幸子「月がきれいですね」 (14)

アイドルマスターシンデレラガールズ、輿水幸子のssです。

台本形式、短いです。

よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1511619943

P「ん…そうだな…」 

幸子「……まあ、月よりボクのほうがカワイイですけどね!」 

P「きれいとカワイイは違うと思うぞ」 

幸子「そこはカワイイって言ってくださいよ!」 

P「ハイハイ、カワイイカワイイ」 

幸子「その適当なのやめてください!」 

P「いやあ、確かに今日の月は奇麗だな」 

幸子「露骨に話題を変えないでくださいよ!」 

P「でも幸子もきれいだって思うだろ?」 

幸子「それは…もちろんです!きれいな三日月だなと思いますよ」 

幸子「実はボク、結構月は好きなんです」 

P「なんでだ?」 

幸子「月は闇夜で輝いてるじゃないですか」 

P「幸子はロマンチストだな」 

幸子「そうじゃなくて!…ボクもそうやって月が夜に輝くように、

   ファンの皆さんの前でもっともっと輝きたいんです」 

P「そうか」 

幸子「ちょっとリアクション薄くないですか!?ボクはまじめに話してるんですけど!?」 

P「……幸子はさっき月みたいに輝きたいって言ってたけど、幸子はもう太陽みたいに輝いてると思うよ」
 
幸子「…え?」 

P「月ってさ、太陽に照らしてもらわないと輝けないだろ?

  …でも幸子はさ、隠してはいるみたいだけどいつも必死にレッスンして、そのあとも居残って自主練してる。

  そんな、幸子みたいな自分で輝こうと努力している人は、太陽みたいっていうべきなんじゃないかな」 

幸子「プロデューサーさん……」 

P「そんないつも頑張ってる幸子にプレゼントだ」 

幸子「いきなりですね!」
 
P「だって今日は幸子の誕生日だろ。…忘れちゃいないよ」 

幸子「…ちゃんと覚えててくれたんですか」 

P「そりゃあ大事な担当アイドルだしな。

  事務所のみんなが忙しくてパーティーは開けなかったんだけど、これで勘弁してくれ」 

幸子「…フフーン!当然ですね!カワイイボクの誕生日なんですから!」 

P「ついさっきまで事務所に誰も祝いに来てくれなくて目を潤ませてたり

  人のことを用ありげに屋上まで呼びつけたけどな」 

幸子「そのことは言わないでください!…まったくもう…。ところでこれ、開けてみてもいいですか?」 

P「もちろん」
 
幸子「これは…三日月の…ペンダント?」 

P「そうだ。この前の撮影の時つけてて、似合ってると思ってな。気に入ってくれたか?」
 
幸子「もちろんです!ありがとうございます!…大切にしますね」 

P「ああ。…さて、そろそろ中に戻るか。ちひろさんが注文してくれたケーキが届くころだしな」 

幸子「ほんとですか!はやくいきましょう!」 

P「そんな慌てなくてもケーキは逃げないから」 

P(幸子に渡したペアネックレスのもう片方はチェーン付け替えて鞄にでもつけとくか…) 

幸子(プロデューサーさんはボクの誕生日にはちゃんと気づいてくれましたけど、

   月がきれいですねの意味には気づかなかったみたいですね) 

幸子(きっといつか、絶対に気づいてもらいますよ!) 

幸子(それと、プロデューサーさんはボクのことを太陽みたいだって言いましたけど、

   ボクはやっぱり月です。ボクを輝かせてくれてるのはプロデューサーさんですから。

   …だからボクがもっと輝くために、これからもプロデュース、お願いしますよ?) 
 
 

以上です。

誕生日に気づいたのがあまりにも遅く、大したものを書けませんでしたが、

幸子、誕生日おめでとう!

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