【デレマスss】相葉夕美の催眠音声 (27)
初投稿です。
完結まで、一気に投稿していきます。
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夕美「あっ、お帰りなさい、プロデューサーさんっ」
夕美「あれ?」
夕美「何だか、疲れてる?」
夕美「……」
夕美「そうなんだ。いつも、私のためにご苦労さまです」
夕美「ふふっ、あのね、リラックスできる方法、知ってるんだけど……どうかな?」
夕美「本当に?」
夕美「それじゃあ、早速」
――――――――――――
夕美「今、お香を焚くから、ゆったりしてて」
夕美「お部屋、暗くするね?」
夕美「え? 何も見えない?」
夕美「大丈夫っ、私がいるよ。ふふっ」
夕美「怖い……?」
夕美「じゃあ、手を握っててあげるね」
夕美「ほら、怖くないよ。ぎゅ~」
夕美「あっ、ごめんね。痛かった?」
夕美「?」
夕美「いつもの私じゃないみたい?」
夕美「えへへ、プロデューサーさんにリラックスしてもらいたくって……」
夕美「プロデューサーさん、いつもありがとう」
夕美「……」
夕美「……」
夕美「……///」
夕美「も、もう! 何か言ってよ~!」
夕美「プロデューサーさんのイジワルっ」
夕美「ほら、プロデューサーさん、横になって!」
夕美「駄目だよっ、プロデューサーさん」
夕美「イジワルしたお返し。私の言うこと、ちゃんと聞いてね!」
夕美「……」
夕美「そ、そう。膝枕……///」
夕美「ほ、ほらっ、目を瞑って!」
夕美「いい? プロデューサーさん、私の声に合わせて、深呼吸してね」
夕美「絶対、私の声に従うんだよ?」
夕美「そうしたら、幸せな気分になれるから」
夕美「……」
夕美「そ、それじゃあ……」
夕美「吸って~」
夕美「……」
夕美「吐いて~」
夕美「呼吸をするたびに、気持ちよくなっていくよ」
――――――――――――
夕美「肩の力が抜けていく。全身がリラックスする」
夕美「気持ちいいのが、どんどん溜まっていく」
――――――――――――
夕美「気持ちいいの溜まってきたかな?」
夕美「身体の中が気持ちいいので膨らむよ」
夕美「だんだんと身体が軽くなって、ふわふわ、もこもこの温かいものに包まれる」
夕美「とっても温かくて、すっごく幸せな気分」
夕美「まだまだ、気持ちいいのは溜まっていく」
――――――――――――
夕美「身体がほぐれていく。全身が一つの柔らかいものになっていく」
夕美「プロデューサーさんはどんどん力が抜けていって、気持ちいので満たされていくよ」
夕美「指の先にはもう力が入らない。何も抵抗できない」
夕美「でも大丈夫。怖くない」
夕美「側に私がいるから。夕美ちゃんがしっかり守っているから」
夕美「えへへ、深呼吸しよ? 怖がらないでいいんだよ」
夕美「プロデューサーさんは今、とっても幸せな気分」
夕美「お腹の底から温かいのが広がって、息を吸い込むごとに、幸せな気分がどこまでも膨らんでいく」
夕美「不安とか、疲れとか、怖いものは息を吐くごとに身体の中から、出て行く。残るのは幸せな気分だけ」
夕美「ほら、いい香り」
夕美「胸一杯に吸い込んで?」
夕美「いい香りが肺を満たして、全身に染み渡る」
夕美「どんどん、幸せになる」
夕美「ねえ、プロデューサーさん。この香り、何の香りかな?」
夕美「……」
夕美「お花? ライラック、ラベンダー、ミントに金木犀、お花だって、色んな香りがあるよ?」
夕美「どんな香りかな?」
夕美「爽やかで、優しくて、とっても安心する香り?」
夕美「そうだね、プロデューサーさん。とっても安心する香り」
夕美「そんな香りが、プロデューサーさんの身体の中を満たしていくよ。小さな小さな隙間も、幸せで一杯。」
夕美「疲れたプロデューサーさんのこと、香りが包んで、今までとは違う、ステキなプロデューサーさんに変えてくれる」
夕美「でも、それは変わるんじゃなくて、香りがプロデューサーさんの良い所を引き出してくれるの」
夕美「だから、安心して、ゆっくり息をしようね?」
夕美「……」
夕美「プロデューサーさん、手を握るよ?」
夕美「……温かい」
夕美「ねえ、いつか、私がプロデューサーさんの心の栄養になればいいな、って話したの覚えてる?」
夕美「いま、私、心の栄養になれてるかな?」
夕美「なんて、えへへ」
夕美「プロデューサーさん、答える代わりに口を開けて?」
夕美「ほら、あーん」
夕美「……」
夕美「どうかな?」
夕美「美味しい?」
夕美「フローラルで甘酸っぱい感じ、蜂蜜みたい?」
夕美「えへへ、そっかぁ」
夕美「もっと食べる?」
夕美「うん! 沢山あるからねっ」
――――――――――――
夕美「それでね、このお香、××ちゃんに作ってもらったんだ」
夕美「? ××ちゃんだよ」
夕美「……そろそろ、効いてきたのかな?」
夕美「えへへ、ごめんね。プロデューサーさん」
夕美「お花にも毒はあるんだよ?」
夕美「このお香、本当はリラックスする効果なんてないんだ」
夕美「××ちゃんに作ってもらったのは、心を溶かすお香」
夕美「だけど、これだけじゃ本当は駄目で」
夕美「心を開いている相手と一緒になる。そういうお香なの」
夕美「プロデューサーさん、たっぷり吸い込んだよね」
夕美「少し恥ずかしかったけど」
夕美「プロデューサーさんの身体の中、私の匂いで一杯だねっ。 プロデューサーさんの身体、もう私とおんなじ、だよね?」
夕美「……イタズラしてもいいかな?」
夕美「…………」
夕美「………………」
夕美「……………………」
夕美「ぷはっ」
夕美「こういうのって、息、止めないものなのかな?///」
夕美「この味……分かる?」
夕美「うん、正解!」
夕美「……」
夕美「もっと、近くに行ってもいい?」
夕美「……駄目って言っても、行くからねっ」
夕美「……」
夕美「やっぱりプロデューサーさん、温かいなぁ」
夕美「もう指先だって、動かないよね」
夕美「でも、私の声を聞くだけで幸せになる」
夕美「私の匂いを嗅いだだけで、満たされる」
夕美「おしべとめしべは、蕾の中で静かに暮らすんだよ」
夕美「でもね、幸せな時間はいつか終わっちゃう」
夕美「プロデューサーさんの中で一杯に膨らんだ、気持ちいいのもだんだん萎んでいく」
夕美「怖い? ずっとこのままがいい?」
夕美「ふふっ、大丈夫だよ」
夕美「もうプロデューサーさんは、気持ち良くなる方法を知ってるから」
夕美「私の声を聞いただけで、私の匂いを嗅いだだけで、プロデューサーさんの中から、気持ちいいのがどんどん溢れてくるよ」
夕美「私が、プロデューサーさんの中に刻み付けちゃったから」
夕美「ほら、分かる?」
夕美「今、プロデューサーさんの指を噛んでるんだよ」
夕美「痛い?」
夕美「このまま、プロデューサーさんの指、食べちゃってもいいかな?」
夕美「プロデューサーさんが私のお腹の中で溶けて、私になるんだよ」
夕美「髪の毛の一本一本から、指の先まで、相葉夕美はプロデューサーさんで出来上がるの」
夕美「駄目?」
夕美「どうしてかな? すごく気持ちのいいことなのに」
夕美「……」
夕美「うんっ、そうだね」
夕美「プロデューサーさんはもう起きる時間」
夕美「それじゃあ、目覚めようか?」
――――――――――――
夕美「おはよう、プロデューサーさん」
夕美「よく眠れたみたいだねっ」
夕美「大丈夫だよ、三十分くらいしか経ってないから」
夕美「えへへ、どうだったかな?」
夕美「……」
夕美「リラックスできた? それなら、良かった♪」
夕美「ふふっ、プロデューサーさん」
夕美「またしてあげるね?」
終わり
以上で終わりです。
短いですが、お付き合いいただきありがとうございました。
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