遅くなりましたが中谷育ちゃんのお誕生日記念に。
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美咲「千早ちゃん、お疲れさまです。」
千早「お疲れ様です。青葉さん、プロデューサーはどちらに?」
美咲「今日は育ちゃんのバースデーライブがありますので、そちらに行かれましたよ。 」
千早「あ、そうでしたね。じゃあ待ってます、打ち合わせがあるので。控え室のコンポ、使ってもよいでしょうか?」
美咲「はい、どうぞー。」
(ガシャーン)
美咲「…おや。なんでしょう、今の音?」
千早「給湯室の方でしたね、ちょっと見てきます。」
美咲「お願いします。変ですねぇ、今の時間は誰もいないと思ったんですが。」
千早「あら、電気がついてる…誰かいるの?」
桃子「あ…。」
千早「桃子。どうしたの、今日はオフじゃなかった?」
桃子「…」
美咲「千早ちゃん、どうでしたか…あれ、桃子ちゃん。」
千早「なんでもありません、桃子がちょっと物を落としただけでしたので。片付けますからご心配なく。」
美咲「そうでしたか。じゃあお願いしていいですか?」
千早「ええ、すみません…さて。桃子、黙ってちゃ分からないわよ。何をしてたの?」
桃子「……ナイショにできる?」
千早「え?」
千早「なるほど。育のお祝いでバースデーケーキを作ろうとしてたのね。でもあなた、お菓子なんて作れるの?」
桃子「…あんまり。でも、前に春香さんがここで作った時はずっと見てたよ。」
千早「それだけで作るのは難しいんじゃないかしら、春香にでも手伝ってもらった方がいいと思うけど。今日は劇場に来るわよ?」
桃子「それじゃ桃子だけで作った事にならないじゃない。これは桃子のプレゼントなんだから。それに育や皆をビックリさせたいし。」
千早「気持ちは分かるけど、一人じゃ危ないわ。誰かついてないと。」
桃子「前に桃子の誕生日の時は、育がホットケーキ焼いてくれたでしょ?だから、おかえしは桃子だけでやらなきゃ意味が無いの。」
千早「あなたも相当に頑固というか、そういう所にこだわるわよね。」
桃子「何よ、悪い?」
千早「ううん、気持ちは良くわかるわ。私も以前はそうだったもの。」
桃子「ふーん。なら、桃子がやること、見逃してくれるんだよね?」
千早「いいえ、やっぱり一人でやらせるわけにはいかないわ。万が一何かあったら大変だし。」
桃子「……」
千早「だから、私がお手伝いするのはどうかしら。それもダメ?」
桃子「え。千早さん、お菓子なんて作れるの。」
千早「これでも一人暮らしだからね。ある程度お料理なら出来るわ、お菓子を作った事は無いけど。」
桃子「でも。やっぱり桃子は一人で作りたいし…」
千早「育の誕生日をお祝いしたいのは私も同じよ。手伝わせてもらえないかしら?」
桃子「…もう、しょうがないなあ。それじゃ、手伝わせてあげる。ジャマにならないようにね?」
千早「ふふ。はいはい、よろしくお願いするわ。それじゃあまずは落とした物を片付けましょうか。」
千早「さて。とはいえ何も見ずに作るのは難しいわね。」
桃子「だいじょうぶ。ほら、この通りに作ればカンタンに出来るんだって。」
千早「料理本があるのね、なら良かった。なるほど、ここにあるオーブントースターでも出来そうなものを作るのね。」
桃子「シンパイないよ、ちゃんと本の中身確認して選んだんだから。桃子がそういう所間違うわけないでしょ?」
千早「あなたらしいわね。それじゃ、最初は何をしたらいいかしら。」
桃子「えっと。まず小麦粉とランパクを…ランパク?何それ。」
千早「卵の白身の事よ。たしか卵を割って、殻の半分に黄身を移しながら取り出すんだったわ。こんな感じで…」
千早「あれ?変ね、春香は簡単にやってたのに、それじゃもう一回…駄目ね、また全部落としちゃったわ。」
桃子「…桃子がやる?」
千早「だ、大丈夫よ…よし!取り出せたわ。」
桃子「はあ、やっと?じゃ、それとお砂糖を混ぜるね。よっと。」
千早「私がやる?」
桃子「ヘーキ。千早さんは生クリームの材料を用意してて。」
千早「分かったわ。えっと、計量カップはと…少し多いかしら。これくらいなら問題ないわよね?」
桃子「…おかしいなあ、どうしてふくらまないんだろ?」
千早「変ね、さっきのはやけに焦げてたし。同じ時間で焼いたのにどうしてこんなに違うのかしら。」
桃子「どうしよう、もう育が戻ってくるのに。これじゃ間に合わないよ。」
千早「仕方ないじゃない、きちんと話せば分かってもらえるわ。」
桃子「……」
千早「ごめんなさい。そうね、それじゃあ意味が無いわよね。」
千早「…やむを得ない、か。」
桃子「もしかして、春香さんに助けてもらうとか?」
千早「今からじゃ春香が来ても間に合わない場合わ。それに材料も残ってないし。」
桃子「じゃ、どうするの?」
千早「劇場のみんなに協力してもらうのよ。」
桃子「え?」
育「うわあ、すっごくおいしい。ありがとう桃子ちゃん!」
桃子「ふふん、どういたしまして。桃子が作ったんだもん、当然でしょ?」
育「ほんとにおいしいよこのパフェ、色んなおかしが入ってて。あんこにマシュマロにアイスに。」
育「でも、どうしておたんじょう日のおいわいがパフェなの?」
桃子「そ、それはほら。ケーキはお兄ちゃんとか他の誰かが買ってくると思ったからだよ。」
育「そっかあ。あ、このピンクはいちごババロアだね!」
千早「…どうにか上手くいったわね?」
桃子「まあね。あーあ、こんなハズじゃなかったのに。」
千早「また作ればいいじゃない、今度は失敗しないようきちんと練習してからね。」
桃子「そうだね、頑張ろっと。」
育「いちばん下はプリン?よーし、いただきまーす…」
「冷蔵庫のいちごババロアが無くなってるの!さては美咲、食べたんだね?」
「なんとぉ!?違います、そんなことしませんよ!」
「うぎゃー、買っておいたプリンが無ーい!麗花ちゃんだね、今度という今度は許さないんだから!」
「正直に答えて、私の限定たい焼き食べたの誰?今ならまだ許してあげる。」
「嘘、アイスが無くなってる。暖房の効いた部屋でエスプレッソと一緒に味わう私の至高計画が…」
「ほ?姫のマシュマロが消えてるのです、これは助かった…いやいや、困った事になったのです。」
育「…なんか、にぎやかだね。何かあったのかな?」
桃子「そ、そうだね。どうしたのかな…」
千早「桃子、そろそろ行ってくるわ。」
桃子「う、うん。ほんとにいいの?桃子のせいでもあるんだしさ、2人で行ったほうが。」
千早「平気よ、任せておいて。育の相手、頼んだからね?」
桃子「うん、行ってらっしゃい…」
千早「…さて、と。」
千早「ねえ、美希。さっき言ってたいちごババロアだけど…うん、ごめんなさい。ちゃんと弁償するわ。」
千早「野々原さん?プリンを食べたのは北上さんじゃないわ、ちょっと事情があってね…琴葉さん、あなたのアイスだけど。」
千早「徳川さん、あそこにあったマシュマロなんですが…高山さん?たい焼きは食べてはいないの、中のあんこがどうしても必要でね…」
桃子「はあ。やっぱりやめておけば良かったかな、みんなのおやつでパフェ作るだなんて…」
育「あ〜美味しかった、ごちそうさま!」
以上です、毎度お目汚し失礼致しました。
誕生日演出もいよいよ残りわずかとなってしまった『アイドルマスター ミリオンライブ!』
と
千鶴さんのカフェ姿をもう一度見られる可能性が出てきた
『ミリオンライブ シアターデイズ』
を
どうぞよろしくお願い致します。
千早が完全に保護者だ
乙です
>>2
周防桃子(11) Vi/Fa
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如月千早(16) Vo/Fa
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青羽美咲(20) Ex
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>>9
中谷育(10) Vi/Pr
http://i.imgur.com/tcXof7S.jpg
http://i.imgur.com/0JMYpXN.jpg
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