男「俺はこの能力で成し遂げてみせる!」
男が持ってる能力>>2 >>3 >>4
男の目的 >>5 >>6 >>7
募集の中から書けそうなのを一つずつ採用します。
エロ、グロ、版権物は無しで行きます。
無効の場合は安価下です。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1510734112
他の能力が不発になるパッシブスキル
どんな鍵(電子ロック含む)も突破する能力
サーモグラフィーにも写らない完璧な透明化
爆発
彼女を作る
暇つぶし
了解しました。話考えてくるのでしばらく時間をください。
男(どんな鍵でも開けることが出来る、それが俺が生まれついて持った能力『解錠(アンロック)』)
男(鍵穴、ダイヤル式、電子的なロック……触れさえすれば何でも開けられる俺の能力だが――)
<高校・教室>
男「おはよう、女さん」
女「………………おはようございます」
男「今日もいい天気だね」
女「………………そうですね」
男「えっと……今日は何か調子が悪かったり……?」
女「………………別にこれが私の普通です。ところで何か用があるんですか? 無いなら読書の邪魔なので話しかけないでください」
男(そんな俺でも他人の心に触れることはできない)
男(だから――俺は彼女の心の鍵を開けられないでいる)
<授業中>
男「あっ、やべ。教科書忘れた。女さん見せてくれない?」
女「………………反対側に見せてもらったらどうですか?」
<休み時間>
男「そういえば女さんって何読んでるの?」
女「………………本です」
<昼休み>
男「あ、そうだ。女さん、一緒にご飯食べない……って、いない!?」
男「何が悪いんだ……?」
男(一人弁当を食べながら考える)
男(俺が今一目惚れしている女さん)
男(今までに玉砕した男は星の数。男だけじゃなく女の友達もいない孤高の存在。いつも淡々としていて感情を表に出すこともほとんどない)
男(故に付いたあだ名が心を閉ざした女)
男(それが知れ渡った今でもアタックをかけるのも俺くらいだ)
男「うーん……だからこそ女さんにとって俺が貴重に見えてくるって展開になるはずだったのに……もう三ヶ月は避けられている……何が悪いのか……」
男(14回目の一目惚れ……今までのように今回も玉砕するのか……)
男「いやでも、ビビッと来たんだ! 本気なんだ!」
男(…………というセリフはもう14回目なのだが)
男「しかし流石にアタックをかけすぎか? 俺も自制心を持った方がいいんだろうか……?」
男「…………」
男「それが出来ればこんなことになってねえか……」
<放課後>
男「…………駄目だ」
男(自分の机に突っ伏して落ち込む俺)
男(結局こりもせずにアプローチをかけているのだが、女さんには取り付く島がない)
男(くっそぉ……何が悪いんだ……?)
男「…………ん?」
女「…………」 チラッ
男(突っ伏したまま女さんの方を見ると、いつも通り独り無表情で帰る準備をしているが)
男(珍しく時計を気にしている……この後何かあるのか?)
男(何にせよいつもと違う女さんの様子)
男「確かめるしかないな」
男「っ……どこまで歩くつもりなんだ女さんは」
男(女さんを追って歩くこと約二時間。やってきたのは……)
男「町外れの森……?」
男(どうしてこんなところに……アウトドアな趣味を持っているとも思えないし……)
男(この森……自然が深く残っているが、観光資源になるような華やかさはなく、ただ放置されたからそうなっているだけだ)
男(なのに女さんは何か確固たる目的があるかのように足を運んでいる)
男「この森に何か気になるスポットでもあるのか……?」
男(心当たりがあるとすれば……一つだけこの奥に立ち入り禁止の場所があったはずだが……)
男「そこだろうか……?」
女「………………」
男「やっぱり……」
男(女さんが足を止めたのは背丈の倍以上の高さはあるだろうフェンスの前)
男(そこでもう十分以上立ち尽くしていた)
男「ここに何の用があったんだ?」
女「誰? …………って、男?」
女「どうしてこんなところに……まさか付いてきたの?」
男「女さんの様子がちょっと気になって」
女「…………ストーカー?」
男「そ、それは……否定できないか」
男「改めて聞くけど、どうしてこんなところに来たんだ?」
女「………………」
男「確かこの先は昔事故があって危険だから封鎖された村があるんだよな」
男「何か関係があるのか?」
女「………………関係があったとして」
女「あなたに話す義務があるの?」
男「義務は無いけど……わざわざこんなところまで来たんだし、聞く権利くらいは無いか?」
女「そっちが勝手に付いてきただけでしょ」
男「これは手厳しい」
男「………………」
女「………………」
男「………………」
女「………………」
男「………………」
女「………………はぁ、もう分かったわよ。話すわ」
男「本当か!?」
女「ここに来た理由は……今日はお母さんの、お父さんの……みんなの命日だから」
女「想像は付いてるだろうけど、私はこの先の村の出身」
女「今でこそ立ち入り禁止になっているけど、昔は普通な村だった」
男「だったら……どうして?」
女「十年前、未曾有の豪雨がこの地域を襲ったわ。その結果起きたのが大規模な土砂崩れ」
女「私が住んでいた小さな村一帯を軽く飲み込むほどだった」
男「それは……」
女「大勢の人が死んで……唯一生き残ったのが私」
女「話によるとお母さんが自分の命を投げ出してかばったおかげで助かったらしい」
男「…………」
女「そんな美談、マスコミが放っておくわけないでしょ?」
女「元々その事故は行政主導の無理な開発が原因で地盤が緩んでいたから起きたみたいで世間から注目も高かった」
女「近くに住んでた祖父母の家に引き取られた私の元にはひっきりなしに取材を申し込む記者がやってきた」
女「『行政の怠慢、残された少女の胸中やいかに』『母親の愛……託された少女の思い』『もう戻らない日々、少女が語る村の様子』」
女「その結果出来た記事がそんな感じだったっけ。あんたも見たことあるんじゃない?」
女「それが私ってこと。分かった?」
男「話してくれてありがとう」
女「…………別にあんたのためじゃない」
男(過去を語ってくれた女さんだが、別に俺に対する態度が変わったわけじゃない)
男(つきまとう俺が面倒で仕方なくといったところなのだろう、相変わらずこちらに対して心を閉ざしている)
男(……これは女さんの自衛手段だったのだろう)
男(不躾な好奇心に晒された女さんが心を守るために取った手段)
女「そういうわけで村の近くのここまで来たんだけど……やっぱり、ここから先は無理そうね」
男「立ち入り禁止のフェンスか。……でも、どうしてこんなものが?」
女「さあ、行政側が事件を隠蔽しようとしたその名残……って聞いたことがあるわ」
女「昔は監視の人が立ってたりしたけど、風化した今じゃそんなのもいないし」
女「本当は……村があった場所まで行きたいけど……」
女「まあ……ここからでも祈りは届くだろうし」
女「みんな……そんなに心の狭い人たちじゃなかったから……」
女「………………」
男「何悩んでんだ。じゃあ入ればいいだろ」
女「……え?」
男「別に立ち入り禁止といっても、この先が危険な訳じゃないんだろ? 事故も十年前なわけだし」
女「それでも……ルールなわけだし」
男「管轄している人がいないルールになんて従う必要ないって」
女「でも……フェンスを登るなんて無理だよ」
男「そんなのご丁寧に付けられた扉を使えばいいじゃねえか」
女「扉……って、鍵をかけられたまま放置されてるし無理……」
男「無理じゃない」
ガチャン!!
女「……え?」
男(俺が扉に触れると、鍵は自然と開いた)
女「い、今……一体何が……」
男「俺が生まれつき持ってる能力でな、触れた物の鍵を開けることが出来るんだ」
女「能力って……何言ってるの? そんなの理屈が……」
男「理屈なんてどうだっていいだろ。それより今、おまえの目の前を阻んでいた物がなくなったんだ」
女「あ……」
男(女さんが開いた扉に気づく)
男「どうしたいのか……女さんの心は何て言っている?」
女「私は……」
<数分後>
女「……付いてこなくていいのに」
男「いやいや、あそこでお別れってそっちの方が無しだろ」
男(立ち入り禁止のフェンスの先に進む女さんを追いかける俺)
男(どうやら村まで少し距離があるらしい)
女「……本当変な人なのね」
女「学校での飽きもしないアプローチといい……あなたに自制心ってものは存在しないの?」
男「あ、俺のアプローチ気づいてたんだ。無視されてるからひょっとしたら気づかれてないんじゃないかって心配してたよ」
女「あそこまでひっきりなしに絡んできてよく言うわね」
男「ははっ……でもそうだな。女さんとは反対に……俺は昔っから落ち着きがない子だって言われていて」
男「まあ、それも当然なんだよ。自分の心に鍵をかけられないんだから」
女「……え?」
男「触れた物の鍵を開く能力は……言い換えると触れたものの鍵を開いてしまう能力」
男「だから四六時中触れている自分自身の心の鍵も開いてしまうんだ」
男「そんな能力を生まれつき持ってしまった俺はどうなったか」
男「それはもう壮絶だったらしい」
男「思ったら即行動。我慢なんて一秒たりとも出来ない」
男「さらにタチが悪いことに、触れた物の鍵を開けてしまう能力まである」
男「幼い頃はそれが顕著に現れて、電車の運転席に、遊園地の立ち入り禁止の区域に、女子の更衣室に侵入して……」
男「その度にこっぴどく叱られたよ」
男「学校に行き始めてからもそれは変わらない」
男「思ったことを何でも口にする俺は敵をたくさん作った」
男「女さんも俺の悪名については知っているんじゃない?」
女「…………別に私は噂話とかしたこともないし」
男「したことがない……まあ同じ教室だし、聞こえるのは当然か」
女「………………」
男「………………」
女「………………」
男「………………」
女「思ったら一直線……ね。私とは真逆だけど……それはそれで苦労しているのね」
男「え、女さん。今俺のことを心配して……」
女「着いたわ。ここが私が住んでた村よ」
<村の跡地>
男「………………」
男(女さんが示した場所は……何も残っていなかった)
男(十年前、生命が破壊された痕跡すら残っていない)
男(年月が風化させたのか、行政側の隠蔽工作の一環なのかは分からないが……)
男(『無』……と表現するしかない)
女「やっと帰って来れた」
女「この場所、空気、雰囲気、におい……ああ、何もかもが鮮明に思い出せる」
女「村の姿が……鮮明に見える」
男「女さん……?」
女「そうね、せっかく来たんだし案内するわよ」
男「……え?」
女「ほら、あそこに見えるのが村長の家で……あ、そっちいっちゃ駄目。降りていくといつも私に吠えてくる犬がいるから」
女「そことそこの家は折り合いが悪くていがみ合って……まあでも普段は優しい人だけどね」
女「あ、そうそう。ここが村唯一の商店。小さい頃はよく親にねだってお菓子を買ってもらったんだ」
男「………………」
男(俺に説明をしながら歩く女さん)
男(あれとかそれとか言われても……困惑するしかない。そこには何も無いのだから……)
男(……いや、俺が見えてないだけなんだろう。その村はもう女さんの閉じた心の中にしかないのだから)
男(心の中……つまりあれが女さんの素の様子。あんなにいきいきしているなんて)
男「………………」
男(だから……俺もそれに近づいてみたくて)
男「女さんがねだってたお菓子ってもしかしてあれ?」
女「……へえ、なかなか鋭いじゃない」
男「まあ、俺も昔はよくねだっていたから」
女「なるほど……あ、そうだあっちに行ってみようよ!」
女「それでここが近所のお兄さんが住んでた家。いつも遊んでくれてたなあ」
男「むっ、それは嫉妬するな」
女「で、その二件隣が……私の家」
男「……ようやく着いたな」
女「うん……ただいま」
男(もちろんそこにだって何もない)
男(何も無いのに……何かがあった)
女「………………」
男「………………」
男(それから数分は経っただろうか)
男「女さん、そろそろ……いてっ」
男(日が暮れだしたため、声をかけようと歩み寄った際に何かに躓いて俺は転ぶ)
女「……大丈夫?」
男「ああ……何に躓いたんだ?」
男(転んだところの地面を見ると……出っ張っている。石かと思ったがそうでもないようだ)
男「これは……何かの容器?」
男(明らかに人工物である。おそらくは……土砂崩れで埋まってしまったもの……?)
女「え、それは……!」
男(同じ物に注目した女さんが驚く)
男「見覚えがあるんだな」
女「ええ、それは……私の宝物を入れておいた……」
男「なら話は早い。掘り出すぞ」
女「……うん!」
男(二人がかりで出っ張った物の周囲を掘っていく)
男(道具も無いため作業効率は悪く、手は土まみれになったが)
男(それでも休み無しで掘り続けた)
男「……ふう、ようやく出たか」
男(掘り出したのは……金庫。手に抱えられる大きさではあるが、作りがしっかりしていて……だから土砂崩れに飲み込まれても無事だったのだろう)
女「お父さんがね……仕事先で使わなくなった金庫を持って帰って来て……幼い私にはそれがかっこよく見えたんだ。強引にねだった結果渋々譲ってくれて、私はそれに宝物を入れて大事に保管して……」
女「まさか……無事だったとは思わなかった」
男「良かったな」
男「さて、せっかくだし中身を見ないか?」
女「駄目。……これ開けるのに鍵が必要なの。いつも勉強机の引き出しの奥に締まっていて……もう見つからないと思う」
女「それでも……あなたには関係ないのでしょう?」
男「……ああ」
女「お願いするね」
男(俺は女さんが差し出した金庫の鍵の部分に触れる)
ガチャッ!
男「開いたぞ」
女「……うん」
男(女さんは一息おいて……それを開いた)
竹トンボ。
小さな貝殻。
紙飛行機。
泥だんご。
お菓子の包み紙。
手作りのメダル。
そして他にも色々な傍目からすれば価値が無さそうな、しかし歴とした宝物が納められていた。
男「………………」
男(十年前……となると女さんも小学校に上がったぐらいの頃か)
男(幼い女さんにとって、これは宝物であり思い出)
男(そして幼いころの体験がその人の心を形作るから……)
男(つまりこれは女さんが閉ざしてしまった心の奥底そのものだ)
女「懐かしい……」
男(一つ一つ手に取って浸っている女さん)
男「えっと……それぞれにどのような思い出があるかうかがってもよろしいでしょうか?」
女「それは流石に乙女の秘密に踏み込み過ぎじゃないかしら?」
男「うっ……それはおっしゃる通りで」
男(ちょっと不躾だったか)
女「そうよ、そういうのはもうちょっと仲を深めてからにしてちょうだい」
男「はい…………え?」
女「さあ、そろそろ帰るわよ。掘り出すのに時間がかかって、辺りもすっかり真っ暗だし」
男「いや、言う通りだけど……さ、さっきの言葉って……!?」
女「よし、それじゃあ――」
男(真意を問いただすが、女さんは聞く耳を持たず、しっかりと閉めた宝箱を胸に抱き)
男(そこに確かに存在する物に向かって)
女「行ってきます!」
男(そう、またの帰還を約束する言葉を笑顔で口にするのだった)
<数日後・学校>
男「女さん、おはよう」
男(村の跡地に行ってから数日、俺と女さんの関係は変わった)
女「…………………おはよう」
男「……」
男(変わった……はず、だよな?)
男「国語の宿題やってきた?」
女「………………うん」
男「一時間目の授業って数学だけど、女さん予習とかしてるの?」
女「………………うん」
男「その読んでる本って、昨日と違うよね? 今日は何の本なの?」
女「………………うん」
男「……」
男(これは……もしや変わっていない!?)
男(……それもそうか。あの村が特別だっただけで……そこを出れば元通りにきまっているか)
男「……はぁ」
男(俺がそんなどん底の気分でいると)
女「……ふぅ」
男(女さんは朝なのに一冊読み終えたようで、満足したように本を閉じて)
女「あ、男。おはよう、朝早いのね」
男「……へ?」
女「何よ、鳩が豆鉄砲食らったような顔をして。そんなに私が挨拶したことが意外だった?」
男「…………」
女「ちょっと聞いてるの?」
男「良かったぁ…………嫌われてなくて……」
女「……ん、どういうこと?」
男「だって女さん俺が挨拶したのに上の空な反応だったから」
女「ああ、それね。今日はちょうど大作の終盤だったのよ。私が本に集中したら周りが目に入らなくなるって事くらい知っておきなさい」
男「いや……そんな横暴な」
女「何よ、私のこと……知りたいんじゃなかったの?」
男「っ……それは……そうですが」
クラスメイト「女さん、おはよう」
女「おはよう」
男(女さんの様子はあの村を訪れてから変わった)
男(心が少しずつ開いて……今ではみんなと普通に挨拶もする仲だ)
男(それは女さんが過去と向き合ったから……なのかもしれないが)
女「……というより男は本を読まなすぎなのよね。あ、そうだ。ちょうどいい機会だし今度の休日図書館に行きましょ。私のおすすめの本を紹介するわ」
男「それは図書館デートととってよろしいのでしょうか」
女「好きにしてちょうだい」
男(俺があの場所で彼女の心に触れることが出来たから……なのだとしたら)
男(この能力を持って生まれたことを少し誇りに思う)
~fin~
一作目終了。
早速ですが、二作目の安価を取ります。
二作目について、一作目とは全く別の世界での話になります。
そこでの男の設定、周辺環境、その他状況、物語のジャンルなどは、男の能力と目的の安価次第で変わる予定です。
ようは安価でお題をもらって、短編集といった感じですね。こんな感じで>>1が飽きるまで続ける予定です。
では、下より安価です。
男の『能力』と『目的』先着で三つずつでるまで募集。その中から話が作れそうなのを一つずつ採用します。エロ、グロ、版権物は無しです。
よろしくお願いします。
能力と目的は同時に書いてはダメなの?無理なら能力優先で
能力なら「自分に色んな人格を作ることが出来る能力(記憶など共有)」目的なら「憧れの女の子と付き合いたい」
隠された財宝を見つける
男「俺の名前は男。職業は怪盗」
男「お宝を求めて世界各地を巡っている」
男「そんな俺が今回目に付けた獲物は……この大豪邸のどこかに隠された財宝だ」
男「もちろん警備は厳重」
男「だが、今日は年に一回開かれるパーティーでその招待状も手に入れている」
男「さらにこの俺の能力、好きな人格を作りその姿に変身する能力を使えば……楽勝なミッションだな」
<パーティー会場>
男「広いな……」
男(流石世界的富豪の居宅だ。サッカーコートさえ収まるだろう広さの会場を、埋めつくさんばかりの人が訪れている)
男「……っと、雰囲気に呑まれている場合じゃない。まずは情報収集だ。財宝がどこにあるかの見当を付けないと」
男「何か知っていそうなやつは…………」
美人OL「……」
男「あの美人OLが怪しいな……よし、ああいうお堅い雰囲気の女性には……」
男(俺は能力を発動。俺の中にある人格の内、遊び慣れたホストを呼び出す)
男(姿もそれに伴って変わるが、こうも人が多ければ誰も気づかないだろう)
男(ホスト)「うぃーっす、よしっアタックするぜ」
男(ホスト)「ねえねえ、お姉さん一人?」
美人OL「ええ……本当は二人で来る予定だったんだけど……」
男(いきなり重っ!? マジかよ!)
男(彼氏にフラれたとかか? それなら……)
男(ホスト)「なら、その心のスキマ俺と埋めないかい?」
美人OL「……気遣ってくれてありがとう」
美人OL「でも、今はそういう気分じゃなくて……ごめんなさい」
男(美人OLが去っていく……難しかったか)
男「まあいい、気を取り直してだ」
男「今度はもっと情報を持っていそうな……」
社長「……」
男「あの良いスーツを着た社長のおじさんを狙うか。ああいう男を落とすには……」
男(またも能力を発動。今度は遊び慣れた……ギャルの人格を呼び出す)
男(そうだ、この能力なら俺は女にだって成れる)
男(姿もああいうやつが好きそうなわがままボディに変わったし……今度こそ!)
男(ギャル)「上手くやるんだから!」
男(ギャル)「あいたっ……ごめーん、おじさん」 ダキッ
男(俺はわざと転んだフリで社長の腕に抱きつく)
男(どうだ、この圧倒的重量を持つ胸の感触でデレデレに――)
社長「……何だね、君は」
男(なってない……!?)
男(ギャル)「えっと、転びそうになったところにちょうどおじさんがいて……何て言うか助かったって感じで」
社長「……そうか。この会場も人が多い、また転ばないように落ち着いて行動するといい」
男(社長は俺(ギャル)の体勢を立て直させると、そんな注意までして離れていった)
男(くそっ……ああいうおじさんってムッツリって相場が決まってるんじゃねえのかよ。紳士じゃねえか)
男(抱きついたのにピクリとも反応しなかったな)
男「くそっ、失敗続き……そろそろどうにかしないと」
男「こうなれば難易度は高いが――」
警察官「…………」
男「あの警察官から警備情報を手に入れるか。警備の傾向から、重要な場所が見えてくるかもしれない」
男「とはいえこんな豪邸に仕えるくらいだ、職務に忠実だろう。簡単に情報を漏らすとは思えない」
男「だからこそ付け入る隙がある……!」
男(俺は能力を発動)
男(今回の人格は警察官だ。これだけ広い豪邸の警備だし、かなりの人数の警察官が配備されているはず。全員の顔を覚えているとは思えないし、仲間のフリをすればこの格好だ。信じてくれるだろう)
男(これで今度こそ情報を手に入れる……!)
男(警察官)「本官、出動します!!」
男(警察官)「よう、お疲れさん」
警備員「お疲れさまであります!!」
男(敬礼で応えられる。どうやらいい感じに上官だと思われたようだ)
男(警察官)「どうかね、調子は」
警察官「はっ、今のところ不審な人物は見られません!!」
男(警察官)「そうか……しかし、今回の警備はどうも不自然とは思わないか? まるである地点を重点的に守っているような。君はどう思う?」
男(ちょっと強引かもしれないが……これで――)
警察官「えっと……会議で話したことを忘れたのですか?」
男(警察官)「え?」
警察官「今回この豪邸には何者にも化ける怪盗が侵入している恐れがあります。そのため警備の情報については何者にも……仲間にさえ漏らしてはいけないと」
男(警察官)「…………ははっ、そうだったね。これはうっかりしていた。雑談のつもりだったが、これもその決まりに抵触するか。君はまじめなんだな」
警察官「はっ、お褒めに与り恐悦至極であります!」
男(警察官)「それじゃ私は自分の持ち場に戻るよ」
警察官「お疲れさまです!!」
男「くそっ…………」
男(話を聞いた警察官から十分に離れた俺は、能力を解いて悔しがる)
男(ちっ、俺の侵入がバレていたとは)
男(まだ尻尾は捕まれていないようだが……情報が奪えなかったのは痛い)
男「しかし、雑談ですら情報を漏らさないように統制されているということは……他の警察官に聞いても同じだろうな……」
男(あそこまで職務に忠実となると厳しい)
男「仕方ない他の方法を考えるか」
男「また地道に情報を集めるしかないか」
男(こうも失敗続きだと嫌になる。まずは成功が必要だ。ということで次は難易度が低そうな……)
オヤジ「がははっ、酒を持ってこい! どうだ、俺に挑戦するやつはいねえのか!?」
男「あいつからだ」
男(俺は能力を発動)
男(対象は酒飲みに付き合ってくれるやつを探していた)
男(ちょうどいい、こちらにも酒豪の人格がある。恰幅の良い、まさにおじさんといった姿で、おそらく警戒させずに接することが出来るだろう)
男(酒豪)「おう、何でい? おじさんより飲めるやつがいるってのか?」
オヤジ「がははっ、おまえ飲めそうだな! ほれっ、一杯」
男(酒豪)「いただこう。……ごくっ、ごくっ……ぷはぁっ!」
オヤジ「おうグラスを一気か。中々やりそうだな!」
男(酒豪)「ところで……今のは挨拶かい? おじさんはまだまだ行けるぞ?」
オヤジ「……ははっ、言ったな?」
男(そこから潰し合いが始まった結果、数分後にはぐでんぐでんの二人が出来上がっていた)
オヤジ「中々飲めるじゃねえか。まだまだ行けるが……今日はパーティーの席だ。ここまでにしといてやる」
男(酒豪)「おじさんも余裕だが、まあ節度を守っておこうか」
オヤジ「しかし、いい飲みっぷりだな。今度個人的に飲みに行かないか、潰れてもいいようなときに。そこで決着を付けよう」
男(酒豪)「ああ、いいだろう」
男(ダミーの連絡先を交換して、俺はようやく本題に入る)
男(酒豪)「しかし、こんな立派なパーティー会場に招待してもらえるとはねえ。主催してくれた大富豪には感謝だ、お酒もたくさんあるし」
オヤジ「がははっ、そうだな!」
男(酒豪)「……ところであんたも聞いたことがあるだろ? この館のどこかに財宝が隠されているって話。この大豪邸の主が財宝っていう位なんだからすごいもんなんだろうな」
男(範囲が広い質問だが……とりあえず今は情報が欲しいところだ。少しでも情報引き出して――)
オヤジ「財宝? そんなものがあるんか?」
男(酒豪)「………………ああ、聞いたところによると――」
<数分後>
男(酒豪)「ちっ、そうじゃねえか。情報を引き出しやすそうなやつ=情報を持って無さそうなやつだぜぇ……」
男(オヤジと別れた後、俺は自分の頭の悪さに頭を抱えていた)
男(酒豪)「ミスったでえ……」
男(くそ、時間を無駄にした。パーティー終了まで余裕がある訳じゃないし、どうにかしないといけないが……)
男(うっ……頭が痛い。酒豪の人格と記憶を共有しているところから、酔いが回ってきたようだ。考えがまとまらない)
男(とにかく誰かに話を聞いて……というか、まずは能力を解除しないと……まだ酒豪の人格のままだし……)
美人OL「あっ……」
男(ん、あいつは……最初に会った美人OL?)
男(あいつにはホストの人格で話してもガードが堅かったし……この酒豪の人格、見るからにおっさんな格好じゃなおさら無理だろ)
男(でも、目があったし反応しないと不自然か)
男(酒豪)「おう、どうした嬢ちゃん?」
美人OL「……パパ!!」
男(酒豪)「……え?」
美人OL「って……あ、ごめんなさい。パパ……じゃなかったあなたがお父さんに似ていて」
美人OL「本当は今日も一緒にパーティーに行けるって楽しみにしてたのに……ぎっくり腰で来れなくなって……」
美人OL「ああもう、思い出しただけで腹が立ってきた。この日を待ちわびていたっていうのに、酷いと思いません?」
男(酒豪)「…………はははっ、そうだな」
男(こいつ……ファザコンかよ!! 雰囲気からして自立してそうなのに……!?)
男(つうか、さっきの深刻な感じもただのぎっくり腰かよ!? 死んだんじゃなかったのかよ!)
美人OL「でもこう見るとおじさんも中々……」
男(酒豪)「え?」
美人OL「あ、そ、その……// えっと……ところでおじさん、今一人ですか?//」
男(酒豪)「ああ、さっき結構飲んでね。ちょっと休憩を入れて仕切り直しといったところだよ」
美人OL「なら……一緒しても良いでしょうか?//」
男(……完全に女の顔になってやがる)
男(こいつ……ファザコンでおじさん好きか。いや、ファザコンだからおじさん好きなのか……それともおじさん好きだからファザコンなのか……)
男(どちらだとしても、さっきホストの人格で迫ってもなびかなかったことに納得が行った。若い男は眼中にないってことだろう)
男(こんな落とし穴があったとは……。まあいい、何にしろ……情報を聞き出すチャンスだ)
男(酒豪)「がははっ、いいぞ! おじさんの飲みっぷりに付いてこれるかな?」
<数分後>
男(それから美人OLとしばらく酒を飲みながら世間話をした)
男(その中でこの豪邸の財宝について、どこか地下に収められているという噂を聞いたことがあるということが分かった)
男(それ以上の情報は持って無さそうだったので適当なところで切り上げる)
男(酒豪)「ちょっと野暮用でい、じゃあな嬢ちゃん」
美人OL「あっ……その……」
男(美人OLの名残惜しい表情に後ろ髪を引かれる思いだったが……目標のためには立ち止まっていられない)
男(一人になったところで能力を解除した)
男「さて……目標は地下か。予想の範囲内だな」
男(しかし、まだ場所を絞りきれるわけではない。情報を集めるために……もう一回挑戦してみるか、あの社長に)
社長「…………」
男(ギャルの人格で抱きついても反応しなかった紳士。あのガードを崩すためにはどうすれば…………)
男(いや、やつも男だ。もっと大胆に迫れば行けるだろう。となればもう一回ギャルに変身して……)
男「うっ……」
男(くそっ、酔いが回ってきた。美人OLに付き合ってまた飲んだからな……頭がふらつくが……やらないと……)
男(能力発動……!)
男(ホスト)「ちぃーっす!!」
男(……あ、ミスってホストの人格呼び出してしまった。もう一回――)
社長「ん、そこの君?」
男(ホスト)「……俺っすか?」
男(やべっ、見つかった。見られている前で姿を変えるわけにもいかないし……ホストの人格で応対するしかないが……これじゃ話を聞き出すことも)
社長「ふむ……」
社長「ウホッ! いい男……」 ボソッ
男(ホスト)「……っ!」 ゾクッ!!
社長「んっ……そこの君、一人かね? ちょっと飲みに付き合ってくれないか」
男(ホスト)「え、えっと……それは……」
男(取り繕った社長の態度だが……俺にはハッキリと聞こえた)
男(こいつ……ホモかよ!?)
男(社長の視線が、今の俺、ホストの体をねっとりとくまなく見定めている)
男(そりゃそうだよ! ギャルの豊満ボディにも反応しねえはずだよ!!)
社長「それでどうかね、あちらの方で親睦を深めるとか」
男(ホスト)「……い、いいっすね!」
男(声が震えながらも同意する。元々情報を集めるために近づいたのだ、あちらから誘ってくれるならありがたい)
男(ありがたい……が)
社長「その雰囲気ホストかい? どうかね、最近?」 ガシッ!
男(ホスト)「え、ええ。何とかやっています」
男(有無を言わさず肩を組まされる。ただのスキンシップが……こんなにも怖いなんて)
男(情報のために我慢せねば………………でも、絶対に貞操は守り抜くからな)
<数分後>
男(あの後スキンシップの範疇ではあるものの、確実に狙ってきている社長の魔の手をやり過ごしつつ、必要な情報を聞き出すことが出来た)
男(地下に降りるには豪邸のどこかにある鍵が必要と聞いたことがあるそうだ)
男(どうやらこれ以上の情報は持って無さそうだし……あとは適当なところで切り上げて……)
社長「ふむ、ここは少し騒がしいな。どうかね、二人でちょっと人気の無い場所に行かないか?」
男(ホスト)「失礼します!!」 ダッ!!
男(本能の警鐘のままに逃げ出す)
男(ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ)
男(あのままあの場にいたら……ヤバい) ←語彙力が死んでいる
社長「ちょっと待ってくれー」 ダダダダダッ!!!!!
男(ホスト)「ひぃっ……!?」
男(言葉とは裏腹に、ものすごいスピードで社長が追いかけて来ていた)
男(ホスト)「こうなったら……!」
男(角を曲がって追いかけてくる社長の視線を外した瞬間に、能力を発動し別の姿になる)
社長「ホストくん、私は君と――――あれ?」
男(ギャル)「どうしたの、おじさん?」
社長「……ああ、さっきの君か。ちょっと聞きたいんだが、こちらに若い男が走ってこなかったか?」
男(ギャル)「それならあっちに行ったよー」
社長「そうか、意外と逃げ足が速いんだな……でも逃がさないぞー」 ダダダダッ!
男(俺が指したデタラメの方向にダッシュする社長。出来れば永遠に幻影を追いかけていてください)
男(ギャル)「何とかやり過ごせたなー」
男(本当に危ないところだった。お宝のために危険な目に遭うことは日常茶飯事だが……次元の違うピンチだった)
男(しかし元の姿に戻ればいいだけのところを、あの社長の前で男の姿を取ることが恐怖でギャルに変身してしまったな)
男(さっさと戻って……)
警察官「そんなところでどうしましたか?」
男(こいつは……さっき会った警察官か。職務に真面目で上官のフリをしても情報を聞き出せなかった)
男(ギャル)「いえ、何でもありませーん」
男(どうせこいつからは情報を聞き出せるとは思えない。さっさと離れようとしたそのとき――)
警察官「怪しい……」
男(ギャル)「……え?」
警察官「任意ですが事情聴取してもいいでしょうか? お時間は取らせません」
男(この物々しい雰囲気……まさか俺が怪盗だってバレたのか!?)
男(くそっ、完璧な擬態のはずなのに……もしかして能力発動の瞬間でも見られてたか……?)
男(ギャル)「で、でも……アタシ悪いこととかしてないしー」
警察官「いえ、あなたには罪状が出ています」
男(……っ!? そこまで手が回っていたか!!)
男(くそっ、どうにか逃げる方法を――)
警察官「それは――本官の心を盗んだ罪です」
男(ギャル)「」
男(……何言ってるんだこいつ?)
男(何を考えて……いやよく見るとかっこつけてはいるが、鼻の下が伸びているのを隠しきれていない)
男(今の俺は豊満ボディのギャル状態……なるほど、ムッツリはこっちだったのか。職務に真面目なやつだと思ってたんだが……その反動だろうか?)
男(そういうことなら――)
男(ギャル)「えーじゃあ、アタシ逮捕されるんですか!?」
警察官「はい、その刑は本官の休憩に付き合うことです」
男(ギャル)「……あははっ、アンタ面白いね!」
男(ギャル)「うん、いいよっ! あっちで一緒に飲もっ!」
警察官「いよしっ……!!」 グッ!
男(ガッツポーズを取る警察官。いや、設定忘れてんだろこいつ)
<数分後>
男(席に付くとますます本性を現した警察官)
男(俺のギャルの姿の前にデレデレであり、頼みは何でも聞いてくれる状態だった)
男(男をもてあそぶ悪女の気持ちを堪能しながら、俺を本命の警備状況を探ることも忘れない)
男(とはいえ、プライベートと仕事は分けてそうなやつだし聞き出すのは難しいかと思ったが……)
男(ギャル)「ねえ、この豪邸って広いけど警備とか大変じゃない? どんな感じにしてるの?」
警察官「なるべく均等配置が基本ですが、本官のいる南の方には多くの人員が配置されているようです!!」
男(一瞬だった)
男(……おい、仲間にも漏らしちゃ駄目な情報じゃなかったのかよ)
男(その後休憩時間が終わるということで、俺は連絡先を交換して(もちろんダミーである)名残惜しそうに去る警察官を見送った)
男「南……か」
男(ここまでの情報を合わせると……南の地下に鍵を使って降りれば財宝を手に入れられる)
男「そこまで分かれば……後は行動だな」
男(鍵と地下への入り口を探さないといけない。この警備の固い豪邸を自由に歩くためには――)
男(警察官)「やっぱり警備に紛れるのが一番だな」
男(俺は能力で警察官に変身すると探索を始めることにした)
男(警察官)「……よっ、お疲れさん」
警察官「お疲れさまです!」
男(警察官に会う度に挨拶をして通る)
男(こういうときは度胸が大事だ。堂々としていれば人間怪しむのは難しいものだから)
男(しかし、かなり探索したが……地下への入り口も鍵も見当たらないな…………どうすれば……)
男(ちょっと一回どこかで立ち止まって考えてみるか)
男(俺は人に見られないように物陰に入ると)
オヤジ「……ん?」
男(警察官)「あ」
男(ちょうど飲み比べをしたオヤジがいた。……あれ、どうしてこんなパーティー会場からかなり離れたところに……?)
オヤジ「やべっ……!?」 ダッ!
男(俺の顔を見るなり逃げ出すオヤジ)
男(警察官を見て逃げ出したその意図は……よく分かる。いつも俺が逃げる側だから)
男(つまり……こいつはおそらく同業者。やつも財宝ねらいなのだろう)
男(財宝の情報を全く持ってないような素振りをしておいて……ちっ、騙されたぜ)
男(警察官)「待ちなさい!!」
オヤジ「くそっどうして……巡回ルートには入ってなかったはず……!?」
男(どうやらやつは俺と違って、きちんと警備状況を調査してから侵入した様子)
男(だからこそ俺というイレギュラーを想定していなかった)
男(準備をしっかりしているってことは……鍵ももう盗んでいそうだな。よし、さらに奪わせてもらおうか)
オヤジ「………………」 ピクピク
男(警察官)「制圧完了……そしてやっぱり鍵も持っていたか」
男(追いかけて気絶させたオヤジの懐から鍵を取り出す)
男(さらにこの豪邸の地図まで持っていて……南の区画の一カ所に×印が付いている。ここがおそらく地下への入り口)
男(ふむ、一気に手に入るとは……)
男(よしっ……いよいよ大詰めだ)
男(必ず財宝を手に入れるぞ……!!)
<翌日>
『号外!! 大富豪の財宝、盗まれる!!』
男(新聞にデカデカと載った記事)
男(手に入れた宝石を掲げて見上げながらご満悦の俺)
男「くくっ、俺の手にかかればどんな財宝だって手に入るのさ」
男(だが、俺の欲は尽きない。次の獲物について考える)
男「何か情報は……ん?」
男「発掘された失われし秘宝、ある個人が買い取る……」
男「いいな、これ。よし、次の獲物はこいつに――」
買い取った人物:社長
男「」
<数日後>
社長「秘宝を譲ってくれだって? いいだろう、私を満足させてくれたらな」 パンパンッ!
男(ホスト)「アッーーーー!!」
~fin~
二作目終了。
三作目の安価募集します。注意は今までと同じでエログロ版権物無しです。
また一レスで一つまででお願いします。
あと、一作目、二作目で募集した際に出てきた能力目的も出来れば無しでお願いします。安価にあったら下で。
では下より男の『能力』と『目的』が三つずつ出るまで安価。お願いします。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません