水嶋咲「フェイバリットに踊らせて」 (27)

水嶋咲のssって中々無いですよね、
というわけで独自考察200%の水嶋咲ssを執筆します。

ニコ○○大百科見ながらの執筆なので、
間違っている点が多々あるかもしれません。

意図的にやってるのは咲ちゃんだけなのでご了承ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512040785

 お母さんは何を思って俺に『咲』なんて名前を付けたんだろう。

 いや、答えは知っている。

 お母さんは女の子が欲しかったのだ。

 別にそれは悪いことじゃないと思う。

 でも、生まれて来たのは男の子だった。

 それなら、何故名前を考え直さなかったのだろうか。

 異性に間違われる名前なら、裁判所に届ければ変えることが出来るケースがあることは知っている。

 でも、俺は母親から与えられた名前に思い入れがあった。

 こんな名前だったからこそ、俺は『男らしくありたい』と思ったのかもしれない。

 名前を変えないなら、行動で男であることを示したかった。

 でも、今の俺は『女装して自分らしさを表現する水嶋咲』なのだ。

 切欠は些細なことだった。

 荘一郎に救いを求めたがバッサリ切られ、始めたメイド姿が好評だったのだ。

 それで終わったら良かったものの、気が付いたらアイドルをやっていた。

 それでも、俺は『水嶋咲』を演じ続けた。

 それが俺を応援してくれるみんなのためなのだから。

日曜日に投下します。

投下ラッシュなので僕も投下します。

水嶋咲「ねえ、神谷」

神谷幸広「どうしたんだ、わざわざ『咲ちゃん』の口調で」

水嶋咲「新曲の歌詞、どう思うか聞きたいだけだからさ」

神谷幸広「うん、まあ『咲ちゃん』らしいんじゃないか?というか、君はそれでいいのか?」

水嶋咲「それが『水嶋咲』のイメージなんだし、『あたし』が文句いうことじゃないわ」

 それに、俺は思う。お気に入りを身につけて好きな自分になれる、という前向きさは嫌いじゃない。

 俺のキャラではないが、それでも誰かがそれで前を向けるならいいんじゃないかと思う。

神谷幸広「とはいえオトナなワンピースとか、いっちゃあなんだけど想像できないな」

水嶋咲「『あたし』なら普通に着こなせると思うけどね」

神谷幸広「君の口からそんな言葉が出るなんてな」

水嶋咲「失敬ね。どんな衣装であっても、着こなすだけよ」

 しかし、咲には分からないことがあった。それを彼はアスランに相談していた。

水嶋咲「アスラン、この歌詞で一つだけ分からないところがあるんだ」

アスラン「それを我に聞くか?」

水嶋咲「そうなんだけど、こういうのはアスランの方が相談しやすい」

アスラン「そうか、何時でも我が英知を頼るがいい」

水嶋咲「じゃあ単刀直入に聞こうか。ラストノートって何だ?」

アスラン「……香水に関する用語ではないか?」

水嶋咲「何でアスランがそんなことを」

アスラン「我はこのカフェの店員だ。故に、会話はそれなりに聞いている」

水嶋咲「香水に関する用語か。なら電子辞書に載ってるか?」

ラストノート(last note)は、(香水を)つけた後、2時間経過後~半日程度の香り。
ミドルノートの次の香り。香る時間が一番長いため、つけた人のイメージを作る香りと呼ばれる。

水嶋咲「なるほど、分からん」

今日の投下は以上です。

投下します。

酉ミスりましたが、このまま行きます。

P「どうしたの、咲?」

水嶋咲「いや、この『ラストノート』っての。意味は分かったんだがどう伝えればいいか分からん」

P「確かに君は自発的に女装することはあっても、積極的に女装するタイプではないからね」

水嶋咲「『レディライク』みたいに、感性で歌うしかないのか?」

P「ラストノートは香る時間が一番長い香りなんだ。つけた人のイメージを作る」

水嶋咲「辞書に載ってはいたけど、人にそういわれると重いな……」

P「誰もが君を『咲ちゃん』だと思っている。そういう意味では君の『存在』だといってもいい」

水嶋咲「ひょっとしたら、どこかの俺は根っこの部分から『咲ちゃん』なのかもしれないけどな」

P「……?」

水嶋咲「『咲ちゃん』が演技であれ本心であれ、伝えなければいけないことは一つだ」

P「よく分からないけど、いいたいことは分かるよ」

水嶋咲「自分らしいコーディネート。それが一番自分を輝かせるってことなんだろ、プロデューサー?」

P「本当の自分を隠して埋もれてる『だけ』じゃ説得力もキュンともしない、からな」

水嶋咲「俺はそれだけじゃあない。例え本当の自分を隠して埋もれていても、誰かを照らす光になる」

 そういって、俺はこう続ける。

水嶋咲「俺は『水嶋咲』だ。それ以上にも以下にもなれない」

P「ともかく、答えを見つけられたならいい」

水嶋咲「ああ。後はただ、歌うだけだ」

本日の投下はここまでです。

とりあえず生存報告

少しだけですが投下します

315プロ近くのカフェ

水嶋咲「とはいったものの、気分を切り替えないとな……」

店員「……?」

水嶋咲「男がパフェに来るのがそんな珍しいか?」

店員「あ、いえ」

 ちなみに、咲はリフレッシュのためメイクを落とし服も着替えていた。

水嶋咲「まあ、最近スイーツ男子なんて言葉もあるしな。ジェラート一つ」

店員「ジェラート一つですね。かしこまりました」

 そして時間が経ち

水嶋咲「薄いピンクがかかったジェラートか……」

店員「どうしました?」

水嶋咲「いや、独り言だ」

店員「は、はあ。分かりました」

 そういって店員は去って行った。

今回はここまでです

生存報告。明日には上げます

水嶋咲「そういやさ、荘一郎」

 咲は荘一郎に話を持ち掛けていた。

東雲荘一郎「どうしました?」

水嶋咲「女装には一ミリグラムも興味ないといっていたが、俺の歌はどう思う?」

東雲荘一郎「いいんじゃないか?何やかんやで、自分らしく生きたい人は多いし」

 そんな荘一郎の言葉に、咲はこう返す。

水嶋咲「興味の有無とは別、ってことか」

東雲荘一郎「あの時のことを恨んでいるんですか?」

水嶋咲「昔のことをネチネチいうのは男らしくないし、恨んではいない」

東雲荘一郎「そうですか」

 それに、と咲は続ける。

水嶋咲「荘一郎は顔立ちこそ温和だが、あんま女装が似合いそうにはない」

今回は以上です

生存報告、明日には上げます

昨日は色々あって投下できませんでした。
今日は投下します。

色々済みませんでした。
とりあえず生存報告を。

水嶋咲「ロール、ケーキできたよ!」

卯月巻緒「俺には何も聞かないんですか?」

 卯月の疑問に咲は答える。

水嶋咲「お前のことは仲間として信頼している。だが、あまり君は深いことは考えないタイプだからな」

卯月巻緒「ケーキに目がないからそう思うんですか?」

水嶋咲「正直、卯月の方が女装似合うんじゃないか?」

 そんな咲に卯月は返す。

卯月巻緒「咲、君は俺に女装して欲しいんですか?」

水嶋咲「俺が強要するタイプじゃないことくらい分かってるだろう」

 そして咲はこう続ける。

水嶋咲「見てみたいかどうか、といわれると見てみたいけどな」

卯月巻緒「見てみたい、とは思ってたんですね」

水嶋咲「出逢ってくれた仲間と織り成す最高のティータイム、か」

 そう呟く咲に卯月は問い質す。

卯月巻緒「どうかしたんですか?」

水嶋咲「俺はお前たちに出会えて良かったし、315プロでも色んな人に出会えた」

卯月巻緒「咲……」

水嶋咲「お忍ばないあたし流のステージ……なんてな。俺はああして歌っているけど、出会いがあったからそれは悪くなかったと思う」

 そうして、咲はこう続ける。

水嶋咲「だから、いつでもフェイバレットに踊らせて欲しい。せめて君達の前では、な」

水嶋咲「フェイバレットに踊らせて」完

何とか完走しました。

本編の水嶋咲がこんな性格である可能性は99.99%無いでしょうが、
こんな解釈もありじゃないかなと思って書き上げました。
皆さんも、もっと水嶋咲のSSを書いてみたらどうでしょうか?

そういや最後に誤植をしてました。
×フェイバレット→○フェイバリット
何か締まりませんね…

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