武内P「止まらないでください……」 (18)
独自設定があります
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514226680
武内P「……はい。ここをこうして……ええ。そのようにお願いします。……はい。では、よろしくお願いします」
「あれ? もしかして……武さん?」
武内P「……!Pさん……お久しぶりです」
モバP(以下P)「うわ、本当に武さんじゃないですか!お久しぶりです!活躍の噂、聞いてますよ」
武内P「私も、あなたのお話をよく耳にしますよ。……すこし、話しませんか?」
P「へぇ~。シンデレラプロジェクトも色々あったんですね」
武内P「ええ。……そちらは、順調ですか?」
P「おかげさまで。美嘉も高垣も優秀なんで、俺がすることなくってちょっと困っちゃうくらいですよ」
武内P「そう……ですか」
P「それにしても水臭いな~武さん。偶にはこっちにも顔出してくださいよ?みんな寂しがってますよ~?」
武内P「……善処します」
P「特に高垣の奴なんて、武さんと飲みに行けてない~なんて、ずっとぶーたれてるんですから」
武内P「はは……」
P「それにしても……ついにここまで、って感じですね」
武内P「ええ。感慨深い、ですね」
P「武道館で一日ライブ、それも346プロのアイドル全員出演できるなんて、幸せっすよ本当に」
武内P「ええ」
P「覚えてます?美嘉が仕事で失敗しちゃって、2人でどう慰めようかって徹夜で頭抱えたの」
武内P「そんなことも……ありましたね」
P「今じゃ美嘉も高垣も、わがプロダクションを代表するエースになってくれて……それもこれも全部、武さんのおかげっすよ」
武内P「いえ、そんなことは……。Pさんと、アイドル達の努力の結果かと」
P「またまたぁ~、やめてくださいよ。武さん、いや、武内先輩がいなかったら俺なんて今頃駄目になってましたって」
武内P「ふ……」
P「あっ、笑いましたね?俺本気で思ってるんですからね!」
P「はぁ……それにしても、デカいライブの準備だからって、テレビ出演減らしてまでここまで入念にチェックしますかね?」
武内P「……ええ。きっと、専務も色々と調整をしているのでしょう。なにしろ、プロダクションの戦力を軒並みこのライブに回しているのですから。失敗はできないと思っているのでしょう」
P「ははっ、専務も大変っすね。まっ、専務の苦労は俺らには関係ないですけどね」
武内P「……上機嫌ですね?」
P「そりゃあそうっすよ。皆張り切ってるし、高垣も頑張ってるし!俺も頑張らないと!」
武内P「……ええ」ニコ
武内P(そうだ……。私たちが積み上げてきたものは、全部無駄じゃなかった。これからも、私たちとアイドルが立ち止まらないかぎり道は続く)
キキーッ
武内P「!」
「……」パァン パァン!
武内P「……っ」ガバッ
モバP「おわっ!」
パァン パァン ビスッ
武内P「……ぐっ、ぐぅぅ……」
P「……ちょ、武さん?何してんすか、武さん!」
武内P「……う、うおおおおおおお!!!」パァン
「ぐあっ!」ドサッ
武内P「……ふふ、中々、当たるものですね……。銃の研修を受けていて正解でした」ダラダラ
P「た……武さん。あっ……ああ……」
武内P「なんて声……出してるんですか。Pさん……」
P「だって、だってぇ……」
武内P「私は……シンデレラプロジェクトプロデューサー……です。これくらい、なんとも……ありません」
P「そんな……俺なんかのために……」
武内P「……後輩を守るのは、先輩の役目、です」
P「でも!」
武内P「……行きましょう。アイドルの皆さんが……待っています。それに……」
―
美嘉「あんたプロデューサーでしょ、ちゃんと見ててよ!」
―
武内P(城ヶ崎さん……。やっとわかりました……)
武内P(私たちにはたどりつく場所なんて……いらない。ただ進み続けるだけでいい。止まらない限り、道は続く)
武内P「私は止まりません。アイドルの皆さんが止まらない限り、その先に私はいます!」
ドサッ
武内P「……だから、止まらないでください」
美嘉「………………プロデューサー?」
―――――――――――
―――――――
――――
比奈「……という感じで、これをライブの特典映像にしましょう。アタシがフリージア歌いますんで」
武内P「…………善処します」
P「アホか」
了
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません