晶葉「アイドルに個性を追加する装置」 (63)

晶葉「よし、できたぞ!」

P「藪から棒になんだよまったく」

晶葉「アイドルに個性を追加する装置だ!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1511621126

P「それ、需要あんの?」

晶葉「!助手は何を言っているんだ!」

晶葉「いくら個性的なキャラでも、絶対的地位を確立できなければ飽きられるのは必然!」

晶葉「つまり今の蘭子やみくも、もしかすると個性を失いかねない、油断を許さないのが現状……!」

P「ああ、まあ確かにそうだが」

晶葉「そのために少しでも皆の役に立てればと思って……」

P「わ、悪かったよ。それで、誰に何の個性をつけるんだ?」


晶葉「ランダムだ」


P 「…は?」


晶葉「ランダムなんだ。誰に何の個性がつくのか
私にも分からん」

P「いや、なんで!?いくらなんでもそりゃ無茶ってもんだぞ!?」

晶葉「狙った人に狙った個性を与えるのは思いの外難しくてな。
妥協して今の機能になったというわけだ」

P「駄目じゃねえか!!!」


晶葉「だが助手よ、アイドルが狙った個性をつけてもあざとく感じるだけだと思わないか?」

P「えっ…ひどくない?」(猫の声真似)

晶葉「あいつは努力の結果だから目をつぶってやれ」


P「みくの話は別として、確かにあざとく感じるとは思うなぁ」

晶葉「そういうことだ。それじゃあ助手、そのボタン押したら開始だからちゃっちゃと押してくれよ」


P「待って。一応アイドル全員に了解取るから」

晶葉「…そういう所は律儀なんだな助手は」

P「いつだって律儀なつもりなんだが」


~一時間後~


P「よし、きらりもOK…っと。これで14人目」

晶葉「…………」


晶葉「なあ助手よ、あとどれくらいかかりそうなんだ?」

P「ん~、短くて2週間くらい…」

晶葉「待てん!!」


カチカチカチカチカカチカチカチカチ!


P「え、あ、おい!おい!!?」

晶葉「おおっと、すまんな助手。手が滑ったから頑張ってサンプルデータ収集に努めてくれ」

P「…何かあったらお前の責任だからな」

晶葉「一向に構わん。8回押したから8人分頼むぞ」

P「はぁ……そうだ、効果の持続時間は?」

晶葉「数日ってところだな」

P「…分かった。今度なんか奢れよ」


P「さて、事務所に来てみたが果たしてどうなってることやら」


美嘉「あっ、プロデューサー!おっはよー★」

P「おはよー★っと、美嘉何か用か?」

美嘉「それなんだけど……莉嘉がさ…」

P「莉嘉が?」



莉嘉「Pくん、おはよー☆」ネコミミーン

美嘉「…うん」

P「…oh」

莉嘉「え?どーしたのどーしたの?」


莉嘉「な、なにこれぇ!?リカ、ネコちゃんになっちゃったの!?にゃーん☆」ピコピコ

P・美嘉「う、動いたぁ!?」


美嘉「莉嘉、それ本物なの?」

莉嘉「ひゃっ!やめて、くすぐったい!」ジタバタ


P「なん……だと……」

菜々「わけがわからないよ」

美嘉「あ、菜々さん。おはようございます」

菜々「わけがわからないよ」

P「菜々、あの装置だから!菜々には説明したろ!」

美嘉「えっ何あの装置って」


美嘉「晶葉ちゃんまた変な装置作って…」

莉嘉「じゃあ、このネコミミがアタシの『個性』?」

P「そうなるな」

菜々「わけがわからないよ」


美嘉「でもさ、それって不味くない?」

P「えっ?」

美嘉「だってさ、これじゃあみくちゃんの個性が…」

P「本当だ、人の個性潰しにかかってら」

菜々「わけがわからないよ」

P「まあ大丈夫だろ、効果は数日って言ってたし」


莉嘉「リカにゃんだぞー!にゃーん☆」

美嘉「にゃーん★」

P(確かにこの状況はみくはそんなに喜ばないかもな…)

ガチャ


乃々「~♪」トコトコ

幸子「……………」

みく「……………」

P「噂をすれば、ってどうしたお前ら…」

莉嘉「乃々ちゃん、今日は元気いっぱいだね☆」ピコピコ


幸子「もりくぼ……もう、お嫁にいけません……」ズウゥン

菜々「わけがわからないよ」

P「つまり、幸子と乃々が入れ替わった、と?」

乃々「そうなんですよ!いつのまにか仮眠室で寝てたと思ったら、頭にドリルが…」

美嘉「乃々ちゃんのカッコで言われると違和感あるなぁ」


幸子「ドリルとか言わないでくださいぃ……
なんなんですか……いぢめですか……」

P「こっちはこっちで面白いことになってるがな」

幸子「面白いって何ですか…
うぅ……幸子ちゃん……私の体でトイレに行くなんて……」

乃々「も、漏らすよりマシでしょう!
もともと我慢してたのは乃々さんなんですからね!」


莉嘉「え?どーゆーこと?」ピョコン

菜々「わけがわからないよ」


美嘉「ところで、みくはどうしたの?」

みく「あ…いや…えっと……」


みく「2人を仮眠室に運んだの…みくだから……」

P「なるほどな。その時は何か変わったことは無かったのか?」

みく「いや?その時は普通にあそこをこう運んで……」グイ


バシュウゥゥゥ…ン


幸子「……あれ?」キョトン

乃々「……戻ってる…?」オロオロ

菜々「わけがわからないよ」


みく「…なんなのにゃその機械!しかも『触れた二人の中身を入れ替える個性』って!!」

莉嘉「みくちゃんすごーい!カッコいいじゃん☆」

みく「全然よくないにゃあ!って言うか莉嘉チャンのそれ本物だったの!?」シャーッ

美嘉「……」


美嘉(今のみくちゃんの力を使えば…プロデューサーと入れ替わったりできるんだよね…)

美嘉(そしたら、あぅ、あぅあぅ)カァァァ

莉嘉「おねーちゃん、夢中になって観てたもんね、『君の◯は』」

美嘉「そそそれがどうしたって言うのよッ!」アタフタ


P「莉嘉とみく、だな。あと6人か」

菜々「わけがわからないよ」


?莉嘉とウサミンは仕事に行きました?

P「さて、みくにはしばらく大人しくしてもらうしか無さそうだな」

みく「ふん!いいにゃ。みくはここで謹慎しときますよーだ」ドスン

美嘉「コーヒー飲もうっと」トテトテ

みく「…そんなに露骨に避けないでよー」


ガチャ


みく「おはよう、飛鳥チャン!聞いて聞いて、なんかね…」

飛鳥「おはよう。晶葉の装置の話かい?」

みく「うん…ってなんで飛鳥チャンは知ってるの!?」


飛鳥「プロデューサーが電話で了解を取りにきたからね。面白そうだったから承諾したよ」

みく「なんでみくには電話してないのにゃ…」

P「すまん。晶葉が勝手に押しちまったもんで、時間がなかったんだ」


飛鳥「ああ、おはようプロデューサー……」

P「飛鳥?どうした?」

飛鳥「い、いや何でも。…ただプロデューサー、今日はなるべく早く帰った方がいい。少なくとも夜になる前に」

美嘉「ん?どうして?」ズズ


飛鳥「ああ、それは」ガチャ

蘭子「ぁ…ぁぅ……ぁゎゎ…」ギュッ

飛鳥「なあ蘭子、少し待っててくれないか?
いまプロデューサーと話を…」


蘭子「HAHAHA!No Problemよ。ソーリー。」キャピキャピ

飛鳥「…ん?蘭子?」

美嘉「ら、蘭子ちゃん…?」


飛鳥「…………」ジッ

飛鳥「なるほどね、蘭子も個性持ちか」

蘭子「10058行目は ありません。」ヘモヘモヘモ

P「こいつはひでえや」

飛鳥「あれだ、個性を与える途中でなにかがバグったんじゃないのか」


P「にしても今日は個性なしは飛鳥で二人目だな。やけに個性持ちに出くわす」

飛鳥「…ん、あぁ、そう思ってもらって構わないさ、おい蘭子耳を舐めるな」ベチャア

みく「…………」ジッ


蘭子「??を?????????」カッ

飛鳥「ひぃっ!?わ、分かった!仕事に行けってことなんだろう!?分かったから!
すまないプロデューサー、行ってくるよ!」

P「お、おう行ってこい飛鳥…」


バタン

飛鳥「やっぱり、みくも個性持ちか…」

飛鳥「莉嘉も、兎人参化も個性持ちで……これで」


飛鳥「6人だな。プロデューサーがちゃんと早く帰れればいいが」


蘭子「エクステうますぎワロタwwwwwwww」モムモム

飛鳥「あだっ!?や、やめろ!!」


?美嘉ねぇも仕事に行きました?

P「みくー、そろそろ1時だけどー」グデー

みく「にゃーに?」ゴロゴロ

P「なーに食いたいー?」

みく「うーん、ハンバーグ」

P「いわしハンバーグでいいかー?」

みく「死ね」


ドダダダダダダダダ…

バァン!

唯「ねぇプロデューサーちゃんちょっと来てー!ありすちゃんが凄いことになってる!」

P「何っ、ありすがどうした!?」

みく「ち、ちょっと待って!みくも行くにゃあ!」


~目的の部屋の前~

P「…『先に様子を見てくる』と言った唯が戻ってこない……」

P「おーい唯、入っていいかー?」コンコン

唯「まだダメー!」


P「あの、中はどんな感じなんだー?」

唯「とりあえずみくちゃんだけ入って!」

みく「え?あ、分かったにゃ!」


みく「…………」

みく(派手に荒らされた部屋、中央にはありすちゃん)

みく(そして端の方に…)


奏「」チーン

文香「ありすちゃん…一旦、落ち着いて下さい……!」

フレデリカ「Zzz」

みく「何?ゴジラでも出たの?」


みく「ありすちゃん、何があったにゃ」

ありす「だから、私はたちば……」ハッ


文香・唯「!!」

ありす「……危なかった…」


唯「もうありすちゃん、心臓に悪い~!」

ありす「……すみませんでした」

みく「えっとごめん、何があったの」

ありす「みくさん、実は今私が『橘』って言うと……」

文香「……あ」


キィィーン…ドォン!


うえきちゃん「」チーン

ありす「…また……」

みく「い、今ありすちゃんから波動が……青い波動が……」


フレデリカ「刮目せよ!
これがありすちゃんの『真・橘流ソニックブーム』なのだ♪」ニュッ

ありす「フレデリカさんいつから起きてたんですか!ていうか私はありすじゃなくて……」

フレデリカ「ありすじゃなくてー?」


ありす「う…た…たちば」

フレデリカ「んー、ありすちゃんは可愛いなぁ!」

ありす「やめて下さい!!」ガーッ

文香「ありすちゃん…可愛いですよ、ありすちゃん!」

ありす「文香さんまで!?」

P「あ~り~す~ちゃ~」ガチャ

ありす「橘です!!」

キィィーン…

唯「あ~……ゆいに常識人役はむりだぁ……
みくちゃん頼むよ~……」


ドォン!

P「ぶべら!!」ドサァ

みく「!Pチャン!?」グッ

唯「も~プロデューサーちゃ~ん!!」バッ

みく「あう」ゴスッ

バシュウゥゥゥ…ン


みく「あ、やっちまったにゃ☆」


P「いてて…あれ?何でゆいが目の前に……」

唯「……まじかよオォイ!?」


唯「嘘ー!ゆい、プロデューサーと体が入れ替わっちゃったの~?いやーん、何か恥ずい~!」

唯「…と、唯なら言う」

P「すごいね!大体当たり~!」


唯「にしても自分で自分を見るって変な感覚だな」

P「しかもプロデューサーちゃんの言葉で喋ってるから余計に恥ずかしいよ~」

唯「そりゃ俺もだよ。にしても俺って結構痩せてたんだな」グッ

P「くすぐったい~!や~め~て~!」キャッキャッ


みく「なーにイチャイチャしてるにゃ」グイ

P「あぁん」


バシュウゥゥゥ…ン


P「…ふう。結構気をつけないとすぐ発動しちまうな」

みく「はいはい」ブスー

唯「…プロデューサーちゃん、さっきのは何だったん?」

P「かくかくしかじか」

唯「ふむふむなるほど」

P「あ、ありすー!それあと数日で治るからしばらく我慢しろよー!」

ありす「橘です!!」



文香「…………」シャガミ

フレデリカ「ありす兵長、照準構え!」シャガミ

P「……みく、逃げるぞ!」バッ

みく「言われなくても逃げてるにゃー!」

P「何ッ!?薄情者ォ!!」

ドォン!

P「にょわーっ!!」ドサァ


時計「二時でございます」


みく「人に触れないのはやっぱり不便だにゃ……」

P「二、三日だ、我慢しろ。ほら、ハンバーグできたぞ」ジュー

みく「ほんと!?ありがとーPチャン♪」


凛「………………」ギュッ

P「……お、凛じゃないか。どうしたそんな目を瞑って」

みく「ん、すごい美味しい!」ハフハフ

凛「………………」ギュッ

P「りーん」


凛「待って、今私と目を合わせたらプロデューサーが青の一番星になっちゃう」

P「……またか」


P「……凛と目を合わせた卯月が、蒼い光に包まれて消えた?」

凛「……うん。一時間したら戻ってきたけど」

みく「目隠しでもつけるかにゃ?」

凛「いいね、頼むよプロデューサー。あと」

P「あと?」


凛「その……ハンバーグの匂いが」グゥゥ

P「目も開けないで食う気か?」

凛「ううん、せっかくだし食べさせてよ」

みく「にゃっ!?」

P「いや…構いはせんが」


P「はい、あーん」

凛「あーん♪」パク

みく(まったく、隣でイチャイチャしないで欲しいにゃ)

凛「うん、悪くないかな」モグモグ

P「なんだよその言い方は、もう食わせんぞー」

凛「えー、ほらもう一口ちょうだい」

P「へいへい、あーん」

P(…目隠ししてる女の子にあーんさせてる状況ってこれ見た目的に大丈夫なのか?)


卯月「島村卯月、頑張りました!」ガチャ

未央「おープロデューサー、ただい……って、え、しぶりん?」

凛「げ」


卯月「プププロデューサーさん!?何してるんですか!?変態ですか!?」コンラン

P「おー卯月、今日は大変だったらしいな」

凛「」

未央「え、しまむー今日なんかあった?」

卯月「いえ、特には……どうしたんですか?」キョトン

P「いや、凛がさ、卯月と目を合わせたら卯月が蒼い光になって消えたって」

卯月「は?」

未央「へ?」


凛「さて、帰るか」スッ

未央「待てい」ガッ

卯月「私を勝手に消さないでください!」


凛「ま、まあ二人とも落ち着いて話を」

卯月「それが犯人の言う台詞ですか!」ガシッ

凛「まぁそう言わず待っ」

ズルズル…


P「なんだったんだ今のは…」

みく「知らないにゃあ」ゴロン


<あーれー?またかー

みく「あれ、志希ちゃん?何してんだろ…」


奈緒(下着だけ)「うわあああー!もうやだぁーー!!!!」バァン!

P「……ぶっ!?」

みく「な、奈緒ちゃん!?」


志希「あ、そっちにはプロデューサーが」

奈緒「…………」

P「」

みく「」


P「……今朝から何を作っても『飲んだ人の下着以外の服が弾け飛ぶ薬』ができてしまうと」

志希「うん♪あ、本当だよ?」

P「そんなもんお前のその下着姿見りゃ分かるわ」

みく「ちなみに、元々作ろうとしてたのは」

志希「惚れ薬でーす!」


P「……っておい待て志希、その言い方だと志希まさか」

志希「うん、何人か犠牲になってもらいました!」

P「…気をつけてくれよ本当に」

奈緒「……うぅ」


~その頃、撮影スタジオ~

カメラマン「おっ、藍子ちゃん今日は白衣?珍しいね!」

藍子「あ、いえこれは志希ちゃんが貸してくれたもので…」


P「志希、実はかくかくしかじかなんだ。
二、三日で治るからしばらく実験は控えてくれ」

志希「はーい」

みく(どうやって薬で服を吹き飛ばすんだろ……)


奈緒「うぅ……よりにもよってプロデューサーに見られるなんて……」

P「奈緒、大丈夫だ。水着撮影で見慣れてるから」

奈緒「うるせー!!」

P「てゆーかさ?前に眠気でぶっ壊れたときにあんだけ迫ってきといて…」

奈緒「!わぁぁー!わぁぁぁぁーー!!」

P「『仕事と私と、どっちが大切…』」

奈緒「やめろ!やーめーろー!!」


みく「はぁ……」


?みくは色々疲れて寝に行きました?

P「事務所に着替え用の私服置いてて良かったな」ゴロゴロ

録画TV『プ◯キュア☆ときめき◯◯◯!』

奈緒「ああ。お、この子もしかして黒幕じゃないか?」

P「言われれば確かにそんな雰囲気が」モグモグ

奈緒「そうだろ?いやぁ今期のアニメは当たりが多いなー」ヒョイパク

P「おい人のミカンを食ったな、許さん」

奈緒「な、何だよープロデューサー!」

P「ゆーるーさーんーぞー…っ!?」

ドサッ

奈緒「プッ…プロデューサー?いきなり押し倒して…ど、どうしたんだ?」

P「あ、いやこれは」



美嘉「はー今日も疲れたー!……あっ」ガチャ

P「」

すみません、思ったより眠くなったので誤入力を避けるために6.7時まで寝ます

遅れました
続けます。


美嘉「…プロデューサー、奈緒ちゃんにナニしようとしてたのかな?教えて欲しいな★」

P「違うんです美嘉さんこれは」


奈緒「待ってプロデューサーぁ……まだ心の準備が」カァァ

P「お前まで勘違いしてんじゃねーよ!」

唯「ただいまー……ってプロデューサーちゃん?何してるの?」

奏「」アゼン

文香「プロデューサーさん、その、人が来る場所でというのは……少し…」

ありす「最低です」

P「君たち軒並み勘違いしてるのね!?地味に辛いわ!!」


莉嘉「あ…あわわ……」ワナワナ

菜々「わけがわからないよ」

P「待って!違うから!見捨てないでくれ!!」

蘭子「LANLANLAN!RUN蘭のRAN!」ファーン

P「いよっしゃああ人語を喋らないお前が
ここまで有難いとは思わなかったぁ!!」

飛鳥「早く帰れといったのに」

P「飛鳥先輩ほんっとに申し訳ございません
助けて下さい!!」


ありす「誰か二人、プロデューサーさんを押さえてください」

美嘉・莉嘉「サーイエッサー!」ガシッ

P「おいお前ら、まさか!」


ありす「目に余るその愚行……『橘』ありすの名の下に、あなたを断罪します!!」カッ

キィィーン…

P「おいぃぃぃ!?それ今日三回目だぞ!?」ジタバタ

飛鳥(ちょっとかっこいいかもしれない)

文香「ああ、ありすちゃんが『厨二』になっていく……」


ドォン!


奈緒「…はわっ!?あれ?プロデューサーは?」

P「」

~仮眠室~

<ドォン!

フレデリカ「ホワッツ?」ムク

みく(…またかにゃ)


~数時間後~

P「ぐっ、やっぱ身体が痛え……」ググッ


P(他には、茜が氷を操ってただけだった)

P(正直「ボンバー!」っていいながら肌に結露を滴らせる姿はなかなか奇妙な光景だったな)

P(結局、俺が見つけたのは莉嘉、みく、蘭子、ありす、志希、茜…6人か)

P(あと2人は誰だったんだろう)


P(…結局、飛鳥の助言に反して夜まで残ってしまったな)

チリリリ…

P「ん、電話?」


晶葉『助手よ、何人見つかった?』

P「晶葉か、残念だけど今日は6人だな。あの装置メチャクチャ過ぎだって、責任取れ」

晶葉『ああ、それなんだが』


晶葉『後で調べてみたら、一回ボタンが多重反応していたみたいなんだ。8人じゃなくて9人いることになる。気をつけてくれ』

P「マジかよ…まあ頑張るけどさ」

晶葉『頼んだぞ』プッ

P(……やっぱ今日は疲れた、もう帰ろう)



李衣菜「…プロデューサーさん、まだここにいますか?」ガチャ

P「うぉっ、李衣菜か。いるぞ。丁度今から帰ろうとしてた所なんだが」

李衣菜「…あの、少しお話しませんか?今日は忙しかったので…」ポスン

P「ん、まあそれくらいなら……」


P「……っと、だいぶ話し込んじまったな、帰るか」



李衣菜「……プロデューサーさん?
……ど う し て 私 か ら 逃 げ る ん で す か ?」

P「え、え?李衣菜?」

李衣菜「どうせ他の女の所に行くつもりなんでしょう?」

李衣菜「許しません」

李衣菜「絶対に許しません」

P「李衣菜、どうした!?あの装置のせいでこんなことになったのか!?」

李衣菜「違います」


李衣菜「もう隠す必要がなくなったんです。あの装置のおかげで」

前もって言いますが、この次の文に性的な意味は含んでないつもりです。


P「李衣菜…何言って」

李衣菜「ふふ……あははっ♪」ギュッ

P「……っ!?」

P(なん、だ…?急に、力、が)


李衣菜「気持ちいいですよね?」

李衣菜「触られたところが、溶けそうなくらい気持ちいいですよね?」

P「ぐっ…ぐぅぅっ……!」ビクッ

李衣菜「これが私の『個性』です。
……あんまりロックじゃないですけど」

P「あっ…や、め……!」

李衣菜「…そんなにあやめちゃんがいいんですか……お仕置きです」ギュー

P「ちがっ……ふぁっ、あっ!」


李衣菜「酷いじゃないですか。私はこんなにプロデューサーさんのことを見てきたのに。ずっと一緒にいたのに。酷いじゃないですか。なんでプロデューサーさんは他の女の子を見るんですか?なんで私を愛してくれないんですか?そんなに嫌いなんですか?ごめんなさいプロデューサーさん、もう我慢の限界です。プロデューサーさんを私のものにさせてください。プロデューサーは私だけ見ていればいいんです」

P「あ…あ…」


李衣菜「もう何も考えなくていいですよ……何も考えられないくらいに気持ちよくさせてあげますからね……♪」


P「…………」

李衣菜「…プロデューサーさん?抵抗しないんですか?」


李衣菜「…困ったなぁ」


李衣菜「あー……えっと、まず起きて下さいプロデューサーさん」パン

P「はっ!?あれ、さっきまでのは……」バッ

李衣菜「…私、触った人に催眠術をかけれるんです。さっきのは演技ですよ、演技。ふふっ」

P「へっ?な、なんだ……びっくりした……」

李衣菜「それで、プロデューサー」


李衣菜「知ってましたか?催眠っていうのは、かかってても意識はあるんです」

P「……はぁ」

李衣菜「つまり、『これは嫌だ!』って思った催眠にはかからないものなんですよね」

P「つまりは」

李衣菜「……その、プロデューサーさんがこういうシチュエーションを望んでたってことに……」


P「…….!?」


P「な、何言って……!」

P「…………//」

李衣菜「…………//」




飛鳥「早く帰れと言ったはずなんだけどね?」

李衣菜「あっ」

P「」


飛鳥「これだから言ったんだ……早く帰れと……
夜ここで戯れる二人が見えていたから……!」ゴゴゴゴ

李衣菜「…あれ、飛鳥ちゃんもしかして」


飛鳥「プロデューサー?そうやって李衣菜と一緒になるのは許さないよ?ああ大丈夫だよプロデューサー。ボク一人のものになれとは言わない、だからそういう心配はしないで安心してくれ。でもあくまでプロデューサーは『ボクたち』のものであって彼女一人のものじゃないんだ。君が誰かと結ばれてしまうのはボクとしては見過ごすわけにはいかないもんでね。おいプロデューサー、ボクはさっき安心してくれと言ったのにどうして身構えているんだい?そんなに身構えることはないだろう、ほら!ほら!!……すまない、確かにボクが君に依存しているのは事実かもしれないが、そうやって君の隣に居続けるアイドルはごまんといる。李衣菜がアプローチするのも仕方はないけどプロデューサー、君がそういう態度を取ってしまったことには責任があると思うんだ。だから責任を取ってくれ。そうだな、例えばこのボクと一つになる、なんてのはどうだい?」

P「」


飛鳥「……なんてね、さっきの李衣菜を真似て」

P・李衣菜「うわあああああああああ!!!」ダダッ!


飛鳥「あっ…ちょっ……
…なるほど、第2ラウンドか。いいだろう」


飛鳥「『人の未来が見える』ボクに、勝てるものなら勝ってみるがいい!」バッ

蘭子「おわり」ニュッ

終わり。
まあ書き込む前から出来てたのですが。

李衣菜を「触った人をヤンデレにする個性」にして
Pの部屋の前で飛鳥と戦わせるルートも考えてたけど

需要があるならそっちも書きます

さすがにないと見た。
HTML化?依頼してきます

過去作がしりたい

んー、HTML化されるまでさっきのルートでも書きますか
途中で終わるかもですけど

~Pの部屋の前~

李衣菜「……プロデューサーさん、いるかな?」


飛鳥「いるよ」

李衣菜「あっ、飛鳥ちゃん、ありがとう。それじゃあ」


飛鳥「待ちたまえ。行かせると誰が言ったんだい?」

李衣菜「……止めるの?どうして?」

飛鳥「しらばっくれるな」

飛鳥「ボクは知ってるんだよ、キミが何をするつもりか」

飛鳥「君の能力もね」


李衣菜「…へぇ」


飛鳥「君のその手には、触れた者の持つ愛情をそう、病的に高める能力がある。違うかい?そんな君がプロデューサーに会って何をするかなんて想像がつくさ」


李衣菜「うーん、口封じはしたはずなんだけど……どこから漏れたのかなぁ…」

飛鳥「君がそうであるように、ボクには見た人の未来が分かる能力がある。それだけだ」

李衣菜「なるほど」


飛鳥「とりあえず、お引き取り願いたい。今の君じゃボクには勝てないよ」


李衣菜「……そうだね。私だけなら ね」

飛鳥「なに…っ!?ぐっ!!」

みく「…………」ガシッ


李衣菜「じゃあ、見えなきゃ予想できない よね」


飛鳥(しまった!伏兵の可能性を忘れていた!)

李衣菜「みんな喜んで私について来てくれたよ。
みんなでプロデューサーさんと大きな家に住もう、って言ったら」


飛鳥「みく!離せ!離せっ!!」

飛鳥(過去は……見えない……どこに隠れたか分からない!)


李衣菜「さぁ、みくちゃんこっちに持ってきて♪」

みく「…………」

飛鳥「ぐっ……!」

飛鳥(まだだ!)

飛鳥(現れたみくの動きは予知できる!)

飛鳥「らあっ!!」ゲシッ

みく「!!」バタ

李衣菜「みくちゃん!!」


飛鳥(見えた!!『これからありすと晴の名前をよぶ李衣菜』が!!)カッ

飛鳥(…今でもできるか分からないが、賭けてみるしかない!)


李衣菜「出て来て!橘ちゃ」


飛鳥「ありすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」


李衣菜「……へっ!?」


ありす「…………」バッ


飛鳥「……勝った」

李衣菜「へっ!!?」

飛鳥「さて、李衣菜」ガシッ

李衣菜「えっ、なんで私の頭を掴んで」


ありす「……橘です!!!!!」



ドォン!!



李衣菜「……痛い…痛い…」グスッ

飛鳥「…ごめん、やりすぎたかな。許してくれ」


ガチャ


P「」ズルッ

飛鳥「ああっ!壁越しの衝撃でプロデューサーが!!」

みく「……んにゃ?みく、何して……」

飛鳥「ああ、みく。気にしなくていいんだ。何もね」

みく「……なんでこんな時間に……みく、帰るね」

飛鳥「ああ、先に帰っててくれ。収集はボクがつける」


~~~~~~~~~~


飛鳥「さて、もうプロデューサーと君以外帰ったよ」

飛鳥「説教の時間だ、李衣菜」バシッ


李衣菜「んあ……?俺、何して……ん?ヘッドホン?」ムクリ


飛鳥「」

蘭子「おわり」

飛鳥「」

李衣菜「」

P「プロデューサーさん……うーん……」

謎のIFルートも終わりです
1時間で書いたらクオリティーがすげえや
>>50
過去作はないです

あと、途中のsageの付け忘れについて深く謝罪

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