヴリール「あっ、良く見たらあそこに男子どもがいるなぁ。どうでもいいけど、何の話してんだ?」
モブA「なぁ?」
モブB「んっ、どうした?」
モブA「この学校の女子で誰が一番良いと思う?」
ガヴリール(出たよ。男が良くする定番の話だな…)
モブC「なんだよ、唐突に」
モブA「いいから、いいから」
モブB「そうだな。俺は月乃瀬かな?」
ガヴリール(ヴィーネのことか!?)
モブA「あーっ、分かる!! 月乃瀬、可愛いもんな」
ガヴリール(まぁ、否定は出来ないな)
モブC「月乃瀬も良いけど、俺は胡桃沢だな」
ガヴリール(今度はサターニャかよっ!?)
モブA「おいおい、胡桃沢が良いなんて冗談だろ? 確かに可愛いけど、態度は悪いし、性格にも問題ありそうな奴だぞ」
ガヴリール(それに関しては納得だな…)
モブC「うるせぇ! 俺が良いと思ったら、それで良いんだよ!!」
モブB「で、そういうお前は誰なんだよ?」
モブA「俺か? 俺はもちろん白羽よ!」
ガヴリール(ラフィエルの名まで挙げられるのかよっ!?)
モブC「そういやあ、お前と白羽って同じクラスだったよな?」
モブA「おう!」
ガヴリール(へぇー、ラフィエルのクラスメイトか)
モブB「そういや、俺って白羽のこと、話でしか聞いた事が無かったけど、どんな奴だったっけ?」
モブA「何も知らねぇのか? じゃあ教えてやるよ…白羽は成績優秀、スポーツ万能、しかも美人だし、もう最高だよっ!!!」
モブC「俺が聞いた話は、胸もなかなかで、スタイル抜群って事ぐらいだけどな」
ガヴリール(まぁ、それも納得だ…)
モブC「あっ、でももう一つ聞いた噂だけど、白羽って性格はかなりドSで、特にトラブルとか問題事が大好きなんだってさ!」
モブA「おいおい、ただの噂だろ…根も葉もない?」
ガヴリール(いや、その噂はマジで本物だ! ラフィエルはあぁだけど、性格に問題ありなのは確かだしな!!)
モブB「そういえば、俺らがそれぞれ挙げた、月乃瀬に胡桃沢、白羽って良く一緒にいる所見るけど、あいつらって仲良しなのか?」
モブC「そうじゃねぇか? 俺も良く一緒にいるところは見るけど、あんま気には留めないしな!」
モブA「そういや、白羽も良く教室を抜け出して、お前ら二人の教室に行ってるようだけど、あれは友達の月乃瀬とか胡桃沢に会いに行ってたんだな…」
ガヴリール(仲良しというか、それぞれが腐れ縁って感じか。ってか、そっちの男共は私とクラスメイトだったんだな…まぁ、ぜんぜん認識しないし、どうでもいい事だけどな)
モブC「そうそう。その三人の集まりで思い出したけど、後もう一人いたよな? 特徴は金髪で、ロングの?」
ガヴリール(もしかして、私っ!?)
モブB「いたいた。確か、天真だろ?」
モブC「そうだ、天真だよ、天真!」
ガヴリール(やっぱり!?)
モブA「天真? 誰?」
モブB「えっ、お前知らねぇのか? さっきの会話で月乃瀬とか胡桃沢の事は知ってた癖によ??」
モブA「しゃあねぇだろ? 俺は可愛い子とかちょいとユニーク子の名前しか憶えねえからよ」
モブC「いやいや、天真だって可愛いし、結構ユニークだぞ?」
ガヴリール(くっ…確かに否定は出来ない)
モブA「そうなのか?」
モブB「あぁ、確かにそうだな! 天真って見た目は可愛いけど、性格に問題あり過ぎて参るって感じだ!!」
ガヴリール(半分褒めて、半分貶しにきたか…そこは)
モブA「性格があれなのか?」
モブC「あれというか、性格が面倒くさがり屋ってヤツ? 休み時間だっていっつも席でボッーとしてるか、突っ伏して寝てるばかりで、あまり良い所は見られないって感じかな? まぁ、月乃瀬たちと良く話してるから、友達はいないって訳じゃないけどさ」
ガヴリール(こいつ、私の事良く見てんなぁ…)
モブA「金髪のロングと言えば、入学当初に金髪にロングで、笑顔が似合うとても可愛い子を見かけたんだけど、その子どうしたんだろう? 会いたい会いたいと願いながら探し回ったけど、ぜんぜん見当たらなくてさぁ…」
ガヴリール(あっ、それ私だ…)
モブB「あぁ。多分それ、天真だと思うな」
モブA「なんだとっ!?」
ガヴリール(驚くのは無理もない。あれはまだ私が輝いていた頃だからな)
モブC「そういえば、天真って最初は凄く可愛くて、性格も良かったから狙ってたのに…あの後、なぜだかすっかり変わってて、俺幻滅したんだよ」
ガヴリール(そんでもってこいつは、私を狙っていたのか…あの時の私をっ!?)
モブA「んじゃあ、その天真って奴の事は?」
モブB「まぁ、ぶっちゃけタイプではないな…俺は月乃瀬が一番だと思ってるし」
モブC「俺も。今は胡桃沢だし」
モブA「んじゃあ、俺もだ。」
モブB「会ってもいないのに?」
モブA「言ったろ。俺は白羽だって」
モブB「まぁ、天真と一緒になると、苦労しそうだしな」
モブC「そうだな」
モブA「正直、あんまり苦労かけないような女が一番さ」
ガヴリール(チッ。まぁ、どうでもいいか…。もう行こう!)トボトボ
教室
ガヴリール「戻ったぞ…」
ヴィーネ「あっ、ガヴ、遅かったじゃない。何やってたの!?」
ガヴリール「ちょっとな…」
サターニャ「ちょっとって、ちょっとどころじゃなかったわよ!? 10分以上も掛かっていたんじゃないのよ、10分以上も!」
ガヴリール「悪かったよ…」
ラフィエル「何かあったんですか、ガヴちゃん?」
ガヴリール「何でもない……あっ、お前らに言っておくよ?」
ヴィーネサターニャラフィエル「「「えっ(んっ)(はいっ)?」」」
ガヴリール「お前らは男共から良い目で見られてよかったなぁ…」
ヴィーネサターニャラフィエル「「「?」」」
おしまい
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