845年
エレン「アルミン!外の世界の話、聞かせてくれよ!」
アルミン「うん!外の世界にはね・・・そういえばミカサがいないね」
エレン「ああ、なんか母さんの手伝いするらしいーー
「巨人だ・・・・・・!」
エレン「母さん!?今瓦礫を持ち上げ・・・この手、誰の手なんだよ・・・母さーー
エレン「駆逐してやる・・・!一匹・・・残らーー
エレン「アルミン、内地に行くのか?」
アルミン「うん。お爺ちゃんの持っていた外の世界の本が国には必要だって憲兵団の人が」
エレン「そうか。でも、巨人を駆逐するために必要なら仕方ねえよなーー
エレン「アルミン・・・なんで内地に行ったのに巨人に食われたことになってんだよ!?」
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ウォールシーナ
エレン「絶対に突き止めてやる・・・アルミンの死の真相を・・・!」
憲兵A「しっかし酷えよな。ガキが壁外の本を持ってただけで死刑なんて」
憲兵B「仕方ねえよ。このご時世にそんなもん持ってたら壁内に影響がある訳ねぇ。あれが世に出回ったら壁の外に探検に出るなんて馬鹿が現れねえとも限らねえ」
憲兵A「でもあんな本嘘くせえよな」
憲兵B「でも、国のトップがあんなに躍起になってガキまで[ピーーー]んだから、案外あるんじゃねえの?“海”っていう塩水が」
憲兵A「わっかんねえよな」
エレン「・・・・・・」
846年
盗賊A「・・・そしたら憲兵の一人がよぉ、鉄砲を俺に向けやがるんだがまた鈍間でな?鉄砲構えてる間に間を詰めてナイフでちょっと腹に傷をつけるだけで逃げ出したんだぜ?おかげで金庫ごとかっぱらってきてやったぜ。笑えるだろ?」
盗賊B「ほんっと内地の奴らはやわだよなあちょっと鍛え直してやるか。・・・ぁ?んだあのガキ」
エレン「・・・・・・なぁあんたら、俺も鍛えてくれよ」
盗賊A「あ?」
エレン「俺の利益は全部やるからさ、な?いいだろ?」
盗賊B「・・・面白えガキだが利益は望めねえな、どうします?」
リーダー「良いじゃねえか。こいつの目、憎悪に満ちてやがる」
盗賊A「エレン、次行くぞ」
エレン「ああ」
盗賊A「あとエレン、もう盗んだもんは横流ししなくて良い」
エレン「は?」
盗賊B「俺たちはお前の事、仲間って認めたって事だよ」
エレン「あのなぁ、これでも憲兵数人を一人で相手にできるようにまではなったんだ。これでも戦い方を教えてくれたお前らには感謝してるんだぜ?」
盗賊A「エレン・・・」
盗賊B「ったく、じゃあ今度内地で美味い飯と酒奢れ。それでお前はもう自分の利益は自分のものだ。わかったな?」
エレン「・・・恩にきる」
リーダー「お前ら行くぞ!次のターゲットは憲兵団の家だ。確か今憲兵団の大多数はウォールローゼに派遣されてるらしい。それとお前ら・・・・・・今回も死ぬなよ」
盗賊A「毎回毎回死ぬなよって言いますけど、大丈夫っすよ。エレンも今じゃ俺とため張れるくらい出しな」
リーダー「それでも、お前らには死んで欲しくねえからな」
盗賊B「リーダー・・・わかってるよ」
エレン「リーダーは自分の心配でもしてろっての。でも、ありがとなーー
リーダー「くそっ!まさか俺たちを狙った罠だったとはな・・・お前ら!盗んだもんは捨てて逃げろ!」
エレン「リーダーは!?」
リーダー「お前らを守るのが、俺の仕事だ。・・・行け!振り向くな!」
エレン「嫌だよ!リーダーを置いて行くなんて!」
リーダー「・・・エレンを連れて行け」
盗賊B「・・・リーダー、俺は
リーダー「頼む」
盗賊B「・・・しょうがねえ野郎だ。行くぞ!エレン」ガバッ
エレン「おい!離せよ!」
エレン「(これじゃあまるで、あの時のままじゃねえか)」
カルラ『エレン、逃げて』
ハンネス『・・・すまねえ』
エレン「ぁ・・・・・・ああああああああああああああああああああああああああーー
盗賊A「だいぶ殺ったな、エレン・・・」
エレン「・・・なんとか生き残れたな。これでリーダーの最期の願いを叶えられた訳だ」
盗賊A「エレン・・・」
盗賊B「・・・エレン、話がある」
エレン「なんだよ」
盗賊B「さっきこいつと話したんだがよ、お前、調査兵団に入らねえか?」
エレン「・・・は?」
盗賊A「実はよ、俺達元々、憲兵団だったんだ」
盗賊B「それでさ。巨人がウォールマリアに穴開けた年に、確か・・・アルレルトっつう爺さんの持ってた本が憲兵団の元へ渡ったんだ」
エレン「アルレルト!?」
盗賊A「ん?知り合いか?」
エレン「・・・その爺さんの孫と親友だった。憲兵団に殺されたけど」
盗賊A「・・・そうか、悪い。話の続きだがその本を少し立ち読みしたんだが、凄くてな、だが団長はそれを処分するって言ったんだ」
盗賊B「それにリーダーが反対して、すると国は反逆罪としてリーダーを死刑にするって言ったんだ」
盗賊A「その本は国家機密レベルのものだっつって」
盗賊B「だから俺たちは、逃げ出した」
盗賊A「エレン、お前は調査兵団に入って、とにかく巨人を殺せ。そして、この世界の謎を、解き明かすんだーー
850年
エレン「・・・・・・」パチ
エレン「・・・夢か」
ライナー「おっ、起きたかエレン。お前、魘されてたぞ?」
エレン「・・・悪い。昔の夢を見てた」
ライナー「そっ・・・か。悪い事を聞いたな」
エレン「いや、いいよ」
エレン「(結局、あいつらが調査兵団に入れって言ったのは、既に憲兵団にアジトの場所が割れてて、俺を逃がすためだったんだよな)」
エレン「今日、解散式だな」
キース「では、成績上位者10名を発表する。
首席、エレン・イェーガー
2番、ライナー・ブラウン
3番、ベルトルト・フーバー
4番、アニ・レオンハート
5番、ジャン・キルシュタイン
6番、マルコ・ポッド
7番、コニー・スプリンガー
8番、サシャ・ブラウス
9番、クリスタ・レンズ
10番、ユミル、以上だ」
解散式の夜
ジャン「なぁエレン、お前調査兵団に行くんだよな?」
エレン「あぁ」
ジャン「なんでお前憲兵団に入らねえんだ?」
エレン「そうか、お前憲兵団志望だもんな。俺は巨人が憎い。だが、それと同じくらい憲兵団の人間が嫌いだ」
ジャン「なんでだよ」
エレン「憲兵団ってよお、ガキを見殺しにするんだぜ?」
ジャン「は?何言ってんだお前?」
エレン「なんでもねえよ。とりあえず、壁の外を馬で駆けてみたい、からかな」
ジャン「そうか。・・・って、騙されねえよ。なんで憲兵団が嫌いな理由をはぐらかすんだよ」
エレン「・・・言いたくねぇ」
ジャン「んだよつれねえなあ」
ジャン「あの巨人が・・・エレンだと・・・?」
キース「あの大岩で、壁の穴を塞げるな?」
エルヴィン「第57回壁外調査を開始する!」
リヴァイ「お前は間違ってない。やりたきゃやれ」
エレン「・・・・・・」
リヴァイ「俺にはわかる。コイツは本物の化け物だ。「巨人の力」とは無関係にな」
リヴァイ「どんなに力で押さえようとも、どんな檻に閉じ込めようとしても、コイツの意識を服従させることは」
リヴァイ「誰にもできない」
リヴァイ「お前と俺達との判断の相違は経験則に基づくものだ」
リヴァイ「だがな・・・」
リヴァイ「そんなもんはアテにしなくていい。選べ・・・」
リヴァイ「自分を信じるか」
リヴァイ「俺やコイツら、調査兵団組織を信じるかだ」
リヴァイ「ーー俺にはわからない」
リヴァイ「ずっとそうだ・・・」
リヴァイ「自分の力を信じても・・・信頼に足る仲間の選択を信じても・・・・・・結果は誰にもわからなかった」
リヴァイ「だから・・・まぁせいぜい・・・」
リヴァイ「悔いが残らない方を自分で選べ」
エレン「・・・・・・」
ペトラ「エレン」
ペトラ「・・・信じてーー
エレン「俺は、本当にあの時、選択を間違ってはいなかったのか?なぁーーアニ」
アニ「そんな事知らないよ。でも私は、これからもエレンと一緒に入れると思うと、素直に・・・うれしかったよ」
エレン「そうか・・・もう、失わないんだな」
ペトラ「・・・信じて」
エレン「・・・・・・」
エレン「そんなの」
リヴァイ「ん?」
エレン「俺にだってわからないですよ、兵長」
エレン「だって、裏切りは必ず俺の味方ですから」
リヴァイ「お前・・・何を言って
エレン「俺はーー化け物ですよ」
エレン「ずっとそうです。リーダーが憲兵団を裏切ったから、今があるし、あいつらを裏切ったから、今の俺がいる」
エレン「もう・・・失いたくないんですよ」
エレン「リヴァイ兵長だって、刃が15センチのナイフで刺せば死にます」
エレン「裏切らないには、脆すぎた」
リヴァイ「・・・それがお前の出した、答えなんだな?」
エレン「はい」
リヴァイ「・・・俺はお前の人生は知らねえが、同情してやるよ」
エレン「ッ・・・!」
エレン「俺は・・・」ピカァァァ
エレン「ライナー、ベルトルト、アニ」
ライナー「・・・」
ベルトルト「エレン・・・」
アニ「・・・」
エレン「俺の前から、いなくならないでくれよ?」
end
いやめちゃくちゃいいやん。乙
乙
おいやめろ
ゆほるよんこをつね。ぬほんほむほんそんね
やめろって
自演じゃないですよ。
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