梨子「まだ起きてるの?」千歌「流れ星まだ見つけてないから…」 (23)

梨子「風邪ひくわよ」



翌日

担任「高海は風邪で休みだそうだー」

梨子「千歌ちゃん…」

曜「珍し…」


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放課後
部室

ガララ


ダイヤ「あら、千歌さんは?」

曜「休みです。風邪で」

ルビィ「千歌ちゃんが休み…!」

花丸「風邪で…!」

善子「バカじゃなかったのね…!」



果南「わかるけど失礼だよね」


ダイヤ「体調管理もアイドルとして立派な仕事であるといいますのに」

鞠莉「そうね~」

梨子「…」

鞠莉「…梨子、何か知ってる?」


梨子「…えっ?」


鞠莉「ちかっちの風邪についてよ」




梨子「実は…」




ルビィ「流れ星?」

善子「そんなことで?」


梨子「この前ニュースになってたときに見られなかったのがちょっと悔しかったみたいで」


花丸「この前…ニュース…」

果南「…もしかしてふたご座流星群?」

鞠莉「ああ…あれね」


ダイヤ「なんですの?」

果南「毎年見られる流星群だよ。この前鞠莉と見たでしょ?」


ダイヤ「え、あれだったんですの?」

花丸「ふたご座流星群…その日は早くに寝ちゃったから覚えてないずら」

ルビィ「ルビィも…」


善子「私は生放送だったわ」


曜「私も寝てたかなー」

梨子「千歌ちゃんはちょっとでも見たかった気持ちが強くて、毎日流れ星を探してるみたいで…」



善子「ちょっとどころじゃないじゃない」


曜「千歌ちゃん頑固だからね~」




ダイヤ「…ふむ」

ルビィ「お姉ちゃん?」


ダイヤ「果南さん。毎年見られる流星群というのは他にどんなものが?」

果南「私より鞠莉のほうが詳しいと思うんだけど」

鞠莉「その通り☆」

ダイヤ「では鞠莉さん。教えていただけますか?」

鞠莉「代表的なものだけを言うと、しし座、オリオン座、ペルセウス座、りゅう座ね」

花丸「なんか聞いたことあるずら」

梨子「でも…」


ルビィ「りゅう、座?」

曜「聞いたことないなあ…」


鞠莉「りゅう座はしぶんぎ座とも呼ばれてるわね。近くにあったからってだけなんだけど」

鞠莉「りゅうはDragonね」

梨子「それで、ダイヤさんは何を?」

ダイヤ「決まってますわ。直近の流星群を見ていただいて、もう不用意に風邪をひかないよう気をつけていただきます」


果南「ダイヤは優しいねー」ニヤニヤ

鞠莉「後輩思いねー」ニヤニヤ


ダイヤ「なっ」

善子「でも一人で見てたら見逃しちゃうんじゃないの?」


花丸「…素直に言えばいいのに」

善子「え」

花丸「千歌ちゃんとお泊まり会して一緒に流れ星見たいんでしょ?」

ルビィ「そうだったの?」


善子「ちっ、違うわよ! じ、純粋に見られないかもしれないから、だから!」


梨子「凄くわかりやすいわね」



曜「私も一緒に泊まっていい?」

善子「なんで私に聞くのよ」


ルビィ「ルビィも泊まりたい! あ、でも旅館に迷惑かからないかな」


梨子「それは…」



曜「鞠莉ちゃん、次流星群が見られるのって?」

鞠莉「りゅう座ね」


鞠莉「日付はー…」



鞠莉「…」


果南「ん?」


ダイヤ「鞠莉さん?」










鞠莉「1月4日ね」



曜「駄目だぁー…」


梨子「絶対忙しいでしょ…」



花丸「望み薄ずら」ポン

善子「慰めないで」



ルビィ「…」ポン

善子「何か言って」


果南「諦めるのはまだ早いんじゃないかな?」

鞠莉「果南の言う通りよ」

ダイヤ「まだ何も言ってませんし、言われてません」


果南「とにかく一度言ってみないと何も始まらないよ?」



その後
繁忙期に泊まるのは難しくて、でも千歌ちゃんの部屋でうるさくしない限りはOKと決まった



千歌「よっと」

梨子「急に元気になったわね」

千歌「そう長くも風邪ひいてられないからね」


千歌「ラブライブのためにも」


千歌「あと…」ニヤ


梨子「? 何考えてるの?」


千歌「うーん? 風邪ひいてたらお年玉貰えないかも、って」フフーン

梨子「お年玉…」



千歌「勿論お泊まり会も楽しみだよっ!」


梨子「…ええ、楽しみね」




おわり

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